JP2017012979A - 通気口用フィルター及び自然給排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自然給排気装置に対する機種適合性が高く、又、容易に取り付け及び取り外しが可能である通気口用フィルターを提供する。
【解決手段】 通気口用フィルター1は、連泡スポンジ等の弾性体からなり、平板状の本体2と、本体2に形成され、図示しない作動杆又は軸体28が挿通できる大きさの開口と、開口から本体2の外縁まで連続する波型形状の切れ目4と、本体2に形成され、開口に対する切れ目4の形成方向の反対方向に突出する突出部6とで構成されている。本体2は、その外縁の頂点部5が、本体2の板厚方向から見て丸みを帯びるように延伸した形状となっている。こうすることで、通気口用フィルター1は自然給排気装置に対する機種適合性が高く、又、容易に取り付け及び取り外しが可能となる。
【選択図】 図2

Description

この発明は通気口用フィルター及び自然給排気装置に関し、特に、室内側の壁面に取り付けられ通気口を有する自然給排気本体において、通気口に対して取り付ける通気口用フィルターに関するものである。
図11は壁面に取り付けられた、従来の自然給排気装置の外観形状を概略的に示した斜視図であり、図12は図11に示したXII−XIIラインの端面図である。又、図11及び図12の(1)は開閉蓋が閉状態のものであり、(2)は開閉蓋が開状態のものである。
これらの図を参照して、家屋等の室内において、壁面63に自然給排気装置61は取り付けられ、室内の空気の入れ替えを行っている。
自然給排気装置61は、自然給排気本体65と、通気口用フィルター81とから構成されている。自然給排気本体65は、矩形形状を有する平坦面71と、平坦面71の中央に形成される通気口75と、平坦面71の外縁全周に接続され壁面に沿うように配置される枠体74と、平坦面71に対向すると共に枠体74を塞ぐように取り付けられる開閉蓋66とを備えている。開閉蓋66は、コーナー部68が丸められた正方形平板形状を有している。又、通気口75の中心には、開閉蓋66に形成されている作動杆67を摺動自在とする軸体78が形成されている。
尚、自然給排気本体65の軸体78と開閉蓋66の作動杆67との係合状態にあっては、軸体78における作動杆67との係合位置を複数段階に変化させることが可能であり、それによって開閉蓋66の室内方向への移動距離を調節した状態で保持することができる。又、軸体78と作動杆67との係合状態を解除することにより、開閉蓋66を自然給排気本体65から取り外すことも可能である。
そして、平坦面71の中央には、通気口75を塞ぐ大きさの通気口用フィルター81が脱着自在に取り付けられている。又、通気口用フィルター81は、不織布82と、不織布82の形状を固定する保持部83とから構成されている。
自然給排気装置61の不使用時には、図11及び図12においてそれぞれ(1)に示したように、開閉蓋66は、緩衝材73を介して平坦面71と接触している閉状態であり、外気が室内に出入りすることがない。
一方、自然給排気装置61の使用時には、図11及び図12においてそれぞれ(2)に示したように、開閉蓋66の作動杆67と自然給排気本体65の軸体78との係合状態を調節し、開閉蓋66を室内方向に移動させた開状態で保持することにより、図12の(2)において矢印で示すように、通気口75を介した外気の室内への出入りが可能となる。そして外気が室内側に流れ込む時には、通気口用フィルター81の不織布82によって外気に含まれている花粉等の粉塵は除去されるので、室内側には新鮮な空気を取り入れることができる。
上記のような従来の自然給排気装置61の使用を継続すると、粉塵によって通気口用フィルター81の不織布82が汚れ、フィルター性能が低下していくという問題が存在する。通気口用フィルター81を交換することでこの問題は解決するが、通気口用フィルター81を交換するためには、まず開閉蓋66を取り外す必要がある。
図13は開閉蓋を取り外した、従来の自然給排気装置の外観形状を概略的に示した正面図である。
図を参照して、通気口用フィルター81は、図示しない開閉蓋が覆っていた平坦面71の中央に脱着自在に取り付けられている。それゆえ、通気口用フィルター81を交換するためには、まず開閉蓋を取り外す必要がある。そして開閉蓋を取り外すためには、上述した図12で示したような、開閉蓋66の作動杆67と自然給排気本体65の軸体78との係合状態を解除する必要があり、一般使用者にとっては容易でない。
