JP2017125596A - 波動歯車伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可撓性外歯車の応力を緩和することができる波動歯車伝達装置を提供する。【解決手段】波動歯車伝達装置1が、内周に複数の内歯21,31を有する一対の剛性内歯車2,3と、外周に複数の外歯41を有する可撓性外歯車4とを備える。可撓性外歯車4の内側に配置された波動発生器5,6が、可撓性外歯車4を楕円状に撓めて一対の剛性内歯車2,3に対して部分的に噛合させる。可撓性外歯車4が、周方向に並び外歯41を形成する複数のエレメント50と、外歯41の歯底部で複数のエレメント50を連結し支持する可撓性の環状連結部材60とを含む。【選択図】図1
Description
本発明は、フラット型(パンケーキ型)の波動歯車伝達装置に関する。
互いに歯数差を有する一対の剛性内歯車に対して、いわゆるフラット型(パンケーキ型)の可撓性外歯車を噛み合わせる、フラット型(パンケーキ型)の波動歯車伝達装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
可撓性外歯車の内側には、歯動発生器が配置されている。可撓性外歯車は、波動発生器によって、楕円状に撓ませられる。楕円状に撓ませるために、可撓性外歯車は薄肉に形成されている。このような薄肉の可撓性外歯車では、内歯に対して噛み合う外歯の歯底部分が、噛み合い圧力を受けて、伸ばされるように弾性変形する。このため、歯底部分に高い応力が発生する。
本発明の目的は、可撓性外歯車の応力を緩和することができる波動歯車伝達装置を提供することである。
請求項1の発明は、同軸上に並び、内周に複数の内歯(21,31)を有する一対の剛性内歯車(2,3)と、外周に複数の外歯(41)を有する可撓性外歯車(4)と、前記可撓性外歯車の内側に配置され、前記可撓性外歯車を楕円状に撓めて前記一対の剛性内歯車に対して部分的に噛合させて噛合位置を周方向に移動させる波動発生器(5,6)と、を備え、前記可撓性外歯車は、当該可撓性外歯車の周方向に並び外歯を形成する複数のエレメント(50)と、前記外歯の歯底部で前記複数のエレメントを連結し支持する可撓性の環状連結部材(60)と、を含む波動歯車伝達装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2のように、各前記エレメントは、前記外歯の歯底部(41a)において歯幅方向(W)の両端の開放端(70a)から前記歯幅方向の途中部の閉塞端(70b)まで延びて歯厚方向(T)に挿通する一対の挿通溝(70)を含み、前記環状連結部材は、前記一対の挿通溝にそれぞれ挿通された一対の環状連結部材を含んでいてもよい。
請求項2のように、各前記エレメントは、前記外歯の歯底部(41a)において歯幅方向(W)の両端の開放端(70a)から前記歯幅方向の途中部の閉塞端(70b)まで延びて歯厚方向(T)に挿通する一対の挿通溝(70)を含み、前記環状連結部材は、前記一対の挿通溝にそれぞれ挿通された一対の環状連結部材を含んでいてもよい。
請求項3のように、各前記エレメントは、互いに歯厚方向(T)に組み合わされて単一の外歯を形成する一対の分割エレメント(51,52)を含み、前記一対の分割エレメントの一対の合わせ面(73,74)が、凹凸係合により連結されていてもよい。
請求項4のように、前記一対の分割エレメントは、互いに逆向きに傾斜する一対の歯面(71,72)を含み、前記凹凸係合は、前記歯底部において前記一対の合わせ面を連結しており、前記一対の分割エレメントは、歯先部側で前記一対の合わせ面が離隔するように弾性変形可能であってもよい。
請求項4のように、前記一対の分割エレメントは、互いに逆向きに傾斜する一対の歯面(71,72)を含み、前記凹凸係合は、前記歯底部において前記一対の合わせ面を連結しており、前記一対の分割エレメントは、歯先部側で前記一対の合わせ面が離隔するように弾性変形可能であってもよい。
請求項5のように、前記エレメントは、樹脂製であり、前記環状連結部材は、積層配置された複数の環状鋼板(61)により形成されていてもよい。
