JP2017018537A - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼内レンズ挿入器具への眼内レンズの装填時あるいはプリロードタイプの眼内レンズ挿入器具の製造時に、器具本体に装填された眼内レンズの後方支持部とプランジャー先端部の位置関係を視認できる眼内レンズ挿入器具を提供する。
【解決手段】眼内レンズ挿入器具を、眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、器具本体に一体又は別体に設けられ、眼内レンズを収納することで眼内レンズを器具本体内に配置可能な収納部と、器具本体内を摺動可能に設けられ、収納部に配置された眼内レンズを押圧して挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズの押出部材とを有し、収納部に収納された眼内レンズの支持部は眼内レンズの押出部材によって所定の位置関係で支持され、収納部に、収納部に収納された眼内レンズの支持部と眼内レンズの押出部材との位置関係を視認可能な確認窓部が設けられている構成とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、眼内レンズ挿入器具に関する。
白内障治療においてヒト混濁水晶体の置換や屈折の補正のために水晶体の代用として挿入される眼内レンズが実用に供されている。白内障治療における眼内レンズ挿入手術においては、例えば角膜の縁に数ミリの切開の創口(切開創)が設けられ、超音波水晶体乳化吸引術などにより水晶体が粉砕されて切開創から取り除かれた後、眼内レンズが挿入及び固定される。
近年においては、眼内レンズを切開創より眼球内に挿入する際に、あらかじめ眼内レンズが収納部に載置されている、いわゆるプリロード(あるいはプリセット)タイプの眼内レンズ挿入器具が用いられる場合が多い。使用者は、器具本体の先端部に設けられた挿入筒部の先端開口を上述の切開創を通じて眼球内に挿し入れると共に、眼内レンズを器具本体内で小さく変形せしめた状態で挿入筒部の先端開口から棒状のプランジャーによって押し出すことにより、眼内レンズを眼球内に放出して挿入する。このような挿入器具を用いることにより、水晶体の摘出除去のために形成した切開創を利用して眼内レンズを簡単に眼球内に挿入できるので、手術を簡略化することができ、手術後の乱視の発生や感染症の発生を抑制することができる。
ところで、プリロードタイプの眼内レンズ挿入器具を製造する工程において、眼内レンズ挿入器具の眼内レンズの設置部に眼内レンズを装填した後、装填された眼内レンズが正常に装填されていることが確認される。それは、眼内レンズの前後に設けられた支持部のうち後側の支持部(以下、後方支持部という)とプランジャー先端部との位置関係の確認などを確認する必要があるからである。それに対し、眼内レンズの器具本体内における姿勢を確認するための穴などを設けることで、器具本体内に装填された眼内レンズの確認を支援する技術が提案されている(特許文献1〜4参照)。
特開2000−005204号公報 特表平9−508810号公報 特開2006−230707号公報 特開2009−160138号公報
しかしながら、特許文献1〜4の眼内レンズ挿入器具では、器具本体に設けられた穴などから眼内レンズの支持部とプランジャーの先端部の位置関係の詳細までは視認することは難しい。
本件開示の技術は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、眼内レンズ挿入器具への眼内レンズの装填時あるいはプリロードタイプの眼内レンズ挿入器具の製造時に、器具本体に装填された眼内レンズの支持部とプランジャー先端部の位置関係を視認できる眼内レンズ挿入器具を提供することである。
