JP2017011941A - クランプ及びクランプ付電線 - Google Patents

クランプ及びクランプ付電線 Download PDF

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Abstract

【課題】電線を相手側部材に固定するクランプにおいて、電線が、電線の延在方向に沿って移動すること及び電線のクランプの周方向への回転を抑制すること。
【解決手段】クランプ100は、電線部9を支持可能な支持突出部31を含む支持部3と、支持突出部31に支持された電線部9の周囲に巻回可能なバンド部1と、バンド部1が電線部9の周囲に巻回された状態を維持することで、支持突出部31に電線部9が支持された状態を維持するバンド係止部2と、支持部3から電線部9の反対側に突出し、相手側部材に固定可能な相手側固定部4と、を備える。そして、支持突出部31は、電線部9の少なくとも一部を収容可能な凹み310を成す第一突出部311と、電線部9の延在方向において第一突出部311と別の位置に設けられ、電線部9の延在方向から見て凹み310から電線部9側に突出する位置決め凸部99と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線又は電線束を固定対象に固定するクランプ及びこれを備えるクランプ付電線に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤーハーネスにおいて、電線部が、クランプによって、車体を構成する金属パネル等の相手側部材に固定されることがある。
例えば、特許文献1に示されるクランプは、相手側部材である固定相手部に対して固定される固定部と、電線に巻き付けられるバンド部と、バンド部を電線に巻き付けられた形態を維持するバンド係止部と、固定部から電線側へ突出する一対の小型突部と、固定部から電線側へ小型突部よりも突出する一対の大型突部と、を備える。
特許文献1では、一対の小型突部間に比較的小径の電線が収容され、その位置ずれが抑制される。一方、一対の大型突部間には、比較的大径の電線が収容され、その位置ずれが抑制される。
特開2013−118741号公報
しかしながら、特許文献1では、一対の小型突部間に収容された電線が、電線部の延在方向に沿って移動しやすい。また、電線が、クランプの周方向へ回転すること、即ち、電線の周方向に沿って回転することも懸念される。
本発明は、電線を相手側部材に固定するクランプにおいて、電線が、電線の延在方向に沿って移動すること及び電線のクランプの周方向への回転を抑制することを目的とする。
第1態様に係るクランプは、電線又は電線束である電線部を相手側部材に対して固定するクランプであって、前記電線部を支持可能な支持突出部を含む支持部と、前記支持突出部に支持された前記電線部の周囲に巻回可能なバンド部と、前記バンド部が前記電線部の周囲に巻回された状態を維持することで、前記支持突出部に前記電線部が支持された状態を維持するバンド係止部と、前記支持部から前記電線部の反対側に突出し、前記相手側部材に固定可能な相手側固定部と、を備え、前記支持突出部は、前記電線部の少なくとも一部を収容可能な凹みを成す第一突出部と、前記電線部の延在方向において前記第一突出部と別の位置に設けられ、前記電線部の延在方向から見て前記凹みから前記電線部側に突出する位置決め凸部と、を含む。
第2態様に係るクランプは、第1態様に係るクランプの一態様である。第2態様に係るクランプにおいては、前記支持突出部は、前記電線部の延在方向に交差する方向において、前記第一突出部の前記凹みの両側に形成され、前記第一突出部よりも大きく突出する一対の第二突出部を含む。
第3態様に係るクランプは、第1態様又は第2態様に係るクランプの一態様である。第3態様に係るクランプにおいては、前記位置決め凸部における前記電線部と接触可能な接触面が、湾曲面である。
第4態様に係るクランプは、第1態様から第3態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第4態様に係るクランプにおいては、前記凹みは、前記電線部の延在方向から見て、前記凹みの中間に向かうにつれ徐々に前記凹みの底部側に傾斜する傾斜面を含む。
第5態様に係るクランプは、第1態様から第4態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第5態様に係るクランプにおいては、前記凹みは、底面と前記底面側から前記電線部側に突出する一対の側面とを含み、前記一対の側面と前記底面とが直交する。
第6態様に係るクランプは、第1態様から第5態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第6態様に係るクランプにおいては、前記バンド部の一端が、前記支持部に連なって形成され、前記支持部には、前記バンド部を挿通可能な貫通孔が形成され、前記バンド係止部が、前記貫通孔の前記バンド部が挿通される側の一方開口側の部分からその反対側の他方開口側に向かって延びて形成され、前記位置決め凸部は、前記バンド係止部の根元側の部分から前記一方開口に亘る部分に延在している。
第7態様に係るクランプは、第1態様から第6態様のいずれか1つに係るクランプの一態様である。第7態様に係るクランプにおいては、前記支持突出部は、前記電線部の延在方向において並ぶ一対の前記第一突出部を含み、前記位置決め凸部が、前記一対の第一突出部の間に設けられている。
第8態様に係るクランプは、第7態様に係るクランプの一態様である。第8態様に係るクランプにおいては、前記位置決め凸部は、前記一対の第一突出部の前記凹みに支持された前記電線部に接触して前記電線部を前記一対の第一突出部間で曲げる位置に設けられている。
