JP2017116384A - エンコーダ故障検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ駆動指令がゼロであってもエンコーダの故障を適切に検出することができるエンコーダ故障検出装置を提供する。【解決手段】エンコーダが動作位置を検出する対象であるモータに対する制御指令と、前記エンコーダが検出した検出値とに基づき、前記エンコーダが故障しているか否かを診断する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダの故障を検出する技術に関する。
サーボモータは、その回転動作位置を検出するセンサ(例えばエンコーダ)を備え、その検出値にしたがってモータを駆動制御するのが一般的である。したがってセンサが故障することにより正確な動作位置を検出することができなくなると、モータを正確に駆動制御するに際して支障が生じる。そこでセンサにおいて故障が発生した場合、これを適切に検出することが望まれる。
下記特許文献1は、ACサーボ用エンコーダの故障を検出する技術について記載している。同文献は、『A、B相のうち1相または両方とも故障した場合に、ポールセンサ信号U、V、Wが変化する毎にラッチしたA、B相カウンタ値11を読取り前回の値と比較してモータの回転を判断しA、B相の故障を検出する』という手法を開示している(要約参照)。
特開2002−350184号公報
上記特許文献1記載の技術は、サーボモータが駆動している時点において出力される信号に基づき、エンコーダの故障を検出することが前提になっていると考えられる。他方、サーボアンプに対する駆動指令がゼロ(すなわちモータが現在位置を維持するよう指示されている)であるとき、エンコーダの検出値は変化しないことが想定されている。この期間においては、仮にエンコーダが故障して検出値が全く変化しない状態に陥っているとしても、それが故障によるものなのか、それとも正常な検出値を表しているのかを区別することは困難である。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、モータ駆動指令がゼロであってもエンコーダの故障を適切に検出することができるエンコーダ故障検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエンコーダ故障検出装置は、エンコーダが動作位置を検出する対象であるモータに対する制御指令と、前記エンコーダが検出した検出値とに基づき、前記エンコーダが故障しているか否かを診断する。
本発明に係るエンコーダ故障検出装置によれば、モータに対する制御指令を考慮した上で、エンコーダの故障を適切に検出することができる。
エンコーダ故障検出装置100の機能ブロック図である。 エンコーダ故障検出装置100の動作を説明するフローチャートである。
図1は、本発明に係るエンコーダ故障検出装置100の機能ブロック図である。エンコーダ故障検出装置100は、エンコーダ220において故障が発生したときこれを検出する装置である。モータ制御装置200は上位装置300からの駆動指令にしたがってモータ210を駆動制御し、エンコーダ220はモータ210の回転動作位置(以下単に動作位置と呼ぶ)を検出する。
エンコーダ故障検出装置100は、検出結果取得部110、指令取得部120、診断部130、制御モード切替部140、指令出力部150を備える。
検出結果取得部110は、エンコーダ220から検出結果を取得し、これを診断部130に対して引き渡す。エンコーダ220が出力する検出結果信号をそのまま取得して診断部130に対して引き渡してもよいし、適当なデータ形式で受信し、または検出結果取得部110が検出結果信号を適当なデータフォーマットに変換してもよい。
指令取得部120は、上位装置300がモータ制御装置200へ送信する、モータ210に対する駆動指令を受け取る。指令取得部120は、受信した駆動指令を診断部130に対して引き渡す。
制御モード切替部140は、診断部130からの指示にしたがって、モータ制御装置200がモータ210を駆動制御する際の制御モードを、(a)モータ210の動作位置に基づき制御するモード、(b)モータ210の速度に基づき制御するモード、(c)モータ210のトルクに基づき制御するモード、のいずれかに切り替えるように、モータ制御装置200に対して要求する。モータ制御装置200は、その要求にしたがって制御モードを切り替える。制御モードを切り替える理由については後述する。
指令出力部150は、診断部130からの指示にしたがって、モータ210を駆動するための駆動指令をモータ210に対して出力する。この駆動指令の用途については後述する。