本件開示の一側面における眼内レンズ挿入器具は、眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、器具本体に一体又は別体に設けられ、眼内レンズを収納することで眼内レンズを器具本体内に配置可能な収納部と、器具本体内を摺動可能に設けられ、収納部に配置された眼内レンズを押圧して挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズの押出部材と、を有し、収納部に収納された眼内レンズの支持部は眼内レンズの押出部材によって所定の位置関係で支持され、収納部に、収納部に収納された眼内レンズの支持部と眼内レンズの押出部材との位置関係を視認可能な確認窓部が設けられている。これにより、眼内レンズの支持部とプランジャー先端部の位置関係を明確に視認できるようにした。
また、収納部は、眼内レンズが載置される載置面と、収納部に開閉自在に設けられ閉状態において載置面と対向する蓋部とを有し、確認窓部は蓋部に設けられている構成としてもよい。また、確認窓部は、蓋部の閉状態において載置面に向かって肉厚が減少する薄肉部とすることができる。あるいは、確認窓部は、蓋部の閉状態において載置面に向かって蓋部を貫通する開口部とすることができる。さらに、製造場所において、あらかじめ眼内レンズが眼内レンズ挿入器具に収納されて挿入器具と眼内レンズとが一体となった、いわゆるプリロードタイプの眼内レンズ挿入器具として製造場所から出荷して市場に流通させてもよい。
本件開示の技術によれば、眼内レンズ挿入器具の製造時に、眼内レンズが器具本体内に装填された状態で眼内レンズの支持部とプランジャーの先端部との位置関係に異常がないことを確認することができる。また使用者は、眼内レンズの挿入を行う際に、輸送時などの眼内レンズ挿入器具への衝撃が原因で眼内レンズの支持部とプランジャーの先端部との位置関係に異常がないかを確認することができる。さらに使用者は、当該位置関係に異常があれば、器具本体内における眼内レンズの配置を修正することができる。この結果、使用者は、眼内レンズの支持部とプランジャーの先端部との位置関係に異常があるまま眼内レンズの挿入動作を行わないようにすることができる。
一実施形態における眼内レンズ挿入器具の概略構成を示す図である。 一実施形態におけるステージ蓋部の断面を示す図である。 一実施形態における眼内レンズの概略構成を示す図である。 一実施形態におけるノズル本体の概略構成を示す図である。 一実施形態における位置決め部材の概略構成を示す図である。 一実施形態におけるプランジャーの概略構成を示す図である。 一実施形態における眼内レンズ挿入器具の概略構成を示す図である。 一実施形態における眼内レンズの支持部の確認窓部の概略構成を示す図である。 一実施形態における眼内レンズの支持部とプランジャーの先端部との位置の確認状態を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本実施形態の挿入器具1の概略構成を示す。図1(a)はステージ蓋部13を開蓋した場合の挿入器具1の平面図、図1(b)はステージ蓋部13を閉蓋した場合の挿入器具1の側面図を示している。挿入器具1のノズル本体10は、断面が略矩形の筒状部材であり、片側の端部に大きく開口した後端部10bと、別の側の端部に細く絞られた挿入筒部としてのノズル部15および先端部10aとを備える。図1(b)に示すように、
先端部10aは斜めに開口している。プランジャー30は、ノズル本体10に挿入され往復運動可能である。
以下の説明において、ノズル本体10の後端部10bから先端部10aへ向かう方向を前方向、その逆方向を後方向、図1(a)において紙面手前側を上方向、その逆方向を下方向、図1(b)において紙面手前方向を左方向、その逆方向を右方向とする。また、この場合、上側は後述するレンズ本体2aの光軸前側に、下側はレンズ本体2aの光軸後側に、前側はプランジャー30による押圧方向前側に、後側はプランジャー30による押圧方向後側に相当する。
ノズル本体10の後端部10b付近には、板状に迫り出し、使用者がプランジャー30をノズル本体10の先端側に押し込む際に指を掛けるホールド部11が一体的に設けられている。また、ノズル本体10におけるノズル部15の後側には、眼内レンズ2をセットするステージ部12が設けられている。このステージ部12は、ステージ蓋部13を開蓋することでノズル本体10の上側に開口するようになっている。また、ステージ部12には、ノズル本体10の下側から位置決め部材50が取り付けられている。この位置決め部材50によって、使用前(輸送中)においてもステージ部12に眼内レンズ2が安定して位置決めされている。
