JP2017109745A - 隔離ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】再使用を繰り返しても可能な限り封鎖性を維持することができ、また硬質素材の使用においても封鎖性を保持するうえで生産能率の低下や生産コストの高コスト化を招来することのないようにする。【解決手段】底板5と、その周りで立て起こされ隣接間が連接されることにより囲いを形成する複数枚の壁板6〜9と、壁板のうち少なくとも一つを支持体としてその上縁部から横張出方向へ屈曲可能に接続された蓋板10とを有し、壁板7〜9は、底板5の下面位置から上縁位置までの壁板高さTが支持体における底板5の下面位置から蓋板10の下面位置までの支持体高さHよりも相対的に高くなる寸法で形成されており、蓋板10の下面には、壁板7〜9の上縁への押圧時に蓋板10の下面を凹ませて壁板7〜9の上縁と係合する壁板受け止め部が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ケース内へ入れた収容物を湿気、空気、温度、紫外線、匂いなどの流通が遮断された状態(ケース内からケース外の場合とケース外からケース内の場合の両方を含む)に保持するうえで好適に使用できる隔離ケースに関する。
今日、各種の梱包材や緩衝材などとして多用されている段ボール箱には、防湿性を保持できる程度に封鎖性を高めた性能が要請されることがある。このような要請を請け、本出願人は嘗て、蓋板付きの「外ケース」とこの外ケース内に嵌め入れる蓋板付きの「内ケース」とを組み合わせて使用する段ボール箱製の防湿ケースを提案した(特許文献1)。
この防湿ケースは、内ケースの側壁や前壁の高さを、外ケースの内のり高さ寸法(外ケースの底板上面と外ケースの蓋板下面との間の高さ寸法)よりも高く形成する構成を採用したものであった。そのため、内ケースの蓋板を閉じた状態でこの内ケースを外ケース内へ嵌め入れ、外ケースの蓋板を閉じると、この外ケースの蓋板が内ケースの蓋板を押し下げ、これにより内ケースの蓋板が内ケースの側壁や前壁の上縁を下向きに押圧するようになって、その結果、内ケースの側壁や前壁の上縁が縦方向に圧縮(圧潰)されながら内ケースの蓋板との当接圧を高め、確実な封鎖性が得られることになる。
実用新案登録第3130190号公報
特許文献1の防湿ケースは、要請を満足させるに充分な高い封鎖性が得られものであり、内ケースへ入れた収容物が湿ることを略完璧に防止できる点で、市場から高い評価を得るに至っている。
ただ、この防湿ケースでは、閉じた状態から内ケースの蓋板を開いたときに側壁や前壁の上縁に少なからず圧縮痕が残り、元の直立状態に完全復元し難いということがあるので、再使用の回数が増えれば増えるほど封鎖性が低下するという点で、僅かながら改良の余地を残していた。
また、強度アップなどのために、例えば内ケースを3枚重ね構造の硬質素材で形成することとした場合などでは、側壁や前壁の上縁に、縞(筋)状、波状、鋸刃状などの凹凸による切断痕が残っていることがあり、これらの凹凸が原因で、蓋板を閉じた際の押圧で側壁や前壁の上縁と蓋板との間に隙間が生じるおそれがあった。そのため、封鎖性の低下を防止するうえでは慎重で、且つ高精度の製作(切断)が必要とされることがあり、生産能率の低下や生産コストの高コスト化を招来するといったことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、再使用を繰り返しても可能な限り封鎖性を維持することができ、また硬質素材の使用においても封鎖性を保持するうえで生産能率の低下や生産コストの高コスト化を招来することのないようにした隔離ケースを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る隔離ケースは、底板と、前記底板の周りで立て起こされ隣接間が連接されることにより囲いを形成する複数枚の壁板と、前記壁板のうち少なくとも一つを支持体として当該支持体の上縁部から横張出方向へ屈曲可能に接続された蓋板と、を有し、前記支持体を除く壁板のうち少なくとも一つは、前記底板の下面位置から当該壁板の上縁位置までの壁板高さ[T]が前記支持体における前記底板の下面位置から前記蓋板の下面位置までの支持体高さ[H]よりも相対的に高くなる寸法[T>H]で形成されており、前記蓋板の下面には、少なくとも前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁への押圧時に当該蓋板の下面を凹ませて前記壁板の上縁と係合する壁板受け止め部が設けられていること