請求項1の発明では、可撓性外歯車の外歯が内歯に対する噛み合いの反力を受けたときに、可撓性の環状連結部材を撓むことで、外歯を形成するエレメントが変位し易くなる。このため、可撓性外歯車の応力を緩和することができる。
請求項2の発明では、可撓性外歯車において、各エレメントの一対の挿通溝に挿入された一対の環状連結部材によって、複数のエレメントを安定して連結し支持することができる。
請求項2の発明では、可撓性外歯車において、各エレメントの一対の挿通溝に挿入された一対の環状連結部材によって、複数のエレメントを安定して連結し支持することができる。
請求項3の発明では、可撓性外歯車において、一対の分割エレメントを凹凸係合により連結して単一の外歯を形成することができる。
請求項4の発明では、外歯の各歯面を有する一対の分割エレメントが、歯先部側で互いの合わせ面が離隔するように弾性変形することで、内歯に対する外歯の噛み合い率を向上することができる。
請求項4の発明では、外歯の各歯面を有する一対の分割エレメントが、歯先部側で互いの合わせ面が離隔するように弾性変形することで、内歯に対する外歯の噛み合い率を向上することができる。
請求項5の発明では、エレメントを樹脂製として軽量化を達成しつつ、環状連結部材として積層配置された複数の環状鋼板を用いることで、耐久性を向上することができる。
本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態の波動歯車伝達装置の概略断面図である。図1に示すように、波動歯車伝達装置1は、第1剛性内歯車2と、第2剛性内歯車3と、可撓性外歯車4と、第1波動発生器5と、第2波動発生器6と、入力軸7と、第1部材8と、第2部材9と、クロスローラベアリング10と、第1軸受11と、第2軸受12とを備えている。波動歯車伝達装置1は、減速機または増速機に用いられる。
図1は、本発明の一実施形態の波動歯車伝達装置の概略断面図である。図1に示すように、波動歯車伝達装置1は、第1剛性内歯車2と、第2剛性内歯車3と、可撓性外歯車4と、第1波動発生器5と、第2波動発生器6と、入力軸7と、第1部材8と、第2部材9と、クロスローラベアリング10と、第1軸受11と、第2軸受12とを備えている。波動歯車伝達装置1は、減速機または増速機に用いられる。
第1剛性内歯車2は環状をなし、内周面に複数の第1内歯21を形成している。第2剛性内歯車3は環状をなし、内周面に複数の第2内歯31を形成している。
可撓性外歯車4は、フラット型(パンケーキ型)である。可撓性外歯車4は、第1剛性内歯車2および第2剛性内歯車3の内側に配置されている。可撓性外歯車4は、外周の周方向に配列されて第1内歯21および第2内歯31に噛み合う複数の外歯41を有している。
可撓性外歯車4は、フラット型(パンケーキ型)である。可撓性外歯車4は、第1剛性内歯車2および第2剛性内歯車3の内側に配置されている。可撓性外歯車4は、外周の周方向に配列されて第1内歯21および第2内歯31に噛み合う複数の外歯41を有している。
入力軸7は、モータの出力軸等の回転源に接続固定される回転入力要素を構成する。また、第1剛性内歯車2は、第1部材8によって回転不能に拘束される回転不能要素を構成する。また、第2剛性内歯車3は、第2部材9と一体に形成されて、減速回転出力要素を構成している。
第1部材8および第2部材9は、環状の部材であり、第1部材8および第2部材9の中心軸線は、装置軸線1aに一致している。
第1部材8および第2部材9は、環状の部材であり、第1部材8および第2部材9の中心軸線は、装置軸線1aに一致している。
入力軸7は、第1部材8および第2部材9の中心を、装置軸線1aの方向に向けて挿通するように延びている。入力軸7は、第1部材8および第2部材9によって、それぞれ、第1軸受11および第2軸受12を介して、回転可能に支持されている。第1軸受11および第2軸受12は、例えば玉軸受からなる。
第1剛性内歯車2は、内周面に複数の第1内歯21が形成された環状部22と、環状部22の一端から径方向外方に延設された延設部23とを含む。
第1剛性内歯車2は、内周面に複数の第1内歯21が形成された環状部22と、環状部22の一端から径方向外方に延設された延設部23とを含む。
