JP2017124861A - キャップシール、及びキャップシール付き容器 - Google Patents
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Abstract
Description
キャップシールには、通常、開封用横ミシン目が形成されている。このキャップシールが容器に装着されたキャップシール付き容器を購入した者は、開封用横ミシン目にて切り取って開封する。
この点、キャップシールを破断させるような悪戯が行われることがある。例えば、購入の意思がないのに、キャップシールを回して開封用ミシン目で破断させた後、元のように戻してキャップシールが未開封のように装うという悪戯が行われることがある。以下、このような悪戯目的でキャップシールを破断させることを「不正開封」という。
本発明の好ましいキャップシールは、前記読取り領域が、正面視略矩形状であり、前記破断用補助線の仮想延長線が前記読取り領域の縁に対して鋭角を成して交差するように、前記破断用補助線が配置されている。
本発明の好ましいキャップシールは、前記破断用補助線が、筒状体の周方向に延び、前記筒状体のうち、前記破断用補助線の上方に、周方向に延びる開封用補助線が形成されている。
このキャップシール付き容器は、上記いずれかのキャップシールが、容器のキャップ部を含んで熱収縮装着されている。
本明細書において、「上」及び「下」は、キャップシール付き容器を自立させた状態を基準にしている。キャップシールの軸方向は、キャップシールを円筒状に開いた状態で、その円筒の全ての中心を通る線方向であり、キャップシールの周方向は、その円筒の軸周り方向であって、キャップシールを扁平状に折り畳んだときには、前記軸方向と直交する方向となる。正面視は、キャップシールの外面に対して鉛直方向から見ることをいう。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
本明細書において、平行は、厳密な角度関係のみならず、本発明の属する技術分野において許容される誤差範囲を含むものとする。例えば、平行は、厳密な角度±10度の範囲内であることを意味し、好ましくは、±5度の範囲内である。また、本明細書において、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。
<キャップシール>
本発明のキャップシールAは、周方向に熱収縮可能な筒状体1と、前記筒状体1に設けられた読取り領域2と、前記筒状体1に形成された破断用補助線3と、を有し、破断用補助線3の仮想延長線が前記読取り領域2の縁を交差するように、前記破断用補助線3が配置されている。
筒状体1は、熱収縮性フィルムが筒状に形成されたものである。容器に熱収縮装着される前のキャップシールAは、図1及び図2に示すように、円筒状に開くことができる。なお、本発明において、「キャップシールA」は、容器に装着する前の状態を意味することに留意されたい。以下、熱収縮させる前のキャップシールに符号Aを、容器に熱収縮装着した後のキャップシールに符号Bを付して区別するものとする。
キャップシールAは、容器に装着する際には筒状に開かれるが、通常の運搬及び保管時には、図3乃至図5に示すように、扁平状に折り畳まれている。図示例では、キャップシールAは、後述する機械的読取り媒体21の幅方向(筒状体1の周方向に相当)の中央部を折り目として、扁平状に折り畳まれている。
なお、現実的な製造工程では、キャップシールAは、その複数が連続的に繋がった連続体であって扁平状に折り畳まれた連続体の形態で提供され、この連続体を適宜切断して個々のキャップシールAが得られる。
前記熱収縮性フィルムとしては、熱収縮性を有する合成樹脂フィルム、不織布及び発泡樹脂フィルム並びにこれらの積層フィルムなどが挙げられる。なお、前記積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、熱収縮性を有さない層と熱収縮性を有する層の積層物であってもよい。好ましくは、熱収縮性フィルムとして、合成樹脂フィルム又は合成樹脂積層フィルムが用いられる。
前記合成樹脂フィルム又は合成樹脂積層フィルムの材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。前記熱収縮性を有する合成樹脂フィルムは、1つの樹脂層で構成されていてもよく、又、異種若しくは同種の異なる複数の樹脂層から構成されていてもよい。比較的軟らかく且つ周方向に裂けやすいことから、ポリスチレン系樹脂層を含むフィルムを用いることが好ましく、さらに、ポリスチレン系樹脂フィルム、或いは、ポリスチレン系樹脂層とポリエステル系樹脂層が積層された積層フィルムを用いることがより好ましい。
