JP2017103360A - コイル部品及び電源回路ユニット - Google Patents

コイル部品及び電源回路ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2017103360A
JP2017103360A JP2015235753A JP2015235753A JP2017103360A JP 2017103360 A JP2017103360 A JP 2017103360A JP 2015235753 A JP2015235753 A JP 2015235753A JP 2015235753 A JP2015235753 A JP 2015235753A JP 2017103360 A JP2017103360 A JP 2017103360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
resin layer
insulating resin
dielectric constant
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015235753A
Other languages
English (en)
Inventor
真理 谷口
Mari Taniguchi
真理 谷口
眞 遠藤
Makoto Endo
眞 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2015235753A priority Critical patent/JP2017103360A/ja
Publication of JP2017103360A publication Critical patent/JP2017103360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】自己共振周波数が高められたコイル部品及び電源回路ユニットを提供する。
【解決手段】コイル部品においては、積層部Lの絶縁性樹脂層17cが低誘電率樹脂で構成されているため、絶縁性樹脂層17cにより、コイル内部に生じる寄生容量の低減が図られている。コイル部品の自己共振周波数は、その寄生容量が低減することで高まるため、コイル部品においては自己共振周波数が高められている。
【選択図】図5

Description

本発明は、コイル部品及び電源回路ユニットに関する。
従来のコイル部品として、例えば特許文献1には、積層構造を有するコイルを備えるコイル部品が開示されている。特許文献1に示された積層構造のコイルは、その周囲、層間および線間に絶縁材料が存在し、コイル周囲の金属磁性粉含有樹脂との絶縁が図られている。
特開2013−225718号公報
上述したようなコイル部品を、電源回路ユニットを含む種々のユニットに利用する場合、コイル部品の自己共振周波数近傍での特性変化に起因するノイズへの配慮が必要となる場合がある。例えば、上述したコイル部品を電源ICに近接して配置した場合に、コイル部品の自己共振周波数近傍での特性変化に起因する上記ノイズが生じる虞がある。このようなノイズは、コイル部品の自己共振周波数を高め、自己共振周波数を使用する周波数帯から隔離することで、その発生を抑制し得る。
そこで、本発明は、自己共振周波数が高められたコイル部品及び電源回路ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るコイル部品は、第一絶縁樹脂層、第一コイル層、第二絶縁樹脂層、第二コイル層および第三絶縁樹脂層がこの順序で積層されており、第二絶縁樹脂層に貫設された接続部を介して第一コイル層と第二コイル層とが電気的に接続されてコイルが構成されている、積層部と、積層部を覆う磁性樹脂層と、コイルの両端部から磁性樹脂層を貫通して延びる一対の引出導体とを備え、第一絶縁樹脂層、第二絶縁樹脂層および第三絶縁樹脂層の少なくともいずれか一つが、ポリイミドの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率樹脂で構成されている。
上記コイル部品においては、積層部の第一絶縁樹脂層、第二絶縁樹脂層および第三絶縁樹脂層の少なくともいずれか一つが低誘電率樹脂で構成されているため、低誘電率樹脂で構成された絶縁樹脂層により、コイル内部またはコイル周囲に生じる寄生容量(浮遊容量)の低減が図られている。コイル部品の自己共振周波数は、その寄生容量が低減することで高まる。そのため、上記コイル部品は、高い自己共振周波数を有し、自己共振周波数近傍での特性変化に起因して生じるノイズを抑制し得る。
なお、第一絶縁樹脂層、第二絶縁樹脂層および第三絶縁樹脂層のうち、上記低誘電率樹脂で構成される層は、1層のみ(すなわち、第一絶縁樹脂層のみ、第二絶縁樹脂層のみ、または、第三絶縁樹脂層のみ)、2層(第一絶縁樹脂層と第二絶縁樹脂層、または、第二絶縁樹脂層と第三絶縁樹脂層)、または、3層全てであってもよい。
また、上記低誘電率樹脂の誘電率が3以下であってもよい。
