JP2017126520A - 端子付電線および端子付電線の製造方法 - Google Patents

端子付電線および端子付電線の製造方法 Download PDF

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大地 芦田
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直也 西村
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Takaaki Ito
貴章 伊藤
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Abstract

【課題】本発明は、複数の電線同士を接続する際の導電性の悪化を抑制することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】端子付電線10は、それぞれ芯線14と前記芯線14を覆う被覆18とを含む複数の電線12が1つの端子20に接続された端子付電線10である。前記端子20は、複数の前記電線12に圧着されている。前記端子20と複数の前記電線12の前記芯線14とが溶接され、かつ、複数の前記電線12の前記芯線14同士が溶接されている。【選択図】図2

Description

この発明は、端子付電線に関する。
複数の電線同士を接続する際に、導体に形成される酸化被膜が導電性を悪化させる恐れがある。この酸化被膜の影響を抑える技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1では、複数の電線の端部を集合させた状態で1つのジョイント端子を強く圧着(いわゆる強圧着)して酸化被膜を破壊することによって、酸化被膜の影響を抑えるとされている。
特開2015−103501号公報
しかしながら、強圧着のみでは、電線の種類及び端子の形状等によっては、依然として酸化被膜の影響が残ってしまう恐れがある。
そこで、本発明は、複数の電線同士を接続する際の導電性の悪化を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る端子付電線は、それぞれ芯線と前記芯線を覆う被覆とを含む複数の電線が1つの端子に接続された端子付電線であって、前記端子は、複数の前記電線に圧着され、前記端子と複数の前記電線の前記芯線とが溶接され、かつ、複数の前記電線の前記芯線同士が溶接されている。
第2の態様に係る端子付電線は、第1の態様に係る端子付電線であって、前記端子は、角筒状に形成されている。
第3の態様に係る端子付電線は、第1又は第2の態様に係る端子付電線であって、前記端子はオープンバレル型に形成され、前記端子の周方向の両端縁部が外側に位置するような形状に圧着されている。
第4の態様に係る端子付電線は、第3の態様に係る端子付電線であって、前記端子は、前記両端縁部のうち一方が他方を圧着方向に支持する形状に圧着されている。
第5の態様に係る端子付電線は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、前記端子と前記芯線との溶接部分及び前記芯線同士の溶接部分は、超音波溶接されて形成された超音波接合部を構成している。
第6の態様に係る端子付電線は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る端子付電線であって、複数の前記電線は、前記芯線の硬さの異なる第1の電線と第2の電線とを含む。
第7の態様に係る端子付電線の製造方法は、複数の電線が1つの端子に接続された端子付電線の製造方法であって、(a)前記端子を複数の前記電線に圧着する工程と、(b)前記端子と複数の前記電線とを溶接すると共に複数の前記電線同士を溶接する工程と、を備える。
第8の態様に係る端子付電線の製造方法は、第7の態様に係る端子付電線の製造方法であって、前記工程(a)において、前記端子は、外形が角形状となるように圧着され、前記工程(b)において、外形が角形状とされた前記端子に対して超音波溶接を行う。
第9の態様に係る端子付電線の製造方法は、第7又は第8の態様に係る端子付電線の製造方法であって、前記工程(a)において、オープンバレル型に形成された前記端子を、前記端子の周方向の両端縁部が外側に位置するように圧着する。
第10の態様に係る端子付電線の製造方法は、第9の態様に係る端子付電線の製造方法であって、前記工程(a)において、前記両端縁部のうち一方が他方を圧着方向に支持する姿勢で前記端子を圧着する。
