JP2017014372A - 処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット - Google Patents

処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット Download PDF

Info

Publication number
JP2017014372A
JP2017014372A JP2015131756A JP2015131756A JP2017014372A JP 2017014372 A JP2017014372 A JP 2017014372A JP 2015131756 A JP2015131756 A JP 2015131756A JP 2015131756 A JP2015131756 A JP 2015131756A JP 2017014372 A JP2017014372 A JP 2017014372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
diameter
cellulose
treatment liquid
modified cellulose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015131756A
Other languages
English (en)
Inventor
傳田 敦
Atsushi Denda
敦 傳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2015131756A priority Critical patent/JP2017014372A/ja
Publication of JP2017014372A publication Critical patent/JP2017014372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】耐ブリード性、発色性、及び密着性に優れた記録物を与え、かつ、吐出性に優れる、前処理液、インクジェット用インク組成物、後処理液、並びに、それらを用いたインクセットを提供することを目的とする。
【解決手段】カチオン変性セルロースを含み、
該カチオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜1000であるセルロースファイバーを含む、
処理液組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセットに関する。
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。例えば、特許文献1には、インクジェット記録方法を用いて、非吸収性被記録媒体上又は低吸収性被記録媒体上に、複数のインクを重ねて記録した際に、インク間で発生するカラーブリードを防止するため、多価金属塩及び有機酸からなる凝集剤含む反応液インクと、色材を含むインクとセットで使用する事を特徴とする、インクジェット記録方法が開示されている。また、インク物性等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献2には、少量で効果を発現するレオロジーコントロール剤により塗膜の耐水性に優れた水系塗料組成物を提供することを目的として、数平均繊維径が2〜150nmのセルロース繊維であって、そのセルロースが、セルロースI型結晶構造を有すると共に、セルロース分子中のグルコースユニットのC6位の水酸基が選択的に酸化されてアルデヒド基およびカルボキシル基に変性されており、カルボキシル基の量が0.6〜2.2mmol/gであるセルロース繊維を含有することを特徴とする、水系塗料組成物が開示されている。
特開2015−71738号公報 特開2011−57749号公報
しかしながら、特許文献1に記載の多価金属塩及び有機酸からなる凝集剤を含む反応液は、凝集剤の潮解性に基づく吸水により、記録物の長期保管に於ける密着性、耐札性の低下の課題がある。また、吸収性被記録媒体への記録に於いては、前記前処理インクが記録媒体の深部まで浸透する事から、記録媒体表層の多価金属塩及び有機酸の濃度が相対的に低下してしまい、良好なブリード抑制効果は発現しない。一方、特許文献2に記載の水系塗料組成物をインクジェット方式で用いた場合、吐出性が極端に低下するという問題がある。また、前処理液及び後処理液においてセルロースを用いること及びその効果は開示されていない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、耐ブリード性、発色性、及び密着性に優れた記録物を与え、かつ、吐出性に優れる、処理液組成物、インクジェット用インク組成物、並びに、それらを用いたインクセットを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、所定のセルロースを用いることにより上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
カチオン変性セルロースを含み、
該カチオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜1000であるセルロースファイバーを含む、
処理液組成物。
〔2〕
前記カチオン変性セルロースの長さ/直径が20〜250であるセルロースファイバーを含む、
前項〔1〕に記載の処理液組成物。
〔3〕
色材と、アニオン変性セルロースと、を含み、
該アニオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜250であるセルロースファイバーを含む、
インクジェット用インク組成物。
〔4〕
前処理液である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の処理液組成物と、
前項〔3〕に記載のインクジェット用インク組成物と、を備える、
インクセット。
〔5〕
前項〔3〕に記載のインクジェット用インク組成物と、
後処理液である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の処理液組成物と、を備える、
インクセット。
〔6〕
前処理液である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の処理液組成物と、
前項〔3〕に記載のインクジェット用インク組成物と、
後処理液である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の処理液組成物と、を備える、
インクセット。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、「処理液組成物」とは、前処理液又は後処理液として用いられる組成物をいい、スプレー,スリットコータ―などの、不特定多数の塗布装置、または、インクジェットで、被記録媒体に塗布可能な組成物である。したがって、インクジェット用及び塗布用のものが含まれうる。また、「インクジェット用」とは、インクジェットで吐出して被記録媒体に付着させる組成物である。
