JP2017020008A - 非延焼性グリース組成物 - Google Patents
非延焼性グリース組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017020008A JP2017020008A JP2016129972A JP2016129972A JP2017020008A JP 2017020008 A JP2017020008 A JP 2017020008A JP 2016129972 A JP2016129972 A JP 2016129972A JP 2016129972 A JP2016129972 A JP 2016129972A JP 2017020008 A JP2017020008 A JP 2017020008A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease composition
- base oil
- complex ester
- mass
- grease
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
Description
本実施の形態に係るグリース組成物は、基油と、増ちょう剤とを含有するものであり、非延焼性を有するグリース組成物(以下、「非延焼性グリース組成物」、または単に「グリース組成物」ともいう)である。ここで、「非延焼性」とは、着火せず、あるいは着火した場合でも燃え広がりを抑制することができる性質をいう。具体的に、非延焼性については、そのグリースに対して、例えば後述する実施例にて行ったような、高温に加熱した鋼球等の加熱物を接触させ、消火した時点での延焼距離を縦方向と横方向とで測定することによって評価することができる。
基油は、グリース組成物の主成分をなすものである。本実施の形態に係る非延焼性グリース組成物においては、基油として合成油のみからなる。つまり、鉱物油を含有しない。ここで、「合成油」とは化学的に合成された油であり、一方で、「鉱物油」とは天然の原油から分離、蒸留、精製されて得られる油である。
コンプレックスエステルとは、例えば、1価アルコール及び多価アルコールと、多塩基酸とを原料として合成されるエステルである。本実施の形態において、コンプレックスエステルとしては、特に限定されないが、脂肪族1価アルコール及び脂肪族多価アルコールと、直鎖状又は分岐状の脂肪族モノカルボン酸、直鎖状又は分岐状の脂肪族二塩基酸あるいは芳香族二塩基酸、三塩基酸、四塩基酸とからなるコンプレックスエステルを好適に使用することができる。
上述したように、本実施の形態に係る非延焼性グリース組成物は、基油として、少なくともコンプレックスエステルを含み、そして、その基油としては、特に、コンプレックスエステルとポリアルファオレフィンとの混合基油であることがより好ましい。
上述したように、基油としてコンプレックスエステルとポリアルファオレフィンとの混合基油とする場合、その混合比率としては、特に限定されないが、質量比でコンプレックスエステル:ポリアルファオレフィン=30:70〜70:30とすることが好ましく、40:60〜60:40とすることが好ましく、50:50とすることがより好ましい。
なお、グリース組成物中における基油の含有量としては、特に限定されないが、グリース組成物中に60質量%〜95質量%程度の割合とすることができる。なお、基油の含有量に関しては、所望のグリース硬度を得るために添加する増ちょう剤の含有量も考慮して任意に定めることができる。
増ちょう剤は、上述した基油と共にグリース基剤を構成し、油を保持する成分であり、従来から一般的に使用されているものを用いることができる。
本実施の形態に係る非延焼性グリース組成物には、添加剤として固体潤滑剤を含有させることができる。このように固体潤滑剤を含有させることによって、耐荷重性等の優れた潤滑性を発揮させながら、非延焼性を有するグリース組成物とすることができる。
また、本実施の形態に係る非延焼性グリース組成物には、添加剤としてフェノール系酸化防止剤を含有させることができる。フェノール系酸化防止剤は、優れた難燃性を有する成分である。そのメカニズムは明らかではないが、フェノール系酸化防止剤を配合させることで、より優れた非延焼性を発揮させることができる。
本実施の形態に係るグリース組成物においては、上述した各成分のほか、グリースに一般的に用いられている各種添加剤を、非延焼性の作用を阻害しない範囲でさらに配合させることができる。具体的には、フェノール系酸化防止剤以外の酸化防止剤、防錆剤、油性剤、極圧剤、耐摩耗剤、金属不活性剤、ポリマー、金属系清浄剤、非金属系清浄剤、着色剤、撥水剤等が挙げられる。
本実施の形態に係る非延焼性グリース組成物は、合成油のみからなる基油と、増ちょう剤とを含有し、具体的にその基油としては少なくともコンプレックスエステルを含む。
以下、本発明の実施例を示してより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
実施例、比較例において、下記表1に示す組成となるようにグリース組成物を製造し、非延焼性等についての評価を行った。
<基グリース>
・リチウム複合石鹸グリース
メタロセンPAOを基油とし、リチウム複合石鹸を増ちょう剤として含有するグリース
<合成油(基油)>
・ポリアルファオレフィン:メタロセンPAO(40℃動粘度:400mm2/s)
メタロセン触媒を用いた重合させたポリアルファオレフィン
・コンプレックスエステル:
ネオペンチルグリコールと、ダイマー酸と、2−エチルヘキシルアルコールとをエステル化反応して得られたもの
<フェノール系酸化防止剤>
ヘキサメチレンビス[3−(3,5−di−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
(非延焼性試験)
非延焼性の評価は、φ85mmの円形のブリキ製皿(深さ7mm)に、作製したグリース組成物10gを均一に詰め、電気炉中で900℃に加熱した3/4インチJIS玉軸受鋼球をその中央入れて、消火した時点での延焼距離を縦方向と横方向とで測定してその平均値(mm)を求めた。
上述した非延焼性試験の結果から、下記表1の評価欄において、非延焼性に優れる場合を「○」とし、非延焼性が無い(十分ではない)場合を「×」として表記し、実施例、比較例にて作製したグリース組成物について評価した。