前記熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20μm〜100μm、更に、20μm〜80μm程度のものを用いることができる。
前記熱収縮性フィルムの第1方向(熱収縮方向)における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは20%以上であり、より好ましくは、30%以上であり、さらに好ましくは40%以上である。なお、前記第1方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記第1方向における熱収縮率は、理論上、100%未満である。前記熱収縮性フィルムが第2方向に熱変化するフィルムである場合、その第2方向における熱収縮率は、例えば、−3〜15%であり、好ましくは0〜12%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、85℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(第1方向又は第2方向の元の長さ)−(第1方向又は第2方向の浸漬後の長さ)}/(第1方向又は第2方向の元の長さ)]×100。
前記第1側端部11と第2側端部12の接着方法は、特に限定されず、溶剤を用いた溶着、接着剤を用いた接着などが挙げられる。
筒状体1の周長は、例えば、容器の被装着部位の最大周長×1倍を超え同×1.5倍以下であり、好ましくは同×1.01倍〜同×1.3倍であり、より好ましくは同×1.02倍〜同×1.15倍である。
前記機械的読取り媒体21は、所定の情報を含んでおり、その情報は、光学的又は電気的なリーダーにて読み取られる。機械的読取り媒体21を筒状体1に設けることによって、読取り領域2に機械的に読み取り可能な情報が具備される。
光学的に読み取られる情報は、一定の規則に従い一次元や二次元などのコードに変換され、光学的に読み取り可能な表示(機械的読取り媒体)に置き換えられている。このような光学的読み取り表示としては、例えば、図示例のようなバーコード、その他、図示しないが、QRコード(登録商標)などのマトリックス式二次元コード、スタック式二次元コードなどが挙げられる。前記バーコードなどの表示を、筒状体1の一部の領域に設けることにより、その領域に機械的読取り媒体21が具備される。前記のような表示は、一般に、印刷法にて形成される。前記表示は、筒状体1の内面(熱収縮性フィルムの裏面)又は筒状体1の外面(熱収縮性フィルムの表面)に印刷される。前記表示を筒状体1の内面に設ける場合、その表示を視認できるようにするため、透明性に優れた熱収縮性フィルムを用いることが好ましい。
読取り領域2の位置(換言すると、機械的読取り媒体21を設ける位置)は、筒状体1の面内であれば特に限定されないが、好ましくは、シール部13を除いた筒状体1の面内である。シール部13は、熱収縮性フィルムが2重に重なって接着された部分であり、容易に破断できないので、このシール部13を含む領域を読取り領域2とすると、不正開封時に読取り領域2を十分に破断できないおそれがある。
また、容器に装着後の関係において、読取り領域2の上縁が容器のキャップ部の下端に一致又はその下端の下方に位置するように、読取り領域2が筒状体1に形成される。
図示例では、読取り領域2は、筒状体1のうち、後述する周開封用補助線よりも下方の領域の一部分に配置されている。
前記読取り領域2の平面視形状は、機械的読取り媒体21の外形によって画成される。機械的読取り媒体21の外形は、その媒体の外縁を結んで画成される大まかな形状をいう。図6において、読取り領域2の平面視形状の外形を一点鎖線で示している。例えば、機械的読取り媒体21が図示例のようなバーコードのような光学的読み取り表示の場合には、読取り領域2の平面視形状は、略矩形状である。かかる光学的読み取り表示の外形は、数字部分の各外縁とバー部分の各外縁を結んで画成される。
機械的読取り媒体21がICチップ及びアンテナ部のような電気的に読み取り可能な媒体である場合には(図示せず)、読取り領域2の平面視形状は、略矩形状、略円形状、略楕円形状などである。かかるICチップ及びアンテナ部などからなる媒体の外形は、通常、アンテナ部の外縁を結んで画成される。
