JP2017016551A - 車両用ペダル装置の後退防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、車両後方側への車体側部材の変形と共に、操作ペダルの後退を抑制可能な車両用ペダル装置の後退防止装置を提供する。
【解決手段】ブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、後退防止用リンク40と、後退防止部材50を有している。後退防止用リンク40と後退防止部材50とを連結する第2支持軸12は、基準線Lよりも下方に位置している為、車両の前方衝突があった場合、ブレーキペダル装置1は、第2支持軸12を下方へ移動させる。これにより、中間レバー25も第2支持軸12と共に下方に移動する為、操作ペダル20は、連結リンク30を介して、第1支持軸11まわりに車両前方側へ回動する。車両前方側からの荷重を、第2支持軸12を下方へ移動させる方向に作用させる為、インパネリインフォースメントI等の変形を抑制し得る。
【選択図】図1
【解決手段】ブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、後退防止用リンク40と、後退防止部材50を有している。後退防止用リンク40と後退防止部材50とを連結する第2支持軸12は、基準線Lよりも下方に位置している為、車両の前方衝突があった場合、ブレーキペダル装置1は、第2支持軸12を下方へ移動させる。これにより、中間レバー25も第2支持軸12と共に下方に移動する為、操作ペダル20は、連結リンク30を介して、第1支持軸11まわりに車両前方側へ回動する。車両前方側からの荷重を、第2支持軸12を下方へ移動させる方向に作用させる為、インパネリインフォースメントI等の変形を抑制し得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の前方衝突に伴ってダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダルが後退することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置に関する。
従来、車両の前方衝突時に操作ペダルが車体後方の乗員側に移動することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置として、例えば、特許文献1、特許文献2記載の発明が知られている。特許文献1、特許文献2記載のブレーキペダル後退防止装置は、ペダルブラケットと、ブレーキペダルと、中間レバーと、連結部材を有する車両用ペダル装置に関し、ダッシュパネルが運転席側へ後退変位させられた際に前記操作ペダルの踏部がその運転席側へ後退することを抑制するように構成されている。
具体的に説明すると、特許文献1記載のブレーキペダル装置は、ダッシュパネルが後退変位させられると、車両後方側の車体側部材としてのステアリングメンバ及び衝突用インパクトブラケットに、中間レバーに相当する回動レバーを接触させて、当該回動レバーを回動させるように構成されている。そして、特許文献1記載のブレーキペダル装置は、車体側部材との当接による回動レバーの回動に伴って、ペダルアームを車両前方側に回動させて、ブレーキペダルの後退を抑制している。
又、特許文献2記載の車両用ペダル支持構造においても、ダッシュパネルが後退変位させられた場合、車両後方側の車体側部材としてのインパネリインフォース及びサブペダルブラケットに、中間レバーに相当する第1リンクを接触させて、当該第1リンクを回動させるように構成されている。そして、特許文献2記載の車両用ペダル支持構造においても、車体側部材との当接に基づく第1リンクの回動に伴って、ペダルアームを車両前方側に回動させて、ブレーキペダルの後退を抑制している。
ここで、近年においては、車両における広い車室スペースの確保が重要視されており、ダッシュパネルの前方部分(例えば、エンジンルーム)と、車体側部材(例えば、インパネリインフォース)との間隔が狭まる傾向にある。
特許文献1、2記載の発明のように、操作ペダルの後退防止を実現する上で、中間レバーと車体側部材との接触を条件とする場合、ダッシュパネルの前方部分(例えば、エンジンルーム)と、車体側部材(例えば、インパネリインフォース)との間隔が狭まると、適正な状態で操作ペダルの後退防止機能を実現できない場合が生じ得る。
又、中間レバーが車体側部材と接触する関係上、前方衝突等に伴う大荷重が、中間レバー等を介して車体側部材に作用し、車体側部材を車両後方側へ変形させてしまう可能性がある。一般的に、車体側部材には、車両のステアリング等が配設されている為、車体側部材が後方側で変形してしまった場合、乗員(例えば、運転者の上半身)を負傷させてしまう虞があった。
本発明は、車両の前方衝突に伴ってダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダルが後退することを抑制する車両用ペダル装置の後退防止装置に関し、車両後方側への車体側部材の変形を防止すると共に、操作ペダルの後退を抑制可能な車両用ペダル装置の後退防止装置を提供する。
本発明の一側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、車両前側のダッシュパネルに固定されたペダルブラケットと、前記ペダルブラケットの第1支持軸によって回動可能に配設され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、前記第1支持軸よりも車両後方側において、当該第1支持軸に平行に設けられた第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸を軸とした出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、前記ペダルブラケットに対して一端部が回動可能に取り付けられると共に、前記第2支持軸を中心として回動可能に支持された第1後退防止部材と、車両後方側に位置する車体側部材に対して一端部が取り付けられると共に、前記第1後退防止部材に対して回動可能に連結された第2後退防止部材と、を有し、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材を回動可能に連結した連結位置は、前記ペダルブラケットに対して前記第1後退防止部材が取り付けられている第1取付位置と、前記車体側部材に対して前記第2後退防止部材が取り付けられている第2取付位置とを結ぶ基準線よりも下方に位置していることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクと、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダルの回動に連動して、連結リンクを介して中間レバーを回動させることができ、もって、出力部材を車両前側へ変位させ得る。ここで、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、更に、第1後退防止部材と、第2後退防止部材とを有しており、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材の連結位置は、第1取付位置と第2取付位置とを結ぶ基準線よりも下方に位置している。これにより、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位し、ダッシュパネルと車体側部材との間隔が狭まっていくと、前記第1後退防止部材と第2後退防止部材の連結位置を下方へ移動させることができる。ここで、第1後退防止部材は、前記第2支持軸を中心として回動可能に支持されている為、連結位置が下方に移動することに伴い、第2支持軸も下方に移動していき、ペダルブラケットの第1支持軸よりも下方へ移動していく。この結果、中間レバーも第2支持軸と共に下方に移動する為、操作ペダルは、連結部材を介して、第1支持軸を中心として車両前方側へ回動することになる。
即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、第1後退防止部材と、第2後退防止部材とを有し、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材の連結位置を、第1取付位置と第2取付位置とを結ぶ基準線よりも下方に位置させることによって、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダル及び中間レバーを強制的に回動させることができ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。又、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、ダッシュパネルを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重を、第1後退防止部材と前記第2後退防止部材の連結位置を下方へ移動させる方向に作用させることができるので、車体側部材の変形を抑制することができ、乗員の確実な保護に貢献し得る。
