JP2017113909A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写するオーバーコート層の厚みを最小限に抑え、耐光性の向上と光沢写像性の向上を両立させる画像形成装置および画像形成方法を提供する。
【解決手段】色材層とオーバーコート層が面順次に形成された、複数の画面が設けられたインクリボンを用い、所定の印画媒体に対し、インクリボンに設けられた複数の色材層とオーバーコート層を面順次で熱転写する熱転写プリンタにおいて、印画媒体を搬送させる印画媒体搬送手段と、インクリボンを走行させるインクリボン走行手段と、印画媒体の受容層と、インクリボンの色材層およびオーバーコート層を対向させた状態で、サーマルヘッドに熱エネルギーを印加して、色材層とオーバーコート層とを印画媒体に熱転写する制御手段を備え、色材層を熱転写した直後の印画媒体に対し、第一のオーバーコート層と第二のオーバーコート層を全面ベタで熱転写するオーバーコート制御手段を備えることを特徴とする。
【選択図】図9
【解決手段】色材層とオーバーコート層が面順次に形成された、複数の画面が設けられたインクリボンを用い、所定の印画媒体に対し、インクリボンに設けられた複数の色材層とオーバーコート層を面順次で熱転写する熱転写プリンタにおいて、印画媒体を搬送させる印画媒体搬送手段と、インクリボンを走行させるインクリボン走行手段と、印画媒体の受容層と、インクリボンの色材層およびオーバーコート層を対向させた状態で、サーマルヘッドに熱エネルギーを印加して、色材層とオーバーコート層とを印画媒体に熱転写する制御手段を備え、色材層を熱転写した直後の印画媒体に対し、第一のオーバーコート層と第二のオーバーコート層を全面ベタで熱転写するオーバーコート制御手段を備えることを特徴とする。
【選択図】図9
Description
本発明は、昇華性あるいは熱拡散系染料を用いた昇華型熱転写方式プリンタにおける、印画紙表面を保護するためにオーバーコート層を形成した、画像形成装置および画像形成方法に関する。
従来より、昇華性あるいは熱拡散系染料を用いた昇華型熱転写方式プリンタでは、印刷物の最表面にオーバーコート層を転写することにより、印画面を保護し耐候性を持たせている。オーバーコート層で保護することにより、外力による擦れやキズの発生や指紋などの汚れを防止し、耐水性や耐ガス性を持たせると同時に、オーバーコート層自体に紫外線吸収剤を含ませて染料の光退色を防止する、耐光性を持たせるのが一般的である。
ところが、近年インクジェット方式プリンタ(染料タイプ)の耐光性の性能が向上し、昇華方式プリンタを上回る用になってきた。従来の耐候性性能を比較すると(図14)、昇華方式プリンタは、耐オゾンの寿命予測年数が優れており、アルバム保存は同等レベルである。ただし、耐光性が大幅に劣っているため、昇華方式プリンタにおける耐光性性能の向上が強く望まれている。
特許文献1は、通常画像形成後に1回だけ行われるオーバーコート層の転写を、同一画像に対しn回(nは2以上の整数)繰り返して積層させることにより、十分な厚みのオーバーコート層を印画紙に転写して、画像の保護性能を向上する、画像形成方法および熱転写インクシートを提案している。
特許文献1では、1回目と最後n回目のオーバーコート層を全面ベタパターンで行い、2回目〜n−1回目は透かし効果を狙った任意のパターンを転写している。
ところが、オーバーコート層を重ねる回数を増やして厚みを増すと、オーバーコート層転写面に付着した微小な染料により引き起こされるキックバック(リボン印刷後の保管時に発生する問題)が積層することで強調されたり、紫外線吸収剤自体が持つ淡黄色が強調されて黄色く濁ってしまうなど、オーバーコート層の汚れや濁りに起因した画質低下が生じてしまう。また、消費するオーバーコート層の枚数が増えることにより、印刷コストが上昇するという問題も発生するため、むやみに転写回数を増やすことはできない。
本発明の目的は、従来技術による課題を解決しようとするものであり、転写するオーバーコート層の厚みを最小限に抑えつつ、耐光性の向上と光沢写像性の向上を両立させる画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置および画像形成方法は、
