JP2017102164A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧状態で出荷しても、構成部材に摺擦痕が付きにくい画像加熱装置を提供する。
【解決手段】記録紙上のトナー像を加熱するためのニップ部Nを形成する第1の回転体41及び第2の回転体50と、第1の回転体と第2の回転体のうち少なくとも一方を他方に向けて加圧する加圧機構80と、加圧機構によるニップ部での圧力を第1の圧力とこれよりも低い第2の圧力とに変更可能な変更機構と、を有し、未使用状態においてはニップ部での圧力が第2の圧力となっており、且つ、シート状部材Paが挟み込まれた状態にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録紙上のトナー像を加熱する画像加熱装置に関する。この画像加熱装置は、電子写真方式などの複写機、プリンタ、ファックス、それらの複合機能機等の画像形成装置に搭載され得る。
従来、画像形成装置においては、画像データに基づいて像担持体上に形成された潜像が、現像装置から供給されたトナーによって現像され、像担持体上に顕像としてのトナー像が形成される。この像担持体上のトナー像は転写装置によって記録紙に転写され、画像加熱装置としての定着装置によって記録紙上に定着される。
特許文献1に記載の定着装置では、駆動モータからの駆動によって回転可能に設けられた加圧ローラと、加圧ローラに対向して設けられた定着部材であり可撓性を有する無端状のベルト部材である定着ベルトとを圧接させる。これにより、定着ニップ部が形成される。
しかしながら、圧接状態で定着装置を出荷すると、物流時において長期にわたりこのような圧接状態で放置される場合が生じ、その結果、加圧ローラの一部が扁平形状になる、いわゆるCセット現象(圧縮塑性歪み:コンプレッションセット)が発生する。
この状態でユーザーが画像形成装置を使い、プリント動作を行い、定着ベルトと加圧ローラを回転させると扁平に変形した加圧ローラのために変音が生じ、動作不良や駆動系破損の原因となる。
また、定着ベルトと加圧ローラを離間させた状態で定着装置を出荷すると、振動や衝撃が加わった際に、意図せず定着ベルトと加圧ローラが接触し、打痕が付くことが懸念される。
上述した課題を解決するために、特許文献2で開示されるような低圧状態に切り替えられる構成を備える定着装置では、低圧状態で梱包し、出荷する方式が考えられる。
特開2005−114959号公報 特開2013−164610号公報
しかしながら、低圧状態で梱包し、出荷する場合も次のような問題点がある。低圧のため、意図せず定着ベルトと加圧ローラが回転した時に、定着ベルトと加圧ローラの間で速度差が生じやすい。そのため、定着ベルトに摺擦痕が付き易く、画像不良の原因となる。
そこで、本発明は、低圧状態で出荷しても、構成部材に摺擦痕が付きにくい画像加熱装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、記録紙上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方に向けて加圧する加圧機構と、前記加圧機構による前記ニップ部での圧力を第1の圧力とこれよりも低い第2の圧力とに変更可能な変更機構と、を有し、未使用状態においては前記ニップ部での圧力が前記第2の圧力となっており、且つ、シート状部材が挟み込まれた状態にあることを特徴とする。
本発明によれば、画像加熱装置を低圧状態で出荷しても物流時に構成部材に摺擦痕が付きにくい。
実施例の定着装置の輸送時形態の斜視図 画像形成装置の一例の構成模型図 定着装置の斜視図 (a)と(b)は定着装置の正面図と縦断正面図 図4の(a)における(5)−(5)線に沿う拡大右側面図 (a)と(b)は定着装置の左側面図と一部切り欠きの左側面図 (a)と(b)は定着装置の右側面図と一部切り欠きの右側面図 定着ベルトの層構造模式図 偏心カム(圧解除部材)の形状説明図 加圧構成・圧力減少構成・圧解除構成におけるベルトユニット位置の説明図 用紙が搬送されるときに作用する力の説明図 用紙が搬送されていない時に定着ベルトに作用する力の説明図 定着装置のニップ部に挟んだ用紙の後端を固定した時に作用する力の説明図
《実施例1》
(1)画像形成装置
図2は、本発明に従う画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例の構成模型図であり、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置(プリンタ)である。Y・C・M・Kはそれぞれイエロー(Y)・シアン(C)・マゼンタ(M)・ブラック(K)の色トナー像を形成する4つの電子写真画像形成部であり下から上に順に配列されている。各画像形成部は、いずれも、感光体ドラム1、帯電装置2、現像装置3、クリーニング装置4等を有する。5は各画像形成部のドラム1にレーザー走査露光する光学系である。ドラム1にトナー像を形成する電子写真プロセスは公知に属するからその説明は割愛する。
