JP2017018894A - ファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置 - Google Patents

ファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーシング内部に吸引された気体によってモータが損傷するのを抑制すること、モータロータの回転に伴って生じるエネルギロスを削減し省エネルギ化することができるファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置を提供する。【解決手段】ファンスクラバーは、気体吸入口および気体吐出口を有するケーシングと、ケーシング内に配置されるファンと、を備える。また、ファンスクラバーは、液体が流れる液体流路、及び、液体流路と連通してケーシング内に液体を噴出するノズル、を有する液体噴出部を備える。さらに、ファンスクラバーは、ケーシング又はステータケーシングに対してファンを軸支する軸受を備える。そして、ファンスクラバーは、永久磁石を有しファンと一体に構成されるロータ、ファンの回転軸方向に永久磁石と対向して設けられるステータ、及び、ステータを収容するステータケーシング、を有するモータを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置に関する。
真空ポンプ装置は、半導体、液晶、太陽光パネル、又は、LED等の製造設備の一つとして広く使用されている。これらの製造プロセス等においては、真空ポンプを真空チャンバに接続して、真空チャンバ内に導入されたプロセスガスを真空ポンプによって真空引きする。真空ポンプによって真空引きする気体には、シランガス(SiH4)またはハロゲン系ガス(NF3、ClF3,SF6,CHF3,C2F6,CF4等)が含まれる場合がある。これらのガスは、有害可燃性または難分解性であり、そのまま大気中に放出することができない。そのため、従来、真空ポンプ装置では、真空ポンプの後段に、真空引きしたガスを無害化処理する除害装置が設けられる場合がある。
また、真空ポンプから排気されるプロセスガスには、真空チャンバ内での反応等によって固形化した物質、または、固形化しやすい物質が異物として混入している場合がある。こうした異物が除害装置に侵入すると、除害装置の詰まり又は処理効率の低下を招くおそれがある。このため、真空ポンプ装置と除害装置との間に、異物を取り除くための異物除去機構が設けられる場合がある。
異物除去機構としては、例えばフィルタ又はトラップなどが用いられる。フィルタ又はトラップは、簡易な構成で異物を除去することができるが、定期的にフィルタの交換などのメンテナンスが必要となる。また、異物除去機構としては、真空引きされた気体が案内されるケーシングと、ケーシング内で回転するファンと、ファンを駆動するモータと、液体を噴出するノズルと、を備えるファンスクラバーも知られている。ファンスクラバーは、ファンによって気体を撹拌し、ノズルから噴出される液体によって異物を捕捉する。一般に、ファンスクラバーでは、ケーシング内のファンがすべり軸受によってモータの主軸に軸支される。そして、モータのロータ室は冷却水で満たされ、この冷却水がすべり軸受の潤滑液としても利用される。
特開2003−251130号公報
除害装置の前段に異物除去機構としてファンスクラバーが設けられる場合、真空引きされた気体が、ファンとモータとの軸受部分を通じてモータのロータ室に侵入するおそれがある。真空引きされた気体には、腐食性があるガスが含まれる場合もあり、こうしたガスがモータ内部に侵入すると、モータのステータ等を劣化させる原因となる。
これに対して、モータ内部にガスが侵入しないように、真空引きされた気体が流れるケーシングとモータとを、メカニカルシールおよび軸継手などを経由して接続することも考えられる。しかし、メカニカルシールは真空引きした気体に含まれるガスで劣化する場合があり、この場合にはメンテナンスの頻度が大きくなってファンスクラバーの保守費用が増加する。また、軸継手を用いる場合には、モータの主軸とファンの回転軸の軸心がずれるとモータの振動および騒音の原因となるので、ファンスクラバーの製造に十分な経験と特殊な治工具が必要とされる。また、モータ内部にガスが侵入しないように窒素パージを
用いた軸シールが設けられる場合もある。その場合には、軸シールに窒素を供給するための設備が必要となり、ユーザーの設備負担および設置場所の制限を招いていた。
