JP2017103504A - 光伝送装置および光伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】光伝送装置と複数の遠隔装置との間の接続の制御を容易にする。【解決手段】光伝送装置は、光合分波器を介して複数の遠隔装置へWDM信号を送信し、光合分波器を介して複数の遠隔装置から光信号を受信する。光伝送装置は、複数の光送受信器と、波長選択スイッチと、複数の光送受信器および波長選択スイッチを制御するコントローラとを有する。各光送受信器は、コントローラにより制御される波長可変光源を含む。コントローラは、宛先遠隔装置が受信する光信号の波長に応じて、宛先遠隔装置に対応して選択される光送受信器の波長可変光源の波長を制御する。コントローラは、複数の光送受信器によりそれぞれ波長可変光源を使用して生成される複数の光信号からWDM信号を生成すると共に、複数の遠隔装置から受信する複数の光信号を波長に応じて複数の光送受信器に導くように、波長選択スイッチを制御する。【選択図】図5
Description
本発明は、波長分割多重信号を伝送する光伝送装置および光伝送システムに係わる。
近年、モバイルトラヒックの増加に伴い、基地局と収容局とを接続するアクセスネットワークのトラヒックも増加してきている。収容局は、複数の基地局を収容することができる。
他方、PON(Passive Optical Network)システムが広く普及している。PONシステムは、ODN(Optical Distribution Network)上に構築され、中央局から複数の端末へ信号を同報することができる。このため、既存のPONシステムを利用してモバイルトラヒックのためのアクセスネットワークを実現する構成が提案されている。さらに、モバイルトラヒックのためのアクセスネットワークに波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送を適用する構成も提案されている。
図1は、モバイルアクセスネットワークの一例を示す。図1に示す例では、収容局1000は、ベースバンドユニット(BBU:Baseband unit)1001および光加入者線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)1002を備える。また、収容局1000には、パッシブスプリッタ1003を介して複数の基地局が接続されている。各基地局は、光ネットワークユニット(ONU:Optical Network Unit)および遠隔無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)を備える。そして、各基地局によりセルが形成される。
ベースバンドユニット1001は、基地局へ送信する信号を生成し、基地局から受信する信号を処理する。光加入者線終端装置1002は、ベースバンドユニット1001により生成される信号を光信号に変換し、基地局から受信する光信号を電気信号に変換する。パッシブスプリッタ1003は、光加入者線終端装置1002により生成される光信号を複数の基地局に分配し、複数の基地局から受信する光信号を光加入者線終端装置1002に導く。
図1に示すモバイルアクセスネットワークにWDM伝送が適用される場合、収容局1000は、複数の基地局に対して互いに異なる波長で光信号を生成する。このとき、光加入者線終端装置1002は、複数の光信号を多重化してWDM信号を生成する。そして、WDM信号は、パッシブスプリッタ1003により各基地局へ分配される。すなわち、同じWDM信号が複数の基地局へ送信される。各基地局は、受信するWDM信号から目的信号を抽出する。また、複数の基地局は、互いに異なる波長で光信号を収容局1000へ送信することができる。
なお、WDM技術が適用されたPONシステムは、例えば、特許文献1に記載されている。
上述のモバイルアクセスネットワークにおいて、ある特定のエリアのトラヒックが増加することがある。この場合、そのエリアに配置されている複数の基地局が協調伝送(CoMP:Coordinated Multi Point transmission)を行うことが好ましい。協調伝送は、LTE−A(Long Term Evolution-Advance)で採用された技術であり、隣接する複数の基地局が協調して端末へ信号を送信する。このため、協調伝送を行う複数の基地局のセル内では、通信の品質および/または効率が向上する。図1(a)に示す斜線領域は、協調伝送が行われるセルを表している。また、トラヒックが大きいエリアが移動することがある。この場合、図1(b)に示すように、協調伝送が行われるエリアも移動する。なお、以下の記載では、協調伝送を行う基地局を「協調基地局」と呼ぶことがある。
ここで、モバイルアクセスネットワークにWDM伝送が適用される場合、収容局1000は、複数の基地局に対して互いに異なる波長の光信号を送信する。また、複数の基地局は、互いに異なる波長の光信号を収容局1000へ送信する。そして、協調伝送を行うエリアが移動するときは、収容局1000と複数の協調基地局との間で使用する波長の割当てが変更される。
収容局1000と基地局との間で使用する波長の割当てを変更するためには、収容局1000と各基地局との間で制御シーケンスが行われる。例えば、各基地局が波長可変光源および波長可変フィルタを備える場合、収容局1000は、各協調基地局に対して送信波長および受信波長を指定する情報を通知する。このとき、必要に応じて、収容局1000と各基地局との間でネゴシエーションが行われる。
なお、この問題は、協調伝送を行うモバイルアクセスネットワークのみで発生するものではなく、光伝送装置と複数の遠隔装置とが接続される光伝送システムにおいて発生し得る。
本発明の1つの側面に係わる目的は、光伝送装置と複数の遠隔装置との間の接続の制御を容易にすることである。
本発明の1つの態様の光伝送装置は、光合分波器を介して複数の遠隔装置へWDM信号を送信し、光合分波器を介して複数の遠隔装置から複数の光信号を受信する。光伝送装置は、複数の光送受信器と、波長選択スイッチと、複数の光送受信器および波長選択スイッチを制御するコントローラとを有する。各光送受信器は、コントローラにより制御される波長可変光源を含む。コントローラは、複数の遠隔装置の中から指定される宛先遠隔装置が受信する光信号の波長に応じて、宛先遠隔装置に対応して複数の光送受信器の中から選択される光送受信器の波長可変光源の波長を制御する。コントローラは、複数の光送受信器によりそれぞれ波長可変光源を使用して生成される互いに波長の異なる複数の光信号からWDM信号を生成すると共に、複数の遠隔装置から受信する複数の光信号を波長に応じて複数の光送受信器に導くように、波長選択スイッチを制御する。
