JP2017105285A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態に係る乗員保護装置10について、図1〜図7に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、車両用シート12の前方向(着座者の向く方向)、上方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート前後方向の前方を向いた場合の左右を示すものとする。なお、各図に適宜記す矢印INは、車両用シート12が搭載された車両としての自動車における車幅方向の中央側を示している。
図1〜図4に示されるように、乗員保護装置10は、車両用シート12に搭載されている。車両用シート12は、図示しない自動車の車体における車幅方向の中央に対し左右何れか(本実施形態では左側)にオフセットして配置されている。この車両用シート12は、シート前後方向が車両の前後方向に一致され、シート幅方向が車幅方向に一致されている。この車両用シート12は、シートクッション14と、該シートクッション14の後端に下端が連結されたシートバック16と、該シートバック16の上端に取り付けられたヘッドレスト18とを有して構成されている。
図1及び図4(A)に示されるように、多方位エアバッグ装置20は、エアバッグとしての多方位エアバッグ30と、ガス供給装置32と、モジュールケース(エアバッグケースともいう)34とを有して構成されている。多方位エアバッグ30は、後述するようにガス供給装置32がガス供給可能に接続された状態で折り畳まれ、モジュールケース34内に収納されている。このようにモジュール化された多方位エアバッグ装置20は、シートバック16上においてヘッドレスト18に設けられている。以下、具体的に説明する。
多方位エアバッグ30は、平断面視で図3(A)に示されるように、着座者Dの頭部H(以下、単に「頭部H」という場合がある)を前方及び左右両側方から取り囲むように膨張展開される一体の袋体として構成されている。より具体的には、図1〜図3に示されるように、多方位エアバッグ30は、ダクト状に膨張展開されるダクト部としてのフレームダクト35と、頭部Hの前方で展開される前展開部36と、頭部Hの左右両側方で展開される一対の横展開部38とを含んで構成されている。一対の横展開部38の一方は、図7(B)に示されるように、頭部Hと車体側部としてのサイドウインドウガラスSWとの間で膨張展開され、一対の横展開部38の他方は、頭部Hに対する図示しない隣席側で膨張展開されるようになっている。なお、図7(B)では、サイドエアバッグ22Bの図示を省略している。
フレームダクト35は、シート幅方向の両側にそれぞれ設けられて一対を成しており、それぞれ側面視で下向きに開口する「U」字状に膨張展開される構成である。具体的には、フレームダクト35は、膨張展開状態における側面視で、ヘッドレスト18に沿って上下に延びる後ダクト35Rと、後ダクト35Rの上端から前方に延びる上ダクト35Uと、上ダクト35Uの前端から垂下される前ダクト35Fとを含んでいる。
前展開部36は、頭部Hの正面で展開される部分を含む前膨張部40と、前膨張部40を複数の膨張部に区画する非膨張部42とを含んで構成されている。この実施形態では、前膨張部40は、それぞれ上下方向を長手方向としてシート幅方向に隣接して膨張展開される一対の上下膨張部40Aと、一対の上下膨張部40Aの下方に位置する下膨張部40Lとを含んで構成されている。一対の上下膨張部40Aは、頭部Hの前方(正面)で膨張展開される構成とされ、下膨張部40Lは、着座者Dの胸部B及び肩部Sの前方で膨張展開される構成とされている。
横展開部38は、ガス供給を受けて頭部Hの側方で膨張展開される横膨張部44と、横膨張部44を複数の膨張部に区画する非膨張部46とを含んで構成されている。この実施形態では、膨張展開状態の横展開部38は、フレームダクト35によって後方、上方、前方の三方から囲まれており、側面視で略矩形状を成している。また、横展開部38は、側面視で頭部Hのほぼ全体にラップする大きさ(面積)を有している。この横展開部38の横膨張部44は、非膨張部46を構成するシームにおける下向きに開口する逆U字状を成すU字状シーム46Aによって、フレームダクト35の全長に亘って該フレームダクト35と仕切られている。これにより、横膨張部44は、前膨張部40及びダクト部としてのフレームダクト35と仕切られている。換言すれば、横膨張部44は、前膨張部40及びフレームダクト35と非連通とされている。
上展開部48は、図6に示されるように、それぞれシート幅方向を長手方向として膨張展開される前後一対のクロス膨張部48Aと、前後のクロス膨張部48A間を繋ぐ布状の非膨張部48Bとを含んで構成されている。また、上展開部48は、前側のクロス膨張部48Aと前展開部36(一対の上下膨張部40A)の上端とを繋ぐ布状の非膨張部48Cを含んで構成されている。
以上説明した多方位エアバッグ30は、折り畳まれた状態で、ヘッドレスト18内(モジュールケース34)に収納されている。多方位エアバッグ30の折り畳み形態については、展開誘導布58の構成と併せて、モジュールケース34の構成と共に後述する。
図6に示されるように、ガス供給装置32は、ガス発生装置であるインフレータ50と、ガス分配手段であるディフューザ52とを主要部として構成されている。インフレータ50は、燃焼式又はコールドガス式のものが採用され、作動されることでガスを発生するようになっている。この実施形態では、インフレータ50は、シリンダ型のインフレータとされ、図1に示されるようにモジュールケース34内でシート幅方向を長手方向として配置されている。このインフレータ50は、後述する制御装置としてのECU60によって作動が制御されるようになっている。