以下、前処理液として用いられる処理液組成物を、「前処理液」とし、後処理液として用いられる処理液組成物を、「後処理液」とする。前処理液及び後処理液には、インクジェット用のものも含まれる。
〔前処理液〕
本実施形態の前処理液は、カチオン変性セルロースを含み、該カチオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜1000であるセルロースファイバーを含む。
インク成分を凝集させるカチオン成分として、金属塩を用いることもできるが、潮解性により密着性、耐擦性、及び耐水性が低下する場合がある。また、被記録媒体として、吸収性被記録媒体を用いた場合には、前処理液が被記録媒体の深部まで浸透するため、記録媒体表層の凝集成分濃度が、相対的に低下し、インク組成物を凝集させ定着させる効果が低減する。そのため、密着性や画質が安定しにくい。これに対して、本実施形態の前処理液においては、潮解性が少なくかつ、原子および分子状のカチオン成分と比較し、圧倒的に物理サイズが大きいカチオン変性セルロースを用いることにより、記録媒体表層のカチオン濃度が上がるため、効率的に耐ブリード性、発色性、及び密着性に優れた記録物をえることができる。以下詳細に説明する。
〔カチオン変性セルロース〕
カチオン変性セルロースは、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜1000であるセルロースファイバーを含む。
なお、本明細書において、「カチオン変性セルロース」とは、セルロースの水酸基に各種のカチオン性基を導入することにより変性させたセルロースをいう。セルロースの水酸基と反応する基としては、その水酸基と反応して共有結合を形成する反応基であれば特に限定ははく、例えば、エポキシ基又はそれを形成し得るハロヒドリン基等、活性ハロゲン基、活性ビニル基、メチロール基等が挙げられる。これらの内、反応性の点からエポキシ基又はそれを形成し得るハロヒドリン基が好ましい。また四級アンモニウム基は−N+(R)3(但し、式中のRは置換基を有しても良いアルキル基、アリール基又は複素環基である)なる構造を有する。カチオン化剤を例示するならば、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の様なグリシジルトリアルキルアンモニウムハライド或いはそのハロヒドリン型が挙げられる。このなかでも、反応基は、四級アンモニウム基、が好ましい。
(セルロースファイバー)
カチオン変性セルロースとして含まれるセルロースファイバーは、カチオン変性されたものである。セルロースファイバーの直径は、20nm以下であり、好ましくは4〜16nmである。セルロースファイバーは、植物の基本骨格物質として4nm程がシングルセルロースなのファイバーとなるため、必然的に4nmが最小単位として存在する。また、セルロースファイバーの直径が20nm以下であることにより、相対的な表面積が増大するため、カチオン機能より向上する。セルロースファイバーの直径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
セルロースファイバーの長さ/直径は、インクジェット以外の塗布方法の場合、20〜1000であり、好ましくは20〜500でる。セルロースファイバーの長さ/直径が20以上であることにより、被記録媒体上層への定着率がより向上する。またインクジェットインクとしてセルロースファイバーをインクに含有させる場合、セルロースファイバーの長さ/直径は、20〜250であり、より好ましくは25〜160であり、特に好ましくは20〜60である。セルロースファイバーの長さ/直径が250以下であることにより、吐出性がより向上する。特に、セルロースファイバーの長さ/直径が20〜160である場合、インクジェット用前処理液として好適に用いることができる。セルロースファイバーの長さ/直径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
〔その他の成分〕
本実施形態の前処理液は、溶剤、界面活性剤、及びカチオン性樹脂などをさらに含んでもよい。
(溶剤)
溶剤としては、特に限定されないが、例えば、水及び有機溶剤が挙げられる。
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌した水を用いると、前処理液を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。これにより貯蔵安定性がより向上する傾向にある。
水の含有量は、前処理液100質量部に対して、好ましくは75〜95質量部であり、より好ましくは80〜95質量部である。
有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、及びtert−ペンタノール等のアルコール類又はグリコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、及び1,1,3,3−テトラメチル尿素が挙げられる。有機溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機溶剤の含有量は、前処理液100質量部に対して、好ましくは1〜15質量部であり、より好ましくは1〜10質量部である。有機溶剤の含有量が上記範囲内であることにより、目詰まり性と、被記録媒体上の乾燥のバランスがより向上する傾向にある。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びポリシロキサン系界面活性剤が挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール及び2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのアルキレンオキサイド付加物、並びに2,4−ジメチル−5−デシン−4−オール及び2,4−ジメチル−5−デシン−4−オールのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、オルフィン104シリーズやオルフィンE1010等のEシリーズ(エアプロダクツ社(Air Products Japan, Inc.)製商品名)、サーフィノール465やサーフィノール61(日信化学工業社(Nissin Chemical Industry CO.,Ltd.)製商品名)などが挙げられる。アセチレングリコール系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
