JP2017103000A - 照明制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】照明空間に亘って所望の色度の照明光で照明可能な照明制御システムを提供する。【解決手段】照明制御システム1は、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ放射する複数の光源25a,25b,25cと、赤色光、緑色光および青色光を検出する光センサ22と、前記複数の光源を調光点灯する点灯装置3とを有する複数の照明器具2と、前記複数の光源をそれぞれ全光点灯させたときの光センサ22の検出データに基づいて算出される赤色光、緑色光および青色光の色度座標を照明器具2毎に記憶し、当該色度座標から得られる照明器具2の色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内において前記複数の光源を調光点灯するように調光信号を点灯装置3に出力可能な制御装置4と、を具備している。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、照明光を調色可能な照明制御システムに関する。
異なる発光色で発光する複数の光源を用いた照明装置には、照明光の色度を制御しているものがある。例えば、異なる発光色で発光する複数の光源を用いて白色のバックライトを形成した表示装置が提供されている。この表示装置は、バックライトの光を測定する分光センサおよびこの分光センサの出力に基づいて発光色の色度ずれを検出する色度検出部が設けられており、色度ずれに基づいて光源の発光強度を補正することにより、バックライトの色度安定性を向上させている(例えば特許文献1参照。)
ところで、スタジオや舞台などの演出照明には、照明装置として例えばスポットライトが用いられている。スポットライトは、光源として例えば赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ放射するLEDを備え、赤色光、緑色光および青色光の光出力の比率を可変することにより、所望の色度の照明光を出射可能に構成されている。すなわち、照明光の色度可変は、各発光色のLEDを個別に制御して光出力を可変することにより行われ、色度可変の範囲は、各発光色の色度座標を表す色度図において、各発光色の色度座標を結んだ範囲内となっている。そして、照明空間は、複数のスポットライトを用いて照明されている。
特開2008−225017号公報(第7頁、第1図)
複数のスポットライトは、個々に色度補正されるものであっても、光源としてのLEDの発光色のばらつき等により、個々に照明光の色度が異なっていることがある。これにより、複数のスポットライトにより照明される照明空間は、色度のばらついた照明光で照明され、全域が一定の色度の照明光で照明されないということがある。
本発明の実施形態は、照明空間に亘って所望の色度の照明光で照明可能な照明制御システムを提供することを目的とする。
本実施形態の照明制御システムは、照明器具および制御装置を有して構成される。
照明器具は、複数からなり、それぞれ光源、光センサおよび点灯装置を有している。光源は、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ放射する複数からなる。光センサは、赤色光、緑色光および青色光を検出する。点灯装置は、外部からの調光信号に応じて複数の光源を調光点灯する。
制御装置は、複数の光源をそれぞれ全光点灯させたときの光センサの検出データに基づいて算出される赤色光、緑色光および青色光の色度座標を照明器具毎に記憶している。そして、色度座標から得られる照明器具の色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内において複数の光源を調光点灯するように調光信号を点灯装置に出力可能に形成されている。
本実施形態の照明制御システムによれば、各照明器具の複数の光源は、照明器具の色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内において所望の色度の照明光を放射するように調光点灯されるので、各照明器具の照明光が一定の色度に制御されて、複数の照明器具により照明される照明空間が全域に亘って一定の色度となることが期待できる。
