JP2017121908A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性及び耐摩耗性が向上された空気入りタイヤの提供。【解決手段】このタイヤ2のビード10は、第一エイペックス28を備えている。このタイヤ2の最大幅位置Pを通り軸方向に延びる直線が基準線Lとされたとき、カーカス12と基準線Lとの交点において、上記カーカス12の軸方向内側の輪郭は円弧C1を有している。円弧C1の中心点Z1は基準線L上に位置している。中心点Z1と上記第一エイペックス28との距離の最小値は、上記円弧C1の曲率半径R1よりも大きい。好ましくは、トレッド端から半径方向に延びる直線が基準線Mとされたとき、カーカス12と基準線Mとの交点において、上記カーカス12の内面の輪郭が円弧C2を有している。上記円弧C2の曲率半径R2の上記曲率半径R1に対する比(R2/R1)は、0.3以上0.5以下である。【選択図】図2
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤは、一対のビードを備えている。それぞれのビードは、コアとエイペックスとを備えている。エイペックスは、コアから半径方向外向きに延びている。エイペックスは、高硬度な架橋ゴムからなる。
タイヤにおいて、ビードの部分はリムに嵌め合わされる。走行状態においては、このビードの部分に大きな荷重が掛かる。このため、ビードの部分の耐久性は重要である。ビードの部分の構成に関し、さまざまな検討がなされている。この検討の例が、特開2012−025280公報及び特表2013−545671公報に開示されている。
特開2012−025280公報に記載のタイヤでは、ビードは、コアから半径方向外側に延びるエイペックス(以下、第一エイペックス)に加え、カーカスの折返し部の軸方向外側に別のエイペックス(以下、第二エイペックス)を備えている。このタイヤでは、このようにビードの部分の構成を整えることで、耐久性の向上と共に、軽量化が図られている。
特表2013−545671公報に開示されたタイヤにおいても、ビードにはビードフィラー(第一エイペックスに相当)と外側ストリップ(第二エイペックスに相当)とが設けられている。ビードの形状を整えることで、耐久性を維持した上で転がり抵抗が低減されている。
走行状態においては、タイヤは変形と復元とを繰り返す。このとき、ベルトの端の近辺からエイペックスの先端近辺にかけて、繰り返し歪みが発生する。トレッド幅が大きいタイヤでは、ショルダー部に負荷される荷重は大きい。このタイヤでは、ビードの部分に負荷される荷重が大きくなる。これにより、ビードの部分で歪みの集中が起こる。これは、耐久性向上の妨げとなる。一方トレッド幅が小さなタイヤでは、トレッドゴムのボリュームが少ないため、耐摩耗性能に劣る。トレッド幅を、タイヤの呼称幅との関係で調整することで、耐久性と耐摩耗性とのバランスをとる方法がある。しかし、この方法では、十分な耐久性と耐摩耗性能とを得られないことがある。さらなる耐久性の向上及び耐摩耗性の向上が求められている。
本発明の目的は、耐久性及び耐摩耗性が向上された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビードとカーカスとを備えている。上記カーカスは上記一対のビードの間に架け渡されている。それぞれのビードは、コアと、このコアから半径方向外向きに延びる第一エイペックスとを備えている。このタイヤの幅が最大となる位置が最大幅位置Pとされ、この最大幅位置Pを通り軸方向に延びる直線が基準線Lとされたとき、上記カーカスと上記基準線Lとの交点において、上記カーカスの内面の輪郭は円弧C1を有している。上記円弧C1の中心点Z1は基準線L上に位置している。上記中心点Z1と上記第一エイペックスとの距離の最小値Leは、上記円弧C1の曲率半径R1よりも大きい。
好ましくは、トレッド端から半径方向に延びる直線が基準線Mとされたとき、上記カーカスと上記基準線Mとの交点において、上記カーカスの内面の輪郭が円弧C2を有している。上記円弧C2の曲率半径R2の上記曲率半径R1に対する比(R2/R1)は、0.3以上0.5以下である。
好ましくは、上記ビードは、上記第一エイペックスよりも軸方向外側に位置する第二エイペックスをさらに備えている。上記第一エイペックスの軸方向内側において、上記カーカスの内面の輪郭は円弧C3を有している。上記第一エイペックスの軸方向内側にて上記円弧C3を含む仮想円と接し、かつ上記基準線Mより軸方向外側で上記円弧C2を含む仮想円と接する直線が基準線Nとされたとき、上記第二エイペックスは上記基準線Nの軸方向外側に位置する。
好ましくは、このタイヤは、クリンチをさらに備えている。上記クリンチは上記第二エイペックスの軸方向外側に位置している。半径方向において、上記第二エイペックスの外側端は上記クリンチの外側端の外側に位置している。
発明者らは、耐久性及び耐摩耗性を向上させるためのビードの構造について詳細に検討を行った。その結果、カーカスの輪郭と、ビードの構造との関係が、耐久性に大きく影響することを見出した。ビードの構造を、カーカスの輪郭との関係で決めることにより、トレッド幅を大きくしても、良好な耐久性が実現できることを見出した。
