JP2017016648A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017016648A JP2017016648A JP2016119036A JP2016119036A JP2017016648A JP 2017016648 A JP2017016648 A JP 2017016648A JP 2016119036 A JP2016119036 A JP 2016119036A JP 2016119036 A JP2016119036 A JP 2016119036A JP 2017016648 A JP2017016648 A JP 2017016648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- color
- gloss
- layer
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Color, Gradation (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Abstract
【課題】印刷において、形成される画像の表面形状により生じる色の変化をより簡易に低減させることができる。
【解決手段】色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層とを含む印刷物を形成する記録装置のための印刷データを生成する装置であって、光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、色を表す色データを補正する色補正手段と、補正された色データを色材量データに変換する色変換手段と、色材量データに基づき、印刷データのうち発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成手段と、光沢データに基づき、印刷データのうち光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成手段とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層とを含む印刷物を形成する記録装置のための印刷データを生成する装置であって、光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、色を表す色データを補正する色補正手段と、補正された色データを色材量データに変換する色変換手段と、色材量データに基づき、印刷データのうち発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成手段と、光沢データに基づき、印刷データのうち光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成手段とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷対象物の色および光沢を印刷物上で再現するための技術に関する。
文化財複製の分野などにおいて、油彩画などの物体の質感をより詳細に再現するために、物体の色だけでなく、物体の光沢や形状をも取得し、プリンタで再現する技術が知られている。
特許文献1には、UV硬化型インクジェットプリンタを用いて、色を再現するための発色層と、光沢を再現するための光沢層と、形状を再現するための形状層とを、記録媒体上に重ねて形成する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の方法は、発色層の上に形成された光沢層の影響により、観察される画像の色が変化するおそれがある。この原因を、図1を用いて説明する。図1は、記録媒体上に形成された印刷物の断面の一例を示す模式図である。図1に示す領域Aでは、記録媒体101上に発色層102が形成され、さらに発色層102の上に光沢層103が形成されている。一方、領域Bでは、記録媒体101上に発色層102が形成されているが、光沢層103は形成されていない。このように形成された印刷物に、光源からの光が入射されると、表面で反射する光の挙動が領域ごとに変化する。つまり、発色層の上に光沢層が形成された領域Aでは表面で反射する光が乱反射を起こすため、領域Aで観察される色が、領域Bで観察される色と異なる可能性がある。このように物体の表面で乱反射する光は表面散乱光と呼ばれる。また、表面散乱光の挙動は、発色層の上に形成された光沢層の形状(例えば、厚さ)によっても変化する可能性がある。
そこで、表面散乱光の影響を考慮した、色補正の技術が提案されている。特許文献2には、印刷物の最表面に形成される粗さ層(記録しようとする画像の表面粗さを再現する層)における表面散乱光の影響を考慮して、記録しようとする画像の濃度を表す画像信号を補正する技術が開示されている。特許文献2に記載された技術では、そのような補正により、記録しようとする画像の濃度と観察画像の濃度との濃度差を低減させている。
しかし、特許文献2に記載の方法は、記録しようとする画像の表面の形状(粗さ)だけでなく、当該画像の濃度に応じて、画像信号を補正するため、補正値の数が多くなる。したがって、特許文献2に記載の方法では、表面散乱光の影響を考慮した色補正が複雑になる可能性がある。
本発明による装置は、色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層とを含む印刷物を形成する記録装置のための印刷データを生成する装置であって、光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、色を表す色データを補正する色補正手段と、補正された色データを色材量データに変換する色変換手段と、色材量データに基づき、印刷データのうち発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成手段と、光沢データに基づき、印刷データのうち光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、印刷において、形成される画像の表面形状により生じる色の変化をより簡易に低減させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施する形態について説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施例1]
上述したように、観察者が発色層の上に光沢層が設けられた印刷物を観察する場合、光沢層の表面で反射する表面散乱光の影響によって、観察される色が、記録しようとする画像の本来の色と相違する場合がある。したがって、所望の色を再現するには、観察される色の変化を考慮した色補正が必要になる。
上述したように、観察者が発色層の上に光沢層が設けられた印刷物を観察する場合、光沢層の表面で反射する表面散乱光の影響によって、観察される色が、記録しようとする画像の本来の色と相違する場合がある。したがって、所望の色を再現するには、観察される色の変化を考慮した色補正が必要になる。
表面散乱光の挙動は、印刷物の表面の屈折率と印刷物の表面形状とで決定される。
