JP2017111872A - 電池モジュール及び電池パックの製造方法、電池モジュール、並びに電池パック - Google Patents

電池モジュール及び電池パックの製造方法、電池モジュール、並びに電池パック Download PDF

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Abstract

【課題】筐体に取り付けた際に筐体から伝熱プレートまでの距離が規定範囲に収まらない電池モジュールを容易にリワークすることができる電池モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】電池モジュール21が取り付けられる筐体11の取付面を仮想面(筐体11の側壁13)としたときに、仮想面から第二本体部43までの距離が規定距離よりも長いか否かを検査するステップと、規定距離よりも長い第二本体部43を特定するステップと、規定距離よりも長い第二本体部43を特定するステップにおいて特定された第二本体部43における、筐体11と対向する対向面43aに、液状の熱伝導材料を塗布することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる第一熱伝導部材45を形成し、仮想面から第一熱伝導部材45までの距離を規定距離以内とするステップと、を含む。【選択図】図6

Description

本発明は、電池モジュール及び電池パックの製造方法、電池モジュール、並びに電池パックに関する。
電池ホルダに保持された状態の電池セルが複数配列されてなる電池モジュールが筐体等に取り付けられた電池パックが知られている。特許文献1には、電池ホルダに伝熱プレートを取り付け、当該伝熱プレートを筐体に直接又は間接的に接触させることにより放熱性を向上させることができる電池モジュール及び電池パックが開示されている。このような伝熱プレートを備える電池モジュールでは、放熱性維持の観点から、電池モジュールを筐体に取り付けた際の、伝熱プレートと筐体との距離が重要となる。
特開2015−156303号公報
この様な状況を踏まえ、電池モジュールでは、電池モジュールを筐体に取り付けた際の、筐体(仮想面)から伝熱プレートまでの距離が規定範囲となるように管理されている。例えば、伝熱プレートごとに筐体からの距離が測定され、1つの伝熱プレートに対して複数の位置が測定される場合もある。このような測定の結果、上記規定範囲を満たさない電池モジュールも検出される。しかしながら、一方向に配列した電池セルを分解し、伝熱プレートの位置を正しく調整することによってリワーク(再生)することは、多大な時間を要する。
そこで、本発明の目的は、筐体に取り付けた際に筐体から伝熱プレートまでの距離が規定範囲に収まらない電池モジュールを容易にリワークすることができる電池モジュール及び電池パックの製造方法、電池モジュール、並びに電池パックを提供することにある。
本発明の電池モジュールの製造方法は、第一側面と、第一側面と交差する第二側面と、を有し、第一側面に交差する第一方向に配列された複数の電池セルと、電池セルに取り付けられ、第一側面に接触する第一本体部と、第二側面を覆うように第一本体部の一端から第一側面と交差する方向に延びる第二本体部と、を有する伝熱プレートと、を備える電池モジュールの製造方法であって、電池モジュールが取り付けられる筐体の取付面を仮想面としたときに、仮想面から第二本体部までの距離が規定距離よりも長いか否かを検査する検査ステップと、規定距離よりも長い第二本体部を特定する特定ステップと、特定ステップにおいて特定された第二本体部における筐体と対向する対向面に、液状の熱伝導材料を塗布することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を形成し、仮想面から熱伝導部材までの距離を規定距離以内とする再生ステップと、を含む。
この電池モジュールの製造方法によれば、検査ステップにおいて仮想面から第二本体部までの距離が規定距離よりも長くなる第二本体部を有する伝熱プレートを有する電池モジュールであっても、当該第二本体部の対向面に、熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を形成することにより、当該熱伝導部材と筐体との距離が規定距離以内となるようにしている。これにより、筐体に取り付けた際に筐体から伝熱プレートまでの距離が規定範囲に収まらない電池モジュールを、分解することなく容易にリワークすることができる。