破断用補助線は、筒状体1を切れ易くするために筒状体1に形成される線である。破断用補助線としては、ミシン目線、切込み線、ハーフカット線などが挙げられる。
前記ミシン目線は、ミシン針の縫い目跡の如く、熱収縮性フィルム(筒状体1)の厚み方向に貫通する貫通孔部が断続的に連なった線である。つまり、ミシン目線は、貫通孔部と非貫通部が交互に連なって形成された線である。ミシン目線は、複数の貫通孔部が非貫通部を介して並び、全体として1つの線として観念できる。ミシン目線の1つの貫通孔部の平面視形状は、略円形状又は略楕円形状(ピンホール状)、細長い線状、V字状、Y字状などが挙げられる。図6ではピンホール状の貫通孔部を有するミシン目線を例示している。
ミシン目線の貫通孔部と切込み線は、いずれも筒状体1の厚み方向に貫通している点で共通するが、切込み線は、その長さがミシン目線の貫通孔部の長さよりも大きい点において相違する。ミシン目線の貫通孔部の長さは、そのミシン目線が延びる方向における長さをいい、ミシン目線の非貫通部の長さは、対象となる非貫通部の両側に存する2つの貫通孔部の最短直線長さをいう。切込み線の長さは、対象となる切込み線の両端部間の直線長さをいう。
前記ハーフカット線は、熱収縮性フィルム(筒状体1)の厚み方向に貫通せず、略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。
開封用補助線は、キャップシールBを開封する際に、筒状体1を切れ易くするために筒状体1に形成される線である。
この点、破断用補助線と開封用補助線は、筒状体1が切れ易くなるために設けられる点において共通するが、破断用補助線は、不正開封時に破断することを予定して形成される補助線であるのに対し、開封用補助線は、キャップシール付き容器の購入者が、キャップシールを正規に開封する際に利用されることを予定した補助線である。換言すると、破断用補助線は、不正開封を発見する目的で形成された補助線であり、開封用補助線は、正規開封する際の便宜目的で形成された補助線である。
開封用補助線としては、上述のような、ミシン目線、切込み線、ハーフカット線などが挙げられる。
前記開封用補助線及び破断用補助線は、それぞれ独立して、1つ又は複数設けられる。開封用補助線としては、ミシン目線を用いることが好ましく、破断用補助線としては、ミシン目線若しくは切込み線又はミシン目線及び切込み線の組み合わせを用いることが好ましい。
具体的には、筒状体1には、軸方向に延びる開封用補助線41と、周方向に延びる開封用補助線42と、破断用補助線3と、が形成されている。以下、軸方向に延びる開封用補助線41を「軸開封用補助線41」といい、周方向に延びる開封用補助線42を「周開封用補助線42」という。
また、軸開封用補助線41として、ミシン目線が用いられた場合を図示している。
軸開封用補助線41(ミシン目線)の貫通孔部の長さは、適宜設定でき、例えば、0.5mm〜2.5mmであり、軸開封用補助線41の非貫通部の長さは、適宜設定でき、例えば、0.5mm〜2.5mmである。
周開封用補助線42は、筒状体1の上縁から下方に離れた位置に形成されている。周開封用補助線42は、周方向全体に形成されていてもよく、一部分を除いて周方向に形成されていてもよい。図示例では、周開封用補助線42、前記一対の軸開封用補助線41,41で挟まれる領域19を除いて、周方向全体に形成されている。また、周開封用補助線42の両端部は、それぞれ軸開封用補助線41の下端部に連設されている。なお、前記一対の軸開封用補助線41で挟まれる領域19は、筒状体1の周方向において2つ観念できるが、ここでは幅狭の領域を指している。もっとも、周開封用補助線42は、前記領域19を除く範囲において、周方向全体に形成されている場合に限られず、前記領域19を除く範囲において周方向の一部分に形成されていてもよい。
必要に応じて、前記幅狭の領域19には、開封用切り目43が形成されている。開封用切り目43は、例えば、一対の軸開封用補助線41,41の下端部に繋がり、且つ、周開封用補助線42の延長線上に形成されている。開封用切り目43は、切込み線と同様に、筒状体1の厚み方向に貫通する所定長さの切り目である。
また、周開封用補助線42として、ミシン目線が用いられた場合を図示している。
周開封用補助線42(ミシン目線)の貫通孔部の長さは、適宜設定でき、例えば、0.3mm〜2.5mmであり、周開封用補助線42の非貫通部の長さは、適宜設定でき、例えば、0.5mm〜2.8mmである。
