JP2017012128A - 送粉昆虫用の巣箱 - Google Patents

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正美 秋山
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Abstract

【課題】蜜量の確認や蜜容器の交換作業の容易化を図った蜜容器を提供する。【解決手段】上面が開口し内部に収納空間を持つ外箱2と、この外箱2内の最も下方に配される蜜入りの蜜容器と、この蜜容器の上に載せられる巣箱本体とより成る送粉昆虫用巣箱において、前記蜜容器を保護箱内に収められている。それから前記外箱2を構成する壁面に開閉扉25を持つ引き出し口24を形成する。この引き出し口24を介して、蜜容器入りの保護箱を交換する。【選択図】図1

Description

この発明は、送粉昆虫用の巣箱、詳しくは蜜容器の蜜量の確認や、その交換作業の容易化を図ったマルハナバチの巣箱に関する。
花に蜜のないトマト、ナス等の授粉作業を行うため、近年マルハナバチの利用が行われている。外来種のハチであるヨーロッパに分布するセイヨウオオマルハナバチは、女王と多数の働きバチを持ち、蜜と花粉を集める習性を有するため、実用化されるに至っている。近年は日本在来のマルハナバチの利用も行われている。
マルハナバチを授粉作業、特にトマトに用いる場合、蜜のない作物のため、一定期間に亘って効率よく授粉作業を行わせるためには、巣箱に外部から栄養源(糖蜜)を与える必要があった。具体的には、特許文献1に示すように、外箱内に配されたマルハナバチ巣箱本体の下方に蜜入り蜜容器が収納されていて、この蜜容器から上方へ立設する蜜口が設けられて糖蜜の供給を行っている。
前記蜜口は、繊維束が筒体内に配された構成で、毛管作用により糖蜜を給蜜口へ吸い上げる仕様となっている。この給蜜口が巣箱本体の下端に形成の格子状の蜜吸い部所に接触していて、マルハナバチは、巣箱本体内から吸蜜できるようになっている。
特開2007−020534号公報
しかしながら、蜜入り蜜容器内の蜜の使用量は、巣箱の置かれるハウス内の環境条件により異なり、蜜の使用量が多いと蜜量が少なくなり、供給が適切に行われないと効率よく授粉作業が行われないばかりか、最悪の場合ハチが死滅することもあった。そこで、使用者は蜜容器内の蜜の量を確認する作業を行う必要があった。
蜜容器内の蜜量の確認作業は、マルハナバチ巣箱の外箱の上蓋を開き、上方開口から内部に収納されている巣箱本体を上方へ持ち上げて取り外し、蜜容器を露出させ、もって内部に入っている蜜量を確認していた。蜜の残量が少ない時には、蜜容器を交換することで対処していた。当然ながら、この交換作業も外箱の上方開口から手作業で行われ、特に巣箱本体の取り外し又は収容時に、マルハナバチに刺されて危険であると共に煩雑な交換作業工程が必要となっていた。
そこで、この発明は、蜜容器内の蜜の量の確認作業の容易化と蜜容器の交換作業の簡易化を図ることを目的としている。
この発明に係る送粉昆虫用のマルハナバチ巣箱は、上面が開口し内部に収納空間を持つ外箱と、この外箱内の最も下方に配される蜜入りの蜜容器と、この蜜容器の上に載せられる巣箱本体と、よりなる送粉昆虫用巣箱において、前記蜜容器が保護箱内に収納されると共に、前記外箱にあって、それを構成する壁面で前記蜜容器が収納の保護箱の一面と対峙する位置に、開閉扉を持つ引き出し口を形成し、この引き出し口を用いて前記保護箱内の蜜容器を引き出し、交換できるようにしたことにある(請求項1)。
この構成から、巣箱内の蜜容器の交換は、まず開閉扉を手前に開き、水平まで引き出し口を開けた後に、蜜量を確認し、そして蜜不足の場合に保護箱を引き出す。そして、新しい蜜容器入りの保護箱と交換し、引き出し口より挿入し、再び開閉扉を閉じることで完了する。
また、保護箱の前面に蜜量確認窓があることから(請求項2)、蜜量を蜜量確認窓より目視により、蜜量を確認する。
前記保護箱の上面に載置される樹脂製(プラスチックダンボール)の板で、蜜容器から突設の蜜口と係止する係止穴を有していることから(請求項3)、蜜容器の蜜口が保護箱の上面から脱落することが防がれ、また送粉昆虫の汚物を受け止めて、それによる保護箱の強度の低下を防ぐ。