本発明に係る空気入りタイヤでは、このタイヤの幅が最大となる位置が最大幅位置Pとされ、この最大幅位置Pを通り軸方向に延びる直線が基準線Lとされたとき、上記カーカスと上記基準線Lとの交点において、上記カーカスの軸方向内側の輪郭は円弧C1を有している。上記円弧C1の中心点Z1は基準線L上に位置している。上記中心点Z1と上記第一エイペックスとの距離の最小値は、上記円弧C1の曲率半径R1よりも大きい。換言すれば、第一エイペックスは、円弧C1を含む仮想円の外側に位置する。これにより、タイヤが撓んだときの第一エイペックスとカーカスとの間の剪断力が効果的に緩和される。これにより、トレッド幅を大きくしても、ビードでの歪みの集中が緩和される。このタイヤでは良好な耐久性及び耐摩耗性が実現されている。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、空気入りタイヤ2の断面が示された模式図である。この図において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図示されないが、このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。このタイヤ2は、小型トラックに装着される。なお、本発明に係るタイヤ2は、小型トラック用に限られない。乗用車用のタイヤでもよい。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、一対のエッジバンド18、インナーライナー及び一対のチェーファー20を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面22を形成する。トレッド4には、溝24が刻まれている。この溝24により、トレッドパターンが形成されている。図示されないが、トレッド4は、ベース層とキャップ層とを有している。キャップ層は、ベース層の半径方向外側に位置している。キャップ層は、ベース層に積層されている。ベース層は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ8と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、サイドウォール6の端から半径方向略内向きに延びている。クリンチ8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8は、リムのフランジと当接する。
それぞれのビード10は、クリンチ8よりも軸方向内側に位置している。ビード10は、コア26と、第一エイペックス28と、第二エイペックス30とを備えている。コア26はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。第一エイペックス28は、コア26から半径方向外向きに延びている。第一エイペックス28は、半径方向外向きに先細りである。第一エイペックス28は、高硬度な架橋ゴムからなる。第二エイペックス30は、軸方向において第一エイペックス28よりも外側に位置している。第二エイペックス30は、軸方向においてクリンチ8とカーカス12との間に位置している。このタイヤ2では、第二エイペックス30の外側端32は半径方向において第一エイペックス28の先端34よりも外側に位置している。第二エイペックス30は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス12は、カーカスプライを備えている。この実施形態では、カーカス12は、第一プライ36及び第二プライ38の二つのカーカスプライからなる。第一プライ36及び第二プライ38は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。
第一プライ36は、コア26の周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。この折り返しにより、第一プライ36には、主部36aと折返し部36bとが形成されている。主部36aは、第一エイペックス28の軸方向内側を通っている。折返し部36bは、第一エイペックス28の軸方向外側、かつ第二エイペックス30の軸方向内側を通って半径方向外側に延びている。折返し部36bは、第一エイペックス28と第二エイペックス30との間を通っている。この実施形態では、この折返し部36bの端40は、半径方向において、第二エイペックス30の外側端32より外側に位置している。
第二プライ38は、第一エイペックス28と第二エイペックス30との間を通っている。第二プライ38は、折返し部36bと第二エイペックス30との間を通っている。第二プライ38の先端は、コア26の近傍まで延びている。第二プライ38は、コア26の周りにて折り返しを有していない。
図から明らかなとおり、第一プライ36は第二プライ38の内側に位置している。この実施形態では、第一プライ36の内面が、カーカス12の内面を形成する。
図示されないが、第一プライ36及び第二プライ38は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス12が、1枚のプライから形成されてもよい。
ベルト14は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層42及び外側層44からなる。図示されていないが、内側層42及び外側層44のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層42のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層44のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト14の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト14が、3以上の層を備えてもよい。
バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド16の幅はベルト14の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド16は、コードとトッピングゴムとからなる。このバンド16は、コードが螺旋状に巻かれた構造を有する。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