本発明の一側面に係る電源回路ユニットは、上記のコイル部品を備えている。このような電源回路ユニットによれば、高い自己共振周波数を有するコイル部品を備える電源回路ユニットが得られる。また、このような電源回路ユニットによれば、コイル部品の自己共振周波数と使用する周波数帯とを十分に隔離することができ、それによりノイズの発生を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、自己共振周波数が高められたコイル部品及び電源回路ユニットが提供される。
本発明の一実施形態に係る電源回路ユニットを示す斜視図である。 図1の電源回路ユニットの等価回路を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 図3のコイル部品のIV-IV線に沿った断面図である。 図3に示したコイル部品の分解斜視図である。 図3のコイル部品の製造工程を説明する図である。 図3のコイル部品の製造工程を説明する図である。 図3のコイル部品の製造工程を説明する図である。 コイル部品の自己共振周波数と各層の誘電率低下との関係を示したグラフである。 低誘電率樹脂を示した表である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る電源回路ユニット1の全体的な構成を説明する。本実施形態で説明する電源回路ユニットは、例えば、直流電圧の電圧変換(降圧)をおこなうスイッチング電源回路ユニット等である。図1及び図2に示されるように、電源回路ユニット1は、回路基板2と、電子部品3、4、5、6、10とを備えている。具体的には、回路基板2上に、電源IC3、ダイオード4、コンデンサ5、スイッチング素子6、及びコイル部品10が搭載された構成となっている。
図3〜図5を参照して、コイル部品10の構成について説明する。図3は、コイル部品10の斜視図である。図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。図5は、コイル部品の分解斜視図である。なお、図5の分解斜視図では、コイル12の内径部分に充填される磁性樹脂層18の図示を省略している。
図3に示されるように、コイル部品10は、後述するコイル12が内部に設けられた素体7(磁性素体)を備えている。素体7は、直方体形状の外形を有している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。素体7は、主面7aを有しており、主面7aは長辺および短辺を有する矩形状をなしている。矩形状には、角部が丸められている矩形が含まれる。
素体7の主面7a上には、端子電極20A、20Bが設けられている。端子電極20Aは、主面7aにおける一方の短辺に沿っており、端子電極20Bは、主面7aにおける他方の短辺に沿っている。端子電極20A、20Bは、主面7aにおける長辺に沿った方向に互いに離間している。
素体7は、磁性基板11と、磁性樹脂層18および絶縁層30で構成されている。
磁性基板11は、例えばフェライト等の磁性材料で構成された略平板状の基板である(図5参照)。磁性基板11は、素体7の、主面7aとは反対側に位置している。
磁性樹脂層18は、磁性基板11上に形成されており、後述するコイル12(図4及び図5参照)を内部に備えている。磁性樹脂層18の磁性基板11側の面とは反対側に、絶縁層30が形成されている。磁性樹脂層18は、磁性粉とバインダ樹脂との混合物であり、磁性粉の構成材料は例えば鉄、カルボニル鉄、ケイ素、クロム、ニッケル、ホウ素等であり、バインダ樹脂の構成材料は例えばエポキシ樹脂である。磁性樹脂層18の全体の90%以上が、例えば磁性粉で構成されていてもよい。
素体7の主面7aに設けられた一対の端子電極20A、20Bはいずれも、膜状であり、平面視で略長方形形状を呈している。端子電極20A、20B各面積は、略同じである。端子電極20A、20Bは、例えばCu等の導電性材料によって構成されている。端子電極20A、20Bは、めっき形成により形成されためっき電極である。端子電極20A、20Bは、単層構造でも複数層構造でもよい。
絶縁層30は、磁性樹脂層18の磁性基板11側の面とは反対側の面の全領域を覆うように設けられている。絶縁層30は、後述する引出導体19A、19Bに対応する位置に貫通孔31a、32a(孔)を有している。絶縁層30は、絶縁性材料により構成されており、例えばポリイミド、エポキシ等の絶縁性樹脂で構成されている。
図4及び図5に示されるように、コイル部品10の素体7は、内部に、(具体的には、磁性樹脂層18内)において、積層部Lおよび引出導体19A、19Bを有する。
積層部Lは、内部にコイル12を有しており、また、周囲が磁性樹脂層18で覆われている。積層部Lは、図5に示すように、絶縁性樹脂層17a(第一絶縁樹脂層)、下コイル部13(第一コイル層)、絶縁性樹脂層17c(第二絶縁樹脂層)、上コイル部14(第二コイル層)および絶縁性樹脂層17e(第三絶縁樹脂層)が積層されて構成されている。
コイル12は、平面視において矩形状に巻回されている。コイル12は、例えばCu等の金属材料で構成されており、その軸心が主面7aに直交する方向に沿って延びている。コイル12は、二層のコイル導体層で構成されており、コイル導体層として下コイル部13及び上コイル部14を備えると共に連結部15、16を備える。下コイル部13と上コイル部14とは、主面7aに直交する方向(コイル12の軸心方向)に並んでおり、上コイル部14が下コイル部13よりも主面7a側に位置している。下コイル部13と上コイル部14とは、巻回方向が同じである。連結部15は、下コイル部13と上コイル部14との間に介在して、下コイル部13の最も内側の巻回部分と上コイル部14の最も内側の巻回部分とを連結している。連結部16は、下コイル部13から主面7a側に延び、下コイル部13と引出導体19Bとを連結している。