本発明の電池モジュールの製造方法は、特定ステップにおいて特定された第二本体部の対向面に枠状の治具を設置する治具設置ステップを更に含み、再生ステップでは、治具設置ステップにおいて設置された枠状の治具の内側に、液状の熱伝導材料を塗布してもよい。
この電池モジュールの製造方法によれば、当該第二本体部の対向面に、熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を容易に形成することができる。
再生ステップでは、検査ステップにおいて取得された距離に応じた分量の液状の熱伝導材料が塗布されてもよい。
この電池モジュールの製造方法によれば、筐体との距離が上記規定距離に足りない伝熱プレートに対して、確実に上記距離を満たすような熱伝導部材を形成することができる。
検査ステップでは、第二本体部が延在する方向における複数の箇所で取得される距離に基づいて検査されてもよい。
この電池モジュールの製造方法によれば、伝熱プレートにおける第二本体部が仮想面に対して平行に配置されない場合であっても、再生ステップにおいて塗布される熱伝導材料の分量を適切に算出することができる。
本発明の電池モジュールの製造方法では、電池セルの第一側面と伝熱プレートの第一本体部とは、粘着性材料を介して固定されていてもよい。
この電池モジュールの製造方法によれば、電池モジュール組立後の電池セルを分解し、伝熱プレートの位置を再調整することが困難である電池モジュールのリワークを容易に可能にする。
本発明の電池パックの製造方法は、第一側面と、第一側面と交差する第二側面と、を有し、第一側面に交差する第一方向に配列された複数の電池セルと、電池セルに取り付けられ、第一側面に接触する第一本体部と、第二側面を覆うように第一本体部の一端から第一側面と交差する方向に延びる第二本体部と、を有する伝熱プレートと、を有する電池モジュールを備える電池パックの製造方法であって、電池モジュールが取り付けられる筐体の取付面を仮想面としたときに、仮想面から第二本体部までの距離が規定距離よりも長いか否かを検査する検査ステップと、規定距離よりも長い第二本体部を特定する特定ステップと、電池モジュールを筐体に取り付ける取付ステップと、特定ステップにおいて特定された第二本体部と筐体との間に、液状の熱伝導材料を注入することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を形成する再生ステップと、を含む。
この電池パックの製造方法によれば、検査ステップにおいて仮想面から第二本体部までの距離が規定距離よりも長くなる第二本体部を有する伝熱プレートが特定された場合であっても、電池モジュールを筐体に取り付けた後、第二本体部と筐体との間に熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を注入することにより、第二本体部と筐体とを熱伝導部材を介して接触させている。これにより、筐体に取り付けた際に筐体から伝熱プレートまでの距離が規定範囲に収まらない電池モジュールを、分解することなく容易にリワークすることができる。
再生ステップでは、検査ステップにおいて取得された距離に応じた分量の液状の熱伝導材料が注入されてもよい。
この電池パックの製造方法によれば、筐体との距離が上記規定距離に足りない伝熱プレートに対して、確実に上記距離を満たすような熱伝導部材を形成することができる。
検査ステップでは、第二本体部が延在する方向における複数の箇所で取得される距離に基づいて検査されてもよい。
この電池パックの製造方法によれば、伝熱プレートにおける第二本体部が仮想面に対して平行に配置されない場合であっても、再生ステップにおいて注入される熱伝導材料の量を適切に算出することができる。
本発明の電池パックの製造方法は、電池セルの第一側面と伝熱プレートの第一本体部とは、粘着性材料を介して固定されていてもよい。
この電池パックの製造方法によれば、電池モジュール組立後の電池セルを分解し、伝熱プレートの位置を再調整することが困難である電池モジュールのリワークを容易に可能にする。