第9態様に係るクランプ付電線は、第1態様から第8態様のいずれか1つに係るクランプと、周囲を前記クランプの前記バンド部に覆われ、前記バンド部が巻回された状態で前記バンド係止部によって前記クランプに固定された電線又は電線束である電線部と、を備える。
上記の各態様においては、第一突出部の凹みに電線部の少なくとも一部が収容され、その周囲にバンド部が巻き回される。そして、電線部の周囲にバンド部が巻き回された状態がバンド係止部によって維持される。この場合、位置決め凸部が、バンド部が巻かれた電線部に接触することにより、電線部が、その延在方向に沿って移動することを抑制できる。
また、第2態様では、第一突出部の凹みと位置決め凸部とにより、比較的小径の電線部がその延在方向に移動すること及び電線部の延在方向に交差する方向に移動することを抑制できる。また、一対の第二突出部によって、比較的大径の電線部が、その延在方向に移動すること及び電線部の延在方向に交差する方向に移動することを抑制できる。
また、第3態様では、位置決め凸部が電線部に接触する際に、電線部が傷ついてしまうことをより抑制できる。
また、第4態様では、傾斜面に沿って電線部を、第一突出部の凹みの底部へ案内することができる。この場合、第一突出部の凹みに電線部の少なくとも一部をより安定して収容することが可能となる。
また、第5態様では、第一突出部の凹みに収容された電線部が、一対の側面に当接することで、電線部の延在方向に交差する方向における移動をより効果的に抑制できる。
また、第6態様では、位置決め凸部により、バンド係止部が補強される。このため、バンド部とバンド係止部とによって作られるバンド部が電線部の周囲に巻回された状態をより持続させることができる。
また、第7態様では、電線部の延在方向における位置決め凸部の両側に設けられた一対の第一突出部の凹みに電線部が収容されることで、電線部の延在方向に移動すること及び電線部の延在方向に交差する方向に移動することをより抑制できる。
また、第8態様では、第一突出部の凹みにその少なくとも一部が収容された電線部は、位置決め凸部に接触する箇所で位置決め凸部に押されて曲がった形状となる。この場合、電線部の延在方向に沿って電線部を移動させようとする力が加えられたときに、電線部が位置決め凸部により強く接触する。このため、電線部が、その延在方向に移動することをより抑制できる。
第9態様では、位置決め凸部が、バンド部が巻かれた電線部に接触することにより、電線部が電線部の延在方向において移動することを抑制できる。
実施形態に係るクランプの支持突出部側からの斜視図である。 実施形態に係るクランプの相手側固定部側からの斜視図である。 実施形態に係るクランプの支持突出部側からの平面図である。 実施形態に係るクランプの相手側固定部側からの平面図である。 実施形態に係るクランプの正面図である。 実施形態に係るクランプの一部切欠き正面図である。 実施形態に係るクランプの側面図である。 実施形態に係るクランプ付電線の正面図である。 実施形態に係るクランプ付電線の支持突出部側からの平面図である。 実施形態に係るクランプ付電線の正面図である。 変形例に係るクランプの支持突出部側からの平面図である。 変形例に係るクランプの正面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
まず、図1〜10を参照しつつ、実施形態に係るクランプ100及びクランプ100と電線部9とを備えるクランプ付電線110について説明する。クランプ100は、電線部9を相手側部材8に対して固定する。なお、クランプ100を、クランプと称することもある。クランプ100は、電線又は電線束である電線部9を固定対象の相手側部材に固定する。電線部9は、1本の電線又は複数本の電線(電線束)を含む。
クランプ100は、バンド部1と、バンド係止部2と、支持部3と、相手側固定部4と、を備える。そして、支持部3は、電線部9を支持可能な支持突出部31を含む。
図1は、クランプ100を支持部3の支持突出部31側から見た斜視図である。図2は、クランプ100を相手側固定部4側から見た斜視図である。図3は、クランプ100を支持突出部31側から見た平面図である。図4は、クランプ100を相手側固定部4側から見た平面図である。図5は、クランプ100の正面図である。図6は、クランプ100の一部切り欠き正面図である。図7は、クランプ100の側面図である。
図8,10は、クランプ付電線110の正面図である。図8では、クランプ付電線110における電線部9が、比較的小径である場合が描かれている。一方、図10では、クランプ付電線110における電線部9が、比較的大径である場合が描かれている。なお、図8,10では、バンド部1が仮想線(二点鎖線)で描かれている。図9は、図8のクランプ付電線110を支持突出部31側から見た平面図である。なお、図5,9,12では、便宜上、バンド部1が省略されている。
まず、相手側部材8について説明する。相手側部材8は、クランプ100の固定先である。本実施形態において、相手側部材8は、図7に示されるように、板状の部材である。相手側部材8は、例えば、車体を構成する金属パネルであることが考えられる。なお、図7において、相手側部材8は、仮想線(二点鎖線)で示されている。
また、ここでは、相手側部材8には、クランプ100の固定用の孔(固定孔81)が形成されている。図8,9に示されるように、固定孔81は、相手側部材8の一方の主面側から他方の主面側に貫通する貫通孔である。
次に、クランプ100について説明する。上述のように、クランプ100は、バンド部1と、バンド係止部2と、支持突出部31を含む支持部3と、相手側固定部4と、を備える。クランプ100は、例えば、合成樹脂材料を射出成形することにより形成される。ここでは、クランプ100は、バンド部1とバンド係止部2と支持部3と相手側固定部4とを備えた状態で一体に成形される。
