JP2017017618A - 通信制御方法及び中継局装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチホップネットワークにおいて、スループットの低下を抑制しながら消費電力を低く抑えることが可能である通信制御方法及び中継局装置を提供する。【解決手段】通信制御方法は、中継局装置における通信制御方法であって、自装置よりも上位の他の中継局装置に信号を送信することが可能な期間である第1送信許可期間の情報と下位の中継局装置群の通信履歴の情報とを含む第1制御信号を、上位の他の中継局装置から取得するステップと、自装置よりも下位の他の中継局装置から自装置に信号を送信することが可能な期間である第2送信許可期間を、第1送信許可期間の情報と通信履歴の情報とに基づいて定めるステップと、自装置よりも下位の他の中継局装置群の通信履歴の情報と、第2送信許可期間の情報とを含む第2制御信号を作成するステップと、自装置よりも下位の他の中継局装置に第2制御信号を送信するステップとを有する。【選択図】図5
Description
本発明は、通信制御方法及び中継局装置に関する。
通信線路や商用電源の確保が難しい環境において通信環境を提供する場合、環境発電や蓄電池によって駆動する中継局装置等の無線通信装置によるマルチホップネットワークが有効である。マルチホップネットワークを形成する無線通信装置は、稼働の瞬断を生じさせないために、低消費電力で駆動する必要がある。無線通信装置の低消費電力化技術として、スリープ制御方法が提案されている(特許文献1参照)。以下、スリープ状態以外の状態を「アウェイク状態」という。基地局装置等の無線通信装置は、スリープ制御による低消費電力化の効果を向上させるため、トラフィックがある場合でも長時間のスリープ状態に遷移する。これによって、無線通信装置は、不必要なアウェイク状態の期間を削減し、低消費電力の効果を向上させている。
また、マルチホップネットワークの送信源ノードである無線通信装置においてパケットを周期的に間欠送信する方法が、低消費電力化の他の方法として提案されている(非特許文献1参照)。非特許文献1に開示された低消費電力化方法では、無線通信装置がパケットを周期的に間欠送信することによって、中継経路上の周波数リユースを制御することができる。また、無線通信装置は、信号を送信する時間間隔を適切に定めることによって、中継経路途中のパケット衝突を抑制し、高いスループットを達成することができる。また、無線通信装置は、無線通信装置のホップ数に関係なく、スル一プットを一定に保つことができる。
ビーコンは、通信を制御するための制御信号である。以下、ビーコンの送信時刻から次のビーコンの送信時刻までを、「ビーコンインターバル」という。図19は、従来の無線通信システムにおける、下位リンクのビーコンの例を示す図である。特許文献1に開示されているように、トラフィックが無い場合における制御状態(以下、「制御(1)」という。)では、無線通信装置は、ビーコンインターバルの開始時刻にビーコンを送信する。無線通信装置は、ビーコンを送信した後、残りのビーコンインターバルにおいてスリープ状態となる。
無線通信装置は、トラフィックが有る場合、トラフィックが有る場合における制御状態(以下、「制御(2)」という。)に、制御状態を遷移させる。制御(2)では、無線通信装置は、DIFS(DCF IFS: Distributed Coordination Function Inter Frame Space)とCW(contention window)とCTS(Clear to Send)信号とに関する処理の後にトラフィックが無くなった場合、制御状態を制御(1)に遷移させる。
しかしながら、制御(1)及び制御(2)をマルチホップネットワークに適用した場合、トラフィックが発生した場合に制御(1)から制御(2)に制御状態を遷移させるために必要な時間は、無線通信装置のホップ数が多くなるほど長くなる。すなわち、通信環境は、ホップ数に応じて不公平となる。以下、無線通信装置である中継局装置と端末とのリンクを「端末リンク」という。
図20は、従来の無線通信システムにおける、端末リンクのビーコンの例を示す図である。トラフィックが発生した場合、制御(1)から制御(2)に制御状態を遷移させるために必要な時間(制御切替の所要時間の差)は、図20に示されているように、ホップ数が多いほど長い。
また、無線通信に使用できる周波数には限りがある。このため、マルチホップネットワークにおいて、無線通信装置である中継局装置は、シングルチャネルによる中継(以下、「シングルチャネル中継」という。)を行う場合がある。シングルチャネル中継では、中継局装置は、単一のチャネルを用いて通信する。
無線通信装置が制御(2)を実行するための信号として、CTS信号がある。CTS信号は、CTS信号を受信した無線通信装置に送信禁止期間(NAV: Network Allocation Vector)を通知するための信号である。CTS信号は、Duration情報を含む。シングルチャネル中継にCTS信号を用いる場合、例えば、無線通信装置Pは、隣接する他の無線通信装置に、CTS信号を用いて送信禁止期間を通知する。送信禁止期間が通知された無線通信装置は、無線通信装置Pから通知された送信禁止期間において、無線通信装置Pと通信しない。また、送信禁止期間が通知された無線通信装置は、無線通信装置Pから通知された送信禁止期間において、無線通信装置P以外の無線通信装置とも通信しない。したがって、無線通信装置は、制御(2)を実行することによって、隣接する他の無線通信装置の通信に影響を与える。
また、マルチホップネットワークにおけるシングルチャネル中継では、無線通信装置のエンド・ツー・エンドのスループットは、ホップ数に応じて不公平となる。信号を中継する無線通信装置(中継局装置)が多いほど、信号の干渉やバッファ容量の不足によるフレームのロスが発生するため、無線通信装置のエンド・ツー・エンドのスループットは小さくなる(非特許文献2参照)。
非特許文献1に開示された制御方法では、無線通信装置が、所定の時間間隔でパケットを間欠送信することによって、スループットの低下を抑制している。無線通信装置は、アウェイク状態でパケットを送信してから次にパケットを送信するまでスリープ状態となる場合、スリープ状態とアウェイク状態との間の状態遷移を短時間に繰り返すことになる。短時間とは、例えば、数パケットに相当する時間長である。
「無線マルチホップネットワークにおけるパケット送信問隔制御法の提案」,信学技報,TECHNICAL REPORT OF IEICE.A・P2003−225,RCS2003−231(2003−11)
「IEEE802.11準拠マルチホップ無線LANにおけるスループット不公平性の解析」,信学技報,IEICE Technical Report NS2008−56(2008−09)
スリープ状態とアウェイク状態との間の状態遷移には、所定の時間が必要である。非特許文献1に開示された方法を実行することによって中継局装置がスリープ状態となる場合、従来の中継局装置は、スリープ状態とアウェイク状態との間の状態遷移を短時間に繰り返すので、消費電力を削減する効果を向上させることができない。また、従来の中継局装置は、中継すべき信号(パケット)が到来した場合、信号を直ちに中継する必要がある。信号を受信側の中継局装置は、信号を待ち受けするためにアウェイク状態を維持する必要があるので、消費電力を削減する効果を向上させることができない。
マルチホップネットワークにおけるシングルチャネル中継に従来のスリープ制御を適用した場合、中継局装置は、他の中継局装置の通信を阻害してしまうことがある。また、マルチホップネットワークにおけるシングルチャネル中継では、中継局装置が信号を送信することができる機会は、中継局装置のホップ数に応じて不公平になる。また、マルチホップネットワークにおけるシングルチャネル中継に、スループットの低下を抑制する従来の技術を適用した場合、スリープ状態によって消費電力を削減する効果の向上は期待できない。すなわち、従来の中継局装置は、マルチホップネットワークにおけるシングルチャネル中継において、スループットの低下を抑制しながら消費電力を低く抑えることができないという問題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、マルチホップネットワークにおいて、スループットの低下を抑制しながら消費電力を低く抑えることが可能である通信制御方法及び中継局装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、無線信号を中継する中継局装置における通信制御方法であって、自装置よりも上位の他の中継局装置に信号を送信することが可能な期間である第1送信許可期間の情報と下位の中継局装置群の通信履歴の情報とを含む第1制御信号を、前記上位の他の中継局装置から取得するステップと、自装置よりも下位の他の中継局装置から自装置に信号を送信することが可能な期間である第2送信許可期間を、前記第1送信許可期間の情報と前記通信履歴の情報とに基づいて定めるステップと、自装置よりも下位の他の中継局装置群の通信履歴の情報と、前記第2送信許可期間の情報とを含む第2制御信号を作成するステップと、自装置よりも下位の他の中継局装置に前記第2制御信号を送信するステップと、を有する通信制御方法である。