第1部材8は、装置軸線1aの方向に離隔する一対の部材81,82を含む。第1剛性内歯車2の延設部23は、装置軸線1aの方向に関して、一対の部材81,82の間に挟持されている。このため、第1剛性内歯車2は回転不能に拘束されている。
第1部材8の一対の部材81,82と第1剛性内歯車2とが、固定ねじ13によって互いに締結されている。固定ねじ13は、第1部材8の円周方向に一定の間隔で複数本設けられる。
第1部材8の一対の部材81,82と第1剛性内歯車2とが、固定ねじ13によって互いに締結されている。固定ねじ13は、第1部材8の円周方向に一定の間隔で複数本設けられる。
第1軸受11は、第1部材8の一方の部材81の径方向内端に形成されたボス部83の内周面と入力軸7の軸方向Xの一端の外周面7aとの間に介在している。第2剛性内歯車3は、第1部材8の他方の部材82の径方向の内方に配置されている。
第2剛性内歯車3は、内周面に複数の第2内歯31が形成された環状部32と、環状部32の一端から径方向内方に延設された延設部33と、延設部33の径方向内端に形成されたボス部34とを含む。
第2剛性内歯車3は、内周面に複数の第2内歯31が形成された環状部32と、環状部32の一端から径方向内方に延設された延設部33と、延設部33の径方向内端に形成されたボス部34とを含む。
第2軸受12は、第2剛性内歯車3のボス部34の内周面と入力軸7の軸方向Xの他端の外周面7bとの間に介在している。第2剛性内歯車3のボス部34は、筒状の第2部材9の一端に一体に連結されている。
クロスローラベアリング10は、径方向に関して、第1部材8の他方の部材82の内周面82aと第2部材9の外周面9aとの間に介在している。クロスローラベアリング10は、外輪14と、内輪15と、ローラ16とを含む。
クロスローラベアリング10は、径方向に関して、第1部材8の他方の部材82の内周面82aと第2部材9の外周面9aとの間に介在している。クロスローラベアリング10は、外輪14と、内輪15と、ローラ16とを含む。
クロスローラベアリング10の外輪14は、第1部材8の他方の部材82の内周面82aに固定されている。このため、外輪14は回転不能に拘束されている。クロスローラベアリング10の内輪15は、第2部材9の外周面9aに、一体回転可能に連結されている。
第1波動発生器5および第2波動発生器6は、同軸的に並び軸方向に離隔して配置されている。第1波動発生器5は、第1剛性内歯車2の内側で可撓性外歯車4の内側に配置されている。第2波動発生器6は、第2剛性内歯車3の内側で可撓性外歯車4の内側に配置されている。
第1波動発生器5および第2波動発生器6は、同軸的に並び軸方向に離隔して配置されている。第1波動発生器5は、第1剛性内歯車2の内側で可撓性外歯車4の内側に配置されている。第2波動発生器6は、第2剛性内歯車3の内側で可撓性外歯車4の内側に配置されている。
第1波動発生器5および第2波動発生器6は、可撓性外歯車4の対応する軸方向領域を楕円形に撓ませると共に、楕円の長径部の2箇所で部分的に、可撓性外歯車4を対応する剛性内歯車2,3に係合させる。第1波動発生器5および第2波動発生器6は、同じ構成である。
図2は、可撓性外歯車4が円形から楕円形に撓まされて対応する剛性内歯車2,3と噛み合うときの模式図である。図2および図3に示すように、各波動発生器5,6は、軸受91と、楕円状のカム92とを含む。軸受91は、可撓性を有している。カム92は、軸受91の内周側に配置されている。カム92は、軸受91を外周側に弾性変形させる。
図2は、可撓性外歯車4が円形から楕円形に撓まされて対応する剛性内歯車2,3と噛み合うときの模式図である。図2および図3に示すように、各波動発生器5,6は、軸受91と、楕円状のカム92とを含む。軸受91は、可撓性を有している。カム92は、軸受91の内周側に配置されている。カム92は、軸受91を外周側に弾性変形させる。
軸受91は、内輪93と、外輪94と、複数のボール95と、リテーナ(図示せず)とを含む。内輪93および外輪94は、可撓性を有している。ボール95は、内輪93と外輪94の間に、自転及び公転可能に挟持されている。