本発明の一実施形態を示す照明制御システムの概略ブロック図である。 同上、照明器具の概略斜視図である。 同上、照明器具の内部を示す概略斜視図である。 同上、発光体を示す概略正面図である。 同上、点灯装置の概略ブロック図である。 同上、照明器具の照明光の色度可変範囲を示す表示図である。 同上、照明器具の各光源から放射される放射光の色度を説明するための表示図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の照明制御システム1は、舞台やスタジオ等の照明を演出するものであり、図1に示すように、複数の照明器具2、点灯装置3および制御装置4を有して構成されている。照明器具2は、可変色の放射光を出射するものであり、天井に吊り下げられて昇降されるバトンに取り付けられている。点灯装置3は、照明器具2毎に設けられており、照明器具2から調光信号に応じた色度の放射光を出射させる。点灯装置3は、電源線5により商用交流電源Vsに接続されており、商用交流電源Vsから電力を入力し、また、伝送線6により制御装置4に接続されており、制御装置4から調光信号等を入力する。そして、制御装置4は、例えば調光卓に構成され、伝送線6を介して点灯装置3に調光信号等を出力する。
照明器具2は、図2に示すように、スポットライトであり、略直方体の形状に形成された筐体(器具本体)7の前面7aに照射開口8が設けられ、この照射開口8から放射光を出射するように形成されている。筐体7の両側面7b,7b(図2中、一方のみを示す。)には、筐体7を挟むようにコ字形の支持体9が回転可能に取り付けられている。支持体9には、吊持体10が取り付けられている。照明器具2は、吊持体10がバトンに取り付けられることにより、照射方向を可変可能にバトンに吊り下げられている。11は、落下防止部材であり、吊持体10がバトンから取り外れたときに、照明器具2が落下しないようにバトンに取り付けられている。
筐体7の前面7aと反対側の背面には、筐体7を支持体9に対して回転させるための略コ字形の取手12が設けられている。また、筐体7には、内部空間を外部空間に通気する通気孔13が上面側、両側面7b,7b側、下面7c側および背面側にそれぞれ設けられている。そして、筐体7の下面7cには、結合部材14等によりケース体15が取り付けられている。このケース体15に点灯装置3が収納されている。なお、筐体7は、例えばアルミニウム(Al)により形成され、支持体9、吊持体10およびケース体15等は、それぞれ鋼板により形成されている。
筐体7内は、図3に示すように、光源部16およびレンズ部17に構成されている。光源部16は、発光体18を配設し、この発光体18に熱結合するように設けられたそれぞれ複数個のヒートパイプ19および放熱板20を有して形成されている。ヒートパイプ19は、例えば銅(Cu)製であり、所定の直径を有する円筒状に形成されている。放熱板20は、発光体18が発する熱を放出するものであり、高熱伝導率を有する金属板、例えば厚さ2〜3mmのアルミニウム(Al)からなり、長方形に形成されている。
また、レンズ部17は、レンズ21および光センサとしての分光センサ22を有して形成されている。レンズ21は、照射開口8および発光体18にそれぞれ面するように配設され、発光体18から放射された放射光を収束または発散させる。例えば、レンズ21は、のこぎり状の断面を有するフレネルレンズが用いられている。分光センサ22は、発光体18とレンズ21との間であって、発光体18から放射された放射光のうち、レンズ21に入射しない漏れ光を検出する位置に設けられている。
そして、レンズ部17は、筐体7の前面7a側および背面側の方向において案内板23に沿って移動可能に設けられており、発光体18に対するレンズ21の位置を調整可能にしている。
発光体18は、発光モジュールやLEDモジュールとも称されるものであり、図4に示すように、基板24および複数種の光源としてのLED25a,25b,25cを有して形成されている。基板24は、高熱伝導率を有する金属板、例えば厚さ1.2mmのアルミニウム(Al)板からなり、例えば四角形状に形成されており、一面24a側に絶縁層が形成されている。
LED25a,25b,25cは、それぞれ赤色光、緑色光および青色光を放射する面実装型LED(パッケージ品)であり、基板24の中心24cを中心とする同心円上に実装されているとともに、同心円上において等間隔となるように実装されている。当該赤色光の波長域は、例えば610〜710nmであり、緑色光の波長域は、例えば500〜560nmであり、青色光の波長域は、例えば435〜480nmである。
そして、LED25a同士、LED25b同士およびLED25c同士毎に、それぞれ図示しない配線パターンにより直列接続または直並列接続されている。LED25a同士、LED25b同士およびLED25c同士は、それぞれ点灯装置3により個別に0〜100%の調光比率で点灯される。ここで、0%は、LED25a,25b,25cの消灯を示し、100%は、LED25a,25b,25cの全光点灯を示す。
そして、本実施形態の分光センサ22は、例えば1個からなり、波長域380〜780nmにおいて、波長毎の光出力(光エネルギー)を検出する。すなわち、分光センサ22は、LED25a,25b,25cからそれぞれ放射された赤色光、緑色光および青色光の光出力を波長毎に検出する。