さらに、モータのロータ室が冷却水で満たされていると、冷却水内で主軸及びロータが回転するので、冷却水の撹拌に伴うエネルギロスが生じる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、ケーシング内部に吸引された気体によってモータが損傷するのを抑制することができるファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明は、メンテナンス費用を低下することができ、簡易な構成であるファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置を提供すことを目的の一つとする。さらに、本発明は、モータロータの回転に伴って生じるエネルギロスを削減し省エネルギ化することができるファンスクラバー、及び、真空ポンプ装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のファンスクラバーは、気体吸入口および気体吐出口を有するケーシングと、ケーシング内に配置されるファンと、を備える。また、ファンスクラバーは、液体が流れる液体流路、及び、液体流路と連通してケーシング内に液体を噴出するノズル、を有する液体噴出部を備える。さらに、ファンスクラバーは、ケーシング又はステータケーシングに対してファンを軸支する軸受を備える。そして、ファンスクラバーは、永久磁石を有しファンと一体に構成されるロータ、ファンの回転軸方向に永久磁石と対向して設けられるステータ、及び、ステータを収容するステータケーシング、を有するモータを備える。
かかる構成により、本発明のファンスクラバーは、ファンとステータとがステータケーシングによって離隔されるので、ケーシング内の気体がステータに接触するのを防止することができる。これにより、モータが損傷するのを抑制することができると共に、簡易な構成でメンテナンス費用を低下することができる。また、本発明のファンスクラバーでは、ケーシング内のファンと一体にロータが設けられるので、ロータの回転に伴う撹拌抵抗を低減することができ、エネルギ効率を向上することができる。
また、液体流路は、ノズルと軸受とに連通してもよい。
こうすれば、液体流路を通じてノズルに液体を供給することができるとともに、液体流路を通じて軸受に液体を供給することができる。
また、ファン及びステータケーシングは、樹脂で形成されていてもよい。
こうすれば、ファン及びステータケーシングで渦電流が生じるのを抑制することができ、モータのエネルギ効率を向上することができる。
また、ファン又はステータケーシングにおける軸受と接触する軸受接触部は、金属で形成されていてもよい。
こうすれば、軸受接触部の摩耗耐性の向上を図ることができる。
また、液体流路は、ファンの回転軸方向にステータを貫通して形成されていてもよい。
こうすれば、ノズルに液体を供給する配管が別途設けられるものに比して、液体流路を簡易にしたり、省スペースを図ったりすることができる。
また、液体流路は、ケーシングの気体吸入口を通ってノズルと連通してもよい。そして、ファンスクラバーは、気体吸入口における液体配路が配置されている部位の上流に設けられて気体吸入口に向けて流体を噴出する第2ノズルを更に備えてもよい。
これは、液体流路の付近を流れる気体が冷やされて固形化しやすいことに基づく。第2ノズルを備えることにより、気体吸入口に異物が堆積するのを抑制することができる。
本発明の真空ポンプ装置は、上記のファンスクラバーと、真空チャンバから気体を真空引きし、ファンスクラバーの気体吸入口に気体を吐出する真空ポンプと、を備える。
この本発明の真空ポンプ装置においても、本発明のファンスクラバーと同様の効果を奏することができる。
本実施形態の真空ポンプ装置の構成概略を示す図である。 第1実施形態のファンスクラバーの構成概略を示す図である。 図2のファンスクラバーにおいて液体の流れを太線矢印で示す図である。 すべり軸受および軸支部の断面の一例を示す図である。 第2実施形態のファンスクラバーの構成概略を示す図である。 第3実施形態のファンスクラバーの構成概略を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るファンスクラバー及び真空ポンプ装置を図面に基づいて説明する。なお、図面では、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。本実施形態の真空ポンプ装置は、例えば半導体、液晶、太陽光パネル、又は、LED等の製造設備の一つとして利用することができる。