更に、開閉蓋を取り外した後でも、通気口用フィルター81を交換する際には、更に以下のような問題が存在する。
図14は図13に示した従来の自然給排気装置において、通気口用フィルターを取り外した状態の自然給排気本体及び通気口用フィルターのそれぞれの外観形状を概略的に示した正面図であり、図15は図14に示した自然給排気本体の外観形状を概略的に示した斜視図である。
これらの図を参照して、通気口75は円筒形状に形成されており、その内部は補強部77によって補強されている。又、補強部77の中央には軸体78が設けられている。
そして通気口75の内壁76には、内壁76の一部が通気口75へと突出することで形成されたストッパー79が、補強部77よりも室内側の、通気口75を介して対向する位置4箇所に配置されている。又、各々のストッパー79の間には、平坦面71の一部が通気口75側へ向かって凹むことで形成された取付部72が4箇所に形成されている。
一方、通気口用フィルター81は、上述のように不織布82と保持部83とから構成されている。保持部83の中央には開口枠部87が形成され、通気口用フィルター81を自然給排気本体65に取り付ける際には軸体78が開口枠部87を貫通するように構成されている。不織布82は、開口枠部87の内方が開口するようにして、保持部83の一方面側に貼着されている。そのため、通気口用フィルター81を交換する際には、不織布82だけを取り替えることはできず、通気口用フィルター81全体を新品のものと交換する必要がある。
このように、従来の自然給排気装置61にあっては、通気口用フィルター81は、その保持部83の外枠形状が取付部72の形状に適合した、当該自然給排気装置専用のフィルターでなければならないため、機種適合性に欠ける。又、この問題は、作動杆等を備えない開閉蓋を有する自然給排気装置にあっても同様に生じる。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、自然給排気装置に対する機種適合性が高く、又、容易に取り付け及び取り外しが可能である通気口用フィルターを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、室内側の壁面に取り付けられ、平坦面と平坦面の中央に形成される通気口と平坦面の外縁全周に接続され壁面に沿うように配置される枠体と平坦面に対向するように取り付けられた開閉蓋とを有する自然給排気本体に対して取り付けるための通気口用フィルターであって、弾性体よりなる平板状の本体を備え、本体は、開閉蓋と枠体とからなる隙間全周を塞ぐ厚さと大きさとを有するものである。
このように構成すると、通気口用フィルターの取り付け及び取り外しが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、開閉蓋は、枠体を塞ぐように取り付けられ、枠体から室内方向に移動自在に構成され、通気口の中心には開閉蓋の作動杆を摺動自在とする軸体が形成され、本体には、作動杆が挿通できる挿通部と、挿通部から本体の外縁まで連続する切れ目とを備え、本体は、開閉蓋が開状態で且つ挿通部に作動杆又は軸体が挿通状態にある時、隙間全周を塞ぐものである。
このように構成すると、開閉蓋が開状態にある時、通気口用フィルターの取り付け及び取り外しが可能となる。又、挿通部によって取付位置が定まる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、切れ目は、本体の板厚方向から見て波型形状を有するものである。
このように構成すると、切れ目が開いた状態におけるフィルター効果の低下を抑制することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、開閉蓋は、正方形平板形状を有し、本体の外縁の位置は、設置時における本体に対する開閉蓋の外縁の投影位置に対して大きく設定されるものである。
このように構成すると、取付位置の誤差を吸収することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、本体の外縁と開閉蓋の投影位置との間の余剰分であって挿通部からの放射方向の長さは、開閉蓋のコーナー部に対応する部分に向かうにつれて大きくなるように設定されるものである。
このように構成すると、本体が作動杆又は軸体を中心に傾斜した時、隙間を効率的に塞ぐことができる。又、開閉蓋のコーナー部に対応する余剰分が設置時の目安になる。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の発明の構成において、本体は、挿通部に対する切れ目の形成方向の反対方向に突出する突出部が形成されるものである。
