JP2017106533A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】大トルク化と外部干渉の回避とバックラッシュの低減を両立する。【解決手段】2つのモータ12a,12bと、ハイポイド減速機11とを有し、ハイポイド減速機11は、2つのモータ12a,12bの出力軸16a,16bにそれぞれ連結された2つのドライブギア13a,13bと、2つのドライブギア13a,13bで駆動される1つのドリブンギア14とを有する。2つのモータ12a,12bは、それぞれの出力軸16a,16bが平行となり、且つ、それぞれの出力軸16a,16bの軸間距離Dがドリブンギア14の外径より小さくなるように配置されている。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、アクチュエータに関する。
特許文献1には、モータを装着者の胴部に固定し、モータが出力する回転駆動力をフレキシブルシャフトを介して関節近傍に設けた減速機に伝達し、駆動する動力装具の構成が記載されている。
特開2009−213671号公報
しかしながら、フレキシブルシャフトを長い範囲で身体の外部に配設した場合には、外部の障害物と干渉しやすいため動作性能の点で改善の余地がある。また、モータを関節近傍に設ける場合でも、要求されるトルクを出力可能な大型のモータを設置した場合には、その外径が大きいためにやはり装着者の身体から外部の側方に大きく突出して他の障害物と干渉しやすくなる。また、動作精度を向上させるためには、減速機においてできるだけバックラッシュを除去することが望ましい。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、大トルク化と外部干渉の回避とバックラッシュの低減を両立可能なアクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、2つのモータと、ハイポイド減速機と、を有し、前記ハイポイド減速機は、前記2つのモータの出力軸にそれぞれ連結された2つのドライブギアと、前記2つのドライブギアで駆動される1つのドリブンギアと、を有するアクチュエータが適用される。
本発明によれば、大トルク化と外部干渉の回避とバックラッシュの低減を両立できる。
第1実施形態に係るアクチュエータを備えた動作補助装置を左膝に装着した装着者の一例を表す説明図である。 アクチュエータの構成の一例を表す上面図、軸方向断面図、図2(b)中の矢視IIc−IIcによる断面図である。 図2(b)中の矢視III−IIIによる軸直交断面図である。 パラレル異方性配向リングマグネットと、第1実施形態に係る極異方性配向リングマグネットの磁束の一例を表す説明図である。 膝関節用アクチュエータを制御する制御システムのブロック構成の一例を表す図である。 第2実施形態に係るアクチュエータの構成の一例を表す上面図、軸方向断面図、図6(b)中の矢視VIc−VIcによる断面図である。 図6(b)中の矢視VIIa−VIIaによる断面図と、矢視VIIb−VIIbによる断面図である。 ドリブンギアの構成の一例を表す側面図、図8(a)中の矢視VIIIb−VIIIbによる断面図、矢視VIIIc−VIIIcによる断面図である。
<1:第1実施形態>
以下、第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下において、アクチュエータ等の構成の説明の便宜上、上下左右前後等の方向を適宜使用する。これらの方向は、それぞれ図1等に示す「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」で注記された方向を指す。これらの方向は、図1に示すように、例えばアクチュエータを備えた動作補助装置を左足膝関節の外側に装着した装着者が起立姿勢である場合に対応している。なお、これらの方向の記載は、アクチュエータ等の各構成の位置関係を限定するものではない。例えば、動作補助装置を装着する部位が変更された場合や、装着者の姿勢が変更された場合等には適宜変更される。
(1−1:動作補助装置の全体構成)