即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置は、第1後退防止部材と、第2後退防止部材とを有し、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材の連結位置を、第1取付位置と第2取付位置とを結ぶ基準線よりも下方に位置させることによって、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、操作ペダル及び中間レバーを強制的に回動させることができ、もって、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。又、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、ダッシュパネルを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重を、第1後退防止部材と前記第2後退防止部材の連結位置を下方へ移動させる方向に作用させることができるので、車体側部材の変形を抑制することができ、乗員の確実な保護に貢献し得る。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第2後退防止部材は、車両後方側へ所定量変位した場合に、一端部が前記車体側部材から離脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、第2後退防止部材は、車両後方側へ所定量変位した場合に、一端部が前記車体側部材から離脱可能に取り付けられている為、ダッシュパネルを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重が車体側部材の変形を引き起こす前に、その荷重を除外することができ、もって、乗員の確実な保護に貢献し得る。
本発明の一側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1又は請求項2記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第2取付位置は、前記第1取付位置よりも上方に位置していることを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記第2取付位置は、前記第1取付位置よりも上方に位置している為、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記第1後退防止部材と第2後退防止部材の連結位置を下方へ確実に移動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを確実に抑制することができると同時に、車体側部材の変形を抑制することができ、乗員の確実な保護に貢献し得る。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第1取付位置と前記連結位置との間を結ぶ第1距離は、前記第2取付位置と前記連結位置とを結ぶ第2距離よりも長いことを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記第1取付位置と前記連結位置との間を結ぶ第1距離は、前記第2取付位置と前記連結位置とを結ぶ第2距離よりも長い為、仮に、前記第2取付位置が上下方向に前記第1取付位置と略等しい位置に設けられている場合であっても、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記連結位置を下方へ確実に移動させることができる。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを確実に抑制することができると同時に、車体側部材の変形を抑制することができ、乗員の確実な保護に貢献し得る。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第1支持軸は、前記ペダルブラケットに対して前記操作ペダルを回動可能に支持すると共に、前記ペダルブラケットに対して前記第1後退防止部材を回動可能に支持することを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記第1支持軸は、前記ペダルブラケットに対して前記操作ペダルを回動可能に支持すると共に、前記ペダルブラケットに対して前記第1後退防止部材を回動可能に支持する。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、第1支持軸に、ペダルブラケットに対して前記操作ペダルを回動可能に支持する機能に加えて、ペダルブラケットに対して前記第1後退防止部材を回動可能に支持する機能を持たせることができ、もって、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル装置の後退防止装置は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置であって、前記第2支持軸は、前記中間レバーと前記第1後退防止部材とを相互に回動可能に支持すると共に、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材とを回動可能に連結する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
当該車両用ペダル装置の後退防止装置において、前記第2支持軸は、前記中間レバーと前記第1後退防止部材とを相互に回動可能に支持すると共に、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材とを回動可能に連結する。即ち、当該車両用ペダル装置の後退防止装置によれば、第2支持軸に、前記中間レバーと前記第1後退防止部材とを相互に回動可能に支持する機能に加えて、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材とを回動可能に連結する機能を持たせることができ、もって、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
この発明は、ペダルブラケットと、操作ペダルと、中間レバーと、連結リンクとを有し、更に、第1後退防止部材と、第2後退防止部材とを有している。そして、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材の連結位置が、第1取付位置と第2取付位置とを結ぶ基準線よりも下方に位置することにより、ダッシュパネルが車両後側へ変位していくと、前記第1後退防止部材と第2後退防止部材の連結位置を下方へ移動させる。当該連結位置の下方への移動に伴い、操作ペダル及び中間レバーを強制的に回動する為、操作ペダルの踏部が車両後側へ変位することを抑制することができる。又、当該連結位置を下方へ移動させることによって、車両前方側からの荷重の作用方向を変更することができる為、車体側部材の変形を抑制することができ、もって。乗員の確実な保護に貢献し得る。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置を、常用ブレーキ用のブレーキペダル装置1に適用した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
以下、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置を、常用ブレーキ用のブレーキペダル装置1に適用した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(ブレーキペダル装置の概略構成)
先ず、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。尚、図1は、ブレーキペダル装置1の概略構成を示す側面図であり、ペダルブラケット10を仮想線(破線)で示すことで、その内側の構造が分かるように示している。
先ず、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。尚、図1は、ブレーキペダル装置1の概略構成を示す側面図であり、ペダルブラケット10を仮想線(破線)で示すことで、その内側の構造が分かるように示している。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、エンジンルームと車室内とを区切るダッシュパネルPに対して固設されており、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、後退防止用リンク40と、後退防止部材50とを有している。当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏込み操作によって当該操作ペダル20が回動した場合に、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前方側へ変位させることで、車両に対する制動力を発生させるように構成されている。