上述の態様によれば、光伝送装置と複数の遠隔装置との間の接続の制御が容易になる。
図2は、本発明の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す。図2に示す光伝送システムは、収容局1、複数の基地局2、光スプリッタ3を備える。光スプリッタ3は、この実施例では、電力を必要としない受動素子である。すなわち、収容局1、複数の基地局2、光スプリッタ3は、PON(Passive Optical Network)システムを構成する。
収容局1は、複数のベースバンドユニット(BBU:Baseband unit)11および光加入者線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)12を備える。各ベースバンドユニット11は、対応する基地局2へ送信する信号を生成し、対応する基地局2から受信する信号を処理する。光加入者線終端装置12は、複数のトランシーバ13および光回路14を備える。この例では、1つのベースバンドユニット11に対して1つのトランシーバ13が設けられている。そして、各トランシーバ13は、対応するベースバンドユニット11により生成される信号を光信号に変換し、対応する基地局2から受信する光信号を電気信号に変換する。このとき、トランシーバ13は、信号のフォーマットの変換を行ってもよい。なお、複数のトランシーバ13は、互いに異なる波長の光信号を生成する。光回路14は、複数のトランシーバ13により生成される複数の光信号からWDM信号を生成する。また、光回路14は、ネットワークから光スプリッタ3を介して受信する複数の光信号を波長に応じて対応するトランシーバ13に導く。
光スプリッタ3は、収容局1から送信されるWDM信号を複数の基地局2に分配する。すなわち、同じWDM信号が複数の基地局2へ送信される。また、光スプリッタ3は、複数の基地局2から受信する複数の光信号を収容局1に導く。
基地局2は、光ネットワークユニット(ONU:Optical Network Unit)21および遠隔無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)22を備える。光ネットワークユニット21は、トランシーバを含み、収容局1から受信するWDM信号から目的信号を抽出することができる。また、光ネットワークユニット21は、収容局1へ光信号を送信することができる。各基地局2が受信する光信号の波長(すなわち、受信波長)は互いに異なっている。各基地局2から収容局1へ送信される光信号の波長(すなわち、送信波長)も互いに異なっている。遠隔無線ヘッド22は、光ネットワークユニット21により抽出された目的信号に基づいて無線信号を出力する。
なお、収容局1は、光伝送装置の一例である。基地局2は、遠隔装置の一例である。光スプリッタ3は、光合分波器の一例である。
図3は、図2に示す光伝送システムにおいて行われる協調伝送の一例を示す。図3に示す例では、ベースバンドユニット11aは、基地局2aへ送信するデータaを生成する。また、ベースバンドユニット11bは、基地局2bへ送信するデータbを生成する。光加入者線終端装置12は、データaを伝送する光信号およびデータbを伝送する光信号を含むWDM信号を生成する。このWDM信号は、光スプリッタ3を介して各基地局(2a、2b)へ分配される。基地局2aは、受信WDM信号からデータaを抽出し、無線信号を利用してデータaを出力する。同様に、基地局2bは、受信WDM信号からデータbを抽出し、無線信号を利用してデータbを出力する。なお、基地局2a、2bは互いに隣接しており、2つのセルの一部が互いに重複しているものとする。
ここで、2つのセルが重複する領域内に端末500が位置しているものとする。すなわち、基地局2aから送信される無線信号および基地局2bから送信される無線信号が端末500に到達するものとする。
このようなケースにおいて、ベースバンドユニット11a、11bが協調して同じデータを送信する。すなわち、図3に示すデータaおよびデータbが互いに同じであるものとする。そして、基地局2a、2bが協調してデータ伝送を行う。そうすると、端末500は、基地局2a、2bから同じデータを受信する。したがって、端末500は、電波環境の良いセルの無線信号からデータを再生することができる。或いは、端末500は、2つの無線信号の合成信号からデータを再生してもよい。いずれにしても、基地局2a、2bと端末500との間の通信品質が向上する。
図4は、収容局と複数の基地局との間の通信を実現する光伝送システムの一例を示す。図4に示す実施例では、収容局1は、ベースバンドユニット11a〜11d、トランシーバ13a〜13d、およびAWG(Arrayed Waveguide Gating)15を備える。なお、AWG15は、図2に示す光回路14の一例である。各トランシーバ13a〜13dの送信器Txは、固定波長光源を利用して光信号を送信する。この例では、トランシーバ13a〜13dから送信される光信号の波長は、それぞれλ1〜λ4である。AWG15は、トランシーバ13a〜13dから出力される光信号を合波してWDM信号を生成する。また、AWG15は、ネットワークから光スプリッタ3を介して受信する複数の光信号を波長ごとに分離して対応するトランシーバ13a〜13dに導く。なお、AWG15の各光ポートには、それぞれ予め決められた波長が固定的に割り当てられている。例えば、トランシーバ13aを収容する光ポートは、波長λ1の光を受信し、波長λ11の光を出力するように設計されている。
基地局2a〜2dは、それぞれ光ネットワークユニット(ONU)21a〜21dを備える。各光ネットワークユニット21a〜21dの送信器Txは、波長可変光源を利用して収容局1へ光信号を送信することができる。各光ネットワークユニット21a〜21dの送信波長は、例えば、収容局1から指定される。また、各光ネットワークユニット21a〜21dの受信器Rxは、波長可変BPFを利用して受信WDM信号から目的波長の光信号を抽出することができる。各光ネットワークユニット21a〜21dの受信波長も、例えば、収容局1から指定される。
上記構成の光伝送システムにおいて、基地局2a、2bの協調伝送が行われるものとする。また、協調伝送を行うために、ベースバンドユニット11aが基地局2aへデータaを送信し、ベースバンドユニット11bが基地局2bへデータbを送信する。