本実施形態のアクチュエータは、一例として装着者Mの膝関節の回動動作を補助する動作補助装置(いわゆるアシストロボット)に利用される。図1は、動作補助装置を左膝の外側に装着した装着者Mの全身を表している。この図1において、動作補助装置1は、胴部用装具2と、股関節用ヒンジ3と、大腿部用アーム4と、大腿部用装具5と、脛部用装具6と、脛部用アーム7と、足首関節用ヒンジ8と、靴部9と、膝関節用アクチュエータ10を有している。
胴部用装具2は、装着者Mの胴部の周囲に巻かれるように装着される装具であり、当該装着者Mの腰部の位置に装着される。
股関節用ヒンジ3は、上記胴部用装具2と後述の大腿部用アーム4の間に設けられるヒンジであり、装着者M自身による股関節の回動動作に合わせて回動する。なお、図示する例では、この股関節用ヒンジ3には能動的に回動動作を補助する駆動機構は備えていないが、駆動機構を設けてもよい。
大腿部用アーム4は、梁状の構造物であり、その上端は上記股関節用ヒンジ3に固定され、下端は後述の大腿部用装具5に固定されている。
大腿部用装具5は、装着者Mの大腿部の周囲に巻かれるように装着される装具であり、図示する例では膝関節のすぐ上の位置に装着される。
脛部用装具6は、装着者Mの脛部の周囲に巻かれるように装着される装具であり、図示する例では膝関節のすぐ下の位置に装着される。
脛部用アーム7は、梁状の構造物であり、その上端は上記脛部用装具6に固定され、下端は足首関節用ヒンジ8に固定されている。
足首関節用ヒンジ8は、上記脛部用アーム7と靴部9の間に設けられるヒンジであり、装着者M自身による足首関節の回動動作に合わせて回動する。なお、図示する例では、この足首関節用ヒンジ8には能動的に回動動作を補助する駆動機構は備えていないが、駆動機構を設けてもよい。
靴部9は、装着者Mの足を内部に収容する靴状の装具であり、足の姿勢を拘束する。また、この靴部9のくるぶし付近は、上記足首関節用ヒンジ8に固定されている。
膝関節用アクチュエータ10(アクチュエータの一例)は、詳細は後述するが、ハイポイドギアを利用したハイポイド減速機11と2つのモータ12を有している。この例では、2つのモータ12とハイポイド減速機11の駆動側部分(後述のドライブギア)が膝関節の外側で上記大腿部用装具5に固定され、ハイポイド減速機11の従動側部分(後述のドリブンギア)がその駆動軸を介して上記脛部用装具6に固定されている。2つのモータ12は、前後方向に並設されており、いずれの回転軸も上記大腿部用アーム4の延設方向(図中の略上下方向)となるように設置されている。言い換えると、2つのモータ12は、この例の補助対象である膝関節を介して相互に回動する大腿部と脛部のうちの大腿部と略平行となるように配置されている。
これら2つのモータ12の回転駆動力が、ハイポイド減速機11で減速されトルクを増加して駆動軸に出力される。これにより脛部用装具6及び脛部用アーム7は、大腿部用装具5及び大腿部用アーム4に対して駆動軸を中心とした相対的な回動動作を行う。この駆動軸の位置が装着者Mの膝関節と略一致するよう配置されることで、膝関節用アクチュエータ10は装着者Mの膝関節に対して同軸的に回動動作を補助できる。なお、特に図示しないが、ハイポイド減速機11の駆動側部分が上記脛部用装具6に固定され、ハイポイド減速機11の従動側部分が上記大腿部用装具5に固定されてもよい。
(1−2:アクチュエータの主要構成)
次に、図2を参照しつつ膝関節用アクチュエータ10の主要構成の一例を説明する。図2(a)は、膝関節用アクチュエータ10の外観を上方から見た上面図であり、図2(b)は、膝関節用アクチュエータ10の軸方向断面図であり、図2(c)は、図2(b)中の矢視IIc−IIcによる断面図である。
図2(a)〜図2(c)に示すように、膝関節用アクチュエータ10は主に、筐体21と、2つのモータ12a,12bと、ハイポイド減速機11を有している。ハイポイド減速機11は、2つのドライブギア13a,13bと、1つのドリブンギア14を有している。
筐体21(ケースの一例)は、後述するモータ12a,12bの発熱に対する冷却性等を考慮した材料(アルミ、もしくは熱伝導性樹脂など)により構成されるケースであり、膝関節用アクチュエータ10のほぼ全体を収容している。2つのドライブギア13a,13bと1つのドリブンギア14は筐体21の内部に回転可能に収納され、ドリブンギア14の駆動軸15は筐体21の左方側面から突出している。ドリブンギア14は、駆動軸15の回転軸心AXがこの例の補助対象である膝関節の回動軸と略同軸となるように配置される。
