JP2017125214A - 潤滑油組成物 - Google Patents
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(1)(A)成分の量が、潤滑油組成物中のマグネシウム量として300〜800質量ppmの範囲である。
(2)(B)成分の量が、潤滑油組成物中のモリブデン量として600〜1200質量ppmの範囲である。
(3)[Mg]/[Mo]≦2.4を満たす。
(4)カルシウム系清浄剤(A’)をさらに含み、([Mg]+[Ca])/[Mo]<3.0([Ca]は、潤滑油組成物中のカルシウムの質量ppmによる濃度を示す)を満たす。
(5)−35℃でのCCS粘度が6.2Pa・s以下である。
(6)150℃での高温高せん断粘度(HTHS粘度)が1.7〜2.9mPa・sである。
(7)100℃における動粘度が9.3mm2/s未満である。
(8)内燃機関用である。
さらに本発明は、当該潤滑油組成物あるいは上記(1)〜(8)の実施態様の潤滑油組成物を使用することにより、低摩耗性を維持しつつ摩擦を低減する方法に関する。
本発明における潤滑油基油は特に制限されない。鉱油及び合成油のいずれであってもよく、これらを単独で、または混合して使用することができる。
マグネシウム系清浄剤は特に限定されず、慣用のものを使用することができる。例えば、マグネシウムスルホネート、マグネシウムフェネートおよびマグネシウムサリシレートが挙げられる。これらの中で、特にマグネシウムサリシレート若しくはマグネシウムスルホネートが好ましい。マグネシウム系清浄剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
[Mg]/[Mo]≦2.4 (1)
([Mo]は、潤滑油組成物中のモリブデンの質量ppmによる濃度を示す)を満たす。[Mg]/[Mo]の値は、より好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.8以下、さらにより好ましくは1.5以下である。上記値が2.4より大きいと、摩耗が大きくなり過ぎる場合がある。[Mg]/[Mo]の下限値は好ましくは0.1、より好ましくは0.2、さらに好ましくは0.3である。
([Mg]+[Ca])/[Mo]<3.0 (2)
ここで、[Ca]は、潤滑油組成物中のカルシウムの質量ppmによる濃度を示す。([Mg]+[Ca])/[Mo]の値は、より好ましくは2.8未満であり、さらに好ましくは2.6未満、特に好ましくは2.5未満である。上記値が上記上限を超えると、トルク低減効果が低い場合がある。([Mg]+[Ca])/[Mo]の下限値は、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.5、さらに好ましくは1.0である。
{[Mg]/([Mg]+[Ca])}*100≧5 (3)
{[Mg]/([Mg]+[Ca])}*100の値は、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上である。当該値が上記下限未満だと、摩擦の低減効果が小さい。{[Mg]/([Mg]+[Ca])}*100の上限値は好ましくは100、より好ましくは80、更に好ましくは60、更に好ましくは50である。
モリブデン系摩擦調整剤は特に制限されず、従来公知のものを使用することができる。例えば、モリブデンジチオホスフェート(MoDTP)およびモリブデンジチオカーバメート(MoDTC)等の硫黄を含有する有機モリブデン化合物、モリブデン化合物と硫黄含有有機化合物又はその他の有機化合物との錯体、ならびに硫化モリブデンおよび硫化モリブデン酸等の硫黄含有モリブデン化合物とアルケニルコハク酸イミドとの錯体等を挙げることができる。上記モリブデン化合物としては、例えば、二酸化モリブデンおよび三酸化モリブデン等の酸化モリブデン、オルトモリブデン酸、パラモリブデン酸および(ポリ)硫化モリブデン酸等のモリブデン酸、これらモリブデン酸の金属塩およびアンモニウム塩等のモリブデン酸塩、二硫化モリブデン、三硫化モリブデン、五硫化モリブデンおよびポリ硫化モリブデン等の硫化モリブデン、硫化モリブデン酸、硫化モリブデン酸の金属塩又はアミン塩、塩化モリブデン等のハロゲン化モリブデン等が挙げられる。上記硫黄含有有機化合物としては、例えば、アルキル(チオ)キサンテート、チアジアゾール、メルカプトチアジアゾール、チオカーボネート、テトラハイドロカルビルチウラムジスルフィド、ビス(ジ(チオ)ハイドロカルビルジチオホスホネート)ジスルフィド、有機(ポリ)サルファイドおよび硫化エステル等が挙げられる。特に、モリブデンジチオホスフェート(MoDTP)およびモリブデンジチオカーバメート(MoDTC)等の有機モリブデン化合物が好ましい。
[Mg]/[Mo]≦2.4 (1)
を満たす。[Mg]/[Mo]の値は、より好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.8以下、さらにより好ましくは1.5以下である。[Mg]/[Mo]の下限値は好ましくは0.1、より好ましくは0.2、さらに好ましくは0.3である。
M2O・xB2O3・yH2O
上記式中、Mはアルカリ金属であり、xは2.5〜4.5、yは1.0〜4.8である。