すなわち、挿入器具1においては、製造時に、ステージ蓋部13が開蓋されて位置決め部材50がステージ部12に取り付けられた状態で、眼内レンズ2がステージ部12に、光軸前側が上になるようにセットされる。そして、ステージ蓋部13を閉蓋させた後出荷され、販売される。さらに、使用時には、使用者が、眼内レンズ用の潤滑剤が充填された注射器の針を挿入部20のニードル孔20aからステージ部12内に挿入して潤滑剤を注入する。そして、使用者はステージ蓋部13を閉蓋したままで位置決め部材50を取り外し、その後プランジャー30をノズル本体10の先端側に押し込む。
これにより、プランジャー30によって眼内レンズ2を押圧し、ノズル部15まで移動させた上で、先端部10aより眼内レンズ2を眼球内に放出する。なお、挿入器具1におけるノズル本体10、プランジャー30、位置決め部材50はポリプロピレンなどの樹脂の素材で形成される。ポリプロピレンは医療用機器において実績があり、耐薬品性などの信頼性も高い素材である。
図2に、図1(a)のA−A線によるステージ蓋部13の断面図を示す。図2(a)に示すように、ステージ蓋部13の一部を薄肉部とすることによって確認窓部17が形成されている。なお、ステージ蓋部13において確認窓部17をどの程度の薄肉部にするかは、ステージ蓋部13を形成する材料と確認窓部17からの眼内レンズの視認性に基づいて適宜決定すればよい。また、確認窓部17を形成することで、ステージ蓋部13の成形時のヒケを軽減する効果も期待できる。
図3は、眼内レンズ2の概略構成を示した図である。図3(a)は平面図、図3(b)は側面図を示す。いわゆるワンピース型である。眼内レンズ2は、所定の屈折力を有するレンズ本体2aと、レンズ本体2aに連結された、レンズ本体2aを眼球内で保持するための長尺平板状の2本の支持部2bとを備える。レンズ本体2aおよび支持部2bは可撓性の樹脂材料で形成されている。本実施例における挿入器具1内では、2つの支持部2bのうちの一方の支持部2bが、レンズ本体2aの後側、他方の支持部2bがレンズ本体2aの前側に配置されるように、眼内レンズ2がステージ部12にセットされる。なお、レンズ本体2aの前側に配置される支持部を前方支持部、レンズ本体2aの後側に配置される支持部を後方支持部とする。
本実施形態における眼内レンズ2は、支持部2bにシボ加工が施されている。これにより、プランジャー30による眼内レンズ2の押圧移動の際に、眼内レンズ2の姿勢を安定させることができる。具体的には、例えばプランジャー30によって眼内レンズ2が押圧移動されるときに、支持部2bとノズル本体10の内壁との間に適度な摩擦力が生じることで眼内レンズ2がノズル本体10内で回転しないように防止することができる。また、支持部2bにシボ加工が施されていることで、眼内レンズ2がノズル本体10内で折り畳まれるときに、支持部2bがレンズ本体2aに張り付かないように防止することもできる。また、本実施形態では、図3(b)に示すように、眼内レンズ2のレンズ本体2aの周辺部、すなわちレンズ本体2aと支持部2bとの連結部分に平坦部2cを設け、前面光学部の有効光学部径を小さくする構成を採用することにより、レンズの中心厚を減少させて、レンズの断面積も小さくし、薄型のレンズ形状を実現している。
図4にはノズル本体10の平面図を示す。前述のようにノズル本体10においては、眼内レンズ2はステージ部12にセットされる。そして、その状態でプランジャー30によって眼内レンズ2が押圧されて先端部10aから放出される。なお、ノズル本体10の内部にはノズル本体10の外形の変化に応じて断面形状が変化する貫通孔10cが設けられている。そして、眼内レンズ2が放出される際は、眼内レンズ2は、ノズル本体10内の貫通孔10cの断面形状の変化に応じて変形し、患者の眼球に形成された切開創に入り易い形に変形した上で放出される。
また、先端部10aは、ノズル部15の上側の領域が下側の領域より前側になるように斜めにカットされた形状となっている。なお、この先端部10aの斜めにカットされた形状については、左右方向から見て直線的に斜めにカットされていてもよいし、外側に膨らみを持つように、すなわち曲面形状となるように斜めにカットされていてもよい。