それぞれのエッジバンド18は、バンド16の半径方向外側であって、かつバンド16の端の近傍に位置している。図示されていないが、このエッジバンド18は、コードとトッピングゴムとからなる。このエッジバンド18は、コードが螺旋状に巻かれた構造を有する。このエッジバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト14の端が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナーは、カーカス12の内側に位置している。インナーライナーは、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナーは、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナーの典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナーは、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー20は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー20がリムと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー20は、布とこの布に含浸したゴムとからなっている。チェーファー20がクリンチ8と一体となっていてもよい。この場合、チェーファー20の材質はクリンチ8の材質と同じである。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
本発明では、タイヤ2の外面の輪郭はプロファイルと称される。外面に溝24や突起が設けられている場合は、この溝24や突起がないと仮定して得られる仮想外面を用いて、このプロファイルは表される。このプロファイルは、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填され、タイヤ2に荷重が負荷されていない状態で決められる。
図2には、図1に示されたタイヤ2の一部が示されている。この図では、タイヤ2のプロファイル、第一プライ36の輪郭、コア26の輪郭、第一エイペックス28の輪郭、第二エイペックス30の輪郭及びクリンチ8の輪郭のみが示されている。この図において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図2において、符号Pは、外側面のプロファイル上の位置である。この位置において、このタイヤ2の幅が最大となる。この位置Pは、最大幅位置と称される。直線Lは、最大幅位置Pを通り軸方向に延びる基準線である。位置P1は、基準線Lと、カーカス12の内面との交点である。
図2に示されるとおり、カーカス12の内面の輪郭は、位置P1において円弧C1を備えている。円弧C1は、直線L上に中心点Z1を有する。図2では、円弧C1を含み、円弧C1を延長した仮想円弧CV1が描かれている。この仮想円弧CV1は、円弧C1を第一エイペックス28の近辺まで延長した円弧である。
図2において、両矢印Leは第一エイペックス28と中心点Z1との最小距離である。詳細には、距離Leは、中心点Z1と第一エイペックス28上の任意の点との距離のうちの最小の値である。このタイヤ2では、円弧C1の曲率半径R1は、距離Leより小さい。換言すれば、第一エイペックス28は、その全体が、円弧C1を含む仮想円の外側に位置している。
以下、本発明の作用効果が説明される。
走行状態においては、ベルトの端の近辺からエイペックスの先端近辺にかけて、繰り返し歪みが発生する。トレッド幅が大きいタイヤでは、ショルダー部に負荷される荷重は大きい。このタイヤでは、ビードの部分に負荷される荷重が大きくなる。これにより、ビードの部分で歪みの集中が起こる。これは、耐久性向上の妨げとなる。一方トレッド幅が小さなタイヤでは、トレッドゴムのボリュームが少ないため、耐摩耗性能に劣る。トレッド幅を、タイヤの呼称幅との関係で調整することで、耐久性と耐摩耗性のバランスをとる方法がある。この方法では、十分な耐久性と耐摩耗性能とを得られないことがある。
発明者らは、耐久性及び耐摩耗性を向上させるためのビードの構造について詳細に検討を行った。その結果、カーカスの輪郭と、ビードの構造との関係が、耐久性に大きく影響することを見出した。ビードの構造を、カーカスの輪郭との関係で決めることにより、トレッド幅を大きくしても、良好な耐久性が実現できることを見出した。
本発明に係る空気入りタイヤ2では、このタイヤ2の幅が最大となる位置が最大幅位置Pとされ、この最大幅位置Pを通り軸方向に延びる直線が基準線Lとされたとき、上記カーカス12と上記基準線Lとの交点において、カーカス12の内側面の輪郭は円弧C1を有している。円弧C1の中心点Z1は基準線L上に位置している。上記中心点Z1と第一エイペックス28との最小距離Leは、上記円弧C1の曲率半径R1よりも大きい。換言すれば、第一エイペックス28全体が、円弧C1を含む仮想円の外側に位置する。これにより、タイヤ2が撓んだときの第一エイペックス28とカーカス12との間の剪断力が効果的に緩和される。これにより、トレッド幅を大きくしても、ビード10での歪みの集中が緩和される。このタイヤ2では良好な耐久性及び耐摩耗性が実現されている。
前述のとおり、このタイヤ2では、軸方向において、第二エイペックス30は第一エイペックス28の外側に位置している。第二エイペックス30は、第二プライ38及び折返し部36bとクリンチ8との間に位置している。走行状態において、ビード10の部分に荷重が繰り返し負荷されたとき、この第二エイペックス30は、この荷重を支える。この第二エイペックス30は、カーカス12とクリンチ8との間の剪断力を効果的に緩和する。前述の第一エイペックス28全体を円弧C1を含む仮想円の外側に位置させることと、この第二エイペックス30を配置することの組み合わせにより、第一エイペックス28、カーカス12及びクリンチ8の界面における剪断力が、効果的に緩和される。これにより、トレッド幅を大きくしても、ビード10での歪みの集中がより効果的に緩和される。このタイヤ2では良好な耐久性及び耐摩耗性が実現されている。