具体的には、ホウ酸リチウム水和物、ホウ酸ナトリウム水和物、ホウ酸カリウム水和物、ホウ酸ルビジウム水和物及びホウ酸セシウム水和物等を挙げることができるが、ホウ酸カリウム水和物及びホウ酸ナトリウム水和物が好ましく、特に、ホウ酸カリウム水和物が好ましい。アルカリ金属ホウ酸塩水和物粒子の平均粒径は、一般に1ミクロン(μ)以下である。本発明に用いられるアルカリ金属ホウ酸塩水和物において、ホウ素とアルカリ金属の比は約2.5:1〜4.5:1の範囲にあることが好ましい。ホウ酸アルカリ系添加剤の添加量は、ホウ素量として潤滑油組成物全量基準で0.002〜0.05質量%である。
[CCS粘度]/[Mo]≦0.01 (6)
([CCS粘度]は潤滑油組成物の−35℃におけるCCS粘度の値(Pa・s)を示し、[Mo]は潤滑油組成物中のモリブデンの質量ppmによる濃度を示す。)
[CCS粘度]/[Mo]の値は、より好ましくは0.008以下、さらに好ましくは0.005以下である。上記値が0.01を超えるとトルク低減率が小さくなったり、清浄性が悪化したりすることがある。[CCS粘度]/[Mo]の下限値は限定的でないが、好ましくは0.002、より好ましくは0.003である。
潤滑油基油
潤滑油基油:フィッシャー・トロプシュ由来基油、100℃での動粘度=4.1mm2/s、VI=127
マグネシウム系清浄剤1:マグネシウムサリシレート(全塩基価340mgKOH/g、マグネシウム含有量7.5質量%)
マグネシウム清浄剤2:マグネシウムスルホネート(全塩基価400mgKOH/g、マグネシウム含有量9.0質量%)
カルシウム系清浄剤1:カルシウムサリシレート(全塩基価350mgKOH/g、カルシウム含有量12.0質量%)
カルシウム系清浄剤2:カルシウムサリシレート(全塩基価220mgKOH/g、マグネシウム含有量8.0質量%)
モリブデン系摩擦調整剤:MoDTC(モリブデン含有量10質量%)
摩耗防止剤1:pri−ZnDTP(第一級アルキルタイプ)
摩耗防止剤2:sec−ZnDTP(第二級アルキルタイプ)
酸化防止剤:フェノール系酸化防止剤
無灰分散剤:コハク酸イミド
粘度指数向上剤:ポリメタクリレート
消泡剤:ジメチルシリコーン
表1に示す量の成分を混合して潤滑油組成物を調製した。マグネシウム系清浄剤、カルシウム系清浄剤及びモリブデン系摩擦調整剤の量は、それぞれマグネシウム、カルシウム及びモリブデンの含有量に換算した潤滑油組成物の総量に対する質量ppmで示し、摩耗防止剤およびその他の添加剤の量は、潤滑油組成物の総量(100質量部)に対する質量部で示す。なお、マグネシウム系清浄剤とカルシウム系清浄剤の量は、これらの清浄剤に含まれるマグネシウムとカルシウムの合計モル量が全ての実施例および比較例においてなるべく同一であるようにした。得られた組成物について、以下の試験を行った。結果を表1に示す。
ASTM D4683に準拠して測定した。
ASTM D5293に準拠して測定した。
ASTM D445に準拠し、100℃で測定した。
実施例および比較例で得られた潤滑油組成物を試験組成物とし、ガソリンエンジンを用いたモータリング試験にてトルクを測定した。エンジンは、トヨタ2ZR−FE1.8L直列4気筒エンジンを用い、モーターとエンジンとの間にトルク計を設置し、油温80℃および700RPMのエンジン速度におけるトルクを測定した。標準油として市販のGF−5 0W−20油を用い、同様にトルクを測定した。試験組成物のトルク(T)を標準油のトルク(T0)と比較し、標準油のトルクからの低減率({(T0−T)/T0}x100)(%)を計算した。低減率が大きいほど、燃費が良好であることを示す。低減率が5.5%以上のものを合格とした。
回転数を1800rpm、荷重を40kgf、試験温度を90℃及び試験時間を30分とした以外はシェル四球試験(ASTMD4172)に準拠して測定した。摩耗痕径が0.7mm以下であるものを合格とした。
内径2mmのガラス管中に、潤滑油組成物を0.3ミリリットル/時で、空気を10ミリリットル/秒で、ガラス管の温度を270℃に保ちながら16時間流し続けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較し、透明の場合は10点、黒の場合は0点として評点を付けた。評点が高いほど高温清浄性が良いことを示す。評点が5.0以上のものを合格とした。
Claims (7)
- 潤滑油基油、(A)マグネシウム系清浄剤、および(B)モリブデン系摩擦調整剤を含有する潤滑油組成物であって、(A)成分の量が、該潤滑油組成物中のマグネシウムの質量ppmによる濃度[Mg]として200〜1200質量ppmの範囲であり、(B)成分の量が、該潤滑油組成物中のモリブデンの質量ppmによる濃度[Mo]として500〜1500質量ppmの範囲であることを特徴とする潤滑油組成物。
- 下記式(1):
[Mg]/[Mo]≦2.4 (1)
を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の潤滑油組成物。 - カルシウム系清浄剤(A’)をさらに含み、下記式(2):
([Mg]+[Ca])/[Mo]<3.0 (2)
([Ca]は、潤滑油組成物中のカルシウムの質量ppmによる濃度を示す)を満たすことを特徴とする、請求項1または2に記載の潤滑油組成物。 - −35℃でのCCS粘度が6.2Pa・s以下である、請求項1〜3のいずれか1項記載の潤滑油組成物。
- 150℃での高温高せん断粘度(HTHS粘度)が1.7〜2.9mPa・sである、請求項1〜4のいずれか1項記載の潤滑油組成物。
- 100℃における動粘度が9.3mm2/s未満である、請求項1〜5のいずれか1項記載の潤滑油組成物。
- 内燃機関用である、請求項1〜6のいずれか1項記載の潤滑油組成物。
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