第1から第6の態様によると、圧着時及び溶接時にそれぞれ電線に形成された酸化被膜を破壊することができる。これにより、酸化被膜の影響を抑えることができることによって、複数の電線同士を接続する際の導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第2の態様によると、端子が角筒状に形成されている。溶接の際には、溶接対象を加圧しつつ溶接することがある。この際、端子が角筒状に形成されていると、加圧方向に垂直な平面で端子を押えることができるため、振動が端子及び芯線に伝わりやすくなる。これにより、各溶接部分において酸化被膜が破壊された状態で溶接されることによって、導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第3の態様によると、端子がオープンバレル型に形成されているため、電線が複数の素線を含む場合でも、端子内に電線を配設する際に、素線がばらけたり折れ曲がったりすることを抑制することができる。また、端子の周方向の両端縁部が外側に露出するような形状に圧着されているため、オープンバレル型の端子を強く圧着した場合でも、端子の両端縁部が導体に食い込みにくくなり、導体が損傷することを抑えることができる。これにより、導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第4の態様によると、オープンバレル型の端子を強く圧着した場合でも、端子の両端縁部が導体に食い込みにくくなり、導体が損傷することを抑えることができる。これにより、導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第5の態様によると、端子と芯線との溶接部分及び芯線同士の溶接部分を容易に形成することができる。
特に、第6の態様によると、複数の電線がそれぞれ芯線の硬さの異なる第1の電線と第2の電線とを含む。この場合、芯線の配列状態によっては、圧着時に均等に力が伝わりにくいため、圧着のみでは、酸化被膜を破壊しきれない恐れがある。このような場合でも、圧着と共に溶接を施すことによって導電性の悪化を抑制することができる。
第7から第10の態様によると、圧着時及び溶接時にそれぞれ酸化被膜を破壊することができる。これにより、酸化被膜の影響を抑えることができることによって、複数の電線同士を接続する際の導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第8の態様によると、外形が角形状とされた端子に対して超音波溶接を施すため、溶接時に加圧する方向に垂直な平面で端子を押えることができるため、振動が端子及び芯線に伝わりやすくなる。これにより、各溶接部分において酸化被膜が破壊された状態で溶接されることによって、導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第9の態様によると、端子がオープンバレル型に形成されているため、電線が複数の素線からなる場合でも、端子内に電線を配設する際に、素線がばらけたり折れ曲がったりすること抑制することができる。また、端子の周方向の両端縁部が外側に露出するような形状に圧着されているため、オープンバレル型の端子を強く圧着した場合でも、端子の両端縁部が導体に食い込みにくくなり、導体が損傷することを抑えることができる。これにより、導電性の悪化を抑制することができる。
特に、第10の態様によると、オープンバレル型の端子を強く圧着した場合でも、端子の両端縁部が導体に食い込みにくくなり、導体が損傷することを抑えることができる。これにより、導電性の悪化を抑制することができる。
第1実施形態に係る端子付電線を示す概略平面図である。 第1実施形態に係る端子付電線を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る端子付電線を製造する様子を示す説明図である。 第1実施形態に係る端子付電線を製造する様子を示す説明図である。 第2実施形態に係る端子付電線を示す概略断面図である。 第2実施形態に係る端子付電線を製造する様子を示す説明図である。 第3実施形態に係る端子付電線を示す概略断面図である。 第3実施形態に係る端子付電線を製造する様子を示す説明図である。 第3実施形態に係る端子付電線を製造する様子を示す説明図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る端子付電線について説明する。図1は、第1実施形態に係る端子付電線10を示す概略平面図である。図2は、第1実施形態に係る端子付電線10を示す概略断面図である。
端子付電線10は、複数の電線12が1つの端子20に接続されて形成されている。ここでは、圧着及び溶接の両方を用いて電線12が端子20に接続されている。
電線12は、芯線14と芯線14の周囲に形成され、芯線14を覆う被覆18とを含む。芯線14は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電性材料によって線状に形成されている。ここでは、芯線14は、複数の素線16が撚り合わされた構成とされている。もっとも、芯線14は、単線によって構成されていてもよい。被覆18は、絶縁性樹脂材料が押出装置等により芯線14の周りに押し出されることによって形成される。この電線12の先端部には、芯線14が露出しており、所定長の露出芯線部15が形成されている。