すなわち、破断用補助線3は、その破断用補助線3の仮想延長線が前記読取り領域2の1つの縁を交差するように、筒状体1の面内に配置されている。
前記読取り領域2の1つの縁は、読取り領域2の平面視形状を形作る辺の1つをいう。
前記仮想延長線は、読取り領域2の少なくとも1つの縁を交差していればよく、例えば、2つの縁を交差していてもよい(仮想延長線を長く引くと、例えば、図6に示すように、読取り領域の左縁と右縁に交差するように、2つの縁に交差する)。
詳しくは、破断用補助線3は、例えば、筒状体1の周方向に延設されている。破断用補助線3は、周方向に対して傾斜して延設されていてもよく、或いは、筒状体1の周方向と平行に延設されていてもよい。
破断用補助線3は、ミシン目線、切込み線及びハーフカット線から選ばれる少なくとも1つが用いられる。図示例では、破断用補助線3は、ミシン目線及び切込み線の組み合わせからなる。
第1破断用補助線31は、ミシン目線が用いられ、第2破断用補助線32は、切込み線が用いられている。ここでは、破断用補助線3は、第1破断用補助線31と第2破断用補助線32から構成される。
第1破断用補助線31は、筒状体1の周方向と平行に延設されており、第2破断用補助線32も、筒状体1の周方向と平行に延設されている。
前記第1破断用補助線31と周開封用補助線42との距離Hは、図3に示すように、第1破断用補助線31と周開封用補助線42との軸方向における直線長さ(軸方向における両線の間隔)をいう。前記距離が周方向において均等でない場合には、その最大長さをいう。
第1破断用補助線31は、読取り領域2を除いて、読取り領域2の左側から読取り領域2の右側にまで周方向に延設されている。従って、第1破断用補助線31の左端部及び右端部は、読取り領域2の左縁2a及び右縁2bの近くに配置されている。例えば、第1破断用補助線31は、筒状体1の周長×9/10〜筒状体1の周長×1/10程度に亘って形成されている。
第2破断用補助線32は、その端部が前記読取り領域2の縁又はその縁の近傍に配置されている。図示例では、第2破断用補助線32の端部は、読取り領域2の縁の近傍に配置されている。ここで、本明細書において「近傍」は、例えば、ある部分と他の部分との距離が5mm以下である場合を含む。そして、前記第2破断用補助線32の端部が読取り領域2の縁の近傍に配置されているとは、第2破断用補助線32の端部と読取り領域2の縁との距離(ここでの距離は、その端部と縁との間における直線長さをいう)が5mm以下である場合を含む。また、前記端部が読取り領域2の縁に配置されているとは、特に図示しないが、破断用補助線3の端部が読取り領域2の縁に重なる又は少し交差していること意味する。
また、前記仮想延長線の読取り領域2の縁に対する角度は、特に限定されないが、図示例のように、略矩形状の読取り領域2の1つの縁が軸方向と平行で且つ第2破断用補助線32が筒状体1の周方向と平行に形成されている場合には、前記角度は、90度となる。
図示例では、仮想延長線は、バー部分21aの長手方向と平行である。
第1破断用補助線31がミシン目線である場合、その貫通孔部の長さは、適宜設定でき、例えば、0.5mm〜2.8mmであり、第1破断用補助線31の非貫通部の長さは、適宜設定でき、例えば、0.3mm〜2.5mmである。第1破断用補助線31と周開封用補助線42が何れもミシン目線である場合の、前記フィルム切断性の高い第1破断用補助線31の構成方法としては、(a)第1破断用補助線31(ミシン目線)の貫通孔部の長さを周開封用補助線42の貫通孔部の長さよりも大きくする、(b)第1破断用補助線31の非貫通部の長さを周開封用補助線42の非貫通部の長さよりも小さくする、(c)第1破断用補助線31の貫通孔部の長さを周開封用補助線42の貫通孔部の長さよりも大きくし且つ第1破断用補助線31の非貫通部の長さを周開封用補助線42の非貫通部の長さよりも小さくする、ことなどが挙げられる。
第2破断用補助線32(切込み線)の長さは、特に限定されないが、例えば、第1破断用補助線31の貫通孔部の最大長さよりも大きく、好ましくは、3mm以上であり、より好ましくは、4mm以上であり、さらに好ましくは、5mm以上である。
この図示例の軸開封用補助線41は、概念上、破断用補助線と言えるが、この軸開封用補助線41は、装着済みのキャップシールを正規に開封する際に利用されることを予定しているので、ここでは、開封用補助線の範疇に含めている。