燃焼試験は、非延焼性試験と同様に、φ67mm×深さ11mmのブリキ製皿に、作製したグリース組成物20gを均一に詰め、電気炉中で900℃に加熱した3/4インチJIS玉軸受鋼球をその中央に入れて、消火するまでの時間(秒)を測定した。
潤滑性の評価として、耐荷重性試験を実施した。耐荷重性試験としては、ASTM D 2596により規定された方法に基づいてシェル式四球試験を実施し、融着荷重(WL、N)を測定した。下記表1の評価欄において、その融着荷重の測定結果から、耐荷重性が良好であったものを「○」とし、それよりもやや耐荷重性が劣ったものを「△」として表記した。この耐荷重性試験においては、融着荷重が2452N以上であると、実用上、耐荷重性が特に良好であるといえる。なお、表1に示すように、本実施例で試験を行った全て(実施例、比較例)のグリース組成物において、優れた潤滑性を奏した。
Claims (7)
- 基油と、増ちょう剤とを含有し、非延焼性を有するグリースであって、
前記基油は、合成油のみからなり、少なくともコンプレックスエステルを含み、
前記コンプレックスエステルの含有量が5質量%を超え55質量%未満の範囲である
ことを特徴とする非延焼性グリース組成物。 - 前記基油は、前記コンプレックスエステルと、ポリアルファオレフィンとの混合物により構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の非延焼性グリース組成物。 - 前記ポリアルファオレフィンは、40℃動粘度が400mm2/s以上である
ことを特徴とする請求項2に記載の非延焼性グリース組成物。 - 前記基油を構成するコンプレックスエステルは、ネオペンチルグリコールと、ダイマー酸と、2−エチルヘキシルアルコールとをエステル化反応して得られたものである
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の非延焼性グリース組成物。 - 添加剤として固体潤滑剤を含有し、
前記固体潤滑剤は、グラファイト又は炭酸カルシウムである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の非延焼性グリース組成物。 - 添加剤としてフェノール系酸化防止剤を含有する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の非延焼性グリース組成物。 - 前記増ちょう剤は、リチウム複合石けんである
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の非延焼性グリース組成物。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015137316 | 2015-07-08 | ||
| JP2015137316 | 2015-07-08 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017020008A true JP2017020008A (ja) | 2017-01-26 |
| JP6704805B2 JP6704805B2 (ja) | 2020-06-03 |
Family
ID=57887654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016129972A Expired - Fee Related JP6704805B2 (ja) | 2015-07-08 | 2016-06-30 | 非延焼性グリース組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6704805B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114591781A (zh) * | 2022-03-18 | 2022-06-07 | 中国科学院兰州化学物理研究所 | 一种轮带润滑剂及其制备方法和应用 |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03505235A (ja) * | 1989-03-31 | 1991-11-14 | アモコ コーポレーション | 製鋼所その他の金属加工工場でグリース火災を予防する方法 |
| US5854185A (en) * | 1994-03-31 | 1998-12-29 | Shell Oil Company | Lubricant mixtures and grease compositions based thereon |
| JP2001507334A (ja) * | 1996-09-06 | 2001-06-05 | エクソン・ケミカル・パテンツ・インク | 高粘度の複合アルコールエステル |
| JP2002060769A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-02-26 | New Japan Chem Co Ltd | 潤滑油 |
| JP2008094991A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | ウレアグリース組成物 |
| JP2008239706A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Kyodo Yushi Co Ltd | グリース組成物及び軸受 |
| JP2008274190A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | ギヤ油組成物 |
| JP2009046625A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | グリース組成物 |
| JP2015071685A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 富士フイルム株式会社 | 複合ポリエステル組成物及び潤滑剤 |
-
2016
- 2016-06-30 JP JP2016129972A patent/JP6704805B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03505235A (ja) * | 1989-03-31 | 1991-11-14 | アモコ コーポレーション | 製鋼所その他の金属加工工場でグリース火災を予防する方法 |