この場合、基地局2aの光ネットワークユニット21aは、トランシーバ13aと通信を行うように設定される。即ち、光ネットワークユニット21aの受信器Rxの受信波長がλ1に設定される。これにより、基地局2aは、トランシーバ13aから送信されるデータaを受信WDM信号から抽出することができる。また、光ネットワークユニット21aの送信器Txの送信波長がλ11に設定される。これにより、基地局2aから送信される光信号は、AWG15によりトランシーバ13aに導かれる。同様に、基地局2bの光ネットワークユニット21bは、トランシーバ13bと通信を行うように設定される。即ち、光ネットワークユニット21bの受信波長がλ2に設定される。これにより、基地局2bは、トランシーバ13bから送信されるデータbを受信WDM信号から抽出することができる。また、光ネットワークユニット21bの送信波長がλ12に設定される。これにより、基地局2bから送信される光信号は、AWG15によりトランシーバ13bに導かれる。
この後、基地局2a、2bの協調伝送が行われる状態から、基地局2c、2dの協調伝送が行われる状態に移行するものとする。この場合、収容局1は、トランシーバ13a、13bと光ネットワークユニット21c、21dとの間で通信が行われるように、光ネットワークユニット21c、21dの設定を変更する。具体的には、基地局2cの光ネットワークユニット21cは、トランシーバ13aと通信を行うように設定される。即ち、光ネットワークユニット21cの受信波長がλ1に設定される。また、光ネットワークユニット21cの送信波長がλ11に設定される。同様に、基地局2dの光ネットワークユニット21dは、トランシーバ13bと通信を行うように設定される。即ち、光ネットワークユニット21dの受信波長がλ2に設定される。また、光ネットワークユニット21dの送信波長がλ12に設定される。
このように、図4に示す構成において協調伝送を行う基地局を変更するためには、収容局1と対応する基地局との間で制御シーケンスが行われる。上述の例では、収容局1は、基地局2c、2dに対して送信波長および受信波長を指定する波長情報を通知し、基地局2c、2dは、収容局1から与えられる波長情報に応じて波長可変光源および波長可変BPFの設定を変更する。加えて、収容局1は、基地局2a、2bに対して送信波長および受信波長の変更を指示する必要がある。
しかしながら、協調伝送を行う基地局の変更は、収容局と対応する基地局との間での制御シーケンスを行うことなく、収容局内の制御で実現されることが好ましい。よって、以下では、収容局内の制御で協調伝送を行う基地局の変更を実現できる構成を示す。
<第1の実施形態>
図5は、第1の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す。図5に示す例では、収容局1は、ベースバンドユニット11a〜11d、トランシーバ13a〜13d、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)16、コントローラ17を備える。なお、波長選択スイッチ16は、図2に示す光回路14の一例である。また、トランシーバ13a〜13dおよび波長選択スイッチ16は、光加入者線終端装置(OLT)12の中に実装される。
図5は、第1の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す。図5に示す例では、収容局1は、ベースバンドユニット11a〜11d、トランシーバ13a〜13d、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)16、コントローラ17を備える。なお、波長選択スイッチ16は、図2に示す光回路14の一例である。また、トランシーバ13a〜13dおよび波長選択スイッチ16は、光加入者線終端装置(OLT)12の中に実装される。
第1の実施形態では、各トランシーバ13a〜13dの送信器(Tx)31は、波長可変光源を利用して光信号を送信することができる。トランシーバ13a〜13dの波長可変光源の波長は、それぞれコントローラ17により制御される。すなわち、トランシーバ13a〜13dから送信される光信号の波長は、それぞれコントローラ17により制御される。また、各トランシーバ13a〜13dは、波長選択スイッチ16から導かれてくる光信号を受信する。
送信器31の波長可変光源は、この実施例では、対応するベースバンドユニット11から与えられるデータ信号により駆動される。すなわち、送信器31は、直接変調により変調光信号を生成することができる。そして、送信器31により生成される光信号は、波長選択スイッチ16に導かれる。受信器(Rx)32は、波長選択スイッチ16から導かれてくる光信号を電気信号に変換し、さらにその電気信号を復調してデータを再生する。
各トランシーバ13(13a〜13d)と波長選択スイッチ16との間は、この実施例では、それぞれ1本の光ファイバにより光学的に接続されている。すなわち、1本の光ファイバを介して双方向に光信号が伝送される。ここで、トランシーバ13から波長選択スイッチ16へ導かれる光信号の波長と、波長選択スイッチ16からトランシーバ13へ導かれる光信号の波長とは、互いに異なっている。なお、送信器31および受信器32は、光カプラを介して波長選択スイッチ16に光学的に結合されるようにしてもよい。
波長選択スイッチ16は、ネットワークと接続する光ポートP0および収容局1内のトランシーバ13a〜13dと接続する光ポートP1〜P4を備える。そして、波長選択スイッチ16は、コントローラ17から与えられる波長指示に従って、光ポートP1〜P4を介して受信する波長および光ポートP1〜P4を介して出力する波長をそれぞれ制御することができる。また、波長選択スイッチ16は、光ポートP1〜P4を介して受信する光信号を多重化してWDM信号を生成することができる。このWDM信号は、光ポートP0を介してネットワークへ出力される。一方、光ポートP0を介して波長選択スイッチ16に入力される複数の光信号は、波長に応じて、対応する光ポートP1〜P4を介して出力される。
基地局2a〜2dは、それぞれ光ネットワークユニット21a〜21dを備える。ただし、第1の実施形態では、各光ネットワークユニット21a〜21dの送信器(Tx)33は、波長固定光源を利用して収容局1へ光信号を送信することができる。ここで、各光ネットワークユニット21a〜21dの送信波長は、それぞれ予め固定的に決められている。また、各光ネットワークユニット21a〜21dの受信器(Rx)34は、波長固定バンドパスフィルタを利用して受信WDM信号から目的波長の光信号を抽出することができる。