ブレーキブースタBは、ダッシュパネルPの車両前側(即ち、エンジンルーム側)に一体的に固設されており、出力部材としてのオペレーティングロッドRを有している。当該ブレーキブースタBは、オペレーティングロッドRが車両前側へ変位した場合に、操作ペダル20を介して伝達された制動力を倍化して、倍化した制動力を車両に伝達する。そして、オペレーティングロッドRは、ダッシュパネルPから車両後側の車室内へ突き出すように配設されており、車両前後方向へ変位可能に構成されている。
図1に示すように、インパネリインフォースメントIは、ダッシュパネルPよりも車両後側(運転席側)に配設されており、本発明における車体側部材を構成する。そして、インパネリインフォースメントIは、高強度及び高剛性を有するパイプ状の部材であり、略車両幅方向を長手方向として配置されており、一般に、衝突時等の車両前方からの大荷重入力時に車両後側へ変位する可能性や変形量がダッシュパネルPよりも少ない。又、当該インパネリインフォースメントIには、車両の操舵装置であるステアリングを構成するステアリングシャフト(図示せず)が、ダッシュパネルPの車両前側から車室内に向かって伸びるように固設されている。尚、図1に示すように、インパネリインフォースメントIには、後述するスライドブラケット60が固設されており、本発明の車体側部材の一部を構成する。当該スライドブラケット60の詳細については、後に図面を参照しつつ説明する。
ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPの車室側に対して、ボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有している。第1実施形態に係るペダルブラケット10は、第1支持軸11を有している。
第1支持軸11は、ペダルブラケット10における一対の側板の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に延びるように、ペダルブラケット10に配設されている。第1実施形態においては、第1支持軸11は、ペダルブラケット10に対して、操作ペダル20の上部を回動自在に支持すると共に、後述する後退防止用リンク40の一端部をペダルブラケット10に対して回動可能に取り付ける機能を果たしている。従って、第1実施形態において、第1支持軸11の位置は、本発明における第1取付位置として機能する。
そして、第2支持軸12は、第1支持軸11よりも車両後側において、第1支持軸11と平行に伸びるように配設されている。当該第2支持軸12は、オペレーティングロッドRが接続された中間レバー25の下部を回動可能に支持すると共に、後述する後退防止用リンク40の他端部を回動可能に支持している。更に、第1実施形態に係る第2支持軸12は、後述する後退防止部材50の端部を回動可能に支持しており、後退防止用リンク40及び後退防止部材50を相互に回動可能に連結している。従って、第1実施形態においては、第2支持軸12の位置は、本発明における連結位置として機能する。
操作ペダル20は、ペダルブラケット10の第1支持軸11によって、その上部を回動可能に支持されており、下端部に踏部21を有している。従って、操作ペダル20は、踏部21を利用して踏込み操作が行われた場合、第1支持軸11を中心に回動し、踏部21は、車両前側に向かって移動する。
そして、中間レバー25は、第1支持軸11に対して車両後方側に配置された第2支持軸12によって、その下端部を回動可能に支持されており、上方に向かって延びている。中間レバー25の上端部には、オペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている。従って、中間レバー25が第2支持軸12を中心として回動することによって、オペレーティングロッドRは、車両前後方向へ変位し得る。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、中間レバー25によって、オペレーティングロッドRを車両前側へ押圧することで、ブレーキブースタBを介して制動力を発生させ得る。
連結リンク30は、操作ペダル20の上方後側部分と、中間レバー25の下方前側部分を連結しており、操作ペダル20及び中間レバー25に対して回動可能に取り付けられている。連結リンク30の一端側は、操作ペダル20の上方後側部分に対して、連結ピン31を介して連結されている為、連結リンク30は、連結ピン31を中心として、操作ペダル20に対して回動し得る。又、連結リンク30の他端側は、中間レバー25の下方前側部分に対して、連結ピン32を介して連結されている為、連結リンク30は、連結ピン32を中心として、中間レバー25に対して回動し得る。従って、当該ブレーキペダル装置1においては、第1支持軸11を中心とした操作ペダル20の回動を、連結リンク30を介して、中間レバー25に伝達することができ、中間レバー25を、第2支持軸12を中心として回動させることができる。
後退防止用リンク40は、図1に示すように、ペダルブラケット10の各側板に沿って配置された鋼板製の部材であり、車両前方側の端部は、第1支持軸11によって支持されており、車両後方側の端部は、第2支持軸12によって支持されている。ここで、第1支持軸11は、ペダルブラケット10に配設される一方で、第2支持軸12は、ペダルブラケット10を介さずに配設されている為、後退防止用リンク40は、第2支持軸12の移動に伴い、第1支持軸11まわりに回動し得る。そして、当該後退防止用リンク40は、本発明における第1後退防止部材の一例であり、第1支持軸11と第2支持軸12の相対的な位置関係(距離)を一定に保つ機能を果たしている。
そして、後退防止部材50は、ブレーキペダル装置1の後方部分を構成し、断面略コ字状に形成されている。図1に示すように、第1実施形態に係る後退防止部材50は、その一端部が車体側部材を構成するスライドブラケット60に対して取り付けられると共に、第2支持軸12を介して、後退防止用リンク40に対して回動可能に連結されている。そして、当該後退防止部材50は、本発明における第2後退防止部材の一例であり、車両の前方衝突等により前方から荷重が加わった場合には、車体側部材を構成するスライドブラケット60から離脱するように取り付けられている。
上述したように、スライドブラケット60は、車体側部材を構成するインパネリインフォースメントIに対して固設されており、所定の高強度を有している。当該スライドブラケット60は、断面略コ字状に形成されており、前記後退防止部材50が離脱可能に取り付けられる取付面にスリット61を有している。スライドブラケット60の取付面は、車両後方側ほど下方へ向かうように傾斜している。
ここで、スライドブラケット60に対する後退防止部材50の離脱構造について、図2を参照しつつ説明する。図2に示すように、スライドブラケット60の取付面には、スリット61が形成されている。スリット61は、所定幅をもって車両の前後方向に沿って伸びて形成されており、後端部に幅広部62を有している。一方、スライドブラケット60の取付面に対向する後退防止部材50の一面には、固定ボルト51及びナット52が配設されている。
ここで、スリット61の幅寸法は、固定ボルト51の軸径よりも若干大きく且つ固定ボルト51における頭部の外径よりも小さく形成されている。従って、固定ボルト51をスリット61に挿通させてナット52と螺合させることにより、後退防止部材50を、車体側部材を構成するスライドブラケット60に対して取り付けることができる。
そして、スリット61における幅広部62の開口寸法は、固定ボルト51における頭部の外径よりも大きく形成されている。従って、スライドブラケット60に対して後退防止部材50が相対移動して、固定ボルト51がスリット61における幅広部62に到達すると、固定ボルト51及びナット52は、スリット61の幅広部62から脱落し得る。
即ち、固定ボルト51及びナット52がスリット61における幅広部62を除いた部分に位置している場合には、後退防止部材50は、車体側部材を構成するスライドブラケット60に取り付けられた状態を維持する。一方、後退防止部材50が車両後方側へ変位することにより、固定ボルト51及びナット52が相対的に幅広部62に位置すると、後退防止部材50は、スライドブラケット60から離脱することになる。従って、第1実施形態においては、スリット61を挿通した固定ボルト51及びナット52の位置が、本発明における第2取付位置として機能する。
以上のように構成することで、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、図1に示すように、本発明における第2取付位置として機能する固定ボルト51及びナット52の位置は、本発明における第1取付位置として機能する第1支持軸11よりも上方に位置しており、第1取付位置と第2取付位置を結ぶ基準線Lは、車両後方側に向かうほど上方となるように傾斜している。そして、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1では、本発明における連結位置として機能する第2支持軸12は、第1取付位置と第2取付位置を結ぶ基準線Lよりも下方に位置することになる。
(操作ペダルの踏込み操作に伴う各部の動作)
次に、上述したブレーキペダル装置1において、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合の各部の動きについて説明する。