なお、読取り領域2の面内には、軸開封用補助線41、周開封用補助線42及び破断用補助線3は形成されておらず、読取り領域2は、フィルムのままである。読取り領域2の面内に軸開封用補助線41などが形成されていないので、機械的読取り媒体21の情報をリーダーにて支障なく読み取ることができる。
なお、予備成形したキャップシール又は予備成形した天板付きキャップシールの具体的な構成は、例えば、特開2006−282246などに開示されているので、それを参照されたい。
本発明のキャップシールAは、キャップ部を有する各種容器に装着して使用される。かかるキャップ部を含む容器の被装着部位にキャップシールAを熱収縮装着することにより、キャップ部を保護できると共に、容器が未開封であることを証明できる。
容器6は、図7に示すように、内容物を収納する収納空間を有する胴部61と、前記胴部61の端部に取り付けられたキャップ部62と、を有する。
胴部61の外形は、内部に内容物を収納できる中空状であれば特に限定されず、略円柱状、略楕円柱状、略四角柱状や略三角柱状などの略多角柱状、略三角錐状などの略多角錐状、略瓢箪形状、略だるま形状、及びこれらの形状が組み合わされた立体形状などでもよい。前記略多角柱状や略多角錐状の「略」は、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、略円柱状、略楕円柱状、略瓢箪形状及び略だるま形状の「略」は、円弧の一部が膨らむ又は窪んでいる形状、円弧の一部が直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
また、胴部61の外形は、直胴状でもよく、直胴状でなくてもよい。直胴状は、軸方向において周長が変わらない形状をいう。
具体的には、図示例の胴部61は、下方側に配置された第1部分611と、上方側に配置された第2部分612と、前記第1部分611と第2部分612を連結する中間部分613と、を有する。第1部分611及び第2部分612の外形は、いずれも略円柱状(直胴状で且つ軸方向と直交する面での断面外形が略円形状)であるが、第2部分612の周長は、第1部分611の周長よりも小さい。中間部分613は、上方に向かうに従って周長が次第に小さくなっている(直胴状でなく且つ軸方向と直交する面での断面外形が略円形状)。
キャップ部62の外形は、胴部61で例示したような様々な形状を採用できる。また、キャップ部62の外形は、直胴状でもよく、直胴状でなくてもよい。なお、キャップ部62には、例えば、内容物を注出するためのチューブ部やポンプ部などの附属品が具備されていてもよい(図示せず)。
図示例のキャップ部62の外形は、略円柱状であり且つ直胴状である。また、ネジ作用で胴部61に取り付けられ且つ上述の附属品を具備しない図示例のキャップ部62は、その上面621が閉塞されている。このようなキャップ部62の内周面には雌ネジ部が形成され、胴部61の上端部の外周面には、それに対応する雄ネジ部が形成されている。
かかるキャップ部62は、それを開栓方向に回すと、胴部61から外れ、閉栓方向に回すと、胴部61に取り付けることができる。図示例のキャップ部62の開栓方向は、上側から見て、反時計回り方向である。もっとも、その開栓方向が、時計回り方向であってもよい。
また、胴部61の周長も特に限定されず、キャップ部62の周長と同じでもよく、又は、キャップ部62の周長よりも小さく若しくは大きくてもよい。
図示例の容器6は、キャップ部62の周長と、そのキャップ部62が取り付けられる胴部61の第2部分612の周長とが略同じである。換言すると、キャップ部62と第2部分612に亘る外形は、直胴状である。
また、胴部61及びキャップ部62の材質は、特に限定されず、それぞれ独立して、ガラス、合成樹脂、金属、陶器などが挙げられる。
キャップシール付き容器Cは、図8及び図9に示すように、キャップ部62を有する容器6と、前記容器6のキャップ部62を含む被装着部位に熱収縮装着されたキャップシールBと、を有する。前記被装着部位は、キャップ部62とキャップ部以外(胴部61の一部又は全部)であり、キャップシールBは、キャップ部62とキャップ部以外とに跨がって装着されている。
かかるキャップシール付き容器Cにおいては、破断用補助線3が容器6の胴部61に対応し、軸開封用補助線41がキャップ部62に対応し、且つ、周開封用補助線42がキャップ部62の下端又はその下端の上側近傍又は下側近傍に対応して、キャップシールBが装着されている。
