JP2017013233A - 木造構造物の製造方法、木造構造物、接続方法およびモジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定対象の角材2a〜2eそれぞれに形成された凹部5の底部同士の少なくとも一部が互いに対向するように、角材2a〜2eをボルト3a、3bにより固定し、角材2a〜2eよりも硬度の高い、または同程度の硬度を備える挿入部材6を、凹部5が互いに対向することで形成される開口部内に挿入する。
【選択図】図2
Description
ところで、大きい空間に必要な大きな断面の梁は、断面から見る縦方向の寸法を大きくとることが必要な性能を確保する上で有効である。
1つの側面では、本発明は、複数の部材を束ねることで、強度のある柱・梁を簡易に作成することを目的とする。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の木造構造物を示す図である。
実施の形態の木造構造物1は、例えば、木造建築物の柱や梁等に用いることができる。
木造構造物1は、固定対象の複数の角材2a〜2eを備えている。
角材2a〜2eの所定の位置には、金属製のボルト(固定手段)3a、3bを挿入する貫通孔4が設けられている。ボルト3a、3bが、貫通孔4に挿入され、角材2aの上部および角材2eの下部に設けられたナット(図示せず)により締め付けられることで角材2a〜2eが互いに固定されている。
挿入部材6の断面の長さh1(例えば25mm)は、角材2a〜2eそれぞれに設けられた凹部5の深さの倍の長さh2(例えば20mm)と同じか、それよりやや大きく形成されている。また、挿入部材6の断面の幅h3(例えば15mm)は、凹部5の幅h4(例えば10mm)と同じか、それよりやや大きく形成されている。これにより、挿入部材6を凹部5内に配置したときに、凹部5と挿入部材6との間に空隙が形成されることを抑制することができる。なお、本実施の形態では、挿入部材6の形状を直方体としたが、挿入部材6の挿入のし易さを考慮して、挿入部材6の形状が楔のようなテーパ状になっていてもよい。
また、木造構造物1の長手方向に挿入部材6とボルト3a、3bとを交互に配置することで、木造構造物1の強度を確保することができる。
次に、図1および図2を用いて木造構造物1の製造方法を説明する。
このように、一般的に特注サイズ(例えば、幅、厚さが450mmを超えるサイズ)と言われるサイズであっても容易に製造することができる。
また、断面形状のみならず、柱の長さも任意の長さに製造することができる。
図4(a)は、配送の際の梱包状態を示している。梱包の際には、共通の大きさの角材20を束ねて配送する。なお、角材20には角材2a〜2eと同様に凹部および貫通孔が設けられているが、図4では、凹部および貫通孔の記載を省略している。
そして、建築現場にて角材20を展開し、作成する大きさの柱や梁を製造する。
また、木造構造物1を用いることで、鉄骨やRC造等のように柱と梁だけで構造をくみ上げることができる。
次に木造構造物の応用例を説明する。以下に示す応用例の木造構造物は、前述した木造構造物1の構成を基本とするものである。
図5は、第1の応用例の木造構造物を説明する図である。
図5(a)は、第1の応用例の木造構造物を示す図であり、図5(b)は、第1の応用例の木造構造物1aの分解図である。
第1の応用例の木造構造物1aは、断面がH型をなすH型綱のような構造をなしている。このため、断面効率(重量当たりの曲げ剛性や曲げ強度)が優れている。
木造構造物1aは、H型綱でいうフランジに相当する部位の角材2f、2gと、H型綱でいうウェブに相当する部位の角材2hとを有している。
例えば天井面に幅が狭いと骨組みが貧弱に見えてしまうが、木造構造物1aを用いることで断面が確保できることから、視覚的な効果も得られる。
図6は、第2の応用例の木造構造物の完成品を示す図であり、図7は、第2の応用例の木造構造物の構造を説明する図である。なお、図7に示す角材2i〜2rには角材2a〜2eと同様に凹部および貫通孔が設けられているが、図7では、凹部および貫通孔の記載を省略している。
このように、角材の組み合わせと、ボルト、挿入部材の配置パターンにより、任意の幅、厚さの木造構造物を容易に製造することができる。
また、中央には開口部31が形成されているため、この開口部31に他の部材(例えばLANケーブル等)を通すことができる。
図8は、第3の応用例の木造構造物の完成品を示す図であり、図9は、第3の応用例の木造構造物の構造を説明する図である。
第3の応用例の木造構造物1cは、角材41a〜41iを有している。
この木造構造物1cは、ビスにより、隣り合う3つの角材同士がそれぞれ固定されている。例えば、ビス3iにより、角材41d、41i、41hが固定されている。ビス3jにより、角材41f、41i、41bが固定されている。
この木造構造物1cによれば、木造構造物1bに比べて挿入部材やボルトの数を減らすことができる。
図10は、第4の応用例の木造構造物を説明する図である。
図10(a)に示すモジュール50は、土台51と、梁52と、それぞれ同じ構造をなす柱(木造構造物)53a、53bとを備えている。梁52の下部には、横架材54が設けられている。横架材54と梁52と柱53a、53bとに囲まれる領域には、開口部55が形成されている。開口部55の下部には、金属製の筋交いを備える複数の耐力壁56a〜56dが設けられている。
図10(b)は、図10(a)のA−A線で断面を切った柱を示す図である。
柱53aは、平面視でL字型をなしている。
図11では、一例として角材2tを図示している。角材2tには、角材2vに対向する面に凹部2t1が設けられている。また、角材2tには、角材2uに対向する面に凹部2t2が設けられている。