フッ素系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド化合物が挙げられる。フッ素系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、S−144、S−145(旭硝子株式会社製);FC−170C、FC−430、フロラード−FC4430(住友スリーエム株式会社製);FSO、FSO−100、FSN、FSN−100、FS−300(Dupont社製);FT−250、251(株式会社ネオス製)などが挙げられる。フッ素系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、具体的には、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学株式会社製)等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量は、前処理液100質量部に対して、好ましくは0.05〜3質量部であり、より好ましくは0.1〜2質量部である。界面活性剤の含有量が上記範囲内であることにより、前処理剤の被記録媒体に対する濡れ性がより向上する傾向にある。
(その他の成分)
前処理液は、その保存安定性及びヘッドからの吐出安定性を良好に維持するため、目詰まり改善のため、又はインク組成物の劣化を防止するため、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤などの、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
〔インクジェット用インク組成物〕
本実施形態のインクジェット用インク組成物は、色材と、アニオン変性セルロースと、を含み、該アニオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜250であるセルロースファイバーを含む。
〔色材〕
色材としては、顔料又は染料が挙げられる。
(顔料)
ブラック顔料としては、特に限定されないが、例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等(以上、三菱化学社(Mitsubishi Chemical Corporation)製)、Raven 5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Raven 700等(以上、コロンビアカーボン(Carbon Columbia)社製)、Rega1 400R、Rega1 330R、Rega1 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400等(キャボット社(CABOT JAPAN K.K.)製)、Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color B1ack S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4(以上、デグッサ(Degussa)社製)が挙げられる。
ホワイト顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントホワイト 6、18、21、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アンチモン、及び酸化ジルコニウムの白色無機顔料が挙げられる。当該白色無機顔料以外に、白色の中空樹脂粒子及び高分子粒子などの白色有機顔料を使用することもできる。
イエロー顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントイエロー 1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、167、172、180が挙げられる。
マゼンタ顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントレッド 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、又はC.I.ピグメントヴァイオレット 19、23、32、33、36、38、43、50が挙げられる。
シアン顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントブルー 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:34、15:4、16、18、22、25、60、65、66、C.I.バットブルー 4、60が挙げられる。
また、マゼンタ、シアン、及びイエロー以外のカラーインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメント グリーン 7,10、C.I.ピグメントブラウン 3,5,25,26、C.I.ピグメントオレンジ 1,2,5,7,13,14,15,16,24,34,36,38,40,43,63が挙げられる。
パール顔料としては、特に限定されないが、例えば、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料が挙げられる。
メタリック顔料としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、銅などの単体又は合金からなる粒子が挙げられる。
上記顔料は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。顔料の含有量は、インク組成物100質量部に対して、好ましくは2〜15質量部であり、より好ましくは3〜10質量部である。
(染料)
染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.アシッドイエロー、C.I.アシッドレッド、C.I.アシッドブルー、C.I.アシッドオレンジ、C.I.アシッドバイオレット、C.I.アシッドブラックのような酸性染料;C.I.ベーシックイエロー、C.I.ベーシックレッド、C.I.ベーシックブルー、C.I.ベーシックオレンジ、C.I.ベーシックバイオレット、C.I.ベーシックブラックのような塩基性染料;C.I.ダイレクトイエロー、C.I.ダイレクトレッド、C.I.ダイレクトブルー、C.I.ダイレクトオレンジ、C.I.ダイレクトバイオレット、C.I.ダイレクドブラックのような直接染料;C.I.リアクティブイエロー、C.I.リアクティブレッド、C.I.リアクティブブルー、C.I.リアクティブオレンジ、C.I.リアクティブバイオレット、C.I.リアクティブブラックのような反応性染料;C.I.ディスパースイエロー、C.I.ディスパースレッド、C.I.ディスパースブルー、C.I.ディスパースオレンジ、C.I.ディスパースバイオレット、C.I.ディスパースブラックのような分散染料が挙げられる。
上記染料は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。染料の含有量は、インク組成物100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部であり、より好ましくは1.0〜15質量部であり、さらに好ましくは3.0〜10質量部である。
