JP2017120263A - 腫瘍由来の微小胞マーカーによる薬物感受性予測方法 - Google Patents

腫瘍由来の微小胞マーカーによる薬物感受性予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017120263A
JP2017120263A JP2016252016A JP2016252016A JP2017120263A JP 2017120263 A JP2017120263 A JP 2017120263A JP 2016252016 A JP2016252016 A JP 2016252016A JP 2016252016 A JP2016252016 A JP 2016252016A JP 2017120263 A JP2017120263 A JP 2017120263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
patient
rituximab
expression level
sensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016252016A
Other languages
English (en)
Inventor
小川 達也
Tatsuya Ogawa
達也 小川
石川 達也
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
明 塩田
Akira Shioda
明 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Institute of Immunology Co Ltd
Original Assignee
Institute of Immunology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Institute of Immunology Co Ltd filed Critical Institute of Immunology Co Ltd
Publication of JP2017120263A publication Critical patent/JP2017120263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、患者がリツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対して感受性又は抵抗性を有するか否か予測・判断するための手法を提供することを目的とする。
【解決手段】腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーにより、腫瘍患者の薬物感受性を予測する方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーにより薬物感受性の有無、又は抵抗性の有無を予測・判断する方法に関する。
CD20はプレB細胞から成熟B細胞に至るB細胞において発現される33〜37kDaの分子量を有する膜貫通型タンパク質であり、正常細胞だけでなく、大部分のB細胞性リンパ腫においても発現が認められる。
今日、B細胞性リンパ腫の治療においては、このCD20を標的とする抗CD20抗体医薬品が用いられている。中でもリツキシマブ(リツキサン(登録商標))は第一選択薬となっており、広く世界中において利用されている。
一方で、抗CD20抗体医薬品の治療に対して抵抗性を有する患者が報告されており、リツキシマブ治療に対して抵抗性を有する患者も確認されている。リツキシマブに対する抵抗性のメカニズムは全て解明されてはいないものの、腫瘍細胞からのCD20抗原の消失や、補体不活性化因子(例えば、CD55、CD59等)の発現による補体依存性細胞障害(complement−dependent cytotoxicity:CDC)の低下等による要因が挙げられる(非特許文献1、2)。リツキシマブは、免疫組織染色法又はフローサイトメトリー法等によりCD20抗原の検査を行い、陽性であることが確認されている患者のみに投与するとされているが(非特許文献3)、CD20が陽性であることが確認された患者であっても、リツキシマブ治療に対して抵抗性を有する患者も認められる。
このため、当該分野においては、患者がリツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対して感受性又は抵抗性を有するか否か予測・判断することができ、当該医薬品に対して感受性を有する患者、または抵抗性を有する患者の選別を可能とする新たな手法が切望されていた。
Jilani I.ら、Blood.2003 Nov 15;102(10):3514−20. Golay J.ら、Blood.2001 Dec 1;98(12):3383−9. 医薬品インタビューフォーム「抗CD20モノクローナル抗体 リツキサン(登録商標)注10mg/mL RITUXAN(登録商標)Injection リツキシマブ(遺伝子組換え)製剤」、2015年5月改訂(第16版)
本発明は、患者がリツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対して感受性又は抵抗性を有するか否か予測・判断することができ、当該医薬品に対して感受性を有する患者、または抵抗性を有する患者の選別を可能とする新たな手法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーの発現量を指標にして、当該腫瘍に罹患する患者の抗CD20抗体医薬品に対する感受性の有無、又は抵抗性の有無を予測・判断できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
[1] 腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーにより、腫瘍患者の薬物感受性を予測する方法。
[2] 腫瘍患者の抗CD20抗体医薬品の感受性を予測する、[1]の方法。
[3] 抗CD20抗体医薬品がリツキシマブである、[1]又は[2]の方法。
[4] 腫瘍患者由来のCD20陽性である微小胞における、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーの発現量を解析し、該解析の結果に基づいてリツキシマブに対する該患者の感受性の有無を予測する工程を含む、[3]の方法。
[5] CD20陽性である微小胞がエキソソームである、[4]の方法。
[6] 解析の結果において、基準値と比べてCD20の発現量が低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、[4]又は[5]のいずれかの方法。
[7] 解析の結果において、基準値と比べてCD59の発現量が増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、[4]〜[6]のいずれかの方法。
[8] 解析の結果において、基準値と比べてCD81の発現量が低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、[4]〜[7]のいずれかの方法。
[9] 解析の結果において、基準値と比べてPD−L1の発現量が増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、[4]〜[8]のいずれかの方法。
[10] 発現量の解析をフローサイトメトリー法によって行う、[4]〜[9]のいずれかの方法。
[11] 患者由来の細胞又は体液由来のCD20陽性である微小胞における、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーの発現量を解析し、該解析の結果に基づいて抗CD20抗体医薬品に対する該患者の感受性の有無を予測する方法において使用するためのキットであって、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーのそれぞれに対する抗体を含む、上記キット。
[12] さらに、CD20陽性である微小胞を捕捉するための、固相担体に結合された抗CD20抗体を含む、[11]のキット。
本発明によれば、患者がリツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対して感受性又は抵抗性を有するか否か予測・判断することを可能とする新たな手法を提供することができる。