さらに、前記巣箱本体と前記外箱との間に介在断熱材を配すると共に、該介在断熱材を構成する少なくとも一つ以上の壁面にあって、通風穴の形成用の切断線が形成されていることにあり(請求項4)必要によって、この切断線にそって通風穴を形成することで、巣箱本体への風の流れ量を制御でき、巣箱を最適環境に維持する。
以上のように、請求項1の発明によれば、蜜容器が保護箱内に収納され、蜜口のみ保護箱の上面より突出し、送粉昆虫用の外箱に収められていることから、蜜容器の交換は、まず開閉扉を手前に開き、引き出し口を開けて、蜜容器が入った保護箱を引き出すことから始められる。保護箱の引き出し前に蜜量確認窓から蜜量を目視して交換の必要性を判断する。そして、保護箱を引き出したら、新しい保護箱に交換し、再び引き出し口より挿入し、交換が完了する。このように、蜜容器の交換が容易にとなると共に、ハチに刺される危険をなくすことができる。
請求項2の発明によれば、保護箱の前面に形成の蜜量確認窓から蜜量を目視により容易に確認ができるようになる。
請求項3の発明によれば、保護箱の上面に載置の樹脂製の板の係止穴に蜜口と係止して、蜜口の保護箱の上面から脱落を防ぐことができる。それから、送粉昆虫が排泄する汚物(糞尿)を受け止めて、保護箱の劣化を防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、外箱と巣箱本体との間に配される介在断熱材を構成する少なくとも一つ以上の壁面にある通風穴の形成用の切断線に沿って、通風穴を形成すれば、風の流れ量のコントロールができて、巣箱を最適空調環境に維持できる効果が発揮される。
この発明に係るマルハナバチ巣箱の斜視図である。 同上の縦断面図である。 同上の分解斜視図である。 蜜容器入りの保護箱の斜視図である。 蜜容器入りの保護箱の断面図である。 マルハナバチ巣箱にあって、開閉扉を開いた状態の斜視図である。 マルハナバチ巣箱にあって、蜜容器入り保護箱を引き出した状態の斜視図である。
図1乃至3において、この発明に係る送粉昆虫であるマルハナバチ巣箱1が示され、この巣箱1はダンボールと樹脂で作製され、上面が開口し、4つの壁面と一つの底面からなる箱状の内部に収納空間5を持つダンボール製の外箱2と、上面の開口3を開閉する上蓋4を有している。
このマルハナバチ巣箱1の外箱2内には、巣箱本体6とその下方にダンボール製の保護箱8内に収納された蜜容器7とが上下に配置されている。巣箱本体6は、樹脂製の箱形状で、全面にわたり換気スリットが形成されている他に、マルハナバチが住むのに最適な環境となるように構成されている。この巣箱本体6の前面にマルハナバチが出入りする出入口10が、そして底部前方に蜜吸い部所11が作られ、該蜜吸い部所11はスリットが形成されることで、該スリットを介してマルハナバチが口を入れ、下記する蜜口13から吸蜜される。
蜜容器7は、図4、図5にも示され、ビニールなどの樹脂製で、内部に糖蜜が貯蔵され、その一端に蜜口13が設けられている。この蜜口13は、筒体とその内部に収納される繊維束とより成り、下端が蜜容器7内に、上端が外部に突出し、最上端に吸蜜口14となっていて、毛管作用により蜜を吸蜜口14に至らしめている。また蜜口13には、その筒体につば16が設けられ、前記保護箱8の穴17と係止している。
保護箱8は、ダンボール製で、内部に前記した蜜容器7が収納されるもので、前面に蜜量確認窓19が形成され、その蜜量確認窓19を介して、目視により蜜量を確認できる。
この保護箱8には、その上面にハチの排泄する糞尿を受け止めて劣化を防ぐ樹脂製の板(プラスチックダンボール)27が配置されている。この樹脂製の板27には、係止穴28が形成され、前記蜜容器7の蜜口13のつば16が係止され、蜜口13が保護箱8側へ落ち込み、吸蜜口14が前記巣箱本体6から離れるのを防いでいる。また保護箱8の下には、ダンボールより作られた滑り板29が配されていて、蜜容器入りの保護箱8を引き出し又は挿入時にスムーズとなる作用を与えている。