図6〜図7は、第1の実施形態の光伝送システムにおいて行われる協調伝送の一例を示す。なお、図6〜図7に示す例おいて、基地局2a、2b、2c、2dの送信器33の送信波長は、それぞれλ11、λ12、λ13、λ14である。また、基地局2a、2b、2c、2dの受信器34の受信波長は、それぞれλ1、λ2、λ3、λ4である。更に、協調伝送のためのデータ(データaおよびデータb)は、ベースバンドユニット11a、11bにより生成される。
基地局2a、2b間での協調伝送を実現するためには、コントローラ17は、ベースバンドユニット11a、11bと基地局2a、2bとの間で通信が行われるように、波長指示を利用してトランシーバ13a、13bおよび波長選択スイッチ16を制御する。ここで、基地局2aは、波長λ1の光信号を受信する。よって、トランシーバ13aから送信される光信号が基地局2aの光ネットワークユニット21aにより受信されるように、コントローラ17は、トランシーバ13aの送信波長をλ1に制御すると共に、波長選択スイッチ16の光ポートP1の受信波長をλ1に制御する。また、基地局2aは、波長λ11の光信号を送信する。よって、基地局2aから送信される光信号がトランシーバ13aに導かれるように、コントローラ17は、波長選択スイッチ16の光ポートP1の出力波長をλ11に制御する。同様に、基地局2bは、波長λ2の光信号を受信する。よって、トランシーバ13bから送信される光信号が基地局2bの光ネットワークユニット21bにより受信されるように、コントローラ17は、トランシーバ13bの送信波長をλ2に制御すると共に、波長選択スイッチ16の光ポートP2の受信波長をλ2に制御する。また、基地局2bは、波長λ12の光信号を送信する。よって、基地局2bから送信される光信号がトランシーバ13bに導かれるように、コントローラ17は、波長選択スイッチ16の光ポートP2の出力波長をλ12に制御する。
図6に示す設定が完了すると、以下の協調伝送が実現される。なお、以下の記載では、波長λxの光信号を「光信号λx」と呼ぶことがある。
トランシーバ13aは、データaを伝送する光信号λ1を生成する。また、トランシーバ13bは、データbを伝送する光信号λ2を生成する。そして、波長選択スイッチ16は、光信号λ1および光信号λ2を含むWDM信号を生成する。このWDM信号は、光スプリッタ3により基地局2a〜2dに分配される。
基地局2aの受信波長はλ1である。よって、基地局2aは、受信WDM信号から光信号λ1を抽出してデータaを再生する。基地局2bの受信波長はλ2である。よって、基地局2bは、受信WDM信号から光信号λ2を抽出してデータbを再生する。そして、基地局2a、2bは、再生データを使用して協調伝送を実行する。
基地局2aは光信号λ11を送信し、基地局2bは光信号λ12を送信する。これらの光信号は、光スプリッタ3を介して波長選択スイッチ16の光ポートP0に導かれる。ここで、波長選択スイッチ16の光ポートP1の出力波長はλ11に設定さている。したがって、波長選択スイッチ16は、光ポートP0を介して入力される複数の光信号から光信号λ11を選択して光ポートP1を介して出力する。この結果、基地局2aから送信される光信号λ11は、トランシーバ13aに導かれる。同様に、波長選択スイッチ16の光ポートP2の出力波長はλ12に設定さている。したがって、波長選択スイッチ16は、光ポートP0を介して入力される複数の光信号から光信号λ12を選択して光ポートP2を介して出力する。この結果、基地局2bから送信される光信号λ12は、トランシーバ13bに導かれる。
この後、基地局2a、2b間の協調伝送が行われる状態から、基地局2c、2d間の協調伝送が行われる状態に移行するものとする。この場合、コントローラ17は、図7に示すように、ベースバンドユニット11a、11bと基地局2c、2dとの間で通信が行われるように、トランシーバ13a、13bおよび波長選択スイッチ16を制御する。
基地局2cは、波長λ3の光信号を受信する。よって、トランシーバ13aから送信される光信号が基地局2cの光ネットワークユニット21cにより受信されるように、コントローラ17は、トランシーバ13aの送信波長をλ3に制御するとともに、波長選択スイッチ16の光ポートP1の受信波長をλ3に制御する。また、基地局2cは、波長λ13の光信号を送信する。よって、基地局2cから送信される光信号がトランシーバ13aに導かれるように、コントローラ17は、波長選択スイッチ16の光ポートP1の出力波長をλ13に制御する。同様に、基地局2dは、波長λ4の光信号を受信する。よって、トランシーバ13bから送信される光信号が基地局2dの光ネットワークユニット21dにより受信されるように、コントローラ17は、トランシーバ13bの送信波長をλ4に制御するとともに、波長選択スイッチ16の光ポートP2の受信波長をλ4に制御する。また、基地局2dは、波長λ14の光信号を送信する。よって、基地局2dから送信される光信号がトランシーバ13bに導かれるように、コントローラ17は、波長選択スイッチ16の光ポートP2の出力波長をλ14に制御する。
図7に示す設定が完了すると、以下の協調伝送が実現される。すなわち、トランシーバ13aは、データaを伝送する光信号λ3を生成する。また、トランシーバ13bは、データbを伝送する光信号λ4を生成する。そして、波長選択スイッチ16は、光信号λ3および光信号λ4を含むWDM信号を生成する。このWDM信号は、光スプリッタ3により基地局2a〜2dに分配される。
基地局2cの受信波長はλ3である。よって、基地局2cは、受信WDM信号から光信号λ3を抽出してデータaを再生する。また、基地局2dの受信波長はλ4である。よって、基地局2dは、受信WDM信号から光信号λ4を抽出してデータbを再生する。そして、基地局2c、2dは、再生データを使用して協調伝送を実行する。
基地局2cは光信号λ13を送信し、基地局2dは光信号λ14を送信する。これらの光信号は、光スプリッタ3を介して波長選択スイッチ16の光ポートP0に導かれる。ここで、波長選択スイッチ16の光ポートP1の出力波長はλ13に設定さている。したがって、波長選択スイッチ16は、光ポートP0を介して入力される複数の光信号から光信号λ13を選択して光ポートP1を介して出力する。この結果、基地局2cから送信される光信号λ13は、トランシーバ13aに導かれる。同様に、波長選択スイッチ16の光ポートP1の出力波長はλ14に設定さている。したがって、波長選択スイッチ16は、光ポートP0を介して入力される複数の光信号から光信号λ14を選択して光ポートP2を介して出力する。この結果、基地局2dから送信される光信号λ14は、トランシーバ13bに導かれる。