色材層とオーバーコート層が面順次に形成された、複数の画面が設けられたインクリボンを用い、所定の印画媒体に対し、前記インクリボンに設けられた複数の色材層とオーバーコート層を面順次で熱転写する、熱転写プリンタにおいて、
前記印画媒体を搬送させる、印画媒体搬送手段と、
インクリボンを走行させる、インクリボン走行手段と、
前記印画媒体の受容層と、前記インクリボンの色材層およびオーバーコート層を対向させた状態で、サーマルヘッドに熱エネルギーを印加して、上記色材層とオーバーコート層とを前記印画媒体に熱転写するよう制御する、制御手段と、
耐光性モードを実施すべきかどうかを判定する、耐光性モード判定手段と
を備え、
耐光性モードを実施した場合、
前記色材層を熱転写した直後の印画媒体に対し、オーバーコート層を全面ベタで2回熱転写し、
耐光性モードを実施しなかった場合、オーバーコート層を全面ベタで1回転写する、
オーバーコート制御手段
とを備えることを特徴とする。
色材層とオーバーコート層が面順次に形成された、複数の画面が設けられたインクリボンを用い、所定の印画媒体に対し、前記インクリボンに設けられた複数の色材層とオーバーコート層を面順次で熱転写する、熱転写プリンタにおいて、
前記印画媒体を搬送させる、印画媒体搬送手段と、
インクリボンを走行させる、インクリボン走行手段と、
前記印画媒体の受容層と、前記インクリボンの色材層およびオーバーコート層を対向させた状態で、サーマルヘッドに熱エネルギーを印加して、上記色材層とオーバーコート層とを前記印画媒体に熱転写するよう制御する、制御手段と、
耐光性モードを実施すべきかどうかを判定する、耐光性モード判定手段と
を備え、
耐光性モードを実施した場合、
前記色材層を熱転写した直後の印画媒体に対し、オーバーコート層を全面ベタで2回熱転写し、
耐光性モードを実施しなかった場合、オーバーコート層を全面ベタで1回転写する、
オーバーコート制御手段
とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置および画像形成方法によれば、全面ベタで2回印画するので、第一のオーバーコート層を熱エネルギーを高めて全面ベタで印画し、第二のオーバーコート層を第一のオーバーコート層より低い熱エネルギーで全面ベタを印画することが可能になり、耐光性の向上と、印画物の光沢写像性の向上を両立させることが出来る。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、図1〜12に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態にかかる熱転写プリンタ100および該熱転写プリンタ100に用いられるカートリッジ110の外観構成を示す側面図である。
図1に示すように、熱転写プリンタ100は、その側面が開閉しカートリッジ110を矢印120方向に着脱可能なハウジング101を備え、該ハウジング101の上部には、表示部108と操作部103とが配されている。
表示部108はLCD等の表示画面から構成され、印刷される画像データを表示したり、印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示したりする。タッチパネルの機能を有し、不図示の指やスタイラスを使って、印刷する画像を選択したり、画像の中の一部領域を選択・トリミング指定するなど、レイアウト編集することも可能である。
操作部103は、熱転写プリンタ100の電源のON/OFFを指示する電源スイッチ104と、表示部102に表示された各種メニューを選択するための選択スイッチ105とを備える。更に、選択スイッチ105の周囲には、表示部102に表示されたカーソルを所望の位置に移動させるための左右キー106と、上下キー107とが配されている。
カートリッジ110には、インクが塗布されているインクリボンと、印画紙としてのロール紙とが収納されている。また、カートリッジ110を熱転写プリンタ100に装着する前の状態では、ロール紙はハウジング111により覆われた構成となっており、ユーザがロール紙に直接触れることがない構成となっている。印刷時にはロール紙がカートリッジ110から引き出され、インクリボンに塗布されたインクを印刷装置のサーマルヘッドによりロール紙に転写して、印画が行われる。