前記外箱2には、前記巣箱本体のマルハナバチの出入口10に対峙する切欠穴21が形成された前壁面23aに開閉扉25を持つ引出し口24が形成されている。この引き出し口24の位置は、前記した蜜容器7が収納の保護箱8の蜜量確認窓19が形成の前面と対峙している位置にある。それから、引き出し口24の開閉扉25は、前壁面23aの下方にあって、最も下端が継がれ、それ以外は切り込まれ、手前に引っ張ると図6に示すように、下端を支点として底面と直線となるまで開かれる。この開閉扉25の開作用は、蜜容器7内の蜜の残量を目視するためと、蜜容器7内の蜜が少なく、蜜容器の交換を目的とするときに行われる。26はマルハナバチの着地台である。
マルハナバチ巣箱1を構成する外箱2と巣箱本体6内には、介在断熱材31が配され、巣箱本体6内の空調を制御している。この介在断熱材31は四つの壁面32a〜32dにて構成され、前壁面32aは前記引出し口24との干渉を避けるため大きく切り欠かれ、また左右壁面32b,32cは巣箱本体6への風の流れを制御するため、通風穴33,33の形成用の切断線34が形成されている。巣箱本体6の温度が上がり気味の時には、切断線34に沿って切り離して大きな通風穴33,33を開けて、空気の通りを良くし、空調環境条件を変えることができる。逆に温度が下がり気味の時には、通風穴33,33を閉じることにて、空調条件を変えることができる。
上述の構成において、蜜容器7の蜜量の確認は外箱2の前壁面の開閉扉を手前に下端を支点として引くと、図が示すように引き出し口24が開かれる。すると、蜜容器7を包む保護箱8の前面の蜜量確認窓19が露出し、この蜜量確認窓19より蜜容器7を目視できる。
蜜容器7を目視した結果、蜜の残量が少ない際には、交換する。まず蜜容器7と共に保護箱8を図7に示すように引き出す。その際、樹脂製の板27も共に引き出される。それから新たな蜜容器7の入った保護箱8を引き出し口24から挿入するのであるが、その上面に樹脂製の板27を載置し、蜜口13を係止穴28内につば16を用いて係止し、しかる後に、保護箱8は滑り板29上を滑りながら挿入される。挿入が完了したら、開閉扉25を閉じ、マルハナバチ巣箱1内に光が入るのを防ぐ。
前記した実施例においては、開閉扉25を持つ引き出し口24を外箱2の前壁面23aに形成しているが、外箱2の両側壁面のどちらか一方前壁面23cに形成しても、この実施例と同様の効果を得ることができることは勿論である。
1 マルハナバチ巣箱
2 外箱
3 開口
4 上蓋
5 収納空間
6 巣箱本体
7 蜜容器
8 保護箱
10 出入口
11 蜜吸い部所
13 蜜口
14 吸蜜口
16 つば
17 穴
19 蜜量確認窓
21 切欠穴
23a 前壁面
24 引き出し口
25 開閉扉
26 着地台
27 樹脂製の板
28 係止穴
31 介在断熱材
32 壁面
33 通風穴
34 切断線

Claims (4)

  1. 上面が開口し内部に収納空間を持つ外箱と、
    この外箱内の最も下方に配される蜜入りの蜜容器と、
    この蜜容器の上に載せられる巣箱本体と、よりなる送粉昆虫用巣箱において、
    前記蜜容器が保護箱内に収納されると共に、
    前記外箱にあって、それを構成する壁面で前記蜜容器が収納の保護箱の一面と対峙する位置に、開閉扉を持つ引き出し口を形成し、この引き出し口を用いて前記保護箱内の蜜容器を引き出し、交換できるようにしたことを特徴とする送粉昆虫用の巣箱。
  2. 前記保護箱の前面に蜜量確認窓を形成したことを特徴とする請求項1記載の送粉昆虫用の巣箱。
  3. 前記保護箱の上面に載置される樹脂製の板で、蜜容器から突設の蜜口と係止する係止穴を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の送風昆虫用の巣箱。
  4. 前記巣箱本体と前記外箱との間に介する介在断熱材を配すると共に、前記介在断熱材を構成する少なくとも一つ以上の壁面にあって、通風穴形成用の切断線が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の送粉昆虫用の巣箱。
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