絶縁性樹脂層17a、17c、17e、並びに、下コイル部13および上コイル部14の線間にそれぞれ位置する絶縁性樹脂層17b、17dにより、コイル12を被覆する被覆部17が構成されている。
絶縁性樹脂層17aは、下コイル部13の下側(磁性基板11側)に位置し、平面視におけるコイル12の形成領域と略同じ領域に形成されている。絶縁性樹脂層17bは、下コイル部13の線間及び周囲及を埋めており、コイル12の内径に対応する領域は開いている。絶縁性樹脂層17cは、下コイル部13と上コイル部14との間に挟まれる位置にあり、コイル12の内径に対応する領域が開いている。絶縁性樹脂層17dは、上コイル部14の線間及び周囲を埋めており、コイル12の内径に対応する領域が開いている。絶縁性樹脂層17eは、上コイル部14の上側(主面7a側)に位置し、コイル12の内径に対応する領域が開いている。
絶縁性樹脂層17a〜17eのうち、絶縁性樹脂層17a、17b、17d、17eはポリイミドで構成されており、絶縁性樹脂層17cは低誘電率樹脂で構成されている。低誘電率樹脂とは、ポリイミドの誘電率(3.5)よりも低い誘電率を有する樹脂であり、図10の表に例示したような樹脂を採用し得る。図10の表には、各低誘電率樹脂について、社名、シリーズ(製品名)およびおおよその誘電率を示している。
一対の引出導体19A、19Bは、例えばCuで構成されており、コイル12の両端部E1、E2それぞれから主面7aに直交する方向に沿って延びている。引出導体19Aは、上コイル部14の最外の巻回部分に設けられたコイル12の一方の端部E1に接続されている。引出導体19Aは、磁性樹脂層18を貫通するようにしてコイル12の端部E1から素体7の主面7aまで延びて、主面7aに露出している。引出導体19Aの露出した部分に対応する位置に端子電極20Aが設けられており、引出導体19Aを介して、コイル12の端部E1と端子電極20Aとが電気的に接続されている。引出導体19Bは、下コイル部13の最外の巻回部分に設けられたコイル12の他方の端部E2に接続されている。引出導体19Bは、磁性樹脂層18を貫通するようにしてコイル12の端部E2から素体7の主面7aまで延びて、主面7aに露出している。引出導体19Bの露出した部分に対応する位置に、端子電極20Bが設けられており、引出導体19Bを介して、コイル12の端部E2と端子電極20Bとが電気的に接続されている。
次に、図6〜図8を参照して、コイル部品10の製造方法について説明する。図6〜図8は、コイル部品10の製造工程を説明する図である。
まず、図6の(a)に示されるように、磁性基板11の上にポリイミドペーストをパターン塗布して、被覆部17の絶縁性樹脂層17aを形成する。続いて、図6の(b)に示されるように、絶縁性樹脂層17aの上に、下コイル部13をめっき形成するためのシード部22を形成する。シード部22は、所定のマスクを用いてめっきやスパッタリング等により形成することができる。続いて、図6の(c)に示されるように、被覆部17の絶縁性樹脂層17bを形成する。この絶縁性樹脂層17bは、磁性基板11の全面にポリイミドを塗布形成した後、シード部22に対応する部分を除去することで得ることができる。すなわち、絶縁性樹脂層17bは、シード部22を露出させるようにして、磁性基板11の全面を覆う。この絶縁性樹脂層17bは、磁性基板11上に立設された壁状の部分であり、下コイル部13形成される領域を画成する。続いて、図6の(d)に示されるように、絶縁性樹脂層17bの間においてシード部22を用いて、めっき層24を形成する。このとき、絶縁性樹脂層17bの間に画成された領域を充たすように成長するめっきが、下コイル部13となる。換言すると、絶縁性樹脂層17bが線間に介在する下コイル部13が得られる。
続いて、図7の(a)に示されるように、上述した低誘電率樹脂層となるべき低誘電率絶縁性樹脂ペーストを下コイル部13の上にパターン塗布して、被覆部17の絶縁性樹脂層17cを形成する。その際、絶縁性樹脂層17cに、連結部15、16を形成するための開口部15’、16’を形成する。続いて、図7の(b)に示されるように、絶縁性樹脂層17cの開口部15’、16’に、連結部15、16をめっき形成する。
続いて、図7の(c)に示されるように、上述した工程と同様にして、絶縁性樹脂層17cの上に、上コイル部14および被覆部17の絶縁性樹脂層17d、17eを形成する。具体的には、図6の(b)〜(d)に示す手順と同様に、上コイル部14をめっき形成するためのシード部を形成し、上コイル部14が形成される領域を画成するポリイミドからなる絶縁性樹脂層17dを形成し、絶縁性樹脂層17dの間において上コイル部14をめっき形成する。
そして、ポリイミドペーストを上コイル部14の上にパターン塗布することにより、被覆部17の絶縁性樹脂層17eを形成する。その際、絶縁性樹脂層17eに、引出導体19A、19Bを形成するための開口部19A’、19B’を形成する。以上のように、被覆部17は、複数の絶縁性樹脂層17a〜17eを含む積層構造を有し、これらの絶縁性樹脂層17a〜17eによって、下コイル部13及び上コイル部14が取り囲まれる。