ここでは、複数の電線12は、芯線14の硬さの異なる第1の電線12aと第2の電線12bとを含む。ここでは、第1の電線12aの芯線14aは、銅又は銅合金を材料として形成されており、第2の電線12bの芯線14bは、アルミニウム又はアルミニウム合金を材料として形成されているものとして説明する。つまり、ここでは、第1の電線12aとして銅電線12aが用いられ、第2の電線12bとしてアルミニウム電線12bが用いられる。この場合、第1の電線12aの芯線14aは、第2の電線12bの芯線14bよりも硬い。ここでは、1本の銅電線12aと、1本のアルミニウム電線12bが1つの端子20に接続されているものとして説明する。もっとも、銅電線12a及びアルミニウム電線12bのうち少なくとも一方が複数本含まれていることも考えられる。
なお、ここでは銅電線12aとアルミニウム電線12bとは、スプライス接続されている。この際、アルミニウムは銅に比べて電気抵抗率が大きい。このため、アルミニウム電線12bの電気抵抗と銅電線12aの電気抵抗とを同じにするためにアルミニウム電線12bの芯線14bの断面積は銅電線12aの芯線14aの断面積よりも大きく設定されている。
端子20は、複数の電線12に圧着されている。端子20は、例えば、銅又は銅合金等によって形成された板材をプレス加工等することによって形成された部材である。端子20の表面には、錫メッキ等が施されていてもよい。ここでは、端子20として、オープンバレル型の端子20が用いられている。
端子20は、芯線圧着部22を含む。芯線圧着部22は、圧着前に開いた形状、いわゆるオープンバレル型に形成されている。端子20は、角筒状に圧着されている。具体的には、圧着前の芯線圧着部22は、底部24の両側部に一対の圧着片26、27が延出形成された構成とされている。従って、一対の圧着片26、27の先端縁部26a、27aがそれぞれ端子20の周方向の端縁部をなしている。底部24は、平面状に形成されている。一方の圧着片26は他方の圧着片27よりも突出寸法が大きくなるように形成されている。底部24上に露出芯線部15が配設された状態で、圧着片26、27が露出芯線部15にかしめられる。ここでは、一方の圧着片26の先端縁部26aが他方の圧着片27の先端縁部27aに接するように圧着される。従って、一対の圧着片26、27の先端縁部26a、27a(端子20の周方向の両端縁部)が外側に位置するような形状に圧着されている。これにより、圧着片26、27の先端縁部26a、27aが芯線14に食い込むことが抑制され、素線が断線することが抑制されている。
端子20は、一方の圧着片26の先端縁部26aが他方の圧着片27の先端縁部27aに圧着方向に支持される形状に圧着されている。ここで、圧着方向とは、後述する端子圧着装置50における上型52の移動方向であり、ここでは、底部24に直交する方向である。これにより、圧着片26、27の先端縁部26a、27aが芯線14に食い込むことが抑制されている。
端子20との接続前の芯線14表面には酸化被膜が形成される場合がある。当該酸化被膜が接続部分に介在した場合、導電性が低下する場合がある。このため、端子付電線10において安定した導電性を確保するために端子20との接続時に当該酸化被膜を破壊することが好ましい。この際、特にアルミニウムは化学親和力が大きいため、アルミニウム電線12bの芯線14b表面に形成される酸化被膜は強固なものとなりやすい。従って、圧着のみで、酸化被膜(特に、アルミニウムの酸化被膜)を破壊するためには、アルミニウム電線12bの各素線16bに一定以上の力が加えられることが望まれる。
しかしながら、上述したような銅電線12aとアルミニウム電線12bとの硬さの違い及び断面積の違い等から、端子20圧着時の芯線14(素線16)の配列等によっては、同じ圧着方法で圧着した場合でも、アルミニウム電線12bの各素線16bに加えられる力にばらつきが大きくなる恐れがある。この場合、アルミニウム電線12bの素線16bに一定以上の力が加えられず、当該素線16bの酸化被膜を破壊しきれない恐れが生じる。酸化被膜を破壊しきれないこのような端子付電線10は、十分な導電性を得られない恐れがある。
このように、端子と芯線とが圧着のみで接続される場合、製品ごとに品質に大きなばらつきが生じ、一部が不良となってしまう恐れがある。このような事態を回避するため、ここでは端子付電線10において、端子20圧着後に溶接を施している。ここでは端子20と複数の電線12の芯線14とが溶接されている。また、複数の電線12の芯線14同士が溶接されている。より詳細には、芯線14a同士が溶接され、芯線14b同士が溶接され、さらに芯線14aと芯線14bとが溶接されている。ここでは端子20と芯線14との溶接部分及び芯線14同士の溶接部分は、超音波溶接されて形成された超音波接合部30を構成している。即ち、ここでは、端子20の内部が一体になるように超音波溶接されて、超音波接合部30とされている。超音波溶接については、以下の製造方法で詳述する。もっとも、溶接方法としては、超音波溶接に限られるものではなく、抵抗溶接等ほかの溶接方法が採用されてもよい。