従来のタイヤでは、耐久性向上のために、カーカスプライの追加、補強用のフィラーの追加、エイペックスのサイズの拡大、インスレーションの追加等が行われてきた。これらは、タイヤの重量及び製造コストの増大を招来する。重量の増大は、転がり抵抗の増大の要因となる。上記のとおり、本タイヤ2では、部材の追加やサイズの拡大をすることなく、優れた耐久性と耐摩耗性とが実現されている。このタイヤ2では、タイヤ2の重量、転がり抵抗及び製造コストを抑えた上で、優れた耐久性と耐摩耗性とが実現されている。
このタイヤ2では、優れた耐久性を実現したうえで、トレッド幅が大きくされうる。このタイヤ2の接地形状では、接地幅は大きく接地長は短い。接地幅が大きいため、このタイヤ2のコーナーリングパワーは大きい。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。また、接地長が短いことから、このタイヤ2では転がり抵抗は小さくされうる。このタイヤ2では、優れた操縦安定性と低い転がり抵抗とが実現されうる。
曲率半径R1の距離Leに対する比(R1/Le)は、0.95以下が好ましい。比(R1/Le)を0.95以下とすることで、このタイヤ2では、タイヤ2が撓んだときの第一エイペックス28とカーカス12との間の剪断力がより効果的に緩和される。このタイヤ2は耐久性に優れる。比(R1/Le)は0.8以上が好ましい。比(R1/Le)を0.8以上とすることで、このタイヤ2のサイド部は、バランス良く撓む。このタイヤ2のサイド部では、歪みの集中が抑えられる。このタイヤ2では、トレッド幅を大きくしても、ビード10での歪みの集中が効果的に緩和される。このタイヤ2は良好な耐久性及び耐摩耗性が実現されている。
図2に示されるように、このタイヤ2のプロファイルは、トレッド面22においては、ほぼ軸方向に延びる。このプロファイルは、サイド部46においては、ほぼ半径方向に延びる。このタイヤ2のプロファイルは、この軸方向に延びるプロファイルと半径方向に延びるプロファイルとの交点近辺に、その周辺よりも曲率半径の小さな円弧Ctを備えている。トレッド端TEは、この円弧Ctが存在しないとして、軸方向に延びるプロファイル及び半径方向に延びるプロファイルを直線で延長したときの、これらの交点として定義される。なお、プロファイルが円弧Ctを備えていないタイヤがある。この場合、トレッド面22の部分の軸方向に延びるプロファイルとサイド部の部分の半径方向に延びるプロファイルとの交点が、トレッド端TEである。
図2において、直線Mは、トレッド端TEを通り半径方向に延びる基準線である。位置P2は、基準線Mと、カーカス12の内面との交点である。基準線Mとカーカスとが2以上の交点を有するときは、位置P2は、最も半径方向外側に位置する交点である。図に示されるとおり、カーカス12の内面の輪郭は、位置P2において、円弧C2を備えている。図では円弧C2を含み、円弧C2を延長した仮想円弧CV2が描かれている。
円弧C1の曲率半径R1と円弧C2の曲率半径R2のバランスは、ベルト14の端の近辺から第一エイペックス28の先端近辺にかけての繰り返し歪みに大きな影響を及ぼす。さらに、曲率半径R1と曲率半径R2とは、トレッド幅の大きさに影響を与える。曲率半径R1と曲率半径R2とを適正に整えることで、十分なトレッド幅を確保しつつ、歪みの集中が抑えられうる。これにより、優れた耐久性と耐摩耗性とが実現されうる。
円弧C2の曲率半径R2の円弧C1の曲率半径R1に対する比(R2/R1)は0.3以上が好ましい。比(R2/R1)を0.3以上とすることで、このタイヤ2では、ベルト14の端の近辺からエイペックスの先端近辺にかけてのサイド部46が、バランスよく撓みうる。このタイヤ2では、歪みの集中が抑えられる。このタイヤ2は、良好な耐久性が実現されている。この観点から、比(R2/R1)は0.35以上がより好ましい。比(R2/R1)は0.5以下が好ましい。比(R2/R1)を0.5以下とすることで、このタイヤ2は十分な大きさのトレッド幅を有する。このタイヤ2では、良好な耐摩耗性が実現されている。この観点から、比(R2/R1)は0.45以下がより好ましい。
図2において、両矢印H1は、第一エイペックス28の高さである。この高さH1は、第一エイペックス28の底面の軸方向中心から先端までの長さで表される。位置P3は、高さH1の中点を通り軸方向に延びる直線と、カーカス12の内面との交点である。図に示されるとおり、カーカス12の内面の輪郭は、第一エイペックス28の軸方向内側に円弧C3を備えている。詳細には、カーカス12の内面の輪郭は、位置P3において軸方向内向きに凸な円弧C3を備えている。図では円弧C3を含み、円弧C3を延長した仮想円弧CV3が描かれている。
図において、基準線Nは、円弧C3を含む仮想円と円弧C2を含む仮想円との共通接線である。基準線Nは、第一エイペックス28の軸方向外側近辺で円弧C3を含む仮想円と接している。基準線Nは、基準線Mの軸方向外側で、円弧C2を含む仮想円と接している。基準線Nは、仮想円弧CV2と仮想円弧CV3との共通接線である。
図に示されるように、第二エイペックス30は、基準線Nよりも軸方向外側に位置しているのが好ましい。このようにすることで、タイヤ2が撓んだとき、第二エイペックス30に歪みが集中することが防止される。これは、第二エイペックス30の耐久性に貢献する。このタイヤ2では、優れた耐久性が実現されている。
図2において、符号Peは、円弧C1の軸方向内側端である。すなわち、カーカス12の内面の輪郭は、少なくとも位置P1から内側端Peの位置までは、円弧C1で構成されている。図で示されるように、半径方向において、内側端Peは、第二エイペックス30の外側端32よりも内側に位置するのが好ましい。このようにすることで、このタイヤ2のサイド部46がバランスよく撓みうる。このタイヤ2では、歪みの集中が抑えられる。このタイヤ2では、良好な耐久性が実現されている。