このように構成すると、設置時に突出部を上方にして把持可能となる。
請求項7記載の発明は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、本体の開閉蓋側の面に脱着自在に取り付けられる補足体を更に備え、補足体は、本体の設置時に本体の作動杆又は軸体周りの回転を阻止するように開閉蓋に係合する回転阻止手段を有するものである。
このように構成すると、設置時に本体の回転の虞がない。
請求項8記載の発明は、室内側の壁面に取り付けられる自然給排気装置であって、平坦面と平坦面の中央に形成される通気口と平坦面の外縁全周に接続され壁面に沿うように配置される枠体と平坦面に対向すると共に枠体を塞ぐように取り付けられ、枠体から室内方向に移動自在の開閉蓋とを有し、通気口の中心には開閉蓋の作動杆を摺動自在とする軸体が形成される自然給排気本体と、開閉蓋が開状態にある時、開閉蓋と枠体とからなる隙間から脱着自在に挿入され、作動杆又は軸体に係合すると共に隙間の全周を塞ぐ弾性体よりなるフィルターとを備えたものである。
このように構成すると、開閉蓋が開状態にある時、通気口用フィルターの取り付け及び取り外しが可能である。又、作動杆又は軸体によって取付位置が定まる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、通気口用フィルターの取り付け及び取り外しが可能となるため、機種適合性が向上する。又、使い勝手が向上する。更に、取付状態が安定する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、開閉蓋が開状態にある時、通気口用フィルターの取り付け及び取り外しが可能となり、又、挿通部によって取付位置が定まるため、機種適合性が向上する。又、使い勝手が向上する。更に、取付状態が安定する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、切れ目が開いた状態におけるフィルター効果の低下を抑制することができるため、信頼性が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、取付位置の誤差を吸収することができるため、フィルター効果を維持することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、本体が作動杆又は軸体を中心に傾斜した時、隙間を効率的に塞ぐことができるため、効率的な素材の活用となる。又、開閉蓋のコーナー部に対応する余剰分が設置時の目安になるため、設置が容易となる。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の発明の効果に加えて、設置時に突出部を上方にして把持可能となるため、切れ目が下方になるので設置方向の目安とすることができる。
請求項7記載の発明は、請求項2から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、設置時に本体の回転の虞がないため、通気口用フィルターの余剰分を小さくすることができる。
請求項8記載の発明は、開閉蓋が開状態にある時、通気口用フィルターの取り付け及び取り外しが可能であるため、交換が容易であり使い勝手が向上する。又、作動杆又は軸体によって取付位置が定まるため、取付状態が安定する。
この発明の第1の実施の形態による通気口用フィルターの外観形状を示す概略斜視図である。 自然給排気本体に対して取り付けを開始した、図1で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体の外観形状を示す概略斜視図である。 自然給排気本体に対して取り付けの途中である、図1で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体の外観形状を示す概略斜視図である。 自然給排気本体に対して取り付けを完了した、図1で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体の外観形状を示す概略斜視図であって、(1)は開閉蓋を取り付けた状態を示すものであり、(2)は開閉蓋を取り外した状態を示すものである。 図4で示したV−Vラインの端面図である。 図4で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体において、通気口用フィルターが傾斜した状態を示す概略斜視図である。 