JP2017109155A - アオコ回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の設置スペースの問題がなく、大量の水を処理することが可能なアオコ回収装置の提供。【解決手段】複数の船体と、被処理水域に浮遊するアオコを含む水を取水するポンプ10と、複数の船体の間に設けられた水処理部3であり、内底面30Aが喫水線以下となるように設けられた底部30と、複数の船体の間の一端部側に設けられ、ポンプ10により取水された水が導入される水導入口31Aを有する壁部31と、複数の船体の間の他端部側に設けられ、被処理水域中に開放された水排出部32とを備える水処理部3とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、湖沼や貯水池等の被処理水域に浮遊するアオコを処理回収するアオコ回収装置に関する。
湖沼や貯水池等の被処理水域に浮遊するアオコを処理回収するアオコ回収装置として、例えば特許文献1には、湖水を流入する流入通路と、流入された湖水等に対し、微細気泡を供給する微細気泡発生装置と、発生した微細気泡が付着されアオコからなる濃縮水を収集する堰を有する浮上槽と、堰で収集されたアオコを処理するオリフィスとを具備してなる水域浄化装置が記載されている。
また、特許文献1には、上記水域浄化装置を船本体に備え、船本体の船尾に設けた捕集装置により湖水を採取し、ポンプにて浮上槽内に供給し、アオコの細胞を死活化させるようにして大量の湖水を連続的に処理するようにしたアオコ回収船が記載されている。
特開2007−160178号公報
従来のアオコ回収装置は、上記のように地上に設置されるか、あるいは船本体に載せられるが、実際の湖沼や貯水池等の被処理水域には、このような装置を設置するスペースが確保できないケースが多くある。また、船本体に載せる場合、船の積載量の問題から大量の水を取り込んで処理することができないという問題がある。
そこで、本発明においては、装置の設置スペースの問題がなく、大量の水を処理することが可能なアオコ回収装置を提供することを目的とする。
本発明のアオコ回収装置は、複数の船体と、被処理水域に浮遊するアオコを含む水を取水するポンプと、複数の船体の間に設けられた水処理部であり、内底面が喫水線以下となるように設けられた底部と、複数の船体の間の一端部側に設けられ、ポンプにより取水された水が導入される水導入口を有する壁部と、複数の船体の間の他端部側に設けられ、被処理水域中に開放された水排出部とを備える水処理部とを有するものである。
本発明のアオコ回収装置は、複数の船体の間に水処理部が設けられた構造であるため、被処理水域に浮かべた状態での安定性が良い。そのため、アオコを含む水を導入して処理する際に水処理部内の水面の揺れが少なくなる。また、本発明のアオコ回収装置では、被処理水域に浮かべられ、被処理水域に浮遊するアオコを含む水が取水されて複数の船体の間の一端部側に設けられた壁部の水導入口から水処理部へと導入されるが、この水処理部は内底面が喫水線以下となっており、また、複数の船体の間の他端部側が被処理水域中に開放された水排出部となっているため、水処理部にはほとんど水圧が掛からない。そのため、水処理部を大きくすることが可能であり、大量の水を導入してアオコを処理回収することが可能となる。
ここで、複数の船体は、バラストタンクとして機能するものであることが望ましい。これにより、複数の船体内にバラスト水を導入あるいは導出してバラストタンクとして機能させることで、容易に水処理部内の水面の高さを喫水線と略同一にすることが可能となる。
また、本発明のアオコ回収装置は、被処理水域の底に固定するジャッキを有するものであることが望ましい。本発明のアオコ回収装置は、前述のように複数の船体が平行に配置されて連結されたものであり、安定性に優れているが、被処理水域の底にジャッキにより固定することで、船体をより安定させることが可能となる。