本発明の電池モジュールは、筐体に取り付けられる電池モジュールであって、第一側面と、第一側面と交差する第二側面と、を有し、第一側面に交差する第一方向に配列された複数の電池セルと、電池セルに取り付けられ、第一側面に接触する第一本体部と、第二側面を覆うように第一本体部の一端から第一側面と交差する方向に延びる第二本体部と、を有する伝熱プレートと、第二本体部において筐体と対向する対向面に配置され、液状の熱伝導材料を塗布することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材と、を備え、熱伝導部材は、電池モジュールが取り付けられる筐体の取付面を仮想面としたときに、仮想面からの距離が規定距離よりも長い伝熱プレートに配置されており、その厚みは、仮想面からの距離が規定距離以内となるように設定されている。
この構成の電池モジュールによれば、仮想面からの距離が規定距離よりも長くなる第二本体部を有する伝熱プレートを含む場合であっても、当該第二本体部の対向面に、熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を形成することにより、筐体からの距離を規定距離以内としている。これにより、筐体に取り付けた際に、筐体からの距離が規定範囲に収まらない伝熱プレートを有する電池モジュールを、分解することなく容易にリワークすることができる。
本発明の電池モジュールは、筐体への取り付け方向から第二本体部を平面視した場合に、熱伝導部材は、第二本体部の領域よりも内側の領域に配置されていてもよい。言い換えれば、本発明の電池モジュールは、筐体への取り付け方向から第二本体部を平面視した場合に、熱伝導部材の周囲に第二本体部を視認可能に形成されていてもよい。
この構成の電池モジュールでは、第二本体部の対向面に液状の熱伝導材料からなる熱伝導部材を形成することが、例えば、枠状の治具等を利用することにより容易に可能になる。
本発明の電池パックは、上記の電池モジュールと、電池モジュールが収容されると共に固定される筐体と、筐体と電池モジュールとの間に配置されたシート状の熱伝導部材と、を備える。
この構成の電池パックによれば、リワークされた電池モジュールが熱伝導部材を介して筐体に取り付けられるので、より放熱性能に優れた電池パックを製造することが可能になる。
本発明によれば、筐体に取り付けた際に筐体から伝熱プレートまでの距離が規定範囲に収まらない電池モジュールを容易にリワークすることができる。
一実施形態に係る電池パックを示す斜視図である。 一実施形態に係る電池モジュールを示す斜視図である。 一実施形態に係る電池ホルダ、電池セル、及び伝熱プレートを示す分解斜視図である。 一実施形態における電池パックの製造方法の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電池パックの製造方法の一例を説明するための図である。 一実施形態に係る電池モジュールの断面図である。 (A)及び(B)は、変形例に係る電池モジュールの製造方法の一工程を示す断面図である。
以下、図面を参照して一実施形態に係る電池パック10について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1に示されるように、電池パック10は、筐体11を有している。筐体11には複数の電池モジュール21が収容されている。筐体11は、四角箱状をなしており、矩形平板状の底板12と、底板12の周縁から立設する矩形平板状の側壁13と、側壁13によって囲まれる開口部を閉塞する矩形平板状の天板14と、を有している。
図2に示されるように、電池モジュール21は、複数の電池セル23と、一対のブラケット25,25と、伝熱プレート41と、第一熱伝導部材45(図6参照)と、連結部材であるボルトB及びナットNと、を有している。
電池セル23は、例えば、リチウムイオン二次電池及びニッケル水素蓄電池などの二次電池である。電池セル23は、第一側面23aと、第一側面23aと交差する第二側面23bと、を有している。電池セル23は、電池ホルダ22に保持された状態で、第一側面23aに直交(交差)する第一方向Dに配列されている。
図3に示されるように、電池ホルダ22は、第一被覆部31と、第二被覆部32と、第三被覆部33と、第四被覆部34と、一対の脚部36,36と、を有している。