本発明によれば、患者がリツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対して感受性又は抵抗性を有するか否か予測・判断することができ、当該医薬品に対して感受性を有する患者、または抵抗性を有する患者を選別することができる。これにより、抗CD20抗体医薬品に対して感受性を有さない患者に対して、当該医薬品による治療を用いることを回避して、別の治療を適用することができ、患者の時間的及び経済的な負担を軽減することができる。
図1はリツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞(図1中、「S」と記載)及びリツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞(図1中、「R」と記載)に由来するCD20陽性エキソソームにおける、CD20(A)、CD59(B)、CD81(C)及びPD−L1(D)の発現量をフローサイトメーターを用いて比較解析した結果を示す。Cont.:陰性対照。 図2は患者No.23に由来するCD20陽性エキソソームにおける、CD20(A)、CD59(B)、CD81(C)及びPD−L1(D)の発現量をフローサイトメーターを用いて比較解析した結果を示す。Cont.:陰性対照。 図3は患者No.30に由来するCD20陽性エキソソームにおける、CD20(A)、CD59(B)、CD81(C)及びPD−L1(D)の発現量をフローサイトメーターを用いて比較解析した結果を示す。Cont.:陰性対照。 図4は健常者血清における、CD20、CD59、CD81及びPD−L1の各タンパク質マーカーについての測定値とパーセンタイルを示す図である。
1.抗CD20抗体医薬品に対する患者の感受性又は抵抗性の有無を予測する方法
本発明は、腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーにより、腫瘍患者の薬物感受性を予測する方法に関する。
より詳細には、本発明は、腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーの発現量を解析し、次いで、得られた当該解析の結果に基づいて、当該腫瘍に罹患する患者の抗CD20抗体医薬品に対する感受性の有無、又は抵抗性の有無を予測・判断することを含む、抗CD20抗体医薬品に対する当該患者の感受性又は抵抗性の予測方法に関する。
(タンパク質マーカー発現量の解析)
本発明において「腫瘍」とは、リンパ腫、リンパ性白血病、肺癌、非小細胞肺癌、細気管支肺胞性細胞肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頚部癌、皮膚又は眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部位の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、輪卵管の癌、子宮内膜癌、子宮頚部癌、膣癌、外陰癌、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓又は尿管癌、腎細胞癌、腎盂癌、中皮腫、肝細胞癌、胆道癌、中枢神経系の新生物、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫、多形性神経膠芽腫、星状細胞腫、神経鞘腫、脳室上衣細胞腫、髄芽細胞腫、髄膜腫、扁平上皮細胞癌、下垂体腺腫等が挙げられるが(これらに限定はされない)、好ましくは抗CD20抗体医薬品の治療対象となる腫瘍が挙げられ、例えば、リンパ腫(CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫、CD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患等)、ヴェゲナ肉芽腫症等が挙げられる。
本発明において「患者」とは、上記腫瘍の患者が挙げられるが、好ましくは抗CD20抗体医薬品の治療対象となるヒト患者、より好ましくはリツキシマブ投与による治療対象となるヒト患者が挙げられる。
本発明において「微小胞」とは、腫瘍細胞より放出される微粒子、エクトソーム、アルゴソーム、エキソソーム、腫瘍小胞等の膜小胞体を意味する。微小胞は腫瘍細胞にて発現されるmiRNAやタンパク質を含む。特に、腫瘍細胞の膜表面上に発現するタンパク質と微小胞の膜表面上に発現するタンパク質とは相関関係を有し、微小胞の膜表面上に発現するタンパク質の発現プロファイルを得ることによって、腫瘍細胞のプロファイルを得ることができる。好ましくは「微小胞」は、CD20陽性である微小胞である。
本発明において、微小胞は患者における腫瘍細胞又は体液由来のものを利用することができる。
「患者における腫瘍細胞」としては、上記腫瘍由来の細胞を利用することができる。
また、患者の「体液」としては、腫瘍由来の微小胞を含み得る体液であればよく、このような体液としては、血液、血清、血漿、リンパ液、髄液、尿、精液、唾液、汗、涙、腹水、羊水等が挙げられるが、これらに限定はされない。好ましくは、血液、血清、又は血漿であり、より好ましくは血清である。
本発明においては、採取された腫瘍細胞又は体液をそのまま微小胞を含む試料として利用してもよいし、あるいは採取された腫瘍細胞又は体液より精製もしくは粗精製された形態の微小胞を試料として利用してもよい。
腫瘍細胞又は体液からの微小胞の精製もしくは粗精製は、微小胞の精製もしくは粗精製に一般的に用いられる手法により行うことができ、細胞を破砕して得られた破砕液又は体液中に含まれる微小胞を、例えば、超遠心分離法、限外濾過法、ゲル濾過カラム、高速液体クロマトグラフィー(High performance liquid chromatography、HPLC)、フィルター法、ポリマーによる沈殿法、抗体やレクチンによる吸着法等の一又は複数を組み合わせた手法により行うことができる。
特に、CD20陽性の微小胞の精製もしくは粗精製には抗CD20抗体を「捕捉手段」として用いた吸着法を含む手法を利用することができる。抗CD20抗体は、CD20陽性の微小胞を高効率に、捕捉、精製又は分離するために用いることができる。すなわち、CD20陽性の微小胞を含む試料と抗CD20抗体とを接触させて、試料中のCD20陽性の微小胞を抗CD20抗体で捕捉し、当該試料から分離することにより、CD20陽性の微小胞をより精製された形態で得ることができる。
本発明において「捕捉手段」として利用可能な抗CD20抗体は、微小胞上に発現するCD20と結合可能なものであればよく、ポリクローナル抗体であってもよいし、モノクローナル抗体であってもよいが、好ましくは、CD20の特異的な検出を可能とするモノクローナル抗体である。また、抗体の種類は、特に限定されるものではなく、IgG、IgM、IgA、IgE、IgDのいずれの種類も利用することができる。抗CD20抗体には、微小胞上に発現するCD20と結合することが可能な抗体断片も含まれる、本発明において利用可能な「抗体断片」には、例えばFab、Fab’、F(ab’)、Fv、Facb、Fd等が含まれるが、これらに限定はされない。
本発明において抗CD20抗体は、後述する手法によって製造されたものを用いても良いし、あるいは市販のものを用いても良い。
抗CD20抗体は、固相担体に結合されていてもよい。固相担体には、ラテックス、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリビニルトルエン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリメタクリレート、ゼラチン、アガロース、セルロース、セファロース、ガラス、金属、セラミックス又は磁性体等(これらに限定はされない)の材質、ならびにこれらの組み合わせからなるものを利用することができる。固相担体の形状は特に限定されることなく、ビーズ、プレート、球、スティック等の形状とすることができ、好ましくは、ビーズである。ビーズの大きさは特に限定されないが、例えば、直径7.0から8.0μm程度、例えば7.5μm程度の大きさのものを利用することができる。具体的には、ラテックスビーズ、磁性体ビーズ等が挙げられる。固相担体への抗CD20抗体の結合は、当業者に周知の方法を用いて行うことができ、例えば物理的吸着法、共有結合法、イオン結合法等によって行うことができる。
本発明において「タンパク質マーカー」とは、微小胞の膜表面にて発現するタンパク質を意味し、このようなタンパク質にはCD20、CD59、CD81、PD−L1等が挙げられ、これらより選択される一又は複数のタンパク質を「タンパク質マーカー」として利用することができる。なお、ここで「複数」とは、2、3、又は4つの組み合わせを意味する。このような組み合わせには、CD20及びCD59;CD20及びCD81;CD20及びPD−L1;CD59及びCD81;CD59及びPD−L1;CD81及びPD−L1;CD20、CD59及びCD81;CD20、CD59及びPD−L1;;CD20、CD81及びPD−L1;CD59、CD81及びPD−L1;ならびにCD20、CD59、CD81及びPD−L1、が含まれる。