半径方向において、内側端Peは、クリンチ8の外側端よりも内側に位置するのが好ましい。このようにすることで、このタイヤ2のサイド部46がバランスよく撓みうる。このタイヤ2では、歪みの集中が抑えられる。このタイヤ2では、良好な耐久性が実現されている。
図1及び2に示されるように、半径方向において第二エイペックス30の外側端32はクリンチ8の外側端よりも外側に位置するのが好ましい。この第二エイペックス30は、カーカス12とクリンチ8との間の剪断力を効果的に緩和する。これにより、トレッド幅を大きくしても、ビード10での歪みの集中がより効果的に緩和される。このタイヤ2では良好な耐久性及び耐摩耗性が実現されている。
図2において、両矢印Dcは、第二エイペックス30の外側端32とクリンチ8の外側端48との半径方向距離である。カーカス12とクリンチ8との間の剪断力を効果的に緩和するとの観点から、距離Dcは2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。ビード10の部分の剛性を適正に保つとの観点から、距離Dcは10mm以下が好ましく、9mm以下がより好ましい。
第一エイペックス28の高さH1は5mm以上が好ましい。この高さH1が5mm以上に設定されることにより、第一エイペックス28がビード10の部分の剛性に効果的に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。高さH1は15mm以下が好ましい。この高さH1が15mm以下に設定されることにより、この第一エイペックス28の剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2では優れた乗り心地が維持されている。
図1において、両矢印H2は、第二エイペックス30の高さである。高さH2は、第二エイペックス30の外側端32と内側端との距離である。高さH2は、20mm以上が好ましい。高さH2を20mm以上とすることで、この第二エイペックス30は、ビード10の部分の剛性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、優れた操縦安定性が実現されている。この観点から、高さH2は25mm以上がより好ましい。高さH2は60mm以下が好ましい。高さH2を60mm以下とすることで、第二エイペックス30の縦バネ定数への影響が抑えられる。このタイヤ2では、良好な乗り心地が維持されている。さらにこの第二エイペックス30の、タイヤ2質量への影響が抑えられている。この第二エイペックス30の転がり抵抗への影響が抑えられている。この観点から、高さH2は55mm以下がより好ましい。
このタイヤ2では、第一エイペックス28の複素弾性率E1は60MPa以上が好ましい。この弾性率E1が60MPa以上に設定されることにより、第一エイペックス28がタイヤ2の支持に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。複素弾性率E1は70MPa以下が好ましい。この弾性率E1が70MPa以下に設定されることにより、第一エイペックス28による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2では、良好な乗り心地が維持されている。
このタイヤ2では、第二エイペックス30の複素弾性率E2は60MPa以上が好ましい。この弾性率E2が60MPa以上に設定されることにより、第二エイペックス30が剛性に寄与する。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。複素弾性率E2は70MPa以下が好ましい。この弾性率E2が70MPa以下に設定されることにより、第二エイペックス30による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2では、良好な乗り心地が維持されている。
このタイヤ2では、クリンチ8の複素弾性率Ecは10MPa以上90MPa以下が好ましい。この複素弾性率Ecが10MPa以上に設定されることにより、クリンチ8が剛性に寄与する。このタイヤ2では、歪みが効果的に抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この複素弾性率Ecが90MPa以下に設定されることにより、クリンチ8による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。
本発明では、第一エイペックス28の複素弾性率E1、第二エイペックス30の複素弾性率E2及びクリンチ8の複素弾性率Ecは「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。測定条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
図3には、本発明の他の実施形態における空気入りタイヤ52が示されている。この図において、上下方向がタイヤ52の半径方向であり、左右方向がタイヤ52の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ52の周方向である。このタイヤ52の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ52は、トレッド54、一対のサイドウォール56、一対のクリンチ58、一対のビード60、カーカス62、ベルト64、バンド66、一対のエッジバンド68、インナーライナー及び一対のチェーファー70を備えている。このタイヤ52は、チューブレスタイプである。このタイヤ52では、クリンチ58、ビード60及びカーカス62を除き、図1のタイヤ2と同じである。以下では、クリンチ58、ビード60及びカーカス62について説明がされる。