ステージ部12には、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径より僅かに大きな幅を有するステージ溝12aが形成されている。ステージ溝12aの前後方向の寸法は、眼内レンズ2の両側に延びる支持部2bを含む最大幅寸法よりも大きく設定されている。また、ステージ溝12aの底面によって、眼内レンズの載置面であるセット面12bが形成されている。セット面12bの上下方向位置は、ノズル本体10の貫通孔10cの底面の高さ位置よりも上方に設定されており、セット面12bと貫通孔10cの底面とは底部斜面10dによって連結されている。
ステージ部12とステージ蓋部13とは一体に形成されている。ステージ蓋部13はステージ部12と同等の前後方向の寸法を有している。ステージ蓋部13は、ステージ部12の側面がステージ蓋部13側に延出して形成された薄板状の連結部14によって連結されている。連結部14は中央部で屈曲可能に形成されており、ステージ蓋部13は、連結部14を屈曲させることでステージ部12に上側から重なり閉蓋することができる。
ステージ蓋部13において、閉蓋時にセット面12bと対向する面には、ステージ蓋部13を補強し、眼内レンズ2の位置を安定させるためのリブ13a、13bと、プランジャー30の上側のガイドとしての案内突起13cが設けられている。また、ステージ蓋部13には、眼内レンズ2を眼球内に挿入する作業の前にステージ部12にヒアルロン酸を注射器で注入するための挿入孔としてのニードル孔20aが設けられている。ニードル孔20aは、ステージ蓋部13を閉じたときに、ステージ部12の外部とステージ部12に収納された眼内レンズ2とを接続する孔である。使用者は、眼内レンズ2の挿入作業の前にニードル孔20aから注射器の針を挿入し、ステージ部12内の必要な位置に粘弾性物質であるヒアルロン酸を供給する。
ステージ部12のセット面12bの下側には、位置決め部材50が取外し可能に設けら
れている。図5に、位置決め部材50の概略構成を示す。図5(a)は位置決め部材50の平面図を示し、図5(b)は位置決め部材50の左側面図を示している。位置決め部材50はノズル本体10と別体として構成されており、一対の側壁部51、51が連結部52で連結された構造とされている。それぞれの側壁部51の下端には、外側に向けて延出して広がる保持部53、53が形成されている。
そして、側壁部51、51の内側には、上側に突出した一対の第1載置部54、54が形成されている。さらに、第1載置部54、54の上端面における外周側には、第1位置決め部55、55が突出して形成されている。第1位置決め部55、55の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、側壁部51、51の内側には、上側に突出した一対の第2載置部56、56が形成されている。第2載置部56、56の上面の高さは、第1載置部54、54の上面の高さと同等になっている。さらに、第2載置部56、56の上面において外側の部分には、第2載置部56、56の左右方向の全体にわたって上側にさらに突出する第2位置決め部57、57が形成されている。第2位置決め部57、57の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
さらに、側壁部51、51の内側には、眼内レンズ2の支持部2bのうち前方支持部の一部が載置される第3載置部58が形成されている。さらに、第3載置部58から上側にさらに突出する第3位置決め部59が形成されている。第3位置決め部59には前方支持部の一部が当接する。そして、側壁部51、51の内側には、眼内レンズ2の支持部2bのうち後方支持部の一部が載置される第4載置部60が形成されている。さらに、第4載置部60から上側にさらに突出する第4位置決め部61が形成されている。第4位置決め部61には後方支持部の一部が当接する。なお、図5(b)に示すように、第4載置部60および第4位置決め部61の上面の高さは、第1〜3載置部および第1〜3位置決め部の上面の高さよりも低くなるように設けられている。一方、側壁部51、51の外側には、位置決め部材50を取り外す際に不必要な回転を防止するための回転防止壁部62が設けられている。