印刷物の表面の屈折率は、印刷物の形成に使用されるインクの種類で大きく変わらない傾向がある。また、印刷物の表面の屈折率は、入射される光の波長によって大きく変わらない特徴がある。したがって、表面散乱光の影響は、印刷物の表面形状が同じであれば、使用されるインクの種類によらず、また、入射される光の波長に依らない傾向がある。
印刷物の表面形状は、発色層の形状と、当該発色層の上に形成される光沢層の形状とによって決まる。そこで、発色層の形状を、入力された色データによらず、平滑になるように形成すれば、印刷物の表面形状は、光沢層の形状のみによって決まるので、表面散乱光の影響は、発色層の形状に依存しなくなると考えられる。
本実施例は、このような考えに基づいてなされたものである。すなわち、本実施例では、発色層を平滑に形成することにより、光沢層の形状だけを考慮した色補正を行い、簡易な補正を実現する。
以上、定性的な説明を行ったが、これより数式を用いて説明する。
観察される色は、光源から物体に入射された光が波長毎にどれだけ反射するかを示す、分光反射率を用いて数値表現できる。図1に示す領域Aのように、平滑な発色層の上に光沢層が形成された領域の分光反射率をRi,j(λ)とすると、Ri,j(λ)は、式1のように表わされる。式1において、添え字のiは、光沢層の種類を表す。添え字のjは、発色層の種類を表す。ここで、光沢層の種類とは、光沢層の光沢度や光沢層の形状や後述する光沢パターンの重ね回数などによって分類されるものである。発色層の種類とは、発色層の色など、形状以外の特性によって分類されるものである。λは、光の波長を表す。R0,j(λ)は、発色層および光沢層が形成されていない領域の分光反射率(すなわち記録媒体のみの領域の分光反射率)、または、図1に示す領域Bのように、平滑な発色層のみが形成された領域の分光反射率を表す。ΔRiは、光沢層が形成されていない領域と光沢層が形成されている領域との分光反射率の差を表す。すなわち、ΔRiは、表面散乱光の影響を表す。ここで、ΔRiは、上述したとおり、入射される光波長と、発色層の種類に依存しない値であって、光沢層の種類にのみ依存する値である。
Ri,j(λ)=R0,j(λ)+ΔRi ・・・(式1)
また、色を定量化する方法として、XYZ表色系がある。XYZ表色系において、色はXYZ値で表現される。具体的には、光源の分光特性と、印刷物の分光反射率と、視覚系の等色関数とを乗じて得られた値を、積分することで、XYZ値が得られる。式1に基づいて、観察される色をXYZ表色系で表すと、式2〜式4が得られる。
Xi,j=X0,j+ΔXi・・・(式2)
Yi,j=Y0,j+ΔYi・・・(式3)
Zi,j=Z0,j+ΔZi・・・(式4)
Yi,j=Y0,j+ΔYi・・・(式3)
Zi,j=Z0,j+ΔZi・・・(式4)
ここで、添え字iは、光沢層の種類を表す。添え字jは、発色層の種類を表す。ΔXi、ΔYi、ΔZiは、ΔRiと同様に、光沢層の種類に依存する値であり、入射される光の波長と発色層の種類とに依存しない値である。
このように、発色層を平滑に形成し、式2〜式4を利用して色補正を行うことにより、光沢層の種類だけを考慮した、簡易な色補正が可能となる。
以下、入力された色データから、上記ΔXi、ΔYi、ΔZiを減算する処理を行うことによって、色補正を行うプリントシステムについて説明する。
(プリントシステムの概要)
図2は、第1の実施例にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
図2は、第1の実施例にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施例にかかるプリントシステムは、ホスト装置1と、記録装置2とを備える。
ホスト装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)である。ホスト装置1は、印刷データを種々の記録媒体、例えばメモリカードやCD−ROMを介して取り込む。印刷データは、例えば、色を測定する測定機によって測定された色データや、光沢を測定する測定機によって測定された光沢データである。なお、ホスト装置1は、インターネットを介してウェブ上の印刷データを取り込むようにしてもよい。また、ホスト装置1は、通信可能な測定機から印刷データを取り込むようにしてもよい。また、印刷データは、印刷対象物の色や光沢を表すデータであればよく、実際の測定データでなくてもよい。したがって、コンピュータグラフィック(CG)画像を印刷対象物としてもよい。また、ホスト装置1は、自ら生成した印刷データを用いるようにしてもよい。
記録装置2は、例えばインクジェット方式のプリンタである。本実施例では、記録装置2は、紫外線硬化インクである、4種類(シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック)の基本インクおよびクリアインクを用いて印刷を行う。したがって、記録装置2は、これら5種類の紫外線硬化インクを吐出する記録ヘッド(図示せず)を備える。また、記録装置2は、吐出されたインクを硬化させ記録媒体上に固着させる紫外線照射装置(図示せず)を備える。なお、記録装置2は、色材として、上記基本インク以外の色材を用いてもよいし、クリア色材として、クリアインク以外のクリア色材を用いてもよい。
以降、本明細書では、記録材であるインクについて、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック、クリアなど片仮名表記または、Cyan、Magenta、Yellow、Black、Clearなど英語表記で表す。また、色またはその色のインク量データを、C、M、Y、K、Clなど英大文字の1字、または英大文字の1字と英小文字1字との組み合わせで表す。すなわち、Cはシアン色またはシアン色のインク量データを表す。Mはマゼンタ色またはマゼンタ色のインク量データを表す。Yはイエロ色またはイエロ色のインク量データを表す。Kはブラック色またはブラック色のインク量データを表す。Clはクリア色またはクリア色のインク量データを表す。さらに、本明細書において「画素」とは、階調表現できる最少単位のことであり、複数ビットの多値データの画像処理(後述する、色補正、色分解、ハーフトーニング、重ね回数決定等の処理)の対象となる最少単位である。
ここで、ホスト装置1および記録装置2の内部構成について説明する。
ホスト装置1は、アプリケーション部201と、プリンタドライバ11とを有する。アプリケーション部201およびプリンタドライバ11は、例えば、ホスト装置1のオペレーティングシステム(OS)上で動作するプログラムによって実現される。
ホスト装置1は、取り込んだ印刷データをモニタ部(図示せず)に表示する。ユーザは、操作部(図示せず)を介して、モニタ部に表示された印刷データの編集や加工を実行させるための指示をアプリケーション部201に入力する。
アプリケーション部201は、ユーザが入力した指示にもとづいて、入力された印刷データの編集や加工を実行する。アプリケーション部201は、編集等の処理を施した印刷データを、プリンタドライバ11に渡す。
プリンタドライバ11は、色補正部202と、色分解部203と、ハーフトーニング部204と、重ね回数決定部205とを有する。
