JP2017107703A - 燃料電池のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池のシール構造の十分なシール性を確保する。【解決手段】燃料電池の単セルのセパレータの表面に設置され、隣接する単セルの間に配置されるシール部材を有するシール構造が提供される。セパレータは、シール部材の外周側に、セパレータの外周方向へ傾斜して形成された外周側傾斜壁を備え、シール部材は、単セルの間を密封する中央シール部と、中央シール部の両側に中央シール部と一体に形成され、中央シール部よりも厚みの小さな周縁シール部とを備え、中央シール部の外周側に設けられた周縁シール部の幅は、セパレータの平面視において、外周側傾斜壁の幅よりも大きく構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池のシール構造に関する。
一般に、燃料電池は、複数の単セルを積層したスタック構造を有している。各単セルは、膜電極接合体と、膜電極接合体を挟む2枚のセパレータとを有する。セパレータには、単セル内に反応ガスを流すための反応ガス流路と、単セル内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路とが形成されている。また、セパレータには、反応ガスの入口および出口として機能する反応ガスマニホールドと、冷却媒体流路の入口および出口として機能する冷却媒体マニホールドとが形成されている。反応ガス流路や、冷却媒体流路、反応ガスマニホールド、冷却媒体マニホールドの周囲には、適宜、それぞれの流体の漏洩を抑制するためのシール部材が設けられている。また、セパレータの表面において、それらのシール部材の外周側および内周側にそれぞれ傾斜壁が形成されている例が特許文献1によって開示されている。
特開2014−216247号公報
しかしながら、従来技術では、シール部材に内圧がかかった際に、シール部材が外周側傾斜壁に当たって傾斜壁に乗り上げてしまい、十分なシール性を確保できない場合があるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池のシール構造が提供される。この燃料電池のシール構造は、燃料電池の単セルのセパレータの表面に設置され、隣接する単セルの間に配置されるシール部材を有する。前記セパレータは、前記シール部材の外周側に、前記セパレータの外周方向へ傾斜して形成された外周側傾斜壁を備える。前記シール部材は、前記単セルの間を密封する中央シール部と、前記中央シール部の両側に前記中央シール部と一体に形成され、前記中央シール部よりも厚みの小さな周縁シール部と、を備える。前記中央シール部の外周側に設けられた前記周縁シール部の幅は、前記セパレータの平面視において、前記外周側傾斜壁の幅よりも大きく構成されている。
この形態のシール構造によれば、シール部材に内圧がかかった際、シール部材は外周側傾斜壁の方向へ移動し、外周側の周縁シール部が中央シール部よりも先に外周側傾斜壁に当たる。外周側の周縁シール部の幅は外周側傾斜壁の幅よりも大きいため、中央シール部が外周側傾斜壁に当たる前に、シール部材の移動が停止する。このように、外周側の周縁シール部の幅を外周側傾斜壁の幅よりも大きくすることにより、単セルの間の密封に機能する中央シール部が外周側傾斜壁に乗り上げることなく、十分なシール性を確保できる。
本発明は、上記形態のシール構造以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、上記形態のシール構造を備える燃料電池のセパレータ、そのセパレータを備える燃料電池の単セル、その単セルを備える燃料電池、その燃料電池を備える燃料電池システム等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 単セルのアノード側セパレータをMEAとは反対側から見た概略平面図である。 第1実施形態における酸化剤ガス出口マニホールド付近を拡大して示す概略平面図である。 第1実施形態におけるシール部材の断面を示す説明図である。 第2実施形態におけるシール部材の断面を示す説明図である。 第3実施形態におけるシール部材の断面を示す説明図である。 第4実施形態における酸化剤ガス出口マニホールド付近を拡大して示す概略平面図である。 第4実施形態におけるシール部材の断面を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態における燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、燃料電池スタック100を備えている。燃料電池スタック100は、エンドプレート110と、絶縁板120と、集電板130と、複数の単セル140と、集電板130と、絶縁板120と、エンドプレート110と、が、この順に積層されたスタック構造を有している。なお、単セル140の積層方向は、鉛直方向Yに垂直な方向Xとなっている。