続いて、図7の(d)に示されるように、めっき層24のうち、下コイル部13及び上コイル部14を構成していない部分(下コイル部13及び上コイル部14の内径部及び外周部に対応する部分)をエッチング処理によって除去する。換言すると、図7の(c)の被覆部17に覆われていないめっき層24除去する。続いて、図8の(a)に示されるように、絶縁性樹脂層17eの開口部19A’に対応する位置に引出導体19Aを形成すると共に、開口部19B’に対応する位置に引出導体19Bを形成する。具体的には、所定のマスクを用いてめっきやスパッタリング等により、開口部19A’、19B’上に引出導体19A、19Bのためのシード部を形成し、当該シード部を用いて引出導体19A、19Bをめっき形成する。
続いて、図8の(b)に示されるように、磁性基板11の全面に磁性樹脂を塗布すると共に所定の硬化処理をおこない、磁性樹脂層18を形成する。それにより、被覆部17及び引出導体19A、19Bの周りが磁性樹脂層18で覆われる。このとき、コイル12の内径部分に磁性樹脂層18が充填される。続いて、図8の(c)に示されるように、引出導体19A、19Bが磁性樹脂層18から露出するように研磨する。
続いて、図8の(d)に示されるように、端子電極20A、20Bをめっき形成する前に、磁性樹脂層18の上面18a上に絶縁性樹脂ペースト等の絶縁性材料を塗布することにより、絶縁層30を形成する。絶縁層30を形成する際、磁性樹脂層18の上面18aの全体を覆うと共に、一対の引出導体19A、19Bに対応する位置に貫通孔31a、32aを形成し、絶縁層30から一対の引出導体19A、19Bを露出させる。具体的には、一旦、主面7aの全領域に絶縁性材料を塗布し、その後、引出導体19A、19Bに対応する箇所の絶縁層30を除去する。
上記工程により、素体7の主面7aから引出導体19A、19Bが露出する素体7が得られる。
最後に、素体7の主面7a上に、端子電極20A、20Bを形成することで、コイル部品10が完成する。端子電極20A、20Bを形成する際、まずは、所定のマスクを用いてめっきやスパッタリング等により、端子電極20A、20Bに対応する領域にシード部(図示せず)を形成する。シード部は、絶縁層30の貫通孔31a、32aから露出する引出導体19A、19B上にも形成される。次に、当該シード部を用いて、端子電極20A、20Bを、電解めっき又は無電解めっきにより形成する。このとき、めっきは、絶縁層30の貫通孔31a、32aを埋めるように成長して、引出導体19A、19Bの一部を構成する。
以上において説明したとおり、コイル部品10は積層部Lを備え、積層部Lにおいては、絶縁性樹脂層17a、下コイル部13、絶縁性樹脂層17c、上コイル部14および絶縁性樹脂層17eがこの順序で積層されており、絶縁性樹脂層17cに貫設された連結部(接続部)15を介して下コイル部13と上コイル部14とが電気的に接続されてコイル12を構成している。また、コイル部品10は、積層部Lを覆う磁性樹脂層18、および、コイル12の両端部E1、E2から磁性樹脂層18を貫通して延びる一対の引出導体19A、19Bを備えている。
そして、積層部Lに含まれる絶縁性樹脂層17a、17c、17eのうち、絶縁性樹脂層17cのみが上述した低誘電率樹脂で構成されている。
発明者らは、絶縁性樹脂層17cを低誘電率樹脂で構成することで、コイル部品10の寄生容量が低減されるとの知見を得た。具体的には、絶縁性樹脂層17cが低誘電率であれば、下コイル部13と上コイル部14との間の寄生容量が低減されると考えられる。特に、本実施形態に係るコイル12は、下コイル部13および上コイル部14の最外の巻回部分同士の間に大きな寄生容量が生じやすい構成であるが、その寄生容量が低減され得る。例えば、一対の端子電極20A、20Bに電圧が入力されて、コイル12の一端部E1が高電位である場合、図4の矢印に示すように、上コイル部14ではより内側の巻回部分のほうが電位が低くなり、また、下コイル部13ではより外側の巻回部分のほうが電位が低くなる。この場合、上コイル部14の最外の巻回部分の電位が最も高く、下コイル部13の最外の巻回部分の電位が最も低くなるため、下コイル部13および上コイル部14の最外の巻回部分同士の間に生じる寄生容量が大きくなるものと考えられる。加えて、本実施形態に係るコイル12では、最外の巻回部分の巻回長さ(一周分の長さ)が、より内側の巻回部分の巻回長さよりも長く、それにより、最外の巻回部分同士が対向する面積が比較的大きいことも、下コイル部13および上コイル部14の最外の巻回部分同士の間の寄生容量が大きくなる一因と考えられる。
ここで、コイル部品10において、その寄生容量Cと自己共振周波数との間には、以下に示すとおりの関係性がある。下記式において、fは自己共振周波数、Lはインダクタンス、Cは寄生容量を示す。
Figure 2017103360
発明者らは、コイル部品10の自己共振周波数と、コイル部品10を構成する絶縁性を有する層11、17a、17c、17e、30の誘電率との関係性を、以下のようにして確認した。