2つのドライブギア13a,13bは、ハイポイド減速機11の駆動側のギア(いわゆるピニオン)であり、筐体21の内部で上記ドリブンギア14のギア歯にそれぞれ噛み合っている。これら2つのドライブギア13a,13bと上記ドリブンギア14が、いわゆるハイポイドギアを利用した減速機であるハイポイド減速機11を構成する。なお、ドリブンギア14と2つのドライブギア13a,13bの間の噛み合い構成については、後に詳述する。
2つのモータ12a,12bは、交流サーボモータで構成されており、それぞれの出力軸16a,16bは筐体21の内部で上記2つのドライブギア13a,13bに連結されている。これら2つのモータ12a,12bは、それぞれの出力軸16a,16bが相互に平行で、かつ、それぞれの出力軸16a,16bの軸間距離D(図2(b)参照)がドリブンギア14の外径より小さくなる配置で筐体21の内部に固定されている。
(1−3:ハイポイド減速機における噛み合い構成)
次に、ハイポイド減速機11における2つのドライブギア13a,13bとドリブンギア14との噛み合い構成の一例について説明する。ここで、一般的にハイポイドギアについては、食い違い軸の間に運動を伝達するのに用いる円錐又は円錐に近い形状を持つ歯車対と定義される。つまり、駆動側のドライブギア13a,13bと従動側のドリブンギア14がそれぞれ全体的に略円錐形状に形成されており、それぞれの回転軸がねじれの配置関係となって互いに外周側面上で噛み合う。このような噛み合いを可能にする各ギアの歯面形状は、歯数比(減速比)や食い違い軸間のオフセットE(図2(b)参照)などのパラメータによって決定される複雑な形状となる。このため、一つのドリブンギア14に対して適切に噛み合うためには、適合する同じ歯面形状のドライブギア13a,13bを同じ軸間配置関係(オフセットE、円錐頂点間の相対方向)でかみ合わせる必要がある。
そこで本実施形態では、まず2つのモータ12a,12bの各出力軸16a,16bが平行であり、且つ、各出力軸16a,16bの回転軸心とドリブンギア14の駆動軸15の回転軸心AXの間のオフセットEがそれぞれ同じとなるよう、2つのモータ12a,12bが配置されている。そして、各出力軸16a,16bに連結される2つのドライブギア13a,13bは、ドリブンギア14の回転軸心AXを間に挟むように配置されている。より具体的には、2つのドライブギア13a,13bは、ドリブンギア14の回転軸心AXに関して点対称となる配置関係(位置、姿勢)、言い換えると回転軸心AXを中心に互いに略180°回転させた配置関係で設けられている。
図2(b)に図示する例では、後方に位置するモータ12aの出力軸16aには、ドリブンギア14の回転軸心AXよりモータ側の位置で、ドライブギア13aがその円錐頂点を下方に向ける姿勢で同軸に連結されている。また、前方に位置するモータ12bの出力軸16bには、ドリブンギア14の回転軸心AXのモータとは反対側の位置で、ドライブギア13bがその円錐頂点を上方に向ける姿勢で連結シャフト17b(連結部材の一例)を介して同軸に連結されている。
(1−4:アクチュエータのその他の構成について)
次に、膝関節用アクチュエータ10における上記以外の構成の一例について順次説明する。
図2(b)に示すように、筐体21の上方端部には、外部から2つのモータ12a,12bを挿入するための2つのモータ開口部22が形成されている。筐体21の内部に各モータ12a,12bが収容された状態では、各モータ開口部22がキャップ23で塞がれる。図2(a)に示すように、各キャップ23は上方から見て略四角形状に形成されており、四隅がそれぞれ図示しないボルトにより筐体21に固定されている。各キャップ23の内部には、各モータ12a,12bの回転位置を検出する入力回転位置検出部24が設けられている。各入力回転位置検出器24は特に限定されるものではないが、例えばポールセンサ等である。また、各モータ12a,12bに給電するリード線25が、キャップ23を貫通して配線されている。