図4で示した通気口用フィルターの頂点部周辺の外縁の外観形状を示した拡大正面図である。 図7で示した通気口用フィルターの設計理論を模式的に説明する平面図であって、(1)は非傾斜時のものであり、(2)は傾斜時の状態のものである。 この発明の第2の実施の形態による通気口用フィルターの外観形状を示す斜視図であって、図1に対応するものである。 自然給排気本体に対して取り付けた状態の、図9で示した通気口用フィルターの外観形状を示す概略斜視図である。 壁面に取り付けられた、従来の自然給排気装置の外観形状を概略的に示した斜視図であって、(1)は開閉蓋が閉状態のものであり、(2)は開閉蓋が開状態のものである。 図11に示したXII−XIIラインの端面図である。 開閉蓋を取り外した、従来の自然給排気装置の外観形状を概略的に示した正面図である。 図13に示した従来の自然給排気装置において、フィルターを取り外した状態の自然給排気本体及びフィルターのそれぞれの外観形状を概略的に示した正面図である。 図14に示した自然給排気本体の外観形状を概略的に示した斜視図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態による通気口用フィルターの外観形状を示す概略斜視図である。
図を参照して、通気口用フィルター1は、連泡スポンジ等の弾性体からなり、平板状の本体2と、本体2に形成され、図示しない作動杆又は軸体が挿通できる大きさの開口3と、開口3から本体2の外縁まで連続する波型形状の切れ目4と、本体2に形成され、開口3に対する切れ目4の形成方向の反対方向に突出する突出部6とで構成されている。本体2は、その外縁の頂点部5が、本体2の板厚方向(以下、この方向を正面とする。)から見て丸みを帯びるように延伸した形状となっている。
又、通気口用フィルター1は弾性体からなるため、通気口用フィルター1自身の形状回復性が高く、上記図14で示したような従来の通気口用フィルター81の保持部83を必要としない。それゆえ、通気口用フィルター1を取り付ける自然給排気本体に対しても、従来の保持部に適合するような構造を要求しない。
次に、この通気口用フィルター1の自然給排気本体への取り付けについて説明する。
図2は自然給排気本体に対して取り付けを開始した、図1で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体の外観形状を示す概略斜視図である。
尚、図2は説明のため開閉蓋16を一部破断した状態で描いている。又、自然給排気本体については、従来例と基本的に同様のものであるので説明を繰り返さない。
図を参照して、開閉蓋16が上述した開状態にある時、通気口用フィルター1を、切れ目4が自然給排気本体15の軸体28又は図示しない作動杆と対向するように持ち、図の矢印で示す方向に枠体24と開閉蓋16との隙間に押し込むようにして取り付けを開始する。
この時、突出部6は切れ目4の形成方向とは反対方向に位置するため、突出部6を上方に来るように持つことで切れ目4を下方に向けることができ、設置方向の目安の判断が容易である。又、取り付ける際には、突出部6又は頂点部5を把持することで、押し込む力を入れやすく使い勝手が良い。
図3は自然給排気本体に対して取り付けの途中である、図1で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体の外観形状を示す概略斜視図である。
尚、図3は説明のため開閉蓋16を一部破断した状態で描いている。
図を参照して、通気口用フィルター1は取り付け状態が進み、切れ目4の一部が軸体28又は図示しない作動杆を通過することで、切れ目4は広がっている。
図4は自然給排気本体に対して取り付けを完了した、図1で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体の外観形状を示す概略斜視図であって、(1)は開閉蓋を取り付けた状態を示すものであり、(2)は開閉蓋を取り外した状態を示すものである。
これらの図を参照して、通気口用フィルター1は、開口3が自然給排気本体15の軸体28又は開閉蓋16の作動杆17に嵌合し、切れ目4は弾性によって形状が回復するように閉じ、自然給排気本体15に対して取り付けが完了した状態である。この時、開口3に軸体28又は作動杆17が挿通した状態であるため、取り付け状態が安定している。
尚、通気口用フィルター1を自然給排気本体15から取り外す際には、取付時に押し込んだ方向とは反対方向に引っ張ることで、切れ目4が広がり、容易に取り外し交換することが可能である。