それぞれのクリンチ58は、サイドウォール56の半径方向略内側に位置している。クリンチ58は、サイドウォール56の端から半径方向略内向きに延びている。クリンチ58は、軸方向において、ビード60及びカーカス62よりも外側に位置している。クリンチ58は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ58は、リムのフランジと当接する。
それぞれのビード60は、クリンチ58よりも軸方向内側に位置している。ビード60は、コア72と、第一エイペックス74とを備えている。コア72はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。第一エイペックス74は、コア72から半径方向外向きに延びている。第一エイペックス74は、半径方向外向きに先細りである。第一エイペックス74は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス62は、カーカスプライを備えている。この実施形態では、カーカス62は、第一プライ76及び第二プライ78の二つのカーカスプライからなる。第一プライ76及び第二プライ78は、両側のビード60の間に架け渡されており、トレッド54及びサイドウォール56に沿っている。
第一プライ76は、コア72の周りにて、軸方向内側から外側に向かう折り返しを有する。この折り返しにより、第一プライ76には、主部76aと折返し部76bとが形成されている。主部76aは、第一エイペックス74の軸方向内側を通っている。折返し部76bは、第一エイペックス74の軸方向外側を通り半径方向外側に延びている。
第二プライ78は、第一エイペックス74とクリンチ58との間を通っている。第二プライ78は、折返し部76bとクリンチ58との間を通っている。第二プライ78の先端は、コア72の近傍まで延びている。第二プライ78は、コア72の周りにて折り返しを有しない。
図示されないが、符号Pは、外側面のプロファイル上の位置である。この位置において、このタイヤ52の幅が最大となる。この位置Pは、最大幅位置と称される。直線Lは、最大幅位置Pを通り軸方向に延びる基準線である。位置P1は、基準線Lと、カーカス62の内面との交点である。
カーカス62の内面の輪郭は、位置P1において円弧C1を備えている。円弧C1は、直線L上に中心点Z1を有する。
図示されないが、両矢印Leは第一エイペックス74と中心点Z1との最小距離である。詳細には、距離Leは、中心点Z1と第一エイペックス74上の任意の点との距離のうちの最小の値である。このタイヤ52では、円弧C1の曲率半径R1は、距離Leより小さい。換言すれば、第一エイペックス74は、その全体が、円弧C1を含む仮想円の外側に位置している。
本発明に係る空気入りタイヤ52では、このタイヤ52の幅が最大となる位置が最大幅位置Pとされ、この最大幅位置Pを通り軸方向に延びる直線が基準線Lとされたとき、上記カーカス62と上記基準線Lとの交点において、カーカス62の内側面の輪郭は円弧C1を有している。円弧C1の中心点Z1は基準線L上に位置している。上記中心点Z1と第一エイペックス74との最小距離Leは、上記円弧C1の曲率半径R1よりも大きい。換言すれば、第一エイペックス74全体が、円弧C1を含む仮想円の外側に位置する。これにより、タイヤ52が撓んだときの第一エイペックス74とカーカス62との間の剪断力が効果的に緩和される。これにより、トレッド幅を大きくしても、ビード60での歪みの集中が緩和される。このタイヤ52では良好な耐久性及び耐摩耗性が実現されている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実験1]
[実施例1]
図1に示された構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤのサイズは、「205/75R16C 113/111R」とされた。このタイヤでは、曲率半径R1は90mm、距離Leは95mmとされた。このタイヤでは、第二エイペックス30は、基準線Nの軸方向外側に位置している。第一エイペックスの高さH1は15mmであり、第二エイペックスの高さH2は、65mmである。距離Dcは20とされた。
[実施例1]
図1に示された構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤのサイズは、「205/75R16C 113/111R」とされた。このタイヤでは、曲率半径R1は90mm、距離Leは95mmとされた。このタイヤでは、第二エイペックス30は、基準線Nの軸方向外側に位置している。第一エイペックスの高さH1は15mmであり、第二エイペックスの高さH2は、65mmである。距離Dcは20とされた。
[比較例1]
比較例1のタイヤは、カーカスプライが3枚とされたことの他は図3に示された構成を備えている。追加されたカーカスプライは、コアの周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。このタイヤの仕様は下記の表1に示されている。このタイヤは、従来のタイヤである。
比較例1のタイヤは、カーカスプライが3枚とされたことの他は図3に示された構成を備えている。追加されたカーカスプライは、コアの周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。このタイヤの仕様は下記の表1に示されている。このタイヤは、従来のタイヤである。
[実施例2]
カーカスプライが3枚とされた他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。追加されたカーカスプライは、コアの周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。