このように、第1の実施形態の光伝送システムにおいては、収容局1内でトランシーバ13a〜13dおよび波長選択スイッチ16の設定を変更することにより、協調伝送を行う基地局を変更できる。したがって、図4に示す構成と比較して、第1の実施形態においては、協調伝送を行う基地局を変更するための動作に要する時間が短く、また、その信頼性が高い。
図8〜図10は、第1の実施形態に係わる光伝送システムの構成のバリエーションを示す。なお、図8〜図10において、1セットの光ネットワークユニット(ONU)21および遠隔無線ヘッド(RRH)22は、それぞれ基地局を構成する。また、収容局は、複数のベースバンドユニット(BBU)11、光加入者線終端装置(OLT)12、コントローラ17、BBUコントローラ18を備える。
光加入者線終端装置12は、複数のトランシーバ13および波長選択スイッチ16を備える。コントローラ17は、上述したように、複数のトランシーバ13および波長選択スイッチ16を制御する。BBUコントローラ18は、基地局間の協調伝送を実行するときに、複数のベースバンドユニット11を制御する。例えば、協調動作を行う複数の基地局が指定されると、BBUコントローラ18は、指定された複数の基地局に対応する複数のベースバンドユニット11を選択する。そして、BBUコントローラ18は、選択したベースバンドユニット11に対して、協調伝送のためのデータの生成を指示する。また、BBUコントローラ18は、選択したベースバンドユニット11を識別する情報をコントローラ17に通知する。コントローラ17は、選択されたベースバンドユニット11に対応するトランシーバ13および波長選択スイッチ16の光ポートに対して、協調動作を行う基地局に対応する波長制御を行う。
図8に示す構成では、光加入者線終端装置12は、複数のトランシーバ13および1つの波長選択スイッチ16を備える。すなわち、すべてのトランシーバ13が波長選択スイッチ16に光学的に接続されている。また、波長選択スイッチ16は、光スプリッタ3を介して複数の基地局2に光学的に接続されている。
図9に示す構成では、光加入者線終端装置12は、複数の波長選択スイッチ16(16a〜16n)を備える。そして、各波長選択スイッチ16a〜16nに対してそれぞれ複数のトランシーバ13が接続されている。ここで、この実施例では、1つのトランシーバ13に対して1つのベースバンドユニット11が接続されている。すなわち、各波長選択スイッチ16a〜16nに対してそれぞれ複数のベースバンドユニット11が設けられている。
図9に示す光伝送システムにおいて協調伝送を行う場合、BBUコントローラ18は、協調伝送のために使用すべき複数のベースバンドユニット11を選択する。このとき、BBUコントローラ18は、ある1つの波長選択スイッチに対して設けられている複数のベースバンドユニット11の中から、協調伝送のために使用される複数のベースバンドユニット11を選択する。例えば、波長選択スイッチ16aに対して設けられている4つのベースバンドユニット11の中から、協調伝送のために使用される複数のベースバンドユニット11が選択される。この場合、協調伝送のために使用される複数のトランシーバ13は、同じ波長選択スイッチに接続されることになる。
このように、協調伝送のために使用される複数のトランシーバ13が同じ波長選択スイッチ16に接続されるときは、協調伝送を行う基地局の変更に要する制御時間が短い。すなわち、協調伝送を行う基地局の変更が行われるときは、図6〜図7を参照しながら説明したように、波長選択スイッチ16の設定の変更が行われる。ここで、波長選択スイッチ16の設定の変更は、コントローラ17から与えられる波長指示に応じて実行される。このため、複数の波長選択スイッチに波長指示を与えて各スイッチの設定を変更する構成と比較して、1つの波長選択スイッチに波長指示を与えてそのスイッチの設定を変更する構成の方が、制御時間が短くなる。また、協調伝送のために使用される複数のトランシーバ13が同じ波長選択スイッチ16に接続される構成においては、伝送遅延が小さい。
光加入者線終端装置12の構成は、図9および図10において実質的に同じである。ただし、図10に示す構成では、波長選択スイッチ16(16a〜16n)は、それぞれ対応する光スプリッタ3(3a〜3n)に接続されている。
図10に示す構成においては、波長選択スイッチごと(或いは、光スプリッタごと)に基地局がグループ化されている。このため、ある基地局グループ内で協調伝送が行われている状態から他の基地局グループ内で協調伝送が行われる状態へ移行する場合、協調伝送のために使用されるベースバンドユニット11、トランシーバ13、波長選択スイッチ16は変更される。例えば、グループA内で協調伝送が行われるときは、波長選択スイッチ16aおよび波長選択スイッチ16aに接続されるベースバンドユニット11およびトランシーバ13が協調伝送のために使用される。また、グループB内で協調伝送が行われるときは、波長選択スイッチ16bおよび波長選択スイッチ16bに接続されるベースバンドユニット11およびトランシーバ13が協調伝送のために使用される。
図11は、収容局1の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、協調伝送を開始する指示または協調伝送を行う基地局を変更する指示が収容局1に与えられたときに実行される。この指示は、協調伝送を行う基地局を識別する情報を含む。なお、以下の記載では、協調伝送を行う基地局を「目的基地局」と呼ぶことがある。
S1において、BBUコントローラ18は、協調伝送のために使用すべきベースバンドユニットを選択する。例えば、協調伝送を開始する指示が収容局1に与えられたときは、BBUコントローラ18は、目的基地局のために動作するベースバンドユニットを選択する。このとき、選択すべきベースバンドユニットの数は、例えば、目的基地局の台数と同じである。なお、目的基地局のために動作するベースバンドユニットが既に選択されているときは、S1はスキップされる。以下の記載では、S1で選択されたベースバンドユニット(または、先に選択されているベースバンドユニット)を「協調伝送ベースバンドユニット」と呼ぶことがある。
S2において、コントローラ17は、各目的基地局の受信波長および送信波長を特定する。目的基地局の受信波長は、その目的基地局の光ネットワークユニット21の受信器34が備えるバンドパスフィルタの透過波長に相当する。また、目的基地局の送信波長は、その目的基地局の光ネットワークユニット21の送信器33が備える波長固定光源の発振波長に相当する。なお、目的基地局の受信波長および送信波長を表す管理情報は、予め用意されて収容局1内のメモリに格納されているものとする。