112はロール紙が巻き回されたローラの回転軸であり、カートリッジ110を熱転写プリンタ100に装着した際には、熱転写プリンタ100が有する給紙モータの回転機構と結合され、熱転写プリンタ100によって回転が制御される。
113、114は、それぞれインクリボンの供給ローラと巻き取りローラの回転軸である。巻き取りローラの回転軸114は、カートリッジ110を熱転写プリンタ100に装着した際には、熱転写プリンタ100が有するインクリボン巻上げモータの回転機構と結合され、熱転写プリンタ100によって回転が制御される。
130は、排出した印画紙10を積載する、排紙トレイを示す。
図2、図3は本発明のインクリボン20の構成図である。
インクリボン20は、画像の印刷に使う色材層を構成するY面21、M面22、C面23と、印画紙10全面に転写して表面を保護するための、オーバーコート層を構成するオーバーコート面24から構成される。図3は、オーバーコート面のサイズが通常の2倍ある構成である。
図4は本実施形態の熱転写プリンタ100の機能構成例及びハード構成例を示すブロック図である。
図4において、熱転写プリンタ100は、PC2またはメモリカードスロット3に挿入された不図示のメモリカードと、またはデジタルカメラ/デジタルビデオカメラなどの撮像装置4と、インターフェース301を介して接続されている。前記不図示のメモリカードまたは撮像装置4から入力された不図示の画像データ(例えば、JPEGフォーマット)は、インターフェース301を介して、受信バッファ302に格納される。なお、本実施形態においては、撮像装置4側でプリントデータの生成を行うため、撮像装置4から入力されたプリントデータが受信バッファ302に一旦格納される。
受信した画像データは、第1の信号処理部303でリサイズや回転などの前処理を施された後、制御部304により、RAM314またはフレームメモリ307に画像データを格納する。ROM315には、不図示のプログラムであるグラフィック・ユーザ・インターフェース(以下、GUIと呼ぶ)が格納されている。CPU313により動作したGUIによって、表示手段108へプレビュー表示したり、入力手段103を用いた部数指定などの印刷指示を行ったり、N−UPやトリミングなどの画像処理関連の指定を行ったりすることが可能である。
入力手段103は、必ずしも操作パネルである必要はなく、タッチパネルを使用しても良い。例えば、表示手段108に表示したGUIをタッチすることにより、部数指定などの印刷指示を行ったり、N−UPやトリミングなどの画像処理関連の指定を行ったり、画像の一部をタッチすることで座標入力しても良い。
ユーザにより、前記GUIによって入力手段303から印刷指示が行われると、第2の信号処理部309は、フレームメモリ307またはRAM314に格納された画像データを、プリンタエンジン部320が直接解釈できるフォーマットに画像変換する。そして、紙送りのタイミングにあわせてプリンタエンジン部320に送信する。なお、直接解釈できるフォーマットは、本発明のような3色プリンタの場合、単色のイエロー面、マゼンタ面、シアン面(以下、それぞれY面、M面、C面と称す)に分版され、面順次に転送される。本発明では、C面転送後、印画物の表面を保護するために、オーバーコート層を、有効印画領域全体に全面ベタで転写する。
なお、本実施形態においては、プリントデータが受信されるため、第2の信号処理部309は、必ずしも必要な構成ではなく、プリントデータをプリンタエンジン部320に直接送信するようにしてもよい。また、印刷指示については、撮像装置4から印刷のジョブが送信された場合は、このジョブに応じて制御部304が制御を行う。
また、熱転写プリンタ100にエラーが発生した場合は、例えば、表示手段108にエラーアイコンを点滅させて、ユーザに注意を促す。なお、熱転写プリンタ100の中に保持して再利用したいプリントデータや、ダウンロード可能なテンプレートデータは、記録媒体制御部310を経由してハードディスクなどの記録媒体311もしくはリムーバブルディスク(拡張記録媒体)312に格納することができる。
