JP2017113573A - 視力検査装置及び視の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】視力検査においてより正確な結果を得ることができる、視力検査システムを提供する。
【解決手段】視力検査システム10及び被験者の目を検査する方法に関し、視力検査標(視力検査標)が被験者の少なくとも1方の目に視覚化され得る表示装置11、12、13を備え、表示装置11、12、13を制御するための制御装置14を備え、表示装置11、12、13はバックライト付きスクリーン19、30、35を有し、表示装置11、12、13は被験者の目を捕捉するカメラ装置25を有し、表示装置11、12、13は被験者の目を照らすことができる赤外光源27を含む照明装置26を有する。
【選択図】図1
【解決手段】視力検査システム10及び被験者の目を検査する方法に関し、視力検査標(視力検査標)が被験者の少なくとも1方の目に視覚化され得る表示装置11、12、13を備え、表示装置11、12、13を制御するための制御装置14を備え、表示装置11、12、13はバックライト付きスクリーン19、30、35を有し、表示装置11、12、13は被験者の目を捕捉するカメラ装置25を有し、表示装置11、12、13は被験者の目を照らすことができる赤外光源27を含む照明装置26を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、視力検査システム及び被験者の目の検査方法に関する。これらは、その被験者の少なくとも一方の目に視力検査標が視認可能な表示装置を備え、表示装置を制御するための制御装置を備え、表示装置はバックライト付きのスクリーンを備え、表示装置は、被験者の目を捕捉することができるカメラ装置を有する。
この種の視力検査システムはよく知られており、視力検査を行うために日常的に使用されている。被験者の屈折値(refraction values)は、収差計(an aberrometer)を用いて客観的に決定することができる。
しかしその一方で、被験者によって主観的に最適なものとして知覚される屈折値は、客観的に決定された屈折値とは異なる可能性がある。例えば、その主観的屈折値が薄明視(mesopic vision)又は暗所視(scotopic vision)照明条件下で決定される状況では、客観的で且つ屈折の屈折値の発散が観測される。特に、薄明視又は暗所視の視界で客観的に決定された屈折値は、同じ照明条件下で主観的に決定された屈折値と異なる可能性がある。
視力検査中にこれらの照明条件を確立するために、視力検査標はバックライト付きスクリーンによって被験者に提示され、同時に、スクリーンのスクリーン輝度及び周辺輝度は他のものの中で低くされる。従って、視力検査が行われる部屋は暗くされ、同時に視力検査標のスクリーン背景も、薄明視又は暗所視の所望の視覚条件を模倣することができるように、より暗く表示される。さらに、既知の表示装置又はスクリーンは、操作者がスクリーン上の視力検査標の演色を制御することができる制御装置を付加的に備える。その制御装置は、例えば、遠隔制御の方法によって実現化することができる。スクリーンの種類によっては、前記スクリーンは直線偏光又は円偏光を有することができる。スクリーンの偏光は、トライアルフレーム(a trial frame)又はフォロプター(a phoropter)を用いて視力検査を行うために、通常利用されている。カメラ装置は、例えば、目を測定するために使用することができるが、照明によって模倣的な薄明視又は暗所視の視界での測定は殆ど可能ではない。
周辺輝度の関数として、そのスクリーン輝度又は背景輝度を調整することができるスクリーンは既に知られている。例えば、一部の携帯電話にはこの機能が搭載されている。既知のスクリーンの場合は、オプトエレクトロニクス(光電子)センサが該センサに入射する光又は周辺輝度を測定し、スクリーンの背景照明を介して該スクリーンのスクリーン輝度が制御され又は調整される。例えば、周辺輝度が上昇するときは、スクリーン輝度も同様に上昇し、その逆も同様である。しかしながら、この種の調整装置は、オプトエレクトロニクスセンサなどの調整装置の個々の電子構成要素が、典型的には、応答挙動に関して非線形特性を有するという欠点を有する。周辺輝度に対するスクリーン輝度は、比例的に調整されるのではなく、調整装置のそれぞれの電子部品によって決まる関数に従って調整される。それゆえ、スクリーン輝度を周辺輝度に対従ってして調整するこの非線形な機能は、変化する異なる照明条件の下で主観的屈折値の結果をゆがめる。
従って本発明の目的は、視力検査においてより正確な結果を得ることができる、視力検査システム及び視力検査システムを用いて被験者の目を検査する方法、を提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する視力検査システム、及び請求項11の特徴を有する方法によって達成される。