(1)複数の船体と、被処理水域に浮遊するアオコを含む水を取水するポンプと、複数の船体の間に設けられた水処理部であり、内底面が喫水線以下となるように設けられた底部と、複数の船体の間の一端部側に設けられ、ポンプにより取水された水が導入される水導入口を有する壁部と、複数の船体の間の他端部側に設けられ、被処理水域中に開放された水排出部とを備える水処理部とを有する構成により、被処理水域に浮かべてアオコを処理回収することができるため、設置スペースの問題がない。また、アオコを含む水を導入して処理する際に水処理部内の水面の揺れが少なく、安定してアオコを処理回収することが可能となる。さらに、水処理部には水圧がほとんど掛からないため、水処理部を大きくして、大量のアオコを含む水を導入してアオコを処理回収することが可能となる。
(2)複数の船体がバラストタンクとして機能するものであることにより、容易に水処理部内の水面の高さを喫水線と略同一にすることが可能となり、大量のアオコの処理回収が容易となる。
(3)被処理水域の底に固定するジャッキを有するものであることにより、船体をより安定させることが可能となり、アオコを含む水を導入して処理する際に水処理部内の水面の揺れが少なくなり、さらに安定してアオコを処理回収することが可能となる。
本発明の実施の形態におけるアオコ回収装置の構成を示す平面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のアオコ回収装置の甲板より上を省略した平面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図2のV−V断面図である。 図2のVI−VI断面図である。 図2のVII−VII断面図である。 図2のVIII−VIII断面図である。 本発明のアオコ回収装置の別の実施形態を示す平面図である。 図9のX−X断面図である。
図1は本発明の実施の形態におけるアオコ回収装置の構成を示す平面図、図2は図1のII−II断面図、図3は図1のアオコ回収装置の甲板より上を省略した平面図、図4は図2のIV−IV断面図、図5は図2のV−V断面図、図6は図2のVI−VI断面図、図7は図2のVII−VII断面図、図8は図2のVIII−VIII断面図である。
図1〜図8に示すように、本発明の実施の形態におけるアオコ回収装置1は、2つの船体2A,2Bと、被処理水域に浮遊するアオコを含む水(以下、「原水」と称す。)を取水するポンプ(以下、「取水ポンプ」と称す。)10と、船体2A,2B間に設けられ、取水ポンプ10により取水された原水を処理する水処理部3とを有する。アオコ回収装置1は、被処理水域に浮かべられて使用される。
2つの船体2A,2Bは、平行に配置されている。また、船体2A,2Bは、それぞれ複数の区画2A−1,2A−2,2A−3,2B−1,2B−2,2B−3に分けられており、それぞれの区画2A−1,2A−2,2A−3,2B−1,2B−2,2B−3の上部にハッチ4を備えている。船体2A,2Bはそれぞれの区画2A−1,2A−2,2A−3,2B−1,2B−2,2B−3にハッチ4から水を導入または導出することにより、バラストタンクとして機能する。また、船体2A,2Bには、被処理水域の底に固定するためのジャッキ5を備える。
水処理部3は、取水ポンプ10により取水された原水を凝集処理する凝集部3Aと、凝集部3Aで形成されたフロックを浮上分離する浮上分離部3Bと、浮上分離部3Bで浮上分離されたフロックが集合したスカムを回収するスカム回収部3Cとを有する。また、水処理部3は、内底面30Aが喫水線以下となるように船体2A,2B間に渡して設けられた底部30と、船体2A,2Bの間の一端部側(凝集部3A側の端部)に設けられた壁部31と、船体2A,2Bの間の他端部側(スカム回収部3C側の端部)に設けられた水排出部32とを備える。壁部31には取水ポンプ10により取水された原水が導入される水導入口31Aが設けられている。なお、本実施形態においては、取水ポンプ10は水導入口31Aに設けられている。水排出部32は、被処理水域中に開放されている。