すなわち、各層の誘電率を1に設定し、その他の層の誘電率を3.2に設定して、それぞれの場合におけるコイル部品10の自己共振周波数を測定した。各層の厚さは10μmとした。その結果は、図9のグラフに示すとおりとなった。図9のグラフにおいて、横軸は誘電率を1に設定した層L1〜L5を示しており、縦軸は棒グラフの自己共振周波数の増加割合を示している。縦軸は、より具体的には、各層L1〜L5の誘電率を3.2から1に変更したときの自己共振周波数の増加率(%)を示している。なお、横軸の層L1〜L5は、上述した層11、17a、17c、17e、30にそれぞれ対応している。
図6のグラフから明らかなように、絶縁性樹脂層17cに対応する層L3の誘電率が1である場合に、顕著に高い自己共振周波数の増加を示した。また、絶縁性樹脂層17aに対応する層L2の誘電率が1である場合、および、絶縁性樹脂層17eに対応する層L4の誘電率が1である場合にも、自己共振周波数の増加が確認された。
以上の結果から、発明者らは、積層部Lに含まれる絶縁性樹脂層17a、17c、17eのうちのいずれ一つでも低誘電率である場合には、コイル部品10の自己共振周波数が高まるとの知見を得た。特に、絶縁性樹脂層17cの誘電率を下げると、コイル部品10の自己共振周波数が顕著に高くなるとの知見を得た。これは、絶縁性樹脂層17a、17c、17eの誘電率低下に伴い、コイル12の下コイル部13と上コイル部14との間の寄生容量や、コイル12の周囲に存在する導電性の部分(引出導体19A、19B等)とコイル12との間の寄生容量が、低減されることによるものと考えられる。
つまり、コイル部品10においては、積層部Lの絶縁性樹脂層17cが低誘電率樹脂で構成されているため、絶縁性樹脂層17cにより、コイル12内部に生じる寄生容量の低減が図られている。上述したとおり、コイル部品10の自己共振周波数は、その寄生容量が低減することで高まるため、コイル部品10の自己共振周波数が高まる。さらに、コイル部品10の自己共振周波数が高まることで、自己共振周波数近傍での特性変化に起因して生じるノイズを抑制することができる。
なお、上述したとおり、絶縁性樹脂層17a、17c、17eのうちのの少なくともいずれか一つが低誘電率樹脂で構成されていればよく、絶縁性樹脂層17aのみまたは絶縁性樹脂層17eが低誘電率樹脂で構成されている場合であっても、それによりコイル12周囲に生じる寄生容量の低減が図られ、コイル部品10の自己共振周波数が高まると考えられる。
また、絶縁性樹脂層17a、17c、17eのうち、上記低誘電率樹脂で構成される層は、1層のみに限らず、2層(例えば、絶縁性樹脂層17aと絶縁性樹脂層17c、または、絶縁性樹脂層17cと絶縁性樹脂層17e)、または、3層全てを低誘電率樹脂で構成してもよく、この場合には、コイル部品10の自己共振周波数が重畳的/累積的に高まるものと考えられる。
絶縁性樹脂層17a、17c、17eを構成する低誘電率樹脂の誘電率については、上述した寄生容量および自己共振周波数の観点からは低いほど好ましい。上記低誘電率樹脂は、従来用いられているポリイミドの誘電率3.5よりも低い誘電率を有し、3以下の誘電率であってもよい。
なお、上述した電源回路ユニット1によれば、コイル部品10の自己共振周波数が高められた電源回路ユニットが実現される。電源回路ユニット1によれば、コイル部品10の自己共振周波数が使用する周波数帯から十分に隔離されており、それにより、ノイズの発生が効果的に抑制されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他に適用してもよい。
例えば、コイル導体層の形状や構成は、上記実施形態に限られない。例えば、コイルは、平面視において矩形状に巻回されているものに限らず、真円状や楕円状に巻回されているものであってもよい。また、コイルの巻数についても、適宜増減することができる。さらに、コイルを構成するコイル導体層の数は、二つに限られず、三つ以上であってもよい。上述した実施形態の素体は、最上層に絶縁層を含んでいるが、該絶縁層は適宜省略してもよい。
1…電源回路ユニット、7…素体、10…コイル部品、12…コイル、13…下コイル部、14…上コイル部、17a、17c、17e…絶縁性樹脂層、19A、19B…引出導体、20A、20B…端子電極、E1、E2…端部、L…積層部。

Claims (7)

  1. 第一絶縁樹脂層、第一コイル層、第二絶縁樹脂層、第二コイル層および第三絶縁樹脂層がこの順序で積層されており、前記第二絶縁樹脂層に貫設された接続部を介して前記第一コイル層と前記第二コイル層とが電気的に接続されてコイルが構成されている、積層部と、
    前記積層部を覆う磁性樹脂層と、
    前記コイルの両端部から前記磁性樹脂層を貫通して延びる一対の引出導体と
    を備え、
    前記第一絶縁樹脂層、前記第二絶縁樹脂層および第三絶縁樹脂層の少なくともいずれか一つが、ポリイミドの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率樹脂で構成されている、コイル部品。
  2. 前記第二絶縁樹脂層が前記低誘電率樹脂で構成されている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第一絶縁樹脂層または前記第三絶縁樹脂層が前記低誘電率樹脂で構成されている、請求項1に記載のコイル部品。
