JP2017131920A - 双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、双ドラム式連続鋳造装置及び薄肉鋳片の製造方法 - Google Patents

双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、双ドラム式連続鋳造装置及び薄肉鋳片の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内ノズルからの溶融金属の吐出流の流れを制御することで、供給を外ノズル内に貯留された溶融金属の湯面高さを均一にでき、外ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流を均一化して、鋳造を安定して行うことが可能な双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを提供する。【解決手段】双ドラム式連続鋳造装置に用いられる双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル20であって、前記冷却ドラムの長手方向に沿った底面形状を有し、内部に圧損構造体23を備えた外ノズル21と、この外ノズル21内に溶融金属を供給する内ノズル30と、を有し、内ノズル30の側壁は、管軸に直交する断面において前記冷却ドラムの長手方向に軸対称に形成されており、この側壁に、内ノズル30の管軸に対して傾斜したスリット31A、31Bが180°対称に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に、溶融金属を供給して薄肉鋳片を製造する双ドラム式連続鋳造装置に用いられる双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、双ドラム式連続鋳造装置及び薄肉鋳片の製造方法に関するものである。
金属の薄肉鋳片を製造する方法として、内部に水冷構造を有する冷却ドラムを備え、回転する一対の冷却ドラム間に形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させ、一対の冷却ドラムの外周面にそれぞれ形成された凝固シェル同士をドラムキス点で接合し、圧下して所定の厚さの薄肉鋳片を製造する双ドラム式連続鋳造装置が提供されている。このような双ドラム式連続鋳造装置は、各種金属において適用されている。
上述の双ドラム式連続鋳造装置においては、一対の冷却ドラム間に形成された溶融金属溜まり部は、冷却ドラムの長手方向に延在する形状となり、溶融金属を冷却ドラムの長手方向に十分に行き渡るように供給する必要がある。
そこで、溶融金属溜まり部に溶融金属を供給する際には、例えば特許文献1,2に示す浸漬ノズルが用いられる。
特許文献1に記載された浸漬ノズルにおいては、ノズル内部に備えられた多孔板によって溶融金属を受けて溶融金属を一旦貯留した後、溶融金属溜まり部に溶融金属を供給する構造とされている。
特許文献2に記載された浸漬ノズルにおいては、溶融金属移送用の管部及び管部先端部分に管軸方向に延びるスリットを備えた内ノズルと、冷却ドラムの長手方向に沿った底面形状を有する外ノズルと、を備え、内ノズルから外ノズル内に溶融金属を供給し、外ノズル内に溶融金属を一旦貯留した後、溶融金属溜まり部に溶融金属を供給する構造とされている。
特開昭61−289953号公報 特開昭63−183752号公報
ところで、最近では、製造される薄肉鋳片の幅広化や鋳造速度の増速によって鋳造スループット(単位時間当たりの鋳造体積量)が増大しており、浸漬ノズルによる溶融金属の単位時間当たりの供給量も多くなっている。
ここで、特許文献1に記載された浸漬ノズルにおいては、溶融金属の供給箇所が複数存在し、ノズル内部に貯留した溶融金属の湯面高さに不均一が生じ、ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流が不均一となって、溶融金属溜まり部において溶融金属の流れに乱れが生じ、鋳造を安定して行うことができないおそれがあった。
また、特許文献2に記載された浸漬ノズルにおいては、内ノズルからの吐出流に偏流が生じ、外ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流が不均一となり、溶融金属溜まり部において溶融金属の流れに乱れが生じるおそれがあった。具体的には、図5に示すように、冷却ドラム111,111とサイド堰115、115によって形成された溶融金属溜まり部116に、内ノズル130と外ノズル121とからなる浸漬ノズル120が配設され、内ノズル130の管軸方向に延びるスリットからの吐出流が外ノズル121の幅方向に一部に集中し、その箇所において湯面高さが局所的に高くなって、外ノズル121からの吐出流の流速が速くなり、外ノズル121からの吐出流が幅方向で不均一となる。