JP2017125343A - 水切り板 - Google Patents

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【課題】太陽電池モジュールアレイが設置された屋根材における水垂れ痕のムラを抑制する。
【解決手段】太陽電池モジュール120と共に施工される水切り板200であって、板材の一部に、前記太陽電池モジュール120から流下した水を受け止めるための水受け部210を備え、前記板材の他の一部に、前記板材の表面を伝わる前記水受け部210からの水流を散水させるための複数の貫通孔205を有した散水部230を備え、前記水受け部210は、太陽電池モジュールアレイ100の縦目地の軒側端部下方に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュールと共に施工される水切り板に関する。
一般に太陽電池モジュールは、例えば特許文献1に示されるように、屋根の上に縦横に複数並べて設置される。
特開2013−231308号公報
図7のように、屋根300に複数の太陽電池モジュール120を隣接して搭載した太陽電池モジュールアレイ100では、雨水はアレイ100の傾斜に沿って流れ落ちる。しかし、雨水は初めモジュール120の表面に沿って流下するが、途中でモジュール120のフレーム124に妨げられるため、図中に点線矢印で示すように、水下側に行くに従ってモジュール120同士が隣接する部分(縦目地部)に多く集まってくる。集まった雨水は縦目地から屋根300の上に流れ落ち、屋根材を伝わって軒下へと流れていくが、この部分には他の部分より多くの雨水が流れるため、水垢等の汚れ(水垂れ痕)も他の部分より多く付着する。このように、縦目地の水下延長方向(すなわち軒先方向)にある屋根材302とその他の部分にある屋根材304とで、水垂れ痕の濃淡に差が生じるため、水垂れ痕のムラとなって建物の美観を大きく損ねてしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、太陽電池モジュールアレイが設置された屋根材における水垂れ痕のムラを抑制することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、太陽電池モジュールと共に施工される水切り板であって、板材の一部に、前記太陽電池モジュールから流下した水を受け止めるための水受け部を備え、前記板材の他の一部に、前記板材の表面を伝わる前記水受け部からの水流を散水させるための複数の貫通孔を有した散水部を備え、前記水受け部は、太陽電池モジュールアレイの縦目地の軒側端部下方に配置される、水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記散水部の複数の貫通孔は、前記太陽電池モジュールアレイの横方向に並んで設けられている水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記水受け部は、貫通孔を有さない板面である水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記板材は、軒側に向かって凸の湾曲面で構成されている水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記散水部は、前記水受け部に対して前記太陽電池モジュールアレイの横方向に位置している水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記水受け部の両側に前記散水部が設けられている水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記水受け部の両側に対称に前記散水部が設けられている水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記貫通孔は、前記水受け部に近いほど開口面積が小さく、前記水受け部から遠いほど開口面積が大きい水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記貫通孔は、前記水受け部に近いほど疎らに、前記水受け部から遠いほど密に配置されている水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記板材は、前記水受け部から前記散水部の方向へ水が流れるように傾斜を有する水切り板である。
また、本発明の他の一態様は、上記一態様において、前記水受け部に突起が設けられている水切り板である。
本発明によれば、太陽電池モジュールアレイが設置された屋根材における水垂れ痕のムラを抑制することができる。
屋根300の上に設置された太陽電池モジュールアレイ100と本発明の一実施形態に係る水切り板200を示す。 水切り板200を太陽電池モジュールアレイ100側から見た俯瞰図と、側面図を示す。 屋根300に設置された太陽電池モジュールアレイ100と水切り板200を側面から見た様子を示す。 屋根300に設置された太陽電池モジュールアレイ100と水切り板200を側面から見た様子を示す。 本発明の実施形態に係る水切り板200における散水部230のバリエーションを示す。 本発明の実施形態に係る水切り板200の形状に関するバリエーションを示す。 屋根300の上に設置された従来の太陽電池モジュールアレイ100を示す。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、屋根300の上に設置された太陽電池モジュールアレイ100と本発明の一実施形態に係る水切り板200を示す。説明の便宜上、図中に示されるようにXYZ軸を定める。Y軸は、屋根300の傾斜に平行な方向であり、+Y方向が屋根の低い側、即ち軒側を示し、−Y方向が屋根の高い側を示す。X軸は、屋根300の傾斜に垂直な方向である。Z軸は、鉛直方向、又は屋根300の面に垂直な方向である。