を特徴とする。
前記壁板受け止め部は、前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁を嵌めるスリット又は溝として形成されたものとすることができる。
前記壁板受け止め部は、前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁との当接予定部を低剛性構造にすることで形成されたものとすることができる。
前記壁板受け止め部は、前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁が当接される位置に合致した配置とするのが好適である。
前記支持体を除く全ての壁板が前記壁板高さ[T]に形成されており、前記壁板受け止め部は、前記蓋板の下面に対して前記壁板高さ[T]を有する全ての壁板と1対1対応する配置で複数設けるのがよい。
本発明に係る隔離ケースでは、再使用を繰り返しても可能な限り封鎖性を維持することができ、また硬質素材の使用においても封鎖性を保持するうえで生産能率の低下や生産コストの高コスト化を招来することがない。
本発明に係る隔離ケースを示した斜視図である。 本発明に係る隔離ケースの展開状態を示した斜視図である。 本発明に係る隔離ケースの展開図(平面図)である。 本発明に係る隔離ケースにおいて蓋板が開いた状態を示した側断面図である。 図4のX部拡大図である。 本発明に係る隔離ケースにおいて蓋板が閉じた状態を示した側断面図である。 図6のY部拡大図である。 蓋板に設ける壁板受け止め部の各種具体例を示したものであって(a)(c)(e)(g)(i)は断面図であり(b)(d)(f)(h)(j)はそれらの各左側に示した図に対応させた平面図である。 本発明に係る隔離ケースの使用例を示した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図8は本発明に係る隔離ケース1を示しており、図9は、この隔離ケース1を外ケース2内へ嵌め入れて使用する場合の使用例を示している。なお、図9に示した使用例はあくまでも一例であって、本発明に係る隔離ケース1において使用時に外ケース2と組み合わせることは限定事項ではない。
図2及び図3に示した展開状態によって明らかなように、この隔離ケース1は段ボールシートを素材としたものであって、底板5と、この底板5の周りで立て起こされる複数枚の壁板6,7,8,9と、このうち一つの壁板6の上縁部に接続された蓋板10とを有して形成されている。
そして本発明に係る隔離ケース1では、蓋板10が接続された壁板6についてこれを立て起こした際の高さ(詳細については後述する)と、これ以外の壁板(蓋板10との間で高い封鎖性を得ようとする相手部材であって符号7,8,9の全てでもよいし、その中のいずれかでもよい)を立て起こした際の高さとの間に、後者が高くなるような寸法差を生じさせてある。すなわち、この壁板高さの差により、蓋板10を閉鎖時に高い封鎖性が得られるようにしてある。
本実施形態では、隔離ケース1を展開状態としたときの中央に底板5が配置され、この底板5から放射状に各壁板6,7,8,9が配置された展開構造を採用している。底板5とそれぞれの壁板6,7,8,9との間に罫線11を設けてある。そのため、この罫線11を境にして底板5の周りで壁板6,7,8,9を立て起こすことができる。
また、底板5は長方形状に形成され、そのうち長辺部側で対向配置される一対の壁板6,8には、それぞれ長手方向両端部から延長方向へ向けて小型の折り板12を設けてある
。これら壁板6,8と折り板12との間にも罫線13を設けてあり、この罫線12を境にして、壁板6,8から折り板12をL字状に折り曲げることができるようにしてある。