本発明の一態様は、上記の通信制御方法において、前記定めるステップでは、送信許可制御部は、予め定められた時間間隔において前記第1送信許可期間と時間的に重ならないように、前記第2送信許可期間を定める通信制御方法である。
本発明の一態様は、上記の通信制御方法において、前記第1送信許可期間で送信可能なデータ量のデータを信号の伝送速度に基づいて信号に含めるステップを更に備える通信制御方法である。
本発明の一態様は、上記の通信制御方法において、下り信号を通信する期間と上り信号を通信する前記第1送信許可期間及び前記第2送信許可期間との時間的な配置を切り替えるステップを更に備える通信制御方法である。
本発明の一態様は、自装置よりも上位の他の中継局装置に信号を送信することが可能な期間である第1送信許可期間の情報と下位の中継局装置群の通信履歴の情報とを含む第1制御信号を、前記上位の他の中継局装置から取得する上位リンク通信部と、自装置よりも下位の他の中継局装置から自装置に信号を送信することが可能な期間である第2送信許可期間を、前記第1送信許可期間の情報と前記通信履歴の情報とに基づいて定める送信許可制御部と、自装置よりも下位の他の中継局装置群の通信履歴の情報と、前記第2送信許可期間の情報とを含む第2制御信号を作成する制御信号作成部と、自装置よりも下位の他の中継局装置に前記第2制御信号を送信する下位リンク通信部と、を備える中継局装置である。
本発明の一態様は、上記の中継局装置において、前記送信許可制御部は、予め定められた時間間隔において前記第1送信許可期間と時間的に重ならないように、前記第2送信許可期間を定める中継局装置である。
本発明の一態様は、上記の中継局装置において、前記送信許可制御部は、前記第1送信許可期間で送信可能なデータ量のデータを伝送速度に基づいて信号に含める中継局装置である。
本発明の一態様は、上記の中継局装置において、前記送信許可制御部は、下り信号を通信する期間と上り信号を通信する前記第1送信許可期間及び前記第2送信許可期間との時間的な配置を切り替える中継局装置である。
本発明により、通信制御方法及び中継局装置は、マルチホップネットワークにおいて、スループットの低下を抑制しながら消費電力を低く抑えることが可能となる。
本発明の実施形態の通信制御方法及び中継局装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、無線通信システム100の構成例を示す図である。無線通信システム100は、外部ネットワーク1と、中継局装置2−0〜2−N(Nは、図1では3以上の整数)とを備える。図1では、無線通信システム100は、信号(データ)の流れに関して外部ネットワーク1の下位に、中継局装置2−0を備える。中継局装置2−0は、中継局装置2−0〜2−Nのうち、最上位の中継局装置である。中継局装置2−0は、信号の流れに関して中継局装置2−0の下位に、中継局装置2−1を備える。中継局装置2−1のホップ数は1である。中継局装置2−1は、信号の流れに関して中継局装置2−1の下位に、中継局装置2−2を備える。中継局装置2−2は、信号の流れに関して中継局装置2−2の下位に、中継局装置2−Nを備える。中継局装置2−Nは、中継局装置2−0〜2−Nのうち、最下位の中継局装置である。
図1は、無線通信システム100の構成例を示す図である。無線通信システム100は、外部ネットワーク1と、中継局装置2−0〜2−N(Nは、図1では3以上の整数)とを備える。図1では、無線通信システム100は、信号(データ)の流れに関して外部ネットワーク1の下位に、中継局装置2−0を備える。中継局装置2−0は、中継局装置2−0〜2−Nのうち、最上位の中継局装置である。中継局装置2−0は、信号の流れに関して中継局装置2−0の下位に、中継局装置2−1を備える。中継局装置2−1のホップ数は1である。中継局装置2−1は、信号の流れに関して中継局装置2−1の下位に、中継局装置2−2を備える。中継局装置2−2は、信号の流れに関して中継局装置2−2の下位に、中継局装置2−Nを備える。中継局装置2−Nは、中継局装置2−0〜2−Nのうち、最下位の中継局装置である。
中継局装置2−n(nは、0〜Nのいずれか)は、通信によって端末3−nを収容するリンクを、中継局装置2ごとに有する。以下、中継局装置2−0〜2−Nに共通する事項については、符号の一部について表記を省略して、「中継局装置2」と表記する。中継局装置2は、自装置よりも上位の他の中継局装置2との通信接続と、自装置よりも下位の他の中継局装置との通信接続とには、同じ無線周波数を使用する。中継局装置2は、他の中継局装置2との通信接続に使用する無線周波数とは異なる無線周波数を、端末3との通信接続に使用する。
したがって、中継局装置2と他の中継局装置2とが信号を同時に送受信した場合(データ同時送受信が許可された場合)、すなわち、中継局装置2と他の中継局装置2とが並行して送受信動作を実行した場合、信号が干渉する場合や、信号が衝突する場合がある。一方、中継局装置2と端末3とが通信する場合には、信号が干渉する場合や、信号が衝突する場合が無い。
また、中継局装置2は、自装置よりも上位の他の中継局装置2から送信されたビーコンに基づいて、ビーコンを送信した他の中継局装置2と通信する。ビーコンは、送信許可期間又は送信禁止期間を通知するための情報(要素)を含む。送信許可期間又は送信禁止期間を通知するための情報は、中継局装置2の通信履歴の情報を含む。送信許可期間は、信号を送信することが許可された期間、すなわち、信号を送信することが可能な期間である。送信禁止期間は、信号を送信することが禁止された期間、すなわち、信号を送信することが不可能な期間である。
無線LAN(IEEE802.11)では、ステーション(STA)としての中継局装置2は、自装置よりも上位のアクセスポイント(AP)としての他の中継局装置2と通信する。また、アクセスポイントとしての中継局装置2は、自装置よりも下位のステーションとしての他の中継局装置2又は端末3と通信する。中継局装置2と端末3との間の通信のプロトコルは、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)プロトコルである。
無線通信システム100において、中継局装置2は、他の中継局装置2又は端末3にビーコンを送信する。中継局装置2は、自装置よりも上位の他の中継局装置2からビーコンを受信した場合、上位の他の中継局装置2から通知された送信禁止期間の情報に基づいて、自装置よりも下位の他の中継局装置2に送信禁止期間を定める。中継局装置2は、自装置よりも下位の他の中継局装置2に、定めた送信禁止期間を通知する。下位の中継局装置2は、自装置よりも更に下位の他の中継局装置2に、自装置の送信禁止期間の情報を含む新たなビーコンを、自装置よりも更に下位の他の中継局装置2に通知する。
以下、自装置よりも上位の他の中継局装置2との通信リンクを「上位リンク」という。以下、自装置よりも下位の他の中継局装置2との通信リンクを「下位リンク」という。以下、上位リンク及び下位リンクに一つの無線周波数を使用するチャネルを「中継ch」という。以下、端末リンクに一つの無線周波数を使用するチャネルを「端末ch」という。
図2は、下位リンクの送信許可期間を示す図である。下位リンクにおいて、ビーコンは、送信許可期間を割り当てる情報として、要素αと要素βと要素γとを含む。図2では、送信禁止期間(1)(NAV)は、時刻t0(ビーコンインターバルの開始時刻)〜t1である。送信禁止期間(2)(NAV)は、時刻t2〜t3である。送信禁止期間(3)(NAV)は、時刻t4〜「ビーコンインターバルの終了時刻」である。
要素αは、送信禁止期間(1)を指定するための情報である。要素βは、送信禁止期間(2)と開始時刻のオフセットとを指定するための情報である。要素γは、送信禁止期間(3)と開始時刻のオフセットとを指定するための情報である。
中継局装置2は、送信禁止期間(1)後の送信許可期間A_sと、送信禁止期間(2)後の送信許可期間B_sとを、ビーコンに含まれている要素を用いて指定することができる。中継局装置2は、送信許可期間A_sの終了時刻t2から送信許可期間B_sの終了時刻t3までの期間である送信許可間隔を、ビーコンに含まれている要素を用いて指定することができる。
図3は、端末リンクの送信許可期間を示す図である。端末リンクにおいて、ビーコンは、送信許可期間を割り当てる情報として、要素αと要素βとを含む。図3では、送信禁止期間(1)(NAV)は、時刻t0(ビーコンインターバルの開始時刻)〜t1である。送信禁止期間(2)(NAV)は、時刻t2〜「ビーコンインターバルの終了時刻」である。
要素αは、送信禁止期間(1)を指定するための情報である。要素βは、送信禁止期間(2)と開始時刻のオフセットとを指定するための情報である。