太陽電池モジュールアレイ100は、個々の太陽電池モジュール120をX方向及びY方向にそれぞれ複数並べて配置したものである。太陽電池モジュール120は、太陽電池パネル122とフレーム124を含む。太陽電池パネル122は、例えば、CIS系、CIGS系、単結晶シリコン系、薄膜シリコン系、有機半導体系など、様々な構造のものを適用することができる。フレーム124は、太陽電池パネル122の矩形の外周を取り囲んで太陽電池パネル122を保持する、例えばアルミ等の金属からなる枠材である。図1ではX、Y方向にそれぞれ3つ、合計9個の太陽電池モジュール120が並べられているが、太陽電池モジュール120の数はこれより多くてもよいし、少なくてもよい。
太陽電池モジュール120は、フレーム124を介して屋根300に取り付けられている。屋根300の表面には、太陽電池モジュール120を固定するための縦桟(架台)310が備え付けられている。縦桟310は、最上段(屋根300の一番高い側)の太陽電池モジュール120の上端位置から最下段(屋根300の一番低い側)の太陽電池モジュール120の下端位置までにわたって、Y方向に延在している。図1の例では、Y方向に並んだ3つの太陽電池モジュール120を、2本の縦桟310が支える構造となっている。各太陽電池モジュール120のフレーム124と縦桟310には、互いに対応する箇所に不図示の取付部がそれぞれ設けられており、両者の取付部を例えばボルトとナットで締結することによって、太陽電池モジュール120が縦桟310に固定される。
最下段の太陽電池モジュール120の更に軒側(+Y側)には、本発明の一実施形態に係る水切り板200が設置される。水切り板200は、金属や樹脂からなる板材に複数の貫通孔205を有して構成されている。板材は、横方向(X軸方向)に長い形状を有する。貫通孔205は、板材の長手方向であるX軸方向に沿って複数並んで設けられているが、太陽電池モジュール120の繋ぎ目(縦目地)に対向する部分210には、貫通孔が設けられていない。この部分210は、後述するように太陽電池モジュールアレイ100の表面から流れ落ちる水を受け止める水受け部210として働く。貫通孔205は更に、板材の短手方向に複数列設けられてもよい。図1では2列の貫通孔205が描かれている。このように縦横に網目状に配列された複数の貫通孔205は、後述するように、水切り板200の板面上を伝わって流れる水を屋根300の側へ分散して流下させる散水部230を形成する。
水切り板200の板材は、軒側に向かって凸となるように湾曲した形状を有する。そのため、水切り板200の太陽電池モジュールアレイ100と対向する面には、長手方向(X軸方向)に連続して延びる窪み260が形作られている。図1に示される水切り板200では、板材は滑らかに湾曲して、窪み260の内面は滑らかな曲面となっている。あるいはまた、一枚の平らな板材を鈍角に数回折り曲げたものを水切り板200の板材とし、窪み260の内面が、長手方向にわたって平坦ないくつかの平面からなる構成としてもよい。
図2は、水切り板200を太陽電池モジュールアレイ100側から見た俯瞰図と、側面図を示す。上述したように、水受け部210は、貫通孔を有しない板面である。水切り板200は、この水受け部210が太陽電池モジュールアレイ100の縦目地の軒側下方にくるように位置合わせされて、取付部270を介して(例えばボルトとナットによって)縦桟310に取付固定される。水受け部210の横(水切り板200の長手方向側)には散水部230が設けられ、散水部230には網目状に複数の貫通孔205が形成されている。水切り板200は、太陽電池モジュールアレイ100の側に窪み260を有するように、軒側が凸に湾曲している。
図3は、屋根300に設置された太陽電池モジュールアレイ100と水切り板200を側面から見た様子を示す。屋根300の表面には固定台座320が設けられ、この固定台座320に縦桟310が備え付けられている。上述したように、太陽電池モジュール120(フレーム124)は縦桟310に対して固定されている。また縦桟310の軒側(+Y方向側)の先端には、水切り板200が取付部270(図3では不図示)を介して取り付けられている。なお、図4に示されるように、縦桟310の軒側の端部と水切り板200を覆い隠すために、化粧用のスタートカバー(軒先カバーとも称する)400を水切り板200の上から縦桟310に取り付けた構成としてもよい。また、水切り板200は、縦桟310ではなく、太陽電池モジュール120やスタートカバー400に取り付けた構成としてもよい。
以上のように構成された水切り板200を太陽電池モジュールアレイ100の軒側に設置することによる作用を説明する。図1に示されるように、太陽電池モジュールアレイ100上に降った雨は、太陽電池モジュールアレイ100の表面を屋根300の傾斜に沿って下方へ流れ(矢印R1)、横目地を伝って(矢印R2)縦目地へ集まってくる(矢印R3)。こうして、図3の点線矢印に示されるように、最下段の太陽電池モジュール120間の縦目地からは、集められた多量の雨水が流れ落ちて、水切り板200の水受け部210に当たる。水切り板200は横方向(X軸方向)に延びた窪み260を有しているので、水受け部210に当たった雨水は、図1に示されるように、窪み260の延在方向(X軸方向)に沿って散水部230へ導かれ(矢印R4)、散水部230の網目状の複数の貫通孔205を通して屋根300の上へと流下する(矢印R5)。このように、太陽電池モジュールアレイ100の縦目地から集中的に流れ落ちた雨水は、水切り板200の散水部230によって広範囲に屋根300上へ散水される。その結果、雨水は屋根300上を拡散して流れるので、水垂れ痕のムラを抑制することができる。