なお、本実施形態では、図1に示されるように、支持部3は、皿状に形成されている。支持部3は、支持突出部31を含む。なお、本実施形態では、支持部3は、さらに胴部32を含む。また、本実施形態では、支持部3には、バンド部1を挿通可能な貫通孔33が形成されている。
クランプ100において、支持突出部31は、電線部9を支持可能な部分である。ここでは、支持突出部31は、電線部9側(相手側固定部4側に対し反対側)に突出して形成されている。そして、支持突出部31は、第一突出部311と位置決め凸部99とを含む。なお、本実施形態では、支持突出部31は、さらに、第二突出部312を含んでいる。
まず、支持部3の胴部32について説明する。本実施形態において、胴部32は、支持突出部31を取り囲み弾性変形可能に形成されている。ここでは、胴部32が弾性変形することにより、支持部3が、クランプ100が固定孔81に係止する際に、皿ばねの機能を果たす。
ここで、支持突出部31は、胴部32に囲まれた比較的変形し難い部分であるともいえる。従って、本実施形態においては、皿ばねの機能を果たす胴部32に囲まれた比較的変形し難い部分(領域)が支持突出部31である。このため、支持突出部31は、胴部32よりも比較的厚く形成されている部分であることが考えられる。一方、胴部32は、支持突出部31の周囲に形成され、比較的変形しやすい部分である。従って、胴部32は、支持突出部31よりも比較的薄く形成されていることが考えられる。
本実施形態において、胴部32は、支持突出部31から外側に向かって拡径する態様で延びるように形成されている。また、胴部32は、支持突出部31から外側に向かうにつれ相手側固定部4側へ下垂する周面を含んでいる。胴部32は、例えば、円錐の頂点部が切除された周面の少なくとも一部を含んでいる。なお、胴部32の外縁は、固定孔81の外側に位置するように設定されている。胴部32が、クランプ100が相手側部材8の固定孔81に係止する際に拡径するように撓むことで、相手側部材8とクランプ100との固定状態が良好になる。
また、本実施形態では、胴部32には、凹部321及びリブ322が設けられている。凹部321は、胴部32の少なくとも一部で外縁が内周側に向かって凹むように形成されている。ここでは、凹部321は、支持突出部31に隣接して設けられている。また、図1,3に示されるように、凹部321は、2つ形成されている。ここでは、電線部9の延在方向に交差する方向(以下、電線部9の幅方向と称する)において、2つの凹部321の間に支持突出部31が存在している。即ち、本実施形態では、凹部321が2つ形成されているため、胴部32は、その中間部分が凹部321によって隔てられ、2つに分割された態様で形成されている。
胴部32に凹部321が形成されることにより、胴部32が拡径するように撓みやすくなり、その挿入に係る力が小さくなる。しかしながら、胴部32に凹部321が形成されると、胴部32のうち凹部321の内周縁部から胴部32がめくれやすくなるとともに、めくれた状態で癖がつきやすい。そして、胴部32がめくれてしまった状態だと、胴部32のうち相手側部材8に接する面積が減少することにより、クランプ100のがたつき等につながる恐れがある。この胴部32のめくれを抑制するために、本実施形態では、胴部32には、リブ322が設けられている。
リブ322は、胴部32のうち凹部321の内周縁部に設けられている。ここではリブ322は、胴部32のうち相手側固定部4が延びる側とは反対側、即ち、支持突出部31が突出する側に設けられている。これにより、リブ322が相手側部材8に接触することを抑えることができる。
また、図3に示されるように、凹部321が平面視四角形状に設けられているため、リブ322は、4つ設けられており、また、凹部321の内周縁部全体に設けられている。しかしながら、リブ322が、凹部321の内周縁部の少なくとも一部に設けられている場合も考えられ、好ましくは、胴部32のうちめくれやすい部分に設けられているとよい。なお、胴部32のうちめくれやすい部分とは、例えば、胴部32の外縁及びその近傍であって凹部321の内周縁部に相当する部分である。
また、図3に示されるように、凹部321が平面視四角形状に設けられているため、リブ322は、凹部321の輪郭に沿って直線状に設けられている。また、リブ322の厚み寸法及び幅寸法は、適宜設定されていればよい。例えば、リブ322の厚み寸法及び幅寸法が大きいほど胴部32がめくれにくくなるとともに、めくれた状態から元に戻り易くなり、めくれた状態での癖がつきにくくなる。また、リブ322の厚み寸法及び幅寸法が小さいほど挿入力の増加を抑えることができる。
本実施形態では、胴部32のうち凹部321の内周縁部にリブ322が設けられることで、剛性が大きくなり、胴部32がめくれることを抑制することができる。また、胴部32がめくれた場合でもめくれる前の状態に戻り易くなり、胴部32がめくれた状態が維持されることを抑制することができると共にめくれた状態で癖がつくことを抑制することができる。
また、胴部32には、胴部32の一方の主面側から他方の主面側へ貫通する孔323が形成されている。孔323は、例えば、クランプ100の型抜き用の孔である。本実施形態では、孔323は、中間部分が凹部321によって隔てられ2つに分割された態様で形成された胴部32のそれぞれに形成されている。即ち、支持部3の胴部32には、2つの孔323が形成されている。孔323は、電線部9の延在方向において支持突出部31の両側に形成されている。
次に、クランプ100における相手側固定部4について説明する。相手側固定部4は、支持部3から電線部9の反対側に突出して形成されている。クランプ100において、相手側固定部4は、相手側部材8に固定可能な部分である。