第一被覆部31は、矩形平板状に形成され、電池セル23の底部を覆う部分である。第二被覆部32及び第三被覆部33は、第一被覆部31の長手方向両端から立設する部分である。第二被覆部32及び第三被覆部33は、矩形平板状に形成され、電池セル23の側面を覆う。第四被覆部34は、矩形平板状に形成され、電池セル23の一方の主面(厚み方向に直交する面)の一部を覆う部分である。第四被覆部34は、第二被覆部32の長手方向における第一端部32a(第一被覆部31が設けられる端部とは反対側の端部)と、第三被覆部33の長手方向における第一端部33a(第一被覆部31が設けられる端部とは反対側の端部)とに接続されている。第四被覆部34は、その厚み方向が電池セル23の並設方向と一致し、長手方向が第二被覆部32及び第三被覆部33の対向方向と一致するように配置されている。第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33に囲まれる領域は、電池セル23が収容される収容部Sとなる。
第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向における第一端部32a,33aには、各被覆部32,33と連設され、各被覆部32,33の長手方向に延びる矩形平板状の突出部35が設けられている。また、第二被覆部32及び第三被覆部33の長手方向における第二端部32c、33cには、四角柱状の脚部36が設けられている。
図2に示されるように、一対のブラケット25,25は、第一方向Dに並設された電池セル23の並設方向両端に設けられている。ブラケット25は、挟持部25aと、固定部25bと、固定部25bに形成された挿通孔25cと、を有している。電池モジュール21は、ブラケット25の固定部25bが側壁13に固定されることによって、筐体11に固定される(図6参照)。具体的には、挿通孔25cに挿通されるボルト25dが側壁13にねじ込まれることにより、ブラケット25が筐体11に固定される。
連結部材であるボルトB及びナットNは、一対のブラケット25,25同士を連結する。両ブラケット25には、ボルトBが挿通されている。ボルトBは、一方のブラケット25から、他方のブラケット25に向けて挿通されると共に、他方のブラケット25を挿通した位置でナットNに螺合されている。
図3に示されるように、伝熱プレート41は、第一方向Dに互いに隣接する電池セル23の間に配置される板状の部材である。伝熱プレート41は、金属製の板材をL字状に屈曲させることで形成されており、電池セル23の第一側面23aに接触すると共に矩形平板状の第一本体部42と、第三被覆部33の外面(第三被覆部33の厚み方向の面において収容部Sとは反対側の面)を覆うと共に、第一本体部42の長手方向一端から直角に屈曲する矩形平板状の第二本体部43と、を有している。第二本体部43は、第三被覆部33を介して電池セル23の第二側面23bを覆っている。
伝熱プレート41の第一本体部42の一方の主面42aには、接着テープ(粘着性材料)44が貼付されている。伝熱プレート41の第一本体部42は、接着テープ44を介して電池セル23が固定されている。接着テープ44の例は、シリコーン系粘着剤を含んだ両面テープである。これにより、伝熱プレート41と電池セル23とが強固に固定される。
図6に示されるように、少なくとも一の伝熱プレート41には、第二本体部43の筐体11に対向する対向面43aに、液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状の第一熱伝導部材45が配置されている。すなわち、電池モジュール21は、第二本体部43の対向面43aに液状の熱伝導材料が硬化してなる固体状の第一熱伝導部材45が配置された伝熱プレート41を有している。
第一熱伝導部材45(液状の熱伝導材料)の例は、ポリウレタン樹脂である。固体状とは、一定の体積及び形状を有する状態であればよく、ゲル状であってもよい。また、第一熱伝導部材45は、接着性を有してもよい。
