JP2017013899A - 包装用フィルムおよび包装袋 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第一層は樹脂組成物からなり、第一層(以下、第一フィルムということもある)を形成する樹脂組成物にはポリエステル樹脂が含まれていることが好ましい。上記ポリエステル樹脂は、エチレンテレフタレートユニットを主たる構成成分とすることが好ましい。「主たる」というのは、ポリエステルの全構成ユニットを100モル%として、エチレンテレフタレートユニットを50モル%超含むことを意味する。エチレンテレフタレートユニットは、より好ましくは55モル%以上であり、さらに好ましくは60モル%以上である。なお、本明細書において「ユニット」とは、1つの多価アルコール分子および1つの多価カルボン酸分子から誘導されるポリマーを構成する繰り返し単位のことであり、また、ε−カプロラクトンの場合は、ラクトン環の開環で得られる構成単位を示す。
第二層は、第一層とは異なる素材からなることが好ましいが、樹脂組成物からなる層であってもよいし、樹脂組成物以外の素材からなる層であってもよい。第一層のひねり保持性の良さを活かして、種々のシート状物を第二層として積層することによって、ひねり保持性に優れた積層フィルムを提供できる。
本発明の第三層は樹脂組成物からなることが好ましく、第三層を形成する樹脂組成物にはポリエステル樹脂が含まれていることが好ましい。本発明の第三層における好適な組成、物性、製法などは、第一層での記載と同一となるため、説明を省略する。また、第三層は、第一層と同じ樹脂組成物からなる層でも、異なる樹脂組成物からなる層でもよいが、第一層と同じ樹脂組成物からなる層であることが好ましい。
本発明に係る積層フィルムは、第一層と、第一層とは同一の又は異なる素材からなる第二層とを含む構成、または、第一層と、第一層とは異なる素材からなる第二層と、第二層とは異なる素材からなる第三層とを含んでおり、第二層は、第一層と第三層との間に位置する構成となっている。このような構成とすることにより、第二層のひねり保持角度が小さい場合であっても、積層フィルムのひねり保持角度を大きくすることができる。
本発明に係る積層フィルムを作製する際には、ドライラミネートや押出ラミネートにより隣接するフィルム同士を接着する(例えば、第一層と第二層とを接着する、第二層と第三層とを接着する)ことが好ましい。ドライラミネートの場合は市販のドライラミネーション用接着剤を用いることができる。代表例としては、DIC社製ディックドライ(登録商標)LX−703VL、DIC社製KR−90、三井化学社製タケネート(登録商標)A−4、三井化学社製タケラック(登録商標)A−905などである。押出ラミネートの場合は、層間、又は層とその他の層の間にポリエチレンなどを溶融させて接着させるが、層等の表面の接着性を高めるためにアンカーコート層を積層しておくことも好ましい。
本発明に係る積層フィルムは、物質を包装するのに用いることができ、特に、使用後のオムツ、人畜の汚物、嘔吐物、キムチ、くさや等の強臭性の物質を包装するのに用いることができる。フィルムの中央部に強臭性の物質を置き、物質全体がフィルムで包まれた状態となるようにフィルムをひねるだけで臭いが周囲に拡散するのを抑制することができる。また、ひねり保持性を有する本発明のフィルムは折ったり結んだりすることもできるため、フィルムをひねる以外の方法でも強臭性の物質の臭いが周囲に拡散するのを抑制することが可能である。
フィルムを30cm×30cm角に切り出し、第一層を上面として、フィルムの中心に直径6.6cmのテニスボールを置き、ひねる前にひねり部分に爪楊枝を市販のセロハンテープで軽く固定した後、テニスボールを包んでこれを時計回りに1.5回(540度)ひねった(ひねり包装を行った)。23℃、50%RHの環境下で一時間放置した後にひねる前の状態を基準として爪楊枝が時計回りに回転した角度を測定してひねり角度(ひねり保持角度)とした。
上記ひねり包装を3回行ってひねり保持角度を測定し、その平均値を算出し、下記基準で評価した。
○: ひねり保持角度が270度以上
×: ひねり保持角度が270度未満
積層フィルムを用いて、袋の内寸が50mm×50mmとなるようにフィルム内層面同士をヒートシール(三方シール)して第一層が外層となる袋を作製した。その袋の中に、下記に示す試験用各香料0.2ccを含浸させた脱脂綿を挿入し密閉包装した。次いでこの袋を、100mlガラス瓶に入れ、蓋をして密閉した。このガラス瓶を25℃の常温条件下に放置し、においがもれ始めるまでの時間により評価を行った。臭気官能試験は、同一のパネラー5人により香料の香り感知有無について以下の3段階の官能評価を行った。
○:においが漏れ始めるまで2週間以上
△:においが漏れ始めるまで3日以上2週間未満
×:においが漏れ始めるまで3日未満
香料としては、トマトジュース、サロンパス(登録商標)、リモネン、及びメントールを用い、それぞれについて臭気抑制効果を評価した。
20℃50%RH環境の恒温室でフィルムを24時間放置する。その後直ちに、フィルムを20℃65%RH環境で10cm×10cmの正方形に裁断し、軽く4つ折り(2.5cm×2.5cmの正方形が重なった状態)にし、テストシーラーで0.5kgの荷重を1秒間かけた。そして、図1に示すように、サンプル1の四隅がガラス板2に接する又はガラス板2近傍に位置する(折り目の頂点(4つ折り前のサンプル1の中央部)がガラス板2から離れたところに位置する)ように4つ折りにしたサンプル1をガラス板2上に置き、1分経過後に折られたフィルムが開いた角度3(完全に折りたたまれた状態を0度とした)を測定して折畳み保持角度を求めた。なお、第一層が表側(山折り面)となるように4つ折りにした。また、フィルム縦方向、横方向の両方の折畳み保持角度を測定し、角度が大きい方の値を折畳み保持角度とした。なお、折畳み保持角度の測定においては、フィルム縦方向と横方向が不明瞭なフィルムサンプルの場合、一方向を仮に縦方向と定め、前記仮の縦方向と直交する方向を仮の横方向とした。また、折畳み保持角度が「×」となっているのは折畳んだにもかかわらず1秒後には折畳み状態を保持できていなかったことを示す。