点灯装置3は、図3に示すように、ケース体15に収納されている。点灯装置3は、回路基板26およびこの回路基板26に実装された電子部品を含む回路部品27などにより形成されている。そして、本実施形態の点灯装置3は、図5に示すように、第1〜第3の点灯回路28a〜28c、制御部29、伝送部30および記憶部31を有して構成されている。第1〜第3の点灯回路28a〜28cは、それぞれ商用交流電源Vsを直流電源に変換して、LED25a,25b,25cに外部からの調光信号に応じた電流を供給し、LED25a,25b,25cを調光点灯するように形成されている。
制御部29は、マイコンを有してなり、制御装置4から送信された調光信号や制御信号に応じて第1〜第3の点灯回路28a〜28cを制御するように形成されている。また、制御部29は、分光センサ22が検出した赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの検出データを記憶部31に記憶させるとともに、制御信号に応じて記憶部31から当該検出データを読み出して伝送線6を介して制御装置4に送出するように形成されている。
伝送部30は、伝送線6を介して制御装置4に接続されており、制御装置4から送信された調光信号や制御信号を入力して制御部29に送出するように形成されている。また、伝送部30は、制御部29の制御により、分光センサ22の検出データを伝送信号により制御装置4に出力するように形成されている。そして、記憶部31は、不揮発性の記憶部であり、照明器具2のアドレスや分光センサ22の検出データなどを記憶している。
なお、制御部29は、分光センサ22の検出データに基づいて赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの色度座標を算出し、この色度座標を記憶部31に記憶させるとともに、制御装置4に出力するようにしてもよい。また、点灯装置3は、複数のLED25a,25b,25cをそれぞれ調光点灯する専用の複数個であってもよい。この場合、複数個の点灯装置3にそれぞれ調光信号等が入力される。
図3において、ケース体15は、点灯装置3に電気接続された電気接続部材32を設けており、この電気接続部材32にプラグ33を有する電源コード34が接続されている。点灯装置3は、プラグ33が電源線5に接続された電源コンセントに差し込まれることにより、外部の商用交流電源Vsを入力可能となっている。
また、ケース体15は、筐体7の背面側に図示しない2個のコネクタを設けている。2個のコネクタ同士は、互いに電気接続されているとともに、点灯装置3に接続されている。一方のコネクタは、伝送線6に接続されて外部の制御装置4から出力された調光信号等を入力する入力用のコネクタであり、他方のコネクタは、隣接する照明器具2に渡り配線により調光信号等を送出するための出力用のコネクタである。
そして、本実施形態では、各照明器具2において、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)が取得される。これらの色度座標は、複数のLED25a,25b,25cをそれぞれ全光点灯させたときの分光センサ22の検出データに基づいて算出される。その算出方法は、例えば、以下に示す式(1)〜式(5)を用いて算出される。すなわち、赤色光、緑色光および青色光毎に、それぞれの三刺激値Xa,Ya,Zaを求めて算出される。
式(1) Xa=∫S(λ)*x(λ)dλ
式(2) Ya=∫S(λ)*y(λ)dλ
式(3) Za=∫S(λ)*z(λ)dλ
ここで、積分の範囲は、可視光の領域、すなわち380〜780nmである。S(λ)は、分光センサ22が検出した波長に対する光出力(W:ワット)の検出データであり、例えば波長5nm毎の光出力が用いられる。すなわち、S(λ)は、LED25a,25b,25cがそれぞれ個別に全光点灯されることにより、赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの光出力の検出データである。また、x(λ)、y(λ)およびz(λ)は、等色関数である。
そして、算出した三刺激値Xa,Ya,Zaを用いて、赤色光、緑色光および青色光毎に、それぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)が式(4)および式(5)を用いて算出される。
式(4) x=Xa/(Xa+Ya+Za)
式(5) y=Ya/(Xa+Ya+Za)
ここで、x,yは、赤色光、緑色光および青色光に応じて、それぞれx,y、x,y、x,yと表記される。
こうして、照明器具2毎に、分光センサ22の検出データに基づいて赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)が算出されて取得される。