微小胞における各タンパク質マーカーの発現量の定量は、タンパク質の定量解析において一般的に用いられる手法により行うことができ、例えば、各タンパク質マーカーに結合可能な抗体を「標識抗体」として利用する免疫学的手法を用いた定量解析方法により行うことができる。
「標識抗体」として利用する、各タンパク質マーカーに対する抗体は、ポリクローナル抗体であってもモノクローナル抗体であってもよいが、好ましくは、各タンパク質マーカーの特異的な検出を可能とするモノクローナル抗体である。また、抗体の種類は、特に限定されるものではなく、IgG、IgM、IgA、IgE、IgDのいずれの種類も利用することができる。各タンパク質マーカーの抗体には、微小胞上に発現する各タンパク質マーカーと結合することが可能な抗体断片も含まれる。このような抗体断片には、上述したものが挙げられる。
各タンパク質マーカーに対する抗体の製造は、抗体製造において一般的に用いられる手法(Kennetら、Monoclonal Antibodies,Hybridomas:A New Dimension in Biological Analyses,Plenum Press,New York,1980)に基づいて行うことができる。
すなわち、各タンパク質マーカーについて、免疫原(抗原)となるタンパク質又はポリペプチド(以下、「抗原ペプチド」と記載する)を調製する。CD20、CD59、CD81及びPD−L1は、GenBank等の公知のデータベースにその遺伝子配列情報及びアミノ酸配列情報等が開示されている。例えば、ヒトCD20はCBG76695.1やX12530.1に、ヒトCD59はCAG46523.1やAH003352.1に、ヒトCD81はEAX02508.1やBC093047.1に、ヒトPD−L1はQ9NZQ7.1やBC069381.1に、それぞれ登録されており、本発明においてはこれらの配列情報を利用することができる。抗原ペプチドのアミノ酸配列は、これらのアミノ酸配列情報に基づいて決定することができ、予測される二次構造、表面への露出のしやすさ、柔軟性、抗原性、溶媒との接触率、親水性、極性等の要素を考慮して、さらに他のタンパク質との配列同一性がないかまたは低い領域から、6個、7個、8個、9個、10個またはそれ以上の連続したアミノ酸からなる領域を選択することができる。抗原ペプチドは、公知のペプチド合成手法(例えば固相ペプチド合成法等)を利用して合成されたものを用いてもよい。あるいは、抗原ペプチドをコードするDNAを含む発現ベクターを構築し、この発現ベクターにより形質転換された微生物より産生された抗原ペプチドを精製して用いてもよい。
ポリクローナル抗体は、抗原ペプチドを用いて、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ロバ等の動物を免疫感作し、一定期間経過後血清を採取し、プロテインA、プロテインG、抗原ペプチドなどを固相化したカラムなどを用いて、各タンパク質に結合する抗体を精製することにより得ることができる。
モノクローナル抗体は、上記と同様に動物を免疫感作して一定期間経過した後、例えば脾臓細胞を採取し、当該脾臓細胞とミエローマ細胞とを細胞融合し、得られたハイブリドーマをスクリーニングし、各タンパク質に結合する抗体を産生するハイブリドーマを得、当該ハイブリドーマから抗体を採取・精製することにより得ることができる。
各タンパク質マーカーに対する抗体は上述のとおり製造されたものだけでなく、市販の抗体も使用することができる。
「標識抗体」として利用される抗体は、検出可能な標識化合物により標識されていてもよい。このような標識化合物としては、例えば蛍光色素(FITC(フルオレセインイソシアネート)、PE(フィコエリスリン)、PerCP(ペリオジニンクロロフィルプロテイン)、APC(アロフィコシアニン)、Alexa Fluor(登録商標)等)、酵素(ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、グルコースオキシダーゼ等)、放射性物質、ビオチン等が挙げられるが、これらに限定はされない。
なお、本発明において、CD20陽性の微小胞を捕捉するための「捕捉手段」として利用される抗CD20抗体と、当該微小胞におけるCD20の発現量を定量解析するための「標識抗体」として利用される抗CD20抗体とは、CD20に対する互いの結合が干渉しないように両者の結合部位(エピトープ)は異なるものであることが好ましい。また、本発明において、当該「捕捉手段」として利用される抗CD20抗体と、当該「標識抗体」として利用される抗CD20抗体とは、両者を区別して検出できるように、異なる動物種から産生されたものを利用することができる。
免疫学的手法を用いたタンパク質マーカーの定量解析方法としては、ELISA法、フローサイトメトリー法、ウェスタンブロット法、ナノトラッキング法(ナノサイト(登録商標))等を利用する方法が挙げられるが(これらに限定はされない)、好ましくは迅速かつ簡便であり、また定量性に優れたフローサイトメトリー法やナノトラッキング法(ナノサイト(登録商標))を利用することができる。
本発明の一例においては、固相担体であるビーズに結合された「捕捉抗体」である抗CD20抗体を、CD20陽性の微小胞を含む試料と接触させ、また、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーと結合することが可能な抗体である「標識抗体」を接触させ、これにより捕捉抗体−CD20陽性の微小胞−標識抗体からなるサンドイッチ複合体を形成する。次いで、当該複合体における標識抗体をフローサイトメーターを用いて検出・定量することによって、CD20陽性の微小胞にて発現するCD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーの発現量を定量することができる。標識抗体の検出は、標識抗体に付された標識化合物を当該化合物の検出に適した方法で検出することによって行ってもよいし、あるいは標識抗体に結合することが可能な二次抗体を上述した標識化合物で標識し、当該二次抗体を用いて標識抗体を検出してもよい。「二次抗体」としては、標識抗体を産生した動物種の免疫グロブリンに対する、別の動物種によって産生された抗体を利用することができる。
(判定基準)
上述の手法により、定量解析されたCD20陽性の微小胞における、タンパク質マーカーの発現量の値を、「基準値」と比較することによって、抗CD20抗体医薬品に対する患者の感受性の有無、又は抵抗性の有無を予測・判断することができる。
本発明において「抗CD20抗体医薬品」としては、リツキシマブ、BM−ca、オファツムマブ、AME133v、GA101等が挙げられるが、好ましくはリツキシマブである。
本発明の一例において、「基準値」とは、抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有することが公知である細胞、あるいは抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有することが公知であるヒト由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるタンパク質マーカーの発現量とすることができる。当該発現量は、試験対象となる患者由来のCD20陽性の微小胞における各タンパク質マーカーの発現量と同じ定量解析手法を用いて得られた値とすることができる。基準値はまた、当該発現量に基づく平均値、中央値、又はROC曲線を作製して得られたカットオフ値とすることができる。
ここで「抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有することが公知である細胞」としては、例えば、リツキシマブに対する感受性を有することが公知である、SU−DHL−4細胞、Raji細胞、RL細胞、U2932細胞、Granta細胞、HBL−2細胞、Jeko−1細胞、Mino細胞、Rec1細胞、Z−138細胞等が挙げられるが(これらに限定はされない)、好ましくはSU−DHL−4細胞である。また、「抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有することが公知であるヒト」としては、リツキシマブに対する感受性を有することが公知であるヒトが挙げられ、例えば、リツキシマブによる治療歴を有し、リツキシマブ治療による効果が認められた患者等が挙げられる。