色補正部202は、アプリケーション部201から色データと光沢データとを受け取る。色補正部202は、光沢データに基づき、色データを補正する。色補正部202は、補正後の色データを色分解部203に渡す。
色分解部203は、色データを色材量データに変換するためのテーブル(以下、色分解テーブルまたは色変換テーブルという)をあらかじめ保持する。本実施例では、色分解部203は、色データをインク量データに変換するための色分解テーブルを保持する。色分解部203は、当該色分解テーブルを用いて、補正後の色データが表す色を再現するインクの組み合わせに対応する、インク量データC、M、Y、Kを求める。色分解部203は、インク量データとして、各色について8ビットのデータを出力する。
ハーフトーニング部204は、吐出データを生成する。本実施例では、ハーフトーニング部204は、8ビットのインク量データC、M、Y、Kそれぞれを、誤差拡散法や、ブルーノイズ特性やグリーンノイズ特性などの周波数特性を有する閾値マスク法など周知の技術を用いて、1ビットの吐出データに変換する。吐出データとは、記録媒体上の各画素に対するドットの有無を決定するためのデータである。
重ね回数決定部205は、アプリケーション部201から光沢データを受け取り、光沢データによって示される光沢を再現するために必要な、光沢パターンの重ね回数を決定する。重ね回数決定部205は、決定した重ね回数を示す重ね回数データを生成する。
プリンタドライバ11は、吐出データと、重ね回数決定部205が生成した重ね回数データとを、適切なタイミングで記録装置2に送る。
記録装置2は、発色層形成部206と、光沢層形成部207とを有する。
発色層形成部206は、記録媒体上に、色を再現するための発色層を形成する。具体的には、発色層形成部206は、ハーフトーニング部204から受け取った吐出データに基づいて記録ヘッドを駆動させて記録媒体上にインクを吐出させ、さらに紫外線照射装置を制御してインクを硬化させる。このとき、発色層形成部206は、C、M、Y、Kのインクのみによって発色層を形成した場合に生じる、発色層における形状の隙間を、クリアインクによって埋めることで、発色層の表面を平滑に形成する。なお、発色層の表面を平滑に形成する処理については、後述する。
光沢層形成部207は、あらかじめ決められた光沢パターンを、プリンタドライバ11から受け取った重ね回数データに基づいて形成する。具体的には、光沢層形成部207は、記録ヘッドを駆動させて発色層上にクリアインクを吐出させ、さらに紫外線照射装置を制御してクリアインクを硬化させて光沢パターンを形成する。光沢層形成部207は、この処理を重ね回数データが示す重ね回数分繰り返す。
発色層形成部206および光沢層形成部207の処理により、発色層の上に光沢層が設けられた印刷物が完成する。
以下、本実施例のプリントシステムの処理を詳細に説明する。
(アプリケーション部の処理)
アプリケーション部201は、色データと光沢データを作成する処理を実行する。
アプリケーション部201は、色データと光沢データを作成する処理を実行する。
本実施例では、色データを、XYZ表色系におけるXYZ値で表す。なお、sRGB表色系におけるRGB値や、CIEL*a*b*表色系におけるL*a*b*値などで色データを表してもよい。その場合、アプリケーション部201は、色データをXYZ値にフォーマット変換し、変換後の色データを色補正部202に渡せばよい。
また、光沢データは、例えば、JISZ8741に規定される方法で測定される「鏡面光沢度」の値や、JISK7174やJISH8686に規定される方法で測定される「像鮮明度」の値である。なお、光沢データは、必ずしも上記の方法で測定された値に限らず、他の方法で測定された値でもよい。例えば、正反射方向近傍で、反射光量が正反射光の半分となる方向と正反射方向とがなす角度を測定し、その角度の逆関数を光沢データとしてもよい。本実施例では、鏡面光沢度を光沢データとする。
アプリケーション部201は、光沢データを、色補正部202および重ね回数決定部205に渡す。
(色補正部の処理)
本実施例の特徴である色補正部202は、表面散乱光の影響によって生じる、観察される色の変化を考慮して、色データを補正する。
本実施例の特徴である色補正部202は、表面散乱光の影響によって生じる、観察される色の変化を考慮して、色データを補正する。
図3は、色補正部202の構成を示すブロック図である。
色補正部202は、色減算部301と、補正値保持部302とを有する。
色減算部301は、入力した色データを、入力した光沢データに応じた補正値で減算する。
補正値保持部302は、光沢データに応じた補正値を保持する。本実施例では、補正値保持部302は、光沢データと補正値との対応を示すテーブルを保持する。図4は、補正値保持部302が保持するテーブルを示す模式図である。図4に示す、列401は光沢データ(鏡面光沢度)を表し、列402〜404は各光沢データに応じた補正値(上記ΔXi,ΔYi,ΔZi)を表す。列402〜404に格納する補正値の取得方法については、後述する。
図5は、色補正部202の動作を示すフローチャートである。
色補正部202の色減算部301は、色データと光沢データとを入力する(ステップS501)。このとき、色減算部301は、受け取った光沢データにもとづいて、発色層上に形成される光沢パターンの重ね回数を判定する。光沢パターンの重ね回数は、重ね回数と光沢(例えば、鏡面光沢度)との対応を示す情報に基づいて判定される。当該情報は、あらかじめ指定した重ね回数で光沢パターンを形成した印刷物を光沢測定機を用いて計測することにより取得可能である。また当該情報は、例えば、ホスト装置が備える記憶部(図示せず)等に格納される。
ここでは、色減算部301が、受け取った光沢データに対応する重ね回数をiと判断したとする。色減算部301は、補正値保持部302が保持する、図4に示すテーブルを参照し、入力した光沢データに応じた色補正値ΔXi、ΔYi、ΔZiを取得する(ステップS502)。
次に、色減算部301は、以下の式を用いて色データX、Y、Zを減算する(ステップS503)。
X ← X ― ΔXi・・・(式5)
Y ← Y ― ΔYi・・・(式6)
Z ← Z ― ΔZi・・・(式7)
Y ← Y ― ΔYi・・・(式6)
Z ← Z ― ΔZi・・・(式7)
最後に、色減算部301は、補正された色データX、Y、Zを出力する(ステップS504)。このようにして、色補正部202において、表面散乱光の影響によって生じる、観察される色の変化を考慮した色補正が行われる。
ここで、光沢データに応じた補正値の取得方法について説明する。図6は、光沢データに応じた補正値の取得処理を示すフローチャートである。
ホスト装置1のプリンタドライバ11は、ユーザ等による開始指示にもとづいて、図6に示す処理を開始する。
まず、プリンタドライバ11は、光沢パターンの重ね回数の上限値を設定するとともに、重ね回数カウント値を0に初期化する(ステップS601)。重ね回数の上限値は、プリンタの種類や性能等に応じて設定される。なお、重ね回数の上限値は任意の値であってよい。また、重ね回数の上限値は、ユーザ等によって設定可能であってもよい。