本発明による被験者の目を検査するための視力検査システムは、被験者の少なくとも1方の目に視力検査標が視認可能な表示装置と、その表示装置を制御する制御装置とを備え、表示装置はバックライト付きのスクリーンを有し、表示装置は被験者の目を捕捉することができるカメラ装置を有し、表示装置は被験者の目を照らすことができる赤外光源を含む発光装置を有する。
カメラ装置によって、被験者の眼は異なるスペクトルで全体的に又は部分的に捕捉され得る。カメラ装置は、レンズを有し、スクリーンのフレームに一体化されたデジタルカメラ又はカメラチップとすることができる。被験者の目が捕捉されると、とりわけ、被験者の目の照明に依存する瞳の直径が、カメラ装置によって登録され、測定され得る。この情報は、視力検査の過程でさらに使用することができる。
赤外光源を備えるカメラ装置を用いて被験者の眼を照らすことができる。特に、視力検査を薄明視又は暗所視の条件下で実施する場合、周囲の明るさが低下すると、特定の視力検査を行うためにカメラ装置で被験者の眼を捉えることが困難になる。赤外光源を用いることで、被験者の眼は、周囲の照明とは独立して赤外光で照明され、対応して適合されたカメラ装置によって捕捉できる。有利には、このようにして赤外光によって、照明により被験者の目が眩むことも回避することができる。照明装置は、IR発光ダイオードのような複数の赤外光源を備えることも想定することができる。赤外光源は、カメラ装置のすぐ近くに配置することができる。好ましくは、この場合、2つの赤外光源を、カメラ装置の隣に、被験者の眼と同一平面内に、等距離に配置することができる。赤外光源を表示装置のフレーム内に配置することも可能である。従って、全体的に、薄明視又は暗所視条件下で客観的に決定された屈折値が、同じ照明条件下で、従って同じ瞳の直径で主観的に決定された屈折値から逸脱するかどうかを見出すことが可能になる。原理的には、スクリーンは、例えば、直線偏光又は円偏光を有するように、又は画像分離に用いることができる他の手段を有するように構成することもできる。
カメラ装置及び/又は赤外光源は、表示装置内の保管位置又は表示装置の外部の捕捉位置に移動することができるように構成することもできる。さらに、カメラ装置及び/又は赤外光源は、スクリーンうしろのような保管位置にカメラを折り畳んで保管することができ、又は、カメラ録画のためにスクリーン隣の捕捉位置に持ってくることができる。カメラ装置の駆動ユニットによって、カメラを保管位置から捕捉位置に移動させることができ、そして元に戻すことができる。比較的大きなカメラが使用される場合、偏向プリズムを設けることができ、これによってカメラを省スペースでスクリーンのうしろに配置することが可能となる。
スクリーンは、スクリーン輝度を周辺輝度に対して調整するための調整装置を有することができ、調整装置は、スクリーン輝度を測定するための測定手段を有することができる。特に、調整装置がスクリーン輝度を測定できる測定手段を有することが可能であることによって、スクリーンの背景照明、従ってスクリーン輝度を制御することが可能になる。この測定手段によって、測定されたスクリーン輝度が周辺輝度で必要とされるスクリーン輝度に一致するか否かについて持続的に確認することが可能となる。もし、測定されたスクリーン輝度が必要なスクリーン輝度と異なる場合、測定されたスクリーン輝度が必要なスクリーン輝度に対応するように、調整装置によってスクリーン輝度を対応するように補正することができる。その結果、表示装置の個々の電子部品の潜在的な特性の影響を受けず、調整装置によって、スクリーン輝度を周辺輝度に対して比例してすなわち線形に調整することができる。これによって、周辺輝度が変化する際にも視力検査標の表示状態が一貫するので、視力検査をさらに正確に行うことができる。
一実施形態においては、測定手段は、オプトエレクトロニクスセンサを有していてもよい。オプトエレクトロニクスセンサは、スクリーン輝度を測定できるように、スクリーンの表示表面に近接して又はその前面に配置してもよい。例えば、オプトエレクトロニクスセンサは、スクリーンによって放射された光がオプトエレクトロニクスセンサに入射するように、スクリーンのフレームの長手方向の側部又は角部に配置してもよい。オプトエレクトロニクスセンサは、表示表面のすぐ前で、スクリーンの表示表面と接触はしないが、表示表面に単に近接するように配置することができる。さらに、オプトエレクトロニクスセンサは、表示表面のすぐ前に、表示表面から離れた位置に、又は表示表面と直接接触して配置されることも想定することができる。オプトエレクトロニクスセンサのこの構成は、オプトエレクトロニクスセンサが表示表面の前で視覚的に邪魔にならないようにし、比較的精密なやり方でスクリーン輝度を測定することを可能にする。
測定手段は、周辺輝度を測定することができる他のオプトエレクトロニクスセンサを有することができる。他のオプトエレクトロニクスセンサは、スクリーンのフレーム内又は表示装置の別の位置に配置することもできる。スクリーンによって放射された光が他のオプトエレクトロニクスセンサに入射しないというのは充実した側面である。なぜならそれは測定結果をゆがめる可能性があるからである。つまるところ、周辺輝度及びスクリーン輝度を測定し、それに応じてそれらを制御することが可能になる。