図1は、本実施形態の真空ポンプ装置の構成概略を示す図である。本実施形態の真空ポンプ装置10は、図示しないチャンバに接続されてチャンバを真空引きする真空ポンプ12と、真空ポンプ12の後段に接続されるファンスクラバー20及び除害装置14を備える。本実施形態では、ポンプ12は、一例として、ドライ真空ポンプが用いられている。
ファンスクラバー20は、真空ポンプ12からの気体に含まれる固形化物などの異物を除去するために設けられている。また、除害装置14は、真空ポンプ12からの気体を無害化処理するために設けられている。除害装置14としては、燃焼式、乾式、湿式、ヒーター式、フッ素固定式、触媒式、プラズマ式、又は、希釈ユニット式(ブロア、N2添加、Air添加)等のうちの1つ又は複数を用いることができる。
本実施形態の真空ポンプ装置10では、真空ポンプ12によって真空引きされた気体がまずファンスクラバー20に案内され、ファンスクラバー20を通過した気体が除害装置14に案内される。こうした構成により、固形化物などの異物が除害装置14に導入されるのを抑制することができ、除害装置14の詰まり又は処理効率の低下が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ファンスクラバー20にて異物を捕集するために利用された液体(廃液)が除害装置14に導入されるものとした(図1中、ハッチングを付した部分参照)。これにより、ファンスクラバー20にて利用される液体(以下、「洗浄液」または「潤滑液」という)を除害装置14にて再利用することができる。ここで、除害装置14での洗浄液の再利用としては、例えば、除害装置14において気体から固形化した固形化物をファンスクラバー20と同様に捕集するために利用してもよいし、除害装置14を通過する気体と熱交換するために利用してもよい。また、除害装置14の構成要素の潤滑または冷却などのために洗浄液を利用してもよい。なお、ファンスクラバー20からの液体は、フィルタ又はトラップなどの異物を捕集する機構を通って除害装置14に送られてもよい。
<第1実施形態>
次に、本実施形態の真空ポンプ装置10に備えられたファンスクラバー20について詳
細に説明する。図2は、第1実施形態のファンスクラバーの構成概略を示す図である。また、図3は、図2のファンスクラバーにおいて液体の流れを太線矢印で示す図である。図3中、実線矢印はノズル27から吐出される洗浄液の経路を示しており、一点鎖線矢印はすべり軸受38を通る潤滑液の経路を示している。本実施形態のファンスクラバー20は、真空ポンプ12から吐出される気体を気体吸入口22aから吸入する。そして、ファンスクラバー20は、吸入した気体に含まれる固形化物等の異物を取り除いて、処理した気体を気体吐出口22bから除害装置14へ送る。ファンスクラバー20は、ケーシング22と、ファン24と、液体噴出部26と、モータ30と、を備えている。
ケーシング22は、処理対象である気体の流路を画定する。ケーシング22には、真空ポンプ12からの気体をケーシング22内のファン24へ案内する気体吸入口22a、吸入した気体を吐出する気体吐出口22b、及び、洗浄液と潤滑液を廃液として吐出する液体排出口22cが形成されている。本実施形態では、気体吸入口22aは、ケーシング22の側面に形成され、真空ポンプ12からの気体をファン24の回転軸ALに沿って案内する。また、本実施形態では、気体吐出口22bは、ケーシング22の上面に形成され、液体排出口22cは、ケーシング22の下面に形成されている。ただし、こうした例に限定されず、気体吸入口22a、気体吐出口22b、及び液体排出口22cはケーシング22の任意の位置に形成されればよい。また、気体吸入口22a,気体吐出口22b,及び液体排出口22cのそれぞれは、流体または異物が円滑に流れるように、例えば下流に向かうほど鉛直下方に向かう傾斜等が形成されていてもよい。
ケーシング22の内部には、ファン24が配置されている。ファン24は、モータ30からの動力によって回転してケーシング22内を撹拌する。本実施形態では、ファン24は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)で形成されている。ただし、ファン24は、その他の樹脂材料で形成されてもよく、また、アルミニウム等の金属材料で形成されてもよい。