中継局装置2は、送信禁止期間(1)後の送信許可期間を、ビーコンに含まれている要素を用いて指定することができる。中継局装置2は、送信許可期間の終了時刻t2からビーコンインターバルの終了時刻までの期間である送信禁止期間(2)を、ビーコンに含まれている要素を用いて指定することができる。端末リンクにおいてビーコンに含まれている要素αは、例えば、無線LAN(IEEE802.11)に規定されているCFP(Contention Free Period)エレメントである。端末リンクにおいてビーコンに含まれている要素βは、例えば、無線LAN(IEEE802.11)に規定されているQuietエレメントである。
なお、端末3は、送信許可期間を把握した後、自端末の下位に送信許可期間を伝える必要はない。中継局装置2は、例えば、自装置が定めた送信許可期間において端末3と通信するという中継局装置2の都合に基づいて、ビーコン以外の方法によって送信禁止期間を端末3に通知してもよい。すなわち、中継局装置2は、ビーコン以外を使用して送信禁止期間を通知してもよい。例えば、中継局装置2は、CTS信号を送信した時刻からCTS信号によって定まる期間の終了時刻までを送信禁止期間として、送信禁止期間を端末3に定めてもよい。なお、端末リンクにおいて、中継局装置2は、自装置の送信許可期間以外の期間を定めることによって、自装置の送信許可期間を定めてもよい。
図4は、ビーコンの送信タイミングを示す図である。中継局装置2は、自装置よりも上位の他の中継局装置2から、中継ch通信部21(後述する)の上位リンクによってビーコンを受信する。中継局装置2は、自装置がビーコンを受信した時刻から所定の送信シフト時間が経過した時刻に、自装置よりも下位の他の中継局装置2に対して、下位リンクによってビーコンを送信する。
中継局装置2は、自装置がビーコンを受信した時刻から送信シフト時間が経過した時刻に、自装置が収容する端末3に対して、端末リンクによってビーコンを送信する。送信シフト時間は、上位リンクによって中継局装置2がビーコンを受信し、受信したビーコンに含まれている情報に基づいて中継局装置2が送信許可期間を算出し、端末リンク及び下位リンクに新たなビーコン等を中継局装置2が送信することが十分可能である最短の時間に予め定められる。送信シフト時間は、全ての中継局装置2に共通の時間が定められる。
また、上位リンクによってビーコンを受信した時刻から送信シフト時間が経過した時刻に端末リンク及び下位リンクによってビーコンを送信するため、上位リンクにおけるビーコンインターバルがP時間であれば、端末リンク及び下位リンクにおけるビーコンインターバルもP時間に定められる。また、上位リンクにおけるビーコンインターバルがQ時間に変更された場合、端末リンク及び下位リンクにおけるビーコンインターバルもQ時間に変更される。
すなわち、無線LAN(IEEE802.11)のように、ビーコンインターバルを通知するための情報が、ビーコンに含まれている要素(エレメント)に規定されている場合、端末リンク及び下位リンクにおけるビーコンインターバルは、上位リンクにおけるビーコンインターバルと同じ時間長である。
図5は、中継局装置2の構成例を示す図である。中継局装置2は、アンテナ20と、中継ch通信部21と、通信制御部22と、スリープ制御部23と、上位リンクビーコン情報処理部24と、送信許可制御部25と、下位リンクビーコン作成部26と、端末情報管理部27と、通信履歴記憶部28と、データ量設定履歴記憶部29と、パラメータ記憶部30と、リンク速度記憶部31と、シフト時間記憶部32と、割当データ量記憶部33と、対応記憶部34と、与干渉ホップ数記憶部35と、端末リンクビーコン作成部36と、端末ch通信部37と、スリープ制御部38と、アンテナ39とを備える。
中継ch通信部21と、通信制御部22と、スリープ制御部23と、上位リンクビーコン情報処理部24と、送信許可制御部25と、下位リンクビーコン作成部26と、端末情報管理部27と、端末リンクビーコン作成部36と、端末ch通信部37と、スリープ制御部38との一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
通信履歴記憶部28と、データ量設定履歴記憶部29と、パラメータ記憶部30と、リンク速度記憶部31と、シフト時間記憶部32と、割当データ量記憶部33と、対応記憶部34と、与干渉ホップ数記憶部35等の記憶部は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体(非一時的な記録媒体)を有する。各記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。各記憶部は、例えば、ソフトウェア機能部を機能させるためのプログラムを記憶してもよい。
アンテナ20は、上位の他の中継局装置2と自装置との間で、無線信号を送受信する。アンテナ20は、下位の他の中継局装置2との自装置と間でも、無線信号を送受信する。
中継ch通信部21は、無線LAN(IEEE802.11)における、ステーション機能(STA機能)及びアクセスポイント機能(AP機能)の両方を備える。中継ch通信部21は、上位リンク及び下位リンクによって、予め定められた時間間隔でビーコンを送信する。
中継ch通信部21は、無線LAN(IEEE802.11)における、ステーション機能(STA機能)及びアクセスポイント機能(AP機能)の両方を備える。中継ch通信部21は、上位リンク及び下位リンクによって、予め定められた時間間隔でビーコンを送信する。
通信制御部22は、中継ch通信部21による上位リンク及び下位リンクの通信を制御する。通信制御部22は、端末ch通信部37による端末リンクの通信を制御する。通信制御部22は、端末に関する情報(以下、「端末情報」という。)を、端末管理情報部に出力する。通信制御部22は、中継局装置2の通信履歴の情報を、通信履歴記憶部28に記憶させる。通信履歴の情報は、自装置の通信履歴情報でもよいし、他の中継局装置2の通信履歴の情報でもよい。通信履歴の情報は、例えば、送受信された信号のデータ量を表す情報を含む。
スリープ制御部23は、送信禁止期間以外の期間ではビーコンを確実に受信又は送信できるよう、通信に用いる回路などをスリープ状態からアウェイク状態に遷移させる。スリープ制御部23は、スリープ状態では、通信に用いる回路を停止させる。例えば、スリープ制御部23は、上位リンクによって上位の他の中継局装置2から通知された送信禁止期間(NAV)と、下位リンクによって自装置が下位の他の中継局装置2に通知した送信禁止期間とが時間的に重なる期間では、通信に用いる回路などをスリープ状態にする。
最上位の中継局装置2−0は、下位リンクによって自装置が下位の中継局装置2−1に通知した送信禁止期間に、スリープ状態となる。また、最下位の中継局装置2−Nは、上位リンクによって上位の中継局装置2−(N−1)から通知された送信禁止期間に、スリープ状態となる。
これにより、中継局装置2は、スリープ率に応じて消費電力を削減することが可能となる。スリープ率とは、所定期間に対するスリープ状態である期間の割合である。例えば、10秒間のうち2秒間だけスリープ状態である場合、スリープ率は20%である。また、スリープ状態からアウェイク状態に状態遷移する場合にオーバーヘッドが生じるので、同じスリープ率であっても、スリープ状態からアウェイク状態への状態遷移の回数が、アウェイク状態からスリープ状態への状態遷移の回数よりも少ない方が、消費電力を削減する効果は高い。
上位リンクビーコン情報処理部24は、上位リンクにおけるビーコンに含まれている情報を処理する。
送信許可制御部25は、自装置の上位の中継局装置2の送信禁止期間を通知するためにビーコンに含まれている要素などの情報と、端末情報と、通信履歴の情報と、通信のデータ量の設定履歴の情報と、データ量を設定するためのパラメータと、各リンクにおける信号の伝送速度情報と、送信シフト時間を表す情報と、通信無し時に割り当てられるデータ量と、中継局装置2とホップ数とを対応付ける情報と、与干渉ホップ数を示す情報とのうち少なくとも一つに基づいて、自装置の送信許可期間又は送信禁止期間を定める。
送信許可制御部25は、自装置の上位の中継局装置2の送信禁止期間を通知するためにビーコンに含まれている要素などの情報と、端末情報と、通信履歴の情報と、通信のデータ量の設定履歴の情報と、データ量を設定するためのパラメータと、各リンクにおける信号の伝送速度情報と、送信シフト時間を表す情報と、通信無し時に割り当てられるデータ量と、中継局装置2とホップ数とを対応付ける情報と、与干渉ホップ数を示す情報とのうち少なくとも一つに基づいて、自装置の送信許可期間又は送信禁止期間を定める。
下位リンクビーコン作成部26は、下位リンクにおけるビーコンに応じた信号を作成する。下位リンクビーコン作成部26は、作成したビーコンに応じた信号を、中継ch通信部21に送信する。