また、水処理部3上には、船体2A,2B間に渡して甲板6が設けられている。甲板6上には、原水のpHを調整するためのpH調整剤を貯留するpH調整剤タンク11、凝集剤を貯留する凝集剤タンク12A,12B,12C、ブロワー13、微細気泡発生装置14や発電機17等が備えられている。
凝集剤タンク12Aには、凝集剤として、鉄系無機凝集剤としてのポリ硫化第二鉄(ポリ鉄)が貯留されている。凝集剤タンク12Aのポリ鉄は、図示しないポンプ(ポリ鉄供給ポンプ)により取水ポンプ10へ供給される。pH調整剤タンク11には、pH調整剤としての苛性ソーダが貯留されている。pH調整剤タンク11の苛性ソーダは、取水ポンプ10により取水する原水のpHがポリ鉄の使用範囲よりも低い場合に、図示しないポンプ(苛性ソーダ供給ポンプ)により凝集部3Aへ供給される。
凝集剤タンク12B,12Cには、凝集剤として、ポリアクリルアミド系の有機系凝集剤(高分子凝集剤)(粉体)と水とを混合、溶解し、状況に応じて作成した0.3質量%〜0.1質量%の高分子凝集剤溶液が貯留されている。凝集剤タンク12B,12Cの高分子凝集剤溶液は、図示しないポンプ(高分子供給ポンプ)により凝集部3Aへ供給される。
凝集部3Aには、ブロワー13に接続された散気管20が設けられている。散気管20は、ブロワー13から供給される圧縮空気により気泡を噴出するものである。凝集部3Aでは、この散気管20から噴出される気泡によって、取水ポンプ10により取水された原水と凝集剤タンク12A,12B,12Cから供給された凝集剤とが攪拌、混合され、フロックが形成される。
浮上分離部3Bには、微細気泡発生装置14によって生成された微細気泡により、凝集部3Aで形成されたフロックを浮上分離する。微細気泡発生装置14は、加圧ポンプ14Aにより吸込ヘッダー14Bから汲み上げた浮上分離部3Bの下流側(スカム回収部3Cに近い側)の水を加圧タンク14Cに入れ、この加圧タンク14C内に加圧した酸素を供給することにより酸素を加圧状態で水に溶解させ、この水を吐出ヘッダー14Dから浮上分離部3Bの上流側(凝集部3Aに近い側)の水中へ放出することにより水中に溶存した酸素を微細気泡となし、この微細気泡を浮上分離部3Bの水中に浮遊させるものである。
スカム回収部3Cには、浮上分離部3Bにおいて浮上分離されたフロックが集合したスカムを掻き取る掻き取り装置15が設けられている。掻き取り装置15は、図2の矢印X方向に回転する無端環状ベルト15Aにより水面近傍に浮遊するスカムを掻き取り、回収槽16へ回収するものである。なお、水排出部32は、掻き取り装置15および回収槽16の下方に設けられており、水処理部3により処理された水は水排出部32から被処理水域中へ放出される。
また、浮上分離部3Bの吐出ヘッダー14Dと吸込ヘッダー14Bとの中間位置には、浮上分離後の処理水の流浮上別れの補助および掻き取り装置15が浮上スカムを掻き取りしやすいように浮上スカムをスカム回収部3Cへ向けて押し出すポンプ(流水ポンプ)21が設けられている。
上記構成のアオコ回収装置1は、複数の船体2A,2Bの間に水処理部3が設けられた構造であるため、被処理水域に浮かべた状態での安定性が良い。そのため、アオコを含む水を導入して処理する際に水処理部3内の水面の揺れが少なくなる。また、このアオコ回収装置1は被処理水域に浮かべられ、被処理水域に浮遊するアオコを含む水が取水されて複数の船体2A,2Bの間の一端部側に設けられた壁部31の水導入口31Aから水処理部3へと導入されるが、この水処理部3は内底面30Aが喫水線以下となっており、また、複数の船体2A,2Bの間の他端部側が被処理水域中に開放された水排出部32となっているため、水処理部3にはほとんど水圧が掛からない。そのため、水処理部3を大きくすることが可能であり、大量の水を導入してアオコを処理回収することが可能となっている。