燃料電池スタック100には、高圧水素を貯蔵した水素タンク150から、シャットバルブ151、レギュレータ152、配管153を介して、燃料ガスとしての水素が供給される。燃料電池スタック100において利用されなかった燃料ガス(アノードオフガス)は、排出配管163を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。なお、燃料電池システム10は、アノードオフガスを配管153側に再循環させる再循環機構を有するとしてもよい。燃料電池スタック100には、また、エアポンプ160および配管161を介して、酸化剤ガスとしての空気が供給される。燃料電池スタック100において利用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)は、排出配管154を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。なお、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、反応ガスとも呼ばれる。
さらに、燃料電池スタック100には、燃料電池スタック100を冷却するため、ウォーターポンプ171および配管172を介して、ラジエータ170により冷却された冷却媒体が供給される。燃料電池スタック100から排出された冷却媒体は、配管173を介してラジエータ170に循環する。冷却媒体としては、例えば、水、エチレングリコール等の不凍水、空気などが用いられる。本例では、冷却媒体として水(「冷却水」とも呼ぶ)が用いられる。
燃料電池スタック100に備えられる単セル140は、電解質膜の両面に、それぞれ、アノードおよびカソードが配置された膜電極接合体(MEAとも呼ばれる)30を一対のセパレータ、すなわちアノード側セパレータ50とカソード側セパレータ40によって挟持された構成となっている。アノード側セパレータ50は、MEA30側の面に筋状の複数の燃料ガス流路溝52を備え、MEA30と反対側の面に筋状の複数の冷却媒体流路溝54を備える。カソード側セパレータ40は、MEA30側の面に筋状の複数の酸化剤ガス流路溝42を備える。なお、アノード側セパレータ50およびカソード側セパレータ40によって挟持されるMEA30の外周には、絶縁性を有する樹脂製のフレーム部材32が設けられている。
図2は、単セル140のアノード側セパレータ50をMEA30とは反対側から見た概略平面図である。図2において、表裏方向が積層方向Xであり、上下方向が鉛直方向Yである。また、鉛直方向Yおよび積層方向Xに垂直な図中の左右方向は水平方向Zである。アノード側セパレータ50およびカソード側セパレータ40は、ガス遮断性および電子伝導性を有する部材によって構成されており、例えば、カーボン粒子を圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼やチタン鋼などの金属部材によって形成されている。本実施形態では、セパレータ40,50はメタルプレスセパレータである。
アノード側セパレータ50の水平方向Zの一端縁部には、燃料ガス入口連通マニホールド62と、冷却媒体出口マニホールド84と、酸化剤ガス入口連通マニホールド72と、が鉛直方向Yに沿って上から順に配置されている。これに対して、他端縁部には、酸化剤ガス出口マニホールド74と、冷却媒体入口連通マニホールド82と、燃料ガス出口マニホールド64と、が鉛直方向Yに沿って上から順に並んで配置されている。燃料ガス入口連通マニホールド62および燃料ガス出口マニホールド64と、酸化剤ガス入口連通マニホールド72および酸化剤ガス出口マニホールド74と、冷却媒体入口連通マニホールド82および冷却媒体出口マニホールド84、は水平方向Zの両側の外縁部分で互いに対向するように配置されている。