次に、上述したブレーキペダル装置1において、操作ペダル20の踏込み操作が行われた場合の各部の動きについて説明する。
操作ペダル20に対して踏込み操作が行われた場合、踏部21が車両前側へ踏み込まれることになる為、操作ペダル20は、第1支持軸11を中心として回動する。この時、操作ペダル20の上部は、第1支持軸11を中心として車両下方へ向かって回動する為、操作ペダル20の回動は、連結リンク30を介して、中間レバー25に対して伝達される。
上述したように、連結リンク30は、中間レバー25の下方前側部分に対して、連結ピン32を介して連結されている為、中間レバー25は、操作ペダル20の回動に伴って、第2支持軸12を中心として回動し、中間レバー25の上部を車両前側に向かって移動させ得る。中間レバー25の上部には、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRが、クレビスを介して連結されている為、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20の踏込み操作に連動して、オペレーティングロッドRを出力方向(車両前側)へ押圧することができ、車両に対する制動力を発生させ得る。
(前方衝突時におけるブレーキペダル装置の動作)
次に、車両の前方衝突時におけるブレーキペダル装置1の動作について、図3、図4を参照しつつ詳細に説明する。車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。一方、インパネリインフォースメントIは、車両前側から大荷重が入力された場合であっても、車両後側への変位量は少ない。従って、車両前側から入力された大荷重によるダッシュパネルPとインパネリインフォースメントIとの変位差によって、ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPと共に、相対的に車両後側へ移動する。
次に、車両の前方衝突時におけるブレーキペダル装置1の動作について、図3、図4を参照しつつ詳細に説明する。車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。一方、インパネリインフォースメントIは、車両前側から大荷重が入力された場合であっても、車両後側への変位量は少ない。従って、車両前側から入力された大荷重によるダッシュパネルPとインパネリインフォースメントIとの変位差によって、ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPと共に、相対的に車両後側へ移動する。
図1に示すように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、連結位置として機能する第2支持軸12が基準線Lよりも下方に位置しており、後退防止用リンク40は、第1支持軸11と第2支持軸12の相対的な位置関係(距離)を保つように形成されている為、ダッシュパネルPの後方変位による荷重は、後退防止用リンク40を第1支持軸11まわりに下方へ回動させるように作用し、もって、連結位置である第2支持軸12を下方へ変位させる。
又、第2取付位置として機能する固定ボルト51等の位置は、第1取付位置として機能する第1支持軸11の位置よりも上方に位置している為、当該ブレーキペダル装置1によれば、連結位置である第2支持軸12を、より確実に下方へ変位させることができる。
ダッシュパネルPの後方変位に伴い、第2支持軸12が下方に変位すると、中間レバー25も下方へ移動する為、操作ペダル20は、連結リンク30を介して引っ張られ、第1支持軸11まわりに強制的に回動する。図3に示すように、当該ブレーキペダル装置1においては、後退防止用リンク40及び後退防止部材50を連結する第2支持軸12を下方に変位させることで、操作ペダル20及び中間レバー25を強制的に回動させて、操作ペダル20の踏部21が運転席側へ後退することを抑制できる。
そして、ダッシュパネルPの後方変位が更に進み、第2支持軸12が下方に変位していくと、所定の荷重(例えば、固定ボルト51及びナット52の締結荷重)を超えた段階で、後退防止部材50の固定ボルト51及びナット52が、スリット61の幅広部62に向かって移動していく(図4参照)。固定ボルト51及びナット52がスリット61の幅広部62に到達した時点で、後退防止部材50は、スライドブラケット60から離脱する。これにより、ダッシュパネルPの後方変位による荷重が、車体側部材であるインパネリインフォースメントIを大きく変形させる前に取り除かれることになる為、インパネリインフォースメントIの変形を抑制することができる。即ち、インパネリインフォースメントIの変形に伴うステアリングの車室内への変位を抑制することができるので、当該ブレーキペダル装置1は、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、更に、後退防止用リンク40と、後退防止部材50を有しており、後退防止用リンク40と後退防止部材50を連結する第2支持軸12は、図1に示すように、基準線Lよりも下方に位置している。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、ダッシュパネルPが車両後側へ変位し、ダッシュパネルPとインパネリインフォースメントI等との間隔が狭まっていくと、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ移動させることができる(図3、図4参照)。この結果、当該ブレーキペダル装置1においては、中間レバー25も第2支持軸12と共に下方に移動する為、操作ペダル20は、連結リンク30を介して、第1支持軸11を中心として車両前方側へ回動することになる。
即ち、ブレーキペダル装置1は、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を、第1取付位置と第2取付位置とを結ぶ基準線Lよりも下方に位置させることによって、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、操作ペダル20及び中間レバー25を強制的に回動させることができ、もって、操作ペダル20の踏部21を車両後側へ変位することを抑制することができる(図3、図4参照)。又、当該ブレーキペダル装置1によれば、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重を、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ移動させる方向に作用させることができるので、インパネリインフォースメントI等の変形を抑制することができる。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、インパネリインフォースメントIに配設されたステアリングの車室内への変位を抑制して、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
そして、当該ブレーキペダル装置1においては、図2等に示すように、後退防止部材50は、車両後方側へ所定量変位した場合に、車体側部材であるインパネリインフォースメントIに固設されたスライドブラケット60から離脱可能に取り付けられている。これにより、当該ブレーキペダル装置1によれば、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重が車体側部材であるインパネリインフォースメントIの変形を引き起こす前に、その荷重を除外することができ、もって、ステアリングとの接触等を防止して、乗員の確実な保護に貢献し得る。
そして、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、前記第2取付位置である固定ボルト51等の位置は、前記第1取付位置として機能する第1支持軸11よりも上方に位置している為、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ確実に移動させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを確実に抑制することができると同時に、インパネリインフォースメントIの変形を抑制することができ、乗員の上半身の確実な保護に貢献し得る。
又、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、第1支持軸11は、前記ペダルブラケット10に対して操作ペダル20を回動可能に支持すると共に、前記ペダルブラケット10に対して後退防止用リンク40を回動可能に支持している。即ち、ブレーキペダル装置1によれば、第1支持軸11に、ペダルブラケット10に対して操作ペダル20を回動可能に支持する機能に加えて、ペダルブラケット10に対して後退防止用リンク40を回動可能に支持する機能を持たせることができ、もって、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