本実施形態において、相手側固定部4は、軸部44と係止部45とを備えている。ここでは、図5,7に示されるように、軸部44は、支持部3の支持突出部31側に対し反対側に向かって延びて形成されている。軸部44は、相手側部材8の固定孔81に挿入される部分である。
また、本実施形態では、支持部3に形成された貫通孔33は、軸部44を貫通している。即ち、ここでは、支持部3の電線部9が支持される側から軸部44の先端側に向かって貫通孔33が形成されている。従って、このクランプ100においては、貫通孔33における支持部3側の一方開口331側から軸部44の先端側の他方開口332側に向かってバンド部1が挿通される。
また、本実施形態において、係止部45は、図7に示されるように、軸部44の先端部から支持部3側に向かって延びて形成されている。ここでは、係止部45は、軸部44の先端部から支持部3側に向かって延びるように一対形成されている。
クランプ100において、係止部45は、固定孔81に挿入後に固定孔81の内周縁部に引っ掛かる部分である。係止部45が固定孔81の内周縁部に引っ掛かることでクランプ100が相手側部材8に係止する。
また、本実施形態では、一対の係止部45は、その幅が固定孔81の幅よりも大きく設定されるとともに、その幅が固定孔81の幅よりも小さくなるように弾性変形可能に形成されている。係止部45の幅が固定孔81の幅よりも小さくなるように係止部45が弾性変形することで係止部45が固定孔81に挿入及び通過可能となる。そして、係止部45が固定孔81を通過後に弾性変形したいたものが元に戻ることで、その幅が固定孔81の幅よりも大きくなり、係止部45の先端付近が固定孔81の内周縁部に引っ掛かり、クランプ100が固定孔81に係止する。
また、本実施形態では、係止部45の先端には、段差部452が設けられ、この段差部452に固定孔81の内周縁部が引っ掛かるように設定されている。なお、本実施形態では、図7に示されるように、段差部452は二段になるように形成されている。しかしながら、段差部452の段差が、一段である場合又は三段以上の場合も考えられる。なお、段差部452の段差の数が多くなるほど、1種類のクランプ100で対応可能な相手側部材8の厚みの範囲が大きくなる。
なお、クランプ100は、例えば、以下のようにして相手側部材8に取り付けられる。なお、ここでは、相手側部材8の固定孔81の内周縁部の厚みが、クランプ100の軸部44の延在方向に沿った段差部452と支持部3の胴部32との間隔よりも大きいものとして説明する。
まず、作業者によって、クランプ100の軸部44側に相手側部材8が位置した状態で、クランプ100の軸部44が、相手側部材8の固定孔81に挿入されるように、クランプ100が相手側部材8に近付けられる。やがて、固定孔81の内周縁部に係止部45の外面が接触し、作業者に固定孔81の内周縁部からの反力がかかり始める。この反力に抗して、さらにクランプ100を移動させていくと、係止部45が弾性変形し始め、クランプ100が徐々に固定孔81に挿入されていく。
この際に、相手側部材8の厚みが軸部44の延在方向に沿った段差部452と支持部3の胴部32との間隔よりも大きいため、係止部45が固定孔81を通過している最中に、胴部32が固定孔81の内周縁部に接触し始める。これにより、胴部32が撓んで拡径するように弾性変形し始めると共に、作業者には固定孔81の内周縁部のうち胴部32と接触している部分からの反力もかかる。この状態から作業者がさらにクランプ100を挿入していくことで、係止部45のうち段差部452の根元側部分が固定孔81を通過し、段差部452と胴部32との間で固定孔81の内周縁部が挟持されることにより、クランプ100の相手側固定部4が固定孔81に係止した状態となる。
次に、バンド部1について説明する。バンド部1は、支持突出部31に支持された電線部9の周囲に巻回可能に形成されている。ここでは、バンド部1は、細帯状に形成されている。また、本実施形態では、バンド部1の一端が、支持部3に連なって形成されている。
本実施形態では、バンド部1は、ヒンジ部11と電線部9の周囲を覆う部分を含む長尺部14と係止凹部12とを備える。ここでは、長尺部14は、中央領域が凹み、係止凹部12は、長尺部14の凹んだ部分に設けられている。なお、図1に示されるように、長尺部14における中央領域の両側には、係止凹部12を成す突起部よりも高い一対の壁部15が形成されている。なお、バンド部1が、概ね平坦状である場合、即ち、一対の壁部15が形成されていない場合等ももちろん考えられる。
本実施形態において、バンド部1における支持部3に連なる部分には、ヒンジ部11が形成されている。ヒンジ部11は、電線部9を覆うように支持部3との連結部分を基点に変形可能な部分である。ヒンジ部11により、バンド部1を電線部9の周囲に容易に巻き付けることが可能となる。
また、図1に示されるように、バンド部1の長尺部14のうち一方側の主面には、複数の係止凹部12がバンド部1の長手方向に沿って並ぶように形成されている。なお、上記バンド部1の長尺部14のうち一方側の主面とは、バンド部1を電線部9の周囲に巻回した状態で電線部9側を向く主面を意味する。
また、図3に示されるように、本実施形態では、バンド部1のヒンジ部11側に対し反対側の端部13は、扁平状に形成されている。クランプ100においては、この端部13から貫通孔33にバンド部1が通され、複数の係止凹部12が後述するバンド係止部2と係り合うことにより、バンド部1が電線部9の周囲に巻回した状態が維持される。
次に、バンド係止部2について説明する。バンド係止部2は、バンド部1が電線部9の周囲に巻回された状態を維持することで、支持突出部31に電線部9が支持された状態を維持する。ここでは、バンド係止部2は、貫通孔33の内部に形成され、バンド部1が挿通される側の一方開口331側の部分からその反対側の他方開口332側に向かって延びて形成されている。