図5はインクリボン層構成(オーバーコート面24)の説明図である。
インクリボン20は、基材フィルムのサーマルヘッドに触れる側に背面層(耐熱滑性層)を形成し、印画紙10に触れる側に、オーバーコート層を形成する。
図6は印画物層構成(オーバーコート層転写済み)の説明図である。
印画物10のうち、インクフィルム20に触れるところは染料受容層であり、色材層(Y面21、M面22、C面23)から昇華もしくは熱拡散で転写された染料を受容する層である。染料受容層を覆う形で、インクリボン20のオーバーコート面24から熱エネルギーをかけて転写されたオーバーコート層が存在する。続いて、染料受容層の下に、断熱性とクッション性を持たせたボイド層があり、さらにその下に天然紙からなる基材紙層があり、背面側に筆記性などを持たせた背面層を準備する。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
<記録媒体の準備>
印刷に使用する昇華型熱転写プリンタとして、キヤノンSELPHYシリーズのプリンタを選び、記録媒体としてSELPHYシリーズ専用の印画紙とインクリボンを準備した。
印刷に使用する昇華型熱転写プリンタとして、キヤノンSELPHYシリーズのプリンタを選び、記録媒体としてSELPHYシリーズ専用の印画紙とインクリボンを準備した。
<評価(耐光性)>
デジタルカラー写真プリント画像保存性試験方法規格(JEITA CP−3901)に従い、耐光性寿命を評価した。試料は、23℃、50%RHの環境下で印字後、耐光性試験機に入れた。耐光性試験時には紫外線遮断フィルタを用いた。寿命予測年数換算は、250lux×12時間を1日として算出した。槽内温湿度は20±5℃、50±10%RH、オゾン濃度は10ppbとした。BP温度は40℃以下とした。試験前後の反射濃度は反射濃度測定計を使い測定した。
デジタルカラー写真プリント画像保存性試験方法規格(JEITA CP−3901)に従い、耐光性寿命を評価した。試料は、23℃、50%RHの環境下で印字後、耐光性試験機に入れた。耐光性試験時には紫外線遮断フィルタを用いた。寿命予測年数換算は、250lux×12時間を1日として算出した。槽内温湿度は20±5℃、50±10%RH、オゾン濃度は10ppbとした。BP温度は40℃以下とした。試験前後の反射濃度は反射濃度測定計を使い測定した。
印画物の光沢写像性の評価は、GYKガードナー社のマイクロヘイズプラスを使用し、写像性(ヘイズ)と光沢度(20°光沢)を測定した(図11)。なお、MDとはプリンタの印画方向(Machine Direction)、TDとは印画方向に対して垂直な方向(Transverse Direction)を示す。ヘイズとは、印画面に光を照射したときの全反射光に対する拡散反射光の割合を示し、値が小さいほど拡散光が少ないため、写像性に優れる。光沢度(20°光沢)とは、印画面に入射角20°で光を照射した時の全反射光に対する正反射光の割合を示す。値が大きいほど正反射光が多く、光沢度に優れているという事になる。
本発明の熱転写プリンタは、色材層とオーバーコート層が面順次に形成された、複数の画面が設けられたインクリボンを用い、所定の印画媒体に対し、前記インクリボンに設けられた複数の色材層とオーバーコート層を面順次で熱転写する。この時、前記印画媒体を搬送させる、印画媒体搬送手段と、インクリボンを走行させる、インクリボン走行手段と、前記印画媒体の受容層と、前記インクリボンの色材層およびオーバーコート層を対向させた状態で熱エネルギーを印加し、上記インクリボンの色材層とオーバーコート層とを前記印画媒体に熱転写するサーマルヘッドを制御する、制御手段と、耐光性モードを実施すべきかどうかを判定する、耐光性モード判定手段とを備える。
図10は耐光性モードの指定を判定して印画する、フローチャートである。
熱転写プリンタ100の印刷動作が開始されると、まず初めに耐光性モードを指定するかどうかを指定し(S1001)、Yesなら耐光性フラグをONにし、Noなら耐光性フラグをOFFにする。耐光性フラグの指定は、表示手段108に表示されたUI画面から、入力手段103を用いて実施するか否かを指定することが可能である。続いて、色材層の転写(Y面21、M面22、C面23)を行った後(S1004)、耐光性フラグの判定を行い(S1005)、Yesであれば、まず初めに印画媒体10に第一のオーバーコート層24を全面ベタで熱転写して(S1007)、続いて第二のオーバーコート層24を全面ベタで転写する(S1008)。もし耐光性フラグがOFFの場合、オーバーコート層24を1回全面ベタで熱転写して(S1006)、印刷を終了する。