本実施形態では、ファン24は、すべり軸受38を介してモータ30のステータケーシング36に軸支されている。ファン24は、気体吸入口22aからケーシング22内に吸入された気体を撹拌して気体吐出口22bに案内できるものであれば如何なる構成であってもよい。一例として、ファン24は、対向する2枚の円盤状の側板と、これらの側板の間に固着された複数の羽根と、を有する構成とすることができる。
また、ケーシング22の内部には、液体噴出部26が設けられている。液体噴出部26は、ケーシング22内に洗浄液を噴出する。洗浄液は、捕集する異物に基づいて決められればよい。洗浄液としては、一例として、水を使用することができる。
液体噴出部26は、複数の噴出口が形成されたノズル27と、ノズル27と連通する液体配管28と、を有する。液体噴出部26は、図示しない圧送機構によって液体配管28を介して洗浄液をノズル27に供給し、ノズル27から洗浄液を噴出する。本実施形態では、ノズル27は、ファン24の内側に設けられ、ファン24の中央から外周に向けて洗浄液を吐出する。液体配管28は、ファン24の回転を妨げないように、気体吸入口22a内に延びて配設されている。
また、ケーシング22には、ファン24と気体吐出口22bとの間に衝突板23が形成されている。ノズル27から噴出される洗浄液はファン24の遠心力によって外周に飛散するが、衝突板23が設けられていることによって気体吐出口22bに洗浄液が侵入するのを抑制することができる。なお、衝突板23は、ファン24と気体吐出口22bとの間だけではなく、例えば、ファン24の略全周を覆うように形成されてもよい。
モータ30は、ファン24に回転駆動力を提供して、ファン24を回転軸AL回りに回転させる。図示するように、モータ30は、ロータ31とステータ32とが回転軸AL方向に対向する、いわゆるアキシャルギャップ型のモータとして構成されている。モータ30は、ロータ31と、ステータ32と、ステータケーシング36と、を備える。
ロータ31は、ファン24に永久磁石31aが埋設されて構成されている。つまり、本実施形態のモータ30では、ロータ31はファン24と一体に構成されている。また、ステータ32は、ステータコア33にステータコイル34が装着された構成を有する。本実施形態のモータ30では、ステータコイル34への通電による電磁誘導によってロータ31及びファン24が回転軸AL回りに回転する。
ステータケーシング36は、ケーシング22と締結されている。図示するように、ステータケーシング36は、ケーシング22の内部と離隔してステータ32を収容している。本実施形態では、ステータケーシング36は、PPSで形成されている。このようにファン24及びステータケーシング36を樹脂で形成することによって、モータ30の駆動時に渦電流が生じるのを抑制することができ、モータ30のエネルギ効率の向上を図ることができる。ただし、ステータケーシング36についても、ファン24と同様に、PPS以外の樹脂材料で形成されてもよいし、金属材料で形成されてもよい。
ステータケーシング36は、回転軸ALに沿ってケーシング22内に突出する軸支部(軸受接触部)37を有する。軸支部37は、回転軸ALを軸心とする円筒状に形成されている。軸支部37は、外周側にすべり軸受38が配設され、すべり軸受38を介してファン24を軸支する。軸支部37は、ステンレスなどの金属で形成されている。ただし、軸支部37は、すべり軸受38と接触する外表面のみが金属で形成されていてもよい。軸支部37の基部(図2及び図3中右側)には、軸支部37の内周と外周とを接続する連通孔37aが形成されている。本実施形態では、一例として、周方向に均等な間隔で軸支部37に複数の連通孔37aが設けられている。軸支部37の内周側には液体配管28が挿通され、これにより、液体配管28は、ノズル27と連通すると共に、軸支部37の外周側に設けられたすべり軸受38と連通する。
図4は、すべり軸受および軸支部の断面の一例を示す図である。すべり軸受38は、一例として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で形成される。本実施形態では、すべり軸受38は、ファンスクラバー20の洗浄液を作動流体(潤滑液)とし、すべり面38aで軸支部37を受ける。また、本実施形態のすべり軸受38は、作動流体が円滑に流れるように、回転軸AL方向に延びる凹部38bがすべり面38aに形成されている。図4に示す例では、3つの凹部38bが円周方向に均等な位置に形成されている。なお、凹部38bは、図4に示すように断面が矩形状であってもよいし、断面がV字形状または半円状などであってもよい。