〔アニオン変性セルロース〕
アニオン変性セルロースは、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜250であるセルロースファイバーを含む。
なお、本明細書において、「アニオン変性セルロース」とは、セルロースの水酸基に各種のアニオン性基を導入することにより変性させたセルロースをいう。アニオン性基としては、特に限定されないが、例えば、−COOH、COR(COONa+3が挙げられる。このなかでも、−COOHが好ましい。
(セルロースファイバー)
アニオン変性セルロースとして含まれるセルロースファイバーは、アニオン変性されたものである。セルロースファイバーの直径は、20nm以下であり、好ましくは4〜16nmである。セルロースファイバーは、植物の基本骨格物質として4nm程がシングルセルロースなのファイバーとなるため、必然的に4nmが最小単位として存在する。また、セルロースファイバーの直径が20nm以下であることにより、相対的な表面積が増大するため、アニオン機能より向上する。セルロースファイバーの直径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
セルロースファイバーの長さ/直径は、20〜250であり、好ましくは25〜160であり、特に好ましくは25〜60である。セルロースファイバーの長さ/直径が20以上であることにより、被記録媒体上層への定着率がより向上する。また、セルロースファイバーの長さ/直径が160以下であることにより、吐出性がより向上する。セルロースファイバーの長さ/直径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
〔その他の成分〕
本実施形態のインクジェット用インク組成物は、溶剤、界面活性剤、及び樹脂エマルションなどをさらに含んでもよい。溶剤、界面活性剤、としては、前処理液で挙げたものと同様のものを挙げることができる。また樹脂エマルションは、分散がノニオン系、アニオン系の材料から適宜使用する事ができる。
〔後処理液〕
本実施形態の後処理液は、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜1000であるセルロースファイバーを含む。後処理液で用いられるセルロースファイバーは、カチオン変性されたものであっても、アニオン変性されたものであっても、無変性のものであってもよい。
(セルロースファイバー)
セルロースファイバーの直径は、20nm以下であり、好ましくは4〜16nmである。セルロースファイバーは、植物の基本骨格物質として4nm程がシングルセルロースなのファイバーとなるため、必然的に4nmが最小単位として存在する。また、セルロースファイバーの直径が20nm以下であることにより、相対的な表面積が増大するため、カチオン機能より向上する。セルロースファイバーの直径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
セルロースファイバーの長さ/直径は、インクジェット以外の塗布方法の場合、20〜1000であり、好ましくは20〜500でる。セルロースファイバーの長さ/直径が20以上であることにより、被記録媒体上層への定着率がより向上する。また後処理用インクジェットインクとしてセルロースファイバーをインクに含有させる場合、セルロースファイバーの長さ/直径は、20〜250であり、より好ましくは25〜160であり、特に好ましくは20〜60である。セルロースファイバーの長さ/直径が250以下であることにより、吐出性がより向上し、インクジェット用後処理液として好適に用いることができる。セルロースファイバーの長さ/直径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
〔その他の成分〕
本実施形態の後処理液は、溶剤、界面活性剤、及び樹脂エマルションなどをさらに含んでもよい。溶剤、界面活性剤、及び樹脂エマルションとしては、前処理液で挙げたものと同様のものを挙げることができる。
〔インクセット〕
本実施形態のインクセットには、上記前処理液と、上記インクジェット用インク組成物と、を備える第1の態様と、上記インクジェット用インク組成物と、上後処理液と、を備える第2の態様と、上記前処理液と、上記インクジェット用インク組成物と、上記後処理液と、を備える第3の態様とがある。このように、前処理液、インク組成物、後処理液の2つ以上がセルロース材料を含むことにより、得られる記録物の耐水性及び耐摩擦性がより向上する傾向にある。
(第1の態様)
第1の態様においては、前処理液を被記録媒体に付着させて第1の記録領域を形成し、第1の記録領域にインクジェット用インク組成物を付着させて第2の記録領域を形成することにより、記録物を得ることができる。このようにして得られる記録物の第2の記録領域形成される画像は、耐ブリード性、発色性、密着性、耐水性、及び耐摩擦性に優れるものとなる。
(第2の態様)
第2の態様においては、インクジェット用インク組成物を被記録媒体に付着させて第2の記録領域を形成し、第2の記録領域に後処理液を付着させて第3の記録領域を形成することにより、記録物を得ることができる。このようにして得られる記録物の第3の記録領域形成される画像は、耐水性及び耐摩擦性に優れるものとなる。
(第3の態様)
第3の態様においては、前処理液を被記録媒体に付着させて第1の記録領域を形成し、第1の記録領域にインクジェット用インク組成物を付着させて第2の記録領域を形成し、第2の記録領域に後処理液を付着させて第3の記録領域を形成することにより、記録物を得ることができる。このようにして得られる記録物の第3の記録領域形成される画像は、耐ブリード性、発色性、密着性、耐水性、及び耐摩擦性に優れるものとなる。
(被記録媒体)
被記録媒体としては、例えば、吸収性又は非吸収性の被記録媒体が挙げられる。このなかでも吸収性被記録媒体が好ましい。
吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、布帛(絹、綿、羊毛、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の天然繊維又は合成繊維)、インクの浸透性が高い電子写真用紙などの普通紙、インクジェット用紙(シリカ粒子やアルミナ粒子から構成されたインク吸収層、あるいは、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリドン(PVP)等の親水性ポリマーから構成されたインク吸収層を備えたインクジェット専用紙)、インクの浸透性が比較的低い一般のオフセット印刷に用いられるアート紙、コート紙、キャスト紙等が挙げられる。
非吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン等のプラスチック類のフィルムやプレート;鉄、銀、銅、アルミニウム等の金属類のプレート;又はそれら各種金属を蒸着により製造した金属プレートやプラスチック製のフィルム、ステンレスや真鋳等の合金のプレート;紙製の基材にポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン等のプラスチック類のフィルムを接着(コーティング)した被記録媒体等が挙げられる。
ここで、「吸収性被記録媒体」は、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msecまでの水吸収量が10mL/m2以上である被記録媒体をいう。このブリストー法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[材料]
下記の実施例及び比較例において使用した主な材料は、以下の通りである。
〔色材〕
二酸化チタン:金属酸化物 NanotekR Slurry シーアイ化成製
シアン顔料:C.I.ピグメントブルー15:3
〔界面活性剤〕
BYK348(シリコーン系界面活性剤、ビックケミー・ジャパン)
〔樹脂エマルション〕
ジョンクリル62J (アクリルスチレン系樹脂BASF)
〔カチオン性樹脂エマルション〕
アローベースCD−1200(ユニチカ社製)
〔有機溶剤〕
プリピレングリコール
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TEGmBE)
〔保湿剤〕
プロピレングリコール
グリセリン
〔カチオン変性セルロース〕
カチオン変性セルロースA(下記、「製造例1」参照)
カチオン変性セルロースB(下記、「製造例2」参照)
カチオン変性セルロースC(下記、「製造例3」参照)
カチオン変性セルロースD(下記、「製造例4」参照)
〔アニオン変性セルロース〕
アニオン変性セルロースE(下記、「製造例5」参照)
アニオン変性セルロースF(下記、「製造例6」参照)
アニオン変性セルロースG(下記、「製造例7」参照)
アニオン変性セルロースH(下記、「製造例8」参照)
〔製造例1〕
粉砕セルロース(ドイツJRS社製、ARBOCEL UFC100)200質量部、99%イソプロピルアルコール570質量部、水酸化ナトリウム12質量部、及び水30質量部を、30℃で90分間混合した。その後、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドの50%水溶液56質量部を添加した。そして、70℃に昇温して90分間反応した。冷却後、反応物を取り出して80%メタノールで2回洗浄し、中和、洗浄、乾燥、カチオン変性セルロースを得た。得られたカチオン変性セルロースを0.1質量部含む水溶液を作成し、ビーズミル(アシザワファインテック製DMS65)、0.03mmジルコニアビーズを用い、10時間1Passの粉砕処理を実施した。得られたセルロース水溶液を乾燥し、 カチオン変性セルロースAの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例2〕
ビーズミルの処理時間を2時間としたこと以外は、製造例1と同様の方法により、カチオン変性セルロースBを得た。カチオン変性セルロースBの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例3〕
ビーズミルを実施しないこと以外は、製造例1と同様の方法により、カチオン変性セルロースCを得た。カチオン変性セルロースCの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例4〕
粉砕セルロース(ドイツJRS社製、ARBOCEL UFC100)に代えて、粉砕セルロース(ドイツJRS社製、ARBOCEL BE 600−10TG)を用いたこと以外は、製造例1と同様の方法により、カチオン変性セルロースBを得た。カチオン変性セルロースBの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例5〕
粉砕セルロース(ドイツJRS社製、ARBOCEL UFC100)60質量部、水酸化ナトリウム150質量部、及び水2850質量部を、30℃で1時間混合した。その後、モノクロロ酢酸を179質量部添加し、さらに30分間攪拌した。そして、70℃まで昇温した後に1時間化反応を実施した。冷却後反応物を取り出して中和、洗浄、乾燥してアニオン変性セルロースEを得た。得られたアニオン変性セルロースを0.1質量部含む水溶液を作成し、ビーズミル(アシザワファインテック製DMS65)、0.03mmジルコニアビーズを用い、10時間1Passの粉砕処理を実施した。得られたセルロース水溶液を乾燥し、アニオン変性セルロースEの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例6〕
ビーズミルの処理時間を2時間としたこと以外は、製造例5と同様の方法により、アニオン変性セルロースFを得た。アニオン変性セルロースFの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例7〕
ビーズミルの処理時間を60分としたこと以外は、製造例5と同様の方法により、アニオン変性セルロースGを得た。アニオン変性セルロースGの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔製造例8〕
ビーズミルの処理時間を30分としたこと以外は、製造例5と同様の方法により、アニオン変性セルロースHを得た。アニオン変性セルロースHの直径及び長さ/直径を表1に示す。
〔カチオン変性セルロース及びアニオン変性セルロースの直径確認方法〕
以上のようにして得られたカチオン変性セルロース及びアニオン変性セルロースを親水化処理済みのカーボン膜被覆グリッド上にキャスト後、2%ウラニルアセテートでネガティブ染色したTEM像を示した。得られたTEM画像より平均繊維径を算出し、直径とした。
〔カチオン変性セルロース及びアニオン変性セルロースの長さ確認方法〕
以上のようにして得られたカチオン変性セルロース及びアニオン変性セルロースを固形分濃度が、10ppm(0.0001%)となる様に、オルフィンE1010 1%(エアプロダクツ社製)、残り純水で希釈して、各サンプル溶液を得た。得られたサンプル溶液をバーコーター#2を用いて、シリコン基板上に塗布し、乾燥させた。そして、シリコン基板上のサンプルを走査型電子顕微鏡 S-4800(日立ハイテクフィールディング社製)を用いて観察し、SEM画像を得た。得られたSEM画像より、10本のカチオン変性セルロース又はアニオン変性セルロース繊維の平均値を算出し、長さとした。
Figure 2017014372
〔前処理液(インクジェット用前処理液)及び後処理液(インクジェット用後処理液)の調製〕
各材料を下記の表2に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各前処理液及び後処理液を得た。なお、下記の表2中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