図6は、各照明器具2における発光体18の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を表した色度座標図である。各照明器具2の放射光は、色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を直線で結んだ三角形の範囲内が色度の可変範囲となる。各照明器具2の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)は、光源としてのLED25a,25b,25cのばらつき等により、少なからず互いに異なっている。これにより、各照明器具2における色度可変の範囲は、少なからず異なっている。なお、図6において、Cで示す色度図は、CIE(国際照明委員会)で定められたスペクトル色度座標である。各照明器具2の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)および色度可変範囲は、スペクトル色度座標内となる。
制御装置4は、図1に示すように、主制御部35、設定部36、記憶部37、表示部38、伝送部39、電源部40およびスイッチ部41を有して形成されている。伝送部39は、伝送線6により各照明器具2の点灯装置3に接続され、電源部40は、商用交流電源Vsに接続されている。
主制御部35は、マイコンを有して形成されている。そして、主制御部35は、各照明器具2の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を表示部38の表示画面42に表示させる。この後、表示画面42で照明器具2の放射光の色度が設定されると、照明器具2毎に当該設定された色度となるように調光信号を演算生成して、各照明器具2の点灯装置3に出力するように形成されている。
設定部36は、各照明器具2のアドレス等を設定する。また、色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を設定可能としている。記憶部37は、不揮発性であり、各照明器具2のアドレスや色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)、等色関数等を記憶する。
表示部38は、主制御部35の制御に応じて動作し、各照明器具2の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)に基づいて、表示画面42に各照明器具2の放射光の色度可変範囲を表示する。そして、本実施形態では、図6に示すように、各照明器具2の放射光の色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内(図6中、斜線で示す。)で各照明器具2の放射光の色度が設定される。すなわち、色度可変範囲内の表示画面42の位置をカーソルやポインターで選択すると、当該選択位置の色度座標(x,y)が各照明器具2から放射される放射光の色度座標として設定される。表示部38は、設定された色度座標(x,y)を主制御部35に送出する。主制御部35は、当該色度座標(x,y)に基づいて各照明器具2の調光信号を演算生成する。調光信号には、照明器具2のアドレスが付与される。
図1において、伝送部39は、主制御部35が演算生成した調光信号を伝送線6により各照明器具2の点灯装置3に出力するように形成されている。電源部40は、商用交流電源Vsを所定の直流電源に変換して、主制御部35および表示部38等に動作電源を供給するように形成されている。スイッチ部41は、制御装置4を駆動させる電源スイッチ、表示部38を動作させる動作スイッチ、調光信号や制御信号を送信させる送信スイッチ等を有している。
次に、本実施形態の作用について述べる。
制御装置4は、各照明器具2に対して、発光体18から放射される赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を取得する。このため、例えば、制御装置4は、制御信号を点灯装置3に送信して、複数の光源としてのLED25a,25b,25cをそれぞれ個別に全光点灯させる。LED25a,25b,25cからそれぞれ放射された赤色光、緑色光および赤色光は、分光センサ22により検出される。制御部29は、赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの検出データを記憶部31に記憶させるとともに、伝送線6を介して制御装置4に出力する。
制御装置4の主制御部35は、照明器具2毎に、赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの検出データを記憶部39に記憶させる。そして、検出データに対して、例えば、上述した式(1)〜式(5)を用いて、照明器具2毎に、赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を算出して、記憶部39に記憶させる。