前記リテーナは、ボール95を互いに離隔して保持するようになっている。軸受91は、カム92が設けられていない状態では真円形状になっている。
前記リテーナは、ボール95を互いに離隔して保持するようになっている。軸受91は、カム92が設けられていない状態では真円形状になっている。
カム92は、入力軸7の軸方向Xの中間部の外周面7cに一体に形成されている。カム92は、入力軸7の軸方向Xの中間部の外周面7cにねじ止め等により固定されるものであってもよい。
カム92の長径は、軸受91の内輪93の内径より大きく設定され、カム92の短径は、内輪93の内径より小さく設定されている。このため、カム92が内輪93の内周側に配置されることにより、長径部の2箇所で内輪93を外周側に押圧して内輪93を楕円形に弾性変形させる。カム92が回転することに伴って長径部が回転し、弾性変形した内輪93は、カム92と一体回転する。
カム92の長径は、軸受91の内輪93の内径より大きく設定され、カム92の短径は、内輪93の内径より小さく設定されている。このため、カム92が内輪93の内周側に配置されることにより、長径部の2箇所で内輪93を外周側に押圧して内輪93を楕円形に弾性変形させる。カム92が回転することに伴って長径部が回転し、弾性変形した内輪93は、カム92と一体回転する。
外輪94は、可撓性外歯車4の内周側に固定されており、可撓性外歯車4と一体回転する。内輪93と外輪94とは独立して回転可能であるので、内輪93はカム92の回転と一体回転し、外輪94は内輪93により楕円形に撓められる。
図3は、可撓性外歯車の側面図である。図3に示すように、可撓性外歯車4は、複数のエレメント50と、複数のエレメント50を連結する一対の可撓性の環状連結部材60とを含む。エレメント50は樹脂製である。各環状連結部材60は、積層配置された複数の環状鋼板61により形成されている。
図3は、可撓性外歯車の側面図である。図3に示すように、可撓性外歯車4は、複数のエレメント50と、複数のエレメント50を連結する一対の可撓性の環状連結部材60とを含む。エレメント50は樹脂製である。各環状連結部材60は、積層配置された複数の環状鋼板61により形成されている。
環状連結部材60として、単一の環状鋼板を用いる場合と比較して、複数の環状鋼板61のそれぞれが薄肉となるため、環状連結部材60が、径方向に撓み易くなっている。また、複数の環状鋼板61の全体としての周方向Yの引っ張り強度は、単一の環状鋼板の引っ張り強度と同等である。
エレメント50は、可撓性外歯車4の周方向Yに並び、それぞれ単一の外歯41を形成している。環状連結部材60は、外歯41の歯底部41aで複数のエレメント50を連結し支持している。
エレメント50は、可撓性外歯車4の周方向Yに並び、それぞれ単一の外歯41を形成している。環状連結部材60は、外歯41の歯底部41aで複数のエレメント50を連結し支持している。
図4はエレメント50の分解斜視図である。図3および図4に示すように、各エレメント50は、互いに歯厚方向Tに組み合わされて単一の外歯41を形成する一対のブロック状の分割エレメント51,52を含む。
各エレメント50(すなわち分割エレメント51,52)は、歯厚方向Tに挿通する一対の挿通溝70を含む。一対の挿通溝70は、外歯41の歯底部41aにおいて、歯幅方向Wの両端の開放端70aから歯幅方向Wの途中部の閉塞端70bまで延びている。一対の挿通溝70に、それぞれ対応する環状連結部材60が、挿通されている。
各エレメント50(すなわち分割エレメント51,52)は、歯厚方向Tに挿通する一対の挿通溝70を含む。一対の挿通溝70は、外歯41の歯底部41aにおいて、歯幅方向Wの両端の開放端70aから歯幅方向Wの途中部の閉塞端70bまで延びている。一対の挿通溝70に、それぞれ対応する環状連結部材60が、挿通されている。
一対の分割エレメント51,52は、歯たけ方向Hに対して互いに逆向きに傾斜する一対の歯面71,72と、互いに突き合わされる一対の合わせ面73,74を有している。一対の合わせ面73,74は、歯厚方向Tに対向している。