これにより、鋳造を安定して行うことができないといった問題があった。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、内ノズルから外ノズルへの溶融金属の吐出流の流れを制御することで、外ノズル内に貯留された溶融金属の湯面高さを均一にでき、外ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流を均一化して、鋳造を安定して行うことが可能な双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、この双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを備えた双ドラム式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルは、回転する一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ドラム式連続鋳造装置に用いられる双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルであって、前記冷却ドラムの長手方向に沿った底面形状を有し、内部に圧損構造体を備えた外ノズルと、この外ノズル内に溶融金属を供給する内ノズルと、を有し、前記内ノズルの側壁は、水平断面において前記冷却ドラムの長手方向に軸対称に形成されており、この側壁に、前記内ノズルの鉛直方向の軸に対して傾斜したスリットが180°対称に形成されていることを特徴としている。
この構成の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルによれば、内ノズルの側壁が水平断面において前記冷却ドラムの長手方向に軸対称に形成されており、この側壁に、前記内ノズルの鉛直方向の軸に対して傾斜したスリットが180°対称に形成されているので、スリットの開口方向が管軸方向で異なることになる。また、底面から管軸方向に離間した位置では溶融金属の吐出流速が速くなり、底面近傍では溶融金属の吐出流速が遅くなる。これにより、外ノズル内に貯留された溶融金に旋回流が生じることになり、外ノズル内に貯留された溶融金属の湯面高さを均一化することができる。これにより、外ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流が均一化し、鋳造を安定して行うことが可能となる。
ここで、本発明の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルにおいては、前記内ノズルの底面には、180°対称に形成された前記スリットを連結する底面スリットが形成されていることが好ましい。
この場合、底面スリットから溶融金属を外ノズル内へ供給することができ、内ノズルが配設された領域にも十分に溶融金属を供給することができ、外ノズル内に貯留された溶融金属の湯面高さをさらに均一化することができる。
本発明の双ドラム式連続鋳造装置は、回転する一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ドラム式連続鋳造装置であって、前記溶融金属溜まり部に前記溶融金属を供給する浸漬ノズルとして、上述の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを備えることを特徴としている。
この構成の双ドラム式連続鋳造装置によれば、上述の構成の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを備えているので、外ノズルから溶融金属溜まり部への溶融金属の供給が安定して行われることになり、鋳造を安定して行うことが可能となる。
本発明の薄肉鋳片の製造方法は、回転する一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する薄肉鋳片の製造方法であって、前記溶融金属溜まり部に前記溶融金属を供給する浸漬ノズルとして、上述の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを用いることを特徴としている。
この構成の薄肉鋳片の製造方法によれば、上述の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを用いているので、外ノズルから溶融金属溜まり部への溶融金属の供給が安定して行われることになり、鋳造を安定して行うことが可能となる。