そして、主制御部35は、表示部38の表示画面42に、図6に示すように、各照明器具2の放射光の色度可変範囲を表示させる。そして、当該色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内において、各照明器具2から放射される放射光の色度が設定される。すなわち、所望の色度座標をカーソルやポンンタ等を用いて表示画面42上で選択する。表示部38は、選択した色度座標(x,y)を主制御部35に送出する。
主制御部35は、選択(設定)された色度座標(x,y)および各照明器具2の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)により、各照明器具2の点灯装置3に出力する調光信号を演算生成する。すなわち、主制御部35は、各照明器具2の発光体18から出力する赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率を演算し、この光出力の比率を保持して、LED25a,25b,25cを調光点灯させる調光信号を生成する。すなわち、演算した赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率において、発光体18の放射光を0〜100%で出力させる。
また、主制御部35は、照明器具2毎に、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率を算出する。この光出力の比率は、例えば、以下のようにして求めることができる。
主制御部31は、図7に示すように、緑色光の色度座標(x,y)および選択された色度座標(x,y)を通る直線の式(6)と、青色光の色度座標、(x,y)および赤色光の色度座標(x,y)を通る直線の式(7)を算出する。式(6)および式(7)は、以下のようになる。
式(6) Y=(y−y)/(x−x)*(X−x)+y
式(7) Y=(y−y)/(x−x)*(X−x)+y
そして、式(6)および式(7)の交点(x,y)を求める。交点(x,y)は、式(6)および式(7)において、X値およびY値が同一であることにより容易に算出できる。そして、交点(x,y)は、青色光および赤色光が混色した赤紫色光の色度座標となる。
そして、座標(X1,Y1)および座標(X2,Y2)間の長さLは、ピタゴラスの定理を用いて式(8)で表せる。
式(8) L=(X2−X1)+(Y2−Y1)
式(8)に色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を適用して、色度座標(x,y)における青色光および赤色光の混色比率を求める。すなわち、色度座標(x,y)、(x,y)間の長さに対する色度座標(x,y)、(x,y)間の長さの比率が青色光および赤色光の混色に対する赤色光の混色比率であり、色度座標(x,y)、(x,y)間の長さに対する色度座標(x,y)、(x,y)間の長さの比率が青色光および赤色光の混色に対する青色光の混色比率である。
また、同様に、式(8)に色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を適用して、色度座標(x,y)における緑色光および赤紫色光の混色比率を求める。色度座標(x,y)、(x,y)間の長さに対する色度座標(x,y)、(x,y)間の長さの比率が緑色光および赤紫色光の混色に対する赤紫色光の混色比率であり、色度座標(x,y)、(x,y)間の長さに対する色度座標(x,y)、(x,y)間の長さの比率が緑色光および赤紫色光の混色に対する緑色光の混色比率である。
そして、それらの混色比率から色度座標(x,y)における赤色光、緑色光および青色光の混色比率を求める。こうして、設定した色度座標(x,y)における赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率を算出される。
例えば、図6において、アドレスNo1の照明器具2の赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)がそれぞれ(0.695,0.3)、(0.16,0.74)、(0.12,0.08)であり、設定された色度座標(x,y)が(0.351,0.48)であると、赤紫光の色度座標(x,y)は、(0.53,0.237)となり、この色度座標における青色光および赤色光の混色比率は、青色光が29%、赤色光が71%となる。そして、設定した色度座標(x,y)における緑色光および赤紫色光の混色比率は、緑色光が48%、赤紫光が52%となる。これにより、設定した色度座標(x,y)における赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率は、それぞれ37%、48%、15%となる。