そして、通気口用フィルター1は、本体2の外縁の位置が、設置時における本体に対する開閉蓋の外縁の投影位置に対して大きく設定されているため、開閉蓋16と枠体24とからなる隙間全周を塞いでおり、設置に誤差が生じてもその誤差を吸収することができ、フィルターの効果を維持することが可能である。
又、通気口用フィルター1の頂点部5は、取り付けが完了することで開閉蓋16のコーナー部18に対応する余剰分が露出する状態になるため、取付時の目安になり設置が容易である。
尚、設置に誤差が生じたり、又は開口3の正面視直径に比して軸体28又は作動杆17が大きかったりした場合に、切れ目4がやや開いた状態で取り付けられる場合が考えられる。そのような場合、この実施の形態にあっては、切れ目は、本体の板厚方向から見て波型形状を有しているため、切れ目が直線状のものに比べてフィルター効果の低下が抑制される。即ち、切れ目が直線状であると外方に向かって直線状の通気ルートが形成されるのに対し、切れ目が波型形状であると通気ルートが曲線状に形成されるので通気口用フィルターとの接触面積が直線状のものに比べて増加するからである。
図5は図4で示したV−Vラインの端面図である。
図を参照して、通気口用フィルター1は、取付状態において、開閉蓋16と枠体24とからなる隙間全周を塞ぐ厚さを有しており、加えて、上述したように、開閉蓋16と枠体24とからなる隙間全周を塞ぐ大きさも有しているため、通気口25から流入する外気に対して、確実にフィルター効果を奏することが可能である。
又、開閉蓋16の室内方向への移動状態は複数段階に調節でき、更に通気口用フィルター1は弾性体からなるため、多様な自然給排気本体に対して通気口用フィルター1の厚さが開閉蓋16と枠体24とからなる隙間に適合するように調節でき、取付状態が安定している。
このように、この発明による通気口用フィルター1は、機種適合性が高く、多様な自然給排気本体に対してフィルター効果を奏することが可能である。
ところで、通気口用フィルター1は取付状態において、上述したように開口に作動杆又は軸体が挿通し、更に本体が枠体と開閉蓋とからなる隙間全周を塞ぐことで固定されているが、使用に際しては本体が作動杆又は軸体を中心に回転し傾斜する設置状態が起こりうる。
図6は図4で示した通気口用フィルター及び自然給排気本体において、通気口用フィルターが傾斜した設置状態の外観形状を示す概略斜視図である。
図を参照して、通気口用フィルター1は、傾斜しながらも、本体2が枠体24と開閉蓋16とからなる隙間全周を塞いでおり、フィルター効果を維持している。
ここで、本体2が傾斜している時の状態について説明する。
図7は図4で示した通気口用フィルターの頂点部周辺の外縁の外観形状を示した拡大正面図である。
図を参照して、この実施の形態による通気口用フィルター1にあっては、本体2の外縁7と開閉蓋16の投影位置との間の余剰分であって開口3の中心からの放射方向の長さ(例えばL〜L)は、開閉蓋16のコーナー部18に対応する部分に向かうにつれて大きくなる(L<〜<L)ように設定されている。この設計の効果について以下説明する。
図8は図7で示した通気口用フィルターの設計理論を模式的に説明する平面図であって、(1)は非傾斜時のものであり、(2)は傾斜時の状態のものである。
まず(1)を参照して、非傾斜時に、矩形のカバー部20は、矩形の被カバー部21の全周をほぼ覆う大きさである。ここで、カバー部20が中心点22を中心にして回転し傾斜すると、(2)の状態となる。
次に(2)を参照して、傾斜時には、カバー部20が被カバー部21を覆いきれていない複数の非カバー領域23が発生する。ここで、図の両端矢印の線が示すように、中心点22から非カバー領域23までの放射方向の長さは、カバー部20の頂点に向かうにつれて大きくなる。
即ち、発生しうる非カバー領域23を覆う形状にカバー部20が設計されていれば、傾斜時にもカバー部20は被カバー部21の全周を覆っている状態となる。
この発明において、カバー部20は通気口用フィルターの本体に相当し、被カバー部21は本体に対する開閉蓋の投影位置に相当する。又、この発明の通気口用フィルターは上述のように取付状態が安定するので、傾斜するとしてもその傾斜角度は小さいため、設置時における開閉蓋のコーナー部の投影位置に対応する本体の頂点部周辺の余剰分の開口からの長ささえ余裕を持たせていれば、同様の効果を奏することが可能である。