各画像形成部においてドラム1上にそれぞれ形成されたY色、C色、M色、K色のトナー像は一次転写ローラ10により中間転写体としてのエンドレスベルト6に所定の位置合わせ状態で順に重畳されて転写される。これにより、ベルト6上にY色+C色+M色+K色の4色重畳の未定着のトナー像が形成される。ベルト6はローラ7・8・9間に張架されており、矢印の方向に回転駆動される。ドラム1上の転写残りのトナーはクリーニング装置4により除去される。なお、単色のみの画像形成時(単色モード)にはその色のみの画像形成が行われる。
一方、カセット11内の記録紙(記録材:以下、用紙と記す)Pが給送ローラ12の駆動により一枚ずつ給送される。そして、レジストローラ13により所定の制御タイミングでベルト6と二次転写ローラ14との圧接部である二次転写ニップ部に導入されて挟持搬送される。これによりベルト6上のトナー像が用紙Pに転写(静電転写)される。
ニップ部を出た用紙Pはベルト6から分離され、画像加熱装置としての定着装置16に導入されてトナー像の定着処理を受け、フルカラーあるいはモノカラーの画像形成物として排紙パス17を通って排紙トレイ18に送り出される。ベルト6上の転写残りのトナーはクリーニング装置15により除去される。本実施例の画像形成装置において、定着装置16までの機構部が用紙Pにトナー像を形成する画像形成器である。aは用紙搬送方向(記録材搬送方向)を示している。
(2)定着装置
図3は定着装置16の斜視図、図4の(a)と(b)は同装置16の正面図と縦断正面図である。図5は図4の(a)における(5)−(5)線に沿う拡大右側面図である。図6の(a)と(b)は同装置16の左側面図と一部切り欠きの左側面図である。図7の(a)と(b)は同装置16の右側面図と一部切り欠きの右側面図である。
以下の説明において、定着装置16またはこれを構成している部材の長手方向とは用紙搬送路面内において用紙搬送方向aに直交する方向に平行な方向である。また短手方向とは用紙搬送方向に平行な方向である。定着装置16に関し、正面とは装置を用紙入口側からみた面、背面とはその反対側の面(用紙出口側)、左右とは装置を正面から見て左または右である。上流側と下流側とは用紙搬送方向aに関して上流側と下流側である。
本実施例の定着装置16は、誘導加熱によるベルト加熱方式の画像加熱装置であり、大別して、下記のような部材や機構を有している。
a:用紙Pのトナー像担持面と接触する第1の回転体(定着部材)としての可撓性を有するエンドレスベルト(以下、定着ベルトあるいはベルトと記す)41を含む加熱アセンブリ(ベルトユニット)40
b:ベルト41に対向する第2の回転体(加圧部材)としての弾性を有する加圧ローラ50
c:ベルト41を加熱する加熱器としてのコイルユニット(誘導加熱装置、磁束発生手段)60
d:ベルト41と加圧ローラ50とを圧接させて用紙上(記録材上)の画像を加熱(画像加熱処理;定着)するニップ部Nを形成する加圧機構80
e:加圧機構80によるニップ部Nの圧力を変更する変更機構
上記のような部材や機構は定着装置16の装置シャーシ(ハウジング)30の左右の側板30L・30R間に配設(内包)されている。
(2−1)加熱アセンブリ40
加熱アセンブリ40は、円筒状で可撓性を有するベルト41を有する。ベルト41はコイルユニット60から発生される磁界(磁場、磁束)が存在する領域を通過したときに電磁誘導で発熱する磁性部材(金属層、導電部材)を有する。また、ベルト41の内部に挿入された金属製のステー42を有する。ステー42の下面には長手に沿って圧力付与部材としての加圧パッド(ニップパッド)43が取り付けられている。
パッド43はベルト41と加圧ローラ50との間に所定の押圧力を作用させてニップ部(定着部、定着ニップ部)Nを形成する部材であり、耐熱性樹脂製である。ステー42はニップ部Nに圧力を加えるために剛性が必要であるため、本実施例では鉄製である。また、ステー42の上面側(コイルユニット60側)には、ベルト41を効率的に加熱するために誘導磁場をベルト41に集中させるための磁性体コア(内側の磁性コア)44がステー42の長手にわたって配設されている。
ステー42の左右の両端部がそれぞれベルト41の左右の両端部から外方に突出している。その両端部に対してそれぞれ左右対称形状のフランジ部材(定着フランジ)45L・45Rが嵌着されている。フランジ部材45L・45Rはベルト41の長手方向(幅方向:左右方向)への移動および周方向の形状を規制する規制部材である。ベルト41は上記のステー42・パッド43・コア44の組立て物に対してルーズに外嵌されている。ベルト41の長手方向への移動はフランジ部材45L・45Rの内向き面により規制される。
ベルト41は、後述するように、基層41a(図8)が電磁誘導発熱する金属で構成されている。そのため、回転状態のベルト41の長手方向への寄りを規制するための手段としては、ベルト41の端部を単純に受け止めるだけのフランジ部を有するフランジ部材45L・45Rを設ければ十分である。これにより、定着装置16の構成を簡略化できるという利点がある。
パッド43の長手中央部にはベルト41の温度を検知する温度検知手段(温度検出素子)としてのサーミスタ等の温度センサTHが弾性を有する支持部材46を介して配設されている。センサTHはベルト41の内面に対して部材46により弾性的に当接している。これにより、回転されるベルト41のセンサ当接面が波打つなどの位置変動が生じたとしてもセンサTHがこれに追従してベルト41の内面との良好な接触状態が維持される。