図5は、本発明の実施形態に係る水切り板200における散水部230のバリエーションを示す。図5(A)において、散水部230Aは、同サイズで等間隔に並んだ複数の貫通孔205を有する。図5(B)では、散水部230Bの複数の貫通孔205は等間隔に配置されているが、各貫通孔205のサイズ(開口面積)は、水受け部210に近いほど小さく、水受け部210から遠いほど大きくなっている。また図5(C)では、散水部230Cの複数の貫通孔205は全て同じサイズを有しているが、水受け部210に近いほど間隔が疎らに、水受け部210から遠いほど間隔が密に配置されている。散水部230B及び230Cのいずれにおいても、水受け部210に近く水量の多い場所では雨水が水切り板200を通り抜けにくく、水受け部210から遠く水量の少ない場所では雨水が水切り板200を通り抜けやすい。したがって、図5(B)及び(C)の各水切り板200は、それぞれの散水部230B、230Cから屋根300の上へ雨水をより均一に散水することができ、それにより、効果的に水垂れ痕のムラを抑制することができる。
図6は、本発明の実施形態に係る水切り板200の形状に関するバリエーションを示す図であり、太陽電池モジュールアレイ100側から水切り板200を見た正面図を表している。但し、斜線部は図2中に示したAA線の位置における断面を表す。図6(A)の水切り板200Aは、図1に示されるように太陽電池モジュール120が横に3つ並んだ幅に対応した長手方向の長さを有する。図6(B)、(C)、(D)の各水切り板200B、200C、200Dは、水切り板200Aのほぼ半分の長手方向の長さを有し、それぞれ太陽電池モジュールアレイ100の軒側に2つ横に並べて設置される。図6(A)、(B)において、水切り板200A及び200Bの窪み260の底面260aは、長手方向の全体にわたって平坦な面である。図6(C)の水切り板200Cでは、窪み260の底面260aが、水受け部210から散水部230へ向かって傾斜した形状に構成されている。そのため、太陽電池モジュールアレイ100の縦目地から水受け部210へ落下する雨水(太い点線矢印)を、円滑に散水部230の方向へ流すことができる。また図6(D)の水切り板200Dでは、窪み260の底面260aは平坦面であるが、水受け部210に山型の突起265が設けられている。この構成においても同様に、突起265の存在によって雨水を円滑に散水部230の方向へ流すことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更が可能である。
例えば、上述した実施形態の水切り板200のように、水受け部には貫通孔が無い方が好ましいが、水受け部に貫通孔が設けられていても構わない。そのような構成であっても、水受け部に当たった雨水は散水部へ導かれ、散水部の貫通孔から流下するため、水切り板が無い場合に比べて水垂れ痕のムラを抑制することができる。
100 太陽電池モジュールアレイ
120 太陽電池モジュール
122 太陽電池パネル
124 フレーム
200 水切り板
205 貫通孔
210 水受け部
230 散水部
260 窪み
265 突起
270 取付部
300 屋根
310 縦桟
320 固定台座
400 スタートカバー

Claims (11)

  1. 太陽電池モジュールと共に施工される水切り板であって、
    板材の一部に、前記太陽電池モジュールから流下した水を受け止めるための水受け部を備え、
    前記板材の他の一部に、前記板材の表面を伝わる前記水受け部からの水流を散水させるための複数の貫通孔を有した散水部を備え、
    前記水受け部は、太陽電池モジュールアレイの縦目地の軒側端部下方に配置される、
    水切り板。
  2. 前記散水部の複数の貫通孔は、前記太陽電池モジュールアレイの横方向に並んで設けられている、請求項1に記載の水切り板。
  3. 前記水受け部は、貫通孔を有さない板面である、請求項1又は2に記載の水切り板。
  4. 前記板材は、軒側に向かって凸の湾曲面で構成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の水切り板。
  5. 前記散水部は、前記水受け部に対して前記太陽電池モジュールアレイの横方向に位置している、請求項1から4のいずれか1項に記載の水切り板。
  6. 前記水受け部の両側に前記散水部が設けられている、請求項5に記載の水切り板。
  7. 前記水受け部の両側に対称に前記散水部が設けられている、請求項6に記載の水切り板。
  8. 前記貫通孔は、前記水受け部に近いほど開口面積が小さく、前記水受け部から遠いほど開口面積が大きい、請求項1から7のいずれか1項に記載の水切り板。
  9. 前記貫通孔は、前記水受け部に近いほど疎らに、前記水受け部から遠いほど密に配置されている、請求項1から8のいずれか1項に記載の水切り板。
  10. 前記板材は、前記水受け部から前記散水部の方向へ水が流れるように傾斜を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の水切り板。
  11. 前記水受け部に突起が設けられている、請求項1から10のいずれか1項に記載の水切り板。
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