表示装置について、視力検査システムは、視認距離が3m〜10m、好ましくは4m〜8mの視力検査用に構成された固定型遠見検査用表示装置、及び/又は、視認距離が10cm〜3m、好ましくは30cm〜1mの視力検査用に構成された表示表面サイズを有する移動型近見検査用表示装置を備えていてもよい。遠見検査用表示装置は、遠距離(遠見)視力を検査するための視力検査標を表示するために使用することができ、前記近見検査用表示装置は、近距離(近見)視力を検査するための視力検査標を表示するために使用することができる。視力検査システムは、遠見検査用表示装置又は近見検査用表示装置のどちらか、及び、適用可能な場合は、他の表示装置を有していてもよい。又は、視力検査システムは、遠見検査用表示装置及び近見検査用表示装置、並びに、適用可能な場合は、他の表示装置を有していてもよい。遠見検査用表示装置は、好ましくは、被験者に対する上記の視認距離に固定した位置に設置することができ、又は壁に取り付けることができる。視力検査を実施するために被験者が遠見検査用表示装置に対して決められた視認距離に置かれれば、遠見検査用表示装置に対する視認距離を正確に決定することができる。また、この場合には、遠見検査用表示装置の表示表面に比較的大きな視力検査標を表示することができるので、遠見検査用表示装置の表示表面サイズは近見検査用表示装置の表示表面サイズの数倍に大きくすることができる。近見検査用表示装置は、可動性を有することから、操作者又は被験者によって、上記の視認距離の範囲内で被験者の目に対してほとんど任意の距離に固定し又は配置することができる。従って、これを用いて行う視力検査は、近見検査用表示装置から異なる視認距離で実行することができる。操作者は制御装置を用いて、遠見検査用表示装置及び近見検査用表示装置の両方を、遠隔制御することができる。
制御装置は、携帯電話又はタブレットコンピュータとすることができる。これらの制御装置はタッチセンサ式スクリーンを備えており、これによって操作者は異なる視力検査又は視力検査標を快適に選択し、それらを表示装置に表示するよう指定することができる。また、制御装置は、表示装置全体の制御ができるようにプログラムすることが可能である。すなわち、この場合、表示装置は、制御装置によって開始された視力検査標を提示するためだけに機能する。この場合、表示装置が要求することなく、表示装置とは独立して、視力検査標又は新しい視力検査に関する変更を制御装置のソフトウェアの更新によって制御装置に入力することも可能である。制御装置は、Wi−Fi又はBluetooth(登録商標)を介して表示装置と無線通信することができる。しかしながら、制御装置はまた、表示装置を制御するためのソフトウェアが実行可能な固定型又はノート型のコンピュータであってもよい。
さらに、表示装置は、眩光(眩惑)装置(a dazzling device)を有することができ、それにより、被験者の目を照らすことができる。眩光装置は、スクリーンに近接して配置された少なくとも1つの光源を含むことができる。その光源は、例えば、発光ダイオードとすることができる。光源は、表示装置のフレームに一体化することができる。さらに、眩光装置の1つの光源が、表示装置のスクリーンの各長手方向側部に配置されることが想定することもできる。
視力検査システムは、フォロプター又はトライアルフレームを含むことができる。この場合、被験者の各目の屈折値を決定することが可能となる。フォロプター又はトライアルフレームは、それぞれ演色(色調指数)(a color rendering)及び/又はスクリーンの偏光に調整されたカラーフィルタ又は偏光フィルタを有することができ、単眼及び両眼視力検査を実行することを可能にする。直線偏光又は円偏光を有するフォロプター又はトライアルフレームがすでに利用可能である場合、例えば、視力検査システムの表示装置は、その偏光がフォロプター又はトライアルフレームに適合するように選択することができる。従って、例えば、λ/4フィルムで偏光を補正する必要はない。
さらに、視力検査システムは、制御装置によって制御される照明制御のための建物の器具を含むことができる。その建物の器具は、例えば、視力検査システムが使用される室内の電気的に操作されるブラインド、シャッター、及び/又は人工照明であってもよい。この場合、制御装置を介して、例えばシャッターは開閉することができ、室内照明は電力制御することができる。建物の器具は、例えば、Wi−Fi又はBluetooth(登録商標)を介して制御することができ、操作者は、検査室内で特定の視力検査を行うために、表示装置の操作中に制御装置によって照明状態を快適に制御することが可能となる。とりわけ、操作者が制御装置で特定の視力検査を選択した場合、照明器具を視力検査に適合させるために、制御装置によって建物の器具が自動的に制御されることも考えられる。