モータ12aの出力軸16aはドライブギア13aに連結され、2つのアンギュラベアリング27により回転可能に支持されている。モータ12bの出力軸16bは、連結シャフト17bに連結され、2つのアンギュラベアリング27により回転可能に支持されている。連結シャフト17bは、ドライブギア13bに連結されている。2つのアンギュラベアリング27は、それぞれ軸荷重を受ける方向が互いに逆方向(いわゆる背面合わせ、又は正面合わせ)となっており、ドライブギア13a,13bに作用する軸方向荷重を受けることができる。モータ12a側の2つのアンギュラベアリング27は、出力軸16aの軸方向におけるモータ12aとドライブギア13aとの間に配置され、モータ12b側の2つのアンギュラベアリング27は、出力軸16bの軸方向におけるモータ12bとドライブギア13bとの間に配置されている。さらに、前方側のモータ12bに連結されるドライブギア13bは、その下方側がベアリング62により支持されている。
いずれのドライブギア13a,13bも、対応するモータ12a,12bの出力軸16a,16bに対して同軸に配置されたボルト28により連結されている。モータ12a側のボルト28は、ドライブギア13aを軸方向に貫通して出力軸16aに連結している。また、モータ12b側のボルト28は、ドライブギア13b及び連結シャフト17bを軸方向に貫通して出力軸16bに連結している。
図2(c)に示すように、筐体21の左側面には、外部からドリブンギア14等を入れるためのギア開口部29が形成されている。筐体21の内部にドリブンギア14等が収納された状態では、ギア開口部29は筐体21の一部である蓋部30で塞がれる。また、ドリブンギア14において、略円錐形状に形成され各ドライブギア13a,13bと噛み合う歯部18の内周側には、当該歯部18よりも軸方向の厚み寸法が小さい凹部19が形成されている。上記蓋部30は、上記連結シャフト17bを回転可能に保持するすべり軸受31(保持部の一例)を有している。このすべり軸受31は、ドリブンギア14の回転軸心AX方向である左方向から見て上記凹部19の内側となる位置で、左側から上記連結シャフト17bに接触して支持している。このすべり軸受31とベアリング62による支持により、高負荷トルク時においてもドライブギア13bとドリブンギア14との距離が増大することを防止でき、高効率な噛み合いを維持できる。
また図2(c)に示すように、筐体21の右側面の内側におけるドリブンギア14と対向する位置には、ドリブンギア14(出力軸15)の回転位置を検出する出力回転位置検出器63が設けられている。出力回転位置検出器63は、回転軸心AX方向から見て出力軸15上に配置されているとも言うことができる。出力回転位置検出器63は特に限定されるものではないが、例えばエンコーダ、レゾルバ、又はポールセンサ等である。
図3は、図2(b)中の矢視III−IIIによる断面図である。本実施形態では、図3に示すように、各モータ12a,12bが固定子32にいわゆるギャップワインドコイル34を備えることで、小型化及び軽量化を図っている。また回転子33においては、一般的には図4(a)に示すようなパラレル異方性配向のリングマグネット35が備えられていることに対し、本実施形態では図4(b)に示すような極異方性配向のリングマグネット36が備えられている。図4(a)に示すように、パラレル異方性配向のリングマグネット35では、周方向に隣接する磁極部37間で出力軸16の内部に磁束が折り返すための経路(すなわちバックヨーク)が必要となることから、出力軸16を磁性材料(例えば鉄)で構成する必要がある。これに対し、図4(b)に示すように、極異方性配向のリングマグネット36では、周方向に隣接する磁極部37間でマグネットの内部で直接磁束が折り返すためバックヨークが不要となることから、出力軸16を非磁性材料のアルミニウム等で構成できる。これにより、モータ12全体の軽量化を図ることができる。
(1−5:制御システム)
上記構成の膝関節用アクチュエータ10を制御する制御システムのブロック構成の一例を図5に示す。この図5において、制御システム100は、駆動制御部70と上記膝関節用アクチュエータ10を有している。
