JP2017126596A - 送電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェライト板に割れなどが生じる程度の外力が加えられたことを検知することができる送電装置を提供する。【解決手段】送電装置は、板状に形成されたフェライト板と、フェライト板に設けられると共に、外部に設けられた受電装置に非接触で電力を送電する送電コイルと、送電コイルおよびフェライト板よりも上方に配置されており、溝部47,48が形成されている基板と、溝部47,48と交差するように基板に形成されているコイル46,45と、コイル46,45の断線を検知する検知部とを備える。【選択図】図7
Description
本発明は送電装置に関する。
従来から、車両に搭載された受電装置と、受電装置に非接触で電力を送電する送電装置とを備えた非接触充電システムについて各種提案されている(特許文献1〜5参照)。
たとえば、特開2015−211536号公報に記載された非接触充電システムにおいて、送電装置は、板状のフェライト板と、このフェライト板に巻回された送電コイルとを含む。
特開2015−211536号公報に記載された送電装置が受電装置に電力を送電する際には、送電コイルに電流が供給される。送電コイルに電流が流れると、磁束がフェライト板内を流れる。そして、送電装置からの磁束が受電コイルと鎖交することで、受電コイルに電流が流れる。
送電装置は地面に配置されているため、車両の車輪が送電装置上を通り、送電装置に大きな荷重が加えられる場合がある。送電装置に大きな荷重が加えられると、送電装置に設けられたフェライト板にも大きな荷重が加えられ、フェライト板が割れるおそれがある。
フェライト板の割れ部分においては、割れたフェライト板の割れ片同士が接触している場合が多く、割れ片部分の接触部分の面積が小さくなる。その結果、割れ部分の磁気抵抗は、割れが生じていない部分の磁気抵抗よりも高くなる。そして、磁気抵抗の高い部分を磁束が通ると大きな磁気損失が生し、当該割れ部分の温度が高くなる。
しかし、特開2015−211536号公報に記載された送電装置においては、フェライト板に割れが生じる程度の外力が加えられたことを検知する手段がない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、フェライト板に割れなどが生じる程度の外力が加えられたことを検知することができる送電装置を提供することである。
本発明に係る送電装置は、板状に形成されたフェライト板と、前記フェライト板に設けられると共に、外部に設けられた受電装置に非接触で電力を送電する送電コイルと、前記送電コイルおよび前記フェライト板よりも上方に配置されており、溝部が形成されている基板と、前記溝部と交差するように前記基板に形成されている配線と、前記配線の断線を検知する検知部とを備える。
上記の送電装置によれば、送電装置に所定以上の外力が加えられると、溝部において基板に割れが生じる。基板が溝部の部分で割れると、溝部と交差するように設けられた配線が断線する。この断線を検知することで、送電装置に所定値以上の荷重が加えられることを検知することができる。
本発明に係る送電装置によれば、フェライト板に割れなどが生じる程度の外力が加えられたことを検知することができる。
図1は、非接触充電システム1を模式的に示す模式図であり、図2は、非接触充電システム1を模式的に示す電気回路図である。図1に示すように、非接触充電システム1は、受電装置4が設けられた車両2と、車両2の外部に設けられた送電装置3とを備える。
車両2は、送電装置3から非接触で電力を受電する受電装置4と、制御部5と、受電装置4が受電した電力を蓄電するバッテリ6と、アンテナ7とを含む。送電装置3は、電源10に接続されている。
図2に示すように、受電装置4は、受電部8と、受電部8に接続された整流器9とを含む。受電部8は、受電コイル11と受電コイル11に直列に接続されたコンデンサ12とを含む。整流器9は、受電部8が受電した交流電力を直流電力に変換して、バッテリ6に供給する。
送電装置3は、送電部15と、送電部15に接続された変換器16とを含む。送電部15は、送電コイル17と、送電コイル17に直列に接続されたコンデンサ18とを含む。変換器16は、電源10から供給される交流電力の周波数や電圧を調節して、送電部15に供給する。送電装置3は、図1に示すように、アンテナ19および制御部20を含む。
図3は、送電装置3を示す分解斜視図である。この図3に示すように、送電装置3は、筐体21を含み、筐体21は、アルミニウムなどの金属材料によって形成されたベース板30と、このベース板30を上方から覆うように設けられた樹脂蓋31とを含む。
送電装置3は、ベース板30の上面上に配置された支持板32と、支持板32の上面上に配置されたフェライト板33と、フェライト板33の上面上に配置されたボビン22と、ボビン22のコイル溝23内に装着された送電コイル17と、ボビン22の上面上に配置された異物検知板26と、異物検知板26の上面に配置された樹脂蓋31とを含む。
図4は、ベース板30を示す平面図である。この図4に示すように、ベース板30の上面には、底板36と、底板36の上面に形成された支持壁35とを含む。