更に、当該ブレーキペダル装置1において、第2支持軸12は、中間レバー25と後退防止用リンク40とを相互に回動可能に支持すると共に、後退防止用リンク40と後退防止部材50とを回動可能に連結している。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、第2支持軸12に、中間レバー25と後退防止用リンク40とを相互に回動可能に支持する機能に加えて、後退防止用リンク40と後退防止部材50とを回動可能に連結する機能を持たせることができ、もって、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図5〜図7を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10、後退防止用リンク40の構成を除き、上述した第1実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図5〜図7を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10、後退防止用リンク40の構成を除き、上述した第1実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成)
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPの車室側に対して、ボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有している。当該ペダルブラケット10は、第1実施形態と同様の第1支持軸11に加えて、取付軸13を有している。
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPの車室側に対して、ボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有している。当該ペダルブラケット10は、第1実施形態と同様の第1支持軸11に加えて、取付軸13を有している。
第2実施形態に係る第1支持軸11は、ペダルブラケット10における一対の側板の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に延びており、操作ペダル20の上部を回動可能に支持している。この点、第2実施形態に係る第1支持軸11は、第1実施形態と異なり、後退防止用リンク40の端部の支持に用いられていない。
そして、第2実施形態においても、第2支持軸12は、操作ペダル20よりも車両後側において、第1支持軸11と平行に伸びるように配設されており、オペレーティングロッドRが接続された中間レバー25の下部を回動可能に支持すると共に、後退防止用リンク40の他端部を回動可能に支持している。更に、第2実施形態に係る第2支持軸12は、第1実施形態と同様に、後退防止用リンク40及び後退防止部材50を相互に回動可能に連結しており、本発明における連結位置として機能する。
第2実施形態に係るペダルブラケット10には、取付軸13が形成されている。当該取付軸13は、第1支持軸11よりも上方であって、且つ、スライドブラケット60に対する後退防止部材50の取付位置(即ち、固定ボルト51等の位置)よりも下方となる位置において、第1支持軸11と平行に伸びるように配設されている。そして、図5〜図7に示すように、当該取付軸13は、後退防止用リンク40の一端部をペダルブラケット10に対して回動可能に取り付ける機能を果たしており、本発明における第1取付位置に相当する。
そして、第2実施形態に係る後退防止用リンク40は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10の各側板に沿って配置された鋼板製の部材である。後退防止用リンク40における車両前方側の端部は、ペダルブラケット10の取付軸13によって回動可能に取り付けられており、車両後方側の端部は、第2支持軸12によって支持されている。ここで、取付軸13は、ペダルブラケット10に配設される一方で、第2支持軸12は、ペダルブラケット10を介さずに配設されている為、後退防止用リンク40は、第2支持軸12の移動に伴い、取付軸13まわりに回動し得る。
以上のように構成することで、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、図5に示すように、本発明における第2取付位置として機能する固定ボルト51及びナット52の位置は、本発明における第1取付位置として機能する取付軸13よりも上方に位置しており、第1取付位置と第2取付位置を結ぶ基準線Lは、車両後方側に向かうほど上方となるように傾斜している。そして、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1では、本発明における連結位置として機能する第2支持軸12は、第1取付位置と第2取付位置を結ぶ基準線Lよりも下方に位置することになる。
(第2実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作)
次に、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1の車両の前方衝突時における動作について、図6、図7を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態においても、車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。そして、車両前側から入力された大荷重によるダッシュパネルPとインパネリインフォースメントIとの変位差によって、ブレーキペダル装置1は、ダッシュパネルPと共に、相対的に車両後側へ移動する。
次に、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1の車両の前方衝突時における動作について、図6、図7を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態においても、車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位する。そして、車両前側から入力された大荷重によるダッシュパネルPとインパネリインフォースメントIとの変位差によって、ブレーキペダル装置1は、ダッシュパネルPと共に、相対的に車両後側へ移動する。
図5に示すように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、連結位置として機能する第2支持軸12が基準線Lよりも下方に位置しており、後退防止用リンク40は、取付軸13と第2支持軸12の相対的な位置関係(距離)を保つように形成されている。これにより、ダッシュパネルPの後方変位による荷重は、後退防止用リンク40を取付軸13まわりに下方へ回動させるように作用し、もって、連結位置である第2支持軸12を下方へ変位させることができる。
又、第2実施形態においても、第2取付位置として機能する固定ボルト51等の位置は、第1取付位置として機能する取付軸13の位置よりも上方に位置している。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、連結位置である第2支持軸12を、より確実に下方へ変位させることができる。
そして、第2実施形態においても、ダッシュパネルPの後方変位に伴い、第2支持軸12が下方に変位すると、中間レバー25も下方へ移動する。この中間レバー25の移動によって、操作ペダル20は、連結リンク30を介して引っ張られ、第1支持軸11まわりに強制的に回動する。即ち、図6に示すように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、後退防止用リンク40及び後退防止部材50を連結する第2支持軸12を下方に変位させることで、操作ペダル20及び中間レバー25を強制的に回動させて、操作ペダル20の踏部21が運転席側へ後退することを抑制できる。
そして、第2実施形態においても、ダッシュパネルPの後方変位が更に進み、第2支持軸12が下方に変位していくと、所定の荷重(例えば、固定ボルト51及びナット52の締結荷重)を超えた段階で、後退防止部材50の固定ボルト51等が、スリット61の幅広部62に向かって移動していく(図7参照)。そして、固定ボルト51及びナット52がスリット61の幅広部62に到達した時点で、後退防止部材50は、スライドブラケット60から離脱する。これにより、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ダッシュパネルPの後方変位による荷重が、車体側部材であるインパネリインフォースメントIを大きく変形させる前に取り除かれることになる。即ち、インパネリインフォースメントIの変形に伴うステアリングの車室内への変位を抑制することができるので、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1も、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