上記の位置決め部材50は、ノズル本体10のセット面12bの下側から組み付けられる。ノズル本体10のセット面12bには、厚さ方向にセット面12bを貫通するセット面貫通孔12cが形成されている。セット面貫通孔12cの外形は、位置決め部材50の第1〜4載置部および第1〜4位置決め部を上側から見た形状に対し僅かに大きな略相似形状とされている。そして、位置決め部材50がノズル本体10に取り付けられる際には、第1〜4載置部および第1〜4位置決め部が、セット面12bの下側からセット面貫通孔12cに挿入され、セット面12bの上側に突出する。
そして、眼内レンズ2がセット面12bにセットされる際には、レンズ本体2aの外周部底面が、第1載置部54、54及び第2載置部56、56の上面に載置される。また、レンズ本体2aは第1位置決め部55、55及び第2位置決め部57、57によって水平方向(セット面12bに水平な方向)に対して位置規制される。さらに、眼内レンズ2の2本の支持部2bがそれぞれ第3載置部58、第4載置部60の上面に載置される。また、2本の支持部2bは、それぞれ第3位置決め部59、第4位置決め部61によって水平方向に対して位置規制される。
図6にはプランジャー30の概略構成を示す。プランジャー30は、ノズル本体10よりもやや大きな前後方向長さを有している。そして、円柱形状を基本とした先端側の作用部31と、矩形ロッド形状を基本とした後端側の挿通部32とから形成されている。そし
て、作用部31は、円柱形状とされた円柱部31aと、円柱部31aの左右方向に広がる薄板状の扁平部31bとを含んで構成されている。
作用部31の先端部分には、切欠部31cが形成されている。この切欠部31cは、図6(b)から分かるように、作用部31の下方向に開口し左右方向に貫通する溝状に形成されている。また、図6(b)から分かるように、切欠部31cの先端側の溝壁は作用部31の先端側に行くに連れて下方に向かう傾斜面で形成されている。
また、左右の扁平部31bの前後方向の中途および基端付近には、スリット31d、31fが形成されている。スリット31d、31fは、扁平部31を左右方向に延伸する切り込みと前後方向に延伸する切り込みとからなる略L字形状となるように形成されている。また、扁平部31bには、スリット31d、31fが形成されることにより可動片31e、31gが形成される。可動片31e、31gは、プランジャー30がノズル本体10内を移動する際に、円柱部31aがノズル本体10の左右方向における中央に位置するよう、いわゆる軸ずれ防止の機能を果たす。本実施例では、二対の可動片31e、31gが形成されているが、一対のみまたは三対以上形成されていてもよい。
挿通部32は、全体的に略H字状の断面を有しており、その左右方向及び上下方向の寸法は、ノズル本体10の貫通孔10cよりも僅かに小さく設定されている。また、挿通部32の後端には、上下左右方向に広がる円板状の押圧板部33が形成されている。
挿通部32の前後方向の中央より先側の部分には、挿通部32の上側に向けて突出し、プランジャー30の素材の弾性により上下に移動可能な爪部32aが形成されている。そして、プランジャー30がノズル本体10に挿入された際には、ノズル本体10の上面において厚さ方向に設けられた図1に示す係止孔10eと爪部32aが係合し、このことにより初期状態におけるノズル本体10とプランジャー30との相対位置が決定される。なお、爪部32aと係止孔10eの形成位置は、係合状態において、作用部31の先端が、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2aの後側に位置し、レンズ本体2aの後側の支持部2bを切欠部31cが下方から支持可能な場所に位置するよう設定されている。また、挿通部32においても、スリット31d、31fと同様に、左右方向に延伸する切り込みと前後方向に延伸する切り込みとからなる略L字形状のスリットが形成されてもよい。このように挿通部32に形成されたスリットも、プランジャー30の軸ずれ防止の機能を果たす。