抗CD20抗体医薬品がリツキシマブである場合、リツキシマブに対する患者の感受性の有無、又は抵抗性の有無は、以下の一又は複数の基準に基づいて行うことができる。
(i)CD20の発現量が基準値と比べて、低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
(ii)CD59の発現量が基準値と比べて、増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
(iii)CD81の発現量が基準値と比べて、低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;ならびに、
(iv)PD−L1の発現量が基準値と比べて、増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する。
ここで「低下している」とは、基準値の発現量未満又は以下であること、例えば、基準値の発現量に対して、例えば、99%以下、95%以下、90%以下、80%以下、70%以下、60%以下、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、又はそれ以下に発現量が低下していることを意味する。また、「増加している」とは、基準値の発現量を超える又は以上であること、例えば、基準値の発現量に対して、10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、100%以上、200%以上、300%以上、400%以上、500%以上、又はそれ以上に発現量が増大していることを意味する。なお、本明細書において「低下している」と「低い」なる用語は、相互互換的に用いることができる。また、本明細書において「増加している」と「高い」なる用語は、相互互換的に用いることができる。
あるいは、本発明の別の例において、「基準値」とは、抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有さないことが公知である細胞、あるいは抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有さないことが公知であるヒト由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるタンパク質マーカーの発現量とすることができる。当該発現量は、試験対象となる患者由来のCD20陽性の微小胞における各タンパク質マーカーの発現量と同じ定量解析手法を用いて得られた値とすることができる。基準値はまた、当該発現量に基づく平均値、中央値、又はROC曲線を作製して得られたカットオフ値とすることができる。
ここで「抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有さないことが公知である細胞」としては、例えば、リツキシマブに対する感受性を有さないことが公知であるRC−K8細胞、Raji−2R細胞、Raji 4RH細胞、RL−4RH細胞、U2932−4RH細胞等が挙げられるが(これらに限定はされない)、好ましくはRC−K8細胞である。また、「抗CD20抗体医薬品に対する感受性を有さないことが公知であるヒト」としては、リツキシマブに対する感受性を有さないことが公知であるヒトが挙げられ、例えば、リツキシマブによる治療歴を有し、リツキシマブ治療による効果が認められなかった患者等が挙げられる。
抗CD20抗体医薬品がリツキシマブである場合、リツキシマブに対する患者の感受性の有無、又は抵抗性の有無は、以下の一又は複数の基準に基づいて行うことができる。
(i’)CD20の発現量が基準値と比べて、増加している場合、当該患者はリツキシマブに対して感受性を有すると判断する;
(ii’)CD59の発現量が基準値と比べて、低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有すると判断する;
(iii’)CD81の発現量が基準値と比べて、増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有すると判断する;ならびに、
(iv’)PD−L1の発現量が基準値と比べて、低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有すると判断する。
ここで「低下している」及び「増加している」とは、上述したとおりである。
あるいは、本発明の別の一例において、「基準値」とは、対照となる健常者又は患者由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるタンパク質マーカーの発現量とすることができる。当該発現量は、試験対象となる患者由来のCD20陽性の微小胞における各タンパク質マーカーの発現量と同じ定量解析手法を用いて得られた値とすることができる。基準値はまた、当該発現量に基づく平均値、中央値、ROC曲線を作製して得られたカットオフ値とすることができる。あるいは、基準値は各タンパク質マーカーの発現量の測定値の分布における、10パーセンタイル、又は5パーセンタイルに対応する値、あるいは90パーセンタイル、又は95パーセンタイルに対応する値とすることができる。
例えば、基準値として以下のものを用いることができる:
健常者由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるCD20の発現量として、対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、3.70(10パーセンタイルに対応する値)、又は3.60(5パーセンタイルに対応する値)とすることができる;
健常者由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるCD59の発現量として、対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、5.11(90パーセンタイルに対応する値)、又は5.25(95パーセンタイルに対応する値)とすることができる;
健常者由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるCD81の発現量として、対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、3.04(10パーセンタイルに対応する値)、又は3.02(5パーセンタイルに対応する値)とすることができる;
健常者由来の細胞又は体液に由来するCD20陽性の微小胞におけるPD−L1の発現量として、対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、3.70(90パーセンタイルに対応する値)、又は3.73(95パーセンタイルに対応する値)とすることができる。
この場合、抗CD20抗体医薬品がリツキシマブである場合、リツキシマブに対する患者の感受性の有無、又は抵抗性の有無は、以下の一又は複数の基準に基づいて行うことができる。
(i)CD20の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、3.70未満、好ましくは3.60以下である場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
(ii)CD59の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、5.11を超える、好ましくは5.25以上である場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
(iii)CD81の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、3.04未満、好ましくは3.02以下である場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;ならびに、
(iv)PD−L1の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数で表示した場合に、3.70を超える、好ましくは3.73以上である場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する。
なお、上記基準値はいずれも毎回測定する必要はなく、一旦、基準値が得られれば、以降は当該基準値に基づいて、抗CD20抗体医薬品に対する患者の感受性、又は抵抗性の有無の予測・判断に用いることができる。