より具体的には、図6に示されるように、バンド係止部2の根元側の部分(根元部29)は、貫通孔33の一方開口331寄りの部分で、かつ、一方開口331と他方開口332との間の部分に設けられている。根元部29と一方開口331との間には、後述するように、位置決め凸部99が設けられている。ここでは、バンド係止部2は、図6に示されるように、貫通孔33を成す内側の面のうちバンド部1のヒンジ部11が形成された側の面に根元部29が連なり、軸部44の先端側に向かって突出するように形成されている。以下、貫通孔33を成す内側の部分のうち、バンド係止部2が形成された面を第一面411と称し、第一面411に対向する面を第二面412と称する。
図6に示されるように、バンド係止部2は、根元部29で第一面411に連なって形成されている。一方、自然状態において、バンド係止部2の先端側の部分と第一面411との間には、隙間が形成されている。即ち、自然状態では、バンド係止部2の先端側の部分は、第一面411から離れ、第二面412側に傾いた状態で形成されている。そして、バンド係止部2の先端は、自由端とされ、バンド係止部2と第一面411との間隔が、狭くなるように弾性変形可能である。
また、バンド係止部2には、バンド部1の複数の係止凹部12に選択的に係止可能な係止凸部22が形成されている。本実施形態は、バンド係止部2に、2つの係止凸部22が形成されている場合の事例である。なお、係止凸部22が、バンド係止部2に1つ形成されている場合又は3つ以上形成されている場合も考えられる。
ここでは、バンド部1が、電線部9の周囲に巻き付けられ、バンド部1のヒンジ部11側に対し反対側の端部13が一方開口331側から貫通孔33に挿入される。そして、バンド係止部2の係止凸部22が、バンド部1の複数の係止凹部12に選択的に係止することにより、バンド部1が電線部9の周囲に巻回した状態が維持される。なお、バンド係止部2の係止凸部22とバンド部1の複数の係止凹部12とは、電線部9の太さに応じて、選択的に係止する。
次に、支持部3における支持突出部31について説明する。支持部3は、電線部9を支持可能な部分である。上述のように、本実施形態では、支持突出部31は、第一突出部311、位置決め凸部99及び第二突出部312を備える。
第一突出部311は、図1,5に示されるように、電線部9の少なくとも一部を収容可能な凹み310を成す。本実施形態では、図1,5に示されるように、第一突出部311は、電線部9の幅方向に延びる壁状に形成されている。
なお、別の態様として、第一突出部311が、電線部9の幅方向において間隔を空けて設けられた一対の凸状の部分であることも考えられる。この場合、一対の凸状の部分間が、上記凹み310を成す。
また、本実施形態では、支持突出部31は、電線部9の延在方向において並ぶ一対の第一突出部311を備える。なお、ここでは、図1,3,5に示されるように、第一突出部311の延在方向(電線部9の幅方向)において、一対の第一突出部311の凹み310の中心が一致する位置に、一対の第一突出部311が形成されている。
なお、電線部9の幅方向において、第一突出部311の両端部には、それぞれ後述する一対の第二突出部312が連なっている。このため、一対の第二突出部312は、間に介在する第一突出部311により、上記幅方向において変形し難くなっていることが考えられる。
第一突出部311における凹み310は、電線部9の少なくとも一部を収容可能な凹みである。本実施形態において、凹み310は、比較的小径の電線部9が、電線部9の延在方向及び幅方向に移動することを意味する。また、比較的小径の電線部9とは、例えば、電線部9が1本の電線である場合、電線部9が比較的少ない数の電線によって構成されている場合又は電線部9が比較的細い電線の束である場合等が考えられる。
また、本実施形態では、図5に示されるように、凹み310は、電線部9の延在方向から見て、凹み310の中間に向かうにつれ徐々に凹み310の底部51側に傾斜する傾斜面を含む。より具体的には、ここでは、凹み310は、平らな部分である底部51と、第一突出部311の両端から底部51側に向かって徐々に下るように傾斜する一対の傾斜部52と、を含む。そして、底部51と一対の傾斜部52とは繋がって形成されている。即ち、ここでは、凹み310は、V字状に形成されている。この場合、電線部9が一対の傾斜部52の傾斜面に沿って底部51側に案内される。即ち、電線部9を凹み310の底部51で安定して支持することが可能となる。
また、ここでは、第一突出部311が電線部9の延在方向において幅を有するため、凹み310とこの凹み310に収容される電線部9とが、面で接触する。この場合、凹み310と電線部9とが点接触する場合に比べ、電線部9をより安定して支持できる。
次に、位置決め凸部99について説明する。位置決め凸部99は、電線部9の延在方向において第一突出部311と別の位置に設けられている。ここでは、電線部9の延在方向において、一対の第一突出部311の間に、位置決め凸部99が設けられている。そして、図5に示されるように、位置決め凸部99は、電線部9の延在方向から見て凹み310から電線部9側(支持部3から相手側固定部4側に対し反対側)に突出している。ここでは、位置決め凸部99は、支持部3の一方開口331から相手側固定部4側に対し反対側に向かって、第一突出部311の凹み310の底部51よりも大きく突出して形成されている。これにより、電線部9が第一突出部311の凹み310に収容された状態で、位置決め凸部99に接触する。