第二熱伝導部材51は、電池モジュール21と側壁13との間に配置されている。第二熱伝導部材51は、シート状のTIM(Thermal Interface Material)である。第二熱伝導部材51は、両面が粘着性を有するシート状の材料からなる部材である。また、この第二熱伝導部材51は、絶縁性を有している。このような絶縁性を有する熱伝導部材として、金属フィラーを含まない熱伝導シートを用いることができる。また、このような第二熱伝導部材51には、シリコーン系の熱伝導シートと、アクリル系の熱伝導シートとがある。シリコーン系の熱伝導シートを用いる場合には、耐寒性及び耐熱性に優れているため使用温度の範囲を広くすることができる。また、金属フィラーを使用していないシリコーン系の熱伝導シートは、温度及び周波数による電気特性の変化が小さいため絶縁材料に適する。一方、アクリル系のシートは、シロキサンガスの発生がないため、密閉空間における機械接点の接点障害、及び磨耗が発生しない。また、アクリル系のシートは、一般的にシリコーンより安価である。
次に、本実施形態の電池モジュール21及び電池パック10の製造方法の一例について、主に図4を用いて説明する。電池モジュール21の製造方法では、まず、電池セル23、電池ホルダ22及び伝熱プレート41を準備する。次に、電池ホルダ22に電池セル23を収容し、接着テープ44が貼付された伝熱プレート41を電池セル23に接触させる。この作業を7回繰り返し、電池セル23、電池ホルダ22及び伝熱プレート41からなる配列体を形成する。次に、一対のブラケット25,25によって上記配列体を挟み、一対のブラケット25,25同士を連結部材によって連結する。具体的には、一方のブラケット25から、他方のブラケット25に向けてボルトBが挿通され、他方のブラケット25を挿通した位置でナットNによって螺合される。これにより、図2に示されるような電池モジュール21が組み立てられる(ステップS1)。
次に、電池モジュール21が取り付けられる筐体11の側壁(取付面)13を仮想面としたときに、仮想面から伝熱プレート41の第二本体部43までの距離が規定距離内にあるか否かを検査する(ステップS2:検査ステップ)。次に、仮想面から第二本体部43までの距離が規定距離内にない(規定距離外)伝熱プレート41を特定する(ステップS3:特定ステップ)。ここで、電池モジュール21に仮想面から第二本体部43までの距離が規定距離よりも長い(規定距離外の)伝熱プレート41が無い場合(ステップS3:NO)には、当該電池モジュール21はリワークの必要が無いと判断され、後述するステップS4〜ステップS7のリワーク(再生)工程が省略される。そして、当該電池モジュール21は、筐体11の側壁13に取り付けられる(ステップS8)。
電池モジュール21に仮想面から第二本体部43までの距離が規定距離よりも長い(規定距離外)の伝熱プレート41がある場合(ステップS3:YES)、後述するステップS4〜ステップS7のリワーク工程が実施される。具体的には、規定距離よりも長いと判定された伝熱プレート41ごとに、第二本体部43の第二本体部43の対向面43aに塗布すべき液状の熱伝導材料の分量が算出される(ステップS4)。当該分量は、ステップS2において測定された距離に基づいて算出される。
次に、図5に示されるように、伝熱プレート41の第二本体部43を上面とし、仮想面に平行になるように、電池モジュール21が設置される。次に、電池セル23の自己放電を開始させる。次に、ステップS3において特定された第二本体部43の対向面43aに、枠状の治具48を設置する(ステップS5:治具設置ステップ)。治具48は、枠状に形成されており、所定の厚みt1を(例えば、0.1mm〜2.0mm)有している。
次に、ステップS5において設置された枠状の治具48の内側に、液状の熱伝導材料を塗布することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる第一熱伝導部材を形成し、当該第一熱伝導部材45と筐体11との距離が規定距離内に収まるようにする(ステップS6:再生ステップ)。
次に、ステップS6に塗布された液状の熱伝導材料が硬化すると、ステップS5において設置された治具48が取り外される(ステップS7)。このとき、仮想面から第二本体部43(第一熱伝導部材45の表面45a)までの距離を再度測定してもよい。以上により、ステップS4〜ステップS7のリワーク工程が終了する。リワークされた電池モジュール21は、筐体11の側壁13に取り付けられる(ステップS8)。具体的には、図6に示されるように、挿通孔25cに挿通されるボルト25dが側壁13にねじ込まれることにより、ブラケット25が筐体11に固定される。以上、ステップS1〜ステップS8の工程を実施することにより、電池モジュール21及び電池パック10が製造される。