また、いずれの例においてもCD20陽性の微小胞における各タンパク質の発現量は、平均値又は中央値とすることができる。
(患者の選別・治療の最適化)
本発明は、リツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対する患者の感受性の有無、又は抵抗性の有無を予測・判断することができることから、本発明方法を利用することにより、リツキシマブ等の抗CD20抗体医薬品に対して感受性を有する患者、又は抵抗性を有する患者を選別することができる。
本発明により、リツキシマブに対して感受性を有さない、またはリツキシマブに対して抵抗性を有すると予測・判断された患者の治療には、リツキシマブに代えて、別の抗CD20抗体(例えば、BM−ca、オファツムマブ、AME133v、GA101)を当該患者に投与して治療することができる。
2.抗CD20抗体医薬品に対する患者の感受性又は抵抗性の有無を予測するためのキット
本発明はまた、上述の方法において使用するためのキットに関する。本キットには、上述の標識手段としての抗CD20抗体、抗CD59抗体、抗CD81抗体、及び抗PD−L1抗体より選択される一又は複数の抗体を含めることができる。本キットにはまた、上述の捕捉手段としての抗CD20抗体、好ましくは固相担体に結合されている抗CD20抗体を含めることができる。本キットにはさらに、患者由来の細胞又は体液由来の微小胞を抽出するのに適当な緩衝液、非特異的な抗体結合を阻害するためのブロッキング試薬等を含めることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:細胞からのエキソソームの抽出
細胞はリツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞、及びリツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞を用いた。細胞をそれぞれ細胞培養用フラスコにて培養し、回収の前日に無血清培地に培地交換し、一晩培養した。次いで、細胞1×10個をそれぞれ回収し、遠心分離を行い(20℃、1,000g、5分間)、上清を回収した。
回収した上清に対して、その半分量のTotal Exosome Isolation(from cell culture media)(Invitrogen)を添加し、均一になるまで混合した。得られた混合溶液を2〜8℃で一晩静置した後、遠心分離を行い(2〜8℃、10,000g、1時間)、上清を除去してペレットを回収した。得られたペレットを、等量の滅菌済みPBSに懸濁し、ペレットを溶解した。次いで、このペレット溶解液を遠心分離し(2〜8℃、10,000g、1時間)、上清を除去して再びペレットを回収した。
得られたペレットは、等量の滅菌済みPBSに懸濁し、各細胞由来のエキソソームを含む懸濁液を得た。
実施例2:抗CD20抗体ビーズの作製
抗CD20抗体がビーズに固定化されてなる抗CD20抗体ビーズの作製は、Functional Bead A4ビーズ(BD Biosciences Catalog No.558578)とFunctional bead conjugate buffer set(BD Biosciences Catalog No.558556)を製造元の指示書に従い使用して作製した。すなわち、直径7.5μmのラテックスビーズ(ベクトン・ディッキンソン)75μLに1M DTT(1.9μL)を添加して混合した後、遮光して、室温にて1時間、インキュベーションした。Coupling Buffer(1mL)を添加して混合した後、遠心分離(900×g、3分間)して上清を捨てた。本操作を3回繰り返した後、Coupling Buffer(20μL)を添加して、ビーズを再浮遊させビーズ懸濁液を調製した。
PBSに抗CD20抗体(BD Biosciences)を1mg/mLの量にて加え、そこに2μLのSulfo−SMCC(DI HO中に2mg/mLにて調製されたもの)を添加して混合した後、遮光して、室温にて1時間、インキュベーションした。インキュベーション後、未反応のSMCCをスピンカラムを用いて除去し、抗CD20抗体/Sulfo−SMCC溶液を調製した。
ビーズ懸濁液に、抗CD20抗体/Sulfo−SMCC溶液の全量を添加して混合した後、遮光して、室温にて1時間、インキュベーションした。インキュベーション後、2μL NEM(DMSO中にN−Ethylmaleimideを2mg/mLにて調製されたもの)を添加して混合した後、遮光して、室温にて15間、インキュベーションした。Storage Buffer(1mL)を添加した後、遠心分離(900×g、3分間)して上清を捨てた。本操作を3回繰り返した後、Storage Buffer(500μL)を添加して、抗CD20抗体が結合したビーズ(抗CD20抗体ビーズ)を再浮遊させ、抗CD20抗体ビーズ懸濁液を調製した。得られた抗CD20抗体ビーズ懸濁液は使用するまで4℃にて保管した。
実施例3:エキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの作製
実施例1で調製した各エキソソーム懸濁液(25μL)をマイクロチューブに分取し、そこに実施例3で調製した抗CD20抗体ビーズ懸濁液(1μL)をそれぞれ加えて、プレートミキサーを使い800rpmにて攪拌しながら、室温で30分間インキュベートした。
次いで、10mM PBS(1mL)を添加して、ローテーターを使い緩やかに攪拌しながら、室温で30分間インキュベートし、エキソソームと抗CD20抗体ビーズとを結合させた。
インキュベート後、100mMグリシン(1mL)及び、2%BSA/PBS(1mL)を添加して、ローテーターを使い緩やかに攪拌しながら、室温で30分間インキュベートした。
インキュベート後、遠心分離(20℃、14,800×g、1分間)して上清を捨て、2%BSA/PBS(1mL)を添加して、再び遠心分離(20℃、14,800×g、1分間)して上清を捨て、10%BSA/PBS(1mL)を添加して、ローテーターを使い緩やかに攪拌しながら、室温で30分間インキュベートし、ビーズのブロッキングを行った。
次いで、遠心分離(20℃、14,800×g、1分間)して上清を捨て、2%BSA/PBS(1mL)を添加して、ピペッティングして沈降したビーズをリンスした後、再び、遠心分離(20℃、14,800×g、1分間)して上清を捨てた後、100μL PBSを添加して沈降したビーズを懸濁し、エキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの懸濁液を調製した。
実施例4:エキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの標識
エキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの懸濁液に、フィコエリスリン(PE)で標識された以下のいずれかの抗体の溶液(20μL)を添加して、ローテーターを使い攪拌しながら、4℃にて30分間、インキュベートした。
抗体:
抗CD20抗体:Mouse anti−human CD20(BD Biosciences)
抗CD59抗体:Mouse anti−human CD59(BD Biosciences)
抗CD81抗体:Mouse anti−human CD81(BD Biosciences)
抗PD−1抗体:Mouse anti−human CD274(BD Biosciences)
陰性対照には、Mouse IgG2a(BD Biosciences)を用いた。
インキュベーション後、2%BSA/PBS(1mL)を添加して、遠心分離(20℃、14,800×g、1分間)して上清を捨て、10%BSA/PBS(1mL)を添加して、上清を捨てた後、2%BSA/PBS(1mL)を添加して、各抗体により標識されたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの複合体を調製した。
実施例5:フローサイト測定
(方法)
フローサイトメトリーを使用して、各抗体により標識されたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの複合体をそれぞれ検出・定量した。
測定条件は、Laser:488nm(Blue Laser) 50mW solid stateで励起し、検出器(BD AccuriTM C6 Flow Cytometer,BD Biosciences)を用いて、533±15nmまたは、585±20nmで検出した。533±15nmはFITC検出用フィルターとして、585±20nmはPE検出用フィルターとして用いた。
(結果)
リツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞、及びリツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞のそれぞれ由来するCD20陽性エキソソームにおけるCD20、CD59、CD81及びPD−L1の発現量の測定結果を図1に示す。
CD20の発現量に関し、リツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞の発現量は、リツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞の発現量と比べて高いことが確認された(図1(A))。
CD59の発現量に関し、リツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞の発現量は、リツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞の発現量と比べて低いことが確認された(図1(B))。
CD81の発現量に関し、リツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞の発現量は、リツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞の発現量と比べて高いことが確認された(図1(C))。
PD−L1の発現量に関し、リツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞において発現は認められず、リツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞においては発現が確認された(図1(D))。
なお、上記タンパク質に加えて、CD20陽性エキソソームにおけるCD55及びCD46の発現量を測定したが、これらタンパク質の発現量はSU−DHL−4細胞及びRC−K8細胞において違いは認められなかった。
これらの結果より、リツキシマブに対する感受性の有無によって、CD20陽性エキソソームにおけるCD20、CD59、CD81及びPD−L1の発現量には違いがあり、これらタンパク質の発現量を指標にして、リツキシマブに対する感受性の有無を判定できることが明らかになった。
実施例6:血清からのエキソソームの抽出
リンパ腫患者(No.23及びNo.30)から採取した血液を遠心分離(20℃、2,000gで30分間)して血清を採取した。
得られた血清2,000μLに対して、Total Exosome Isolation(from serum)(Invitrogen)200μLを添加し、均一になるまで混合した。得られた混合溶液を2〜8℃で30分静置した後、遠心分離を行い(室温、10,000g、10分間)、上清を除去してペレットを回収した。
得られたペレットは、等量の滅菌済みPBSに懸濁し、血清由来のエキソソームを含む懸濁液を得た。
次いで、上記実施例3に記載した手法と同様にして、各エキソソームと抗CD20抗体ビーズとを結合させ、エキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの懸濁液を調製した。得られたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの懸濁液を、上記実施例4に記載した手法と同様にして、フィコエリスリン(PE)で標識された抗CD20抗体、抗CD59抗体、抗CD81抗体及び抗PD−1抗体とそれぞれ反応させ、各抗体により標識されたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの複合体を調製した。
得られた各抗体により標識されたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの複合体における各タンパク質マーカーついて、上記実施例5に記載した手法と同様にして、フローサイトメトリーを使用してそれぞれ検出・定量した。
(結果)
患者NO.23に由来するCD20陽性エキソソームにおけるCD20、CD59、CD81及びPD−L1の発現量の測定結果を図2に示す。また、患者NO.30に由来するCD20陽性エキソソームにおけるCD20、CD59、CD81及びPD−L1の発現量の測定結果を図3に示す。
CD20の発現量に関し、患者NO.23と患者NO.30との間で大きな差は認められなかった(図2(A)及び図3(A))。
CD59の発現量に関し、患者NO.23と患者NO.30との間で大きな差が認められ、患者NO.30における発現量が、患者NO.23における発現量と比べて高いことが確認された(図2(B)及び図3(B))。
CD81の発現量に関し、患者NO.23と患者NO.30との間で大きな差は認められなかった(図2(C)及び図3(C))。
PD−L1の発現量に関し、患者NO.30における発現量が、患者NO.23における発現量と比べて高いことが確認された(図2(D)及び図3(D))。
患者NO.23と患者NO.30との間で差異が認められたCD59及びPD−L1の発現量を、上記RC−K8細胞及びSU−DHL−4細胞におけるそれらの発現量(図1)と比較すると、患者NO.30の発現パターンはリツキシマブに感受性を有さないRC−K8細胞における発現パターンとより近似していること、また患者NO.23はリツキシマブに感受性を有するSU−DHL−4細胞における発現パターンとより近似していることが示された。
以上の結果より、患者NO.30はRC−K8細胞と同様に、リツキシマブに対して感受性を有さないことが示唆され、また患者NO.23はSU−DHL−4細胞と同様に、リツキシマブに対して感受性を有することが示唆された。
実施例7:健常者血清からのエキソソームの抽出
健常者19名(25歳から70歳)から採取した血液を遠心分離(20℃、2,000gで30分間)して血清を採取した。
得られた血清1,000μLに対して、Total Exosome Isolation(from serum)(Invitrogen)200μLを添加し、均一になるまで混合した。得られた混合溶液を2〜8℃で30分静置した後、遠心分離を行い(室温、10,000g、10分間)、上清を除去してペレットを回収した。
得られたペレットは、等量の滅菌済みPBSに懸濁し、血清由来のエキソソームを含む懸濁液を得た。
次いで、上記実施例3に記載した手法と同様にして、各懸濁液中のエキソソームと抗CD20抗体ビーズとを結合させ、エキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの懸濁液を調製した。得られたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの懸濁液を、上記実施例4に記載した手法と同様にして、フィコエリスリン(PE)で標識された抗CD20抗体、抗CD59抗体、抗CD81抗体及び抗PD−1抗体とそれぞれ反応させ、各抗体により標識されたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの複合体を調製した。
得られた各抗体により標識されたエキソソーム結合抗CD20抗体ビーズの複合体における各タンパク質マーカーついて、上記実施例5に記載した手法と同様にして、フローサイトメトリーを使用してそれぞれ検出・定量した。
(結果)
図4は健常者血清における各タンパク質マーカーについての測定値とパーセンタイルを示す図である。図4中、各タンパク質マーカーの測定値は点で示している。各測定値に付された箱の下端部及び上端部はそれぞれ25パーセンタイル及び75パーセンタイルを示しており、そして、下端部及び上端部に付されたひげはそれぞれ5パーセンタイル及び95パーセンタイルに配置されている。箱内の線は、中央値を示している。
健常者血清中の微小胞に発現しているCD20をPE標識抗体で標識した場合、CD20発現量の中央値は対数関数の底の値を10とする常用対数表示で4.02であった。また、95パーセンタイルが4.47に、10パーセンタイルが3.70に、5パーセンタイルが3.60にそれぞれ対応した。
健常者血清中の微小胞に発現しているCD59をPE標識抗体で標識した場合、CD59発現量の中央値は対数関数の底の値を10とする常用対数表示で4.27であった。また、90パーセンタイルが5.11に、95パーセンタイルが5.25に、5パーセンタイルが3.31にそれぞれ対応した。
健常者血清中の微小胞に発現しているCD81をPE標識抗体で標識した場合、CD81発現量の中央値は対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.30であった。また、95パーセンタイルが3.73に、10パーセンタイルが3.04に、5パーセンタイルが3.02にそれぞれ対応した。