よって、戻って図7を参照して、通気口用フィルター1の本体2の外縁7と開閉蓋16の投影位置との間の余剰分であって開口3からの放射方向の長さ(L〜L)が、開閉蓋16のコーナー部18に対応する部分に向かうにつれて大きくなるように設定されていることにより、本体2の傾斜時にも本体2は図示しない枠体と開閉蓋16とからなる隙間全周を覆った状態を維持することが可能である。又、上述のように傾斜時のカバー状態に重要となる頂点部5周辺に余剰分を大きめに設定しているため、素材を無駄なく効率的に活用することとなる。
次に、図9はこの発明の第2の実施の形態による通気口用フィルターの外観形状を示す斜視図であって、図1に対応するものである。
図を参照して、この実施の形態による通気口用フィルター1は、本体2と、補足体9とから構成されている。本体2の構造は第1の実施の形態と基本的に同様であるが、突出部が無く、外縁が正面視において略矩形形状を有していることに相違点が存在する。補足体9は、突出部36と、突出部36の下方に接続され平板状に延びる胴体部10と、胴体部10の一方面に配置される複数の小さな面状ファスナー12a〜dと、胴体部10の外縁の左端の一部が延伸した係合部14aの一方面に配置される大きな面状ファスナー11aと、胴体部10の外縁の右端の一部が延伸した係合部14bの面状ファスナー11aの存在する面とは反対側の面に配置される大きな面状ファスナー11bとで構成されている。胴体部10の外縁の下端には、胴体部10の中央に向かってスリット13が形成されている。
図の一点鎖線は、本体2に取り付けた補足体9の状態を示している。
補足体9は、本体2の図示しない自然給排気本体への設置時における開閉蓋側の面に、面状ファスナー12a〜dによって脱着自在に取り付けられる。又、スリット13によって、補足体9を取り付けた本体2の開口3及び切れ目4は露出しており、本体2の図示しない自然給排気本体への設置時に影響は無い。
図10は自然給排気本体に対して取り付けた状態の、図9で示した通気口用フィルターの外観形状を示す概略斜視図である。
図を参照して、通気口用フィルター1の自然給排気本体15への取付方法は第1の実施の形態のものと基本的に同様であるが、所定の取付位置に本体2を取り付けた後、更に開閉蓋16へ係合することに相違点が存在するため説明する。
図の一点鎖線で示すように、取付時点では、係合部14a、bが開閉蓋16から突出している。その突出した係合部14a、bの各々を開閉蓋16の外縁に沿って折り曲げ、開閉蓋16の室内側の面上で面状ファスナー11a及び面状ファスナー11bを係合させる。これによって、胴体部10は開閉蓋16と一体化するので、本体2の図示しない作動杆又は軸体周りの回転を阻止することができる。
又、本体2が回転し傾斜する虞が無いため、本体2の外縁における開閉蓋16の投影位置との余剰分は小さくて済み、素材を効率的に活用することができる。
尚、上記の第2の実施の形態では、補足体は、本体に面状ファスナーを用いて取り付けられるが、脱着自在に取り付けることができるものであれば良い。
又、上記の第2の実施の形態では、補足体は回転阻止手段として面状ファスナーを用いているが、本体の設置時に本体の作動杆又は軸体周りの回転を阻止するように開閉蓋に係合するものであれば良い。
更に、上記の各実施の形態では、通気口用フィルターに形成される切れ目は、角ばった波型であるが、滑らかな波型であっても良いし、直線状であっても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、本体に突出部が形成されているが、突出部が無くとも良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、通気口用フィルターの外縁が、設置時に本体への開閉蓋の投影位置に対して余剰分が設定された略矩形形状であって、更に頂点部分が正面視において丸みを帯びるように延伸した形状であるが、余剰分の無い形状であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、通気口用フィルターの取付時において、開口には作動杆が挿通しているが、自然給排気本体の機種によって軸体が作動杆を覆うものや作動杆と軸体とが外表面上で係合するもの等が存在するため、開口には作動杆又は軸体が挿通するものであれば良い。
更に、上記の各実施の形態では、通気口用フィルターは連泡スポンジからなるが、弾性体からなるものであれば他の通気口用フィルターであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、通気口用フィルターの形状は特定されているが、開閉蓋と枠体との隙間全周を塞ぐことのできる形状であれば良い。