なお、本実施形態では、さらに、位置決め凸部99における電線部9と接触可能な接触面991が、湾曲面である。ここでは、図1,5に示されるように、位置決め凸部99の先端側(電線部9側)の部分が、丸められている。これにより、位置決め凸部99の接触面991が角のない滑らかな湾曲面に構成されている。この場合、接触面991が電線部9に接触することにより電線部9が傷ついてしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、図1,6に示されるように、位置決め凸部99は、バンド係止部2の根元部29から一方開口331に亘る部分に延在している。ここでは、位置決め凸部99は、バンド係止部2の根元部29に連なっている。そして、位置決め凸部99は、貫通孔33の内部のバンド係止部2の根元部29から一方開口331を通り電線部9側に突出して形成されている。この場合、位置決め凸部99が、バンド係止部2の補強を兼ねる。即ち、位置決め凸部99が、バンド係止部2の根元部29を補強することで、バンド係止部2が過剰に弾性変形することが抑制される。この場合、バンド部1とバンド係止部2との係止構造を、より持続させることが可能である。
また、本実施形態では、図3,9に示されるように、一対の第一突出部311の凹み310の中央を通る一の直線Lよりもヒンジ部11側に位置決め凸部99が設けられている。そして、さらに、位置決め凸部99が、一対の第一突出部311の凹み310に支持された電線部9に接触して電線部9を一対の第一突出部311間で曲げる位置に設けられている。この場合、図9に示されるように、一対の第一突出部311の凹み310に収容された電線部9は、位置決め凸部99に接触することにより、一対の第一突出部311間でヒンジ部11側に対し反対側に押し出された形状で曲がる。ここでは、図9に示されるように、電線部9が凹み310に収容されその周囲にバンド部1が巻回された状態で、電線部9の延在方向から見て、電線部9のバンド部1に接触する部分側に対し反対側の一部と位置決め凸部99の一部とが重なるような位置に、位置決め凸部99が設けられているともいえる。なお、本実施形態では、位置決め凸部99は、電線部9の延在方向から見て凹み310の真ん中と一致する位置で電線部9の延在方向に沿って延び、電線部9と接触可能な接触面991を含んでいる。この場合、電線部9が過剰に強い力で位置決め凸部99に接触することが抑制される。
また、本実施形態では、ヒンジ部11は、電線部9を覆うように支持部3との連結部分を基点に変形可能な部分である。このため、電線部9のバンド部1に接触する部分側の反対側で、電線部9は位置決め凸部99に接触することが考えられる。
次に、第二突出部312について説明する。本実施形態において、支持突出部31は、電線部9の延在方向に交差する方向(電線部9の幅方向)において、第一突出部311の凹み310の両側に形成され、第一突出部311よりも大きく突出する一対の第二突出部312を含む。
本実施形態においては、図1に示されるように、一対の第二突出部312は、電線部9の延在方向に沿う壁状に形成されている。なお、ここでは、一対の第二突出部312は、電線部9の延在方向において2つ並んで形成されている。より具体的には、一対の第二突出部312は、電線部9の延在方向において貫通孔33の両側にそれぞれ2つずつ形成されている。従って、クランプ100は、計4つの第二突出部312を有している。ここでは、4つの第二突出部312は、それぞれ胴部32の凹部321のリブ322に連なる位置に設けられている。なお、クランプ100に形成された第二突出部312の数が上記以外の場合ももちろん考えられる。
本実施形態において、一対の第二突出部312は、主に、比較的大径の電線部9に当接し、比較的大径の電線部9がその延在方向及びその幅方向に移動することを抑制する部分である。なお、比較的大径の電線部9とは、例えば、電線部9が比較的多い数の電線によって構成されている場合又は電線部9が比較的太い電線の束である場合等が考えられる。
また、ここでは、第二突出部312は、先端に向かうにつれ徐々に細くなる形状に形成され、さらに、先端部分が丸まった形状に形成されている。即ち、ここでは、第二突出部312は、先細りの形状に形成され、その先端に角張った部分が形成されていない。この場合、比較的大径の電線部9に第二突出部312が食い込みやすくなる。また、第二突出部312の先端に角がないことにより、第二突出部312が電線部9に当接する際に、電線部9を傷つけてしまうことも抑制できる。なお、第二突出部312の先端が、電線部9を傷つけない程度に先鋭に形成されている場合等ももちろん考えられる。
次に、図8,9を参照しつつ、電線部9が比較的小径である場合のクランプ付電線110について説明する。この場合、電線部9がその延在方向に移動することが、主に、第一突出部311及び位置決め凸部99によって抑制される。
即ち、バンド部1が巻き付けられ、かつ、バンド部1とバンド係止部2とが係止した状態で、電線部9は、図8,9に示されるように、一対の第一突出部311の凹み310の底部51に支持される。このとき、図8に示されるように、電線部9は、凹み310の底部51よりも電線部9側に突出する位置決め凸部99に接触する。そして、位置決め凸部99は、電線部9を、電線部9とバンド部1とが接触する部分側へ押し付ける。これにより、電線部9が、その延在方向において移動することが抑制される。
また、図9に示されるように、ここでは、電線部9は、一対の第一突出部311の間で位置決め凸部99により曲がった形状を有する。この場合、電線部9がより強く位置決め凸部99に押さえられ、その延在方向に沿って移動することがより抑制される。
また、さらに、本実施形態では、バンド部1の一対の壁部15及び長尺部14の中央領域(凹んだ部分)の一方側の主面に沿って、電線部9が曲がり、その形状が維持される。このため、電線部9がその延在方向に沿って移動することがより効果的に抑制される。なお、バンド部1が、曲がった電線部9に沿って変形可能である場合も考えられる。この場合、バンド部1が平坦状であっても電線部9がその延在方向に沿って移動することがより効果的に抑制されることが考えられる。