Figure 2017014372
[インクジェット用インク組成物の調製]
各材料を下記の表3に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各インクジェット用インク組成物を得た。なお、下記の表3中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
Figure 2017014372
〔インクジェット吐出性〕
インクジェットプリンター(セイコーエプソン社製のPX−G930)を用いて評価を行った。上記で調製した各前処理液、後処理液、及びインクジェット用インク組成物をそれぞれヘッドに充填し、全てのノズルより吐出可能であることを確認した。その後、ホームポジション外の位置、即ちヘッドがプリンターに備えたキャップの位置からずれておりヘッドがキャップされていない状態で、40℃の下、1週間放置した。その後、吐出を行い、以下の評価基準に従い、インクジェット吐出性を評価した。結果を表1〜2に示す。
(評価基準)
○:安定に吐出ができた。
△:ノズル抜けが発生した。
×:全ノズルでまったく吐出出来なかった。
〔塗布均一性〕
上記で調製した各インクジェット用処理液、及びインクジェット用インク組成物をバーコーター#4(第一理化株式会社製)を用いて、東レ製PETフィルム「ルミラー S10」上に塗布し、乾燥させた。得られたサンプルを目視にて観察し、下記評価基準により評価した。結果を表1〜2に示す。
(評価基準)
○:均一な塗布膜が得られた。
△:得られた塗布膜に若干のムラが確認された。
×:チキソ性が高く、均一な塗布膜が形成できなかった。
[記録物の製造方法]
〔前処理工程〕
布帛として綿100%のTシャツ(HANES社製のヘビーウェイト、黒色生地)を用い、A4サイズに裁断した。これに上記で調製した各処理剤を、A4サイズ当たり18〜20gになるようにスプレーを用いて均一に塗布、もしくは、インクジェットプリンター(セイコーエプソン社(Seiko Epson Corporation)製のPX−G930)を用い、記録解像度を1440dpi×1440dpiとし、ベタパターン画像を1層塗りし、40mg/inch2ので付着させた。各実施例及び各比較例における、前処理工程で用いた前処理剤と、塗布方法の組み合わせは、下記の表4に示すとおりである。塗布後、ヒートプレス機を用いて160℃で1分間加熱処理を行った。
なお、本明細書における「ベタパターン画像」とは、記録解像度で規定される最小記録単位領域である画素の全ての画素に対してドットを記録した画像を意味する。
〔インク付着工程〕
前処理工程を経た布帛に対して、インクジェットプリンター(セイコーエプソン社(Seiko Epson Corporation)製のPX−G930)を用いて上記で調製した各インクを布帛に付着させた。このとき、各実施例及び各比較例における、前処理工程で用いた前処理剤及び付着させたインク組成物の組み合わせは、下記の表4に示すとおりである。記録条件としては、記録解像度を1440dpi×1440dpiとし、ベタパターン画像を4層重ね塗りし、180mg/inch2の白色インクを付着させた。このようにしてインクジェット捺染を行った。なお、本明細書における「ベタパターン画像」とは、記録解像度で規定される最小記録単位領域である画素の全ての画素に対してドットを記録した画像を意味する。
〔後処理工程〕
付着工程を経た布帛に対して、インクジェットプリンター(セイコーエプソン社(Seiko Epson Corporation)製のPX−G930)を用いて上記で調製した処理液を布帛に付着させた。
〔熱処理工程〕
各インクが付着した布帛を、ヒートプレス機を用いて160℃で1分間加熱処理を行い、当該インクを布帛に定着させた。このようにして、布帛に白色の画像が形成された(白色インクが印捺された)記録物を製造した。
Figure 2017014372
〔白色度〕
記録後の布帛に対して、市販の測色機(X−Rite社製のGretag Macbeth Spectrolino)を用いて、CIE/L***表色系における、L*値を測定した。評価基準は以下のとおりである。評価結果を表4に示す。
(評価基準)
◎:L*値が94以上であった。
○:L*値が92以上94未満であった。
△:L*値が90以上92未満であった。
×:L*値が90未満であった。
〔初期耐擦性〕
学振式摩擦堅牢度試験機(テスター産業社(TESTER SANGYO CO., LTD.)製)を用いて、上記で得られた各印捺物の摩擦堅牢性試験を行った。試験は、乾燥した黒色の平織綿布を画像面に乗せ、荷重500gをかけて100回擦り、擦った後の平織綿布の汚れ具合と擦られた白色の印捺部(画像)の表面状態とを目視で観察した。評価基準は以下のとおりである。評価結果を表4に示す。
(評価基準)
◎:平織綿布の着色は殆どなかった。白色印捺部の擦過痕は線状であり、1箇所以下であった。
○:平織綿布の着色が僅かにあった。白色印捺部の擦過痕は線状であり、2〜4箇所であった。
△:平織綿布の着色があった。白色印捺部の擦過痕は線状であり、5〜9箇所であった。
×:平織綿布の着色があった。白色印捺部の擦過痕は線状又は面状であり、当該擦過痕が線状の場合には10箇所以上であった(面状の当該擦過痕は1箇所でもあれば本基準となる。)。
〔常温2か月放置後の耐擦性〕
記録後、常温で2か月放置した記録物を用いたこと以外は初期耐擦性の評価と同様にして耐擦性を評価した。評価結果を表4に示す。

Claims (6)

  1. カチオン変性セルロースを含み、
    該カチオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜1000であるセルロースファイバーを含む、
    処理液組成物。
  2. 前記カチオン変性セルロースの長さ/直径が20〜250であるセルロースファイバーを含む、
    請求項1に記載の処理液組成物。
  3. 色材と、アニオン変性セルロースと、を含み、
    該アニオン変性セルロースが、直径が20nm以下であり、かつ長さ/直径が20〜250であるセルロースファイバーを含む、
    インクジェット用インク組成物。
  4. 前処理液である、請求項1又は2に記載の処理液組成物と、
    請求項3に記載のインクジェット用インク組成物と、を備える、
    インクセット。
  5. 請求項3に記載のインクジェット用インク組成物と、
    後処理液である、請求項1又は2に記載の処理液組成物と、を備える、
    インクセット。
  6. 前処理液である、請求項1又は2に記載の処理液組成物と、
    請求項3に記載のインクジェット用インク組成物と、
    後処理液である、請求項1又は2に記載の処理液組成物と、を備える、
    インクセット。