図2は、エンコーダ故障検出装置100の動作を説明するフローチャートである。エンコーダ故障検出装置100は、本フローチャートを実施することにより、エンコーダ220の故障を検出する。以下図2の各ステップについて説明する。
(図2:ステップS200)
エンコーダ故障検出装置100は、例えば周期的に本フローチャートを開始することにより、エンコーダ220に対する故障診断を実施する。周期的に実施する他、例えば上位装置300がモータ210の機能安全を有効化するよう指示したことを契機として、本フローチャートを開始してもよい。その他適当なタイミングで開始してもよい。
(図2:ステップS201)
診断部130は、指令取得部120を介して上位装置300からモータ制御装置200に対する指令を監視することにより、モータ210に対するサーボ制御がONされているか否かを判定する。サーボ制御がONされている場合はステップS202へ進み、ONされていない場合は本フローチャートを終了する。
(図2:ステップS201:補足)
サーボ制御機能を備えたモータ制御装置は一般に、サーボ制御機能をON/OFFするための信号を上位装置から受信する。指令取得部120がこれを受信することにより、サーボ制御がONされているか否かを判断することができる。あるいはモータ制御装置200の内部的な制御状態を取得することにより、サーボ制御がONされているか否かを判断することもできる。サーボ制御がONされているか否かを判断できるのであれば、その他適当な信号や手段を用いることもできる。
(図2:ステップS202)
診断部130は、指令取得部120を介して上位装置300からモータ制御装置200に対する駆動指令を取得する。駆動指令がゼロである(すなわちモータ210を静止させるように指示する駆動指令が出力されている、または駆動指令が全く出力されていない)場合はステップS203へ進み、それ以外であれば本フローチャートを終了する。
(図2:ステップS201〜S202:補足)
本発明は、モータ210に対する駆動指令がゼロである場合においてエンコーダ220の故障を検出することを目的としている。したがってその前提として、サーボ制御がONされていることが必要である。サーボ制御がOFFされている場合におけるエンコーダ220の故障は、例えばエンコーダ220自身の故障検出機能などによって検出することができる。
(図2:ステップS203)
診断部130は、検出結果取得部110を介してエンコーダ220からモータ210の動作位置の検出結果を取得する。検出結果が所定時間(例えば100ms)にわたって変化しない場合はステップS204へ進み、検出結果がその所定時間にわたって経時的に変化している場合は本フローチャートを終了する。
(図2:ステップS203:補足その1)
モータ210に対する駆動指令がゼロであるにも関わらずエンコーダ220の検出結果が変化している場合、エンコーダ220が故障しているか否かは例えばエンコーダ220自身の故障検出機能などの別手段によって判断できると考えられる。そこで本発明においては、駆動指令がゼロであり検出結果が変化しない場合を、エンコーダ220の診断対象とすることにした。
(図2:ステップS203:補足その2)
エンコーダ220による検出結果が変化しない状態とは、以下のことである。(a)エンコーダ220がパルスエンコーダである場合は、A相とB相のどちらか一方または両方の信号が変化しない状態である。(b)エンコーダ220がシリアルエンコーダである場合は、エンコーダ220が出力するシリアルデータ上の位置データが変化しない状態である。
(図2:ステップS204)
診断部130は、モータ制御装置200の制御モードを位置制御モード(モータ210の動作位置に基づき制御するモード)へ切り替えるように、制御モード切替部140に対して指示する。制御モード切替部140はその指示にしたがって、モータ制御装置200に対してその旨の指示を出力する。
(図2:ステップS204:補足その1)
エンコーダ220の基本機能は、モータ210の動作位置を検出することである。そこで後述するステップにおいてその位置検出機能が正確に動作しているか否かをチェックするため、あらかじめ制御モードを位置制御に切り替えておくこととした。
(図2:ステップS204:補足その2)
モータ制御装置200は、本ステップ以降はエンコーダ220に対する故障診断を実施するための制御モードに移行し、その間は通常の駆動指令が到着しても破棄するようにしてもよい。故障診断と通常の駆動指令のいずれを優先するかは適宜定めればよい。ただし故障診断は長時間を要するものではないので、故障診断が完了するまでは通常の駆動制御を停止することが望ましいと考えられる。
(図2:ステップS205)