一方、電線部9が比較的大径である場合、電線部9がその延在方向に移動することが、主に、第二突出部312によって抑制される。
即ち、バンド部1が巻き付けられ、かつ、バンド部1とバンド係止部2とが係止した状態で、電線部9は、図10に示されるように、2つ並んだ一対の第二突出部312に食い込んだ状態で支持される。これにより、電線部9の延在方向における移動が抑制される。なお、このとき、第一突出部311及び位置決め凸部99も、電線部9に食い込み、電線部9の延在方向における移動を抑制していることが考えられる。
そして、本実施形態では、クランプ100と、周囲をクランプ100のバンド部1に覆われ、バンド部1が巻回された状態でバンド係止部2によってクランプ100に固定された電線部9と、を備えるクランプ付電線110が、相手側部材8の固定孔81に挿入されることで固定される。これにより、電線部9をクランプ100を用いて相手側部材8に取り付けることができる。
<効果>
本実施形態においては、第一突出部311の凹み310に電線部9の少なくとも一部が収容され、その周囲にバンド部1が巻き回される。そして、電線部9の周囲にバンド部1が巻き回された状態がバンド係止部2によって維持される。この場合、位置決め凸部99が、バンド部1が巻かれた電線部9に接触することにより、電線部9が電線部9の延在方向に沿って移動することを抑制できる。また、この場合、電線部9が、クランプ100の周方向へ回転すること、即ち、電線部9の周方向に沿って回転してしまうことも抑制できる。
また、本実施形態では、第一突出部311の凹み310と位置決め凸部99とにより、比較的小径の電線部9がその延在方向に移動すること及び電線部9の延在方向に交差する方向に移動することを抑制できる。また、一対の第二突出部312によって、比較的大径の電線部9が、その延在方向に移動すること及び電線部9の延在方向に交差する方向に移動することを抑制できる。
また、本実施形態では、位置決め凸部99における電線部9との接触面991が湾曲面であるため、位置決め凸部99が電線部9に接触する際に、電線部9が傷ついてしまうことをより抑制できる。
また、本実施形態では、凹み310が電線部9の延在方向から見て凹み310の中間に向かうにつれ徐々に凹み310の底部51側に傾斜する傾斜面を含むため、傾斜面に沿って電線部9を、第一突出部311の凹み310の底部51へ案内することができる。この場合、第一突出部311の凹み310に電線部9の少なくとも一部をより安定して収容することが可能となる。即ち、電線部9が、凹み310の底部51により安定して支持される。
また、本実施形態では、位置決め凸部99がバンド係止部2の根元部29から一方開口331に亘る部分に延在するため、位置決め凸部99により、バンド係止部2が補強される。このため、バンド部1とバンド係止部2とによって作られるバンド部1が電線部9の周囲に巻回された状態をより持続させることができる。
また、本実施形態では、支持突出部31が電線部9の延在方向において並ぶ一対の第一突出部311を含み、位置決め凸部99が一対の第一突出部311の間に設けられているため、電線部9がその延在方向及びその幅方向に移動することをより抑制できる。
また、本実施形態では、第一突出部311の凹み310に収容された電線部9は、位置決め凸部99に接触する箇所で位置決め凸部99に押されて曲がった形状となる。この場合、電線部9の延在方向に沿って電線部9を移動させようとする力が加えられたときに、電線部9が位置決め凸部99により強く接触する。このため、電線部9が、その延在方向に移動することをより抑制できる。
<変形例>
次に、図11,12を参照しつつ、変形例に係るクランプ100Xについて説明する。図11は、クランプ100Xを支持突出部31側から見た平面図である。図12は、クランプ100Xの正面図である。なお、図11,12において、図1〜10に示される構成要素と同じ構成要素には、同じ参照符号が付されている。
本例では、図11,12に示されるように、凹み310Xが、実施形態のクランプ100の凹み310と異なる形状を有する。
即ち、本例では、凹み310Xは、底部51と一対の傾斜部52との他に、さらに、一対の側壁部53を備える。一対の側壁部53は、それぞれ底部51と一対の傾斜部52との間に介在している。
本例では、凹み310Xは、底面と底面側から電線部9側に突出する一対の側面とを含む。そして、底面と一対の側面とが直交する。ここでは、図12に示されるように、底部51の電線部9側の面が、凹み310Xの底面を成し、一対の側壁部53の電線部9側の面が、一対の側面を成す。この場合、凹み310Xの底部51に支持された電線部9が、電線部9の幅方向に移動する際に、一対の側面が形成された一対の側壁部53に接触する。ここで、一対の側面は、底面に対し直交となるように設けられている。このため、電線部9がその幅方向に移動することで凹み310Xの底部51から抜けてしまうことをより抑制できる。より具体的には、ここでは、底部51から傾斜部52へ電線部9が移動することがより確実に抑制される。
なお、本例では、一対の側壁部53と底部51とが、弧状の部分を介して繋がっている。即ち、一対の側面と底面とが弧状の湾曲面を介して繋がっている。しかしながら、一対の側壁部53と底部51とが角度を成して連なる場合、例えば、一対の側面と底面とが90度の角度を成して連なる場合等も考えられる。また、別の態様として、凹み310Xにおける傾斜面が、平らな面で構成されている場合も考えられる。