カソード側セパレータ40の燃料ガス入口マニホールド(図示しない)から供給された燃料ガスは、単セル140の燃料ガス流路溝52(図1)に分配された後、燃料ガス出口マニホールド64によって燃料ガス流路溝52において利用されなかった燃料ガスが集められ、燃料電池スタック100の外部に排出される。また、カソード側セパレータ40の酸化剤ガス入口マニホールド(図示しない)から供給された酸化剤ガスは、単セル140の酸化剤ガス流路溝42(図1)に分配された後、酸化剤ガス出口マニホールド74によって酸化剤ガス流路溝42において利用されなかった酸化剤ガスが集められ、燃料電池スタック100の外部に排出される。さらに、カソード側セパレータ40の冷却媒体入口マニホールド(図示しない)から供給された冷却媒体は、アノード側セパレータ50のディンプル56が設けられた一端を介して拡散され、冷却媒体流路溝54を流れて、冷却媒体流路溝54からディンプル56が設けられた他端を介して、冷却媒体出口マニホールド84によって集められ、燃料電池スタック100の外部に排出される。また、アノード側セパレータ50のMEA30とは反対側から見た平面において、冷却媒体入口連通マニホールド82と、冷却媒体流路溝54と、冷却媒体出口マニホールド84とは、水平方向Zに互いに連通して、冷却媒体流路面200を構成する。なお、各マニホールド62,64,72,74,82,84は開口が略矩形状である。また、各マニホールドは燃料電池スタック100の積層方向Xに伸びる形状を有している。
アノード側セパレータ50のMEA30とは反対側から見た平面には、各反応ガスマニホールド62,64,72,74および冷却媒体流路面200をそれぞれ囲むシール部材SL1〜SL5(「ガスケット」とも呼ぶ)を有するシール構造が形成されている。シール部材SL1〜SL5は、複数の単セル140を積層した際に、隣接する他の単セル140の表面に当接し、2つの単セル140の間を密封する機能を有する。具体的には、シール部材SL1,SL2が燃料ガスの漏洩を抑制するためのものであり、シール部材SL3,SL4が酸化剤ガスの漏洩を抑制するためのものであり、シール部材SL5が冷却媒体の漏洩を抑制するためのものである。これらのシール部材SL1〜SL5は、射出成形やプレス成形等により形成されるもので、シール部材SL1〜SL5の材料としては、ゴムや熱可塑性エラストマー等を用いることができる。また、シール部材SL1〜SL5は、接着剤によってセパレータに貼り合わされることによって固定される。なお、これらのシール部材SL1〜SL5の両側には、外周側傾斜壁81と内周側傾斜壁83とが形成されている。
図3は、図2に示したアノード側セパレータ50の酸化剤ガス出口マニホールド74付近を拡大して示す概略平面図である。シール部材SL4は、中央シール部21と周縁シール部22とを有する。シール部材SL4の隣には、冷却媒体用のシール部材SL5が形成されている。
図4は、図3に示したシール部材SL4のAA断面を示す説明図である。シール部材SL4の中央シール部21は、複数の単セル140を積層した状態で2つの単セル140の間を密封する際に機能する。シール部材SL4の周縁シール部22は、中央シール部21の両側に中央シール部21と一体に形成され、中央シール部21よりも厚みが小さく構成されている。本明細書において、「厚み」とは、単セル140の積層方向の寸法を意味する。また、周縁シール部22の幅Wbは、外周側傾斜壁81の幅Wwよりも大きく構成されている。なお、シール部材SL4における形状的特徴は、他のシール部材SL1〜SL3,SL5においても同様である。
図4(a)は、シール部材SL4に圧力がかかっていない状態の説明図である。破線で示したカソード側セパレータ40は、隣接する他の単セル140のものである。図4(b)は、燃料電池スタック100を組み立てる際に、隣接する他の単セル140のカソード側セパレータ40をアノード側セパレータ50に当てた状態の説明図である。このとき、シール部材SL4の中央シール部21はカソード側セパレータ40に当たり、単セル140の積層方向に圧縮されて変形する。図4(c)は、シール部材SL4に内圧(白抜きの矢印)がかかった状態の説明図である。シール部材SL4に内圧がかかった際、シール部材SL4は外周側傾斜壁81の方向へ移動し、外周側の周縁シール部22が中央シール部21よりも先に外周側傾斜壁81に当たる。外周側の周縁シール部22の幅Wbは外周側傾斜壁81の幅Wwよりも大きいため、中央シール部21が外周側傾斜壁81に当たる前に、シール部材SL4の移動が停止する。このように、外周側の周縁シール部22の幅Wbを外周側傾斜壁81の幅Wwよりも大きくすることにより、単セル140の間の密封に機能する中央シール部21が外周側傾斜壁81に乗り上げることなく、十分なシール性を確保できる。なお、中央シール部21の両側にある2つの周縁シール部22のうち、内周側の周縁シール部22の幅は、外周側傾斜壁81の幅Wwよりも小さくてもよい。