図7に、本実施形態の眼内レンズ挿入器具1の斜視図を示す。眼内レンズ挿入器具1は、器具本体としてのノズル本体10と、眼内レンズの押出部材としてのプランジャー30と、眼内レンズの収納部としてのステージ部12及びステージ蓋部13を有する。ステージ部12は、ノズル本体10に一体又は別体に設けられる。ノズル本体10にはプランジャー30が挿入されている。ステージ部12には、眼内レンズ2がセットされる。ステージ部12は、ステージ蓋部13と一体に形成されている。
図7には、ステージ蓋部13を開蓋した状態を示す。なお、図7には、ステージ蓋部13の上面を示す。ステージ蓋部13には、眼内レンズの潤滑剤が充填された注射器の針の挿入部20が設けられている。また、ノズル本体10には、眼内レンズ2の位置決め部材50を組み付けるためのセット面貫通孔12cが設けられている。また、ステージ蓋部13には、ステージ蓋部13が閉蓋された後にステージ部12に載置されている眼内レンズとプランジャー30の先端部との位置関係を確認するための確認窓部17が形成されている。位置決め部材50の詳細については後述する。なお、図1の説明からわかるように、図7は、眼内レンズ挿入器具1を下側から見た場合の斜視図である。したがって、挿入部20は、ステージ蓋部13を閉蓋したときに、ステージ蓋部13の外側に突出するように
設けられる。
図8に、ステージ部12およびステージ蓋部13の拡大図を示す。図8に示すように、ステージ蓋部13に設けられている挿入部20は、注射器の針を挿入するための孔であるニードル孔20aと注射器の針の先端をニードル孔20aに案内するための案内壁部20bを有する。案内壁部20bは、注射器の針がニードル孔20aに挿入された後は、針の移動、傾き、回転などを制限する機能も有する。ステージ部12には、眼内レンズ2が載置及び位置決めされる。眼内レンズ2のステージ部12に対する位置決めが完了したら、ステージ蓋部13をステージ部12との連結部14を軸として回転させることで、ステージ蓋部13が閉じられる。
ステージ蓋部13に設けられている確認窓部17は、ステージ蓋部13の他の部分よりも薄肉になる略矩形の薄肉部として形成されている。図7、8に示すように、確認窓部17は、ステージ蓋部13においてノズル本体10の後端部側に形成されている。また、ステージ蓋部13は可視光線を透過する樹脂などで形成されている。このため、眼内レンズ挿入器具1の使用者は、ステージ蓋部13が閉じられた後で、薄肉部である確認窓部17からステージ部12に載置された眼内レンズ2を確認することができる。なお、本実施例では確認窓部中央に案内突起13cがあるので、確認窓部は小窓が2つあるような形状になっている。
次に、プランジャー30がノズル本体10側に押し込まれると、プランジャー30がステージ部12に載置された眼内レンズ2に当接する。さらにプランジャー30が押し込まれると、眼内レンズ2は、ステージ部12からステージ部12と接続するノズル部15を経て、ノズル本体10の先端部10aに移動される。そして、眼内レンズ2は先端部10aの開口から押し出される。
上記のように構成された挿入器具1の眼内レンズ2の収納前においては、プランジャー30がノズル本体10に挿入されて初期位置に配置される。また、位置決め部材50が、前述のように、セット面12bの下方からノズル本体10に取り付けられる。これにより、位置決め部材50の第1載置部54、54、第2載置部56、56、第3載置部58、第4載置部60がセット面12bに突出した状態に保持される。
次に、眼内レンズ2のレンズ本体2aが支持部2b、2bをノズル本体10の前後方向に向けた状態で第1載置部54、54及び第2載置部56、56の上面に載置され位置決めされる。この状態において、眼内レンズ2の支持部2bのうち前方支持部は第3載置部58に、後方支持部は第4載置部60にそれぞれ支持されている。
眼内レンズ2を眼球内に挿入する際は、使用者は、ヒアルロン酸を注入穴16から適量注入した後に位置決め部材50をノズル本体10から取り外す。これにより、眼内レンズ2のレンズ本体2aを支持していた第1載置部54、54および第2載置部56、56、支持部2bを支持していた第3載置部58、第4載置部60がそれぞれセット面12bから後退し、眼内レンズ2がセット面12b上に移動可能に載置される。