JP2015131756A 2015-06-30 2015-06-30 処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット Pending JP2017014372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015131756A JP2017014372A (ja) 2015-06-30 2015-06-30 処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015131756A JP2017014372A (ja) 2015-06-30 2015-06-30 処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017014372A true JP2017014372A (ja) 2017-01-19

Family

ID=57829746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015131756A Pending JP2017014372A (ja) 2015-06-30 2015-06-30 処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017014372A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018179848A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 富士フイルム株式会社 インクセット及び画像形成方法
JP2019064159A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2019085472A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 セイコーエプソン株式会社 インク組成物およびインク組成物の製造方法
JP2019167493A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 インクセット及び繊維の捺染方法
JP2019167492A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 前処理インク及び繊維の前処理方法
JP2019167661A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 繊維の前処理方法
JP2019167660A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 繊維の前処理方法
JP2020002266A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 理想科学工業株式会社 インクジェット捺染用インクセット及び捺染物の製造方法
JP2020051001A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 理想科学工業株式会社 捺染用前処理液、インクジェット捺染用インクセット、及び捺染物の製造方法
JP2021095497A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置
JP2021109911A (ja) * 2020-01-09 2021-08-02 日本製紙株式会社 インク組成物
JP2022125036A (ja) * 2017-09-29 2022-08-26 ブラザー工業株式会社 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JPWO2023017849A1 (ja) * 2021-08-11 2023-02-16
WO2023112914A1 (en) * 2021-12-14 2023-06-22 Henkel Ag & Co. Kgaa Coating Agent for Paper Base Material

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872393A (ja) * 1994-07-08 1996-03-19 Canon Inc 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
JP2001226898A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Uchu Kankyo Kogaku Kenkyusho:Kk 表面サイズ剤およびこれを用いた記録用紙
JP2006247971A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd インクメディアセット、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US20140267515A1 (en) * 2013-03-12 2014-09-18 Cabot Corporation Aqueous dispersions comprising nanocrystalline cellulose, and compositions for commercial inkjet printing

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872393A (ja) * 1994-07-08 1996-03-19 Canon Inc 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
JP2001226898A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Uchu Kankyo Kogaku Kenkyusho:Kk 表面サイズ剤およびこれを用いた記録用紙
JP2006247971A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd インクメディアセット、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US20140267515A1 (en) * 2013-03-12 2014-09-18 Cabot Corporation Aqueous dispersions comprising nanocrystalline cellulose, and compositions for commercial inkjet printing

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018179848A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 富士フイルム株式会社 インクセット及び画像形成方法