また、外周側の周縁シール部22のうち、移動して外周側傾斜壁81に当たるのは、外周側傾斜壁81と並走する部分であり、他の部分(図3において冷却媒体用のシール部材SL5と並走する部分)は外周側傾斜壁81に当たるおそれはない。従って、外周側傾斜壁81に当たる可能性のある部分についてのみ、外周側の周縁シール部22の幅Wbを外周側傾斜壁81の幅Wwよりも大きくするようにしてもよい。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態におけるシール部材SL4aの断面を示す説明図である。図4に示した第1実施形態との違いは、周縁シール部22aの一部の厚みが大きくなった点だけであり、これ以外の構成は、第1実施形態と同様であるので図示および説明を省略する。
第2実施形態におけるシール部材SL4aの周縁シール部22aのうち、中央シール部21aに接続していない端部は、中央シール部21aに接続している部分よりも厚みが大きく、アノード側セパレータ50と接触している。すなわち、周縁シール部22aは略L字形状に形成されており、中央シール部21aの両側において、周縁シール部22aとアノード側セパレータ50との間にギャップGが設けられている。但し、ギャップGを省略し、ギャップGの部分にもシール部材が存在する形状を採用してもよい。この構成においても、第1実施形態と同様に、単セル140の間の密封に機能する中央シール部21aが外周側傾斜壁81に乗り上げることなく、十分なシール性を確保できる。加えて、内圧が極めて大きい場合、第1実施形態におけるシール部材SL4の外周側の周縁シール部22と比べて、一部厚みの大きい外周側の周縁シール部22aは、外周側傾斜壁81の圧迫により変形しにくくなる。これにより、外周側の周縁シール部22aによってシール部材SL4aの移動を止めやすくなり、中央シール部21aが外周側傾斜壁81に乗り上げにくくなり、さらにシール性を高めることができる。また、シール部材SL4aの周縁シール部22aの最大厚さは、他の単セル140のカソード側セパレータ40とアノード側セパレータ50との間のクリアランスCLの20%以下であることが好ましい。こうすれば、外周側の周縁シール部22aが外周側傾斜壁81に圧迫され、変形によって外周側の周縁シール部22aの厚みがさらに増大した場合にも、その部分がアノード側セパレータ50に当たった他の単セル140のカソード側セパレータ40を圧迫しないので、シール性が過度に低下しない。なお、第2実施形態において、シール部材SL4aの外周側の周縁シール部22aのみ、厚みの大きくなった部分を有してもよい。
C.第3実施形態:
図6は、第3実施形態におけるシール部材SL4bの断面を示す説明図である。図5に示した第2実施形態との違いは、周縁シール部22bの角部Ea,Ebが面取りされている点だけであり、これ以外の構成は、第2実施形態と同様であるので図示および説明を省略する。
図6(a)は、アノード側セパレータ50に当たった他の単セル140のカソード側セパレータ40がずれた状態で、シール部材SL4bに内圧(白抜きの矢印)がかかった際の断面図である。図6(b)は、シール部材SL4bの周縁シール部22bの角部Ea,Ebが面取りされていない場合について同様な状態を示している。内圧によってシール部材SL4bが外周側傾斜壁81まで移動した際、角部Ebが面取りされていない場合、角部Ebが他の単セル140のカソード側セパレータ40に圧迫されると同時に、その反力(図6(b)中白抜きの矢印)が他の単セル140のカソード側セパレータ40に作用する。このため、シール部材SL4bの中央シール部21bが他の単セル140のカソード側セパレータ40から受ける圧力が減少し、シール性が低下する。これに対して、図6(a)に示したように、シール部材SL4bの周縁シール部22bの角部Ea,Ebを面取りすれば、アノード側セパレータ50に当たった他の単セル140のカソード側セパレータ40がずれても、十分なシール性を確保できる。なお、第3実施形態において、外周側の周縁シール部22bの角部Ebのみ面取りされてもよい。
D.第4実施形態:
図7は、第4実施形態における酸化剤ガス出口マニホールド74付近を拡大して示す概略平面図である。図3に示した第1実施形態との違いは、シール部材SL4cとシール部材SL5cの隣り合う部分、具体的には、隣り合う周縁シール部22cと周縁シール部24c、が一体に連結している点だけであり、これ以外の構成は、第1実施形態と同様であるので図示および説明を省略する。図示の便宜上、図7におけるシール部材の部分はハッチングで示している。