加熱アセンブリ40はフランジ部材45L・45Rをそれぞれ側板30L・30Rに配設されている縦方向のガイドスリット部31に係合させて配設されている。したがって、加熱アセンブリ40は全体に側板30L・30R間においてスリット部31に沿って上下方向に移動可能な自由度を有する。
図8はベルト41の層構成を示す模型図である。本実施例では、ベルト41は内径が30mmで電気鋳造法によって製造したニッケル基層(磁性部材、金属層)41aを有している。この基層41aの厚みは40μmである。基層41aの外周には弾性層41bとして耐熱性シリコーンゴム層が設けられている。層41bの厚さは100〜1000μmの範囲内で設定するのが好ましい。
本実施例では、ベルト41の熱容量を小さくしてウォーミングアップタイムを短縮し、かつカラー画像を定着するときに好適な定着画像を得ることを考慮して、層41bの厚みは300μmとされている。シリコーンゴムは、JIS−A20度の硬度を持ち、熱伝導率は0.8W/mKである。更に層41bの外周には、表面離型層41cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられている。
基層41aの内面側には、ベルト内面とセンサTHとの摺動摩擦を低下させるために、フッ素樹脂やポリイミドなどの樹脂層(滑性層)41dを10〜50μmの厚みで設けても良い。本実施例では、層41dとしてポリイミドの層を20μmの厚みで設けた。
ベルト41は全体的に低熱容量で可撓性(弾性)を有し、自由状態においては円筒形状を保持している。金属層41aにはニッケルのほかに鉄合金や銅、銀などの金属を選択可能である。また、樹脂基層にそれら金属を積層させるなどの構成でも良い。金属層41aの厚みは、ユニット60の後述する励磁コイル62に流す高周波電流の周波数と金属層41aの透磁率・導電率に応じて調整して良く、5〜200μm程度の間で設定すると良い。
(2−2)加圧ローラ50
加圧ローラ50は加熱アセンブリ40の下側において、軸線方向をアセンブリ40の長手方向にほぼ平行にして、側板30L・30R間に軸受51を介して回転可能に配設されている。
本実施例において、ローラ50は、長手方向中央部の径が20mmで両端部の径が19mmである鉄合金製の芯金50aに弾性層50bとしてシリコーンゴム層を設けた、外径が30mmのクラウン形状を有している弾性ローラである。表面は離型層50cとしてフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)が30μmの厚みで設けられる。ローラ50の長手方向中央部における硬度は、ASK−C70℃である。
芯金50aにテーパー形状(クラウン形状)をつけているのは、加圧した時にパッド43が撓んでもベルト41とローラ50との圧接で形成されるニップ部Nの圧力がニップ部の長手方向にわたって均一になるようにするためである。本実施例におけるニップ部Nの短手幅は、ニップ圧が600Nにおいては、長手方向両端部で約9mm、中央部では約8.5mmである。これは用紙Pの両端部での搬送速度が中央部と比べて速くなるので紙しわが発生しにくくなるという利点がある。
芯金50aの右側の端部にはギア52が固定して配設されている。このギア52に対して制御部309で制御されるモータ53の駆動力が伝達手段(不図示)を介して伝達されて、ローラ50が駆動回転体として図5において矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。
(2−3)コイルユニット60
コイルユニット60はベルト41を誘導加熱する加熱器(誘導加熱手段)であり、加熱アセンブリ40の上面側、即ち加熱アセンブリ40のローラ50側とはほぼ180°反対側に配設されている。コイルユニット60はベルト41の長手方向に沿って長いハウジング61の内部に励磁コイル(磁束を生ずるコイル)62、磁性体コア63等を組み付けたものである。
ハウジング61は左右方向を長手とする横長箱型で耐熱樹脂製の成型品(電気絶縁性の樹脂のモールド部材)である。ハウジング61の底板61a側がベルト41に対する対向面である。底板61aは横断面においてベルト41の外周面の略半周範囲に沿うようにハウジング61の内側に湾曲している。
コイルユニット60はハウジング61の両端部が加熱アセンブリ40の左右のフランジ部材45L・45Rにブラケット66を介して受け止められている。これにより、ハウジング61の底板61aがベルト41の上面に対して所定のギャップ(隙間)αを存して対面している。コイルユニット60はハウジング61の左右の側板がそれぞれの側のフランジ部材45L・45Rにワイヤーバネ(不図示)で括りつけられている。つまり、コイルユニット60は加熱アセンブリ40と一体化されている。
従って、加熱アセンブリ40のフランジ部材45L・45Rが後述するように加圧されて沈みこむとコイルユニット60もギャップαを維持したまま一緒に沈みこむ。また、フランジ部材45L・45Rが減圧または圧力解除されて浮くとコイルユニット60もギャップαを維持したまま一緒に浮く。