本実施形態の電池モジュール21の製造方法及びこの製造方法により製造される電池モジュール21によれば、ステップS2において仮想面(筐体11の側壁13)から第二本体部43までの距離が規定距離よりも長い第二本体部43を有する伝熱プレート41を有する電池モジュール21であっても、当該第二本体部43の対向面43aに、当該熱伝導材料が硬化してなる第一熱伝導部材45を形成することにより、当該第一熱伝導部材45と筐体11との距離を規定距離以内となるようにしている。これにより、筐体11に取り付けた際に筐体11から伝熱プレート41までの距離が規定範囲に収まらない電池モジュール21を、分解することなく容易にリワークすることができる。
本実施形態によれば、ステップS2で取得された距離に応じて液状の熱伝導材料が塗布されるので、上記規定距離に足りない伝熱プレート41に対して、確実に上記規定距離を満たすような第一熱伝導部材45が形成される。
本実施形態によれば、電池セル23の第一側面23aと伝熱プレート41の第一本体部42とは、接着テープ44を介して固定されるので、電池モジュール21を組立後の電池セル23を分解し、伝熱プレート41の位置を正しく調整することが困難である電池モジュール21のリワークを容易に可能にするので特に効果が大きい。
本実施形態によれば、枠状の治具48を利用することにより、第二本体部43における対向面43aに液状の熱伝導材料からなる第一熱伝導部材45を形成することが容易に可能になる。
本実施形態によれば、リワークされた電池モジュール21がシート状の第二熱伝導部材51を介して筐体11に取り付けられるので、より放熱性能に優れた電池パック10を製造することが可能になる。
以上説明した種々の実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々、組み合わせられてもよい。
上記実施形態では、第二本体部43の対向面43aに設置された治具48を用いて液状の熱伝導材料を塗布する例を挙げて説明したが、シート状かつ枠状の熱伝導部材を用いて液状の熱伝導材料を塗布してもよい。この場合、治具48を取り外す工程を省略できる点で有利である。
上記電池モジュール21の製造方法では、伝熱プレート41の第二本体部43に第一熱伝導部材45を形成した後に電池モジュール21を筐体11に取り付ける例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電池モジュール21を取り付けた後に、伝熱プレート41の第二本体部43と筐体11との間に第一熱伝導部材45を形成してもよい。この場合、図4に示されるフローチャートのステップS1〜ステップS4までは、上記実施形態と同様である。伝熱プレート41の測定を実施し、塗布量(注入量)を算出した後、電池モジュール21を筐体11に取り付ける。そして、伝熱プレート41の第二本体部43と筐体11との間に、液状の熱伝導材料を注入して、当該熱伝導材料が硬化してなる第一熱伝導部材45を形成する。この場合、チクソ性の高い熱伝導材料を用いると、第二本体部43と筐体11との間に熱伝導材料を充填することが容易になる。
この変形例に係る製造方法であっても、第二本体部43と筐体11とを第一熱伝導部材45を介して接触させることができるので、筐体11に取り付けた際に筐体11から伝熱プレート41までの距離が規定範囲に収まらない電池モジュール21を、分解することなく容易にリワークすることができる。
変形例に係る製造方法では、上記実施形態と同様に、伝熱プレート41の第二本体部43と筐体11との間に、ステップS2において取得された距離に応じた液状の熱伝導材料が注入されるので、規定距離に満たない伝熱プレート41と筐体11とを第一熱伝導部材45を介して確実に接触させることができる。また、ステップS2において第二本体部43が延在する方向における複数の箇所で取得される距離に基づいて検査することにより、伝熱プレート41における第二本体部43が仮想面に対して平行に配置されない場合であっても、伝熱プレート41の第二本体部43と筐体11との間に注入される熱伝導材料の分量を適切に算出することができる。また、変形例に係る製造方法では、電池セル23の第一側面23aと伝熱プレート41の第一本体部42とが接着テープ44を介して固定されているような電池モジュール21であっても容易にリワークが可能になる。