視力検査システムを用いて被験者の目を検査するための本発明による方法では、被験者の少なくとも1方の目で視認可能な視力検査標が、視力検査システムの表示装置によって表示される。その表示装置は視力検査システムの制御装置によって制御され、バックライト付きのスクリーンを備える。表示装置は被験者の目を捕捉するカメラ装置を有し、被験者の目を照らす赤外光源を含む照明装置を備える。原理的に、スクリーンはまた、直線偏光又は円偏光を有するように、又は例えば画像分離に使用できる別の手段を有するように設計することもできる。本発明による方法の利点に関しては、本発明による視力検査システムの利点の説明を参照されたい。
瞳の直径は、表示装置のカメラ装置を用いて測定することができ、被験者が薄明視又は暗所視の条件下にあるときに視力検査を行うことを可能にする。このように、赤外光を用いた瞳孔の照明によってのみ、視力検査において照明装置で瞳の直径を測定し、薄明視又は暗所視の条件下での屈折値を決めることが可能となる。次いで、主観的屈折値は、実質的に同じ瞳の直径で客観的に測定された屈折値と比較することができる。例えば、客観的屈折値は、客観的屈折値を決定するための測定装置から視力検査システムに自動的に送信することができる。
さらに、スクリーンの輝度は周辺輝度に対して調整することができ、スクリーン輝度を周辺輝度の関数として比例して調整することができる。この方法では、スクリーン輝度と周辺輝度との関係が常に線形になるように、スクリーンの調整装置によってスクリーン輝度を周辺輝度に対して調整する。
本発明の方法の一実施形態では、スクリーン輝度及びスクリーンの表示表面の演色は、オプトエレクトロニクスセンサによって測定することができ、スクリーンの調整装置によって制御することができる。このようにして、決められた色又はコントラストを表示する視力検査標を必要とする視力検査は、特に正確なやり方で実行することが可能である。スクリーン輝度及び演色は調整装置によって自動的に制御することができ、従ってスクリーンはそれ自体によって較正される。例えば、スクリーンはタブレットコンピュータ又は従来のテレビの画面であってもよい。視力検査標は90〜300cd/m2のスクリーン輝度のスクリーンの背景照明に表示することができる。視力検査標の背景を灰色で表示することは可能であるが、背景の照明を制御することでスクリーン輝度を容易に調整できるので、それは必要とはされない。
被験者の瞳孔間距離、瞳の直径、測定距離、頭部の傾き及び/又は視線は、カメラ装置を用いて登録して測定することができる。スクリーンと被験者の位置が固定されているため、被験者とスクリーンとの間の視認距離が基本的に分かっている場合は、上記のカメラ装置又はカメラで捕捉した被験者の両眼の画像から画像処理により瞳孔間距離を算出することができる。瞳孔間距離は、眼鏡を調整するために、又は特定の視力検査を実施するために使用することができる。そのような方法で瞳の直径もまた、周辺照明の関数として測定することができる。瞳孔間距離が分かれば、カメラ装置によって捕捉された画像から画像処理によって、スクリーンに対する被験者の測定距離又は視認距離を計算することができ、その逆もまた然りである。また、スクリーンに対する被験者の頭部の傾き、及び視線又は視力検査標への固視(a fixation)を登録することもできる。
瞳の直径は、表示装置のカメラ装置を用いて測定することができ、これにより視力検査を被験者の薄明視又は暗所視の条件下で行うことが可能になる。このように、赤外光による瞳孔の照明を用いることによってのみ、照明装置で瞳の直径を測定が可能となり、薄明視又は暗所視の条件下での主観的屈折値を視力検査によって判定することが可能となる。そして、主観的屈折値は、実質的に同じ瞳の直径で客観的に測定された屈折値と比較することができる。例えば、客観的屈折値を決定するための測定装置から、得られた客観的屈折値を視力検査システムに自動的に送信することができる。
例えば、表示装置の位置センサを用いて、位置を、特に被験者の目に対するスクリーンの傾きを、測定することができる場合には、特に有利である。位置センサは、ジャイロセンサであってもよく、それによってスクリーン又は表示表面の空間的位置又は状況を決定することができる。例えば、表示装置のカメラ装置で被験者の目又は被験者の頭部を捕捉する場合には、既知の瞳孔間距離を考慮してスクリーンの目に対する傾きを容易に算出することができる。この場合、例えば、スクリーンが目に対して傾いて視力検査を行うことができないということも、スクリーンを介して表示することができる。また、スクリーンを介して、被験者の目に対するスクリーンの正しい向きに関する情報を提供することもできる。このようにして、被験者は、視力検査の必要に応じて被験者の目に対して正しい位置に、自分(彼/彼女)自身でスクリーンを配置することができる。
被験者の目はまた、表示装置のカメラ装置によって連続的に追跡することもできる。これに応じて、スクリーンの表示表面上の目の固視点(a fixation point)を算出することができる。これは、被験者の目の視線が登録されている場合に可能になる。このようにして、被験者が表示された視力検査標を単眼又は両眼でどれくらい動的に追跡したか、その程度を視力検査の過程で検査することができる。