S3において、コントローラ17は、協調伝送ベースバンドユニットに対応するトランシーバ13の送信波長が目的基地局の受信波長に一致するように、波長可変光源の発振波長を制御する。S4において、コントローラ17は、協調伝送ベースバンドユニットに接続する光ポートの受信波長が目的基地局の受信波長と一致するように、波長選択スイッチ16を制御する。S5において、コントローラ17は、協調伝送ベースバンドユニットに接続する光ポートの出力波長が目的基地局の送信波長と一致するように、波長選択スイッチ16を制御する。
コントローラ17およびBBUコントローラ18は、例えば、与えられたプログラムを実行するプロセッサシステムにより実現される。この場合、プロセッサシステムは、プロセッサエレメントおよびメモリを含む。メモリには、各基地局2の送信波長および受信波長を管理するための情報が格納されている。なお、コントローラ17およびBBUコントローラ18は、1つのプロセッサシステムで実現してもよいし、異なるプロセッサシステムで実現してもよい。
<第2の実施形態>
第1の実施形態の光伝送システムにおいては、収容局と複数の基地局との間で通信が行われる。ここで、収容局と複数の基地局との間の通信に障害が発生したときに、その障害の原因(或いは、障害が発生した場所)を特定できることが好ましい。そこで、第2の実施形態の光伝送システムは、収容局と複数の基地局との間の通信の障害を検出する機能を備える。
第1の実施形態の光伝送システムにおいては、収容局と複数の基地局との間で通信が行われる。ここで、収容局と複数の基地局との間の通信に障害が発生したときに、その障害の原因(或いは、障害が発生した場所)を特定できることが好ましい。そこで、第2の実施形態の光伝送システムは、収容局と複数の基地局との間の通信の障害を検出する機能を備える。
図12は、第2の実施形態の光伝送システムが提供する障害検出機能の一例を示す。なお、光伝送システムの構成は、第1および第2の実施形態において実質的に同じである。ただし、第2の実施形態においては、収容局1は、図12に示すように、障害を検出するために、光スプリッタ41、42、光カプラ43、トーン信号検出器44、状態判定部45を備える。また、各トランシーバ13(13a〜13d)は、送信する光信号にトーン信号を重畳する機能を備える。同様に、各光ネットワークユニット21(ONU1〜ONU4)も、送信する光信号にトーン信号を重畳する機能を備える。トーン信号は、障害を検出するための監視信号として使用される。
図13は、光信号にトーン信号を重畳する機能の一例を示す。図13に示す例では、トーン信号生成器51は、トーン信号を生成する。トーン信号は、予め決められた周波数の発振信号であり、例えば、正弦波信号である。加算器52は、データ信号にトーン信号を加算する。なお、トランシーバ13(13a〜13d)においては、データ信号は、対応するベースバンドユニット11から与えられる。また、光ネットワークユニット21(ONU1〜ONU4)においては、データ信号は、対応する遠隔無線ヘッド22から与えられる。光源53は、加算器52の出力信号により駆動される。トランシーバ13(13a〜13d)においては、光源53は、波長可変光源である。また、光ネットワークユニット21(ONU1〜ONU4)においては、光源53は、波長固定光源である。上記構成により、トーン信号が重畳された変調光信号が生成される。
トランシーバ13a〜13dおよびONU1〜ONU4により生成されるトーン信号の周波数は、図14(a)に示すように、互いに異なっている。この実施例では、トランシーバ13a、13b、13c、13dにより生成されるトーン信号tone1、tone2、tone3、tone4の周波数は、それぞれ100kHz、110kHz、120kHz、130kHzである。また、ONU1、ONU2、ONU3、ONU4により生成されるトーン信号tone11、tone12、tone13、tone14の周波数は、それぞれ200kHz、210kHz、220kHz、230kHzである。すなわち、トーン信号の周波数は、トーン信号を生成する装置(トランシーバ13a〜13d、ONU1〜ONU4)を識別する。なお、第1の実施形態と同様に、トランシーバ13a〜13dおよびONU1〜ONU4により生成される光信号の波長λ1〜λ4およびλ11〜λ14は互いに異なっている。
このように、収容局1においては、波長選択スイッチ16の各光ポートの識別番号(P1〜P4)と、各光ポートを介して受信する光信号に重畳されているトーン信号の識別番号(tone1〜tone4)とが関連付けられている。また、基地局側では、各基地局が配置されている場所と、各基地局の送信波長(λ11〜λ14)と、各基地局から送信される光信号に重畳されているトーン信号の識別番号(tone11〜tone14)とが関連付けられている。
光スプリッタ41は、収容局1から複数の基地局2へ向かう光信号を分岐して光カプラ43へ導く。光スプリッタ42は、各基地局2から収容局1へ向かう光信号を分岐して光カプラ43へ導く。光カプラ43は、光スプリッタ41により分岐された光信号および光スプリッタ42により分岐された光信号をトーン信号検出器44へ導く。
トーン信号検出器44は、光カプラ43から導かれてくる光信号を電気信号に変換する受光器を備える。そして、トーン信号検出器44は、受光器により生成される電気信号からトーン信号を検出する。例えば、トーン信号検出器44は、受光器により生成される電気信号に対してFFT演算を実行することにより、トーン信号が配置されている周波数領域のスペクトルを表す周波数領域信号を得る。そして、状態判定部45は、この周波数領域信号に基づいて、光伝送システムの障害を検出する。このとき、状態判定部45は、各光信号に重畳されているトーン信号がそれぞれ検出されるか否かに基づいて、光伝送システムの状態を判定してもよい。
光伝送システムの障害を検出する方法の実施例を、図14を参照しながら説明する。この実施例では、トランシーバ13a〜13dから送信される光信号には、それぞれトーン信号tone1〜tone4が重畳されている。また、光ネットワークユニット21(ONU1〜ONU4)から送信される光信号には、それぞれトーン信号tone11〜tone14が重畳されている。
光伝送システムにおいて障害が発生していないときは、トーン信号検出器44により全てのトーン信号が検出される。よって、図14(a)に示すスペクトルが検出されたときは、状態判定部45は、光伝送システムにおいて障害が発生していないと判定する。