コイル62は、電線として例えばリッツ線を用い、これを横長・船底状にしてベルト41の周面と側面の一部に対向するように巻回してなる。そして、ハウジング内側に湾曲している底板61aの内面に当てがわれてハウジング内部に収められている。コイル62には、制御部309で制御される電源装置(励磁回路)64から高周波電流が印加される。
コア63は、コイル62によって発生した磁界がベルト41の金属層(導電層)以外に実質漏れないようにコイル62を覆わせた外側の磁性体コア(外側の磁性コア)である。そして、コア63はベルト41の長手方向に沿って配設されており、かつ、用紙搬送方向aに直交する方向に複数に分割されて並んで配置されており、コイル62の巻き中心部と周囲を囲むように構成されている。
複数に分割されているコア63は、装置に使用可能な最大幅サイズの用紙よりも幅狭の用紙が通紙されたときの非通紙部昇温を抑制するために、非通紙部に対応する部分の分割コアが移動機構(不図示)によりコイル6との隙間を広げる方向に移動される。これにより、非通紙部に対応する部分のベルト41を通過する磁束密度を低め、そのベルト部分の発熱量を低下させている。この分割コアの移動制御は本発明の要点外であるから詳細な説明は省略する。
(2−4)加圧機構80と変更機構
加圧機構80は、本実施例においては、加熱アセンブリ40のパッド43を、ベルト41を介してローラ50に所定の押圧力(圧力)で加圧してベルト41とローラ50との間に所定のニップ部Nを形成する加圧手段である。本実施例においてはこの加圧機構80の圧力(ニップ部での圧力)を変更機構により変更可能に構成してある。
以下、具体的な機構構成を説明する。側板30L・30Rの外側の上部には、それぞれ、左右対称に加圧部材としての左右一対の前後方向(用紙搬送方向)に長い加圧レバー81L・81Rが配設されている。
レバー81Lはフランジ部材45Lの被加圧部45aの上側に位置しており、後端部はフランジ部材45Lよりも後方において側板30Lに対して支持軸81aを中心に上下方向に回動可能に枢着されている。即ち、レバー81Lは支持軸81aを支点としてフランジ部材45Lの被加圧部45aを圧接する方向、もしくは被加圧部45aから離間する方向に動作できるようになっている。
レバー81Lの前端部はフランジ部材45Lよりも前側に位置している。レバー81Lは側板30Lとの間に配設された付勢部材としてのばね付きビス82Lのばね82aのばね力で軸81aを中心に下方へ常時回動付勢されている。
レバー81Rはフランジ部材45Rの被加圧部45aの上側に位置しており、後端部はフランジ部材45Rよりも後方において側板30Rに対して軸81aを中心に上下方向に回動可能に枢着されている。即ち、レバー81Rは支持軸81aを支点としてフランジ部材45Rの被加圧部45aを圧接する方向、もしくは被加圧部45aから離間する方向に動作できるようになっている。
レバー81Rの前端部はフランジ部材45Rよりも前側に位置している。レバー81Rは側板30Rとの間に配設されたばね付きビス82Rのばね82aのばね力で軸81aを中心に下方へ常時回動付勢されている。
そして、レバー81L・81Rの自由状態時においては、各レバー81L・81Rの下面がそれぞれフランジ部材45L・45Rの被加圧部45aの上面に対してばね付きビスのばね82aで規定されたばね力で十分に押し当っている。本実施例では、この圧力は例えば550Nに設定されている。これにより、加熱アセンブリ40において、フランジ部材45L・45Rと共にステー42およびパッド43が押し下げられて、パッド43がベルト41を挟んで弾性層50bの弾性に抗してローラ50に対して圧接する。
この圧接によりベルト41とローラ50との間に用紙搬送方向aに関して所定幅のニップ部Nが形成される。パッド43はニップ部Nの圧プロフィルの形成を補助する。この時の構成を以下、加圧構成と呼ぶ。
側板30L・30R間には軸受83・83を介してカム軸84が回転可能に配設されている。その軸84の左右の両端部にはそれぞれ側板30L・30Rの外側において左右対称で同形状の偏心カム(圧解除部材)85L・85Rが同じ位相で固定して配設されている。カム85Lは加圧レバー81Lの前端部の下側に位置している。カム85Rはレバー81Rの前端部の下側に位置している。
また、軸84の左側の端部にはギア(圧解除ギア)86が固定して配設されている。このギア86に対して制御部309で制御されるモータ(例えばステッピングモータ)87の駆動力が伝達手段(不図示)を介して伝達されて、軸84すなわちカム85L・85Rの回転が制御なされる。即ち、制御部309は所定の信号に応じてモータ87を回転させてギア86を所定の方向へ所定量回転させる。このギア86の回転に応じて軸84が回転し、これに伴いカム85L・85Rが回転する。
カム85L・85Rの回転制御により、レバー81L・81Rがばね付きビス82Lのばね82aのばね力に抗して持ち上げ回動されることで、パッド43のローラ50に対する圧力が変更される。
上記の軸受83・83、軸84、カム85L・85R、ギア86、モータ87が、加圧機構80によるニップ部Nの圧力を変更する変更機構である。加圧機構80の圧力変更の詳細については後述する。