表示された視力検査標に対して連続的な視線追跡がある場合、眼球運動と視力検査標の位置との間の相互関係から、単眼及び/又は両眼視認性能を決定することができる。目の追跡は、スクリーン上に表示されたテキストを読み取るときにも使用することができる。
視認距離又は測定距離が分かっている場合、視力検査標はその測定距離に合わせた大きさで提示することができる。サイズ調整された視力検査標は、制御装置及び操作者によって、それぞれ自動で及び手動で表示することができる。このようにして、視力検査標は常に必要なサイズで表示され、視力検査実行中のミスが回避される。
表示装置に関して、視力検査システムは、固定型遠見検査用表示装置及び移動型近見検査用表示装置を有することができる。遠見検査用表示装置で測定された瞳孔間距離及び/又は瞳の直径は、遠見検査用表示装置を用いて測定するときに利用できる。被験者が決められた視認距離又は測定距離で遠見検査用表示装置の前にいる場合、測定距離は既知である。そして、被験者の瞳孔間距離は、表示装置のカメラ装置によって測定することができる。瞳孔間距離は、測定距離が分かっているので、画像処理によってカメラ画像から決定することができる。同じやり方で、照明によって変わる瞳の直径を決定することもまた可能である。瞳孔間距離及び/又は瞳の直径は、近見検査用表示装置のスクリーンから被験者の目の測定距離又は視認距離を計算するために、近見検査用表示装置で用いることができる。近見検査用表示装置がカメラ装置を有する場合には、被験者の瞳孔間距離及び瞳の直径を画像処理によりカメラ装置の画像から登録することもでき、また遠見検査用表示装置で測定された瞳孔間距離及び瞳の直径と関係付けて記録することもできる。これによって、近見検査用表示装置又はそのカメラ装置の画像捕捉に関連付けて、測定距離を計算することが可能となる。この種の計算は、例えば、三角測量によって行うことができ、制御装置によって実行することができる。この場合例えば、視力検査標は、近見検査用表示装置の実際の測定距離の関数で、そのスクリーン上に常に表示することができる。
既知の測定距離で遠見検査用表示装置によって測定された瞳孔間距離を使用して、近見検査用表示装置のカメラ装置との距離を測定すれば、視線の収斂を考慮することができ、近見検査用表示装置と被験者の両眼との相対的な測定距離をより正確に決定することができる。近見検査用表示装置を使用する場合、10cm〜3mの測定距離では、視力検査標はもはや無限遠を眺めるようにして見ることはできず、被験者の目は、近見検査用表示装置のスクリーンに表示される視力検査標に焦点を定める。目の視軸は実質的に収斂する。これによってその瞳孔距離は、遠見検査用で測定された瞳孔距離又は無限遠を眺めるときの瞳孔距離に比べて小さくなるという結果になり、その小さくなった瞳孔距離は、測定距離の計算及び/又は視力検査の実行時に考慮することができる。
視力検査標を視覚化することによって、上記の方法によって視力検査を実施することができ、被験者のアイオフセット、単眼視覚(monocular vision)、両眼視覚(binocular vision)、明所視(photonic vision)、薄明視又は暗所視を決定することができる。アイオフセットは、例えば、Maddox又はThoringtonの視力検査によって決定することができる。単眼及び両眼視に関して、目の屈折値は、トライアルフレーム又はフォロプターに関連して決定することもできる。明所視光又は照明条件下での視力検査に性能を発揮するだけでなく、被験者の薄明視及び暗所視を検査又は決定するために、薄明視及び暗所視光又は照明条件も同様に設定することができる。そうするために、スクリーン輝度及び周辺輝度は、特に、薄明視又は暗所視の視界条件が確立されるまで下げることができる。例えば、この場合、瞳孔が拡張されたときに、いわゆる夜間運転用眼鏡を被験者に適用することができる。
視力検査標は、被験者の客観的に測定された屈折値に合わせて調整された大きさに視覚化することができる。そして客観的に測定された屈折値の主観的な見直しをすることができる。その見直しにおいて、瞳の直径を考慮することができる。客観的に測定された屈折値は、均一な光条件において小さな瞳の直径で収差計を用いて得ることができたため、例えば、主観的な検査ではスクリーン輝度や周辺輝度は、比較的瞳の直径を大きくするために、十分に低くすることができる。これは、客観的に測定された屈折値から逸脱する主観的に測定された屈折値につながり得る。視力検査標が客観的に測定された被験者の屈折値に適合する大きさで視覚化される場合に、主観的に測定された屈折値と客観的に測定された屈折値との直接比較が可能になる。このことを目的として次のようにするこということが想定できる。客観的に測定された屈折値は制御装置に送信されるか、又は制御装置に入力され、これにより制御装置は、表示される視力検査標のサイズを客観的屈折値の関数として自動的に選択する。