そして、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と同様に、後退防止用リンク40と、後退防止部材50を有しており、後退防止用リンク40と後退防止部材50を連結する第2支持軸12は、基準線Lよりも下方に位置している(図5参照)。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、ダッシュパネルPが車両後側へ変位し、ダッシュパネルPとインパネリインフォースメントI等との間隔が狭まっていくと、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ移動させ、第2支持軸12と共に中間レバー25を下方に移動させることができる(図6、図7参照)。この結果、当該ブレーキペダル装置1においては、中間レバー25の下方移動に伴い、操作ペダル20が、連結リンク30を介して引っ張られる為、操作ペダル20を、第1支持軸11を中心として車両前方側へ回動させて、操作ペダル20の踏部21を車両後側へ変位することを抑制することができる。
又、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重を、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ移動させる方向に作用させることができるので、インパネリインフォースメントI等の変形を抑制することができる。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、インパネリインフォースメントIに配設されたステアリングの車室内への変位を抑制して、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
そして、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、後退防止部材50は、車両後方側へ所定量変位した場合に、車体側部材であるインパネリインフォースメントIに固設されたスライドブラケット60から離脱可能に取り付けられている。これにより、第2実施形態においても、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重が車体側部材であるインパネリインフォースメントIの変形を引き起こす前に、その荷重を除外することができ、もって、ステアリングとの接触等を防止して、乗員の確実な保護に貢献し得る。
又、第2実施形態においても、前記第2取付位置である固定ボルト51等の位置は、前記第1取付位置として機能する取付軸13よりも上方に位置している為、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ確実に移動させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを確実に抑制することができると同時に、インパネリインフォースメントIの変形を抑制することができ、乗員の上半身の確実な保護に貢献し得る。
そして、第2実施形態においても、第2支持軸12は、中間レバー25と後退防止用リンク40とを相互に回動可能に支持すると共に、後退防止用リンク40と後退防止部材50とを回動可能に連結している為、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
(第3実施形態)
次に、上述した第1実施形態、第2実施形態と異なる実施形態(第3実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図8〜図10を参照しつつ詳細に説明する。尚、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10、後退防止用リンク40及び後退防止部材50の構成を除き、上述した第1実施形態、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態、第2実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
次に、上述した第1実施形態、第2実施形態と異なる実施形態(第3実施形態)に係るブレーキペダル装置1の概略構成について、図8〜図10を参照しつつ詳細に説明する。尚、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ペダルブラケット10、後退防止用リンク40及び後退防止部材50の構成を除き、上述した第1実施形態、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1と同様の構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態、第2実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第3実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成)
第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPの車室側に対して、ボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有している。当該ペダルブラケット10は、第2実施形態と同様に、第1支持軸11と、取付軸13を有している。
第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ペダルブラケット10は、ダッシュパネルPの車室側に対して、ボルト等を用いて固定されており、車幅方向に間隔をおいて対向する一対の側板を有している。当該ペダルブラケット10は、第2実施形態と同様に、第1支持軸11と、取付軸13を有している。
第3実施形態に係る第1支持軸11は、ペダルブラケット10における一対の側板の間に亘って、略水平で且つ車幅方向と略平行に延びており、操作ペダル20の上部を回動可能に支持している。第3実施形態に係る第1支持軸11は、第2実施形態と同様に、後退防止用リンク40の端部の支持に用いられていない。
そして、第3実施形態に係る第2支持軸12は、操作ペダル20よりも車両後側において、中間レバー25の下部を回動可能に支持すると共に、後退防止用リンク40の他端部を回動可能に支持している。更に、第3実施形態に係る第2支持軸12は、第1実施形態、第2実施形態と同様に、後退防止用リンク40及び後退防止部材50を相互に回動可能に連結しており、本発明における連結位置として機能する。
第3実施形態に係るペダルブラケット10には、取付軸13が形成されており、第1支持軸11よりも上方であって、且つ、スライドブラケット60に対する後退防止部材50の取付位置(即ち、固定ボルト51等の位置)と同じ高さとなる位置に位置している。そして、図8〜図10に示すように、当該取付軸13は、後退防止用リンク40の一端部をペダルブラケット10に対して回動可能に取り付ける機能を果たしており、本発明における第1取付位置に相当する。
そして、第3実施形態に係る後退防止用リンク40は、第2実施形態と同様に、ペダルブラケット10の各側板に沿って配置された鋼板製の部材である。当該後退防止用リンク40の車両前方側の端部は、ペダルブラケット10の取付軸13によって回動可能に取り付けられており、車両後方側の端部は、第2支持軸12によって支持されている。ここで、取付軸13は、ペダルブラケット10に配設される一方で、第2支持軸12は、ペダルブラケット10を介さずに配設されている為、後退防止用リンク40は、第2支持軸12の移動に伴い、取付軸13まわりに回動し得る。そして、第3実施形態においては、後退防止用リンク40の両端に位置する取付軸13と第2支持軸12の間の距離を、第1距離DAという。
第3実施形態においては、後退防止部材50は、第1実施形態、第2実施形態と同様に、その一端部が車体側部材を構成するスライドブラケット60に対して取り付けられると共に、第2支持軸12を介して、後退防止用リンク40に対して回動可能に連結されている。当該後退防止部材50は、車両の前方衝突等により荷重が加わった場合には、車体側部材を構成するスライドブラケット60から離脱するように取り付けられている(図2参照)。そして、第3実施形態においては、後退防止部材50の一端側に位置する固定ボルト51等の位置(即ち、スライドブラケット60に対する後退防止部材50の取付位置)と第2支持軸12の間の距離を、第2距離DBといい、当該第2距離DBは、上述した第1距離DAよりも短く設定されている。
以上のように構成することで、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、図8に示すように、本発明における第2取付位置として機能する固定ボルト51及びナット52の位置は、本発明における第1取付位置として機能する取付軸13と同じ高さに位置しており、第1取付位置と第2取付位置を結ぶ基準線Lは、車両の前後方向に関して水平に伸びている。そして、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1では、本発明における連結位置として機能する第2支持軸12は、第1取付位置と第2取付位置を結ぶ基準線Lよりも下方に位置することになる。更に、第3実施形態においては、前記第1取付位置である取付軸13と前記連結位置である第2支持軸12との間を結ぶ第1距離DAは、前記第2取付位置である固定ボルト51等の位置と前記連結位置である第2支持軸12とを結ぶ第2距離よりも長い(図8参照)。