更に、上記の各実施の形態では、開閉蓋は、枠体を塞ぐように作動杆を介して取り付けられ、枠体から室内方向に移動自在に構成される自然給排気装置を対象としているが、作動杆等を有さずに枠体から所定距離離れた位置に設置される開閉蓋を備えた自然給排気装置にも同様に適用できる。この場合、通気口用フィルターは開口や切れ目は無くとも同様の効果を奏する。
更に、上記の各実施の形態では、作動杆等を挿通する挿通部として特定形状の開口を本体に形成しているが、この開口に代えて他の形状の開口や、×状、+状の切込みや、単なる切れ目の先端部等の他の形状による挿通部を使用しても良い。
更に、上記の実施の形態では、開閉蓋は、コーナー部が丸められた正方形平板形状を有しているが、コーナー部が丸められていない正方形平板形状の開閉蓋にも同様に本願発明は適用できる。したがって、本願における正方形平板形状とは、コーナー部が丸められた正方形平板形状も含む概念で使用する。
1…通気口用フィルター
2…本体
3…開口
4…切れ目
6…突出部
7…外縁
9…補足体
14…係合部
15…自然給排気本体
16…開閉蓋
17…作動杆
18…コーナー部
24…枠体
25…通気口
28…軸体
36…突出部
61…自然給排気装置
63…壁面
65…自然給排気本体
66…開閉蓋
67…作動杆
68…コーナー部
71…平坦面
74…枠体
75…通気口
78…軸体
81…通気口用フィルター
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (8)

  1. 室内側の壁面に取り付けられ、平坦面と前記平坦面の中央に形成される通気口と前記平坦面の外縁全周に接続され前記壁面に沿うように配置される枠体と前記平坦面に対向するように取り付けられた開閉蓋とを有する自然給排気本体に対して取り付けるための通気口用フィルターであって、
    弾性体よりなる平板状の本体を備え、
    前記本体は、前記開閉蓋と前記枠体とからなる隙間全周を塞ぐ厚さと大きさとを有する、通気口用フィルター。
  2. 前記開閉蓋は、前記枠体を塞ぐように取り付けられ、前記枠体から室内方向に移動自在に構成され、
    前記通気口の中心には前記開閉蓋の作動杆を摺動自在とする軸体が形成され、
    前記本体には、前記作動杆が挿通できる挿通部と、
    前記挿通部から前記本体の外縁まで連続する切れ目とを備え、
    前記本体は、前記開閉蓋が開状態で且つ前記挿通部に前記作動杆又は前記軸体が挿通状態にある時、前記隙間全周を塞ぐ、請求項1記載の通気口用フィルター。
  3. 前記切れ目は、前記本体の板厚方向から見て波型形状を有する、請求項2記載の通気口用フィルター。
  4. 前記開閉蓋は、正方形平板形状を有し、
    前記本体の外縁の位置は、設置時における前記本体に対する前記開閉蓋の外縁の投影位置に対して大きく設定される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の通気口用フィルター。
  5. 前記本体の外縁と前記開閉蓋の投影位置との間の余剰分であって前記挿通部からの放射方向の長さは、前記開閉蓋のコーナー部に対応する部分に向かうにつれて大きくなるように設定される、請求項4記載の通気口用フィルター。
  6. 前記本体は、前記挿通部に対する前記切れ目の形成方向の反対方向に突出する突出部が形成される、請求項4又は請求項5記載の通気口用フィルター。
  7. 前記本体の前記開閉蓋側の面に脱着自在に取り付けられる補足体を更に備え、
    前記補足体は、前記本体の設置時に前記本体の前記作動杆又は前記軸体周りの回転を阻止するように前記開閉蓋に係合する回転阻止手段を有する、請求項2から請求項4のいずれかに記載の通気口用フィルター。
  8. 室内側の壁面に取り付けられる自然給排気装置であって、
    平坦面と前記平坦面の中央に形成される通気口と前記平坦面の外縁全周に接続され前記壁面に沿うように配置される枠体と前記平坦面に対向すると共に前記枠体を塞ぐように取り付けられ、前記枠体から室内方向に移動自在の開閉蓋とを有し、前記通気口の中心には前記開閉蓋の作動杆を摺動自在とする軸体が形成される自然給排気本体と、
    前記開閉蓋が開状態にある時、前記開閉蓋と前記枠体とからなる隙間から脱着自在に挿入され、前記作動杆又は前記軸体に係合すると共に前記隙間の全周を塞ぐ弾性体よりなるフィルターとを備えた、自然給排気装置。
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