カーカスプライが3枚とされた他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。追加されたカーカスプライは、コアの周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。
[比較例2]
距離Leが曲率半径R1より小さくされたことの他は実施例2と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
距離Leが曲率半径R1より小さくされたことの他は実施例2と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[実施例3]
比(R2/L1)を表1の通りとした他は実施例2と同様にして、実施例3のタイヤを得た。追加されたカーカスプライは、コアの周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。
比(R2/L1)を表1の通りとした他は実施例2と同様にして、実施例3のタイヤを得た。追加されたカーカスプライは、コアの周りにて軸方向内側から外側に向かう折り返しを有している。
[実施例4]
図3の構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例4のタイヤを得た。
図3の構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた実施例4のタイヤを得た。
[実施例5−9]
比(R2/L1)を表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−9のタイヤを得た。
比(R2/L1)を表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−9のタイヤを得た。
[耐久性]
タイヤを正規リム(サイズ:5.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を525kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、15.74kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤに損傷が確認されるまでの走行距離を、測定した。ただし、30000km走行した時点で、損傷がなければ試験を終了させた。この結果が、30000km走行した場合を100とした指数として、下記の表1−2に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
タイヤを正規リム(サイズ:5.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を525kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、15.74kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤに損傷が確認されるまでの走行距離を、測定した。ただし、30000km走行した時点で、損傷がなければ試験を終了させた。この結果が、30000km走行した場合を100とした指数として、下記の表1−2に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
[耐摩耗性]
タイヤを標準リム(サイズ=5.5J)に組み込み、市販の乗用車の前輪に装着した。このタイヤの内圧は400kPaとされた。装着後、JATMAにて規定される最大負荷荷重の75%に相当する縦荷重をタイヤに負荷した。テストコースで、この車両を走行距離が150kmとなるまで走行させた。このタイヤの摩耗量を測定した。この値の逆数が、比較例1を100とした指数値で、下記表1−2に示されている。この値が大きいほど、摩耗に対するタイヤの寿命が長いことを示す。値が大きいほど好ましい。
タイヤを標準リム(サイズ=5.5J)に組み込み、市販の乗用車の前輪に装着した。このタイヤの内圧は400kPaとされた。装着後、JATMAにて規定される最大負荷荷重の75%に相当する縦荷重をタイヤに負荷した。テストコースで、この車両を走行距離が150kmとなるまで走行させた。このタイヤの摩耗量を測定した。この値の逆数が、比較例1を100とした指数値で、下記表1−2に示されている。この値が大きいほど、摩耗に対するタイヤの寿命が長いことを示す。値が大きいほど好ましい。
[質量]
タイヤの質量を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が小さいほど、質量が小さいことが示されている。数値が小さいほど、好ましい。
タイヤの質量を計測した。この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が小さいほど、質量が小さいことが示されている。数値が小さいほど、好ましい。
[転がり抵抗]
転がり抵抗試験機を用い、「ISO 28580」の規格に準拠して、下記の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:5.5J
内圧:525kPa
荷重:15.74kN
速度:80km/h
この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が小さいほど好ましい。
転がり抵抗試験機を用い、「ISO 28580」の規格に準拠して、下記の測定条件で転がり抵抗を測定した。
使用リム:5.5J
内圧:525kPa
荷重:15.74kN
速度:80km/h
この結果が、比較例1を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が小さいほど好ましい。