東洋精機製作所社製フィルムインパクトテスタを使用し、温度23℃、相対湿度65%の環境下で衝撃強度を測定した。
ポリエステルA〜Dは以下の表1に記載の酸成分と多価アルコール成分とを公知の方法で反応させて得られたポリエステルであり、ポリエステルDに含有されている滑剤は富士シリシア社製サイリシア(登録商標)266である。上記ポリエステルA〜Dを用いてポリエステルフィルムNo.1を作製した。以下にフィルムの製膜方法について記載する。
フィルムNo.1を形成する樹脂組成物はポリエステル樹脂からなる。また、フィルムNo.1において、エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及びテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットの合計量が、全構成ユニット100モル%中20モル%であり、ネオペンチルグリコール及びジエチレングリコールが含まれているため、フィルムNo.1には非晶質成分が含まれている。また、フィルムNo.1の密度は1.32g/cm3である。
厚さ20μmのフィルムNo.1と厚さ25μmのN1200フィルムとを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層することによって、2層フィルムを得た。得られた2層フィルムの折畳み保持角度、ひねり保持角度、衝撃強度、及び臭気抑制効果を測定し、その結果を表3に示す。
厚さ20μmのフィルムNo.1と厚さ25μmのN1200フィルムとを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、N1200フィルムのフィルムNo.1が積層されていない面に別の厚さ20μmのフィルムNo.1を接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて接着することによって、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度、ひねり保持角度、衝撃強度、及び臭気抑制効果を測定し、その結果を表3に示す。
実施例2において、厚さ25μmのN1200フィルムを厚さ20μmのP2261フィルムに代えた以外は実施例2と同様にして、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度、ひねり保持角度、衝撃強度、及び臭気抑制効果を測定し、その結果を表3に示す。
厚さ20μmのP2261フィルムと厚さ20μmのフィルムNo.1とを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて積層し、フィルムNo.1のP2261フィルムが積層されていない面に別の厚さ20μmのP2261フィルムを接着剤(三井化学社製タケラック(登録商標)A−950)を用いて接着することによって、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度、ひねり保持角度、衝撃強度、及び臭気抑制効果を測定し、その結果を表3に示す。
比較例1において、厚さ20μmのP2261フィルムを厚さ25μmのN1200フィルムに代えた以外は比較例1と同様にして、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの折畳み保持角度、ひねり保持角度、衝撃強度、及び臭気抑制効果を測定し、その結果を表3に示す。
Claims (11)
- 樹脂組成物からなる第一層と、第一層と同一の又は異なる素材からなる第二層とを含む包装用フィルムであって、
上記包装用フィルムは、上記第一層と上記第二層とを接着させたものであり、ひねり保持角度が270度以上であることを特徴とする包装用フィルム。 - 第二層は第一層とは異なる素材からなる請求項1に記載の包装用フィルム。
- 第一層にはポリエステル樹脂が含まれている請求項1又は2に記載の包装用フィルム。
- 樹脂組成物からなる第一層と、第一層とは異なる素材からなる第二層と、第二層とは異なる素材からなる第三層とを含む包装用フィルムであって、
第二層は、第一層と第三層との間に位置しており、
上記包装用フィルムは、上記第一層と上記第二層とを接着させ、上記第二層と上記第三層とを接着させたものであり、ひねり保持角度が270度以上であることを特徴とする包装用フィルム。 - 第一層及び第三層にはポリエステル樹脂が含まれている請求項4に記載の包装用フィルム。
- 第一層と第三層とは同じ樹脂組成物からなる請求項4又は5に記載の包装用フィルム。
- 第二層にはナイロン樹脂又はポリプロピレン樹脂が含まれている請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装用フィルム。
- 上記包装用フィルムは、衝撃強度が0.5〜3.0Jである請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装用フィルム。
- 第一層には、エチレンテレフタレートユニットと非晶ユニットとを含むポリエステル樹脂が含有されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装用フィルム。
- 上記包装用フィルムの厚さが10〜100μmである請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装用フィルム。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の包装用フィルムをヒートシールにより製袋した包装袋。
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