同様に、アドレスNo2の照明器具2の赤色光、緑色光および赤色光のそれぞれの色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)がそれぞれ(0.68,0.29)、(0.14,0.72)、(0.15,0.06)であると、赤紫光の色度座標(x,y)は、(0.563,0.239)となり、この色度座標における青色光および赤色光の混色比率は、青色光が22%、赤色光が78%となる。そして、設定した色度座標(0.351,0.48)における緑色光および赤紫色光の混色比率は、緑色光が50%、赤紫光が50%となる。これにより、設定した色度座標(0.351,0.48)における赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率は、それぞれ39%、50%、11%となる。
このように、各照明器具2の放射光の共通色度可変範囲で設定された色度座標(x,y)における赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率は、照明器具2毎に異なる。主制御部35は、照明器具2毎に、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれの光出力の比率に基づいて調光信号を生成する。そして、照明器具2の放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)は、照明器具2毎に異なるので、照明器具2毎に光出力の比率が異なる調光信号が伝送線6に出力される。
調光信号は、各照明器具2の点灯装置3に出力される。点灯装置3は、自己の調光信号に応じて、LED25a,25b,25cを調光点灯する。LED25a,25b,25cは、照明器具2毎に異なる調光比率で点灯されるが、各照明器具2からは、設定された色度の放射光が出射される。これにより、各照明器具2で照明される照明空間は、全域に亘って一定の色度で照明される。
そして、制御装置4は、一定の期間毎に、赤色光、緑色光および青色光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)を照明器具2毎に取得することにより、各照明器具2の発光体18が経年劣化等により放射光の色度がばらついても、照明空間の全域を一定の色度で照明することが可能である。
また、制御装置4は、共通色度可変範囲が表示される表示画面42を有し、表示画面42上で照明器具2の放射光の色度が設定可能であるので、照明空間を照明する照明光の色度が容易に設定されるとともに、照明光の色度が目視に頼らずに認識可能である。
本実施形態の照明制御システム1によれば、各照明器具2の発光体18は、照明器具2の放射光の色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内において所望の色度の放射光を放射するように調光点灯されるので、各照明器具2の照明光が一定の色度に制御されて、複数の照明器具2により照明される照明空間を全域に亘って一定の色度で照明できるという効果を有する。
なお、各照明器具2において、互いの放射光の色度座標(x,y)、(x,y)、(x,y)の差が小さい、例えば1%以下の照明器具2を選定することにより、各照明器具2の放射光の色度可変範囲を近似させることができる。これにより、共通色度可変範囲が狭まることが抑制される。
また、制御装置4は、分光センサ22の検出データを点灯装置3から伝送線6を介して取得したが、これに限らず、例えば点灯装置3の記憶部31からメモリカードに入力し、制御装置4の設定部36から入力して取得するようにしてもよい。
また、分光センサ22は、赤色光、緑色光および青色光を個別に検出する複数個であってもよい。
また、上述した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…照明制御システム、 2…照明器具、 3…点灯装置、 4…制御装置、 25a,25b,25c…複数の光源としてのLED、 22…光センサとしての分光センサ

Claims (1)

  1. 赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ放射する複数の光源と、前記赤色光、緑色光および青色光を検出する光センサと、外部からの調光信号に応じて前記複数の光源を調光点灯する点灯装置とを有する複数の照明器具と;
    前記複数の光源をそれぞれ全光点灯させたときの前記光センサの検出データに基づいて算出される前記赤色光、緑色光および青色光の色度座標を前記照明器具毎に記憶し、当該色度座標から得られる前記照明器具の色度可変範囲が重なり合う共通色度可変範囲内において前記複数の光源を調光点灯するように前記調光信号を前記点灯装置に出力可能な制御装置と;
    を具備していることを特徴とする照明制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108401314A (zh) * 2018-01-29 2018-08-14 杭州电子科技大学 基于极坐标的无极调光调色方法

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