健常者血清中の微小胞に発現しているPD−L1をPE標識抗体で標識した場合、PD−L1発現量の中央値は対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.23であった。また、90パーセンタイルが3.70に、95パーセンタイルが3.73に、5パーセンタイルが2.99にそれぞれ対応した。
これらの結果より、CD20陽性である微小胞におけるCD20の発現量が低いか否かは、対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.70を基準値として、判断することができる。
また、CD20陽性である微小胞におけるCD59の発現量が高いか否かは、対数関数の底の値を10とする常用対数表示で5.11を基準値として、判断することができる。
また、CD20陽性である微小胞におけるCD81の発現量が低いか否かは、対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.04を基準値として、判断することができる。
また、CD20陽性である微小胞におけるPD−L1の発現量が高いか否かは、対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.70を基準値として、判断することができる。
これら基準値を用いて、各タンパク質マーカーの発現量の高低を判定することができ、当該判定結果に基づいて、試験対象となる患者におけるリツキシマブに対する感受性の有無を判定することができる。
実施例8:基準値に基づく患者のリツキシマブに対する感受性の有無の評価
上記実施例5の各タンパク質マーカー発現量の高低の結果、及び実施例7にて求めた基準値より、患者のリツキシマブに対する感受性は以下のとおり評価することができる:
・解析の結果において、CD20の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.70未満である場合、当該発現量は低いと判断され、当該患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
・解析の結果において、CD59の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数表示で5.11を超える場合、当該発現量は高いと判断され、当該者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
・解析の結果において、CD81の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.04未満である場合、当該発現量は低いと判断され、当該患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する;
・解析の結果において、PD−L1の発現量が対数関数の底の値を10とする常用対数表示で3.70を超える場合、当該発現量は高いと判断され、当該患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する。
上記判定のいずれか一以上に該当する場合、当該患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断することができる。
上記判定に基づいて、実施例6に記載のリンパ腫患者(No.23及びNo.30)を評価した。
実施例6で得られた、各患者における各タンパク質マーカー発現量の測定値(中央値)を対数関数の底の値を10とする常用対数表示で以下の表1に示す。
Figure 2017120263
この結果、患者No.23は上記判定のいずれにも該当しないことから、患者No.23はリツキシマブに対して感受性を有することが示唆される。
一方、患者No.30は上記判定のうちPD−L1の判定項目に該当することから、患者No.30はリツキシマブに対して感受性を有さないことが示唆される。
この結果は、上記実施例6の判定結果に矛盾しない。

Claims (12)

  1. 腫瘍由来の微小胞にて発現するタンパク質マーカーにより、腫瘍患者の薬物感受性を予測する方法。
  2. 腫瘍患者の抗CD20抗体医薬品の感受性を予測する、請求項1に記載の方法。
  3. 抗CD20抗体医薬品がリツキシマブである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 腫瘍患者由来のCD20陽性である微小胞における、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーの発現量を解析し、該解析の結果に基づいてリツキシマブに対する該患者の感受性の有無を予測する工程を含む、請求項3に記載の方法。
  5. CD20陽性である微小胞がエキソソームである、請求項4に記載の方法。
  6. 解析の結果において、基準値と比べてCD20の発現量が低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、請求項4又は5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 解析の結果において、基準値と比べてCD59の発現量が増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 解析の結果において、基準値と比べてCD81の発現量が低下している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、請求項4〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 解析の結果において、基準値と比べてPD−L1の発現量が増加している場合、患者はリツキシマブに対して感受性を有さないと判断する、請求項4〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 発現量の解析をフローサイトメトリー法によって行う、請求項4〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 患者由来の細胞又は体液由来のCD20陽性である微小胞における、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーの発現量を解析し、該解析の結果に基づいて抗CD20抗体医薬品に対する該患者の感受性の有無を予測する方法において使用するためのキットであって、CD20、CD59、CD81及びPD−L1より選択される一又は複数のタンパク質マーカーのそれぞれに対する抗体を含む、上記キット。
  12. さらに、CD20陽性である微小胞を捕捉するための、固相担体に結合された抗CD20抗体を含む、請求項11に記載のキット。
JP2016252016A 2015-12-25 2016-12-26 腫瘍由来の微小胞マーカーによる薬物感受性予測方法 Pending JP2017120263A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015252900 2015-12-25
JP2015252900 2015-12-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017120263A true JP2017120263A (ja) 2017-07-06

Family

ID=59272685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252016A Pending JP2017120263A (ja) 2015-12-25 2016-12-26 腫瘍由来の微小胞マーカーによる薬物感受性予測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017120263A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111566484A (zh) * 2017-11-09 2020-08-21 宾夕法尼亚大学董事会 细胞外囊泡蛋白及其在癌症诊断、预测对疗法的反应和治疗中的用途
WO2021158966A1 (en) * 2020-02-05 2021-08-12 Board Of Regents, The University Of Texas System Diagnostic and prognostic utility of exosomes in immunotherapy