診断部130は、モータ210を所定位置へ動かすよう指示する位置指令を出力するように、指令出力部150に対して指示する。この位置指令は、例えばエンコーダ220がパルスエンコーダであれば±1パルス以上位置を変化させるようにセットする。指令出力部150はその指示にしたがって、モータ制御装置200に対して位置指令を出力する。モータ制御装置200は、その位置指令が指示する位置へモータ210の動作位置を移動させる(すなわち指示された位置へ回転させる)。
(図2:ステップS206)
診断部130は、検出結果取得部110を介してエンコーダ220からモータ210の動作位置の検出結果を取得する。
(図2:ステップS207)
診断部130は、エンコーダ220から取得した検出結果が、ステップS205において指示した位置を示しているか否かを判定する。指定した位置である場合はステップS208〜S209を実施し、指定した位置ではない場合はステップS210を実施する。
(図2:ステップS208)
診断部130は、モータ210をステップS205の前の時点における位置へ戻すよう指示する位置指令を出力するように、指令出力部150に対して指示する。指令出力部150はその指示にしたがって、モータ制御装置200に対して位置指令を出力する。モータ制御装置200は、その位置指令が指示する位置へモータ210の動作位置を移動させる。
(図2:ステップS208:補足)
エンコーダ220に対する故障診断を完了した後に、モータ210の動作位置を診断開始前の位置へ戻す必要がない場合は、本ステップを省略することもできる。
(図2:ステップS209)
診断部130は、モータ制御装置200の制御モードをステップS204の前の時点における制御モードへ戻すように、制御モード切替部140に対して指示する。制御モード切替部140はその指示にしたがって、モータ制御装置200に対してその旨の指示を出力する。モータ制御装置200が初めから位置制御モードで動作している場合や、位置制御モード以外の動作モードが存在しない場合は、ステップS204や本ステップを省略することもできる。
(図2:ステップS210)
診断部130は、エンコーダ220が故障している旨を通知する。例えばその旨を示す信号を上位装置300などへ出力することにより、ユーザに対してエンコーダ220が故障している旨を通知することができる。その他適当な出力手段を用いてもよい。
(図2:ステップS208〜S210:補足)
診断部130は、エンコーダ220が正常である場合(S208〜S209)においても、その旨をステップS210と同様の手段によってその旨を通知するようにしてもよいし、故障している場合のみ通知してもよい。
<本発明のまとめ>
本発明に係るエンコーダ故障検出装置100は、モータ210に対するサーボ制御がONされており、駆動指令がゼロであってもエンコーダ220の検出結果が変化しない場合に、診断用の駆動指令をモータ210に対して与えることによりエンコーダ220に対する故障診断を実施する。これにより、従来診断することが困難であった状況においてもエンコーダ220の故障を適切に診断することができる。
本発明に係るエンコーダ故障検出装置100は、エンコーダ220に対する故障診断を実施した後、モータ制御装置200の制御モードとモータ210の動作位置を診断開始前の状態に戻す。これにより、診断終了後にモータ210を速やかに通常運用へ供することができる。
本発明に係るエンコーダ故障検出装置100によれば、従来のようにモータ駆動後のアラーム検出によってエンコーダの異常を検出する前に、より早くエンコーダの異常を検出でき、サーボシステムの安全性を向上させることができる。また、機能安全未対応のエンコーダに対してエンコーダ故障検出装置100を適用することにより、機能安全未対応エンコーダを適用したサーボシステムにおいてより高い安全レベルを実現できる。
<本発明の変形例について>
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
エンコーダ故障検出装置100が備える各機能部は、その機能を実装した回路デバイスなどのハードウェアによって実現することもできるし、同等の機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することにより実現することもできる。
エンコーダ故障検出装置100は、モータ制御装置200と一体的に構成することもできる。この場合は例えばエンコーダ故障検出装置100とモータ制御装置200を備えたサーボアンプとして構成することができる。