駆動制御部70は、特に図示しない外部の上位制御装置から入力される位置制御指令に基づいて、膝関節アクチュエータ10の2つのモータ12a、12bにそれぞれ対応した駆動電力を給電する。この駆動制御部70は、例えば上記動作補助装置1の胴部用装具2に設けられる。駆動制御部70は、コントローラ71と2つのサーボアンプ72,73を有している。コントローラ71は、2つのモータ12a,12bの入力回転位置検出器24からそれぞれ検出された入力回転位置と、ハイポイド減速機11の出力回転位置検出器63から検出された出力回転位置に基づいて、各モータ12a,12bにそれぞれ所望する駆動動作を行わせるための2つの電圧指令(PWM制御等を適用)を出力する。2つのサーボアンプ72,73は、上記コントローラから出力された2つの電圧指令をそれぞれ駆動電力に変換し、対応する2つのモータ12a,12bにそれぞれ入力する。
以上の構成により、制御システム100は、2つの入力回転位置と1つの出力回転位置に基づくフィードバック制御により、膝関節用アクチュエータ10全体の統合的な駆動制御が可能となる。
(1−6:バックラッシュ低減のための協調制御)
本実施形態では、1つのドリブンギア14に対して2つのドライブギア13a,13bを噛み合わせていることにより、2つのモータ12a,12bの間の協調制御でハイポイド減速機11におけるバックラッシュを低減できる。すなわち、上記制御システム100における駆動制御部70が2つのモータ12a,12bの間の回転角の位相や負荷トルクを制御することで、ハイポイド減速機11におけるバックラッシュを低減することが可能となり、2つのモータの駆動力を有効に使うことが可能となる。
(1−7:第1実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態の膝関節用アクチュエータ10によれば、歯車減速機としてハイポイド減速機11を用いているため、駆動軸15の軸方向における扁平化、軸駆動力の伝達効率の向上、及び静音化が可能になる。また2つのモータ12a,12bで必要駆動トルクを分担できるためそれぞれの外径を小さくでき、膝関節用アクチュエータ10全体の扁平化が可能になる。このような扁平化により膝関節用アクチュエータ10全体の設置空間領域を小さくでき、上記図1に示したような動作補助装置や産業ロボット等に利用した場合でも外部の障害物との干渉を回避させて円滑な動作が可能となる。また、各モータ12a,12bは外径を大きくせずとも回転子33及び固定子32の軸方向の長さを延長することで駆動トルクを向上させることができることから、膝関節用アクチュエータ10全体の扁平化を維持したまま駆動トルクを向上できる。また、同一のドリブンギア14に対し2つのモータ12a,12bがそれぞれドライブギア13a,13bで噛み合っているため、それらの協調制御によりハイポイド減速機11におけるバックラッシュを低減できる。以上の結果、大トルク化と外部干渉の回避とバックラッシュの低減の両立が可能となる。
また、本実施形態では特に、2つのモータ12a,12bは、それぞれの出力軸16a,16bが平行となり、且つ、それぞれの出力軸16a,16bの軸間距離Dがドリブンギア14の外径より小さくなるように配置されている。これにより、2つのモータ12a,12bを近接して配置することができるので、膝関節用アクチュエータ10全体における幅方向(出力軸16a,16bの軸間方向)の小型化が可能となる。
また、本実施形態では特に、2つのドライブギア13a,13bは、ドリブンギア14の回転軸心AXを間に挟むように配置されている。これにより、2つのドライブギア13a,13bで1つのドリブンギア14を駆動するハイポイド減速機11を実現できる。また、2つのモータ12a,12bによる駆動が可能となるので、1つのモータによる駆動に比べて膝関節用アクチュエータ10の出力トルクを倍増できる。
また、本実施形態では特に、2つのモータ12a,12bとハイポイド減速機11を収容する筐体21をさらに有する。これにより、当該筐体21が2つのモータ12a,12bとハイポイド減速機11(特にドリブンギア14)との間の相対的な配置関係を保持し、高負荷トルク時においてもドライブギア13a,13bとドリブンギア14との間の高効率な噛み合いを維持できる。
また、本実施形態では特に、出力軸16b及びドライブギア13bに同軸に連結された連結シャフト17bをさらに有し、筐体21の蓋部30は、連結シャフト17bを回転可能に保持するすべり軸受31を有する。これにより、連結シャフト17bの撓みを抑えることができるので、高負荷トルク時においてもドライブギア13bとドリブンギア14との距離が増大することを防止でき、高効率な噛み合いを維持できる。