ステップS2の測定(検査)では、第二本体部43が延在する方向における複数の箇所(M1,M2,M3)で測定される距離に基づいて検査を実施してもよい。この方法によれば、伝熱プレート41における第二本体部43が仮想面に対して平行に配置されていない場合(図7(A)の例では、角度θのずれがある。)であっても、その傾きを適切に判定することでき、ステップS6において塗布される熱伝導材料の量を適切に算出することができる。この結果、図7(B)に示されるように、筐体11(仮想面)から第一熱伝導部材45の表面45aまでの距離を適切に規定距離以内に収めることができる。
上記実施形態又は上記変形例では、電池モジュール21と筐体11との間にシート状のTIMである第二熱伝導部材51を配置する例を挙げて説明したが、シート状の第二熱伝導部材51に代えて、液状の熱伝導材料が硬化してなる第一熱伝導部材45を配置してもよい。
このとき、伝熱プレート41における第一本体部42と第二本体部43との交差角度を90度よりも大きくしてもよい。この構成によれば、筐体11の内壁面(側壁13)に液状の熱伝導材料を塗布し、伝熱プレート41の第二本体部43を筐体11の内壁面に対向するように熱伝導材料に接触させた際、伝熱プレート41と熱伝導材料との間に気泡が発生したとしても、発生した気泡は、傾斜面に沿って移動する。これにより、熱伝導材料が硬化して第二熱伝導部材51が形成されたとしても、伝熱プレート41の第二本体部43と第二熱伝導部材51との間に気泡に起因した隙間が生じる可能性を低減することができる。すなわち、電池セル23の放熱性を向上させることができる。
更に、第二本体部43に、第二本体部43の縁から延在する溝を設け、溝の深さを、第二本体部43の縁に近づくにつれて大きくなるように形成してもよい。これにより、発生した気泡を溝に沿って第二本体部43の縁まで移動させ、伝熱プレート41の第二本体部43と第二熱伝導部材51との間から取り除くことが可能になる。
また、このとき、電池モジュール21の電池セル23、電池ホルダ22及び伝熱プレート41からなる配列体は、側壁13から伝熱面までの距離が第一方向Dに沿って大きくなるように互いに拘束してもよい。このような構成とすれば、電池モジュールを筐体11に固定するときに、第二熱伝導部材51と伝熱面との間の空気が第一方向Dに沿って押し出され、第二熱伝導部材51と伝熱面との間に気泡が残ることを抑制することができる。その結果、第二熱伝導部材51と伝熱面との接触面積が増加し、熱伝達効率を向上することが可能となる。
10…電池パック、11…筐体、13…側壁、21…電池モジュール、22…電池ホルダ、23…電池セル、41…伝熱プレート、42…第一本体部、42a…主面、43…第二本体部、43a…対向面、44…接着テープ(粘着性材料)、45…第一熱伝導部材(液状の熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材)、48…治具、51…第二熱伝導部材。

Claims (12)

  1. 第一側面と、前記第一側面と交差する第二側面と、を有し、前記第一側面に交差する第一方向に配列された複数の電池セルと、
    前記電池セルに取り付けられ、前記第一側面に接触する第一本体部と、前記第二側面を覆うように前記第一本体部の一端から前記第一側面と交差する方向に延びる第二本体部と、を有する伝熱プレートと、を備える電池モジュールの製造方法であって、
    前記電池モジュールが取り付けられる筐体の取付面を仮想面としたときに、前記仮想面から前記第二本体部までの距離が規定距離よりも長いか否かを検査する検査ステップと、
    前記規定距離よりも長い前記第二本体部を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定された前記第二本体部における前記筐体と対向する対向面に、液状の熱伝導材料を塗布することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を形成し、前記仮想面から前記熱伝導部材までの距離を前記規定距離以内とする再生ステップと、