従って、図1に示すように、底板5の周りで壁板6,7,8,9を立て起こすことで、壁板6,7,8,9は互いに隣接するもの同士間が連接状態とされ、底板5の上方に箱状の囲いを形成するようになっている。また、壁板6,8に対して折り板12を折り曲げることで、これら折り板12により、壁板6,8に隣接する壁板7,9を外側から抱き込ませるようにできる。これにより、壁板6,8と壁板7,9との連接間(ケース隅角部)に隙間が生じないようにし、且つケース剛性を高めることができるものである。
なお、段ボールシートは、蓋板10が接続された壁板6において、立て起こし時の高さ方向にフルート(波状の芯)の流れ方向が一致するように使用するのが、ケース剛性をより一層、高めさせることができて好適と言える。
使用素材として採用する段ボールシートは、ケースに要求される断熱性、耐水性、衝撃吸収性、重量などを満たすものであれば、AフルートやBフルート等で区別される厚さ、CライナーかKライナーか等によって区別されるライナー素材の違い、シングルやダブル、或いは積層構造数等として区別される構造の違いなどに関し、本発明の実施条件としては何ら限定されるものではない。但し、蓋板10に特定の強度が求められる場合(後述するように「壁板受け止め部20」を低剛性構造とする場合)は除く。
この段ボール素材には、表面(ケース外面)、裏面(ケース内面)、又は表裏両面のライナーに対して防水処理を施しておくのが好適である。本実施形態では、三国紙工株式会社製の防湿紙(商品名:マイエコロ)を貼り付けるものとした。その他、ポリエチレンラミネート等の非透水性シートを被着させたり、適宜樹脂剤や油脂成分、パラフィン等の撥水剤を含浸又はコーティングしたりすることによっても防水処理を施すことが可能である。
ところで、図6に示すように、蓋板10が接続される壁板6は、立て起こした状態から蓋板10を横張出方向へと屈曲させて閉鎖状態としたときに、この蓋板10を支える作用を奏するので、以下ではこの壁板6を、それ以外の壁板7,8,9と区別して「支持体6」と言い換えるものとする。
ここにおいて、蓋板10が上記のような閉鎖状態とされたとき、底板5の下面位置から蓋板10の下面位置までの高さは支持体6の高さに支配されたものと言える。そこでいま、支持体6の高さを「底板5の下面位置から蓋板10の下面位置までの高さ」と定義すると共に、この寸法が底板5と支持体6との間の罫線11、及び支持体6と蓋板10との間の罫線11による線幅や屈曲嵩などに影響されないものとおいて、図4及び図5に示すように符号[H]で表すものとする。
本発明に係る隔離ケース1では、この支持体6の高さ[H]が、支持体6以外の壁板7,8,9の高さ(同様に、「底板5の下面位置から壁板上縁位置までの高さ」と定義し、符号[T]で表すものとする)に比べて、相対的に高くなる寸法で形成されている。すなわち、支持体6とその他の壁板7,8,9との間には[T>H]の高さ関係がある。
このような高さ関係を持たせてあるので、支持体6上で蓋板10を横張出方向へ屈曲させた際には、立て起こされた壁板7,8,9の上縁部に対して蓋板10の下面が強く押圧されるようになる。
具体的には、支持体6の高さ[H]と壁板7,8,9の高さ[T]との高さ差[T−H]は、蓋板10の肉厚と同等(肉厚よりも僅かに低い場合を含む)とするか、又はそれ以上とするのが好適である。
なお、本実施形態では、図3に示したように支持体6と、この支持体6に対向する壁板8とに折り板12を設けてあるが、これら折り板12の上縁に、支持体6や壁板8から遠ざかれば遠ざかるほど低位となる下り勾配部16を設けてある。また支持体6や壁板8に隣接する壁板7,9についても、それらの上縁のうち一部(1/4程度)に下り勾配部17を設けてある。
これら下り勾配部16,17を設けることで、折り板12と蓋板10とが強く接触する距離が短くなるか、又は接触圧が抑制されるようになる。そのため、壁板8の上縁が蓋板
10を押圧する際の面圧がより一層高められるという作用が得られることになる。