  4. 前記第二絶縁樹脂層および前記第一絶縁樹脂層、または、前記第二絶縁樹脂層および前記第三絶縁樹脂層が、前記低誘電率樹脂で構成されている、請求項1に記載のコイル部品。
  5. 前記第一絶縁樹脂層、前記第二絶縁樹脂層および前記第三絶縁樹脂層の全てが前記低誘電率樹脂で構成されている、請求項1に記載のコイル部品。
  6. 前記低誘電率樹脂の誘電率が3以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコイル部品。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のコイル部品を備えた電源回路ユニット。
JP2015235753A 2015-12-02 2015-12-02 コイル部品及び電源回路ユニット Pending JP2017103360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015235753A JP2017103360A (ja) 2015-12-02 2015-12-02 コイル部品及び電源回路ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015235753A JP2017103360A (ja) 2015-12-02 2015-12-02 コイル部品及び電源回路ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017103360A true JP2017103360A (ja) 2017-06-08

Family

ID=59017504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015235753A Pending JP2017103360A (ja) 2015-12-02 2015-12-02 コイル部品及び電源回路ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017103360A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019041032A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 Tdk株式会社 電子部品及びその製造方法
CN109671551A (zh) * 2017-10-17 2019-04-23 株式会社村田制作所 电感部件
JP2022068925A (ja) * 2020-10-23 2022-05-11 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
CN115440460A (zh) * 2021-06-04 2022-12-06 Tdk株式会社 线圈部件
WO2023149168A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 ローム株式会社 回路部品、電子装置および回路部品の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002353031A (ja) * 2001-03-22 2002-12-06 Tdk Corp 高周波コイル
JP2005026616A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Tadahiro Omi チップ素子
JP2007067214A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Taiyo Yuden Co Ltd パワーインダクタ
JP2008198923A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd コイル部品
JP2010098199A (ja) * 2008-10-18 2010-04-30 Taiyo Yuden Co Ltd インダクタンス素子及びその製造方法
JP2015126198A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 東光株式会社 電子部品の製造方法、電子部品

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002353031A (ja) * 2001-03-22 2002-12-06 Tdk Corp 高周波コイル
JP2005026616A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Tadahiro Omi チップ素子
JP2007067214A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Taiyo Yuden Co Ltd パワーインダクタ
JP2008198923A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd コイル部品