一対の合わせ面73,74が凹凸係合により連結されることにより、一対の分割エレメント51,52が、互いに連結されている。具体的には、一方の分割エレメント51の合わせ面73に、凸部75aと凹部75bとが設けられている。他方の分割エレメント52の合わせ面74に、凸部75aと凹凸嵌合する凹部76aと、凹部75bと凹凸嵌合する凸部76bが設けられている。
一対の合わせ面73,74が凹凸係合により連結されることにより、一対の分割エレメント51,52が、互いに連結されている。具体的には、一方の分割エレメント51の合わせ面73に、凸部75aと凹部75bとが設けられている。他方の分割エレメント52の合わせ面74に、凸部75aと凹凸嵌合する凹部76aと、凹部75bと凹凸嵌合する凸部76bが設けられている。
一対の合わせ面73,74で凹凸係合を達成する凸部75a,76bと凹部75b,76aは、歯底部41aに配置されている。このように歯底部41aで互いの合わせ面73,74が連結された一対の分割エレメント51,52は、図5に示すように、歯先部側で互いの合わせ面73,74を離隔するように弾性変形可能である。これにより、内歯21(31)に対する外歯41の噛み合い率を向上することができる。また、噛み合いのバックラッシをゼロに近づけることができる。
また、図4に示すように、エレメント50は、当該エレメント50の両側に隣接する図示しないエレメント50とそれぞれ連結するための構造を有している。具体的には、一方の分割エレメント51は、合わせ面73の反対側面73aに、凸部77aおよび凹部77bを有している。また、他方の分割エレメント52は、合わせ面74の反対側面74aに、凹部78aおよび凸部78bを有している。
一方の分割エレメント51の反対側面73a(の凸部77aおよび凹部77b)は、反対側面73aに隣接する図示しないエレメント50の他方の分割エレメント52の反対側面74a(の凹部78aおよび凸部78b)と凹凸係合する。これにより、一方の分割エレメント51の反対側面73aが、図示しない隣接するエレメント50の他方の分割エレメント52の反対側面74aと連結される。
他方の分割エレメント52の反対側面74a(の凹部78aおよび凸部78b)は、反対側面74aに隣接する図示しないエレメント50の一方の分割エレメント51の反対側面73a(の凸部77aおよび凹部77b)と凹凸係合する。これにより、他方の分割エレメント52の反対側面74aが、図示しない隣接するエレメント50の一方の分割エレメント51の反対側面73aと連結される。
一対の分割エレメント51,52は、同じ形状で形成されて、部品の共通化が図られている。すなわち、一方の分割エレメント51の凸部77aおよび凹部77bは、歯幅方向Wの一方側に、この順で並び、他方の分割エレメント51の凹部78aおよび凸部78bは、歯幅方向Wの一方側に、この順で並んでいる。一方の分割エレメント51の向きを変えて、一方の分割エレメント51を他方の分割エレメント52として用いるときに、一方の分割エレメント51の凸部77aおよび凹部77bは、他方の分割エレメント52の凸部78bおよび凹部78aとして用いられる。一方の分割エレメント51の凸部75aおよび凹部75bと、他方の分割エレメント52の凸部76bおよび凹部76aとの関係についても同様である。
一対の分割エレメント51,52の共通化により、部品を管理し易く、また、可撓性外歯車4の組み立てが簡単で、製造し易くなる。
本実施形態によれば、図6に示すように、可撓性外歯車4の外歯41が、内歯21または31に対する噛み合いの反力を受けたときに、可撓性の環状連結部材60が撓むことで、外歯41を形成するエレメント50が変位し易くなる。このため、可撓性外歯車4の応力を緩和することができる。これにより、可撓性外歯車4の耐久寿命を長くする、ひいては、波動歯車伝達装置1の耐久寿命を長くすることができる。
本実施形態によれば、図6に示すように、可撓性外歯車4の外歯41が、内歯21または31に対する噛み合いの反力を受けたときに、可撓性の環状連結部材60が撓むことで、外歯41を形成するエレメント50が変位し易くなる。このため、可撓性外歯車4の応力を緩和することができる。これにより、可撓性外歯車4の耐久寿命を長くする、ひいては、波動歯車伝達装置1の耐久寿命を長くすることができる。