また、本実施形態では特に、ドリブンギア14は、歯部18の内周側に凹部19を有し、すべり軸受31は、ドリブンギア14の回転軸心AX方向から見て凹部19の内側となる位置で連結シャフト17bを保持する。これにより、連結シャフト17bの保持スペースを確保することができるので、膝関節用アクチュエータ10全体の扁平化を維持しつつ、連結シャフト17bの撓みを抑えることができる。
また、本実施形態では特に、出力軸16a,16bの軸方向におけるモータ12a,12bとドライブギア13a,13bとの間に配置され、ドライブギア13a,13bに作用する軸方向の荷重を支持する複数のアンギュラベアリング27をさらに有する。これにより、各ドライブギア13a,13bの軸方向の移動を抑えることができるので、ドライブギア13a,13bとドリブンギア14との間の高効率な噛み合いを維持できる。
また、本実施形態では特に、ドライブギア13a,13bと出力軸16a,16bは、同軸に配置されたボルト28によりそれぞれ連結されている。これにより、各ドライブギア13a,13bの軸方向の移動を抑えることができるので、ドライブギア13a,13bとドリブンギア14との間の高効率な噛み合いを維持できる。
<2:第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、主として膝関節用アクチュエータ10Aにおいて上記第1実施形態と異なる部分について説明する。また、上記第1実施形態と実質的に同一の機能を有する構成要素は、原則として同一の符号で表し、これらの構成要素についての重複説明は、適宜省略する。
まず、上記図2(a)〜図2(c)に対応する図6(a)〜図6(c)を参照しつつ、本実施形態の膝関節用アクチュエータ10Aの構成の一例について説明する。図6(b)に示すように、両方のドライブギア13a,13bが、連結シャフト17a,17bに同軸に連結している。連結シャフト17a及びドライブギア13aは、同軸に配置されたボルト28により出力軸16aに連結されている。また、ドライブギア13b及び連結シャフト17bは、同軸に配置されたボルト28により出力軸16bに連結されている。
図6(b)に図示する例では、後方に位置するモータ12aの出力軸16aにドライブギア13aが連結され、その下方側に連結シャフト17aが連結されている。ドライブギア13aの上端が1つのアンギュラベアリング27で支持され、連結シャフト17aの下端が1つのアンギュラベアリング27で支持されている。すなわち、2つのアンギュラベアリング27は、ドライブギア13aの軸方向両側に配置されている。
また、前方に位置するモータ12bの出力軸16bに連結シャフト17bが連結され、その下方側にドライブギア13bが連結されている。連結シャフト17bの上端1つのアンギュラベアリング27で支持され、ドライブギア13bの下端が1つのアンギュラベアリング27で支持されている。すなわち、2つのアンギュラベアリング27は、ドライブギア13bの軸方向両側に配置されている。
各軸をそれぞれ支持する2つ1組のアンギュラベアリング27は、互いに軸荷重を受ける方向が逆方向(背面合わせ、正面合わせ)となっており、ドライブギア13a,13bに作用する軸方向荷重を受けることができる。
筐体21Aは、その全体が左右方向に2分割された半割り構造となっている。図2(c)に示すように、筐体21Aのうち左側に位置する半割り部分は、回転軸心AX方向から見てドリブンギア14Aの凹部19の内側位置で各連結シャフト17a,17bをそれぞれ保持する保持部64を有している。各保持部64には、各連結シャフト17a,17bをそれぞれ回転可能に支持するボールベアリング38(軸受の一例)が設置されている。
図7(a)は、図6(b)中の矢視VIIa−VIIaによる断面図である。図7(b)は、図6(b)中の矢視VIIb−VIIbによる断面図である。