<製造方法>
第1実施形態に係る端子付電線10の製造方法について図3及び図4を参照しつつ説明する。図3及び図4は、第1実施形態に係る端子付電線10を製造する様子を示す説明図である。
まずは、図3に示すように、オープンバレル型に形成された端子20において開口を通じて内部に芯線14を配設する。この際、素線16の配列は、電線12ごとにまとめられたものとされているが、このことは必須ではない。2つの電線12の各素線16が散在するように混ぜられていてもよい。
端子20内に芯線14が配設されたら、端子20を複数の電線12に圧着する。端子20の圧着は、例えば、接近及び離間移動可能に対向配置された上型52(クリンパとも言う)と下型54(アンビルとも言う)とを備える端子圧着装置50によってなされる。上述したように、上型52の移動方向を圧着方向と呼ぶことがある。この際、ここでは上型52及び下型54の対向する面53、55が、それぞれ凹面状に形成されている。また、各面53、55の底面53a、55aが平面状に形成されている。これにより、端子20が、底面53a、55aとの間に挟まれるように圧着され、その外形が角形状となる。なお、上型52の面53のうち突出寸法の大きい圧着片26の上方に位置する部分は、曲面状に形成され、圧着片26を底面53aに向けてガイド可能なガイド面53bとされることが考えられる。
より詳細には、下型54の面55の底面55a上に端子20及び電線12が載置された状態で上型52を下型54に向けて接近移動させていく。すると、突出寸法の大きい圧着片26の先端が上型52の面53によって徐々に他方の圧着片27の先端に近づいていき、やがて接するようになる。この状態でさらに上型52を下型54に近づけていき、端子20を圧縮することで端子20が複数の電線12に圧着された状態となる。この際、端子20の周方向の両端縁部26a、27aが外側に位置する。特にここでは、両端縁部26a、27aのうち一方26aが他方27aに圧着方向に支持される。これにより、端子20の周方向の両端縁部が電線12に食い込むことが抑制される。
なお、端子20のうち四隅の角部は、若干丸められていることも考えられえる。特に、端子20のうち上型52のガイド面53bに当接する角部は、ガイド面53bの形状に応じて若干丸められていることが考えられる。
端子20の圧着が完了したら、溶接工程に移る。ここでは、端子20が複数の電線12に圧着されたワークWにおいて、複数の電線12の芯線14同士を溶接すると共に、端子20と複数の電線12の芯線14とを溶接する。ここでは、図4に示すように、外形が角形状とされた端子20に対して超音波溶接装置60を用いて超音波溶接を行う。
ここで超音波溶接装置60について説明する。超音波溶接装置60は、ソノトロード62とアンビルプレート64とグライディングジョー66とアンビル68とを備える。
ソノトロード62はワークWを載置可能に形成される共に載置されたワークWに対して超音波に起因する振動を付与する。ソノトロード62において、ワークWが載置される載置面62aは平面状に形成されている。ソノトロード62は、載置面62aに平行な方向に振動する。
アンビルプレート64は、ソノトロード62の側方に配置され、ワークWの一方側面を押えている。アンビルプレート64のうちワークWを向く押え面64aは、載置面62aと直交する平面状に形成されている。
グライディングジョー66は、ソノトロード62の上方に配置されている。グライディングジョー66は、アンビルプレート64とは反対側に配置され、載置面62aに載せられたワークWの他方側面を押えている。グライディングジョー66のうちワークWを向く押え面66aは、載置面62aと直交する平面状に形成されている。つまり、アンビルプレート64の押え面64aとグライディングジョー66の押え面66aとは、共に載置面62aに直交し、相互に平行な平面状に形成されている。
アンビル68は、ソノトロード62及びアンビルプレート64の上方に配置されている。アンビル68のうちソノトロード62の載置面62aに対向する押え面68aは、載置面62aと平行な平面状に形成されている。
次に、上記超音波溶接装置60を用いた溶接方法について説明する。
まずは、複数の電線12に端子20が圧着されたワークWを、ソノトロード62の載置面62a上に載置する。
ワークWが載置面62aに載置されたら、グライディングジョー66とアンビルプレート64とで、ワークWの両側面を挟持する。このようにグライディングジョー66及びアンビルプレート64によってワークWの両側面を挟持することにより、当該ワークWの水平方向への移動が規制される。なお、グライディングジョー66及びアンビルプレート64によって、ワークWの両側面を加圧しつつ挟持してもよい。
ワークWの両側面がグライディングジョー66とアンビルプレート64とによって挟持されたら、ソノトロード62とアンビル68とで、ワークWの上面及び下面を加圧しつつ挟持する。