(第3実施形態に係るブレーキペダル装置の前方衝突時における動作)
次に、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1の車両の前方衝突時における動作について、図9、図10を参照しつつ詳細に説明する。第3実施形態においても、車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位して、ブレーキペダル装置1をダッシュパネルPと共に、相対的に車両後側へ移動させる。
次に、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1の車両の前方衝突時における動作について、図9、図10を参照しつつ詳細に説明する。第3実施形態においても、車両の前方衝突等によって車両前側から大荷重が入力された場合、ダッシュパネルPは、入力された大荷重によって車両後側へ変位して、ブレーキペダル装置1をダッシュパネルPと共に、相対的に車両後側へ移動させる。
図8に示すように、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、連結位置として機能する第2支持軸12が基準線Lよりも下方に位置しており、後退防止用リンク40は、取付軸13と第2支持軸12の相対的な位置関係(距離)を保つように形成されている。これにより、ダッシュパネルPの後方変位による荷重は、後退防止用リンク40を取付軸13まわりに下方へ回動させるように作用し、もって、連結位置である第2支持軸12を下方へ変位させることができる。
ここで、第3実施形態においては、第2取付位置として機能する固定ボルト51等の位置は、第1取付位置として機能する取付軸13の位置と同じ高さに位置しているが、取付軸13と第2支持軸12を結ぶ第1距離DAが、固定ボルト51等と第2支持軸12を結ぶ第2距離DBよりも長く形成されている。従って、このように形成することにより、当該ブレーキペダル装置1は、第1取付位置と第2取付位置の高さが同じ場合であっても、連結位置である第2支持軸12を、より確実に下方へ変位させることができる。
第3実施形態において、ダッシュパネルPの後方変位に伴い、第2支持軸12が下方に変位すると、中間レバー25も下方へ移動する。この中間レバー25の移動によって、操作ペダル20は、連結リンク30を介して引っ張られ、第1支持軸11まわりに強制的に回動する。即ち、図9に示すように、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においては、後退防止用リンク40及び後退防止部材50を連結する第2支持軸12を下方に変位させることで、操作ペダル20及び中間レバー25を強制的に回動させて、操作ペダル20の踏部21が運転席側へ後退することを抑制できる。
そして、第3実施形態においても、ダッシュパネルPの後方変位が更に進み、第2支持軸12が下方に変位していくと、所定の荷重(例えば、固定ボルト51及びナット52の締結荷重)を超えた段階で、後退防止部材50の固定ボルト51等が、スリット61の幅広部62に向かって移動していく(図10参照)。そして、固定ボルト51及びナット52がスリット61の幅広部62に到達した時点で、後退防止部材50は、スライドブラケット60から離脱する。これにより、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1でも、ダッシュパネルPの後方変位による荷重が、車体側部材であるインパネリインフォースメントIを大きく変形させる前に取り除かれる。即ち、インパネリインフォースメントIの変形に伴うステアリングの車室内への変位を抑制することができるので、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1も、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
以上説明したように、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と同様に、ペダルブラケット10と、操作ペダル20と、中間レバー25と、連結リンク30と、を有しており、踏込み操作に伴う操作ペダル20の回動に連動して、連結リンク30を介して中間レバー25を回動させることができ、もって、ブレーキブースタBのオペレーティングロッドRを車両前側へ変位させ得る。
そして、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態、第2実施形態と同様に、後退防止用リンク40と、後退防止部材50を有しており、後退防止用リンク40と後退防止部材50を連結する第2支持軸12は、基準線Lよりも下方に位置している(図8参照)。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、ダッシュパネルPが車両後側へ変位し、ダッシュパネルPとインパネリインフォースメントI等との間隔が狭まっていくと、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ移動させ、第2支持軸12と共に中間レバー25を下方に移動させることができる(図9、図10参照)。この結果、当該ブレーキペダル装置1においては、中間レバー25の下方移動に伴い、操作ペダル20が連結リンク30を介して引っ張られる為、操作ペダル20を、第1支持軸11を中心として車両前方側へ回動させて、操作ペダル20の踏部21を車両後側へ変位することを抑制することができる。
又、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重を、後退防止用リンク40と後退防止部材50の連結位置である第2支持軸12を下方へ移動させる方向に作用させることができるので、インパネリインフォースメントI等の変形を抑制することができる。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、インパネリインフォースメントIに配設されたステアリングの車室内への変位を抑制して、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
そして、第3実施形態に係るブレーキペダル装置1においても、後退防止部材50は、車両後方側へ所定量変位した場合に、車体側部材であるスライドブラケット60から離脱可能に取り付けられている。これにより、第3実施形態においても、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重が車体側部材であるインパネリインフォースメントIの変形を引き起こす前に、その荷重を除外することができ、もって、ステアリングとの接触等を防止して、乗員の確実な保護に貢献し得る。
第3実施形態において、前記第2取付位置である固定ボルト51等の位置は、前記第1取付位置として機能する取付軸13と同じ高さに位置しているが、取付軸13と連結位置である第2支持軸12との間を結ぶ第1距離DAは、固定ボルト51等の位置と第2支持軸12とを結ぶ第2距離DBよりも長い為、車両の前方衝突等によって前記ダッシュパネルPが車両後側へ変位した場合に、前記第2支持軸12を下方へ確実に移動させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1によれば、操作ペダル20の踏部21が車両後側へ変位することを確実に抑制することができると同時に、インパネリインフォースメントIの変形を抑制することができ、乗員の上半身の確実な保護に貢献し得る。
そして、第3実施形態においても、第2支持軸12は、中間レバー25と後退防止用リンク40とを相互に回動可能に支持すると共に、後退防止用リンク40と後退防止部材50とを回動可能に連結している為、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した各実施形態においては、中間レバー25の回動軸である第2支持軸12を用いて、後退防止用リンク40と後退防止部材50を相互に回動可能を連結していたが、この態様に限定されるものではなく、後退防止用リンク40と後退防止部材50を相互に回動可能を連結する構成を、第2支持軸12とは別に設けてもよい。
例えば、図11に示すように、側面視略L字状に形成された後退防止用リンク40の角部分を、第2支持軸12によって回動可能に支持すると共に、その前方側の端部を、ペダルブラケット10の取付軸13に対して回動可能に取り付ける。そして、略L字状を為す後退防止用リンク40の後方側端部と、後退防止部材50とを、連結軸14によって相互に回動可能に連結する。即ち、この図11に示す場合、連結軸14が本発明に係る連結位置として機能し、基準線Lよりも下方に位置している。
従って、この場合においても、ダッシュパネルPが車両後側へ変位し、ダッシュパネルPとインパネリインフォースメントI等との間隔が狭まっていくと、当該ブレーキペダル装置1は、連結位置である連結軸14を下方に移動させる。連結軸14が下方に移動することで後退防止用リンク40も下方に移動する為、第2支持軸12と共に中間レバー25も下方に移動する。これにより、連結リンク30を介して、操作ペダル20が下方に引っ張られることになる為、当該ブレーキペダル装置1は、操作ペダル20を、第1支持軸11を中心として車両前方側へ回動させて、操作ペダル20の踏部21を車両後側へ変位することを抑制することができる。