オーバーコート面24のサイズが、各色材層と同じ場合(図2)、第一のオーバーコート層24を転写した後、次の画面の各色材層(Y面21、M面22、C面23)を、熱エネルギーをかけず直ちにインクリボン走行手段で読み飛ばした後、第二のオーバーコート層24を転写する。
オーバーコート面25のサイズが、各色材層の2倍以上存在する場合(図3)、第一のオーバーコート層を転写した後、リボンは動かさずに、印画紙だけを巻き戻して、第二のオーバーコート層24を転写する。
図7は耐光性フラグがOFFの場合において、オーバーコート層24を通常印画エネルギーで、1回全面ベタで印画した時の、印画紙10のボイド層から上の層の断面図である。この時、オーバーコート層24の表面は平滑であり、転写された染料は、染料受容層の表面近くに滞留している。この状態だと、耐光性は6.9年(図14のサンプル3を参照)となっており、耐光性性能は不十分である。
耐光性性能を向上させるための方法として、オーバーコート層24を2回重ねて熱転写する方法が考えられる。図14のサンプル6を参照すると、耐光性は13.8年になり、図14のサンプル3に比べれば向上する。
図14のサンプル1〜5は、オーバーコート層の転写は1回で、オーバーコート層の印画エネルギー量を段階的に増やしていったときの、耐光性年数の結果である。結果からわかるとおり、印画エネルギーを増やしていけばいくほど、耐光性年数が高くなることが分かった。このことから、オーバーコートを2回重ねて印画する場合にも、第一のオーバーコート層と、第二のオーバーコート層のエネルギー量に差を付けて転写すると、耐光性年数が高くなることが期待できる。
図8はオーバーコート1回を、高い転写エネルギー量で印画した時の、印画紙の断面図を示す。
たとえば最大転写エネルギーの95%という高い転写エネルギーで、染料受容層に接するオーバーコートを印画すると、耐光性年数が12.6年と高くなる。耐光性年数が高くなる理由は、染料受容層に滞留していた染料が、オーバーコートを高い転写エネルギーで印画した時に再度加熱されて、染料受容層の奥に押し込まれることで、耐光性が高まることが分かった。ただし、印画紙10表面が熱ダメージで荒れてざらつくという問題がある。
図9は図8で印画した印画紙10の上に、低い転写エネルギー量で、第二のオーバーコート層を印画した時の、印画紙の断面図を示す。
たとえば、第一のオーバーコート層を95%の転写エネルギーで印画した後に、第二のオーバーコート層を45%のエネルギーで印画すると、図9のように表面が平滑化することが分かった。この時の耐光性は、図14のサンプル7より、17.8年となり、これまでの中で一番高い数値となった。
図15はサンプル表面の平滑性を、光沢度(20°)と写像性(ヘイズ)という尺度で表したものである。
デフォルトの印画サンプルであるサンプル3に対し、印画エネルギーを上げたサンプル1は、光沢度がMD、TD方向とも20ポイント以上、ヘイズも5ポイントと大幅に低下している。サンプル6は、第一と第二のオーバーコート層を、デフォルトと同じ転写エネルギーで印画したもので、光沢度と写像性に大差が見られなかった。サンプル7は、第一のオーバーコート層を95%、第二のオーバーコート層を45%と、エネルギー量を変化させて転写しているが、光沢度・写像性に関しては、どちらもデフォルトと同等もしくはレベルが改善している。この結果から、サンプル7が、耐光性年数の向上と、光沢度・写像性の両方が優れていると言える。
以上より、第一のオーバーコート層は、通常より高いエネルギー量で熱転写し、第二のオーバーコート層は、第一のオーバーコート層より低いエネルギー量で転写することにより、耐光性年数の向上と、光沢度・写像性の向上を、両立させることができるようになった。