また、本例においても、位置決め凸部99が、一対の第一突出部311の凹み310Xに支持された電線部9に接触して電線部9を一対の第一突出部311間で曲げる位置に設けられている。より具体的には、図11に示されるように、一対の第一突出部311の凹み310Xの中央を通る一の直線Lよりもヒンジ部11側に位置決め凸部99が設けられている。なお、本例における凹み310Xの中央とは、凹み310Xの一対の側面間の部分における中央を意味することが考えられる。ここでは、図12に示されるように、位置決め凸部99は、電線部9の延在方向から見て凹み310Xの一対の側面間の部分における中心と一致する位置で電線部9の延在方向に沿って延び、電線部9と接触可能な接触面991を含んでいる。
本例においても、第一突出部311の凹み310Xに電線部9の少なくとも一部が収容され、その周囲にバンド部1が巻き回される。そして、電線部9の周囲にバンド部1が巻き回された状態がバンド係止部2によって維持される。この場合、位置決め凸部99が、バンド部1が巻かれた電線部9に接触することにより、電線部9が電線部9の延在方向に沿って移動することを抑制できる。なお、この場合、電線部9がその周方向に沿って回転してしまうことも抑制できる。
また、本例では、凹み310Xは、底面と底面側から電線部9側に突出する一対の側面とを含み、一対の側面と底面とが直交する。このため、第一突出部311の凹み310Xに収容された電線部9に対し、電線部9の幅方向に移動させる力が加えられたときに、一対の側面に当接することで、電線部9の幅方向における移動をより効果的に抑制できる。
<応用例>
上記の実施形態では、支持突出部31は、一対の第一突出部311を含む。しかしながら、支持突出部31が1つの第一突出部311を含む場合又は3つ以上の第一突出部311を含む場合も考えられる。
なお、本発明に係るクランプ及びクランプ付電線は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態、変形例および応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態、変形例および応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 バンド部
100 クランプ
110 クランプ付電線
2 バンド係止部
3 支持部
31 支持突出部
310 凹み
311 第一突出部
312 第二突出部
33 貫通孔
331 一方開口
4 相手側固定部
51 底部
52 傾斜部
53 側壁部
8 相手側部材
9 電線部
99 凸部
991 接触面

Claims (9)

  1. 電線又は電線束である電線部を相手側部材に対して固定するクランプであって、
    前記電線部を支持可能な支持突出部を含む支持部と、
    前記支持突出部に支持された前記電線部の周囲に巻回可能なバンド部と、
    前記バンド部が前記電線部の周囲に巻回された状態を維持することで、前記支持突出部に前記電線部が支持された状態を維持するバンド係止部と、
    前記支持部から前記電線部の反対側に突出し、前記相手側部材に固定可能な相手側固定部と、を備え、
    前記支持突出部は、前記電線部の少なくとも一部を収容可能な凹みを成す第一突出部と、前記電線部の延在方向において前記第一突出部と別の位置に設けられ、前記電線部の延在方向から見て前記凹みから前記電線部側に突出する位置決め凸部と、を含む、クランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプであって、
    前記支持突出部は、前記電線部の延在方向に交差する方向において、前記第一突出部の前記凹みの両側に形成され、前記第一突出部よりも大きく突出する一対の第二突出部を含む、クランプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のクランプであって、
    前記位置決め凸部における前記電線部と接触可能な接触面が、湾曲面である、クランプ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記凹みは、前記電線部の延在方向から見て、前記凹みの中間に向かうにつれ徐々に前記凹みの底部側に傾斜する傾斜面を含む、クランプ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記凹みは、底面と前記底面側から前記電線部側に突出する一対の側面とを含み、
    前記一対の側面と前記底面とが直交する、クランプ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記バンド部の一端が、前記支持部に連なって形成され、
    前記支持部には、前記バンド部を挿通可能な貫通孔が形成され、
    前記バンド係止部が、前記貫通孔の前記バンド部が挿通される側の一方開口側の部分からその反対側の他方開口側に向かって延びて形成され、
    前記位置決め凸部は、前記バンド係止部の根元側の部分から前記一方開口に亘る部分に延在している、クランプ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のクランプであって、
    前記支持突出部は、前記電線部の延在方向において並ぶ一対の前記第一突出部を含み、
    前記位置決め凸部が、前記一対の第一突出部の間に設けられている、クランプ。
  8. 請求項7に記載のクランプであって、
    前記位置決め凸部は、前記一対の第一突出部の前記凹みに支持された前記電線部に接触して前記電線部を前記一対の第一突出部間で曲げる位置に設けられている、クランプ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のクランプと、
    周囲を前記クランプの前記バンド部に覆われ、前記バンド部が巻回された状態で前記バンド係止部によって前記クランプに固定された電線又は電線束である電線部と、を備える、クランプ付電線。
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