端末情報管理部27は、端末情報を管理する。通信履歴記憶部28は、通信履歴を記憶する。データ量設定履歴記憶部29は、通信されたデータ量の設定の履歴を記憶する。パラメータ記憶部30は、データ量を設定するためのパラメータを記憶する。リンク速度記憶部31は、各リンクにおける信号の伝送速度情報を記憶する。シフト時間記憶部32は、送信シフト時間情報を記憶する。割当データ量記憶部33は、通信無し時に割り当てられるデータ量の情報を記憶する。対応記憶部34は、中継局装置2とホップ数とを対応付ける情報を記憶する。与干渉ホップ数記憶部35は、与干渉ホップ数を示す情報を記憶する。
端末リンクビーコン作成部36は、端末リンクにおけるビーコンに応じた信号を作成する。端末リンクビーコン作成部36は、ビーコンに応じた信号を端末ch通信部37に送信する。
端末ch通信部37は、無線LAN(IEEE802.11)における、アクセスポイント機能を備える。端末ch通信部37は、端末リンクによって、予め定められた時間間隔でビーコンを送信する。端末ch通信部37は、自装置の送信許可期間又は送信禁止期間を、他の中継局装置2又は端末3に通知する。端末ch通信部37は、例えば、端末リンクビーコン作成部36が作成した信号に基づくビーコンを用いて、自装置の送信許可期間又は送信禁止期間を通知する。
スリープ制御部38は、端末リンクによって自装置が収容する端末3に設定した送信禁止期間に、端末ch通信部37をスリープ状態にする。スリープ制御部38は、ビーコンを確実に受信又は送信できるよう、端末ch通信部37をスリープ状態からアウェイク状態に遷移させる。
アンテナ39は、自装置が収容する端末3との間で、無線信号を送受信する。
アンテナ39は、自装置が収容する端末3との間で、無線信号を送受信する。
図6は、送信許可期間と送信許可期間との時間的な配置を基本的な配置とする例(基本例)を示す図である。図6に示す期間の配置は、後述する図10に示す配置と比較して基本的な配置である。図6では、信号を送信又は受信する期間T1、T2、T3、T4、T5、T6が、全ての中継局装置2の中継chにおいて時間的に重ならないように定められている。
中継局装置2−1は、最上位の中継局装置2−0の下位リンクから自装置の上位リンクに通知される送信許可期間A_s(期間T1)と送信許可期間B_s(期間T6)において、最上位の中継局装置2−0と通信する。送信許可期間A_s(期間T1)と送信許可期間B_s(期間T6)において、中継局装置2−2は通信しない。また、送信許可期間A_s(期間T1)と送信許可期間B_s(期間T6)において、中継局装置2−Nは通信しない。
中継局装置2−1は、送信許可期間A_s(期間T2)と送信許可期間B_s(期間T5)と、送信許可間隔(期間T2の終了時刻から期間T5の開始時刻まで)とを、最上位の中継局装置2−0の送信許可間隔(期間T1の開始時刻よりも前)において、自装置の下位リンクにおけるビーコンを使用して、中継局装置2−2の上位リンクに通知する。
中継局装置2−2に通知された送信許可期間A_s(期間T2)は、最上位の中継局装置2−0の下位リンクの送信許可間隔の開始時刻(期間T1の終了時刻)の直後に開始する。中継局装置2−2に通知された送信許可期間B_s(期間T5)は、最上位の中継局装置2の下位リンクの送信許可間隔の終了時刻(期間T5の開始時刻)の直前に終了する。
中継局装置2ごとの送信許可期間及び送信禁止期間の時間的な配置を中継局装置2−0〜2−Nに適用することによって、中継局装置2−0〜2−Nは、信号(データを含むパケット)の送受信の干渉又は衝突が生じないように、送信許可期間又は送信禁止期間を定めることができる。
中継局装置2は、送信許可期間A_sにおいて最上位の中継局装置2から受信した下り信号(下りトラフィック)を、送信許可期間A_sにおいて、自装置の下位の他の中継局装置2に転送する。また、中継局装置2は、送信許可期間B_sにおいて最上位の中継局装置2に向けて送信する上り信号(上りトラフィック)を、送信許可期間B_sにおいて、自装置の上位の他の中継局装置2に転送する。
これによって、最下位の中継局装置2−Nから送信された上り信号は、1回のビーコンインターバル(1ビーコン間隔)のうちに、最上位の中継局装置2−0まで届く。また、最上位の中継局装置2−0から送信された下り信号は、1回のビーコンインターバルのうちに、最下位の中継局装置2−Nまで届く。
したがって、無線通信システム100の全ての中継局装置2について、同じデータ量のトラフィックが通信履歴に記録されることになる。これによって、中継局装置2は、自装置の送信許可期間及び送信許可間隔の少なくとも一方を通信履歴の情報に基づいて定めた場合、自装置のホップ数が多くても、スリープ状態とアウェイク状態の間を短時間に遷移することができる。
図7は、下位リンクの送信許可間隔における転送期間を示す図である。送信許可間隔は、転送期間A_tと転送期間B_tとを含む。送信許可間隔は、転送期間A_tと転送期間B_tとを加算した結果よりも長い時間である。転送期間A_tと転送期間B_tの間にはマージン時間が定められてもよい。
転送期間A_tは、送信許可期間A_sにおいて外部ネットワーク1から送信された下り信号を、宛先の中継局装置2に届けるために必要な期間である。すなわち、転送期間A_tは、送信許可期間A_sにおいて上位の中継局装置2から転送された下り信号を、宛先の中継局装置2に届けるために必要な期間である。転送期間B_tは、送信許可期間B_sにおいて下位の中継局装置2によって転送される上り信号を、外部ネットワーク1に届けるための期間である。
図8は、下り信号用の送信許可期間d_s及び転送期間d_tを示す図である。中継局装置2−rは、最上位の中継局装置2−0を基準としてホップ数rである位置にある中継局装置である。送信許可期間d_sは、図7に示す送信許可期間A_sに相当する。すなわち、送信許可期間d_sは、外部ネットワーク1から送信された下り信号を、中継局装置2−rから中継局装置2−(r+1)に届けるための期間である。転送期間d_tは、図7に示す転送期間A_tに相当する。すなわち、転送期間d_tは、下り信号を中継局装置2−(r+1)から宛先の中継局装置2−k(kは、rよりも多いホップ数)に届けるための期間である。
転送期間d_tは、送信許可期間d_sにおいて外部ネットワーク1から送信された下り信号を宛先の中継局装置2に届けるための期間である。中継局装置2−rは、最上位の中継局装置2−0からホップ数rとなる位置の中継局装置2である。図8では、中継局装置2−rが送信した下り信号は、中継局装置2−(r+1)から中継局装置2−kを中継されて、中継局装置2−Nに収容された宛先の端末3−Nに届けられる。
図8では、期間Td(r+1)は、中継局装置2−rが中継局装置2−(r+1)に定める送信許可期間d_sを示す。期間Td(r+1)は、式(1)によって表される。
Dd(x)は、中継局装置2−xに収容された端末3−xに送信する下り信号のデータ量を示す。Sd(r+1)は、中継局装置2−rから中継局装置2−(r+1)に送信する信号の伝送速度(下り伝送速度)を示す。
中継局装置2−(r+1)は、期間Td(r+1)において、自装置の上位リンクによって下り信号を受信する。中継局装置2−(r+1)は、自装置が収容する端末3−(r+1)を宛先にしている信号を、受信した下り信号から取り出す。中継局装置2−(r+1)は、取り出されずに残ったデータを含む下り信号を、中継局装置2−(r+2)に転送する。中継局装置2−(r+3)〜2−kについても同様である。送信許可期間A_sにおける転送期間A_tは、式(2)によって表される。
図9は、上り信号用の送信許可期間u_s及び転送期間u_tを示す図である。中継局装置2−rは、最上位の中継局装置2−0を基準としてホップ数rである位置にある中継局装置である。送信許可期間u_sは、図7に示す送信許可期間B_sに相当する。すなわち、転送期間u_tは、上り信号を中継局装置2−kから中継局装置2−(r+1)に届けるための期間である。転送期間u_tは、図7に示す転送期間B_tに相当する。すなわち、送信許可期間u_sは、上り信号を中継局装置2−rから外部ネットワーク1に届けるための期間である。
図9では、中継局装置2−kは、中継局装置2−(k+1)に収容されている端末3−(k+1)から送信された上り信号を、中継局装置2−kの記憶部(バッファ)に予め記憶している。中継局装置2−kは、中継局装置2−(k+2)〜2−Nについても同様に、送信された上り信号を中継局装置2−kの記憶部(バッファ)に予め記憶している。中継局装置2−rは、中継局装置2−(r+1)から中継局装置2−Nに収容されている各端末3から送信された上り信号を、送信許可期間u_sにおいて中継局装置2−(r+1)から受信する。
期間Tu(r+1)は、中継局装置2−rが中継局装置2−(r+1)に通知する送信許可期間u_sを示す。期間Tu(r+1)は、式(3)によって表される。
Du(x)は、中継局装置2−xに収容されている端末3−xから送信された上り信号のデータ量を示す。Su(r+1)は、中継局装置2−(r+1)から中継局装置2−rに送信される信号の伝送速度(上り伝送速度)を示す。