又、この場合においても、ダッシュパネルPを車両後方側へ変位させる車両前方側からの荷重を、連結位置である連結軸14を下方へ移動させる方向に作用させることができるので、インパネリインフォースメントI等の変形を抑制することができる。これにより、当該ブレーキペダル装置1は、インパネリインフォースメントIに配設されたステアリングの車室内への変位を抑制して、車室内における乗員の上半身を確実に保護することができる。
そして、上述した実施形態においては、スライドブラケット60に対する後退防止部材50の離脱構造を、スライドブラケット60に形成され、幅広部62を有するスリット61と、後退防止部材50に取り付けられた固定ボルト51及びナット52によって実現していたが、後退防止部材50が車両後方側へ所定量変位した場合に、スライドブラケット60から離脱可能な構成であれば種々の態様を採用することができる。例えば、所定以上の離脱荷重が作用した場合に破断するリベットを用いて、スライドブラケット60に対して、後退防止部材50を取り付けてもよい。又、後退防止部材50に形成された取付軸を、スライドブラケット60に形成された保持穴で保持するように構成し、当該保持穴における車両後方側に、取付軸の外径よりも小さな開口幅を有する開口部を形成してもよい。この場合、後退防止部材50が車両後方側に所定量変位した場合に、取付軸を開口部を介して保持穴外部へ移動させることができ、もって、スライドブラケット60から後退防止部材50を離脱させることができる。
又、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、上述した実施形態に示す態様に限定されるものではなく、ブレーキペダル装置1を構成する各部材の配置を適宜変更することができる。
更に、本発明に係る車両用ペダル装置の後退防止装置における各動作を実現することができれば、各構成部材の形状を適宜変更し得る。各構成部材の形状は、上述した実施形態におけるブレーキペダル装置1の各構成部材の形状に限定されるものではなく、例えば、各構成部材間の干渉を避ける為に、構成部材夫々の形状を変更してもよい。
1 ブレーキペダル装置
10 ペダルブラケット
11 第1支持軸
12 第2支持軸
13 取付軸
14 連結軸
20 操作ペダル
21 踏部
25 中間レバー
30 連結リンク
40 後退防止用リンク
50 後退防止部材
51 固定ボルト
52 ナット
60 スライドブラケット
I インパネリインフォースメント
L 基準線
DA 第1距離
DB 第2距離
10 ペダルブラケット
11 第1支持軸
12 第2支持軸
13 取付軸
14 連結軸
20 操作ペダル
21 踏部
25 中間レバー
30 連結リンク
40 後退防止用リンク
50 後退防止部材
51 固定ボルト
52 ナット
60 スライドブラケット
I インパネリインフォースメント
L 基準線
DA 第1距離
DB 第2距離
Claims (6)
- 車両前側のダッシュパネルに固定されたペダルブラケットと、
前記ペダルブラケットの第1支持軸によって回動可能に配設され、車両前側への踏込み操作に用いられる踏部を有する操作ペダルと、
前記第1支持軸よりも車両後方側において、当該第1支持軸に平行に設けられた第2支持軸まわりに回動可能に支持されると共に、前記第2支持軸を軸とした出力方向への回動によって、所定の出力部材を車両前側へ変位させる中間レバーと、
前記操作ペダルと前記中間レバーを連結し、前記操作ペダルに対する踏込み操作に連動して、前記中間レバーを前記出力方向へ回動させる連結リンクと、を有する車両用ペダル装置に関し、前記ダッシュパネルが車両後側へ変位した場合に、前記操作ペダルの踏部の車両後側への変位を抑制する後退防止装置であって、
前記ペダルブラケットに対して一端部が回動可能に取り付けられると共に、前記第2支持軸を中心として回動可能に支持された第1後退防止部材と、
車両後方側に位置する車体側部材に対して一端部が取り付けられると共に、前記第1後退防止部材に対して回動可能に連結された第2後退防止部材と、を有し、
前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材を回動可能に連結した連結位置は、
前記ペダルブラケットに対して前記第1後退防止部材が取り付けられている第1取付位置と、前記車体側部材に対して前記第2後退防止部材が取り付けられている第2取付位置とを結ぶ基準線よりも下方に位置している
ことを特徴とする車両用ペダル装置の後退防止装置。 - 前記第2後退防止部材は、車両後方側へ所定量変位した場合に、一端部が前記車体側部材から離脱可能に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。 - 前記第2取付位置は、前記第1取付位置よりも上方に位置している
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。 - 前記第1取付位置と前記連結位置との間を結ぶ第1距離は、前記第2取付位置と前記連結位置とを結ぶ第2距離よりも長い
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。 - 前記第1支持軸は、
前記ペダルブラケットに対して前記操作ペダルを回動可能に支持すると共に、前記ペダルブラケットに対して前記第1後退防止部材を回動可能に支持する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。 - 前記第2支持軸は、
前記中間レバーと前記第1後退防止部材とを相互に回動可能に支持すると共に、前記第1後退防止部材と前記第2後退防止部材とを回動可能に連結する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用ペダル装置の後退防止装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015135098A JP2017016551A (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | 車両用ペダル装置の後退防止装置 |
| PCT/JP2016/064687 WO2017006627A1 (ja) | 2015-07-06 | 2016-05-18 | 車両用ペダル装置の後退防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015135098A JP2017016551A (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | 車両用ペダル装置の後退防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017016551A true JP2017016551A (ja) | 2017-01-19 |
Family
ID=57685379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015135098A Pending JP2017016551A (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | 車両用ペダル装置の後退防止装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017016551A (ja) |
| WO (1) | WO2017006627A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3790068B2 (ja) * | 1999-08-03 | 2006-06-28 | ダイハツ工業株式会社 | フットペダルの退避構造 |
| JP4137475B2 (ja) * | 2002-03-20 | 2008-08-20 | 株式会社オートテクニカ | 車両用ブレーキペダルユニット |
| JP4466659B2 (ja) * | 2007-02-19 | 2010-05-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ペダル支持構造 |
| JP5937502B2 (ja) * | 2012-12-14 | 2016-06-22 | 豊田鉄工株式会社 | 車両用ペダル装置 |
-
2015
- 2015-07-06 JP JP2015135098A patent/JP2017016551A/ja active Pending
-
2016
- 2016-05-18 WO PCT/JP2016/064687 patent/WO2017006627A1/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2017006627A1 (ja) | 2017-01-12 |
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