JPWO2020080387A1 (ja) * 2018-10-17 2021-10-07 合同会社H.U.グループ中央研究所 細胞外小胞の回収方法
EP3935385A1 (en) * 2019-03-08 2022-01-12 F. Hoffmann-La Roche AG Methods for detecting and quantifying membrane-associated proteins on extracellular vesicles
US12473598B2 (en) 2018-03-28 2025-11-18 Board Of Regents, The University Of Texas System Identification of epigenetic alterations in DNA isolated from exosomes

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12163959B2 (en) 2017-11-09 2024-12-10 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Extracellular vesicle proteins and their use for cancer diagnosis, predicting response to therapy, and treatment
JP2021503077A (ja) * 2017-11-09 2021-02-04 ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア 細胞外小胞タンパク質、ならびに癌診断、療法に対する応答予測、および治療をするためのそれらの使用
CN111566484A (zh) * 2017-11-09 2020-08-21 宾夕法尼亚大学董事会 细胞外囊泡蛋白及其在癌症诊断、预测对疗法的反应和治疗中的用途
EP3707272A4 (en) * 2017-11-09 2021-11-24 The Trustees of The University of Pennsylvania EXTRACELLULAR VESICLE PROTEINS AND THEIR USE IN CANCER DIAGNOSIS, PROGNOSIS OF RESPONSE TO THERAPY AND TREATMENT
US12473598B2 (en) 2018-03-28 2025-11-18 Board Of Regents, The University Of Texas System Identification of epigenetic alterations in DNA isolated from exosomes
US12339205B2 (en) 2018-10-17 2025-06-24 H.U. Group Research Institute G. K. Method for recovering extracellular vesicles
JPWO2020080387A1 (ja) * 2018-10-17 2021-10-07 合同会社H.U.グループ中央研究所 細胞外小胞の回収方法
JP7710849B2 (ja) 2018-10-17 2025-07-22 合同会社H.U.グループ中央研究所 細胞外小胞の回収方法
US20220099677A1 (en) * 2019-03-08 2022-03-31 Genentech, Inc. Methods for detecting and quantifying membrane-associated proteins
JP2022524327A (ja) * 2019-03-08 2022-05-02 ジェネンテック, インコーポレイテッド 細胞外小胞の膜結合タンパク質を検出及び定量化するための方法
EP3935385A1 (en) * 2019-03-08 2022-01-12 F. Hoffmann-La Roche AG Methods for detecting and quantifying membrane-associated proteins on extracellular vesicles
WO2021158966A1 (en) * 2020-02-05 2021-08-12 Board Of Regents, The University Of Texas System Diagnostic and prognostic utility of exosomes in immunotherapy
US12613238B2 (en) 2020-02-05 2026-04-28 Board Of Regents, The University Of Texas System Diagnostic and prognostic utility of exosomes in immunotherapy

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10775383B2 (en) PD-L1 antibodies and uses thereof
Hellmann et al. Safety and immunogenicity of LY3415244, a bispecific antibody against TIM-3 and PD-L1, in patients with advanced solid tumors
US11525003B2 (en) Anti-B7-H3 antibodies and diagnostic uses thereof
US20240402178A1 (en) Plasma autoantibody biomarkers for basal like breast cancer
Burbano et al. Extracellular vesicles are associated with the systemic inflammation of patients with seropositive rheumatoid arthritis
US20160131655A1 (en) Bcma-based stratification and therapy for multiple myeloma patients
JP2018059865A (ja) 微小胞マーカーによる抗cd20抗体医薬品に対する薬物感受性の予測方法
JP2017120263A (ja) 腫瘍由来の微小胞マーカーによる薬物感受性予測方法
CN102884433A (zh) 用于检测抗体的方法
CN116640216B (zh) 抗cd19抗体的抗体、抗cd22抗体的抗体及其应用
US20230236188A1 (en) Methods of diagnosing and treating lupus
CA2990520A1 (en) Methods for detecting tissue infiltrating nk cells
CN103842823A (zh) 用于胸膜间皮瘤患者的早期发现的分子标志物及其表达分析方法
Padilla-Martínez et al. Drug levels and antibodies against TNF-blockers in spondyloarthritis and rheumatoid arthritis are associated with the activity but they do not predict it
JPWO2016143805A1 (ja) 膀胱がんの検出方法
JP7593669B2 (ja) コンパニオン診断用バイオマーカー組成物およびこれを含むコンパニオン診断用キット
JP2019168403A (ja) 高安動脈炎の診断方法、診断マーカー及び診断キット
JP2021048836A (ja) Pd−l1陽性エクソソームの検出方法
US20240329048A1 (en) Antibodies targeting intracellular tumor antigens and methods for identifying both
Liu et al. Identification of HLA-A2-Restricted Mycobacterial Lipoprotein Z Peptides Recognized by T CellsFrom Patients With ActiveTuberculosis Infection
JP2017133884A (ja) タンパク質−微粒子複合体、及びそれを用いた標的生体物質の検出方法