上述のように、本発明によれば、内ノズルから外ノズルへの溶融金属の吐出流の流れを制御することで、外ノズル内に貯留された溶融金属の湯面高さを均一にでき、外ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流を均一化して、鋳造を安定して行うことが可能な双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、この双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを備えた双ドラム式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置を示す説明図である。 本発明の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルの概略説明図である。 図2に示す双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルにおける内ノズルの説明図である。(a)が側面図、(b)がA−A断面図、(c)がB−B断面図、(d)がC−C断面図である。 本発明の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルにおける吐出流の流れを示す説明図である。 従来の浸漬ノズルにおける吐出流の流れを示す説明図である。
以下に、本発明の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、双ドラム式連続鋳造装置及び薄肉鋳片の製造方法について、添付した図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態では、溶融金属として溶鋼を用いており、鋼材からなる薄肉鋳片1を製造するものとされている。なお、鋼種としては、例えば、0.001〜0.01%C極低炭鋼、0.02〜0.05%低炭鋼、0.06〜0.4%中炭鋼、0.5〜1.2%高炭鋼、SUS304鋼に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼、SUS430鋼に代表されるフェライト系ステンレス鋼、3.0〜3.5%Si方向性電磁鋼、0.1〜6.5%Si無方向性電磁鋼等(なお、%は、質量%)が挙げられる。
また、本実施形態では、製造される薄肉鋳片1の幅が500mm以上2000mmの範囲内、厚さが1mm以上5mm以下の範囲内とされている。
本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10は、図1に示すように、一対の冷却ドラム11、11と、薄肉鋳片1を曲げるベンダーロール12、12と、薄肉鋳片1を支持するピンチロール13、13と、一対の冷却ドラム11、11の幅方向端部に配設されたサイド堰15と、これら一対の冷却ドラム11、11とサイド堰15とによって画成された溶鋼溜まり部16に供給される溶鋼3を保持するタンディッシュ18と、このタンディッシュ18から溶鋼溜まり部16へと溶鋼3を供給する浸漬ノズル20と、を備えている。
この双ドラム式連続鋳造装置10においては、溶鋼3が回転する冷却ドラム11,11に接触して冷却されることにより、冷却ドラム11,11の周面の上で凝固シェル5、5が成長し、一対の冷却ドラム11,11にそれぞれ形成された凝固シェル5、5同士がドラムキス点で圧着されることによって、所定厚みの薄肉鋳片1が鋳造される。
ここで、上述の浸漬ノズル20として、本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルが用いられている。
この浸漬ノズル20においては、図2に示すように、外ノズル21と、この外ノズル21の内部に挿入される内ノズル30と、を備えている。
外ノズル21は、内ノズル30が挿入される上部開口部が設けられた上部領域21aと、冷却ドラム11の長手方向に沿った底面形状を有する下部領域21bと、上部領域21aと下部領域21bとの連結する連結部21cと、を備えている。下部領域21bの長手方向側面には、溶鋼3の吐出口22が設けられている。また、下部領域21bの内部には、圧損構造体として多孔質耐火物23が配設されている。圧損構造体である多孔質耐火物23が配設されることで、外ノズル21の内部には、溶鋼3が貯留されることになる。
ここで、外ノズル21の下部領域21bの長手方向長さ(冷却ドラム11の長手方向に沿った方向の長さ)は、鋳造する薄肉鋳片1の幅の40〜80%の範囲内とされている。
内ノズル30は、図2及び図3に示す例では、管状をなしており、その側壁には、管軸Oに直交する断面において円弧状をなすとともに管軸O方向に延在する円弧面が180°対称に形成されている。本実施形態では、内ノズル30は、円管状をなしており、側壁の外周面全体が円弧面とされている。この内ノズル30の底面側領域は、外ノズル21の内部に貯留された溶鋼3中に浸漬されることになる。
ここで、内ノズル30の外径が38mm以上150mm以下の範囲内、内径が30mm以上90mm以下の範囲内、肉厚が4mm以上30mm以下の範囲内とされている。