図3に示すように、本実施形態のファンスクラバー20では、図示しない圧送機構から液体配管28に洗浄液が供給されると、一部がノズル27から噴出され(図3中、太線矢印参照)、残部が軸支部37の連通孔37aを通ってすべり軸受38に供給される。ノズル27から噴出される洗浄液は、ケーシング27内部の気体を接触して気体に含まれる異物を捕捉し、液体排出口22cから排出される。また、すべり軸受38に供給される洗浄液は、すべり軸受38の作動流体(潤滑液)として機能する。このように本実施形態のファンスクラバー20では、ノズル27から噴出される洗浄液とすべり軸受38の作動流体とを同一の液体配管28で供給でき、流路の簡易化、及び、ファンスクラバー20の省スペース化を図ることができる。
以上説明した本実施形態のファンスクラバー20では、永久磁石31aがファン24に
埋設されてファン24とロータ31が一体に構成され、ステータ32とロータ31とが回転軸AL方向に対向して設けられる。このため、ステータケーシング36によってステータ32とケーシング22内を離隔することができる。これにより、ケーシング22内の気体がステータ32に接触するのを防止することができ、ステータ32が劣化するのを防止することができる。したがって、ケーシング22内の気体によってファン24を駆動するモータが損傷するのを抑制することができる。
また、ファンスクラバー20では、ケーシング22とステータケーシング36が直接に連結されている。これにより、ケーシング22とステータケーシング36との気密を容易に確保することができ、ケーシング22に吸入された気体が外部に漏出するのを抑制することができる。このため、例えば、ケーシング22とステータケーシング36との隙間からケーシング22内に向けて窒素パージ等を行うものに比して、ファンスクラバー20を簡易な構成とすることができる。なお、ステータケーシング36とケーシング22との連結は、ビスによる締結でもよいし、接着剤による接着でもよいし、溶接などでもよい。また、ケーシング22とステータケーシング36とは、別々に形成されるものに限定されず、一体に形成されてもよい。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態のファンスクラバーの構成概略を示す図である。第2実施形態のファンスクラバー20Aは、ノズル27への洗浄液の供給経路が第1実施形態と異なる点を除いて、第1実施形態と同様である。
第2実施形態のファンスクラバー20Aでは、モータ30Aのステータ32A及びステータケーシング36の中心に貫通孔39が形成されている。つまり、ステータ32A及びステータケーシング36Aが中空に形成されている。ここで、図5に示すように、ステータケーシング36Aは、中空に形成されたステータ32Aの内周面を含んでステータ32Aの周りを覆うことが好ましい。そして、第2実施形態のファンスクラバー20Aでは、ステータケーシング36Aの内部(貫通孔39)を洗浄液の液体流路とし、ステータケーシング36Aの内部を通じてノズル27に洗浄液が供給される。
上記したように、第1実施形態のファンスクラバー20では、液体配管28が気体吸入口22a内に配設されている。この場合には、気体吸入口22aを流れる気体が液体配管28に流れる洗浄液によって冷やされて固形化物が生じ、気体吸入口22aに堆積する可能性がある。これに対して、第2実施形態のファンスクラバー20Aでは、モータ30Aのステータ32A側からノズル27に洗浄液が供給されるので、気体吸入口22aに異物が堆積するのを抑制することができる。また、こうした構成により、気体吸入口22aに液体配管28が設けられるものに比して、洗浄液の流路を簡易化、及び、ファンスクラバー20Aの省スペース化を図ることができる。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態のファンスクラバーの構成概略を示す図である。第3実施形態のファンスクラバー20Bは、第2ノズル27Bを備える点で第1実施形態と異なり、その他の点については、第1実施形態と同様である。
第3実施形態のファンスクラバー20Bは、気体吸入口22aに洗浄液を噴出する第2ノズル27Bを備えている。第2ノズル27Bは、図6に示すように、気体吸入口22a内に設けられ、図示しない圧送機構から洗浄液が供給される。具体的には、第2ノズル27Bは、気体吸入口22aにおける液体配管28が配置されている部位よりも上流に設けられる。こうした構成により、液体配管28の近傍で気体が冷やされて固形化物が生じても、第2ノズル27Bから洗浄液を噴出することで気体吸入口22aに異物が堆積するの
