JP2017125955A - 伴奏機能付きキーボード - Google Patents

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國男 青木
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【課題】譜面を一切見ることなく、自動伴奏に合わせて主旋律を弾くことを可能にする伴奏機能付きキーボードを提供する。
【解決手段】複数の楽曲の伴奏データを記憶し、記憶した伴奏データに基づいて伴奏を再生する。さらに、楽曲の主旋律をいわゆる移動ド唱法で歌う歌声データを記憶し、指定した楽曲の歌声データを読み出して歌声を再生する音声ナビゲーション手段と、指定した楽曲の調に対応する移動ド音階の鍵盤の位置を示す鍵盤名表示部3と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動伴奏機能を備えるキーボードに関する。
従来のキーボードには、カシオ計算機社製LK−222のように、鍵盤が光ることにより、打鍵する位置を教えてくれる光ナビゲーション機能を備えるものが存在する。このLK−222の取扱説明書(非特許文献1)によると、「光ナビ機能」と「らくらく機能」により、内蔵曲の自動伴奏に合わせて練習をする際に、伴奏に先駆けて鍵盤が光り、演奏者が正しい鍵盤を弾くまで伴奏が待つため、初心者でも簡単に演奏を楽しめる。
LK−222取扱説明書、カシオ計算機株式会社、平成27年11月9日検索、インターネットURL<http://support.casio.jp/storage/pdf/008/Web_LK222-JA-1A_JA.pdf>
しかしながら、伴奏に合わせて光る鍵盤を追う練習方法は、鍵盤を打鍵する位置やその順序を指や手が覚え込むまで、長時間の努力と忍耐が必要である。また、譜面を見ながら反復練習をする方法は、調合のつかないハ長調の曲であれば、初心者にとっても演奏は比較的容易であるが、例えば、ホ長調の楽曲は、譜面に4つものシャープ記号を有するため、初心者は譜面を一見しただけでは、どの鍵盤を弾けばよいかを把握することは難しい。そのため、調合の複数ついた譜面を見ると途端に難しく感じてしまい、練習を中途挫折してしまう人も少なくない。
たとえ鍵盤楽器の演奏が全くできない人であっても、お気に入りの童謡や唱歌などのメロディをドレミの歌で覚え、口遊むことは多くの人にとって容易なことである。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、譜面を一切見ることなく、自動伴奏に合わせて主旋律を弾くことを可能にし、楽しく練習を継続することのできる伴奏機能付きキーボードを提供することを目的とする。
本発明は、複数の楽曲の伴奏データを記憶する記憶手段と、記憶した伴奏データに基づいて伴奏を再生する自動伴奏手段と、を備える伴奏機能付きキーボードであって、前記記憶手段は、さらに、楽曲の主旋律をいわゆる移動ド唱法で歌う歌声データを記憶し、指定した楽曲の前記歌声データを、前記記憶手段から読み出して歌声を再生する音声ナビゲーション手段と、指定した楽曲の調に対応する移動ドの音階の鍵盤位置を示す鍵盤名表示部と、を備えることを特徴とする。
移動ド唱法とは、階名唱法とも呼ばれており、何調の楽曲であっても主音を「ド」として音階を相対的に認識し、ドレミで歌う方法である。
本発明によれば、移動ド唱法で歌う音声ナビゲーション手段によって、何調の楽曲であっても、主旋律をドレミの歌で歌いながら、気楽な気持ちで楽しく覚えることができる。主旋律を耳で記憶することは、譜面と鍵盤から音階を視覚的に捉え、指や手によって覚え込んで暗譜をする方法よりも効率的である。また、移動ド唱法の聴き取りは相対音感のトレーニングにもなるため、豊かな音感を身につけるのに有効である。
移動ド唱法によって覚えた主旋律に対応する鍵盤の位置は、鍵盤名表示部により一目瞭然であるため、譜面を全く見ることなく片手で主旋律を演奏することが可能となる。
そして、自動伴奏手段によって、さまざまな楽器による伴奏に合わせて演奏できるため、難易度の高いクラシック音楽であっても、片手で主旋律を弾くだけで、まるでオーケストラと共演しているかのような重厚感溢れる演奏を実現することができ、演奏者自身が幸せな気分に浸ることができる。