視力検査標を視覚化することによって、被験者の斜位(a phoria)を決定することができる。斜位は、右眼のみが視認可能な少なくとも1つの視力検査標を動かし、左眼のみに視認可能な少なくとも1つの視力検査標を動かすことにより、互いに相対的に動かすことによって決定することができる。解離した斜位は、Maddox又はThoringtonの視力検査で測定できる。この目的のために、ディスプレイ装置のフレームなどのスクリーンの外側に配置された発光ダイオードなどの発光体は、スクリーンによって表示される目盛りと結びつけて用いることができる。また、視力検査標が左右眼で別々に視認され、別々に動くことが可能であるため、斜位の決定は、偏光フィルムを有するトライアルフレーム又はフォロプターを用い相対的な動きを通じて可能であり、プリズムを使用する必要がない。
有利なことに、視力検査標を視覚化することによって、視力検査標を被験者の実際の環境状況の画像複製物に埋め込んで、視力検査を実施することができる。上記の実際の環境状況は、風景の全体図がそこから現れるような描写とすることができる。視力検査標は上記の風景内に描写することができる。
さらに、上記の環境状況は、人工照明の表示を伴うかどうかにかかわらない、日照、霧、雨、夕暮れ、又は夜間の交通状況であってもよい。例えば、道路上の車両を表示することができ、視力検査標をそのナンバープレートに埋め込むことができる。スクリーンに表示される環境状況からのより大きな主観的視認距離が確立されるまで、上記の画像複製物を拡大又は縮小することができる。このようにして、例えば、被験者が自由に選択できる車両までの距離の範囲内で、その車両のナンバープレートを読み取ることができるかどうかを、簡単に検査することができる。この視力検査は、上記のような他の照明条件によって変更を加えることができる。
車両のライトを表示することもでき、ライトの色合いを変えることによって色覚障害を判定することができる。車両のライトはテールライト又はブレーキライトであってもよく、例えば、色合いを相互に独立して変化させることができる。例えば、色合いは赤の濃淡であってもよく、上記色合いの色覚は、2つの別々に変化するライトが橋渡しすることも可能である。
環境状況はまた、三次元的に知覚されるように表示することもできる。例えば、偏光メガネ又は偏光フィルタを有するトライアルフレームを併用して三次元的な表示に適した従来のテレビなどでスクリーンを構成することができる。しかし、環境状況を二次元で表示することも考えられる。環境状況及び/又は視力検査標を4Kフォーマットで表示できるスクリーンが使用されれば、特に有利である。
本方法の他の実施形態は、装置の請求項1を参照する従属請求項から明らかになる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態をより詳細に説明する。
図1は、遠見検査用表示装置11と別の遠見検査用表示装置12と近見検査用装置13とを含む視力検査システム10、及び前記表示装置11と12と13とを制御する制御装置14を示す。さらに、前記視力検査システム10は、シャッター16を有するシャッター制御部15と、部屋(図示せず)の制御可能な光源17とを備える。シャッター制御部15及び光源17は、制御装置14によっても制御可能である。制御装置14には、表示装置11,12,13、シャッター制御部15及び光源17が、Wi−Fiネットワーク18を介してデータを交換するために繋がっている。遠見検査用表示装置11は、フレーム20を有するスクリーン19によって形成される。スクリーン19は、バックライト付きであり、直線偏光又は円偏光にすることができる。フレームの長手方向の側部21,22には、発光ダイオード23が一体化され、眩光装置24を形成している。発光ダイオード23によって、被験者の目は眩光効果(a dazzling effect)が与えられるように光を受ける。遠見検査用表示装置11は、カメラ装置25と、赤外線発光ダイオード27を有する照明装置26とをさらに備える。カメラ装置25は、モータによって照明装置26と共にフレーム20内へ下降させることができる。スクリーン11の表示表面28は、遠見検査用表示装置12のスクリーン30の表示表面29に比べて大きい。従って、遠見検査用表示装置11は、遠見検査用表示装置12と比較してより大きな測定距離又は視認距離で用いることができる。
近見検査用表示装置13はまた、フレーム32内のカメラ装置31と、眩光装置34を形成する発光ダイオード33とを備える。近見検査用表示装置13のスクリーン35の表示表面36は、遠見検査用表示装置12の表示表面29と比較して小さい。視力検査標又は視力検査テスト(図示しない)は、制御装置14を介して、それぞれの表示表面28,29,36上で選択して表示することができる。さらに、表示装置11,12,13は、オプトエレクトロニクスセンサ37を各々有し、そのオプトエレクトロニクスセンサ37はフレーム20,32及び41の角部38,39,40に配置されている。オプトエレクトロニクスセンサ37は、測定手段(図示せず)の一部であり、それによって各スクリーン19,30,35のスクリーン輝度及び室内の周辺輝度が測定される。周辺輝度は、フレーム20,32,41それぞれに組み込まれたオプトエレクトロニクスセンサ(図示しない)によって測定される。スクリーン輝度は、制御装置14又は表示装置11,12,13によって周辺輝度に対して調整され、この調整は比例関係で行われる。周辺輝度自体は、制御装置14を介してシャッター16及び光源17を手動で又は自動で調整することができる。