また本発明に係る隔離ケース1は、一方で、蓋板10の下面に対して壁板受け止め部20が設けられたものとしている。この壁板受け止め部20は、蓋板10を壁板7,8,9の上縁へ押圧する際に、蓋板10の下面を凹ませた状態として、壁板7,8,9の上縁と係合させるところである。
ここにおいて「蓋板10の下面を凹ませた状態」とは、「蓋板10を壁板7,8,9の上縁へ押圧」した時点での状態を言う。すなわち、蓋板10の下面に予め凹みが形成されていて、この凹みに壁板7,8,9の上縁を係合させる場合と、蓋板10の下面に凹みが形成されていない状態で蓋板10を壁板7,8,9の上縁へ押圧し、この押圧により蓋板10の下面に凹みを生じさせる場合との両方を含めるものとする。
いずれの場合も、壁板7,8,9の上縁部が壁板受け止め部20に係合した箇所では、壁板受け止め部20(凹み)内に対し、壁板7,8,9の上縁部がいわゆる「食い込み状態」を生じているため、壁板7,8,9の上縁部が凹みの内側面と接触している状況が得られ、それだけ蓋板10による封鎖度合いを高めるように作用する。
なお、蓋板10に対してのみ、凹みとしての壁板受け止め部20を生じさせるため(壁板7,8,9に変形は生じないため)、いわゆる「食い込み状態」が生じても壁板7,8,9の上縁は切り立った直立状態を維持するようになる。
蓋板10の下面に壁板受け止め部20を予め形成させておく場合にあって、壁板受け止め部20には、図8に示すような各種の形成例を採用することができる。この図8は、壁板7,8,9の上縁を嵌めるスリット又は溝として壁板受け止め部20を形成する例である。
すなわち、図8(a)及び(b)は通常の罫線を壁板7,8,9の肉厚中心へ対応させて1本だけ配置した様子を表している。また図8(c)及び(d)は2本の罫線を壁板7,8,9の肉厚と同間隔又は若干狭い間隔で平行に配置した様子を表している。また図8(e)及び(f)は2本のリード罫(罫線と切開線とを線方向に沿って交互に施したもの)を壁板7,8,9の肉厚と同間隔又は若干狭い間隔で平行に配置した様子を表している。
また図8(g)及び(h)はコルク製の押し型やローラ等により壁板7,8,9の肉厚と同間隔又は若干狭い間隔の溝(凹条)を配置した様子を表している。また図8(i)及び(j)は2本の半切罫線を壁板7,8,9の肉厚と同間隔又は若干狭い間隔で平行に配置した様子を表している。
なお、壁板受け止め部20を形成させるうえでは、図8に示した各種の方法を複合的に採用してもよいし、図8以外の方法で壁板受け止め部20を形成してもよいことは言うまでもない。場合によっては、蓋板10の肉厚を貫通するような切開線により壁板受け止め部20を形成させるようにしてもよい。このような貫通切開線であっても、上記したように壁板7,8,9の上縁により「食い込み状態」が生じることにより、所望する高い封鎖性を得ることは可能である。
このような壁板受け止め部20は、壁板7,8,9の上縁が当接される位置に合致した配置とするのが好適である。なお、壁板7,8,9の全てを支持体6の高さ[H]より高い高さ[T]として形成する場合、壁板受け止め部20は、壁板7,8,9と1対1対応させることになる。これにより壁板受け止め部20は、蓋板10の下面でコ字状を呈した配置となる。
しかし、高い封鎖性を得ようとする相手が全ての壁板7,8,9ではなく、そのうちの特定の壁板(例えば壁板8のみ)とされる場合であれば、その特定の蓋板にのみ高さ[T]を採用するものとし、また壁板受け止め部20についてもその特定の蓋板にのみ対応させて独立した線状を呈するように配置すればよいことになる。
一方、壁板受け止め部20は、壁板7,8,9の上縁が当接される位置に完全に合致させなくてもよい場合がある。例えば、図8(a)及び(b)に示したような1本の罫線で壁板受け止め部20を形成する場合に、この罫線が壁板7,8,9の片面位置又は片面位置から微妙に離れた位置などに配置されていたとしても、蓋板10の押圧時には、この壁
板受け止め部20(罫線)に壁板7,8,9の上縁がめり込むか、又は壁板受け止め部20(罫線)に沿って生じる剛性低下領域を押し潰すようにしなって、最終的には罫線を中心位置に配置したときと同様の嵌り込み状態が略確実に得られるものとなる。