中継局装置2−(k−1)は、自装置よりも下位の中継局装置2に収容されている端末3から送信された上り信号を、期間Tu(k)において中継局装置2−kから取得する。中継局装置2−(r+1)〜2−(k−1)は、同様に上り信号を取得する。例えば、中継局装置2−(r+1)は、自装置よりも下位の中継局装置2に収容されている端末3から送信された上り信号を、期間Tu(r+2)において中継局装置2−(r+2)から取得する。中継局装置2−(r+1)は、期間Tu(r+1)において、自装置よりも上位の中継局装置2−rに上り信号を送信する。
転送期間u_tと送信許可期間u_sとの関係、すなわち、転送期間B_tと期間Tu(x)との関係は、式(4)によって表される。
図10は、データ同時送受信を許可した場合について、送信許可期間と送信許可期間との時間的な配置を発展的な配置とする例(発展例)を示す図である。図10に示す期間の配置は、図6に示す配置と比較して発展的な配置である。図10では、中継局装置2同士の間で信号を同時に送受信することを許可した場合に、信号の干渉又は衝突が起こらないように、送信許可期間と送信禁止期間(NAV)とが定められている。
送信許可期間では、中継局装置2同士のうち相対的に上位の中継局装置2は、アクセスポイント機能を実行する。また、送信許可期間では、中継局装置2同士のうち相対的に下位の中継局装置2は、ステーション機能を実行する。以下、中継局装置2−xによって信号に干渉を与える可能性のある中継局装置2の最大のホップ数Cxを、「与干渉ホップ数」という。
中継局装置2−(C+2)は、送信許可期間A_sと送信許可期間B_sとの時間的な配置を切り替える中継局装置(以下、「切替中継局装置」という。)である。切替中継局装置の送信許可制御部25は、上り信号を通信する期間と下り信号を通信する期間との時間的な配置を切り替える。すなわち、送信許可制御部25は、上り信号を通信する期間と下り信号を通信する期間との時間的な前後関係を入れ替える。符号C(Cは、1以上の整数)は、与干渉ホップ数を示す。図10では、一例として、与干渉ホップ数Cは1である。切替中継局装置は、例えば、中継局装置2−(C+3)でもよい。図10では、一例として、中継局装置2−3が切替中継局装置である。
中継局装置2−0〜2−2は、図6に示す場合と同様に、図7に示す送信許可期間A_sにおいて下り信号を通信する。中継局装置2−0〜2−2は、図6に示す場合と同様に、図7に示す送信許可期間B_sにおいて上り信号を通信する。
中継局装置2−3は、中継局装置2−3における送信許可期間A_sと送信許可期間B_sとの時間的な配置を切り替える。その結果、中継局装置2−4〜2−Nにおける送信許可期間A_sと送信許可期間B_sとの時間的な配置が切り替わる。すなわち、中継局装置2−3〜2−Nは、図7に示す送信許可期間A_sにおいて、下り信号ではなく上り信号を通信する。中継局装置2−3〜2−Nは、図7に示す送信許可期間B_sにおいて、上り信号ではなく下り信号を通信する。したがって、中継局装置2−3〜2−Nは、中継局装置2−0〜2−2が送信許可期間A_sにおいて送信した下り信号を、自装置の送信許可期間B_sにおいて送信する。
これによって、最下位の中継局装置2−Nから送信された上り信号は、1回のビーコンインターバル(1ビーコン間隔)のうちに、最上位の中継局装置2−0に届く。また、最上位の中継局装置2−0から送信された下り信号は、1回のビーコンインターバルのうちに、最下位の中継局装置2−Nまで届く。
したがって、無線通信システム100の全ての中継局装置2について、同じデータ量のトラフィックが通信履歴に記録されることになる。これによって、中継局装置2は、自装置の送信許可期間及び送信許可間隔の少なくとも一方を通信履歴の情報に基づいて定めた場合、自装置のホップ数が多くても、スリープ状態とアウェイク状態の間を短時間に遷移することができる。
切替中継局装置である中継局装置2−3よりも下位の中継局装置2−4における、送信許可期間A_sと送信許可期間B_sとについて説明する。
中継局装置2−4に通知された送信許可期間A_s(期間T7)は、中継局装置2−3の送信許可期間A_s(期間T8)の開始時刻の直前に終了する。中継局装置2−4に通知された送信許可期間B_s(期間T10)は、中継局装置2−3の送信許可期間B_s(期間T9)の終了時刻の直後に開始する。
したがって、中継局装置2−4の送信許可間隔は、中継局装置2−3の送信許可期間A_s(期間T8)の開始時刻から、送信許可期間B_s(期間T9)の終了時刻までである。中継局装置2−4よりも下位の中継局装置2の送信許可期間についても同様に定められる。これにより、中継局装置2−0〜2−Nは、信号の干渉又は衝突が生じないように、自装置の送信許可期間又は送信禁止期間を定めることができる。
切替中継局装置である中継局装置2−3は、自装置よりも下位の中継局装置2と通信する期間に自装置よりも上位の中継局装置2とも通信するか否かを、予め判定することができない。中継局装置2−3は、自装置よりも上位の中継局装置2の通信履歴を取得しないからである。したがって、切替中継局装置である中継局装置2−3は、自装置よりも下位の中継局装置2と通信する期間に、自装置よりも上位の中継局装置2とも通信する可能性がある。
そこで、切替中継局装置である中継局装置2−3の転送期間A_tの開始時刻は、ビーコンインターバルにおいて、送信する信号がビーコンに干渉又は衝突しない時刻のうち最も早い時刻に定められる。切替中継局装置である中継局装置2−3の転送期間B_tの終了時刻は、ビーコンインターバルにおいて、送信する信号がビーコンに干渉又は衝突しない時刻のうち最も遅い時刻に定められる。
また、切替中継局装置である中継局装置2−3よりも上位の中継局装置2における、送信許可期間の時間長と、送信許可期間の開始時刻又は終了時刻と、送信許可間隔の時間長と、送信許可間隔の開始時刻又は終了時刻とは、切替中継局装置である中継局装置2−3の転送期間A_t及び転送期間B_tに基づいて定められる。
なお、送信許可期間A_sと、転送期間A_tと、送信許可期間B_sと、転送期間B_tとは、中継局装置2ごとに定められる。中継局装置2は、ビーコンと信号とが干渉又は衝突しないように、中継局装置2ごとの送信許可期間の開始時刻及び終了時刻と、中継局装置2ごとのビーコン送信時刻とに基づいて、送信許可期間A_sと、転送期間A_tと、送信許可期間B_sと、転送期間B_tとを定める。ビーコン送信時刻は、送信シフト時間に基づいて定まる。
以下、無線通信システム100が切替中継局装置を有する場合と有しない場合とのいずれにも共通する事項を説明する。
端末リンクでは、ビーコンインターバル(ビーコン間隔)ごとに1回の送信許可期間が定められる。このように、中継局装置2は、スリープ状態からアウェイク状態に遷移する回数を極力少なくすることによって、スリープ状態からアウェイク状態に遷移するために要するエネルギーを削減することができる。
送信許可制御部25は、以下に示す観点(1)及び(2)に基づいて、送信許可期間を定める。
観点(1):切替中継局装置と最下位の中継局装置2とを除く中継局装置2は、切替中継局装置よりも上位の中継局装置2の送信許可期間A_sを、下り信号の送信許可期間d_sとして定める。切替中継局装置と最下位の中継局装置2とを除く中継局装置2は、切替中継局装置よりも下位の中継局装置2の送信許可期間B_sを、下り信号の送信許可期間d_sとして定める。
中継ch通信部21は、自装置の上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間d_sが終了した直後に、自装置の下位リンクにおいて送信許可期間d_sを開始する。送信許可期間d_sは、中継局装置2が下位の他の中継局装置2に下り信号を送信するための期間である。したがって、中継局装置2は、送信許可期間d_sにおいて上位の他の中継局装置2に自装置から上り信号を送信した場合、下り信号の送信を阻害してしまう。
観点(2):端末3の外部リンクによって端末3が受信した下り信号に対する応答を、上り信号によって端末3が中継局装置2に送信する場合、通信のRTT(ラウンド・トリップ・タイム)は、できる限り短いことが望ましい。したがって、端末3は、送信許可期間d_sにおいて受信した下り信号に対する応答を、時間的に直近の送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sにおいて、上り信号として送信する。
図11は、図6に示す最下位以外の中継局装置2の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングX)と、送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)との例を示す図である。また、図11は、図10に示す切替中継局装置よりも上位の中継局装置2の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングX)と、送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)との例を示す図でもある。