プリンタドライバ11は、重ね回数カウント値が重ね回数の上限値を超えるまで、ステップS603〜S606の処理を繰り返し実行する(ステップS602)。
ステップS601の処理の後、プリンタドライバ11は、記録装置2を用いて、記録媒体上に、サンプル(印刷物)の形成を行う(ステップS603)。このとき、プリンタドライバ11は、発色層の形成を行わず、ステップS601で設定した、重ね回数カウント値が示す重ね回数で光沢層の形成を行う。
次に、プリンタドライバ11は、形成された印刷物の分光反射率を、測定機(例えば分光反射輝度計)を用いて測定する(ステップS604)。
そして、プリンタドライバ11は、次の式に基づき、測定機から取得した分光反射率から、重ね回数カウント値が示す重ね回数に対応する補正値を算出する(ステップS605)。
ここで、Ri(λ)は、重ね回数iで光沢パターンが形成された印刷物に対して波長λの光を入射した場合の、分光反射率である。また、R0(λ)は光沢パターンの重ね回数が0である記録媒体、すなわち、光沢層が形成されていない、記録媒体単体に対して波長λの光を入射した場合の分光反射率である。Nλは測定した波長の数である。ΔRiは重ね回数iで光沢パターンが形成された印刷物の補正値である。この分光反射率ΔRiをXYZ値に変換することで、以下のとおり、光沢層の種類にのみ依存する補正値ΔXi、ΔYi、ΔZiが算出される。
Xi,j=X0,j+ΔXi・・・(式9)
Yi,j=Y0,j+ΔYi・・・(式10)
Zi,j=Z0,j+ΔZi・・・(式11)
Xi,j=X0,j+ΔXi・・・(式9)
Yi,j=Y0,j+ΔYi・・・(式10)
Zi,j=Z0,j+ΔZi・・・(式11)
プリンタドライバ11は、ステップS605で取得した補正値を、重ね回数iに対応する光沢データに対応づけて、補正値保持部302が保持する、図4に示すテーブルに格納する。
プリンタドライバ11は、重ね回数カウント値を1インクリメントする(ステップS606)。
(重ね回数決定部の処理)
重ね回数決定部205は、アプリケーション部201から光沢データを受け取り、該光沢データによって示される光沢を再現するための、光沢パターンの重ね回数を決定する。重ね回数決定部205は、上記の、重ね回数と光沢との対応を示す情報に基づいて、光沢パターンの重ね回数を決定する。
重ね回数決定部205は、アプリケーション部201から光沢データを受け取り、該光沢データによって示される光沢を再現するための、光沢パターンの重ね回数を決定する。重ね回数決定部205は、上記の、重ね回数と光沢との対応を示す情報に基づいて、光沢パターンの重ね回数を決定する。
(発色層形成部の処理)
発色層形成部206は、ハーフトーニング部204で変換された吐出データに基づいて、記録媒体上に、発色層を形成する。このとき、発色層形成部206は、発色層を平滑に形成する。図7は、発色層形成部206の動作を示すフローチャートである。
発色層形成部206は、ハーフトーニング部204で変換された吐出データに基づいて、記録媒体上に、発色層を形成する。このとき、発色層形成部206は、発色層を平滑に形成する。図7は、発色層形成部206の動作を示すフローチャートである。
発色層形成部206は、各インクの吐出データを入力する(ステップS701)。すなわち、発色層形成部206は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの吐出データを入力する。
すると、発色層形成部206は、画素毎に総インク量を算出する(ステップS702)。例えば、発色層形成部206は、画素毎に、各インクの吐出データを参照し、吐出されるドットの数をカウントする。
次に、発色層形成部206は、クリアインクの吐出データを作成する(ステップS703)。このとき、発色層形成部206は、クリアインクを含めた各インクの吐出データの合計値が、画素毎に均一になるように、クリアインクの吐出データを作成する。
最後に、発色層形成部206は、クリアインクを含めた各インクの吐出データに基づき、発色層の形成を行う(ステップS704)。発色層形成部206は、記録媒体を搬送しながら、記録ヘッドを走査させ、インクを吐出させ、紫外線照射を行い、発色層を形成する。
本実施例では、画素毎に、各インクの吐出データの合計値が等しくなるように、クリアインクの吐出データを作成し、発色層を形成するが、発色層の形状を平滑にできれば、この方法に限らない。たとえば、インク毎の厚みの違いを考慮して、クリアインクの吐出データを作成してもよい。
また、上記のクリアインクの吐出データを作成する処理を、ホスト装置1が行ってもよい。例えば、ホスト装置1のハーフトーニング部204が、クリアインクの吐出データを作成し、発色層形成部206に渡すようにしてもよい。
(光沢層形成部の処理)
光沢層形成部207は、重ね回数決定部205で決定された重ね回数データに基づき、あらかじめ決められた光沢パターンを発色層上に形成する。本実施例では、光沢パターンを重ねる方法により、光沢を制御するが、この方法に限らない。例えば、紫外線照射のタイミングを制御したり、光沢パターンの種類を変えたりすることで、光沢を制御してもよい。
光沢層形成部207は、重ね回数決定部205で決定された重ね回数データに基づき、あらかじめ決められた光沢パターンを発色層上に形成する。本実施例では、光沢パターンを重ねる方法により、光沢を制御するが、この方法に限らない。例えば、紫外線照射のタイミングを制御したり、光沢パターンの種類を変えたりすることで、光沢を制御してもよい。
以上、本実施例によれば、形成される画像の表面形状により生じる色の変化をより簡易に低減させることができる。また、色補正において、光沢層の形状だけを考慮すればよいので、補正値の数を削減することができる。さらに、補正値を取得するための、サンプルの作成や測定に要する工数も削減される。
なお、本実施例では、ステップS606の処理において、重ね回数カウント値を1インクリメントする場合を説明したが、例えば光沢層の種類が多い場合には、重ね回数カウント値を2以上の値で加算してもよい。その場合、取得されない補正値については、補間により求めればよい。そのような形態によれば、すべての重ね回数に応じたサンプルを用意する必要がなく、サンプルの作成および測定に要する時間をさらに短縮することができる。
また、本実施例では、C、M、Y、Kの4種類の基本インクを用いてカラー印刷を行う記録装置を例にして説明したが、本発明は、モノクロ印刷を行う記録装置にも適用可能である。
また、本実施例では、記録装置2がインクジェット方式の記録装置である場合を例にしたが、記録装置2は、電子写真プリンタなど、他の記録方式の記録装置であってもよい。その場合、インクジェット方式の記録装置で形成される印刷物の表面の屈折率と、他の記録方式の記録装置で形成される印刷物の表面の屈折率とが異なる可能性がある。したがって、他の記録方式の記録装置に本発明を適用する場合には、他の記録方式の記録装置において、図6に示すフローと同等の処理を実行して当該記録装置用の補正値を取得しておくことが望ましい。
[実施例2]
第1の実施例では、表面散乱光の影響によって生じる色の補正を、入力される色データを補正することにより行う方法について説明した。第2の実施例では、光沢データに応じて、色分解テーブルを書き換えることで、所望の色を再現するプリントシステムについて説明する。なお、発色層を平滑に形成する方法については第1の実施例と同じである。