(2−5)定着動作
画像形成装置のスタンバイ状態においては、定着装置16は、モータ53がOFFにされていてローラ50の回転は停止している。加圧機構80は加圧解除状態にされていてニップ部Nの加圧は解除されている。コイルユニット60のコイル62に対する給電はOFFにされている。
制御部309は、プリントジョブ開始信号(画像形成ジョブ開始信号)の入力に基づいて所定の制御タイミングにて加圧機構80を加圧状態にする。これによりニップ部Nが加圧状態になる。またモータ53をONする。これにより、ローラ50が図5において矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。
このローラ50の回転により、ニップ部Nにおけるローラ50の表面とベルト41の表面との摩擦力でベルト41に回転力が作用する。ベルト41はその内面がパッド43の下面に密着して摺動しながらステー42・パッド43・コア44の外周りを図5において矢印の時計方向にローラ50の回転速度と同じ速度で従動回転する。パッド43には潤滑剤が塗布されており、ベルト41との間の摺動負荷を低減している。ベルト41の回転に伴うスラスト方向への移動は左右のフランジ部材45L・45Rのフランジ部により規制される。
ベルト41は、少なくとも画像形成実行時には、制御部309で制御されるモータ53によってローラ50が回転駆動されることで上記のように従動回転する。この回転は、二次転写ニップ部側から搬送されてくる、未定着トナー画像tを担持した用紙Pの搬送速度とほぼ同一の周速度でなされる。本実施例の場合、ベルト41の表面回転速度が300mm/secで回転し、フルカラーの画像を1分間にA4サイズで80枚、A4Rサイズで58枚定着することが可能である。
制御部309は電源装置64からコイル62に対して、例えば20kHz〜50kHzの交番電流(高周波電流)を供給する。コイル62は交番電流の供給により交番磁束(磁場)を発生する。その交番磁束がコア63により回転しているベルト41の上面側においてベルト41の金属層41aに導かれる。そうすると、金属層41aに渦電流が発生して、その渦電流によるジュール熱により金属層1aが自己発熱(電磁誘導発熱)してベルト41が昇温していく。
即ち、回転するベルト41はユニット60から発生される磁界が存在する領域を通過したときに金属層41aが電磁誘導発熱して全周的に加熱されて昇温する。このベルト41の温度が温度センサTHにより検知される。センサTHはベルト41の通紙域になる部分の温度を検知し、その検知温度情報が制御部309にフィードバックされる。制御部(制御部の温度制御機能部)309はこのセンサTHから入力する検知温度(検知される温度に関する情報)が所定の目標温度(定着温度:所定の温度に対応する情報)に維持されるように電源装置64からコイル62に対する供給電力を制御している。
すなわち、ベルト41の検出温度が所定温度に昇温した場合、コイル62への通電が遮断される。本実施例では、ベルト41の目標温度である180℃で一定になるように、センサTHの検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させてコイル62に入力する電力を制御して温度調節を行っている。
上記のようにローラ50が駆動され、ベルト41が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、ニップ部Nに未定着のトナー像tを担持した用紙Pがトナー像担持面側をベルト41側に向けてガイド部材33で案内されて導入される。用紙Pはニップ部Nにおいてベルト41の外周面に密着し、ベルト41と一緒にニップ部Nを挟持搬送されていく。
これにより、主にベルト41の熱が付与され、またニップ部Nの圧力を受けて未定着トナー画像tが用紙Pの表面に熱圧定着される。ニップ部Nを通った用紙Pはベルト41の外周面からベルト41の表面がニップ部Nの出口部分の変形によって自己分離(曲率分離)して定着装置外へ搬送される。なお、本実施例において定着装置16に対する用紙Pの導入は用紙幅中心の所謂中央基準搬送でなされる。図4の(a)において、Oはその中央基準線(仮想線)である。
(2−6)圧力変更
ここで、厚紙や光沢紙といった定着性の厳しい用紙Pにトナー像tを定着させるためには定着装置16のニップ部Nの押圧力を高く設定することが望まれる。また、オーバーラージといった用紙搬送方向aに直交する方向の用紙長さ(幅:用紙短辺側)の長さが長い用紙に対応した場合、ベルト41や加圧ローラ50の長手方向のひずみも大きくなる。そのため、定着に必要な適切なニップ部Nを得るためには押圧力をさらに高く設定することが望まれる。
これらの用紙に対応することが望まれる一方で、特に封筒に対しては押圧力を低く設定することが望まれる。封筒は用紙が2枚以上折り重なって糊付けされた構成となっているため、ベルト41や加圧ローラ50のニップ部Nでの速度差を封筒の表裏紙が拾ってしまい、封筒の搬送方向下流側で速度差によるひずみが大きくなり封筒シワになりやすい。特に圧が大きい場合は、ニップ部Nにおける曲率分離の影響でニップ部Nが用紙搬送方向に屈曲しているため、封筒シワの傾向がより顕著に出やすい。封筒シワを回避するための一つの回避方法としては、ニップ圧を極力低下させることである。