図2は、被験者44とともに部屋43内の視力検査システム42を示す。視力検査システム42は、遠見検査用表示装置45と、近見検査用表示装置46と、被験者が着用するトライアルフレーム47とを含む。遠見検査用表示装置45は、壁48に固定して取り付けられ、近見検査用表示装置46は、被験者44の手によって保持される。さらに、部屋43は、光源49を備え、それによって周辺輝度を制御することができる。操作者は、被験者44から比較的遠くに配置された遠見検査用表示装置45に視力検査標を表示させることによって、視力検査標検査システム42の制御装置(図示しない)を介して被験者44の視力検査を実施することができる。近見検査用表示装置46は被験者44自身が操作することができ、被験者44と近見検査用表示装置46との間の測定距離は比較的小さい。この場合にも、必要に応じて制御装置を介して視力検査標を被験者44に対して提示することができる。
Claims (26)
- 被験者の目を検査するための視力検査システム(10,42)であって、
前記被験者(44)の少なくとも一方の目に視力検査標を視覚化され得る表示装置(11,12,13,45,46)を備え、
前記表示装置を制御するための制御装置(14)を備え、
前記表示装置は、バックライト付きスクリーン(19,30,35)を備え、前記表示装置は前記被験者の目を捕捉し得るカメラ装置(25,31)を有し、
前記表示装置は、赤外光源(27)を有する照明装置(26)を有し、それによって前記被験者(44)の目が照らされ得ることを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1に記載された視力検査システムにおいて、
前記カメラ装置(25,31)及び/又は前記赤外光源(27)が前記表示装置内の保管位置又は前記表示装置(11,12,13,45,46)外の捕捉位置に移動し得るように構成されていることを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1又は2に記載された視力検査システムにおいて、
前記スクリーンは、前記スクリーンのスクリーン輝度を周辺輝度に対して調整するための調整装置を有し、前記調整装置は、前記スクリーン輝度を測定するための測定手段を有することを特徴とする視力検査システム。 - 請求項3に記載された視力検査システムにおいて、
前記測定手段は、前記スクリーン輝度が測定され得るように前記スクリーン(19,30,35)の表示表面(28,29,36)に近接して、又は、その前に設けられたオプトエレクトロニクスセンサ(37)を有することを特徴とする視力検査システム。 - 請求項4に記載された視力検査システムにおいて、
前記測定手段は、他のオプトエレクトロニクスセンサを有し、それによって前記周辺輝度が測定され得ることを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載された視力検査システムにおいて、
表示装置について、前記視力検査システム(10,42)が、固定型遠見検査用表示装置(11,12,45)であって、その表示表面サイズが、3〜10m、好ましくは4〜8mの視認距離で視力検査を行うように設計されたもの、及び/又は、移動型近見検査用表示装置(13,46)であって、その表示表面サイズが、10cm〜3m、好ましくは30cm〜1mの視認距離で視力検査を行うように設計されたものを有することを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載された視力検査システムにおいて、
前記制御装置(14)が携帯電話又はタブレットコンピュータであることを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載された視力検査システムにおいて、
前記表示装置(11,12,13,45,46)が眩光装置(24,34)を有し、それによって前記被験者(44)の目が照らされ得ることを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載された視力検査システムにおいて、
前記視力検査システム(10,42)がフォロプター又はトライアルフレームを備えることを特徴とする視力検査システム。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載された視力検査システムにおいて、
前記視力検査システム(10,42)が、前記制御装置によって制御され得る光制御用の建物の器具(15,17)を備えることを特徴とする視力検査システム。 - 視力検査システム(10,42)によって被験者の目を検査する方法であって、