また、本実施形態におけるアオコ回収装置1の船体2A,2Bは、船体2A,2B内にバラスト水を導入あるいは導出するとバラストタンクとして機能するため、容易に水処理部3内の水面の高さを喫水線と略同一にすることが可能となっている。
また、本実施形態におけるアオコ回収装置1は、被処理水域の底に固定するジャッキ5を有するため、このジャッキ5により被処理水域の底に固定することで、より安定させることが可能となっている。
なお、本実施形態におけるアオコ回収装置1は、2つの船体2A,2Bの間に水処理部3を配置した構成であるが、船体は複数であれば良く、2つ以上、例えば3つの船体を有する構成とすることも可能である。この場合、各船体の間にそれぞれ水処理部を配置することが可能である。
また、アオコの発生箇所が、アオコ回収装置1が近付けない場所の場合、取水ポンプ10をフロートにより被処理水域の水面に浮かべ、取水ポンプ10により取水する原水を水処理部3へホースにより導く構成とすることも可能である。
また、図9および図10は本発明のアオコ回収装置の別の実施形態を示している。図9および図10に示すアオコ回収装置1Aは、前述の構成に加えて、回収槽16の上に水処理部3の水からアオコ凝集後のフロックを分離する固液分離装置としての傾斜式スクリーン18を備えたものである。このアオコ回収装置1Aでは、水処理部3においてアオコが凝集されたアオコ凝集後のフロックを含む水を凝集部3Aから抜き取って第2凝集槽19へ導入した後、傾斜式スクリーン18へ導入して、フロックと水とを分離し、フロックを回収槽16へ回収し、水については凝集部3Aへ返送する。
本発明のアオコ回収装置は、湖沼や貯水池等の被処理水域に浮遊するアオコを処理回収する装置として有用である。
1,1A アオコ回収装置
2A,2B 船体
3 水処理部
3A 凝集部
3B 浮上分離部
3C スカム回収部
4 ハッチ
5 ジャッキ
6 甲板
10 取水ポンプ
11 pH調整剤タンク
12A,12B,12C 凝集剤タンク
13 ブロワー
14 微細気泡発生装置
14A 加圧ポンプ
14B 吸込ヘッダー
14C 加圧タンク
14D 吐出ヘッダー
15 掻き取り装置
16 回収槽
17 発電機
18 傾斜式スクリーン
19 第2凝集槽
30 底部
31 壁部
32 水排出部

Claims (8)

  1. 複数の船体と、
    被処理水域に浮遊するアオコを含む水を取水するポンプと、
    前記複数の船体の間に設けられた水処理部であり、内底面が喫水線以下となるように設けられた底部と、前記複数の船体の間の一端部側に設けられ、前記ポンプにより取水された水が導入される水導入口を有する壁部と、前記複数の船体の間の他端部側に設けられ、前記被処理水域中に開放された水排出部とを備える水処理部と
    を有するアオコ回収装置。
  2. 前記複数の船体は、バラストタンクとして機能するものである請求項1記載のアオコ回収装置。
  3. 前記被処理水域の底に固定するジャッキを有する請求項1または2に記載のアオコ回収装置。
  4. 前記水処理部は、前記アオコを含む水に凝集剤を加えて凝集処理するものである請求項1から3のいずれか1項に記載のアオコ回収装置。
  5. 前記水処理部は、前記アオコの凝集後のフロックを浮上分離するものである請求項4記載のアオコ回収装置。
  6. 前記浮上分離されたフロックが集合したスカムを掻き取る掻き取り装置と、
    前記掻き取り装置により掻き取ったスカムを回収する回収槽と
    をさらに有する請求項5記載のアオコ回収装置。
  7. 前記水処理部の水から前記アオコ凝集後のフロックを分離する固液分離装置を有する請求項4記載のアオコ回収装置。
  8. 前記ポンプを前記被処理水域の水面に浮かべるフロートと、
    前記ポンプにより取水する前記アオコを含む水を前記水処理部へ導くホースと
    をさらに有する請求項1から7のいずれか1項に記載のアオコ回収装置。
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