JP2017015100A - 樹脂製歯車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外周面に歯が形成されたリング状の樹脂部材1と、リング状の樹脂部材1の内周面に一体化されたリング状の金属部材6と、リング状の金属部材6の中央に配置した金属製ブッシュ3と、リング状の金属部材6と金属製ブッシュ3の間に配置したゴム弾性材4で構成される。金属製ブッシュ3の外周面にはその径方向外側へ放射状に延びる複数の第1突片5が配置され、リング状の金属部材6の内周面にはその径方向内側へ向かって延びる複数の第2突片7が配置されている。第2突片7が第1突片5の間に位置し、第1突片5の先端はリング状の金属部材6の内周面に摺動可能に当接し、第2突片7の先端と金属製ブッシュ3の外周面との間に隙間が形成されて、これらでできる空隙に、ゴム弾性材4が隙間なく充填され一体となっている。
【選択図】図1
Description
本発明に係る樹脂製歯車は、上記の構成において、第1突片の先端とリング状の金属部材の内周面との間に隙間が形成され、第2突片の先端が金属製ブッシュの外周面に摺動可能に当接したものであってもよい。
第1突片の先端がリング状の金属部材の内周面に摺動可能に当接しているので、或いは、第2突片の先端が金属製ブッシュの外周面に摺動可能に当接しているので、リング状の金属部材ひいては外周面に歯が形成されたリング状の樹脂部材と金属製ブッシュの中心とが常に一致するよう保たれている。また、第2突片の先端と金属製ブッシュの外周面との間に、或いは、第1突片の先端とリング状の金属部材の内周面との間に介在しているゴム弾性材が、樹脂製歯車に加わる径方向の衝撃を緩和する。
すなわち、金属製ブッシュの外周面とリング状の金属部材の内周面と第1突片及び第2突片の外縁との間に形成される空隙にゴム弾性材を隙間なく充填して加硫することにより、リング状の金属部材と金属製ブッシュとをゴム弾性材を介して一体となす。その後に、金属製ブッシュの中心を基準にして、リング状樹脂部材の外周面に切削加工により歯を形成することを特徴とする。
第1突片と第2突片は、ゴム弾性材の弾性変形と復元の繰り返し操作のために配置されているが、これらはともに金属製であるので十分な強度と耐久性を保持している。また、第1突片の先端とリング状の金属部材の内周面の間の摺動、或いは、第2突片の先端と金属製ブッシュの外周面の間の摺動は、ともに金属部材同士の摺動であるので耐摩耗性も十分に保持している。
図1は、本発明に係る樹脂製歯車の実施の形態を示す斜視図(a)とこの樹脂製歯車を径方向に切断したときの断面斜視図(b)である。
金属製ブッシュ3の外周面にはその径方向外側へ放射状に延びる複数の第1突片5が配置されている。リング状の金属部材6の内周面にはその径方向内側へ向かって延びる複数の第2突片7が配置されている。この実施の形態では、それぞれ4個の第1突片5と第2突片7が等角度で配置されており、第1突片5と第2突片7は、第2突片7が第1突片5の間に位置するようにして設けられている。第1突片5の先端はリング状の金属部材6の内周面に摺動可能に当接し、一方、第2突片7の先端と金属製ブッシュ3の外周面との間には隙間が形成されている。そして、金属製ブッシュ3の外周面とリング状の金属部材6の内周面と第1突片5及び第2突片7の外縁との間に形成される空隙に、ゴム弾性材4が隙間なく充填され、リング状の金属部材6と金属製ブッシュ3とがゴム弾性材4を介して一体となっている。
前記短繊維のほかに、アラミド繊維をフィブリル化処理した微細繊維を含み、微細繊維のフリーネスが100ml以上400ml以下であって、微細繊維の含有量が全繊維中の30質量%以下になるように配合することが望ましい。望ましい態様としては、パラアラミド繊維の機械的剪断で繊維軸方向に裂開させたフィブリル化処理のアラミド微細繊維を混合することが好ましい。フリーネスが400mlを超えるとフィブリル化が不充分なために、リング状の補強繊維基材の形状を維持するための強度を付与する上で好ましいものでなくなる。またフリーネスが100ml未満になると繊維軸方向に裂開させるだけでなく、径方向に剪断されて粉末状態になってしまうために繊維の絡みが悪くなって、リング状の補強繊維基材の形状を維持するための強度を付与する上で好ましいものでなくなる。好ましくは適度な強度を付与することができる5〜10質量%のフィブリル化した微細繊維を配合するのが好ましい。
前記リング状の金属部材6の内周面にはその径方向内側へ向かって延びる複数の第2突片7が配置されているが、リング状の金属部材6の外周面にもリング状の補強繊維基材に侵入する1以上の回り止めが配置されている。この回り止めによって、リング状の金属部材6とリング状の補強繊維基材の一体化を図っている。
樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂など種々の材質のものを用いることができる。例えば、エポキシ樹脂、ポリアミノアミド樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂から選ばれた1以上の樹脂を組み合わせたものが使用できる。これらの中でも樹脂硬化物の強度、耐熱性等の点からポリアミノアミド樹脂が好ましい。
金属製ブッシュ3は焼結金属等からなり、ゴム弾性部材4はフッ素ゴム、ニトリルブタジエンゴム、水素添加ニトリルブタジエンゴム等からなっている。好ましくは、水素添加ニトリルブタジエンゴムを選択する。
リング状の金属部材6の中央に金属製ブッシュ3を配置すると、第1突片5がリング状の金属部材6の内周面に当接するので、リング状の金属部材6と金属製ブッシュ3の中心位置が一致する。一方、第2突片7の先端と金属製ブッシュ3の外周面との間には隙間が形成されている。第1突片5と第2突片7は、第2突片7が第1突片5の間に位置するように配置し、金属製ブッシュ3の外周面とリング状の金属部材6の内周面と第1突片5及び第2突片7の外縁との間に形成される空隙に、ゴム弾性材4(加硫前の材料)を隙間なく充填する。このとき、第1突片5はリング状の金属部材6の内周面に当接しているので、両者の界面にはゴム弾性材は侵入せず摺動可能な状態が保持される。そして、加硫を行ない、リング状の金属部材6と金属製ブッシュ3とを、ゴム弾性材4を介して一体する。