を抑制することができる。
<変形例>
上記したファンスクラバー20では、洗浄液が流れる液体配管28がすべり軸受38に連通するものとした。しかし、ノズル27への洗浄液の流路と、すべり軸受38への作動流体への流路が別々に形成されてもよい。また、上記したファンスクラバー20では、ファン24の軸受として、すべり面38aに凹部38bが形成されたすべり軸受38が用いられるものとした。しかし、すべり軸受38のすべり面38aに代えて、又は加えて、ステータケーシング36の突出部37外周面に凹部が形成されてもよい。また、凹部38bが形成されていないすべり軸受を用いてもよい。さらに、すべり軸受に代えて、又は加えて、玉軸受など他の軸受の構成を用いてもよい。
上記した真空ポンプ装置10では、真空ポンプ12の後段に、ファンスクラバー20と除害装置14とが設けられるものとしたが、他の構成を更に備えてもよい。また、除害装置14の後段にファンスクラバー20が備えられてもよい。また、上記した真空ポンプ装置10では、除害装置14には、ファンスクラバー20で利用された洗浄液が導入されるものとした。しかし、これに代えて、除害装置14で利用された液体がファンスクラバー20に供給されてノズル27から噴出されてもよい。また、廃液を再利用しなくてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10 真空ポンプ装置
12 真空ポンプ
14 除害装置
20,20A〜20C ファンスクラバー
22 ケーシング
22a 気体吸入口
22b 気体吐出口
22c 液体排出口
23 衝突板
24 ファン
26 液体噴出部
27 ノズル
27B 第2ノズル
27C 第3ノズル
28 液体配管
29 スクレーパ
30,30A モータ
31 ロータ
31a 永久磁石
32,32A ステータ
33 ステータコア
34 ステータコイル
36,36A ステータケーシング
37 軸支部
37a 連通路
38 すべり軸受
38a すべり面
38b 凹部
39 貫通孔
AL 回転軸

Claims (7)

  1. 気体吸入口および気体吐出口を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置されるファンと、
    液体が流れる液体流路、及び、前記液体流路と連通して前記ケーシング内に前記液体を噴出するノズル、を有する液体噴出部と、
    永久磁石を有し前記ファンと一体に構成されるロータ、前記ファンの回転軸方向に前記永久磁石と対向して設けられるステータ、及び、前記ステータを収容するステータケーシング、を有するモータと、
    前記ケーシング又は前記ステータケーシングに対して前記ファンを軸支する軸受と、
    を備えるファンスクラバー。
  2. 請求項1に記載のファンスクラバーであって、
    前記液体流路は、前記ノズルと前記軸受とに連通する、
    ファンスクラバー。
  3. 請求項1又は2に記載のファンスクラバーであって、
    前記ファン及び前記ステータケーシングは、樹脂で形成されている、
    ファンスクラバー。
  4. 請求項3に記載のファンスクラバーであって、
    前記ファン又は前記ステータケーシングにおける前記軸受と接触する軸受接触部は、金属で形成されている、
    ファンスクラバー。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のファンスクラバーであって、
    前記液体流路は、前記ファンの回転軸方向に前記ステータを貫通して形成されている、
    ファンスクラバー。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載のファンスクラバーであって、
    前記液体流路は、前記ケーシングの気体吸入口を通って前記ノズルと連通し、
    前記気体吸入口における前記液体配路が配置されている部位の上流に設けられて前記気体吸入口に向けて流体を噴出する第2ノズルを更に備える、
    ファンスクラバー。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載のファンスクラバーと、
    真空チャンバから気体を真空引きし、前記ファンスクラバーの気体吸入口に気体を吐出する真空ポンプと、
    を備える真空ポンプ装置。
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