これらの問題に対応するために、カム85L・85Rは、図9のように、2つのピーク形状を有している(図9)。カム85L・85Rが回転したときのベルト41の位置を、図10を用いて説明する。
図10の(a)は加圧状態時である。この状態時においてはカム85L・85Rの平面部が上向きの回転角度姿勢となっていて、カム85L・85Rはレバー81L・81Rに非接触である。そのためばね付きビス82L・82Rのばね82aのばね力がレバー81L・81Rに対して十分に作用して、ニップ部Nの圧力が所定の第1の圧力(通常圧)の状態である(加圧構成)。
本実施例において通常圧の場合(第1の加圧モード)、加熱アセンブリ(ベルトユニット)40にかかる力(ニップの総圧力)は550Nである。通常圧としては100N〜900Nが挙げられる。好ましくは300N〜600Nである。
カム85L・85Rが図10の(a)の加圧状態時において時計方向に回転して、レバー81L・81Rをばね付きビス82Rのばね82aのばね力に抗して1つ目のピーク(ピーク1)の位置まで押し上げる((a)→(b))。そうすると、フランジ部材45L・45Rへの圧力は半減し、ベルト411の位置はΔY1だけ上に上がる((a)→(b))。これにより、ニップ部Nの圧力が加圧状態時の第1の圧力よりも低い(弱い)所定の第2の圧力(軽圧)となる(圧力減少構成)。
本実施例の軽圧の場合(第2の加圧モード)、加熱アセンブリ(ベルトユニット)40にかかる力(ニップの総圧力)は32±3Nになるように設定されている。軽圧しては10N〜90Nが挙げられる。好ましくは30N〜60Nである。
カム85L・85Rが更に回転して、最も高い2つ目のピーク(ピーク2)の位置までレバー81L・81Rを押し上げると、ベルト41はさらにΔY2だけ上に上がる。そうすると、ばね付きビス82Rのばね82aのばね力のフランジ部材45L・45Rに対する圧力を無効にし、ベルト41とローラ50が圧力解除状態(圧力解除構成)になる((b)→(c))。
カム85L・85Rが最も高い2つ目のピーク(ピーク2)の位置まで加圧レバー81L・81Rを押し上げるとベルト41はさらにΔY2だけ上に上がり、フランジ45L・45Rへの圧力を無効にし、ベルト41−加圧ローラ50間の力は自重のみとなる。即ち、ニップ部Nの圧力は実質解除された状態となる。
このように、カム85L・85Rの回転制御により、加圧機構80が、加圧構成、圧力減少構成、圧力解除構成に変更される。なお、ベルト41は上記のΔY1、ΔY2の上への上がりはニップ部Nの圧力減少に伴う加圧ローラ50の弾性層50bの弾性変形戻りによりなされる。
制御部309は、画像形成装置のスタンバイ時や非画像形成時においては定着装置16を図10の(c)の圧力解除構成に制御する。定着装置16に通紙される用紙が封筒以外である場合には図10の(a)の加圧構成に制御する。また、封筒である場合には図10の(b)の圧力減少構成に制御する。
ここで、本実施例における定着装置16は図10の(c)の圧力解除構成においてベルト41と加圧ローラ50が十分には離間しない構成となっている。これは、本実施例における定着装置16はベルト41の内面に接するヒータを備えていないが、仮にそのようなヒータを備えていた場合、ベルト41と加圧ローラ50が十分に離脱してしまうと、ヒータの熱が逃げ場を失う。これに伴い、過昇温し、ヒータ割れなどが発生することが懸念される。
そこで、ベルト41の内面に接するヒータを備える定着装置ではベルト41と加圧ローラ50が十分には離間しない構成を取ることが多い。本実施例の定着装置16では誘導加熱方式を採用している。そのため、ヒータを備えておらず、ベルト41と加圧ローラ50が十分に離間する構成にしたとしても弊害は無い。ヒータを備える定着装置の場合においても、本実施例の構成を流用できるように、ベルト41と加圧ローラ50は十分には離間しない構成となっている。
上記の定着装置16の構成をまとめると次のとおりである。ニップ部Nでトナー像tを担持した用紙(記録材)Pを挟持搬送して加熱する画像加熱装置16である。用紙Pのトナー像担持面と接触するベルト(第1の回転体)41と、ベルト41と対向する加圧ローラ(第2の回転体)50を有する。また、ベルト41と加圧ローラ50とを圧接させてニップ部Nを形成する加圧機構80を有する。
また、加圧機構80によるニップ部Nの圧力の状態を、第1の圧力の状態(加圧構成)と第1の圧力よりも低い第2の圧力の状態(圧力減少構成)を含む少なくとも2つ以上の状態に変更する変更機構を有する。
(2−7)ニップ部の搬送力の伝達
ニップ部Nの力の伝達について説明する。前述したように、トナー像が静電転写された用紙Pが定着装置16のニップ部Nを通過することにより、トナー像が用紙Pに定着されるが、用紙Pがニップ部Nを通過する際の搬送力は駆動側の加圧ローラ50から受けている。すなわち、用紙Pは、加圧ローラ50の回転に伴い、加圧ローラ50から摩擦力を受けることによって搬送されている。