読取り領域2とキャップ部62との関係における装着位置については、キャップシールBは、読取り領域2の上縁がキャップ部62の下端に一致又はその下端よりも下方に位置するように装着されていることが好ましく、読取り領域2の上縁がキャップ部62の下端よりも下方の所定範囲内に位置するように装着されていることがより好ましい。前記所定範囲としては、キャップ部62の下端よりも下方に1mm〜30mmの範囲であることが好ましく、さらに、3mm〜20mmがより好ましく、5mm〜15mmがさらに好ましい。
また、キャップシールBは、全体的に容器6の被装着部位の外面にほぼ密着している。さらに、キャップシールBの上端部は、キャップ部62の上面621に密着するように折れ曲がっている。もっとも、キャップシールBの上端部が、(キャップ部62の上面に折れ曲がらず)キャップ部62の外周面に密着するように、キャップシールBが装着されていてもよい。
具体的には、上記容器6のキャップ部62及び胴部61の第2部位の上方部に、キャップシールA(又は予備成形したキャップシール)を被せる。この際、周開封用補助線42がキャップ部62の下端又はその近傍に対応するように、位置合わせして被せる。そして、キャップシールAを熱収縮温度に加熱することによって、キャップシール付き容器Cが得られる。すなわち、キャップ部62を含む被装着部位に被せたキャップシールAを例えば60℃〜120℃に加熱すると、筒状体1が周方向に熱収縮し、容器6に密着し、図8乃至図9に示すようなキャップシール付き容器Cが得られる。
上記キャップシール付き容器Cを正規開封する際には、一対の軸開封用補助線41で挟まれた領域19の上端部を指で摘み、軸開封用補助線41を利用して、キャップシールBの上方部のうち前記領域19を切り取っていく。軸開封用補助線41の下端部に開封用切り目43が形成されているので、前記領域19を容易に切り取り除去できる。その後、周開封用補助線42を利用して、キャップシールBの上方部を切り取っていく(図10参照)。キャップシールBの上方部を完全に除去することにより、キャップ部62を完全に露出させることができる。事後、キャップ部62を取り外し、容器6内の内容物を取り出すことができる。
詳しくは、キャップ部62に対応するキャップシールBの上方部を手で握り、キャップ部62と共に開栓方向に回転させると、図11に示すように、破断用補助線3に略沿って破断し、さらに、破断用補助線3(第2破断用補助線32)の端部から周方向に亀裂が生じ、読取り領域2が破断される。この不正開封の際、キャップシールBはその上方部と下方部の間で捩れるので、破断用補助線3のみならず周開封用補助線42の一部に略沿って破断が生じる場合もあるが、破断用補助線3で破断するので、読取り領域2が破断される。
このように分断された機械的読取り媒体21の情報は、リーダー(機械的読取り装置)にて読み取られ難く、店頭販売におけるレジ業務で不正開封の有無を発見できる。特に、図示例のように、機械的読取り媒体21がバーコードで、且つ破断用補助線3及びその仮想延長線がそのバーコードのバー部分21aの長手方向に延びている場合には、複数のバー部分21aが多段状に配置されたバーコードの隣接するバー部分21aにおいて、バーコードが分断される(図11参照)。このように隣接するバー部分21aが分断されたバーコードは、リーダーで読み取ることができず、前記不正開封の有無を確実に発見できる。
本発明のキャップシールAを用いれば、人間の目視だけでなく、機械的に不正開封の有無を発見できるので、悪戯を発見し易く、引いては、悪戯を未然に防止できるようになる。
以下、本発明の様々な他の実施形態を説明するが、上記第1実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明をしたものとして)説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
上記第1実施形態において、第2破断用補助線32は、筒状体1の周方向と平行に形成されているが、例えば、図12に示すように、第1破断用補助線31が筒状体1の周方向と平行に形成され、第2破断用補助線32が筒状体1の周方向に対して傾斜して周方向に延設されていてもよい。この場合、第2破断用補助線32の仮想延長線は、読取り領域2の縁に対して鋭角を成している。