表示装置(11,12,13,45,46)によって表示される前記被験者(44)の少なくとも一方の目に視力検査標が視覚化され、前記表示装置が前記視力検査システムの制御装置(14)によって制御され、前記表示装置がバックライト付きスクリーン(19,30,35)を備え、前記表示装置が前記被験者の目が捕捉されるカメラ装置(25,31)を有し、
前記表示装置が赤外光源(27)を有する照明装置(26)を有し、それによって前記被験者(44)の目が照らされることを特徴とする方法。 - 請求項11に記載された方法において、
前記被験者(44)の瞳孔間距離が前記表示装置(11,12,13,45,46)のカメラ装置(25,31)によって測定され、視力検査が被験者の薄明視、又は、暗所視視覚の下で行われることを特徴とする方法。 - 請求項11又は12に記載された方法において、
前記スクリーンのスクリーン輝度が周辺輝度に対して調整され、前記スクリーン輝度が前記周辺輝度の関数としてそれに比例して調整されることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至13のいずれかに記載された方法において、
前記被験者(44)の瞳孔間距離、瞳の直径、測定距離、頭の傾斜、及び/又は、視線が登録され、且つ前記表示装置(11,12,13,45,46)のカメラ装置(25,31)によって測定されることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至14のいずれかに記載された方法において、
前記被験者(44)の目に対する前記スクリーン(19,30,35)の位置、特に傾斜が前記表示装置(11,12,13,45,46)の位置センサによって測定されることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至15のいずれかに記載された方法において、
前記被験者(44)の目が前記表示装置(11,12,13,45,46)のカメラ装置(25,31)によって連続的に追跡されることを特徴とする方法。 - 請求項16に記載された方法において、
前記連続的な目の追跡が提示された視力検査標に対して行われ、単眼及び/又は両眼の視認性能が目の動きと視力検査標位置との間の相互関係から決定されることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至17のいずれかに記載された方法において、
前記視力検査標が測定距離に対して調整されたサイズで提示されることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至18のいずれかに記載された方法において、
表示装置について、前記視力検査システム(10,42)が、固定型遠見検査用表示装置(11,12,45)と移動型近見検査用表示装置(13,46)とを有し、前記近見検査用表示装置を用いて測定するときには、前記固定型遠見検査用表示装置を用いて測定された瞳孔間距離及び/又は瞳の直径が用いられることを特徴とする方法。 - 請求項19に記載された方法において、
既知の測定距離で前記固定型遠見検査用表示装置(11,12,45)を用いて測定された瞳孔間距離が、前記近見検査用表示装置(13,46)のカメラ装置(31)を用いて測定する距離として用いられ、視線の収斂が考慮に入れられることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至20のいずれかに記載された方法において、
前記視力検査標が視覚化されることによって視力検査が行われ、前記視力検査が被験者(44)のアイオフセット、単眼視覚、両眼視覚、明所視、薄明視、又は、暗所視を決定することを特徴とする方法。 - 請求項11乃至21のいずれかに記載された方法において、
視力検査標が、客観的に測定された被験者(44)の屈折値に対して調整されたサイズで視覚化され、前記客観的に測定された屈折値が主観的に見直され、前記見直しでは瞳の直径を考慮に入れることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至22のいずれかに記載された方法において、
前記視力検査標を視覚化することにより、被験者(44)の斜位が決定され、前記斜位は、右眼のみで視認可能な少なくとも一つの視力検査標を動かし、左眼のみで視認可能な少なくとも1つの視力検査標を動かすことにより、互いに相対的に動かすことによってのみ決定されることを特徴とする方法。 - 請求項11乃至23のいずれかに記載された方法において、
前記視力検査標を視覚化することにより、視力検査は、前記視力検査標が実際の環境状況の画像複製物に埋め込まれて行われることを特徴とする方法。 - 請求項24に記載された方法において、
前記環境状況が、人工照明の表示の有無に関わらない晴天、霧、雨、夕暮れ、又は夜の交通状況であることを特徴とする方法。 - 請求項24又は25に記載された方法において、
車両の光が示され、色覚異常が光の色合いを変えることによって決定されることを特徴とする方法。
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