図1及び図5に示されるように、モジュールケース34は、シートバック16上におけるヘッドレスト本体19の後方に配置されている。この実施形態では、モジュールケース34は、ヘッドレスト18(の後部意匠)を構成するバックボードとされている。すなわち、本実施形態におけるモジュールケース34は、多方位エアバッグ装置20の要素と、ヘッドレスト18の要素とを兼ねて構成されている。したがって、多方位エアバッグ30は、ヘッドレスト18の後部の内側(内部)に配設されていることとなる。
乗員保護装置10を構成する多方位エアバッグ装置20、サイドエアバッグ装置22、及びシートベルト装置24は、図4(A)に示されるように、制御装置としてのECU60によって制御されるようになっている。具体的には、多方位エアバッグ装置20のインフレータ50、サイドエアバッグ装置22のインフレータ22A、シートベルト装置24のリトラクタ26(プリテンショナ機能)は、それぞれECU60に電気的に接続されている。また、ECU60は、衝突センサ62(又はセンサ群)と電気的に接続されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。先ず、各種の衝突形態に対する着座者の保護作用の概要を説明し、その後、横膨張部44が前膨張部40等よりも高い内圧で膨張展開されることによる作用効果を説明することとする。
上記構成の乗員保護装置10では、ECU60は、衝突センサ62からの情報に基づいて側面衝突を検知又は予測すると、インフレータ22A、50を作動させる。すると、図1、図2に示されるように、サイドエアバッグ装置22のサイドエアバッグ22Bが着座者Dに対する車幅方向の外側で膨張展開されると共に、多方位エアバッグ装置20の多方位エアバッグ30が着座者Dの頭部Hを取り囲むように膨張展開される。
上記した通り、前面衝突の際には、着座者Dは多方位エアバッグ30の前展開部36すなわち前膨張部40にて前方から拘束される。この際、着座者Dの頭部H及び胸部Bとステアリングホイールやインストルメントパネルとの間には比較的広い(前後に長い)空間が存在している。このため、前面衝突に対しては、前膨張部40による着座者Dの頭部Hの拘束に伴って、図7(A)に示されるように、ヘッドレスト18から前膨張部40に至るフレームダクト35及び横膨張部44を含んだ多方位エアバッグ30が全体として前後に伸びる。この多方位エアバッグ30の前後方向への伸びによって、着座者Dのエネルギ吸収が果たされる。
なお、上記した実施形態では、ガス供給装置32がインフレータ50とディフューザ52とを主要部として構成された例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、ガス供給装置32に代えて、図8に示されるガス供給装置64を備えた構成としても良い。
なお、上記した実施形態では、乗員保護装置10がサイドエアバッグ装置22を備えた例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、乗員保護装置10がサイドエアバッグ装置22を備えない構成としても良い。また、乗員保護装置10がサイドエアバッグ装置を備える構成において、サイドエアバッグ装置が車両用シート12に設けられる構成には限定されない。例えば、サイドドア等に設けられたサイドエアバッグ装置を備えて乗員保護装置10が構成されても良い。さらに、上記した実施形態では、乗員保護装置10が車幅方向外側のサイドエアバッグ装置22を備えた例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、乗員保護装置10は、車幅方向外側のサイドエアバッグ装置22に代えて又は加えて、車幅方向の中央側に配置されるサイドエアバッグ装置を備える構成としても良い。
16 シートバック
18 ヘッドレスト
30 多方位エアバッグ(エアバッグ)
32 ガス供給装置
35 フレームダクト(ダクト部)
40 前膨張部
44 横膨張部
50 インフレータ
52 ディフューザ
52B 第1流出口
52C 第2流出口
64 ガス供給装置
66 インフレータ(第1インフレータ)
68 インフレータ(第2インフレータ)
Claims (3)
- ヘッドレスト又はシートバックに収納され、ガス供給を受けて膨張展開されるエアバッグが、
ガス供給装置からガスが流入されるダクト部と、
前記ダクト部から流入するガスによって乗員の頭部に対するシート前後方向の前方で膨張展開される前膨張部と、
前記前膨張部及び前記ダクト部と仕切られており、前記ガス供給装置から流入されるガスによって前記乗員の頭部に対するシート幅方向の両側方で前記前膨張部及び前記ダクト部よりも高い内圧で膨張展開される一対の横膨張部と、
を含む一体の袋体として構成されている乗員保護装置。 - 前記ガス供給装置は、
作動されるとガスを発生するインフレータと、
前記インフレータのガスを前記ダクト部に流出する第1流出口と、該第1流出口よりも流路断面積が大とされ前記インフレータのガスを前記一対の横膨張部に流出する一対の第2流出口とを有するディフューザと、
を含んで構成されている請求項1記載の乗員保護装置。 - 前記ガス供給装置は、
作動されて発生したガスを前記ダクト部に流出する第1インフレータと、
前記第1インフレータよりも高出力とされ、作動されて発生したガスを前記一対の横膨張部に流出する第2インフレータと、
を含んで構成されている請求項1記載の乗員保護装置。
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