図3に示すように、支持板32は、支持壁35によって支持されている。支持板32とベース板30との間には、隙間が形成されており、支持板32およびベース板30の間にコンデンサ18および変換器16が収容されている。なお、支持板32もアルミニウムなどの金属から形成されている。
フェライト板33は、複数の分割フェライト37を含む。ボビン22は、板状に形成されており、樹脂などの絶縁材料によって形成されている。ボビン22の上面24にはコイル溝23が形成されており、このコイル溝23に送電コイル17が配置されている。図5は、ボビン22の下面25を示す底面図である。この図5に示すように、ボビン22の下面25には、下方に向けて突出する支持壁27が形成されている。
図6は、送電コイル17およびフェライト板33を示す平面図である。なお、この図6においては、ボビン22などの部材は図示していない。この図6に示すように、送電コイル17は、フェライト板33の上面に配置されている。送電コイル17は、上下方向に延びる巻回軸線O1の周囲を取り囲むように形成されている。そして、送電コイル17の中央部には、中空部34が形成されている。
フェライト板33は、複数の分割フェライト37を含み、各分割フェライト37間には空隙が形成されている。当該空隙は、中空部34から径方向に延びるように形成されている。
図7は、異物検知板26を示す斜視図である。この図7に示すように、異物検知板26は、積層絶縁板41と、積層絶縁板41に形成された複数の検知コイル対40とを含む。
積層絶縁板41は、絶縁板42と、絶縁板42の上面に設けられた絶縁板43とを含む。絶縁板42,43は、樹脂などの絶縁材料によって形成されている。
検知コイル対40は、絶縁板42の上面に設けられた送信コイル45と、絶縁板43の上面に設けられた受信コイル46とを含む。
そして、絶縁板43の上面49には、格子状の溝部47が形成されている。複数の受信コイル46のうち、少なくとも1つの受信コイル46は、溝部47と交差するように形成されている。
絶縁板42の上面にも、溝部47と同様に格子状の溝部48が形成されており、送信コイル45は、溝部48と交差するように形成されている。
図8は、検知コイル対40を示す斜視図である。この図8に示すように、送信コイル45および受信コイル46は、上下方向に配列するように設けられている。
図9は、異物検知板26を示す電気回路図である。この図9に示すように、異物検知板26は、電源10に接続されたパワーアンプ50と、パワーアンプ50に接続されたコンデンサ51と、コンデンサ51に接続されたマルチプレクサ52と、複数の送信コイル45と、マルチプレクサ54とを含む。
マルチプレクサ52には、複数の共通配線53が接続されている。各共通配線53には、複数の送信コイル45の一方の端部が接続されている。マルチプレクサ54には、複数の共通配線55が接続されている。各共通配線55には、複数の送信コイル45の他方の端部が接続されている。
異物検知板26は、信号処理回路60と、信号処理回路60に接続されたコンデンサ61および抵抗62と、コンデンサ61に接続されたマルチプレクサ63と、複数の受信コイル46と、マルチプレクサ65とを含む。
マルチプレクサ63には、複数の共通配線64が接続されており、各共通配線64には、複数の受信コイル46の一方の端部が接続されている。マルチプレクサ65には、複数の共通配線66が接続されており、各共通配線66には複数の受信コイル46の他方の端部が接続されている。図10は、送電装置3の一部を断面視した断面図である。この図10に示すように、各分割フェライト37の間の空隙に、ボビン22の下面に形成された支持壁27が入り込んでいる。そして、ベース板30の支持壁35が支持板32を挟んで、支持壁27の下端部を支持している。
そして、ボビン22の上面には、異物検知板26の積層絶縁板41が配置されている。そして、絶縁板42の上面に溝部48が形成されており、この溝部48を跨るように送信コイル45が形成されている。
絶縁板42の上面に絶縁板43が配置されている。絶縁板43の上面には、溝部47が形成されており、この溝部47を跨るように、受信コイル46が形成されている。ここで、溝部47および溝部48は、分割フェライト37の中央部の上方に設けられている。
上記のように構成された非接触充電システム1の作用について説明する。送電装置3から受電装置4に電力を送電する前に、送電装置3の上方に受電装置4が位置するように車両2を移動させる。この際、送電装置3の上面などに金属異物などがある場合には、当該金属異物が高温となるおそれがあるため、異物検知板26を用いて、金属異物の有無を検知する。
金属異物の有無を検知する際には、図9において、制御部20は、複数の共通配線53のうち、1つの共通配線53がコンデンサ51に接続されるように、マルチプレクサ52を制御する。そして、複数の共通配線55のうち1つの共通配線55が接地されるように、制御部20はマルチプレクサ54を制御する。このようにして、1つの送信コイル45に交流電流が供給される。このようにして、複数の送信コイル45のから1つの送信コイル45から選択される。