第一のオーバーコート層の印画エネルギー量を高める方法に関し、最大エネルギー量に対するパーセンテージで表現するのではなく、入力階調数で表現する方法と、通常よりヘッド電圧を増やして転写する方法がある。例えば、印加エネルギー階調数を30%UPしたい場合、入力階調数を変更する場合は、元が170階調なら、階調数を換算して221階調にする。ヘッド電圧を増やす場合、元が16Vなら、電圧を換算して20.8Vにする。
以上より、本発明における、オーバーコート層の転写方法は、上記いずれの評価においても優れていることが判った。
実施例1の、第一のオーバーコート層に対する印画エネルギー量を変更する方法に関し、オーバーコート層のエネルギー量を維持したまま、通常より印画速度を落として印画することも可能である。たとえば、通常、1.0inch per secondで印画しているプリンタを、耐光性向上モードで30%エネルギー量を増やすため、印刷速度を0.7ips(30%ダウン)にして印画することでほぼ同様の効果を得ることができる。
実施例1の耐光性モード判定手段に関し、印画媒体やインクリボン、サーマルヘッドを制御する前に、入力画像を先読みし、耐光性に不利な条件を含む場合、耐光性モードに入るよう制御する。例えば、黒ベタ濃度がOD1.5以上になると、長期保存時の黒ベタ中のシアン染料とイエロー染料の退色速度差が大きくなり、色の不均衡(インバランス)が生じやすくなる。これらの理由により、入力画像の中に耐光性に不利な条件である黒ベタ濃度がOD1.5以上に相当する画像領域があることを検知した場合、耐光性フラグをONにして、耐光性モードに入るようにする。このようにすることで、メディア退色による画像劣化の影響を小さくして、耐候性を高めることができる。
実施例1の耐光性モードに関し、インクリボンに形成されたオーバーコート層のサイズが、印画媒体のサイズ2画面分以上あることが分かった場合、自動的に耐光性モードへ移行し、第一のオーバーコート層を転写した後、インクリボンの走行を止めたまま、印画媒体の位置だけを戻して、第二のオーバーコート層を印画することを特徴とする。
図3はオーバーコート面25のサイズが、印画媒体のサイズ2画面分のオーバーコート層と同等以上になっている例を示す。
図11は前記オーバーコート面25の書き出し側半分を、第一のオーバーコート層で印画した時の例である。
第一のオーバーコート層を印画した時点では、実施例1と同様に、画像の表面がざらついている。
図12は前記オーバーコート面25の残り半分を、第二のオーバーコート層を印画するために用いた例である。第二のオーバーコート層を印画した結果、実施例1と同様、画像表面のざらつきが改善している。
このようにすることで、次の画面の色材層を未使用状態で読み飛ばさずに済み、インクリボンを節約することができる。
2 PC、3 メモリスロット、4 撮像装置、10 受像紙、20 インクリボン、
21 Y面、22 M面、23 C面、24 オーバーコート面、
25 オーバーコート面(サイズが大きい場合)、100 熱転写プリンタ、
101 ハウジング、103 入力手段(操作パネル、タッチパネル)、
108 表示手段(LCD画面、タッチパネル)、110 カートリッジ、
130 排紙トレイ、140 紙搬送ローラ、301 インターフェース、
302 受信バッファ、303 信号処理部、304 制御部、313 CPU、
314 RAM、315 ROM、320プリンタエンジン部
21 Y面、22 M面、23 C面、24 オーバーコート面、
25 オーバーコート面(サイズが大きい場合)、100 熱転写プリンタ、
101 ハウジング、103 入力手段(操作パネル、タッチパネル)、
108 表示手段(LCD画面、タッチパネル)、110 カートリッジ、
130 排紙トレイ、140 紙搬送ローラ、301 インターフェース、
302 受信バッファ、303 信号処理部、304 制御部、313 CPU、
314 RAM、315 ROM、320プリンタエンジン部
Claims (9)
- 色材層とオーバーコート層が面順次に形成された、複数の画面が設けられたインクリボンを用い、所定の印画媒体に対し、前記インクリボンに設けられた複数の色材層とオーバーコート層を面順次で熱転写する、熱転写プリンタにおいて、
前記印画媒体を搬送させる、印画媒体搬送手段と、