図6(b)及び図7(a)に示すように、各モータ12a,12bとハイポイド減速機11との間、具体的には各モータ12a,12bの回転子鉄心33aと上方側のアンギュラベアリング27の間の軸方向位置でラジアルファン39が出力軸16a,16bにそれぞれ連結されている。これらラジアルファン39は、各出力軸16a,16bとともに回転することで冷却風を回転子33側から径方向外周側へ送風する機能を有している。図6(a)及び図6(b)に示すように、筐体21Aの上方側の端面には、各モータ12a,12bの回転軸心の周囲に複数の外気吸入口40が形成されている。また、図7(b)に示すように、各モータ12a,12bの回転子鉄心33aの内側には、軸方向全体に渡って通じる外気通路41が形成されている。また、図7(a)に示すように、筐体21Aの内部でラジアルファン39の外周側周囲には、筐体21Aの外部へ通じる複数の外気排出口42が形成されている。以上により、ラジアルファン39が回転することで、筐体21Aの外部から外気吸入口40を介して冷却風が吸入され、各モータ12a,12bの回転子鉄心33a内の外気通路41を通過して回転子33等が冷却される。そしてラジアルファン39によって外気通路41を通過した冷却風が筐体21Aの外気排出口42を介して外部に排気される。
図8(a)は、図6(b)中に示すドリブンギア14Aだけを抽出した拡大図であり、図8(b)は、図8(a)中の矢視VIIIb−VIIIbによる断面図であり、図8(c)は、図8(a)中の矢視VIIIc−VIIIcによる断面図である。
図8(a)〜図8(c)に示すように、本実施形態のドリブンギア14Aは、歯部18と駆動軸15に連結される連結部15aを備えた左側に位置する第1薄円板部50と、右側に位置する第2薄円板部51とを有している。これら第1薄円板部50と第2薄円板部51は、例えばPPS樹脂(Poly Phenylene Sulfide Resin樹脂)をベースとしたCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)等で構成されており、強度を維持しつつ軽量化が図られている。図8(b)及び図8(c)に示すように、第1薄円板部50の外周縁部には、右側に向けて第1薄肉円筒52が形成されており、第2薄円板部51の外周縁部には、左側に向けて第2薄肉円筒53が形成されている。第2薄肉円筒53が第1薄肉円筒52の内周面にはめ込まれることで、全体が中空構造のドリブンギア14Aが組み立てられる。
(2−1:第2実施形態の効果)
以上説明した第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得る。さらに、本実施形態の膝関節用アクチュエータ10Aによれば、ドリブンギア14Aの凹部19の内側位置に連結シャフト17a,17bを支持するボールベアリング38が設けられる。これにより、連結シャフト17a,17bの滑らかな回転を維持しつつ、連結シャフト17a,17bの撓みを抑えることができる。したがって、高負荷トルク時においてもドライブギア13a,13bとドリブンギア14Aとの距離が増大することを防止でき、高効率な噛み合いを維持できる。特に、ドライブギア13a,13bのうちモータ側に配置されるドライブギア13aについても連結シャフト17aを設けてボールベアリング38で保持するので、第1実施形態よりもギアの噛み合いの維持効果を高めることができる。
また、本実施形態では特に、モータ12a,12bの出力軸16a,16bにラジアルファン39が設けられている。これにより、冷却風を流通させて筐体21A内部で発生した熱を効果的に排出でき、冷却性能が向上する分、モータ12a,12bの高出力化を実現できる。
また、本実施形態では特に、冷却風の通過経路となる外気吸入口40及び外気排出口42が、筐体21Aのモータ電磁部(固定子32及び回転子33)の軸方向両側位置に形成されている。これにより、各モータ12a,12bをいわゆる外気開放型モータとして構成することができ、モータ電磁部で発生した熱を効率的に排出できる。
また、本実施形態では特に、モータ12a,12bの回転子鉄心33aの内部に外気通路41が形成されている。これにより、回転子33で発生した熱を効果的に排出できるので、マグネット36に熱減磁が生じるのを抑制できる。
また、本実施形態では特に、ドリブンギア14Aが中空構造となっている。これにより、膝関節用アクチュエータ10Aを大幅に軽量化できる。
なお、以上の説明では、実施形態に係るアクチュエータを人体の動作補助装置(アシスト装置)に適用した場合を一例として説明したが、アクチュエータの用途はこれに限定されるものではなく、例えばロボットの関節駆動等に適用してもよい。