以上詳説したような展開構造を有する本発明の隔離ケース1(図2及び図3参照)を組み立て、使用するには、底板5の周りに支持体6及び壁板7,8,9を立て起こし、折り板12を折り曲げることで、底板5のまわりに囲いを形成して箱状とする(図1参照)。この際、立て起こした壁板7,8,9間を固定する必要はないが、必要とされる場合には、接着剤やホットメルト等による接着をはじめ、縫着、タッカー止め、或いは粘着テープ止めなどの方法によって適宜固定を行ってもよい。
そして、隔離ケース1内へ収容物を入れた後、蓋板10を支持体6の横突出状態となるように折り曲げる。この組み立てにより、蓋板10に形成された壁板受け止め部20が壁板7,8,9の上縁部と当接し、更に蓋板10を閉じる押圧力を加えることにより、壁板受け止め部20内へ食いこむ状況を伴って係合する(図7参照)。
このような係合状態が得られるため、仮に壁板7,8,9の上縁に縞(筋)状、波状、鋸刃状などの凹凸による切断痕が残っていたとしても、これらの凹凸が蓋板10の下面との間で隙間を発生させるおそれはない。すなわち、蓋板10と壁板7,8,9との間で高い封鎖性が得られるものとなる。これにより、段ボールシートを切断する過程において、縞(筋)状、波状、鋸刃状などの凹凸による切断痕が生じるのを防止することを目的に、慎重で且つ高精度の製作を行う必要はなく、生産能率の低下や生産コストの高コスト化を招来することもない。
また、壁板受け止め部20に壁板7,8,9の上縁部が係合した部分では、壁板受け止め部20内(凹み内面)と壁板7,8,9の上縁側面とが当接している状況が得られているので、壁板7,8,9に対する蓋板10の閉鎖状態に位置ズレが生じ難いという利点が得られ、この利点は、隔離ケース1の全体として型くずれし難いという大きな利点に派生することになる。
本発明に係る隔離ケース1では、前記したように、蓋板10の壁板受け止め部20に対して壁板7,8,9の上縁が、いわゆる「食い込み状態」によって係合するものである。そのため、一旦、封鎖した蓋板10をその後に開いたとしても、壁板7,8,9の上縁が切り立った直立状態を維持する(圧縮痕は生じていない)ので、繰り返し使用しても封鎖性が低下することはない。すなわち、ケースとしての形体が維持される間は、何度でも再使用が可能である。
なお、本実施形態では、図9に示したように外ケース2に対して隔離ケース1を嵌め入れる使用法を採用している。そこで、外ケース2の蓋板30を閉じたときに、この蓋板30により隔離ケース1の蓋板10を確実に押圧して、蓋板10の下面を壁板7,8,9の上縁に押し付けさせる必要がある。
そこで、本発明の隔離ケース1では、蓋板10に対してその先端縁の両端位置に小さな折り返し片31を設けておき、遅くとも隔離ケース1を外ケース2へ嵌め入れた段階で、これら折り返し片31を蓋板10の上面側へ折り重ねるようにしてある。これら折り返し片31により、外ケース2の蓋板30が隔離ケース1の蓋板10を確実に押圧し、所期の作用が確実に得られるようになる。
とは言え、このような折り返し片31を設けなくても、隔離ケース1の下部や上部に適宜スペーサを挿入することで、外ケース2の蓋板30による押圧を確実化させることは可能である。
壁板受け止め部20は、前記したように図8に示したようなスリット又は溝とすることが限定されるものではなく、壁板7,8,9の上縁との当接予定部を低剛性構造にすることで形成することもできる。低剛性構造にするには、この隔離ケース1を形成するための使用素材(段ボールシート)として、AフルートやBフルート等の薄手のものを採用したり、ライナーとしてCライナーを採用したりすればよいものである。
ところで、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、底板5は四角形とすることが限定されるものではなく、その他の多角形をはじめ、円形や楕円形、星形などとしてもよい。従って、支持体6(壁板6)及び壁板7,8,9の必要枚数も4枚に限定されるものではない。更に、支持体6(壁板6)及び壁板7,8,9は、底板5を中心としてその周りに放射状に配置することが限定されるものではなく、例えば支持体6(壁板6)及び壁板7,8,9が互いに屈曲可能な状態で横一文字状(直線状又は円弧カーブ状)に連接され、このうち一つの壁板が底板に接続された構造とすることも可能である。