このように、挿入部材12a、12b同士の干渉を避けるため、同一平面上ではなく所定の間隔を隔てて凹部2t1、2t2が、交互に配置されている。
また、図11にはボルト3kが貫通する貫通孔2t3を図示している。
図12は、実施の形態の木造構造物を用いた軸組みを説明する図である。
図12(a)は、実施の形態の柱53a、53bを用いた軸組であり、図12(b)は、実施の形態の木造構造を用いないときの軸組(比較例)である。
軸組60が軸組70と異なる点は、耐力壁を設けなくても基準の強度の確保が可能なことである。これによって、より開放的で空間価値が高い自由な設計を行うことができる。このため、狭小地や密集地などにおいては、その特徴を活かした効果的な開発事業や住宅を提供することができる。
図13は、第5の応用例を説明する三面図である。
図13において、正面図、側面図、および平面図を図示している。
第5の応用例のモジュール80は、土台81と、梁82と、柱83a、83bとを備えている。土台81と梁82との間の長さは一例として2587mmである。
図14は、第6の応用例の木造構造物を説明する図である。
第6の応用例のモジュール90は、直列に連結された木造構造物1g、1h、1iを備えている。木造構造物1g、1iの長さh5、h6はそれぞれ2500mm、木造構造物1hの長さh7は、5000mmであるため、モジュール90の長さは10000mmである。
図14では、木造構造物1hおよび木造構造物1iの一部を拡大した図を吹き出しにて示している。
これらの凹部が互いに対向することで形成される開口部内には、直方体の挿入部材15が配置されている。
隣り合う挿入部材15の間隔は333mmもしくは334mmである。
これら木造構造物1gと木造構造物1h、および木造構造物1hと木造構造物1iとは、それぞれ4本のボルトを用いることにより接合されている。
次に、木造構造物1hと木造構造物1i同士の接合を説明する。
図17は、図14に示す断面D−D線での断面図である。
図18は、木造構造物同士の接合を説明する図である。
図18では説明を分かり易くするため、角材14aと角材14dを図示し、それ以外の角材の図示を省略している。
このような構造にすることで、木造構造物1g、1h、1iを容易に直列に接続することができる。また、大きな断面の梁・柱を簡易に作成できる。
図19は、第6の応用例の木造構造物の変形例を説明する図である。
変形例のモジュール95は、木造構造物1j、1k、1mを備えている。木造構造物1j、1k、1mの構造は、それぞれ紙面手前側の側部から紙面奥側の側部に開口する開口部1j1、1k1、1k2、1m1を備える点以外は、木造構造物1g、1h、1iと同様である。図19に示すように、開口部1j1、1k1、1k2、1m1に対応する角材の部位には、挿入部材およびボルトが設けられていない。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
2a〜2t、14a〜14f、20、20a、41a〜41i 角材
3a〜3h、3k〜3q ボルト
4、7 貫通孔
5、8 凹部
6、9、10、11、12a、12b、13、15 挿入部材
Claims (9)
- 固定対象の複数の木材それぞれに形成された凹部の底部同士の少なくとも一部が互いに対向するように、複数の木材を固定手段により固定し、
前記木材よりも硬度の高い、または同程度の硬度を備える挿入部材を、前記凹部が互いに対向することで形成される開口部内に挿入する、
ことを特徴とする木造構造物の製造方法。 - 前記複数の木材にはそれぞれ貫通孔が設けられており、
前記凹部の底部同士の少なくとも一部が互いに対向する状態で前記複数の木材それぞれの貫通孔を貫通する貫通部材を挿入することにより前記複数の木材を固定する請求項1に記載の木造構造物の製造方法。 - 前記挿入部材を圧入する請求項1または2に記載の木造構造物の製造方法。
- 前記凹部は、前記複数の木材それぞれの幅方向に亘って設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の木造構造物の製造方法。
- 固定対象の複数の木材それぞれに形成された凹部の底部同士の少なくとも一部が互いに対向するように、複数の木材を固定する固定手段と、
前記凹部が互いに対向することで形成される開口部内に配置され、前記木材よりも硬度の高い、または同程度の硬度を備える挿入部材と、
を有することを特徴とする木造構造物。 - 前記固定手段は、ボルトとナットの組合せ、またはビスであり、前記凹部と前記固定手段が前記複数の木材の長手方向に沿って交互に設けられている請求項5に記載の木造構造物。
- 前記凹部は前記複数の木材それぞれの端部周辺に設けられている請求項5または6に記載の木造構造物。
- 複数の木造構造物を接続する接続方法であって、
前記複数の木造構造物は、それぞれ木造構造物の一面に形成された開口部と、前記開口部に連通し、前記木造構造物同士の接合面に向かって形成された孔部とを備え、
前記孔部にボルトを挿入した状態で前記木造構造物の端面同士を当接させ、
前記複数の木造構造物それぞれの前記開口部内に配置された前記ボルトの端部を前記開口部にナットを挿入して締め上げることで前記木造構造物同士を固定する、
ことを特徴とする接続方法。 - 複数の木造構造物が接続されて形成されたモジュールであって、
前記複数の木造構造物は、それぞれ木造構造物の一面に形成された開口部と、前記開口部に連通し、前記木造構造物同士の接合面に向かって形成された孔部とを備え、
前記孔部にボルトが挿入された状態で前記木造構造物の端面同士を当接させたときに、前記複数の木造構造物それぞれの前記開口部内にボルトが配置され、前記開口部に挿入されたナットを用いて前記木造構造物同士が固定される、
ことを特徴とするモジュール。
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