また、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記各実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。その他、一々例示はしないが、上記各実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 動作補助装置
10,10A 膝関節用アクチュエータ
11 ハイポイド減速機
12a,12b モータ
13a,13b ドライブギア
14,14A ドリブンギア
15 駆動軸
16a,16b 出力軸
17a,17b 連結シャフト(連結部材)
18 歯部
19 凹部
21,21A 筐体(ケースの一例)
22 モータ開口部
23 キャップ
24 入力回転位置検出器
25 リード線
27 アンギュラベアリング
28 ボルト
30 蓋部(ケースの一例)
31 すべり軸受(保持部の一例)
32 固定子
33 回転子
34 ギャップワインドコイル
35 パラレル異方性配向リングマグネット
36 極異方性配向リングマグネット
38 ボールベアリング(軸受の一例)
39 ラジアルファン
40 外気吸入口
41 外気通路
42 外気排出口
50 第1薄円板部
51 第2薄円板部
63 出力回転位置検出器
70 駆動制御部
71 コントローラ
72,73 サーボアンプ
100 制御システム
AX 回転軸心
D 軸間距離
M 装着者

Claims (9)

  1. 2つのモータと、
    ハイポイド減速機と、を有し、
    前記ハイポイド減速機は、
    前記2つのモータの出力軸にそれぞれ連結された2つのドライブギアと、
    前記2つのドライブギアで駆動される1つのドリブンギアと、
    を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記2つのモータは、
    それぞれの前記出力軸が平行となり、且つ、それぞれの前記出力軸の軸間距離が前記ドリブンギアの外径より小さくなるように配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記2つのドライブギアは、
    前記ドリブンギアの回転軸心を間に挟むように配置されている
    ことを特徴とする請求項2記載のアクチュエータ。
  4. 前記2つのモータと前記ハイポイド減速機を収容するケースをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記出力軸及び前記ドライブギアに同軸に連結された連結シャフトをさらに有し、
    前記ケースは、
    前記連結シャフトを回転可能に保持する保持部を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のアクチュエータ。
  6. 前記ドリブンギアは、
    歯部の内周側に凹部を有し、
    前記保持部は、
    前記ドリブンギアの回転軸心方向から見て前記凹部の内側となる位置で前記連結シャフトを保持する
    ことを特徴とする請求項5記載のアクチュエータ。
  7. 前記保持部に設置され、前記連結シャフトを支持する軸受をさらに有する
    を特徴とする請求項5又は6記載のアクチュエータ。
  8. 前記出力軸の軸方向における前記モータと前記ドライブギアとの間、又は、前記ドライブギアの前記軸方向両側、に配置され、前記ドライブギアに作用する前記軸方向の荷重を支持する複数のアンギュラベアリングをさらに有する
    ことを特徴とする1乃至7のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記複数のアンギュラベアリングにより支持された少なくとも1つの連結部材をさらに有し、
    前記ドライブギアと前記少なくとも1つの連結部材とは、前記出力軸及び前記ドライブギアと同軸に配置されたボルトにより前記出力軸に連結されている
    ことを特徴とする請求項8記載のアクチュエータ。
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