光スプリッタ3と基地局2との間の支線が破断したときは、その支線に対応するトーン信号が検出されない。よって、図14(b)に示すスペクトル(トーン信号tone11が存在しない状態)が検出されたときは、状態判定部45は、光スプリッタ3とONU1との間の支線が破断したと判定する。また、図14(c)に示すスペクトル(トーン信号tone12が存在しない状態)が検出されたときは、状態判定部45は、光スプリッタ3とONU2との間の支線が破断したと判定する。
収容局1と光スプリッタ3との間の回線(即ち、ONU1〜ONU4の共通伝送路)が破断すると、トーン信号tone11〜tone14がいずれも検出されなくなる。したがって、図14(d)に示すスペクトルが検出されたときは、状態判定部45は、収容局1と光スプリッタ3との間の回線が破断したと判定する。
図15は、障害を検出する方法の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、図12に示すように、トランシーバ13a〜13dおよびONU1〜ONU4がそれぞれ光信号に異なる周波数のトーン信号を重畳するものとする。トランシーバ13aは、ONU1と通信しているものとする。そして、S11において、トランシーバ13aは、ONU1から送信される主データ信号の消失を検出するものとする。この場合、トランシーバ13aは、主データ信号を受信できないことを表すメッセージを状態判定部45に通知する。
S12において、状態判定部45は、トーン信号検出器44の出力信号に基づいて、ONU1のトーン信号が消失しているか否かを判定する。ONU1のトーン信号が消失しているときは、状態判定部45は、S13において、ONU1〜ONU4のトーン信号がすべて消失しているか否かを確認する。そして、ONU1〜ONU4のトーン信号がすべて消失しているときは、状態判定部45は、S14において、収容局1とONU1〜ONU4との間の共通伝送路において障害が発生していると判定する。一方、ONU1〜ONU4のトーン信号のうちの少なくとも1つが検出されたときは、状態判定部45は、S15において、ONU1が故障している、または、光スプリッタ3とONU1との間の伝送路において障害が発生していると判定する。
ONU1のトーン信号が存在するときは(S12:No)、状態判定部45は、S16において、トランシーバ13aのトーン信号が消失しているか否かを判定する。トランシーバ13aのトーン信号が消失しているときは、状態判定部45は、S17において、トランシーバ13a〜13dのトーン信号がすべて消失しているか否か確認する。そして、トランシーバ13a〜13dのトーン信号がすべて消失しているときは、状態判定部45は、S18において、波長選択スイッチ16全体が故障していると判定する。一方、トランシーバ13a〜13dのトーン信号のうちの少なくとも1つが検出されたときは、状態判定部45は、S19において、トランシーバ13aと接続する波長選択スイッチ16の光ポート(図5では、光ポートP1)が故障していると判定する。
ONU1のトーン信号が存在し、且つトランシーバ13aのトーン信号するときは(S16:No)、状態判定部45は、S20において、トランシーバ13aと接続する波長選択スイッチ16の光ポートに対する波長割当てが間違っていると判定する。
このように、状態判定部45は、各光信号に重畳されているトーン信号をモニタすることにより、光伝送システム内で障害が発生している場所を特定または推定できる。なお、上述の障害検出は、例えば、OMC(Optical Channel Monitor)を利用して各光チャネルの主データ信号のスペクトルをモニタすることでも実現可能である。ただし、OMCは高価である。これに対して、第2の実施形態では、フォトダイオード等に受光素子で光信号を電気信号に変換し、その電気信号のスペクトルをモニタすることで障害検出を実現できる。すなわち、第2の実施形態によれば、安価な構成で障害検出が実現される。
状態判定部45は、例えば、与えられたプログラムを実行するプロセッサシステムにより実現される。この場合、プロセッサシステムは、プロセッサエレメントおよびメモリを含む。なお、このプロセッサシステムは、トーン信号検出器44の機能の一部(即ち、FFT演算)を提供してもよい。
第2の実施形態の構成は、光伝送システムの障害だけでなく、光加入者線終端装置(OLT)12の動作状態を検出することもできる。以下では、図16を参照しながら、光加入者線終端装置12の動作状態を検出する機能について記載する。
図16に示す実施例では、波長選択スイッチ16の光ポートP1に接続されているトランシーバ13aが波長λ1の光信号を送信している。ここで、トランシーバ13aは、光信号にトーン信号tone1を重畳する。すなわち、波長選択スイッチ16の光ポートP1には、トーン信号tone1が重畳された光信号λ1が入力される。この場合、トーン信号検出器44は、図17(a)に示すスペクトルを検出する。
この後、収容局1は、以下の切替え動作を行なうものとする。
(1)トランシーバ13aの送信先をONU1からONU3へ変更する。
(2)トランシーバ13cを使用してONU1へデータ送信を開始する。
(1)トランシーバ13aの送信先をONU1からONU3へ変更する。
(2)トランシーバ13cを使用してONU1へデータ送信を開始する。
この場合、コントローラ17は、まず、トランシーバ13aが接続する光ポートの受信波長とONU3の受信波長とを同じにするために、波長選択スイッチ16の光ポートP1の受信波長をλ1からλ3へ変更する。このとき、トランシーバ13aは、波長λ1の光信号を送信している。よって、波長選択スイッチ16の光ポートP1は、トランシーバ13aから送信される光信号を遮断する。したがって、トーン信号検出器44により図17(b)に示すスペクトルが検出されたときは、状態判定部45は、波長選択スイッチ16の光ポートP1の設定が正しいと判定する。
つづいて、コントローラ17は、トランシーバ13aの送信波長とONU3の受信波長とを同じにするために、トランシーバ13aの送信波長をλ1からλ3に変更する。このとき、波長選択スイッチ16の光ポートP1の受信波長はλ3である。よって、波長選択スイッチ16は、トランシーバ13aから送信される光信号λ3を光ポートP1から光ポートP0へ導く。この場合、光信号λ3に重畳されているトーン信号tone1がトーン信号検出器44により検出される。したがって、トーン信号検出器44により図17(c)に示すスペクトルが検出されたときは、状態判定部45は、トランシーバ13aの設定が正しいと判定する。