第2破断用補助線32の周方向に対する傾斜角度は、鋭角であってその仮想延長線が読取り領域2の縁に交差することを条件として特に限定されないが、その角度が余りに大きいと、不正開封時に機械的読取り媒体21を十分に分断できないおそれがある。かかる観点から、前記傾斜角度は、0度を超え60度以下が好ましく、0度を超え45度以下がより好ましい。なお、図示例では、第2破断用補助線32は、読取り領域2に向かうに従って下方に傾斜されているが、反対に、読取り領域2に向かうに従って上方に傾斜されていてもよい(図示せず)。さらに、第1破断用補助線31の端部から、読取り領域2に向かうに従って下方に傾斜された第2破断用補助線32と、読取り領域2に向かうに従って上方に傾斜された第2破断用補助線32と、がそれぞれ形成されていてもよい(図示せず)。
なお、この場合、第2破断用補助線32は、下方に傾斜されている場合に限定されず、周方向と平行であってもよく、或いは、上方に傾斜されていてもよい。
また、図15に示すように、破断用補助線3が機械的読取り媒体21を中心とした左側(又は右側でもよい)のみに形成されていてもよい。この図15に示すような左側のみに破断用補助線3が形成されたキャップシールAは、開栓方向が上側から見て反時計回り方向であるキャップ部62を有する容器に装着することが好ましい。不正開封時にキャップ部を開栓方向に回すと、破断用補助線3の端部から読取り領域2の方へ容易に亀裂が生じるからである。
このように左右非対称形で破断用補助線3を形成する又は片側のみに破断用補助線3を形成する方法としては、(a)熱収縮性フィルムの所定位置に予め破断用補助線3を(必要に応じて軸開封用補助線41及び周開封用補助線42も同時に)形成し、それを筒状にして筒状体1を形成する、(b)筒状体1を形成した後、その筒内に貫通防止板を挿入し、その筒状体1の片側から破断用補助線3を(必要に応じて軸開封用補助線41及び周開封用補助線42も同時に)形成する、などの方法が挙げられる。
図17は、キャップシールを正規に開封する際に利用されることを予定した補助線である周開封用補助線42が、不正開封時に破断することを予定した補助線ともなるキャップシールAを示す。
図17において、周開封用補助線42は、周方向に形成されているが、その周方向の一部に開封用補助線が形成されていない領域(不切り領域)が確保されている。その領域に機械的読取り媒体21を具備することによって読取り領域2が設けられている。そして、周開封用補助線42の端部が、読取り領域2の縁又はその縁の近傍に配置され、周開封用補助線42の仮想延長線が、前記読取り領域2の縁に交差されている。
かかるキャップシールAが装着されたキャップシール付き容器を不正開封すると、周開封用補助線42に略沿って破断し、その延長線上の読取り領域2も破断するようになる。
さらに、上記各実施形態では、筒状体1に軸開封用補助線41や開封用切り目43が形成されているが、必要に応じて、これらを省略してもよい。
また、筒状体1には、軸開封用補助線や周開封用補助線以外の開封用補助線を形成してもよい。
1 筒状体
2 読取り領域
21 機械的読取り媒体
3,31,32 破断用補助線
41,42 開封用補助線
Claims (5)
- 周方向に熱収縮可能な筒状体と、
前記筒状体に設けられ且つ機械的読取り媒体が具備された読取り領域と、
前記筒状体に形成された破断用補助線と、を有し、
前記破断用補助線の仮想延長線が前記読取り領域の縁を交差するように、前記破断用補助線が配置されている、キャップシール。 - 前記破断用補助線が端部を有し、
前記破断用補助線の端部が前記読取り領域の縁又はその縁の近傍に配置され、
前記破断用補助線の仮想延長線が前記読取り領域の縁を交差するように、前記破断用補助線が配置されている、請求項1に記載のキャップシール。 - 前記読取り領域が、正面視略矩形状であり、
前記破断用補助線の仮想延長線が前記読取り領域の1つの縁に対して鋭角を成して交差するように、前記破断用補助線が配置されている、請求項1または2に記載のキャップシール。 - 前記破断用補助線が、筒状体の周方向に延び、
前記筒状体のうち、前記破断用補助線の上方に、周方向に延びる開封用補助線が形成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャップシール。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャップシールが、容器のキャップ部を含んで熱収縮装着されている、キャップシール付き容器。
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