次に、選択された送信コイル45の上方に位置する受信コイル46が、コンデンサ61に接続されると共に接地されるように、制御部20は、マルチプレクサ63,65を制御する。
そして、図8において、選択された送信コイル45に交流電流が流れると、当該送信コイル45の周囲に磁束が形成される。この磁束が受信コイル46と鎖交することで、受信コイル46に誘導起電圧が生じる。この受信コイル46の周囲に金属異物がある場合には、当該金属異物にも送信コイル45からの磁束が入射し、金属異物に渦電流が流れる。
その結果、受信コイル46の実効抵抗が大きくなり、受信コイル46に生じる誘導起電圧が変動する。
図9に示す信号処理回路60は、選択された受信コイル46に生じる電圧を検知して、制御部20に送信する。制御部20は、信号処理回路60からの検知電圧に基づいて金属異物の有無を判断する。
そして、制御部20は、選択する送信コイル45および受信コイル46を順次切り替えることで、送電装置の上面の金属異物の有無を判断する。
上記のように、車両2が位置合わせしている過程において、異物検知板26が金属異物の有無を検知している。その一方で、車両2が移動している過程において、車両2の車輪が送電装置3に乗り上げる場合がある。
図10において、樹脂蓋31上に車輪67が乗り上げると、樹脂蓋31および積層絶縁板41が撓む。
積層絶縁板41に加えられる荷重が所定値以上になり、積層絶縁板41の撓み量が所定値よりも大きくなると、絶縁板43の溝部47や絶縁板42の溝部48において割れが発生する。
ここで、送電装置3に加えられる外力によって、分割フェライト37が割れる前に、絶縁板42,43が割れるように、溝部47,48の溝深さ、溝幅などが設定される。
溝部47で割れが発生すると、絶縁板43の割れ部分に隙間が生じやすく、当該隙間が生じると、溝部47と交差するように受信コイル46が配置されているため、受信コイル46が断線する。同様に、送信コイル45は、溝部48と交差するように形成されているため、溝部48で割れが発生すると、送信コイル45が断線する。
図9において、送信コイル45が断線すると、送信コイル45に交流電流が流れなくなる。その結果、断線した送信コイル45に対応する受信コイル46に誘導起電圧が生じなくなる。また、特定の受信コイル46が断線すると、受信コイル46に誘導起電圧が大きく変動する。
このため、制御部20は、信号処理回路60からの出力値に基づいて、送信コイル45および受信コイル46の断線を検知することができる。
制御部20は、送信コイル45または受信コイル46の断線を検知すると、送電コイル17への電力供給を停止する。
このように、本実施の形態に係る送電装置3においては、分割フェライト37が割れる前に、送電コイル17への送電が停止されるため、仮に、分割フェライト37に割れが発生したとしても、割れた分割フェライト37に磁束が流れ、分割フェライト37が高温となることを抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、溝部47と、受信コイル46とが交差するように形成されているが、共通配線64,66が交差するようにしてもよい。同様に、送信コイル45が溝部48と交差するように設けられているが、共通配線53,55が溝部48と交差するようにしてもよい。
なお、上記の実施の形態においては、異物検知板26の各種配線が断線することを検知して、送電装置3に所定値以上の荷重が加えられていることを検知しているが、異物検知板26を用いることは必須ではない。
すなわち、送電装置3は、送電コイル17および分割フェライト37よりも上方に配置されると共に溝部が形成された基板と、溝部と交差するように基板に形成された配線と、配線の断線を検知する検知部とを備えておればよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本願発明は、送電装置に適用することができる。
1 非接触充電システム、2 車両、3 送電装置、4 受電装置、5,20 制御部、6 バッテリ、7,19 アンテナ、8 受電部、9 整流器、10 電源、11 受電コイル、12,18,51,61 コンデンサ、15 送電部、16 変換器、17 送電コイル、21 筐体、22 ボビン、23 コイル溝、24,49 上面、25 下面、26 異物検知板、27,35 支持壁、30 ベース板、31 樹脂蓋、32 支持板、33 フェライト板、34 中空部、36 底板、37 分割フェライト、40 検知コイル対、41 積層絶縁板、42,43 絶縁板、45 送信コイル、46 受信コイル、47,48 溝部、50 パワーアンプ、52,54,63,65 マルチプレクサ、53,55,64,66 共通配線、60 信号処理回路、62 抵抗、67 車輪。
Claims (1)
- 板状に形成されたフェライト板と、
前記フェライト板に設けられると共に、外部に設けられた受電装置に非接触で電力を送電する送電コイルと、
前記送電コイルおよび前記フェライト板よりも上方に配置されており、溝部が形成されている基板と、
前記溝部と交差するように前記基板に形成されている配線と、
前記配線の断線を検知する検知部とを備えた、送電装置。
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