なお、ワークWに対する加圧量は、超音波溶接にかかるワークWの大きさ、材質及び目標とする溶接度合い等によって適宜設定される。この際、圧着工程では、端子20を弱く圧着しつつ超音波溶接工程における溶接前の加圧工程で端子20を強く圧着するようにしてもよい。
ワークWに対する加圧が完了したら、最後に、ワークWに超音波振動を付与して溶接する超音波溶接工程を行う。即ち、超音波溶接装置60の各部材でワークWを加圧しながら、ソノトロード62を超音波振動させる。これにより、ワークWを溶接することができる。より詳細には、端子20と芯線14とを溶接することができると共に芯線14同士を溶接することができる。この際、端子20が四角形状に形成されているため、加圧方向に垂直な平面で端子20を押えることができる。これにより、振動が端子20及び芯線14に伝わりやすくなる。ワークWの溶接が完了することで、端子付電線10が完成となる。
このような端子付電線10及びその製造方法によると、圧着時及び溶接時にそれぞれ電線12の芯線14に形成された酸化被膜を破壊することができる。これにより、酸化被膜の影響を抑えることができることによって、複数の電線12同士を接続する際の導電性の悪化を抑制することができる。
また、溶接の際には、溶接対象を加圧しつつ溶接することがある。この際、端子20が四角筒状に形成されていると、加圧方向に垂直な平面で端子20を押えることができるため、振動が端子20及び芯線14に伝わりやすくなる。これにより、各溶接部分において酸化被膜が破壊された状態で溶接されることによって、導電性の悪化を抑制することができる。
端子20がオープンバレル型に形成されているため、電線12が複数の素線16を含む場合でも、端子20内に電線12を配設する際に、素線16がばらけたり折れ曲がったりすること抑制することができる。また、端子20の周方向の両端縁部26a、27aが外側に露出するような形状に圧着されているため、オープンバレル型の端子20を強く圧着した場合でも、端子20の両端縁部26a、27aが導体に食い込みにくくなり、導体が損傷することを抑えることができる。これにより、導電性の悪化を抑制することができる。特に、端子20の周方向の一方端縁部27aが他方端縁部26aを圧着方向に支持しているため、オープンバレル型の端子20を強く圧着した場合でも、端子20の両端縁部26a、27aが導体に食い込みにくくなり、導体が損傷することを抑えることができる。これにより、導電性の悪化を抑制することができる。
また、超音波溶接を採用しているため、端子20と芯線14との溶接部分及び芯線14同士の溶接部分を容易に形成することができる。
複数の電線12がそれぞれ芯線14の硬さの異なる第1の電線12aと第2の電線12bとを含む。この場合、芯線14の配列状態によっては、圧着時に均等に力が伝わりにくいため、圧着のみでは酸化被膜を破壊しきれない恐れがある。このような場合でも、圧着と共に溶接を施すことによって導電性の悪化を抑制することができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る端子付電線について説明する。図5は、第2実施形態に係る端子付電線110を示す概略断面図である。図6は、第2実施形態に係る端子付電線110を製造する様子を示す説明図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る端子付電線110においては、端子120の形状が第1実施形態に係る端子20の形状とは異なる。
ここでは、端子120は、一対の圧着片126、127が同程度の突出寸法を有するように形成され、周方向両端縁部126a、126bが端子120の幅方向中間部分で接するように圧着されている。このような端子120の圧着前の状態は、図6に示すように、一対の圧着片126、127が共に外側に開いた形状に形成されている。そして、一対の圧着片126、127は、その先端縁部126a、127aが閉じられつつ先端縁部126a、127a同士が突きあうような形状に圧着される。
このような端子120を採用して端子付電線110を製造した場合でも、端子の周方向一方端縁部が他方端縁部を圧着方向に支持することによる効果以外の効果については、第1実施形態に係る端子付電線10及びその製造方法と同様の効果を得ることができる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係る端子付電線について説明する。図7は、第3実施形態に係る端子付電線210を示す概略断面図である。図8及び図9は、第3実施形態に係る端子付電線210を製造する様子を示す説明図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態に係る端子付電線210においては、端子220の形状が第1実施形態に係る端子20の形状とは異なる。