JP2010098199A (ja) * 2008-10-18 2010-04-30 Taiyo Yuden Co Ltd インダクタンス素子及びその製造方法
JP2015126198A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 東光株式会社 電子部品の製造方法、電子部品

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019041032A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 Tdk株式会社 電子部品及びその製造方法
US11087915B2 (en) 2017-08-28 2021-08-10 Tdk Corporation Electronic component and manufacturing method thereof
CN109671551A (zh) * 2017-10-17 2019-04-23 株式会社村田制作所 电感部件
JP2019075478A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 株式会社村田製作所 インダクタ部品
CN109671551B (zh) * 2017-10-17 2020-11-24 株式会社村田制作所 电感部件
US11676761B2 (en) 2017-10-17 2023-06-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component
US12087502B2 (en) 2017-10-17 2024-09-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component
JP2022068925A (ja) * 2020-10-23 2022-05-11 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
CN114496515A (zh) * 2020-10-23 2022-05-13 Tdk株式会社 线圈部件及其制造方法
US12170163B2 (en) 2020-10-23 2024-12-17 Tdk Corporation Coil component and manufacturing method therefor
CN115440460A (zh) * 2021-06-04 2022-12-06 Tdk株式会社 线圈部件
WO2023149168A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 ローム株式会社 回路部品、電子装置および回路部品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11804326B2 (en) Coil component, method of making the same, and power supply circuit unit
US10347413B2 (en) Method of manufacturing an embedded magnetic component device
US10121583B2 (en) Coil structure and electromagnetic component using the same
US10418165B2 (en) Electronic device
KR102064073B1 (ko) 인덕터
KR101994759B1 (ko) 인덕터
CN103515077A (zh) 片式电感器
US20220148793A1 (en) Electronic Device and the Method to Make the Same
JP2018170321A (ja) コイル部品およびその製造方法
US10497510B2 (en) Electronic component
JP6984212B2 (ja) コイル部品
JP6878983B2 (ja) コイル部品及びコイル部品の製造方法
JP2017199800A (ja) コイル部品及び電源回路ユニット
JP2017103360A (ja) コイル部品及び電源回路ユニット
JP2017103354A (ja) コイル部品及び電源回路ユニット
CN108074728B (zh) 电子部件
JP2019192897A (ja) インダクタ
JP2018206952A (ja) コイル部品およびその周波数特性の変更方法
JP2018170320A (ja) コイル部品およびその製造方法
JP6893761B2 (ja) コイル部品の製造方法、コイル部品、及び電源回路ユニット
JP6819395B2 (ja) コイル部品
US10716212B2 (en) LC device and method of manufacturing LC device
JP6443451B2 (ja) 高周波部品
US11735350B2 (en) Inductor
JP2017199718A (ja) 電子部品およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200519