さらに、両手で演奏する自信のない初心者であっても、片手の演奏に集中できるだけでなく、テンポを演奏者の技量に合わせて設定することで、主旋律に感情を込め、より丁寧に演奏することが可能となり、自動伴奏と合せて演奏することで、聴く人のために心の籠った感動のおもてなしをすることができる。
本発明の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示した平面図である。 ト長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 へ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 二長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 変ロ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 イ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 変ホ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 ホ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 変イ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 ハ長調の楽曲を選んだ場合の鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 ハ長調の楽曲を選んだ場合の英語圏向けの鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。 ハ長調の楽曲を選んだ場合のドイツ語圏向けの鍵盤名表示部の一部を示した平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る伴奏機能付きキーボード1の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る伴奏機能付きキーボード1は、鍵盤2、鍵盤名表示部3、表示画面4、操作部5、CPU10、ROM11、RAM12、および、音響システム13を備える。
ROM11は、CPU10に実行させる各種制御プログラムを記憶する。また、ROM11は複数の楽曲の伴奏データ、歌声データ、および鍵盤名表示部3に表示される各調の音階データを、楽曲名、作曲者名等の楽曲情報と関連付けて記憶する。
歌声データは、楽曲の主旋律をいわゆる移動ド唱法で歌う歌声のデータであり、本発明の音声ナビゲーション手段とは、演奏者が指定した楽曲の主旋律の歌声を、ROM11に記憶された歌声データに基づいて、音響システム13から出力するものである。この歌声は、人が歌う歌声を録音したものに限られず、コンピューターによって発せられる歌声であってもよい。
移動ド唱法とは、主音を「ド」としてドレミファソラシドの階名で歌う方法である。例えば、ト長調の楽曲であれば、主音は「ソ」であり、「ファ」にシャープ記号が付くため、「ソラシドレミファ♯ソ」がひとつの音階である。これを移動ドの方法に従うと、図3に示すように、主音の「ソ」を「ド」と読み、「ファ♯」を「シ」と読むことができる。
なお、英語圏では、音名にCDEFGABを用い、ドイツ語圏では、CDEFGAHを用いるため、本発明において歌声データを、CDEFGABまたは、CDEFGAHで歌うものとしてもよい。
伴奏データは、打楽器や弦楽器、鍵盤楽器等の一つ以上のさまざまな楽器によって演奏される伴奏に基づくものである。
歌声データと伴奏データは適宜外部から追加することも可能である。伴奏と歌声とを合わせて再生させることもできるが、伴奏と歌声はそれぞれ独立して再生することもできる。また、伴奏と歌声とを合わせて再生する場合に、伴奏と歌声にずれを生じさせ、伴奏に先駆けて歌声を再生するように設定することで、演奏者が伴奏に合わせて打鍵すべき音が歌声でナビゲートされる。また、歌声と伴奏はそれぞれ、テンポを変えることも可能であり、テンポを変えても音程は変化しない。
鍵盤2は、鍵盤数を問わないが、61鍵が好ましい。