図12は、図10に示す切替中継局装置よりも下位の中継局装置2の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングX)と、送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)との例を示す図である。
送信許可期間は、上記の観点(1)及び(2)に基づいて、以下に示す場合(i)及び(ii)について定められる。
(i)中継局装置2が信号(データ)の送信を制限することなく、送信許可期間の設定によって対処する場合
切替中継局装置と最下位の中継局装置2とを除く中継局装置2は、上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間d_sが終了した直後、自装置が下位リンクによって下位の他の中継局装置2に通知した自装置の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングX)よりも後に、自装置の端末リンクの送信許可期間を開始する。また、切替中継局装置と最下位の中継局装置2とを除く中継局装置2は、その送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sであって、自装置の上位リンクによって上位の他の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)よりも早い所定時刻に、自装置の端末リンクの送信許可期間を終了する。
切替中継局装置と最下位の中継局装置2とを除く中継局装置2は、上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間d_sが終了した直後、自装置が下位リンクによって下位の他の中継局装置2に通知した自装置の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングX)よりも後に、自装置の端末リンクの送信許可期間を開始する。また、切替中継局装置と最下位の中継局装置2とを除く中継局装置2は、その送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sであって、自装置の上位リンクによって上位の他の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)よりも早い所定時刻に、自装置の端末リンクの送信許可期間を終了する。
ただし、端末リンクにおける伝送遅延や、中継局装置2における処理遅延を考慮する場合、端末リンクの送信許可期間は、送信許可期間d_sの開始時刻よりも早い時刻に開始してもよい。また、端末リンクにおける伝送遅延や、中継局装置2における処理遅延を考慮する場合、端末リンクの送信許可期間は、送信許可期間u_sの終了時刻よりも早い所定時刻に対してさらに早い時刻に終了してもよい。
図13は、図6に示す最下位の中継局装置2の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングZ)と、送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)との例を示す図である。
図14は、図10に示す切替中継局装置の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングZ)と、送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)との例を示す図である。
図15は、図10に示す最下位の中継局装置2の送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングZ)と、送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)との例を示す図である。
切替中継局装置と最下位の中継局装置2とは、自装置の上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間d_sが終了した直後、自装置が下位リンクによって下位の他の中継局装置2に通知した送信許可期間d_sの開始時刻(タイミングZ)よりも後に、自装置の端末リンクの送信許可期間を開始する。また、切替中継局装置と最下位の中継局装置2とは、その送信許可期間d_sよりも後の送信許可期間u_sであって、自装置の上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間u_sの終了時刻(タイミングY)よりも早い所定時刻に、自装置の端末リンクの送信許可期間を終了する。
ただし、端末リンクにおける伝送遅延や、中継局装置2における処理遅延を考慮する場合、端末リンクの送信許可期間は、送信許可期間u_sの終了時刻よりも早い所定時刻に対してさらに早い時刻に終了してもよい。
(ii)中継局装置2が信号(データ)の送信を制限する場合
中継局装置2は、上位リンクによって上位の中継局装置2から通知された送信許可期間d_sであって、下り信号を送信するために通知した送信許可期間d_sにおいて、上位の中継局装置2に上り信号を送信しない。中継局装置2は、下り信号を送信するために通知した送信許可期間d_sにおいて、上り信号を自装置のバッファに蓄積する。中継局装置2は、上り信号を送信しないという制限において、上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間u_sが終了する時刻に、自装置の端末リンクの送信許可期間を終了する。送信許可期間u_sは、図11、12、13、14又は15に示す「タイミングY」である。
中継局装置2は、上位リンクによって上位の中継局装置2から通知された送信許可期間d_sであって、下り信号を送信するために通知した送信許可期間d_sにおいて、上位の中継局装置2に上り信号を送信しない。中継局装置2は、下り信号を送信するために通知した送信許可期間d_sにおいて、上り信号を自装置のバッファに蓄積する。中継局装置2は、上り信号を送信しないという制限において、上位リンクによって上位の中継局装置2から自装置に通知された送信許可期間u_sが終了する時刻に、自装置の端末リンクの送信許可期間を終了する。送信許可期間u_sは、図11、12、13、14又は15に示す「タイミングY」である。
ただし、端末リンクにおける伝送遅延や、中継局装置2における処理遅延を考慮する場合、端末リンクの送信許可期間は、送信許可期間u_sの終了時刻よりも早い所定時刻に対してさらに早い時刻に終了してもよい。
なお、中継局装置2は、自装置に割り当てられたデータ量Du(x)及びDd(x)を加算した結果と端末リンクの伝送速度とを乗算した結果を、端末リンクの送信許可期間の長さとしてもよい。
図5に示す送信許可制御部25は、次のビーコンインターバルに送信するデータ量Dd(x)及びDu(x)を、ビーコンを送信する前に予め定める。送信許可制御部25は、データ量Dd(x)及びDu(x)に基づいて、送信許可期間と送信許可間隔とを算出する。送信許可制御部25は、前回のデータ量の設定値Dd(x)の結果として通信履歴の情報に記録されている下り信号のデータ量の実績値Dd’(x)と、前回のデータ量の設定値Dd(x)とを比較する。
送信許可制御部25は、比較した結果に基づいて、次回のデータ量の設定値Dd(x)を定める。送信許可制御部25は、前回のデータ量の設定値Du(x)と、前回のデータ量の設定値Du(x)の結果として通信履歴に記録されている上り信号のデータ量の実績値Du’(x)とを比較した結果に基づいて、次回のデータ量の設定値Du(x)を定める。
送信許可制御部25は、パラメータ記憶部30を参照し、データ量を設定するためのパラメータを取得する。送信許可制御部25は、前回のデータ量の設定値が使用された場合に無線リソースが余剰又は不足になるか否かを、データ量を比較した結果に基づいて判定する。送信許可制御部25は、前回のデータ量の設定値が使用された場合に無線リソースが余剰又は不足にならない(設定値が適切である)と判定した場合、前回の設定値を次回の設定値とする。送信許可制御部25は、データ量を比較した結果に基づいて、前回のデータ量の設定値が使用された場合に無線リソースが余剰になると判定した場合、前回の設定値よりも小さい値を次回の設定値とする。送信許可制御部25は、データ量を比較した結果に基づいて、前回のデータ量の設定値が使用された場合に無線リソースが不足になると判定した場合、前回の設定値よりも大きい値を次回の設定値とする。
なお、特定の中継局装置2が帯域を大幅に消費して、中継局装置2ごとの帯域の割り当てが不公平とならないよう、送信許可制御部25は、設定するデータ量Dd(x)及びDu(x)に上限を定めてもよい。