そして、使用者は、ステージ蓋部13の確認窓部17から眼内レンズ2の支持部2bの後方支持部がプランジャー30の先端の切欠部31cによって支持されていることを確認する。プランジャー30の先端部と眼内レンズ2の支持部2bの位置関係が正常であれば、図9に示すように、確認窓部17から、支持部2bがプランジャー30の切欠部31cに支持され、支持部2bの一部が第4載置部60に載置されて第4位置決め部61に当接していることを視認できる。続いて、使用者は、眼組織に設けた切開創に、ノズル本体10のノズル部15における先端部10aを挿入する。ここで、先端部10aは斜めの開口
形状を有しているので、切開創への挿入を容易に行なうことができる。そして、使用者は、切開創にノズル部15を挿入した後に、プランジャー30の押圧板部33をノズル本体10の先端側に押し込む。これにより、セット面12aにセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2a外周にプランジャー30の作用部31の先端部31cが当接し、プランジャー30によって眼内レンズ2が先端部10aに向けて案内され、先端部10aの開口から眼内に放出される。
以上が本実施形態に関する説明であるが、上記の挿入部などの構成は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想と同一性を失わない範囲内において種々の変更が可能である。上記の説明では、ステージ蓋部に矩形の確認窓部を一箇所設ける構成としたが、確認窓部の形状および個数は適宜変更することができる。また、上記の説明では、確認窓部は薄肉部として形成されているが、薄肉部の厚さをゼロにする、すなわち確認窓部を、ステージ蓋部を貫通する開口部とすることも可能である。なお、確認窓部を開口部とした場合も、その点以外の眼内レンズ挿入器具の構成は上記の各図に示した構成と同じである。
1 眼内レンズ挿入器具
2 眼内レンズ
2a レンズ本体
2b 支持部
10 ノズル本体
10a ノズル本体の先端部
10b ノズル本体の後端部
12 ステージ部
13 ステージ蓋部
17 確認窓部
30 プランジャー
50 位置決め部材

Claims (5)

  1. 眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、
    前記器具本体に一体又は別体に設けられ、前記眼内レンズを収納することで前記眼内レンズを前記器具本体内に配置可能な収納部と、
    前記器具本体内を摺動可能に設けられ、前記収納部に配置された前記眼内レンズを押圧して前記挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズの押出部材と、
    を有し、
    前記収納部に収納された前記眼内レンズの支持部は前記眼内レンズの押出部材によって所定の位置関係で支持され、
    前記収納部に、前記収納部に収納された前記眼内レンズの前記支持部と前記眼内レンズの押出部材との位置関係を視認可能な確認窓部が設けられている
    ことを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 前記収納部は、前記眼内レンズが載置される載置面と、前記収納部に開閉自在に設けられ閉状態において前記載置面と対向する蓋部とを有し、前記確認窓部は前記蓋部に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  3. 前記確認窓部は、前記蓋部の閉状態において前記載置面に向かって肉厚が減少する薄肉部であることを特徴とする請求項2に記載の眼内レンズ挿入器具。
  4. 前記確認窓部は、前記蓋部の閉状態において前記載置面に向かって前記蓋部を貫通する開口部であることを特徴とする請求項2に記載の眼内レンズ挿入器具。
  5. 前記眼内レンズ挿入器具の前記収納部には、あらかじめ眼内レンズが収納されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の眼内レンズ挿入器具。
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