鍵盤名表示部3は、図2に示すように、演奏者から見て鍵盤2の奥側に位置し、演奏者が指定した楽曲の移動ドの音階に対応する鍵盤2の位置を表示するものである。例えば、ト長調の楽曲は、上記したように、移動ドに従うと、主音の「ソ」を「ド」と読み、「ファ♯」を「シ」と読む。よって、演奏者がト長調の楽曲を指定すると、図3に示すように、鍵盤名表示部3は、本来「ソ」の位置である鍵盤上に「ド」と表示され、本体「ファ♯」の位置である鍵盤上に「シ」が表示される。
さまざまな楽曲の中には、曲中に調が変わる、いわゆる転調をするものもあるため、鍵盤名表示部3は、伴奏に合わせて調が変化するものであってもよい。また、例えばイ短調の楽曲である「エリーゼのために」のように、曲中で臨時記号を要する楽曲もあるため、鍵盤名表示部3は、伴奏に合わせて、臨時記号に従った鍵盤位置を一時的に表示するものであってもよい。
鍵盤名表示部3は液晶画面で、指定した楽曲の調に従って自動で表示が切り替わるものでもよいし、紙製やプラスチック製等のシート状のもので、演奏者が楽曲の調と対応するものを自ら設置するものであってもよい。鍵盤名表示部3の配置は、演奏者から見て鍵盤2の奥側の位置に限定されることはなく、たとえば演奏者から見て鍵盤2の手前側や黒鍵及び白鍵上など、移動ドの音階に対応する鍵盤2の位置を演奏者が認識できる位置であればよい。また、鍵盤名表示部3は、図3乃至図13に示すように黒鍵と白鍵を区別できるように、黒鍵の表示位置を白鍵の表示位置よりも演奏者から見て奥側に表示するものであってもよいし、黒鍵と白鍵を区別せず、各鍵の表示位置を一直線上に並べて表示するものであってもよい。さらに、図12および図13に示すように、音名にCDEFGABを用いる英語圏、CDEFGAHを用いるドイツ語圏に合わせてアルファベット表示にしてもよい。鍵盤名表示部は図3乃至図13に示す実施形態に限られるものではなく、他のすべての調に対応するものを含む。
表示画面4は、再生中の楽曲名のほか、調、作曲者、テンポ等を表示する。
操作部5は、スタート/ストップ、楽曲指定、音量、テンポ等を操作する種々のスイッチを含む。
次に、本発明を用いた練習方法の一例を説明する。
(1)演奏者はまず、本発明の伴奏機能付きキーボード1に記憶された楽曲の中から、一つの楽曲を指定し、その楽曲に対応する歌声を再生する。
(2)再生した歌声に合わせ、主旋律をドレミで歌う練習をする。これを何度も繰り返すことにより、演奏者は楽曲の主旋律を移動ドの音階で記憶する。
(3)鍵盤名表示部3に、指定した楽曲の調に対応する鍵盤位置を表示した状態で、歌声および伴奏を再生し、歌声と伴奏に合わせてドレミで歌いながら打鍵する練習をする。
(4)主旋律をドレミの歌で記憶できたら、伴奏のみを再生し、鍵盤名表示部3を確認しながら演奏する。
手順(1)では、歌声を単独で再生することもできるし、伴奏と合わせて再生することもできる。また、手順(2)において、ドレミの歌の記憶が不十分な状態であっても、手順(3)において、歌声を伴奏に先駆けて再生することで、鍵盤名表示部3で打鍵すべき位置を確認しながら、伴奏に合わせて演奏をすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
本発明の演奏者として主に、ピアノの譜面が読めない人、メロディのみの演奏ならば、すぐに弾けるようになる人、オーケストラや吹奏楽、あるいはプロの演奏家と一緒にピアノで合奏したい人、が挙げられるが、これに限定されるものではなく、過去にピアノレッスンを受けていた人、難解な曲でピアノレッスンを挫折した人、時間を持て余す年齢になり、ピアノレッスンを再開したいが、楽しく長続きする方法を模索している人にも最適である。
1 伴奏機能付きキーボード
2 鍵盤
3 鍵盤名表示部
4 表示画面
5 操作部
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 音響システム

Claims (1)

  1. 複数の楽曲の伴奏データを記憶する記憶手段と、記憶した伴奏データに基づいて伴奏を再生する自動伴奏手段と、を備える伴奏機能付きキーボードであって、
    前記記憶手段は、さらに、楽曲の主旋律をいわゆる移動ド唱法で歌う歌声データを記憶し、
    指定した楽曲の前記歌声データを、前記記憶手段から読み出して歌声を再生する音声ナビゲーション手段と、
    指定した楽曲の調に対応する移動ドの音階の鍵盤位置を示す鍵盤名表示部と、を備えることを特徴とする伴奏機能付きキーボード。
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