図4に示すように、各エレメント50が、外歯41の歯底部41aにおいて歯幅方向Wの両端から歯幅方向Wの途中部まで延びて歯厚方向Tに挿通する一対の挿通溝70を有している。このため、各エレメント50(分割エレメント51,52)の一対の挿通溝70に、歯幅方向Wの両側から挿入された一対の環状連結部材60によって、図3に示すように、複数のエレメント50を安定して連結し支持することができる。
また、一対の分割エレメント51,52の合わせ面73,74を凹凸係合(凹凸嵌合)により連結して、単一の外歯41を形成することができる。
また、エレメント50を樹脂製とすることで、可撓性外歯車4ひいては波動歯車伝達装置1の軽量化を達成することができる。また、環状連結部材60を積層配置された複数の環状鋼板61で構成することで、樹脂製のエレメント50の変位を許容しつつ耐久性を向上することができる。
また、エレメント50を樹脂製とすることで、可撓性外歯車4ひいては波動歯車伝達装置1の軽量化を達成することができる。また、環状連結部材60を積層配置された複数の環状鋼板61で構成することで、樹脂製のエレメント50の変位を許容しつつ耐久性を向上することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、分割エレメントを用いずに、単一のエレメントによって単一の外歯を形成していてもよい。また、単一のエレメントによって、隣接する2つの外歯が形成されてもよい。その他、本発明は、特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…波動歯車伝達装置、2…第1剛性内歯車、3…第2剛性内歯車、4…可撓性外歯車、5…第1波動発生器、6…第2波動発生器、21…第1内歯、31…第2内歯、41…外歯、41a…歯底部、50…エレメント、51,52…分割エレメント、60…環状連結部材、61…環状鋼板、70…挿通溝、70a…開放端、70b…閉塞端、71,72…歯面、73,74…合わせ面、75a…凸部、75b…凹部、76a…凹部、76b…凸部、91…軸受、92…カム、93…内輪、94…外輪、95…ボール、H…歯たけ方向、T…歯厚方向、W…歯幅方向、X…軸方向、Y…周方向
Claims (5)
- 同軸上に並び、内周に複数の内歯を有する一対の剛性内歯車と、
外周に複数の外歯を有する可撓性外歯車と、
前記可撓性外歯車の内側に配置され、前記可撓性外歯車を楕円状に撓めて前記一対の剛性内歯車に対して部分的に噛合させて噛合位置を周方向に移動させる波動発生器と、を備え、
前記可撓性外歯車は、当該可撓性外歯車の周方向に並び外歯を形成する複数のエレメントと、前記外歯の歯底部で前記複数のエレメントを連結し支持する可撓性の環状連結部材と、を含む波動歯車伝達装置。 - 請求項1において、各前記エレメントは、前記外歯の歯底部において歯幅方向の両端の開放端から前記歯幅方向の途中部の閉塞端まで延びて歯厚方向に挿通する一対の挿通溝を含み、
前記環状連結部材は、前記一対の挿通溝にそれぞれ挿通された一対の環状連結部材を含む波動歯車伝達装置。 - 請求項1または2において、各前記エレメントは、互いに歯厚方向に組み合わされて単一の外歯を形成する一対の分割エレメントを含み、
前記一対の分割エレメントの一対の合わせ面が、凹凸係合により連結されている波動歯車伝達装置。 - 請求項3において、前記一対の分割エレメントは、互いに逆向きに傾斜する一対の歯面を含み、
前記凹凸係合は、前記歯底部において前記一対の合わせ面を連結しており、
前記一対の分割エレメントは、歯先部側で前記一対の合わせ面が離隔するように弾性変形可能である波動歯車伝達装置。 - 請求項1〜4の何れか一項において、前記エレメントは、樹脂製であり、
前記環状連結部材は、積層配置された複数の環状鋼板により形成されている波動歯車伝達装置。
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-
2016
- 2016-01-15 JP JP2016006560A patent/JP2017125596A/ja active Pending
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