第1の実施例では、表面散乱光の影響によって生じる色の補正を、入力される色データを補正することにより行う方法について説明した。第2の実施例では、光沢データに応じて、色分解テーブルを書き換えることで、所望の色を再現するプリントシステムについて説明する。なお、発色層を平滑に形成する方法については第1の実施例と同じである。
(プリントシステム概要)
図8は、第2の実施例にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。以降、第1の実施例と異なる点を中心に説明する。
図8は、第2の実施例にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。以降、第1の実施例と異なる点を中心に説明する。
第2の実施例にかかるプリントシステムは、ホスト装置8と、記録装置2とを備える。
ホスト装置8は、アプリケーション部201と、プリンタドライバ81とを有する。
プリンタドライバ81は、色分解部803と、ハーフトーニング部204と、重ね回数決定部205とを有する。
色分解部803は、色データと光沢データに基づき、色データが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した、インク量データC、M、Y、Kを求める処理を行う。
本実施例にかかるプリントシステムのその他の構成は、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
(色分解部の処理)
図9は、第2の実施例にかかる色分解部803の構成を示すブロック図である。
図9は、第2の実施例にかかる色分解部803の構成を示すブロック図である。
色分解部803は、第一の色分解テーブル保持部901と、第二の色分解テーブル作成部902と、インク量決定部903と、補正値保持部302とを有する。
第一の色分解テーブル保持部901は、第一の色分解テーブルを保持する。第一の色分解テーブルは、発色層上に光沢層を有しない印刷物を形成する場合に用いられるテーブルである。つまり、第一の色分解テーブルは、光沢データを考慮せずに、色データ(XYZ値)をインク量データC、M、Y、Kに変換するためのテーブルである。
第二の色分解テーブル作成部902は、光沢データに基づき、第一の色分解テーブルを参照し、第二の色分解テーブルを作成する。第二の色分解テーブルは、発色層上に光沢層が設けられた印刷物を形成する場合に用いられるテーブルである。つまり、第二の色分解テーブルは、光沢データに応じて、色データ(XYZ値)をインク量データC、M、Y、Kに変換するためのテーブルである。
インク量決定部903は、第二の色分解テーブルを参照し、色データをインク量データに変換する。
図10は、第一の色分解テーブルと第ニの色分解テーブルとを示す模式図である。図10(a)には、第一の色分解テーブルが示されている。図10(b)には、図10(a)に示される第一の色分解テーブルから作成された、第二の色分解テーブルが示されている。
図10(a)に示す列1001〜1003および図10(b)に示す列2001〜2003は、色データ(XYZ値)を表す。図10(a)に示す列1004〜1007および図10(b)に示す列2004〜2007は、インク量データC、M、Y、Kを表す。
図11は、第二の色分解テーブル作成部902の動作を示すフローチャートである。
第二の色分解テーブル作成部902は、光沢データを入力すると、第一の色分解テーブル保持部901から第一の色分解テーブルを取得する(ステップS1101)。
次に、第二の色分解テーブル作成部902は、補正値保持部302が保持する、図4に示すテーブルを参照し、入力した光沢データに応じた色補正値ΔXi、ΔYi、ΔZiを取得する(ステップS1102)。
次に、第二の色分解テーブル作成部902は、第一の色分解テーブルを参照し、X、Y、Zに対応するインク量データを、以下の式で定義されるX’、Y’、Z’に対応するインク量データに置き換える。それにより、新たな色分解テーブル(第二の色分解テーブル)が作成される(ステップS1103)。これにより、図10(b)に示される列2004〜2007に、光沢データに応じたインク量データC、M、Y、Kが格納される。
X’ ← X - ΔXi・・・(式12)
Y’ ← Y - ΔYi・・・(式13)
Z’ ← Z - ΔZi・・・(式14)
Y’ ← Y - ΔYi・・・(式13)
Z’ ← Z - ΔZi・・・(式14)
例えば、色データ(X=0,Y=0,Z=50)に対応するインク量データを置き換える場合、第二の色分解テーブル作成部902は、まず、入力された光沢データと上記の式とを用いて色データ(X=0,Y=0,Z=50)を補正する。次いで、第二の色分解テーブル作成部902は、補正後の色データX’,Y’,Z’に対応するインク量データを、第一の色分解テーブルから取得する。ここでは、補正後の色データX’,Y’,Z’に対応するインク量データとして、C=255,M=255,Y=128,K=128が取得されたとする。すると、第二の色分解テーブル作成部902は、第二の色分解テーブルの色データ(X=0,Y=0,Z=50)に対応するインク量データに、取得したインク量データ(C=255,M=255,Y=128,K=128)を割り当てる。これにより、図10に示すように、色データ(X=0,Y=0,Z=50)に対応するインク量データが、C=250,M=250,Y=120,K=100から、C=255,M=255,Y=128,K=128に置き換わる。第二の色分解テーブル作成部902は、この処理を第一の色分解テーブルの色データ全てについて実行する。このようにして、図10(b)に示される第二の色分解テーブルが作成される。
第二の色分解テーブル作成部902は、第二の色分解テーブルをインク量決定部903に出力する(ステップS1104)。
以上に説明したように、本実施例では、色分解テーブルを光沢データに応じて書き換えて、新たな色分解テーブルを作成する。それにより、第1の実施例と同様に、表面散乱光の影響を考慮した色補正をより簡易に実現することができる。したがって、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
[実施例3]
第1の実施例および第2の実施例では、色と光沢を再現する印刷物を形成する記録装置において、光沢層の形状だけを考慮した色補正を行う方法について説明した。しかしながら、文化財複製の分野など油彩画などの物体の質感をより詳細に再現するために、物体の色と光沢だけでなく、物体の形状をも再現したい場合がある。そこで、本実施例では、物体の色と光沢に加え、形状をも再現する印刷物を形成する記録装置において、光沢層の形状だけを考慮した色補正を行うプリントシステムについて説明する。
第1の実施例および第2の実施例では、色と光沢を再現する印刷物を形成する記録装置において、光沢層の形状だけを考慮した色補正を行う方法について説明した。しかしながら、文化財複製の分野など油彩画などの物体の質感をより詳細に再現するために、物体の色と光沢だけでなく、物体の形状をも再現したい場合がある。そこで、本実施例では、物体の色と光沢に加え、形状をも再現する印刷物を形成する記録装置において、光沢層の形状だけを考慮した色補正を行うプリントシステムについて説明する。