さらに、コントローラ17は、トランシーバ13cが接続する光ポートの受信波長とONU1の受信波長とを同じにするために、波長選択スイッチ16の光ポートP3の受信波長をλ1に設定する。このとき、トランシーバ13cは、未だ光信号を送信していない。したがって、トーン信号検出器44により図17(d)に示すスペクトルが検出される。この後、コントローラ17は、トランシーバ13cの送信波長とONU1の受信波長とを同じにするために、トランシーバ13cの送信波長をλ1に設定する。このとき、波長選択スイッチ16の光ポートP3の受信波長はλ1である。よって、波長選択スイッチ16は、トランシーバ13cから送信される光信号λ1を光ポートP3から光ポートP0へ導く。この場合、光信号λ1に重畳されているトーン信号tone3がトーン信号検出器44により検出される。したがって、トーン信号検出器44により図17(e)に示すスペクトルが検出されたときは、状態判定部45は、波長選択スイッチ16の光ポートP3の設定およびトランシーバ13cの設定が正しいと判定する。
1 収容局
2 基地局
3 光スプリッタ
11 ベースバンドユニット(BBU)
12 光加入者線終端装置(OLT)
13 トランシーバ
16 波長選択スイッチ(WSS)
17 コントローラ
18 BBUコントローラ
21 光ネットワークユニット(ONU)
22 遠隔無線ヘッド(RRH)
41、42 光スプリッタ
43 光カプラ
44 トーン信号検出器
45 状態判定部
51 トーン信号生成器
2 基地局
3 光スプリッタ
11 ベースバンドユニット(BBU)
12 光加入者線終端装置(OLT)
13 トランシーバ
16 波長選択スイッチ(WSS)
17 コントローラ
18 BBUコントローラ
21 光ネットワークユニット(ONU)
22 遠隔無線ヘッド(RRH)
41、42 光スプリッタ
43 光カプラ
44 トーン信号検出器
45 状態判定部
51 トーン信号生成器
Claims (7)
- 光合分波器を介して複数の遠隔装置へWDM信号を送信し、前記光合分波器を介して前記複数の遠隔装置から複数の光信号を受信する光伝送装置であって、
複数の光送受信器と、
波長選択スイッチと、
前記複数の光送受信器および前記波長選択スイッチを制御するコントローラと、を有し、
各光送受信器は、前記コントローラにより制御される波長可変光源を含み、
前記コントローラは、前記複数の遠隔装置の中から指定される宛先遠隔装置が受信する光信号の波長に応じて、前記宛先遠隔装置に対応して前記複数の光送受信器の中から選択される対応光送受信器の波長可変光源の波長を制御し、
前記コントローラは、前記複数の光送受信器によりそれぞれ波長可変光源を使用して生成される互いに波長の異なる複数の光信号からWDM信号を生成すると共に、前記複数の遠隔装置から受信する複数の光信号を波長に応じて前記複数の光送受信器に導くように、前記波長選択スイッチを制御する
ことを特徴とする光伝送装置。 - 前記コントローラは、前記対応光送受信器が接続される前記波長選択スイッチの対応光ポートの受信波長が、前記宛先遠隔装置が受信する光信号の波長と一致するように、前記波長選択スイッチを制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 前記コントローラは、前記対応光ポートの出力波長が、前記宛先遠隔装置が送信する光信号の波長と一致するように、前記波長選択スイッチを制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。 - 前記波長選択スイッチは、複数の波長選択スイッチ回路から構成され、
前記複数の遠隔装置の中の2以上の遠隔装置が協調伝送を行うときには、前記2以上の遠隔装置との間で通信を行う2以上の光送受信器が同じ波長選択スイッチ回路に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 前記光伝送装置と前記光合分波器との間に設けられ、前記WDM信号を分岐する第1の光スプリッタと、
前記光伝送装置と前記光合分波器との間に設けられ、前記複数の遠隔装置から送信される複数の光信号を分岐する第2の光スプリッタと、
前記第1の光スプリッタにより分岐される前記WDM信号および前記第2の光スプリッタにより分岐される前記複数の光信号に基づいて、前記光伝送装置および前記複数の遠隔装置を含む光伝送システムの状態を判定する状態判定部、をさらに含み、
前記複数の光送受信器により生成される複数の光信号および前記複数の遠隔装置から送信される複数の光信号にはそれぞれ識別可能な監視信号が重畳されており、
前記状態判定部は、各光信号に重畳されている監視信号がそれぞれ検出されるか否かに基づいて、前記光伝送システムの状態を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。 - 前記状態判定部は、前記第1の光スプリッタにより分岐される前記WDM信号および前記第2の光スプリッタにより分岐される前記複数の光信号を電気信号に変換する受光器を含み、前記受光器から出力される電気信号に基づいて、前記光伝送システムの状態を判定する
ことを特徴とする請求項5に記載の光伝送装置。 - 光伝送装置と、複数の遠隔装置と、前記光伝送装置と前記複数の遠隔装置との間に設けられる光合分波器と、を含む光伝送システムであって、
各遠隔装置は、
予め指定された波長の光信号を受信する受信回路と、
予め指定された波長の光信号を送信する送信回路と、を備え、
前記複数の遠隔装置が受信する光信号の波長は互いに異なり、
前記複数の遠隔装置が送信する光信号の波長は互いに異なり、
前記光伝送装置は、
複数の光送受信器と、
波長選択スイッチと、
前記複数の光送受信器および前記波長選択スイッチを制御するコントローラと、を含み、
各光送受信器は、前記コントローラにより制御される波長可変光源を含み、
前記コントローラは、前記複数の遠隔装置の中から指定される宛先遠隔装置が受信する光信号の波長に応じて、前記宛先遠隔装置に対応して前記複数の光送受信器の中から選択される光送受信器の波長可変光源の波長を制御し、
前記コントローラは、前記複数の光送受信器によりそれぞれ波長可変光源を使用して生成される互いに波長の異なる複数の光信号からWDM信号を生成すると共に、前記複数の遠隔装置から受信する複数の光信号を波長に応じて前記複数の光送受信器に導くように、前記波長選択スイッチを制御し、
前記光合分波器は、前記波長選択スイッチにより生成されるWDM信号を前記複数の遠隔装置へ導くと共に、前記複数の遠隔装置から受信する複数の光信号を前記波長選択スイッチに導く
ことを特徴とする光伝送システム。
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