| US5854185A (en) * | 1994-03-31 | 1998-12-29 | Shell Oil Company | Lubricant mixtures and grease compositions based thereon |
| JP2001507334A (ja) * | 1996-09-06 | 2001-06-05 | エクソン・ケミカル・パテンツ・インク | 高粘度の複合アルコールエステル |
| JP2002060769A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-02-26 | New Japan Chem Co Ltd | 潤滑油 |
| JP2008094991A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | ウレアグリース組成物 |
| JP2008239706A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Kyodo Yushi Co Ltd | グリース組成物及び軸受 |
| JP2008274190A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | ギヤ油組成物 |
| JP2009046625A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | グリース組成物 |
| JP2015071685A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 富士フイルム株式会社 | 複合ポリエステル組成物及び潤滑剤 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114591781A (zh) * | 2022-03-18 | 2022-06-07 | 中国科学院兰州化学物理研究所 | 一种轮带润滑剂及其制备方法和应用 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6704805B2 (ja) | 2020-06-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6870894B2 (ja) | 難燃性グリース組成物 | |
| JP6693033B2 (ja) | 電気自動車又はハイブリッド車用潤滑油組成物 | |
| CN103958653B (zh) | 润滑脂组合物 | |
| JP2019172920A (ja) | グリース組成物 | |
| EP3692121B1 (en) | Grease composition | |
| JPWO2010064347A1 (ja) | 難燃性油圧作動油組成物 | |
| JP2013529722A (ja) | 増粘剤収率が向上したリチウム錯体グリース | |
| JP5793756B2 (ja) | 自動車用潤滑油 | |
| JP6712943B2 (ja) | グリース組成物 | |
| JP5411457B2 (ja) | 潤滑剤組成物 | |
| JP6051097B2 (ja) | グリースの製造方法 | |
| JP4310286B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP2017171717A (ja) | 非延焼性グリース組成物 | |
| JP6704805B2 (ja) | 非延焼性グリース組成物 | |
| JP6721377B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP5445767B2 (ja) | 高温用潤滑油組成物 | |
| JP6238364B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP5383392B2 (ja) | グリース組成物 | |
| KR20190104994A (ko) | 그리스 조성물, 해당 그리스 조성물의 제조 방법, 및 해당 그리스 조성물의 사용 방법 | |
| JP7181778B2 (ja) | 難燃性油圧作動油 | |
| JP2019099767A (ja) | グリース組成物 | |
| WO2018012639A1 (ja) | 難燃性グリース組成物 | |
| JPH115988A (ja) | 難燃性ポリオールエステル系潤滑油組成物 | |
| JP2009161706A (ja) | グリース組成物 | |
| US20090286705A1 (en) | Flame retardant lubricating oil compositions |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180718 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190320 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190416 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190617 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191023 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191220 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200414 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200513 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6704805 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