図12は、第3の実施例における、記録媒体上に形成された画像の断面の一例を示す模式図である。記録媒体1201上に形状層1202が形成され、さらに形状層1202の上に発色層1203が形成され、さらに発色層1203の上に光沢層1204が形成されている。光沢層の形状だけを考慮した色補正を行うためには、形状層と発色層とを足し合わせた下層の表面形状が平滑になるよう下層を形成する必要がある。
しかし、形状も再現した印刷物を形成する必要もあるため、第1の実施例のように、印刷物全面で高さが一定になるよう下層を形成することはできない。そこで、本実施例にかかるプリントシステムは、図12に示すように、印刷物の所定の面積において、形状層と発色層とを足し合わせた下層の表面形状が平滑になるように、下層を形成する。具体的には、まず、形状層は、形状を再現するよう形成する。その際、所定の面積ごとに形状層の表面が平滑になるよう形成する。ここでいう所定の面積とは、人が解像できる領域の面積であり、例えば、100μm×100μmの面積である。観察距離が長く取れる印刷物の場合、人が形状として認識できる解像度は低くなるので、例えば1mm×1mmなど比較的大きな値でもよい。上記所定の面積以下の細かい形状は、人が形状として認識できないが、表面散乱光には影響を与える。また、発色層は、第1の実施例と同様に、表面が平滑になるよう、印刷物全面で発色層の高さが一定になるよう形成する。本実施例ではこのようにして、色と光沢だけでなく形状も再現した印刷物を形成する場合においても、表面形状が平滑な下層を形成することができる。またそれにより、光沢層の形状だけを考慮した色補正を実現することができる。本実施例では、表面散乱光の影響を考慮した色補正の方法として第1の実施例の方法を用いる場合を例にするが、第2の実施例の方法を用いてもよい。
(プリントシステム概要)
図13は、第3の実施例にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
図13は、第3の実施例にかかるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
第3の実施例にかかるプリントシステムは、ホスト装置1301と、記録装置1302とを備える。
ホスト装置1301が読み込む印刷データは、色データ、光沢データに加え、形状を測定する測定機によって測定された形状データを含む。なお、形状データは、色データや光沢データと同様に、実際の測定データでなくてもよく、コンピュータグラフィック(CG)画像を印刷物対象としてもよい。また、ホスト装置1301は、ホスト装置1301自らが生成した形状データを用いるようにしてもよい。
ホスト装置1301は、アプリケーション部1303と、プリンタドライバ1304とを備える。
アプリケーション部1303は、ユーザが入力した指示にもとづいて、入力された印刷データの編集や加工を実行する。アプリケーション部1303は、編集等の処理を施した、形状データを含む印刷データをプリンタドライバ1304に渡す。
プリンタドライバ1304は、色補正部202と、色分解部203と、ハーフトーニング部204と、重ね回数決定部205と、ローパスフィルタ部1305とを有する。
ローパスフィルタ部1305は、詳細は後述するが、アプリケーション部1303から形状データを受け取り、形状データによって示される形状を再現するために必要な吐出データを生成する。
記録装置1302は、発色層形成部206と、光沢層形成部207と、形状層形成部1306とを有する。
形状層形成部1306は、記録媒体上に、形状を再現するための形状層を形成する。具体的には、形状層形成部1306は、ローパスフィルタ部1305から受け取った吐出データに基づいて記録ヘッドを駆動させて記録媒体上にクリアインクを吐出させ、さらに紫外線照射装置を制御してクリアインクを硬化させる。なお、形状層を形成するために用いられるインクは透明なクリアインクに限らない。発色層の発色を向上させるために、形状層形成部1306は、反射率の高いホワイトインクや、透過率の低いブラックインクなどを組み合わせて形状層を形成してもよい。
本実施例にかかるプリントシステムのその他の構成は、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
(ローパスフィルタ部の処理)
図14は、ローパスフィルタ部1305の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS1401で、ローパスフィルタ部1305は、アプリケーション部1303が出力した形状データを入力する。
図14は、ローパスフィルタ部1305の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS1401で、ローパスフィルタ部1305は、アプリケーション部1303が出力した形状データを入力する。
次に、ステップS1402で、ローパスフィルタ部1305は、入力された形状データが表面散乱に影響を与えるような微細形状を有するか否かを判定するための処理を行う。本実施例では、ローパスフィルタ部1305は、当該判定を形状データの解像度を用いて行う。具体的には、ローパスフィルタ部1305は、ステップS1401で入力された形状データの解像度R[dpi]と基準となる所定の解像度R_Th[dpi]との大小関係を判定する。基準となる所定の解像度R_Thは、先述した、図12で示される所定の面積に対応する値であり、例えば、単位をμmからdpiに変換することで算出される。例えば、所定の面積が100μm×100μmである場合、R_Th=254[dpi]となる。形状データの解像度Rが基準となる所定の解像度R_Thより大きい場合(ステップS1402のYES)、ローパスフィルタ部1305は、続くステップS1403でローパスフィルタ処理を行う。なお、本実施例では上記判定が解像度を用いて行われる場合を例にしたが、これに限るものではない。例えば、ローパスフィルタ部1305は、算術平均粗さなどの表面粗さを規定する値を用いて上記判定を行うようにしてもよい。形状データの解像度Rが基準となる所定の解像度R_Th以下の場合は(ステップS1402のNO)、ローパスフィルタ部1305は、ステップS1403のローパスフィルタ処理を実行せずに、ステップS1404の処理に移行する。
ステップS1403では、ローパスフィルタ部1305は、形状層の表面形状が平滑になるよう、ステップS1401で入力した形状データに対してローパスフィルタ処理を行う。これにより、形状データの高周波成分(高周波形状)が除去される。なお、ローパスフィルタ処理(高周波成分除去処理)は上記所定の面積ごとに実行される。ローパスフィルタ(高周波除去フィルタともいう)としては次式で示されるようなR_Thの大きさの分散を有するガウシアンフィルタF(a,b)を用いることができる。a,bは、ローパスフィルタ処理が実行される領域の、走査方向および副走査方向における位置をそれぞれ表す。