図11は、用紙Pが搬送されるときにベルト41と加圧ローラ50とによって挟持された用紙Pに作用する力を説明する図である。ニップ部Nにおける圧力をF、用紙P−ベルト41間の摩擦係数をμ1、用紙P−加圧ローラ50間の摩擦係数をμ2とする。ここで、本実施例ではF=550N、ベルト41と加圧ローラ50の表層はそれぞれPFAで覆われているため、μ1=μ2=0.25〜0.4(PFA−用紙間の摩擦係数)としている。
ニップ部Nに用紙Pが搬送され、用紙Pがニップ部Nに挟持されている場合には、ベルト41は用紙Pを介して加圧ローラ50から搬送力μ1・Fを受けている。したがって、用紙P側から捉えると、用紙Pがニップ部Nを通過する際には、用紙Pには加圧ローラ50からの搬送力μ2・Fを受けるとともに、ベルト41側から用紙搬送方向aとは逆方向の力(逆搬送力)μ1・Fが作用することとなる。
一方、ニップ部Nに用紙Pが搬送されていない状態では、従動側のベルト41も加圧ローラ50の回転に伴って加圧ローラ50から摩擦力を受けることによって回動している。図12は用紙Pが搬送されていない時にベルト41に作用する力を説明する図である。ベルト41−加圧ローラ50間の摩擦係数をμ12、ベルト41−パッド43間の摩擦係数をμ’とする。本実施例ではμ12=0.1〜0.15(PFA−PFA間の摩擦係数)とする。また、ベルト41−パッド43間は潤滑剤により摺動負荷が低減されていることにより、μ’は微小のものとする。
この時、ベルト41は、ニップ部Nにおいてパッド43により押圧されているために、パッド43からは回動方向とは逆の方向の力が摺動抵抗μ’・Fとして作用している。ここで、圧力F=550Nの場合、ベルト41と加圧ローラ50は長手全域で接触し、ベルト41の長手全域に圧がかかることから、μ’は微小であるので、
μ12・F>μ’・F
となり、ベルト41は加圧ローラ50とほぼ等速で回動することが可能である。
ここで、上述の図10の(b)の圧力減少構成(本実施例では32±3N)で加圧する場合においては、加圧ローラ50がクラウン形状を有しており、長手の一部でベルト41と接触しない箇所がある。しかし、熱を加えることによりベルト41と加圧ローラ50は熱膨張し、長手全域で接触するため、ベルト41は加圧ローラ50とほぼ等速で回動することが可能である。
(2−8)輸送時の課題
図10の(a)の加圧構成で定着装置16を出荷すると、物流時において長期にわたりこの加圧構成状態で放置される場合が生じ、その結果、加圧ローラ50の一部が扁平形状になる、いわゆるCセット現象が発生する。この状態でユーザーが画像形成装置を使い、プリント動作を行い、ベルト41と加圧ローラ502を回転させると、Cセット状態の加圧ローラ50のために変音が生じ、動作不良や駆動系破損の原因となる。
また、これに対し、図10の(c)の加圧解除構成で定着装置16を出荷すると、本実施例ではベルト41−加圧ローラ50は十分には離間しないため、ベルト41−加圧ローラ50間には自重が作用する。しかし、自重だけでは固定が十分でないため、輸送時の落下・振動の影響で意図せずベルト41や加圧ローラ50が動かされることが懸念される。
そこで、出荷から設置までの輸送時(物流時)は、図10の(b)の圧力減少構成にすることにより、Cセット現象を解消しつつ、部品の安定性を増すことが可能となる。しかし、輸送時の振動などにより、加圧ローラ50がベルト41と長手の一部で接触しない箇所がある状態で回転してしまい、ベルト41−加圧ローラ50間で速度差が生じ、ベルト41に摺擦痕が付いてしまうことが懸念される。
(2−9)輸送時の課題への対応
そこで、輸送時の課題への対応として、定着装置16が単体にて、もしくは定着装置16が搭載されている画像形成装置が物流される状態では(輸送される時、つまり未使用の状態)、ニップ部Nの圧力の状態が第2の圧力の状態(圧力減少構成)にする。且つニップ部Nにはシート状部材(接触防止部材)Paを挟み込ませた状態にする。
図1は、定着装置16が物流される状態として、ニップ部Nの圧力の状態が第2の圧力の状態(圧力減少構成)にされていて、且つニップ部Nにはシート状部材Paとして用紙(記録材)Pが挟まれている状態を示している。
圧力減少構成において、輸送時にニップ部Nにシート状部材(接触防止部材)Pa(P)を挟む効果について説明する。図13は定着装置16のニップ部Nに用紙Pa(P)を挟み、用紙Pa(P)の後端を固定した時に作用する力を説明する図である。
輸送時の振動等の影響で意図せず加圧ローラ50が回転した際に、加圧ローラ50−用紙Pa(P)間には搬送力μ2・Fが作用する。しかし、用紙Pa(P)の後端は図1に示すように定着装置16の装置シャーシ(ハウジング)30とユニット60の上面に固定部材Tによって固定されているため、図13のように用紙Pの固定部に反力μ2・Fが作用する。本例では、設置時に剥がし易くするため、固定部材Tとして粘着テープ(テープ材)を用いている。なお、用紙Pa(P)の先端も固定部材Tによって固定されている。この場合、用紙Pは搬送されない。そのため、ベルト41には搬送方向の力が加わらず、ベルト41は回転しない。したがって、輸送時の振動等により加圧ローラ50が回転してしまっても、ベルト41に摺擦痕は付かない。