図8は、図7に示したシール部材SL4c,SL5cの断面を示す説明図である。図8(a)は、シール部材SL4cのBB断面を示す説明図である。図8(b)は、シール部材SL5cのCC断面を示す説明図である。図8(a)におけるBB断面は、酸化剤ガス出口マニホールド74の4つのコーナー部のうち、アノード側セパレータ50の外周側に位置する特定コーナー部に配置され、シール部材SL5cと連結した部分を有するシール部材SL4cの断面を示している。図8(b)におけるCC断面は、シール部材SL4cと連結している部分を有しないシール部材SL5cの断面を示している。また、シール部材SL5cと連結している部分を有しないシール部材SL4cの断面もCC断面と同様である。シール部材SL4cにおいて、特定コーナー部に配置された周縁シール部22cは、シール部材SL5cと連結しているため、外周側の周縁シール部22cの幅Wb1が、シール部材SL4cと連結している部分を有しないシール部材SL5cの外周側の周縁シール部24cの幅Wbよりも大きく構成されている。
シール部材SL4cに内圧がかかった際、シール部材SL4cは外周側傾斜壁81の方向へ移動し、外周側の周縁シール部22cが中央シール部21cよりも先に外周側傾斜壁81に当たる。外周側の周縁シール部22cの幅Wb1は外周側傾斜壁81の幅Wwよりも大きいため、中央シール部21cが外周側傾斜壁81に当たる前に、シール部材SL4cの移動が停止する。このように、第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、十分なシール性を確保できる。加えて、上述特定コーナー部に配置され、シール部材SL5cと連結した部分を有するシール部材SL4cの外周側の周縁シール部22cの幅Wb1は、シール部材SL4cと連結している部分を有しないシール部材SL5cの外周側の周縁シール部24cの幅Wbよりも大きく構成される。これにより、外周側の周縁シール部22cによってシール部材SL4cの移動を早く止めることができ、中央シール部21cが外周側傾斜壁81に乗り上げにくくなり、さらにシール性を高めることができる。なお、第2実施形態または第3実施形態におけるシール部材の形状的特徴は、第4実施形態におけるシール部材の形状的特徴に付け加えてもよい。また、上述すべての実施形態において、内周側傾斜壁83を省略してもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した各実施形態における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…燃料電池システム
21,21a,21b,21c…中央シール部
22,22a,22b,22c…周縁シール部
24c…周縁シール部
30…膜電極接合体(MEA)
32…フレーム部材
40…カソード側セパレータ
42…酸化剤ガス流路溝
50…アノード側セパレータ
52…燃料ガス流路溝
54…冷却媒体流路溝
56…ディンプル
62…燃料ガス入口連通マニホールド
64…燃料ガス出口マニホールド
72…酸化剤ガス入口連通マニホールド
74…酸化剤ガス出口マニホールド
81…外周側傾斜壁
82…冷却媒体入口連通マニホールド
83…内周側傾斜壁
84…冷却媒体出口マニホールド
100…燃料電池スタック
110…エンドプレート
120…絶縁板
130…集電板
140…単セル
150…水素タンク
151…シャットバルブ
152…レギュレータ
153…配管
154…排出配管
160…エアポンプ
161…配管
163…排出配管
170…ラジエータ
171…ウォーターポンプ
172…配管
173…配管
200…冷却媒体流路面
CL…クリアランス
Ea…角部
Eb…角部
G…ギャップ
SL1〜SL5…シール部材
SL4a,SL4b,SL4c…シール部材
SL5c…シール部材
X…積層方向
Y…鉛直方向
Z…水平方向

Claims (1)

  1. 燃料電池の単セルのセパレータの表面に設置され、隣接する単セルの間に配置されるシール部材を有するシール構造であって、
    前記セパレータは、前記シール部材の外周側に、前記セパレータの外周方向へ傾斜して形成された外周側傾斜壁を備え、
    前記シール部材は、前記単セルの間を密封する中央シール部と、前記中央シール部の両側に前記中央シール部と一体に形成され、前記中央シール部よりも厚みの小さな周縁シール部と、を備え、
    前記中央シール部の外周側に設けられた前記周縁シール部の幅は、前記セパレータの平面視において、前記外周側傾斜壁の幅よりも大きく構成されている、
    シール構造。
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