ステップS1404では、ローパスフィルタ部1305は、高周波形状が除去された形状データを、形状層形成に用いるクリアインク量データに変換する。具体的には、ローパスフィルタ部1305は、インク量と形状データとの対応を示すテーブルを用いて、入力された形状データの値を、対応するインク量に変換する。なお、当該テーブルは、予めインク量データを異ならせて形状層を形成し、形状計測機などでインク量毎の形状データを計測することにより作成可能である。形状層形成に用いるクリアインク量データは例えば8ビットのデータである。
ステップS1405では、ローパスフィルタ部1305は、誤差拡散法などの周知のハーフトーン技術を用いて、1ビットの吐出データに変換する。
ステップS1406では、ローパスフィルタ部1305は、形状層形成に用いる吐出データを形状層形成部1306に出力する。
以上に説明したように、本実施例では、印刷物の所定の領域毎に、形状層と発色層とを足し合わせた下層の表面形状が平滑な状態になるように下層を形成する。これにより、下層に形状層が含まれる場合においても、第1の実施例と同様に光沢層の形状だけを考慮した色補正を実現することができる。したがって、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
色補正部 202
色分解部 203,803
ハーフトーニング部 204
重ね回数決定部 205
色分解部 203,803
ハーフトーニング部 204
重ね回数決定部 205
Claims (11)
- 色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層とを含む印刷物を形成する記録装置のため の印刷データを生成する装置であって、
前記光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、前記色を表す色データを補正する色補正手段と、
補正された前記色データを色材量データに変換する色変換手段と、
前記色材量データに基づき、前記印刷データのうち前記発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成手段と、
前記光沢データに基づき、前記印刷データのうち前記光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成手段と、
を備えたことを特徴とする装置。 - 前記印刷データのうち前記発色層の形成に用いるデータは、前記色の再現に用いる色材によって形成される形状の隙間をクリア色材によって埋めることで平滑にするようなデータである
請求項1に記載の装置。 - 前記色の再現に用いる色材のデータと前記クリア色材のデータとの合計値が画素毎に均一になる
請求項2に記載の装置。 - 前記色材がインクであり、前記印刷データのうち前記発色層の形成に用いるデータが前記インクの吐出データである
請求項2または請求項3に記載の装置。 - 前記光沢データに応じた前記補正値は、当該光沢データによって表される光沢を有する光沢層を含む印刷物から測定された分光反射率と、光沢層を含まない印刷物から測定された分光反射率との差から算出される値である
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の装置。 - 前記色補正手段は、前記光沢データに応じた前記補正値で、前記色データを減算する
請求項5に記載の装置。 - 色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層と形状を再現する形状層とを含む印刷物を形成する記録装置のための印刷データを生成する装置であって、
前記光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、前記色を表す色データを補正する色補正手段と、
補正された前記色データを色材量データに変換する色変換手段と、
前記色材量データに基づき、前記印刷データのうち前記発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成手段と、
前記光沢データに基づき、前記印刷データのうち前記光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成手段と、
前記形状を表す形状データに基づき、前記印刷データのうち前記形状層の形成に用いるデータを生成する第3の生成手段と、を備えた
ことを特徴とする装置。 - 前記第3の生成手段は、
前記形状データが表面散乱に影響を与えるような微細形状を有するか否かを判定する判定手段と、
前記形状データが表面散乱に影響を与えるような微細形状を有すると判定された場合は、高周波除去フィルタを用いて前記形状データの高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、を有する
請求項7に記載の装置。 - 色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層とを含む印刷物を形成する記録装置のための印刷データを生成する方法であって、
前記光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、前記色を表す色データを補正する色補正工程と、
補正された前記色データを色材量データに変換する色変換工程と、
前記色材量データに基づき、前記印刷データのうち前記発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成工程と、
前記光沢データに基づき、前記印刷データのうち前記光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成工程と、
を含むことを特徴とする方法。 - 色を再現する発色層と光沢を再現する光沢層と形状を再現する形状層を含む印刷物を形成する記録装置のための印刷データを生成する方法であって、
前記光沢を表す光沢データに応じた補正値を用いて、前記色を表す色データを補正する色補正工程と、
補正された前記色データを色材量データに変換する色変換工程と、
前記色材量データに基づき、前記印刷データのうち前記発色層の形成に用いるデータであって、当該発色層が平滑になるようなデータを生成する第1の生成工程と、
前記光沢データに基づき、前記印刷データのうち前記光沢層の形成に用いるデータを生成する第2の生成工程と、
前記形状を表す形状データに基づき、前記印刷データのうち前記形状層の形成に用いるデータを生成する第3の生成工程と、
を含むことを特徴とする方法。 - コンピュータを、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US15/201,910 US9967433B2 (en) | 2015-07-06 | 2016-07-05 | Generating print data including data to form a flat and smooth color development layer and data to form a gloss layer |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015135165 | 2015-07-06 | ||