したがって、上記の構成により、定着装置16を輸送する際は、図1のように圧力減少構成でニップ部Nに用紙Pa(P)を挟むことにより、Cセット現象や、振動・落下などによりベルト41に摺擦痕が付くことを簡易に防止することができる。この保護構成は、未使用状態にある定着装置16を搭載した画像形成装置を輸送する際にも実施できる。
定着装置や画像形成装置の設置時にはニップ部Nに挟ませているシート状部材Paとしての用紙Pと固定部材Tは設置者によって取り外される。なお、シート状部材(接触防止部材)Paは用紙(記録紙)Pに限られない。プラスチックシートや布などを採用してもよい。また、固定部材Tは本実施例ではテープ材を使用しているが、接着剤や面ファスナーなどを採用しても良い。
《その他の実施例》
(1)実施例で例示した寸法等の数値は一例であって、この数値に限定されるものではない。本発明を適用できる範囲において数値は適宜選択できる。また、本発明を適用できる範囲において実施例に記載の構成を適宜変更してもよい。
即ち、定着装置の出荷から設置までの輸送時にニップ部Nの圧力の状態が第2の圧力の状態(圧力減少構成)にされていて、且つニップ部Nにはシート状部材Paを介入させる。この限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
(2)実施例では、画像加熱装置として、用紙上(記録紙上)に形成された未定着トナー像を加熱して定着する定着装置を例にして説明したがこれに限られない。用紙Pに定着もしくは仮定着されたトナー像を再加熱して画像のグロス(光沢度)を増大させる装置(光沢向上装置)にも本発明を適用することが可能である。
また、用紙品位を向上させるカール除去装置、画像が形成される前の用紙を加熱して乾燥させる用紙乾燥装置等においても実施できる。用紙を加熱しつつ搬送する用紙搬送部材を備えた用紙搬送装置においても実施できる。この場合、詳細な説明は省略するが、上述した実施例において、定着装置16を加熱器を内蔵した記録材搬送部材と読み替えれば良い。
(3)加圧機構は、記録紙上のトナー像を加熱するためのニップ部Nを形成する第1の回転体及び第2の回転体と41のうち少なくとも一方を他方に向けて加圧する機構構成とすることができる。
(4)第1の回転体と第2の回転体は共にローラ体である装置構成であってもよいし、共にエンドレスベルトである装置構成であってもよいし、一方がローラ体であり他方がエンドレスベルトである装置構成であってもよい。
(5)第1の回転体と第2の回転体の少なくとも一方を加熱器で外部加熱或いは内部加熱する装置構成であればよく、加熱器は実施例の誘導加熱に限られない。接触型ヒータや熱線照射加熱であってもよい。接触型ヒータの場合は、該ヒータは、例えば加圧ローラ50に対向配置され、ベルト41の内面に接する装置構成にすることができる。
(6)画像形成装置は実施例のようなフルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
16・・画像加熱装置(定着装置)、41・・第1の回転体(定着ベルト)、50・・第2の回転体(加圧ローラ)、N・・ニップ部、80・・加圧機構、P・・記録材、t・・トナー像、Pa・・シート状部材(接触防止部材)、T(固定部材)

Claims (8)

  1. 記録紙上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体のうち少なくとも一方を他方に向けて加圧する加圧機構と、
    前記加圧機構による前記ニップ部での圧力を第1の圧力とこれよりも低い第2の圧力とに変更可能な変更機構と、を有し、
    未使用状態においては前記ニップ部での圧力が前記第2の圧力となっており、且つ、シート状部材が挟み込まれた状態にあることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体を内包するハウジングを有し、前記シート状部材は前記ハウジングに固定部材によって固定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記固定部材はテープ材であることを特徴とする請求項2に記載の画像加熱装置。
  4. 設置時には前記シート状部材が取り外されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像加熱装置。
  5. 前記シート状部材が記録紙であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像加熱装置。
  6. 前記変更機構は前記ニップ部での圧力を実質解除することが可能であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記第1の回転体がエンドレスベルトであり、前記エンドレスベルトは前記第2の回転体によって回転駆動されることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記第2の回転体に対向配置され前記第1の回転体の内面に接するヒータを有することを特徴とする請求項7に記載の画像加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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