インクリボンを走行させる、インクリボン走行手段と、
前記印画媒体の受容層と、前記インクリボンの色材層およびオーバーコート層を対向させた状態で、サーマルヘッドに熱エネルギーを印加して、上記色材層とオーバーコート層とを前記印画媒体に熱転写するよう制御する、制御手段と、
を備え、
前記色材層を熱転写した直後の印画媒体に対し、第一のオーバーコート層と第二のオーバーコート層を全面ベタで熱転写する、オーバーコート制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置および画像形成方法。 - オーバーコート制御手段に関し、耐光性モードを実施すべきかどうかを判定する、耐光性モード判定手段と、
耐光性モードを実施した場合、第一のオーバーコート層と第二のオーバーコート層を全面ベタで熱転写し、
耐光性モードを実施しなかった場合、オーバーコート層を全面ベタで1回熱転写する、オーバーコート制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置および画像形成方法。 - オーバーコート制御手段に関し、第一のオーバーコート層と、第二のオーバーコート層で、転写エネルギー量に差を付けて転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置および画像形成方法。
- 転写エネルギー量の差に関し、第一のオーバーコート層は、通常より高い転写エネルギー量で熱転写し、第二のオーバーコート層は、第一のオーバーコート層より低い転写エネルギー量で転写することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置および画像形成方法。
- 第一のオーバーコート層の転写エネルギー量を高める方法に関し、通常より入力階調数を増やして転写することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置および画像形成方法。
- 第一のオーバーコート層の転写エネルギー量を高める方法に関し、通常よりヘッド電圧を増やして転写することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置および画像形成方法。
- 第一のオーバーコート層の転写エネルギー量を維持したまま、通常より印画速度を落として印画することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置および画像形成方法。
- 耐光性モード判定手段に関し、印画媒体やインクリボン、サーマルヘッドを制御する前に、入力画像を先読みし、耐光性に不利な条件を含む場合、耐光性モードに入るよう制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置および画像形成方法。
- インクリボンに形成されたオーバーコート層のサイズが、印画媒体2画面分以上あることが分かった場合、自動的に耐光性モードへ移行し、第一のオーバーコート層を転写した後、インクリボンの走行を止めたまま、印画媒体の位置だけを戻して、第二のオーバーコート層を印画することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置および画像形成方法。
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|---|---|---|---|---|
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| CN116945792A (zh) * | 2023-09-11 | 2023-10-27 | 浙江禾川科技股份有限公司 | 一种烫印方法、系统、电子设备及计算机可读存储介质 |
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-
2015
- 2015-12-22 JP JP2015249175A patent/JP2017113909A/ja active Pending
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