    を含む、電池モジュールの製造方法。
  2. 前記特定ステップにおいて特定された前記第二本体部の前記対向面に枠状の治具を設置する治具設置ステップを更に含み、
    前記再生ステップでは、前記治具設置ステップにおいて設置された前記枠状の治具の内側に、前記液状の熱伝導材料を塗布する、請求項1記載の電池モジュールの製造方法。
  3. 前記再生ステップでは、前記検査ステップにおいて取得された前記距離に応じた分量の前記液状の熱伝導材料が塗布される、請求項2記載の電池モジュールの製造方法。
  4. 前記検査ステップでは、前記第二本体部が延在する方向における複数の箇所で取得される前記距離に基づいて検査される、請求項1〜3の何れか一項記載の電池モジュールの製造方法。
  5. 前記電池セルの前記第一側面と前記伝熱プレートの前記第一本体部とは、粘着性材料を介して固定されている、請求項1〜4の何れか一項記載の電池モジュールの製造方法。
  6. 第一側面と、前記第一側面と交差する第二側面と、を有し、前記第一側面に交差する第一方向に配列された複数の電池セルと、
    前記電池セルに取り付けられ、前記第一側面に接触する第一本体部と、前記第二側面を覆うように前記第一本体部の一端から前記第一側面と交差する方向に延びる第二本体部と、を有する伝熱プレートと、を有する電池モジュールを備える電池パックの製造方法であって、
    前記電池モジュールが取り付けられる筐体の取付面を仮想面としたときに、前記仮想面から前記第二本体部までの距離が規定距離よりも長いか否かを検査する検査ステップと、
    前記規定距離よりも長い前記第二本体部を特定する特定ステップと、
    前記電池モジュールを前記筐体に取り付ける取付ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定された前記第二本体部と前記筐体との間に、液状の熱伝導材料を注入することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材を形成する再生ステップと、
    を含む、電池パックの製造方法。
  7. 前記再生ステップでは、前記検査ステップにおいて取得された前記距離に応じた分量の前記液状の熱伝導材料が注入される、請求項6記載の電池パックの製造方法。
  8. 前記検査ステップでは、前記第二本体部が延在する方向における複数の箇所で取得される前記距離に基づいて検査される、請求項6又は7記載の電池パックの製造方法。
  9. 前記電池セルの前記第一側面と前記伝熱プレートの前記第一本体部とは、粘着性材料を介して固定されている、請求項6〜8の何れか一項記載の電池パックの製造方法。
  10. 筐体に取り付けられる電池モジュールであって、
    第一側面と、前記第一側面と交差する第二側面と、を有し、前記第一側面に交差する第一方向に配列された複数の電池セルと、
    前記電池セルに取り付けられ、前記第一側面に接触する第一本体部と、前記第二側面を覆うように前記第一本体部の一端から前記第一側面と交差する方向に延びる第二本体部と、を有する伝熱プレートと、
    前記第二本体部において前記筐体と対向する対向面に配置され、液状の熱伝導材料を塗布することにより、当該熱伝導材料が硬化してなる熱伝導部材と、
    を備え、
    前記熱伝導部材は、前記電池モジュールが取り付けられる筐体の取付面を仮想面としたときに、前記仮想面からの距離が規定距離よりも長い前記伝熱プレートに配置されており、その厚みは、前記仮想面からの距離が前記規定距離以内となるように設定されている、電池モジュール。
  11. 前記筐体への取り付け方向から前記第二本体部を平面視した場合に、前記熱伝導部材は、前記第二本体部の領域よりも内側の領域に配置されている、請求項10に記載の電池モジュール。
  12. 請求項10又は11に記載の電池モジュールと、
    前記電池モジュールが収容されると共に固定される筐体と、
    前記筐体と前記電池モジュールとの間に配置されたシート状の熱伝導部材と、
    を備える、電池パック。
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