ここでは、底部224がV字状に形成されている。また、一対の圧着片226、227が同程度の突出寸法を有するように形成され、周方向両端縁部226a、227aが端子220の内側に位置する態様で徐々に曲るように圧着されている。このような端子220の圧着前の状態は、図7に示すように、一対の圧着片226、227が共に外側に開いた形状に形成されている。そして、一対の圧着片226、227は、その先端縁部226a、227aが近接しながら端子220の内側に入りこむように圧着される。
このような端子220を採用して端子付電線210を製造した場合でも、端子が角筒状に形成されていること及びそれに付随して端子の周方向一方端縁部が他方端縁部を圧着方向に支持することによる効果以外の効果については、第1実施形態に係る端子付電線10及びその製造方法と同様の効果を得ることができる。
{変形例}
各実施形態において、電線12が芯線14の硬さの異なる第1の電線12aと第2の電線12bとを含むものとして説明したが、このことは必須ではない。端子付電線を構成する芯線の種類は、1種類であってもよいし、3種類以上であってもよい。例えば、複数のアルミニウム電線のみが1つの端子に圧着されていてもよい。
また、当該端子付電線10において、端子20が接続される部分は、スプライス接続された部分であるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、端子付電線において端子が接続された部分は、複数の電線が相手側接続部を含む1つの端子に圧着されるものであってもよい。この場合、相手側接続部の形状としては、例えば、芯線圧着部の底部から延出する板状部分にボルト挿通用の孔が形成された形状が考えられる。このような端子は、例えば、アース端子として用いられる。さらに端子は、芯線圧着部に加えて、被覆圧着部を含むことが考えられる。被覆圧着部は、芯線圧着部に対して一方側(相手側接続部が設けられる場合は、相手側接続部とは反対側)に形成され、底部の両側部に一対の圧着片が延出形成された構成とされることが考えられる。そして、底部上に被覆の端部を配設した状態で、一対の圧着片が被覆にかしめられる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 端子付電線
12 電線
14 芯線
15 露出芯線部
16 素線
18 被覆
20 端子
22 芯線圧着部
24 底部
26 圧着片
30 超音波接合部
50 端子圧着装置
60 超音波溶接装置

Claims (10)

  1. それぞれ芯線と前記芯線を覆う被覆とを含む複数の電線が1つの端子に接続された端子付電線であって、
    前記端子は、複数の前記電線に圧着され、
    前記端子と複数の前記電線の前記芯線とが溶接され、かつ、複数の前記電線の前記芯線同士が溶接されている、端子付電線。
  2. 請求項1に記載の端子付電線であって、
    前記端子は、角筒状に形成されている、端子付電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子付電線であって、
    前記端子はオープンバレル型に形成され、前記端子の周方向の両端縁部が外側に位置するような形状に圧着されている、端子付電線。
  4. 請求項3に記載の端子付電線であって、
    前記端子は、前記両端縁部のうち一方が他方を圧着方向に支持する形状に圧着されている、端子付電線。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    前記端子と前記芯線との溶接部分及び前記芯線同士の溶接部分は、超音波溶接されて形成された超音波接合部を構成している、端子付電線。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の端子付電線であって、
    複数の前記電線は、前記芯線の硬さの異なる第1の電線と第2の電線とを含む、端子付電線。
  7. 複数の電線が1つの端子に接続された端子付電線の製造方法であって、
    (a)前記端子を複数の前記電線に圧着する工程と、
    (b)前記端子と複数の前記電線とを溶接すると共に複数の前記電線同士を溶接する工程と、
    を備える、端子付電線の製造方法。
  8. 請求項7に記載の端子付電線の製造方法であって、
    前記工程(a)において、前記端子は、外形が角形状となるように圧着され、
    前記工程(b)において、外形が角形状とされた前記端子に対して超音波溶接を行う、端子付電線の製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の端子付電線の製造方法であって、
    前記工程(a)において、オープンバレル型に形成された前記端子を、前記端子の周方向の両端縁部が外側に位置するように圧着する、端子付電線の製造方法。
  10. 請求項9に記載の端子付電線の製造方法であって、
    前記工程(a)において、前記両端縁部のうち一方が他方を圧着方向に支持する姿勢で前記端子を圧着する、端子付電線の製造方法。
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