無線通信システム100の全ての中継局装置2は、端末リンクによる通信が無い中継局装置2に送信許可期間を割り当てるために、下り通信無し時における割当データ量Dd_minを表す情報と、上り通信無し時における割当データ量Du_minを表す情報とを予め共有する。なお、中継局装置2は、割当データ量Dd_minと割当データ量Du_minとを、所定のパケットを使用することなく共有してもよいし、所定のパケットを使用して共有してもよい。
中継局装置2は、端末リンクによる下り通信が無い中継局装置2のうち最大のホップ数を有する中継局装置2に、下りリンク(中継リンク)について、下り通信無し時における割当データ量Dd_minを割り当てる。また、中継局装置2は、端末リンクによる下り通信が無い中継局装置2のうち最大でないホップ数を有する中継局装置2には、送信許可期間が無いものとして、下りリンク(中継リンク)について、下り通信無し時における割当データ量Dd_minを割り当てない。また、中継局装置2は、上り通信が無い中継局装置2に、上りリンク(中継リンク)について、上り通信無し時における割当データ量Du_minを割り当てる。
中継局装置2は、端末リンクによる下り通信が無い全ての中継局装置2に、端末リンクについて、下り通信無し時における割当データ量Dd_minを割り当てる。これによって、端末リンクによる下り通信が無い全ての中継局装置2は、中継chについて、下り通信無し時における割当データ量Dd_minを共有する。
これにより、中継局装置2は、通信の無い状態から通信の有る状態に状態遷移することができる。中継局装置2は、端末リンクにおいて通信の無かった中継局装置2に割り当てるデータ量を削減することによって、スリープ率を向上させることができる。中継局装置2は、端末リンクにおいて通信の無かった中継局装置2に割り当てるデータ量を削減することによって、帯域を向上させることができる。
なお、中継局装置2は、中継chについて、通信無し時における割当データ量を共有する中継局装置2の最大数に、上限を定めてもよい。中継局装置2は、通信無し時における割当データ量を共有する中継局装置2の最大数が上限を超えた場合、通信無し時における割当データ量を増やしてもよい。通信の無かった中継局装置2は、通信無し時における割当データ量が増やされた場合、通信無し時における割当データ量を共有する。通信の無かった中継局装置2は、ホップ数が大きい中継局装置2ほど優先的に、通信無し時における割当データ量を共有する。
中継局装置2は、上限を超えた中継局装置2のうち最大のホップ数を有する中継局装置2に、通信無し時における割当データ量を割り当てる。中継局装置2は、上限を超えた中継局装置2のうち最大でないホップ数を有する中継局装置2には、送信許可期間が無いものとして、通信無し時における割当データ量を割り当てない。
最上位の中継局装置2−0は、通信履歴の情報と送信シフト時間情報とに基づいて、送信許可期間に送信される信号とビーコンとの干渉及び衝突を考慮し、最上位の中継局装置2−0から最下位の中継局装置2−Nまでの全ての中継局装置2について、送信許可期間と送信許可間隔とを定める。最上位の中継局装置2−0は、定めた送信許可期間及び送信許可間隔に基づいて、送信許可期間A_sと、送信許可期間B_sと、送信許可間隔の開始時刻と、送信許可間隔の終了時刻とを、下位の中継局装置2ごとに定める。
切替中継局装置である中継局装置2−3は、送信許可期間A_sの開始時刻と、送信許可期間A_sの終了時刻と、送信許可期間B_sの開始時刻と、送信許可期間B_sの終了時刻とを、以下に示す観点(I)及び(II)に基づいて定める。
観点(I):切替中継局装置である中継局装置2−3は、最下位の中継局装置2−Nに対して1ホップだけ上位の中継局装置2−(N−1)の下位リンクにおいて、ビーコンを送信した直後に送信許可期間A_sの開始時刻となるように、自装置の送信許可期間A_sを定める。
観点(II):切替中継局装置よりも下位の中継局装置2が送信許可期間B_sにおいて送信した上り信号は、上位の中継局装置2が送信したビーコンに干渉又は衝突を与える可能性がある。このため、切替中継局装置である中継局装置2−3は、自装置よりも下位の中継局装置2が送信した上り信号がビーコンに干渉又は衝突を与えない限界の時刻までに受信されるように、ビーコンに干渉を与える可能性がある中継局装置2のホップ数Cに基づいて自装置の送信許可期間B_sを定める。
切替中継局装置よりも下位の中継局装置2が送信許可期間A_sにおいて送信した信号は、上位の中継局装置2が送信したビーコンに干渉又は衝突を与える可能性がある。このため、切替中継局装置である中継局装置2−3は、自装置よりも下位の中継局装置2が送信した信号がビーコンに干渉又は衝突を与えないように、自装置の送信許可期間A_sを定める。
最上位の中継局装置2は、ビーコンインターバルにおいて下位の中継局装置2が送信するビーコンと信号との干渉及び衝突を考慮して、送信許可期間A_sの開始時刻を定める。最上位の中継局装置2は、ビーコンが送信される直前の時刻を、送信許可期間B_sの終了時刻に定める。
最上位の中継局装置2は、切替中継局装置の観点(I)及び(II)に示す条件を満たすために、送信許可期間A_sの開始時刻をより遅い時刻に定めてもよい。最上位の中継局装置2は、切替中継局装置の観点(I)及び(II)に示す条件を満たすために、送信許可期間B_sの終了時刻を、ビーコンが送信される時刻の直前の所定時刻よりも早めてもよい。
図16は、切替中継局装置よりも上位の中継局装置2にデータ同時送受信を許可した場合の上位リンクの送信許可期間と、下位リンクの送信許可期間とを示す図である。
図17は、切替中継局装置である中継局装置2−3にデータ同時送受信を許可した場合の上位リンクの送信許可期間と、下位リンクの送信許可期間とを示す図である。
図18は、切替中継局装置よりも下位の中継局装置2にデータ同時送受信を許可した場合の上位リンクの送信許可期間と、下位リンクの送信許可期間とを示す図である。
最上位の中継局装置2は、通信の帯域が足りない場合には、中継局装置2ごとに定めたデータ量Dd(x)及びDu(x)に上限を定めてもよい。例えば、最上位の中継局装置2は、中継局装置2に割り当てられたデータ量Dd(x)及びDu(x)のうち、最大のデータ量を仮の上限と定める。最上位の中継局装置2は、仮の上限を小さくしていくことによって通信の帯域が足りた場合、通信の帯域が足りた場合における仮の上限を、データ量Dd(x)及びDu(x)の上限と確定する。最上位の中継局装置2は、データ量Dd(x)及びDu(x)の上限を、中継局装置2ごとに確定してもよい。
最上位以外の中継局装置2は、送信許可期間を示す情報を、自装置よりも上位の他の中継局装置2から取得する。送信許可期間を示す情報は、送信許可期間を示す情報を送信した中継局装置2よりも下位の他の中継局装置2の通信履歴の情報と、通信の帯域が足りない場合のデータ量Dd(x)及びDu(x)の上限を示す情報とを含む。通信の帯域が足りない場合のデータ量は、通信履歴の情報に基づいて定められる。
最上位以外の中継局装置2は、自装置よりも上位の他の中継局装置2から通知された送信許可期間に基づいて、データ量Du(x)を定める。下り信号についても同様に、最上位以外の中継局装置2は、自装置よりも上位の他の中継局装置2から通知された送信許可間隔に基づいて、データ量Dd(x)を定めてもよい。最上位以外の中継局装置2の送信許可制御部25は、送信許可期間に送信されるデータ量がデータ量Dd(x)及びDu(x)に収まるように(送信可能なデータ量のデータを信号に含めるように)、送信許可期間を示す情報に基づいて、実際に送信されるデータ量を定める。
送信許可制御部25は、自装置が保有する通信履歴の情報であって自装置よりも下位の中継局装置2の通信履歴の情報に基づいて算出した送信許可期間と、自装置よりも上位の他の中継局装置2によって定められた送信許可期間とを比較する。
送信許可制御部25が算出した送信許可期間が、他の中継局装置2によって定められた送信許可期間よりも長い場合、送信許可制御部25は、通信の帯域が不足していると判定する。送信許可制御部25は、通信の帯域が不足していると判定した場合、最上位の中継局装置2がデータ量Dd(x)及びDu(x)の上限を確定する方法と同様にデータ量Dd(x)及びDu(x)の上限を確定する。中継局装置2は、ビーコンを送信することによって、確定した送信許可期間を下位の他の中継局装置2に通知する。
中継局装置2は、上位リンクと下位リンクと端末リンクとに、データ量Du(x)及びDd(x)の代わりに送信許可期間(時間)を割り当ててもよい。例えば、中継局装置2は、通信速度Su(x)及びSd(x)をいずれも「1」と定めることによって、データ量Du(x)の代わりに送信許可期間を、上位リンクと下位リンクと端末リンクとに割り当てる。また、例えば、中継局装置2は、上位リンクと下位リンクとにデータ量を割り当て、端末リンクには送信許可期間を割り当てる。
なお、送信許可期間の時間長と、送信許可期間の時間長と、送信許可期間の開始時刻と、送信許可期間の終了時刻とを中継局装置2が定める場合、中継局装置2は、図2などに示す送信禁止期間(1)(2)(3)を含むビーコンを、例えば、1ホップだけ下位の中継局装置2にのみ定める。