表1−2に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された空気入りタイヤは、様々な車輌にも適用されうる。
2、52・・・タイヤ
4、54・・・トレッド
6、56・・・サイドウォール
8、58・・・クリンチ
10、60・・・ビード
12、62・・・カーカス
14、64・・・ベルト
16、66・・・バンド
18、68・・・エッジバンド
20、70・・・チェーファー
22・・・トレッド面
24・・・溝
26、72・・・コア
28、74・・・第一エイペックス
30・・・第二エイペックス
32・・・第二エイペックスの外側端
34・・・第一エイペックスの先端
36、76・・・第一プライ
36a、76a・・・第一プライの主部
36b、76b・・・第一プライの折返し部
38、78・・・第二プライ
40・・・折返し部の端
42・・・内側層
44・・・外側層
46・・・サイド部
48・・・クリンチの外側端
4、54・・・トレッド
6、56・・・サイドウォール
8、58・・・クリンチ
10、60・・・ビード
12、62・・・カーカス
14、64・・・ベルト
16、66・・・バンド
18、68・・・エッジバンド
20、70・・・チェーファー
22・・・トレッド面
24・・・溝
26、72・・・コア
28、74・・・第一エイペックス
30・・・第二エイペックス
32・・・第二エイペックスの外側端
34・・・第一エイペックスの先端
36、76・・・第一プライ
36a、76a・・・第一プライの主部
36b、76b・・・第一プライの折返し部
38、78・・・第二プライ
40・・・折返し部の端
42・・・内側層
44・・・外側層
46・・・サイド部
48・・・クリンチの外側端
Claims (4)
- 一対のビードとカーカスとを備えており、
上記カーカスが上記一対のビードの間に架け渡されており、
それぞれのビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びる第一エイペックスとを備えており、
このタイヤの幅が最大となる位置が最大幅位置Pとされ、この最大幅位置Pを通り軸方向に延びる直線が基準線Lとされたとき、
上記カーカスと上記基準線Lとの交点において、上記カーカスの内面の輪郭が円弧C1を有しており、
上記円弧C1の中心点Z1が基準線L上に位置しており、
上記中心点Z1と上記第一エイペックスとの距離の最小値Leが、上記円弧C1の曲率半径R1よりも大きい空気入りタイヤ。 - トレッド端から半径方向に延びる直線が基準線Mとされたとき、
上記カーカスと上記基準線Mとの交点において、上記カーカスの内面の輪郭が円弧C2を有しており、
上記円弧C2の曲率半径R2の上記曲率半径R1に対する比(R2/R1)が、0.3以上0.5以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 上記ビードが、上記第一エイペックスよりも軸方向外側に位置する第二エイペックスをさらに備えており、
上記第一エイペックスの軸方向内側において、上記カーカスの内面の輪郭が円弧C3を有しており、
上記第一エイペックスの軸方向内側にて上記円弧C3を含む仮想円と接し、かつ上記基準線Mより軸方向外側で上記円弧C2を含む仮想円と接する直線が基準線Nとされたとき、
上記第二エイペックスが上記基準線Nの軸方向外側に位置する請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - クリンチをさらに備えており、
上記クリンチが上記第二エイペックスの軸方向外側に位置しており、
半径方向において、上記第二エイペックスの外側端が上記クリンチの外側端の外側に位置している請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016002537A JP2017121908A (ja) | 2016-01-08 | 2016-01-08 | 空気入りタイヤ |
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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ID=59305578
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20210300128A1 (en) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Tire |
| CN114312166A (zh) * | 2022-01-27 | 2022-04-12 | 青岛双星轮胎工业有限公司 | 一种三角胶及防爆轮胎 |
| WO2022158086A1 (ja) * | 2021-01-22 | 2022-07-28 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
| US20220348039A1 (en) * | 2019-11-05 | 2022-11-03 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
| CN116080311A (zh) * | 2023-03-03 | 2023-05-09 | 正新橡胶(中国)有限公司 | 一种轮胎的外胎及轮胎 |
-
2016
- 2016-01-08 JP JP2016002537A patent/JP2017121908A/ja active Pending
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| CN114312166B (zh) * | 2022-01-27 | 2024-01-09 | 青岛双星轮胎工业有限公司 | 一种三角胶及防爆轮胎 |
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