JP2017131180A - 植付溝同時成形苗移植機 - Google Patents
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ところで、前述した従来の苗移植機を使用して根深ネギ(便宜的に「ネギ」と称する)の苗を移植(定植)する場合、予め、管理機等にて圃場に作溝する必要がある。当該作溝により形成される植付溝は、前述した溝切部により形成される溝、すなわち、連続鉢苗を受け入れるための比較的幅が狭く且つ深さが浅い溝とは異なり、培土(土寄せ)、施肥(追肥)等の、苗の生育過程に実施される作業に必要な溝であり、一般に、溝の底部から溝の両側の盛り土の頂部までの高さが20〜30cmである。
また、別途形成された植付溝に、連続鉢苗が苗移植機により移植されるため、当該植付溝の側壁が自然崩落したり、苗移植機の移動に伴い崩落した場合、連続鉢苗を移植することができなくなったり、移植後の連続鉢苗に土が被さって苗の生育に支障を来すことがある。
さらに、管理機等による作溝から苗移植機による定植が完了するまでの間、移植作業、準備作業、強風等により植付溝の側壁が崩落した場合、連続鉢苗を適正深さで定植することができなくなり、土寄せ、除草、培土等の定植後の管理作業が困難になる。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、作業の能率化が可能な植付溝同時成形苗移植機を提供することを課題としてなされたものである。
なお、便宜的に、図1における右方向(右側)を前方向(前側)、図1における左方向(左側)を後方向(後側)と定義する。併せて、図1における下方向(下側)を左方向(左側)、図1における上方向(上側)を右方向(右側)と定義する。さらに、図2における上方向(上側)をそのまま上方向(上側)、図2における下方向(下側)をそのまま下方向(下側)と定義する。また、必要に応じて、図1における右方向を当該植付溝同時成形苗移植機1(以下「苗移植機1」と称する)の進行方向と称する。
図2、図3、図4を参照すると、苗移植機1は、本体2の進行方向への移動に伴い、圃場に植付溝20を成形する、すなわち、圃場に植付溝20(図1参照)を形成しながら、当該植付溝20の側壁をV溝形状に整形する作溝部21を備える。当該作溝部21は、左右対称に形成され、本体2の前後方向中間位置から本体2の後端を超えて後方向へ延びる。また、作溝部21は、前後方向に沿って水平に延びる一対の整形壁22L、22Rと、一対の側壁22L、22Rの前端に連続して設けられて船首状に形成された一対の作溝壁23L、23Rとを有する。一対の整形壁22L、22Rは、V字形状(図3参照)を成し、フレーム3の後端部3Aの左右両側に各々配置される。
図2に示されるように、作溝部21には、当該作溝部21により作溝された植付溝20(V溝)の底部の土を左右方向両側へ掻き分けて底溝(図示省略)を形成する溝切部25を有する。当該溝切部25は、切欠部24を囲うようにして作溝部21の後端部下側に設けられる。なお、溝切部25の前端は、本体2の後端(後端部2A)よりも前方で、且つ鉢苗繰出部6の下方に位置している。そして、本体2(移植機本体)を前進させると、圃場には、作溝部21により植付溝20が成形され、さらに当該植付溝20の底部には、溝切部25により、連続鉢苗7に適合する幅及び深さの底溝(定植溝)が形成される。併せて、苗台4から1条の連続鉢苗7が引き出され、当該1条の連続鉢苗7は、鉢苗案内部5を経由して、鉢苗繰出部6から植付溝20へ繰り出され、さらに溝切部25により形成された底溝に定植される。
連結機構31は、左右方向に沿って水平に延びて、ブラケット32を介して苗移植機1の本体2(移植機本体)が接続されるレール33を有する。また、連結機構31は、1台の苗移植機1に対して1個のブラケット32が使用され、ブラケット32は、レール33に対する固定位置を左右方向へ調節可能である。換言すると、連結機構31は、レール33に対する複数台の苗移植機1の取付位置を左右方向へ調節可能である。なお、レール33には、角形鋼管が適用される。また、レール33には、左右方向へ一定間隔をあけて設けられた一対のアーム34L、34R(図2には「アーム34L」のみ表示)の下端が固定される。
次に、本実施形態の作用を説明する。ここでは、前述した連結機構31により、6台の苗移植機1が、並列に、すなわち、横並びの状態で、トラクタ51(農業機械)のロータリ装置52の後部に設けられたロータリアタッチ53に連結される。なお、移植対象は、育苗箱8に収容された連続鉢苗7の各個別鉢体にて育苗されたラッキョウの苗である。
本実施形態によれば、圃場に植付溝20を成形する作溝部21と、当該作溝部21により成形された植付溝20の底部に底溝(定植溝)を形成する溝切部25と、を本体2(移植機本体)に設けて苗移植機1を構成したので、当該苗移植機1により作溝と定植とを同時に行うことができる。
これにより、従来の管理機等による作溝作業を省くことが可能であり、連続鉢苗7の移植に係る一連の作業を能率化することができる。また、当該苗移植機1をトラクタ51(農業機械)のロータリ装置52(耕耘装置)のロータリアタッチ53(後部)に連結させる連結機構31を備えているので、移植の前に管理機等にて作溝する場合と比較して、連続鉢苗7の移植作業を大幅に能率化することができると共に作業者の負担を軽減することができる。
また、従来、別途形成された植付溝20に連続鉢苗7が移植されるため、当該植付溝20の側壁が自然崩落したり、苗移植機の移動に伴い崩落することで、連続鉢苗を移植することができなくなったり、移植後の連続鉢苗に土が被さって苗の生育に支障を来す不具合を生じていたが、本実施形態では、植付溝20の成形と連続鉢苗7の移植とを同時に行うことが可能であるため、このような事態を解消することができる。