JP2019064159A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 ブラザー工業株式会社 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2022125036A (ja) * 2017-09-29 2022-08-26 ブラザー工業株式会社 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP7327587B2 (ja) 2017-09-29 2023-08-16 ブラザー工業株式会社 画像形成方法及びインクジェット記録装置
JP2019085472A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 セイコーエプソン株式会社 インク組成物およびインク組成物の製造方法
JP2019167492A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 前処理インク及び繊維の前処理方法
JP2019167660A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 繊維の前処理方法
JP2019167661A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 繊維の前処理方法
JP7042664B2 (ja) 2018-03-26 2022-03-28 日本化薬株式会社 繊維の前処理方法
JP2019167493A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 インクセット及び繊維の捺染方法
JP2020002266A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 理想科学工業株式会社 インクジェット捺染用インクセット及び捺染物の製造方法
JP7128042B2 (ja) 2018-06-28 2022-08-30 理想科学工業株式会社 インクジェット捺染用インクセット及び捺染物の製造方法
JP2020051001A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 理想科学工業株式会社 捺染用前処理液、インクジェット捺染用インクセット、及び捺染物の製造方法
JP7411324B2 (ja) 2018-09-28 2024-01-11 理想科学工業株式会社 捺染用前処理液、インクジェット捺染用インクセット、及び捺染物の製造方法
JP2021095497A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置
JP7388170B2 (ja) 2019-12-17 2023-11-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置
JP2021109911A (ja) * 2020-01-09 2021-08-02 日本製紙株式会社 インク組成物
WO2023017849A1 (ja) * 2021-08-11 2023-02-16 御国色素株式会社 顔料捺染用白色インク
JPWO2023017849A1 (ja) * 2021-08-11 2023-02-16
JP7764002B2 (ja) 2021-08-11 2025-11-05 御国色素株式会社 顔料捺染用白色インク
JP2023088053A (ja) * 2021-12-14 2023-06-26 ヘンケルジャパン株式会社 紙基材用コーティング剤
WO2023112914A1 (en) * 2021-12-14 2023-06-22 Henkel Ag & Co. Kgaa Coating Agent for Paper Base Material
JP7838950B2 (ja) 2021-12-14 2026-04-01 ヘンケルジャパン株式会社 紙基材用コーティング剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017014372A (ja) 処理液組成物、インクジェット用インク組成物、及びインクセット
US10654289B2 (en) Inkset for ink jet textile printing and ink jet textile printing method
JP6332628B2 (ja) 捺染インクセット、及び印捺方法
EP3719083B1 (en) Inkjet textile-printing composition set and method for inkjet textile printing
US9550904B2 (en) Recording method, recording apparatus, and ink set
EP3061618B1 (en) Ink jet recording method and ink set
EP3366486B1 (en) Ink jet recording method
EP3366738B1 (en) Ink jet ink composition and recording method
JP6617863B2 (ja) 非水系インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法
JP7137782B2 (ja) 記録方法、及び記録装置
EP2998371A1 (en) Recording method
JP2017203077A (ja) インク組成物、及び記録方法
JP7512746B2 (ja) インクジェット顔料捺染用処理液組成物、インクセット、及び記録方法
EP2923850B1 (en) Recording method
JP2016193579A (ja) インクジェット記録方法
US10603930B2 (en) Recording method and recording apparatus
JP6315322B2 (ja) インク組成物及び記録方法
EP4112695B1 (en) Treatment liquid composition, set of ink jet ink composition and treatment liquid composition, and treatment method
JP2023120631A (ja) 処理液組成物、インクジェットインク組成物と処理液組成物のセット及び処理方法
WO2019107284A1 (ja) インクジェット捺染用組成物セット、及びインクジェット捺染方法
JP2021031821A (ja) インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
JP2017217763A (ja) 処理方法、記録方法、およびインクセット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190522