| JP2015135165 | 2015-07-06 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017016648A true JP2017016648A (ja) | 2017-01-19 |
Family
ID=57829254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016119036A Pending JP2017016648A (ja) | 2015-07-06 | 2016-06-15 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017016648A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020093532A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-18 | 株式会社リコー | 液体吐出装置、プログラムおよび吐出制御方法 |
| JP2024175012A (ja) * | 2018-03-01 | 2024-12-17 | 株式会社デュプロ | 情報処理装置、インクジェット記録装置、情報処理方法、情報処理プログラム |
-
2016
- 2016-06-15 JP JP2016119036A patent/JP2017016648A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024175012A (ja) * | 2018-03-01 | 2024-12-17 | 株式会社デュプロ | 情報処理装置、インクジェット記録装置、情報処理方法、情報処理プログラム |
| JP7762998B2 (ja) | 2018-03-01 | 2025-10-31 | 株式会社デュプロ | 情報処理装置、インクジェット記録装置、情報処理方法、情報処理プログラム |
| JP2020093532A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-18 | 株式会社リコー | 液体吐出装置、プログラムおよび吐出制御方法 |
| JP7415431B2 (ja) | 2018-11-30 | 2024-01-17 | 株式会社リコー | 液体吐出装置、プログラムおよび吐出制御方法 |
| US11897272B2 (en) | 2018-11-30 | 2024-02-13 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid ejection device, program and ejection control method |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5966546B2 (ja) | 表示処理装置、表示処理システム、表示処理方法およびプログラム | |
| JP2012171325A (ja) | 色処理装置および色処理方法 | |
| JP6532249B2 (ja) | 画像データを作成する装置、方法、及びプログラム | |
| JP5794669B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
| US9967433B2 (en) | Generating print data including data to form a flat and smooth color development layer and data to form a gloss layer | |
| JP2016066830A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム | |
| JP2015179073A (ja) | 画像検査装置、画像検査システム及び画像検査プログラム | |
| JP5671978B2 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム及び記録媒体 | |
| JP7166853B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
| JP6355419B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
| US9147140B2 (en) | Image processing apparatus, method, and product for converting image data into fewer gradations based on total value of pixels in a group except for a detected pixel having a specific value | |
| JP2011126023A5 (ja) | ||
| US7430069B2 (en) | Method of converting image data, image data conversion apparatus and program | |
| JP6337541B2 (ja) | 画像検査装置、画像形成システム及び画像検査方法 | |
| US7066566B2 (en) | Print inspection apparatus, printing system, method of inspecting print data and program | |
| JP6537323B2 (ja) | 画質調整情報を作成する装置、方法、及びプログラム | |
| JP2014128901A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
| JP2011244157A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
| JP2017215660A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
| JP2016203616A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム | |
| JP2016074110A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
| JP2004291267A (ja) | 色材量分配装置および色材量分配定義作成方法 | |
| US8482825B2 (en) | Image processing apparatus and image processing method | |
| JP7428053B2 (ja) | 情報処理装置、立体造形システム、立体データ生成方法およびプログラム | |
| JP6273912B2 (ja) | 画像検査装置、画像検査システム及び画像検査プログラム |