加えて、従来、管理機等による作溝から苗移植機による定植が完了するまでの間、移植作業、準備作業、強風等により植付溝20の側壁が崩落した場合、連続鉢苗7を適正深さで定植することができなくなり、土寄せ、除草、培土等の定植後の管理作業が困難になることがあったが、本実施形態では、植付溝20の成形と連続鉢苗7の移植とを同時に行うことが可能であるため、このような事態をも解消することができる。
また、作溝部21は、圃場に植付溝20を成形する、すなわち、圃場に植付溝20を形成しながら当該植付溝20の側壁をV形状に整形するので、例えば、砂丘地等の軟弱な圃場における植付溝20の側壁の崩落を防ぐことができる。
さらに、作溝部21により成形された植付溝20(深溝)に連続鉢苗7が定植されるので、当該植付溝20の幅方向両側に盛られた土による培土により、日光や空気に晒されることによる連続鉢苗7(例えば「ラッキョウ」)の品質の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態では、苗台4(鉢苗載置部)を、水平面に対して左右方向に傾斜させたので、苗台4を水平に設置、延いては当該苗台4により育苗箱8を水平に支持する場合と比較して、育苗箱8が占有する左右方向の間隔を狭めることが可能であり、延いては、当該左右方向の間隔を、隣接する本体2間の最小取付ピッチP以下に抑えることができる。その結果、育苗箱8の幅(例えば30cm)よりも狭い条間での多条同時移植が可能であり、例えば、ラッキョウ、タマネギ等の苗を通常の条間(例えば24cm)にて多条同時移植することができる。
また、連結機構31は、複数台の苗移植機1の圃場に対する傾斜角度を調整するための取付角度調整機構、及びロータリアタッチ53に対する各苗移植機1の取付高さを個別に調整するための取付高さ調整機構を含むので、圃場に対する複数台の苗移植機1の取付高さを個別に調整することが可能であり、延いては圃場に成形する植付溝20の深さを調節することができる。
さらに、トラクタ51(農業機械)は、一対の予備苗台54L、54Rを装備するので、移植作業中、苗移植機1の苗台4(鉢苗載置部)に載置された育苗箱8の連続鉢苗7が空になったとき、当該空になった育苗箱8と、予備苗台54L、54Rにストックされた育苗箱8とを、その場で入れ替えることが可能であり、移植作業を能率化することができる。
例えば、従来の歩行型移植機を使用してネギの苗を移植する場合、当該移植機を使用する前に、施肥、薬剤散布、及び作溝を別途行っていたが、本実施形態におけるトラクタ51(農業機械)のロータリ装置52(耕耘装置)の前側又は後側に、施肥装置又は薬剤散布装置を取り付けることにより、これらの前作業を連続鉢苗7の移植と併せて行うことが可能であり、連続鉢苗7の移植後の管理作業を能率化することができる。
また、本実施形態では、一対の予備苗台54L、54Rをトラクタ51(農業機械)の後部に装備したが、加えて、図5に示されるように、トラクタ51の前部に予備苗台を装備することができる。
また、作溝部21の一対の整形壁22L、22Rの後端部に覆土部材を設けて、植付溝20の底部(底溝)に定植された連続鉢苗7に土を覆い被せるように構成することができる。
また、本実施形態では、作溝部21により形成される植付溝20をV溝としたが、これに限定することを意図するものではなく、例えば、ネギの移植に適合した台形溝が形成されるように作溝部21を構成することができる。この場合、一対の整形壁22L、22Rの下端が稜で接続されるのではなく、一対の整形壁22L、22R間を底壁(水平面)で接続するように作溝部21を構成する。
Claims (4)
- 連続鉢苗が載置される鉢苗載置部と、移植機本体の移動に伴い前記鉢苗載置部から引き出された1条の連続鉢苗を整列させる鉢苗案内部と、前記鉢苗案内部により整列させた連続鉢苗を圃場へ繰り出す鉢苗繰出部と、を備える苗移植機であって、
前記移植機本体の移動に伴い圃場に植付溝を成形する作溝部と、
前記鉢苗繰出部から繰り出された連続鉢苗を受け入れる底溝を、前記作溝部により成形された前記植付溝の底部に形成する溝切部と、
を備えることを特徴とする植付溝同時成形苗移植機。 - 前記移植機本体を農業機械に連結させる連結機構を備えることを特徴とする植付溝同時成形苗移植機。
- 前記連結機構は、複数台の前記移植機本体を並列に連結可能であることを特徴とする請求項2に記載の植付溝同時成形苗移植機。
- 前記鉢苗載置部は、育苗箱を進行方向に対して横方向へ傾けた状態で支持することを特徴とする請求項3に記載の植付溝同時成形苗移植機。
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|---|---|---|---|
| JP2016015753A JP6689086B2 (ja) | 2016-01-29 | 2016-01-29 | 植付溝同時成形苗移植機 |
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Family Applications (1)
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-
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Patent Citations (6)
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