以上の実施形態においては、モータ制御装置200が上位装置300からモータ210に対する駆動指令を受信することを説明したが、モータ制御装置200自身がモータ210に対する駆動指令を生成する場合もある。この場合、指令取得部120はモータ制御装置200からその駆動指令を受け取ることとする。指令取得部120はその他、モータ210に対する駆動指令が、上位装置300、モータ制御装置200、その他適当な装置によって生成されたいずれの場合においても、例えば適当なインターフェースを介してこれを取得するように構成することができる。
以上の実施形態において、エンコーダ220による検出結果が指令出力部150からの指示通りに変化しなかった場合はエンコーダ220が故障していると診断することを説明した。指示通りに変化したか否かの判定をあまり厳密にし過ぎると誤検知を誘発する可能性も考えられるので、判定感度を調整するフィルタを診断部130内部に設けることもできる。
100:エンコーダ故障検出装置、110:検出結果取得部、120:指令取得部、130:診断部、140:制御モード切替部、150:指令出力部、200:モータ制御装置、210:モータ、220:エンコーダ、300:上位装置。

Claims (9)

  1. エンコーダの故障を検出するエンコーダ故障検出装置であって。
    前記エンコーダが動作位置を検出する電動機に対する制御指令を取得する指令取得部、
    前記エンコーダによる検出結果を取得する検出結果取得部、
    前記指令取得部が取得した前記制御指令と前記検出結果取得部が取得した前記検出結果に基づき前記エンコーダが故障しているか否かを診断する故障診断部、
    を備えることを特徴とするエンコーダ故障検出装置。
  2. 前記指令取得部はさらに、前記電動機に対する駆動制御が開始されているか否かを示すサーボオン状態信号を取得し、
    前記故障診断部は、前記指令取得部が取得した前記制御指令と前記検出結果取得部が取得した前記検出結果に加えて、前記サーボオン状態信号に基づき、前記エンコーダが故障しているか否かを診断する
    ことを特徴とする請求項1記載のエンコーダ故障検出装置。
  3. 前記故障診断部は、前記電動機に対する駆動制御が開始されていることを前記サーボオン状態信号が示し、前記電動機に対する制御指令が前記電動機を静止状態に維持するよう指示しており、かつ前記検出結果が変化しないとき、前記診断を実施する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンコーダ故障検出装置。
  4. 前記エンコーダ故障検出装置はさらに、前記故障診断部が前記診断を開始する前に前記電動機を動作位置に基づき制御する制御モードへ切り替えるよう要求する切替要求を出力する制御モード切替部を備え、
    前記故障診断部は、前記制御モード切替部が前記切替要求を出力した後、前記診断を実施する
    ことを特徴とする請求項3記載のエンコーダ故障検出装置。
  5. 前記エンコーダ故障検出装置はさらに、前記電動機の動作位置を指定する位置指令を出力する指令出力部を備え、
    前記故障診断部は、前記指令出力部が出力する前記位置指令に対応して前記検出結果が変化したか否かに基づき、前記診断を実施する
    ことを特徴とする請求項4記載のエンコーダ故障検出装置。
  6. 前記指令出力部は、前記故障診断部が前記診断を完了した後、前記切替要求を出力する前の動作位置へ前記電動機を戻すよう要求する位置復帰指令を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載のエンコーダ故障検出装置。
  7. 前記制御モード切替部は、前記故障診断部が前記診断を完了した後、前記切替要求を出力する前の制御モードへ戻すよう要求するモード復帰要求を出力する
    ことを特徴とする請求項4記載のエンコーダ故障検出装置。
  8. 前記指令出力部は、前記制御モード切替部が前記切替要求を出力した後に前記位置指令を出力し、
    前記指令出力部は、前記故障診断部が前記診断を完了した後、前記切替要求を出力する前の動作位置へ前記電動機を戻すよう要求する位置復帰指令を出力し、
    前記制御モード切替部は、前記指令出力部が前記位置復帰指令を出力した後、前記切替要求を出力する前の制御モードへ戻すよう要求するモード復帰要求を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載のエンコーダ故障検出装置。
  9. 前記エンコーダ故障検出装置は、前記電動機を駆動制御する制御装置の一部として構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のエンコーダ故障検出装置。
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