全ての中継局装置2に定める送信禁止期間(1)(2)(3)をビーコンが含むことができる場合、最上位の中継局装置2のみが、送信許可期間の時間長と、送信許可期間の時間長と、送信許可期間の開始時刻と、送信許可期間の終了時刻とを定めてもよい。最上位以外の中継局装置2は、上位の他の中継局装置2から受信したビーコンを下位の他の中継局装置2に転送することによって、端末リンクによって自装置に収容されている端末3に送信許可期間を定めてもよい。
以上のように、実施形態の中継局装置2−3は、上位リンク通信部と下位リンク通信部とを有する中継ch通信部21と、送信許可制御部25と、下位リンクビーコン作成部26(制御信号作成部)とを備える。中継ch通信部21(上位リンク通信部)は、中継局装置2−2に上り信号等を送信することが可能な期間(例えば、期間T3)である第1送信許可期間の情報と下位の中継局装置2群の通信履歴の情報とを含むビーコン(第1制御信号)を、中継局装置2−2から取得する。送信許可制御部25は、自装置に上り信号等を送信することが可能な期間(例えば、期間T8)である第2送信許可期間を、第1送信許可期間の情報と通信履歴の情報とに基づいて定める。下位リンクビーコン作成部26は、自装置よりも下位の他の中継局装置2群の通信履歴の情報と、第2送信許可期間の情報とを含むビーコン(第2制御信号)を作成する。中継ch通信部21(下位リンク通信部)は、中継局装置2−4にビーコン(第2制御信号)を送信する。中継局装置2−3以外の中継局装置2についても同様である。
これによって、実施形態の中継局装置2は、マルチホップネットワークにおいて、スループットの低下を抑制しながら消費電力を低く抑えることが可能である。
すなわち、実施形態の中継局装置2は、通信履歴に基づいて、送信許可期間及び送信禁止期間を通信ごとに算出する。中継局装置2は、送信許可期間の情報及び送信禁止期間の情報をビーコンに含んで送信する。下位の他の中継局装置2及び端末3は、ビーコンに含まれている送信許可期間の情報及び送信禁止期間の情報に基づいて、自装置の送信許可期間及び送信禁止期間を定める。中継局装置2は、中継局装置2同士の信号の干渉又は通信履歴の情報を、予め取得する。また、中継局装置2は、中継局装置2と端末3との信号の干渉又は通信履歴の情報を予め取得する。中継局装置2は、信号の干渉又は通信履歴の情報に基づいて、信号の干渉又は衝突が起こらない中継局装置2同士で、同じ送信許可期間に信号を送受信する。
これによって、実施形態の中継局装置2は、動作切り替えの回数を削減し、送信許可期間を効率的に配置することが可能となる。中継局装置2は、送信許可期間を効率的に配置することによって、スリープ状態等の状態制御を適切に実行することが可能となる。中継局装置2は、消費電力を低く抑えることが可能となる。
実施形態の中継局装置2は、ビーコンのみで送信禁止及び送信許可を制御するので、他の中継局装置2同士の通信に影響を与えることなく、スリープ制御を実行することができる。すなわち、実施形態の中継局装置2は、隣接している他の中継局装置2の通信に影響を与えることなく、スリープ制御を実行することができる。
実施形態の中継局装置2は、無線通信システム100の全ての中継局装置2から送信された上り信号を、1回のビーコンインターバルのうちに、無線通信システム100の最上位の中継局装置2−0に届けることができる。これによって、実施形態の中継局装置2は、無線通信システム100の全ての中継局装置2を、公平にスリープ状態から復帰させることができる。
実施形態の中継局装置2は、無線通信システム100の全ての中継局装置2から送信された下り信号を、1回のビーコンインターバルのうちに、無線通信システム100の最下位の中継局装置2−Nに届けることができる。これによって、実施形態の中継局装置2は、無線通信システム100の全ての中継局装置2を、公平にスリープ状態から復帰させることができる。
実施形態の中継局装置2は、自装置の通信履歴記憶部28が保有する通信履歴の情報であって、自装置よりも下位の中継局装置2の通信履歴の情報に基づいて、期間又は時刻を定める。これによって、実施形態の中継局装置2は、信号を送信する機会を公平にすることができる。すなわち、実施形態の中継局装置2は、スリープ制御の切り替え時間がホップ数に応じて異なることによって通信環境が不公平になることを防ぐことができる。
実施形態の中継局装置2は、中継chについて信号の干渉を考慮して、送信許可期間及び送信禁止期間を定める。これによって、実施形態の中継局装置2は、スループットを向上させることができる。すなわち、実施形態の中継局装置2は、シングルチャネル中継において、ホップ数に応じてスループットが不公平になることを防ぐことができる。
実施形態の中継局装置2は、1回のビーコンインターバルにつき最大3回までスリープ状態に遷移することが可能であるようにしてもよい。すなわち、実施形態の中継局装置2は、スリープ状態とアウェイク状態とを頻繁には遷移しない。これによって、実施形態の中継局装置2は、消費電力を削減することができる。
上述した実施形態における中継局装置、無線通信システムの少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…外部ネットワーク、2…中継局装置、3…端末、20…アンテナ、21…中継ch通信部、22…通信制御部、23…スリープ制御部、24…上位リンクビーコン情報処理部、25…送信許可制御部、26…下位リンクビーコン作成部、27…端末情報管理部、28…通信履歴記憶部、29…データ量設定履歴記憶部、30…パラメータ記憶部、31…リンク速度記憶部、32…シフト時間記憶部、33…割当データ量記憶部、34…対応記憶部、35…与干渉ホップ数記憶部、36…端末リンクビーコン作成部、37…端末ch通信部、38…スリープ制御部、39…アンテナ、100…無線通信システム
Claims (8)
- 無線信号を中継する中継局装置における通信制御方法であって、
自装置よりも上位の他の中継局装置に信号を送信することが可能な期間である第1送信許可期間の情報と下位の中継局装置群の通信履歴の情報とを含む第1制御信号を、前記上位の他の中継局装置から取得するステップと、
自装置よりも下位の他の中継局装置から自装置に信号を送信することが可能な期間である第2送信許可期間を、前記第1送信許可期間の情報と前記通信履歴の情報とに基づいて定めるステップと、
自装置よりも下位の他の中継局装置群の通信履歴の情報と、前記第2送信許可期間の情報とを含む第2制御信号を作成するステップと、
自装置よりも下位の他の中継局装置に前記第2制御信号を送信するステップと、
を有する通信制御方法。 - 前記定めるステップでは、送信許可制御部は、予め定められた時間間隔において前記第1送信許可期間と時間的に重ならないように、前記第2送信許可期間を定める、請求項1に記載の通信制御方法。
- 前記第1送信許可期間で送信可能なデータ量のデータを信号の伝送速度に基づいて信号に含めるステップ
を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の通信制御方法。 - 下り信号を通信する期間と上り信号を通信する前記第1送信許可期間及び前記第2送信許可期間との時間的な配置を切り替えるステップ
を更に備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信制御方法。 - 自装置よりも上位の他の中継局装置に信号を送信することが可能な期間である第1送信許可期間の情報と下位の中継局装置群の通信履歴の情報とを含む第1制御信号を、前記上位の他の中継局装置から取得する上位リンク通信部と、
自装置よりも下位の他の中継局装置から自装置に信号を送信することが可能な期間である第2送信許可期間を、前記第1送信許可期間の情報と前記通信履歴の情報とに基づいて定める送信許可制御部と、
自装置よりも下位の他の中継局装置群の通信履歴の情報と、前記第2送信許可期間の情報とを含む第2制御信号を作成する制御信号作成部と、
自装置よりも下位の他の中継局装置に前記第2制御信号を送信する下位リンク通信部と、
を備える中継局装置。 - 前記送信許可制御部は、予め定められた時間間隔において前記第1送信許可期間と時間的に重ならないように、前記第2送信許可期間を定める、請求項5に記載の中継局装置。
- 前記送信許可制御部は、前記第1送信許可期間で送信可能なデータ量のデータを伝送速度に基づいて信号に含める、請求項5又は請求項6に記載の中継局装置。
- 前記送信許可制御部は、下り信号を通信する期間と上り信号を通信する前記第1送信許可期間及び前記第2送信許可期間との時間的な配置を切り替える、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の中継局装置。
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