この実施の形態は、第2突片7の先端と金属製ブッシュ3の外周面との間に隙間を形成して、この隙間にゴム弾性材4が充填されているので、ゴム弾性材4を介したリング状の金属部材6と金属製ブッシュ3の一体化が強固なものとなる。
また、上記加硫は、リング状の金属部材6と金属製ブッシュ3で囲まれた領域に収容したゴム弾性材4に対して実施している。加硫に際しての加熱冷却に伴うリング状の金属部材6の膨張収縮と金属製ブッシュ3の膨張収縮は、両者が金属部材であることから近似しており、加硫後のリング状の金属部材6の中心位置と金属製ブッシュ3の中心位置のずれは小さく抑えられる。この観点から、リング状の金属部材6と金属製ブッシュ3は同材質であることが好ましい。この場合、リング状の金属部材6の中心位置と金属製ブッシュ3の中心位置のずれは、22μmであった。一方、リング状の金属部材6の配置を省略し、リング状の樹脂部材1と金属製ブッシュ3で囲まれた領域にゴム弾性材4を収容し加硫した例では、リング状の樹脂部材1の中心位置と金属製ブッシュ3の中心位置のずれは、130μmであった。
2 歯
3 金属製ブッシュ
4 ゴム弾性材
5 第1突片
6 リング状の金属部材
7 第2突片
Claims (3)
- 外周面に歯が形成されたリング状の樹脂部材と、前記リング状の樹脂部材の内周面に一体化されたリング状の金属部材と、前記リング状の金属部材の中央に配置した金属製ブッシュと、前記リング状の金属部材と金属製ブッシュの間に配置したゴム弾性材で構成され、
前記金属製ブッシュの外周面にはその径方向外側へ放射状に延びる複数の第1突片が配置されており、前記リング状の金属部材の内周面にはその径方向内側へ向かって延びる複数の第2突片が配置され、前記第1突片と第2突片は、第2突片が第1突片の間に位置するようにして設けられており、
第1突片の先端はリング状の金属部材の内周面に摺動可能に当接し、第2突片の先端と金属製ブッシュの外周面との間には隙間が形成され、前記金属製ブッシュの外周面とリング状の金属部材の内周面と第1突片及び第2突片の外縁との間に形成される空隙に、前記ゴム弾性材が隙間なく充填され、リング状の金属部材と金属製ブッシュとがゴム弾性材を介して一体となっていることを特徴とする樹脂製歯車。 - 外周面に歯が形成されたリング状の樹脂部材と、前記リング状の樹脂部材の内周面に一体化されたリング状の金属部材と、前記リング状の金属部材の中央に配置した金属製ブッシュと、前記リング状の金属部材と金属製ブッシュの間に配置したゴム弾性材で構成され、
前記金属製ブッシュの外周面にはその径方向外側へ放射状に延びる複数の第1突片が配置されており、前記リング状の金属部材の内周面にはその径方向内側へ向かって延びる複数の第2突片が配置され、前記第1突片と第2突片は、第2突片が第1突片の間に位置するようにして設けられており、
第2突片の先端は金属製ブッシュの外周面に摺動可能に当接し、第1突片の先端とリング状の金属部材の内周面との間には隙間が形成され、前記金属製ブッシュの外周面とリング状の樹脂部材の内周面と第1突片及び第2突片の外縁との間に形成される空隙に、前記ゴム弾性材が隙間なく充填され、リング状の樹脂部材と金属製ブッシュとがゴム弾性材を介して一体となっていることを特徴とする樹脂製歯車。 - 請求項1又は2に記載の樹脂製歯車を製造する方法であって、
金属製ブッシュの外周面とリング状の金属部材の内周面と第1突片及び第2突片の外縁との間に形成される空隙にゴム弾性材を隙間なく充填して加硫することにより、リング状の金属部材と金属製ブッシュとをゴム弾性材を介して一体となし、
その後、金属製ブッシュの中心を基準にして、リング状の樹脂部材の外周面に切削加工により歯を形成することを特徴とする樹脂製歯車の製造法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2015128702A JP2017015100A (ja) | 2015-06-26 | 2015-06-26 | 樹脂製歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015128702A JP2017015100A (ja) | 2015-06-26 | 2015-06-26 | 樹脂製歯車 |
Publications (1)
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|---|---|
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Family Applications (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2017015100A (ja) |
Cited By (3)
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| WO2019244309A1 (ja) | 2018-06-21 | 2019-12-26 | 日立化成株式会社 | 樹脂製歯車 |
| US11512767B2 (en) | 2018-06-21 | 2022-11-29 | Showa Denko Materials Co., Ltd. | Resin gear and resin gear manufacturing method |
| US11519488B2 (en) | 2018-06-12 | 2022-12-06 | Showa Denko Materials Co., Ltd. | Resin-made gear |
Citations (2)
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| JP2004034874A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
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2015
- 2015-06-26 JP JP2015128702A patent/JP2017015100A/ja active Pending
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