本発明に係る隔離ケース1は、支持体6の高さ[H]と壁板7,8,9の高さ[T]との間に寸法差を生じさせることにより、蓋板10を閉じた際の高い封鎖性を得ようとするものである。そのため、この隔離ケース1を使用するに際して、必ずしも外ケース2と組み合わせることをせずとも、例えば蓋板10と底板5との周りを周回させる方向で紐などを掛け回して蓋板10の封鎖状態を保持させたり、蓋板10の先端に固定用片を延設しておき、この固定用片を支持体6に対向する壁板8へ係止させたりテープ止めしたりする等して、蓋板10の封鎖状態をロックさせる方法を採用してもよい。
底板5は、支持体6や壁板7,8,9によって囲まれる空間の底を閉ざすことを主な作用とするものである。同様な言い方をすれば、隔離ケース1としてその天地を逆にして使用する場合を想定すると、底板5はケース上部を閉ざすことを主な作用とすることになる。このことから明らかなように、底板5は、蓋板10の代用として用いることが可能であって、この場合には蓋板10による壁板7,8,9との封鎖関係をそのまま、底板5と壁板7,8,9との封鎖関係として採り入れることが可能である。要するに、本発明に係る隔離ケース1は、天地方向の両側を蓋板10として備えた構成とすることも可能である。
使用素材として採用する段ボールシートには、プラスチック素材のものを採用してもよい。このようにすることで、遮水製や耐水性などが一層良好となる。
1 隔離ケース
2 外ケース
5 底板
6 壁板(支持体)
7,8,9 壁板(支持体以外のもの)
10 蓋板
11 罫線
12 折り板
13 罫線
16 下り勾配部
17 下り勾配部
20 壁板受け止め部
30 蓋板(外ケース)
31 折り返し片

Claims (5)

  1. 底板と、
    前記底板の周りで立て起こされ隣接間が連接されることにより囲いを形成する複数枚の壁板と、
    前記壁板のうち少なくとも一つを支持体として当該支持体の上縁部から横張出方向へ屈曲可能に接続された蓋板と、を有し、
    前記支持体を除く壁板のうち少なくとも一つは、前記底板の下面位置から当該壁板の上縁位置までの壁板高さ[T]が前記支持体における前記底板の下面位置から前記蓋板の下面位置までの支持体高さ[H]よりも相対的に高くなる寸法[T>H]で形成されており、
    前記蓋板の下面には、少なくとも前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁への押圧時に当該蓋板の下面を凹ませて前記壁板の上縁と係合する壁板受け止め部が設けられている
    ことを特徴とする隔離ケース。
  2. 前記壁板受け止め部は、前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁を嵌めるスリット又は溝として形成されていることを特徴とする請求項1記載の隔離ケース。
  3. 前記壁板受け止め部は、前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁との当接予定部を低剛性構造にすることで形成されていることを特徴とする請求項1記載の隔離ケース。
  4. 前記壁板受け止め部は、前記壁板高さ[T]を有した壁板の上縁が当接される位置に合致した配置とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の隔離ケース。
  5. 前記支持体を除く全ての壁板が前記壁板高さ[T]に形成されており、前記壁板受け止め部は、前記蓋板の下面に対して前記壁板高さ[T]を有する全ての壁板と1対1対応する配置で複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の隔離ケース。
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