そして、この内ノズル30の側壁には、図3に示すように、内ノズル30の底面から管軸に対して傾斜して延在するスリット31A、31Bが180°対称に形成されている。また、内ノズル30の底面には、上述のスリット31A、31Bを連結する底面スリット32が形成されている。ここで、本実施形態では、この底面スリット32の延在方向が、外ノズル21の下部領域21bの長手方向と平行するように配置される。
上述のようにスリット31A、31Bが管軸Oに対して傾斜して延在することから、図3に示すように、スリット31A、31Bの開口部は、底面から管軸O方向上方に向かうにしたがい周方向位置が漸次変化することになる。
ここで、本実施形態においては、スリット31A、31Bの管軸Oに対する傾斜角度は、2°以上15°以下の範囲内とされている。
また、このスリット31A、31Bの開口幅は、鋳造スループットに応じて設定することが好ましい。すなわち、鋳造スループットが小さい場合にはスリット31A、31Bの開口幅を狭く設定し、鋳造スループットが大きい場合にはスリット31A、31Bの開口幅を広く設定する。そのため本実施形態においては、スリット31A、31Bの開口幅は、5mm以上30mm以下の範囲内とされている。
さらに、スリット31A、31Bの開口高さは閉塞を抑制するために5mm以上であることが望ましく、吐出流の乱れを抑制するためには30mm以下であることが望ましい。したがって、本実施形態においては、スリット31A、31Bの開口高さは、5mm以上30mm以下の範囲内とされている。このスリット31A、31Bの開口高さは、外ノズル21の下部領域21bの長手方向長さに応じて設定することが好ましい。すなわち、外ノズル21の下部領域21bの長手方向長さが小さい場合にはスリット31A、31Bの開口高さを低く設定し、外ノズル21の下部領域21bの長手方向長さが大きい場合にはスリット31A、31Bの開口高さを高く設定する。
通常、外ノズル21の下部領域21bの長手方向の長さ(これをLと呼称する)は、200mm〜1000mm程度である。Lが200mmの場合のスリット開口高さ(これをHと呼称する)は5mm程度であり、Lが1000mmのときHは30mm程度である。Lが200mmと1000mmの間である場合のHは、次式のように、Lに応じて按分して決めることができる。
(Lmm−200mm):(1000mm−200mm)=(Hmm−5mm):(30mm−5mm)
次に、上述した双ドラム式連続鋳造装置10を用いた本実施形態である薄肉鋳片の製造方法について説明する。
一対の冷却ドラム11、11とサイド堰15によって形成された溶鋼溜まり部16に、タンディッシュ18から浸漬ノズル20を介して溶鋼3を供給するとともに、一対の冷却ドラム11、11を回転方向Rに向けて、すなわち、一対の冷却ドラム11、11同士が近接する領域が薄肉鋳片1の引抜方向(図1においては下方向)に向かうように、それぞれの冷却ドラム11、11を回転させる。
すると、冷却ドラム11の周面には、凝固シェル5が形成される。そして、冷却ドラム11の周面の上で凝固シェル5が成長し、一対の冷却ドラム11、11にそれぞれ形成された凝固シェル5、5同士がドラムキス点で圧着されることにより、所定厚みの薄肉鋳片1が鋳造される。
ここで、浸漬ノズル20においては、タンディッシュ18から内ノズル30を介して外ノズル21内に溶鋼3が供給される。このとき、内ノズル30には、内ノズル30の底面から管軸Oに対して傾斜して延在するスリット31A、31Bが180°対称に形成されているので、図4に示すように、スリット31A,31Bから内ノズル30の外周面に沿った多方向に溶鋼3が吐出されることになる。すると、外ノズル21内に貯留された溶鋼3に旋回流が生じることになる。
これにより、外ノズル21内に貯留された溶鋼3の湯面高さが均一化し、外ノズル21の吐出口22からの吐出流が均一化される。
以上のような構成とされた本実施形態である双ドラム式連続鋳造装置10、及び、浸漬ノズル20(双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル)によれば、円管状をなす内ノズル30の側壁に、内ノズル30の底面から管軸Oに対して傾斜して延在するスリット31A、31Bが180°対称に形成されているので、スリット31A,31Bの開口方向(周方向)位置が管軸O方向で異なることになる。また、底面から管軸O方向上方に離間した位置では溶鋼3の吐出流速が速くなり、底面近傍では溶鋼3の吐出流速が遅くなる。すると、外ノズル21の内部に貯留された溶鋼3に旋回流が発生し、湯面高さを均一化することができる。これにより、外ノズル21の吐出口22からの吐出流が均一化し、鋳造を安定して行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、内ノズル30の底面に、スリット31A、31Bを連結する底面スリット32が形成されているので、この底面スリット32からも溶鋼3を外ノズル21内へ供給することができ、内ノズル30が配設された領域にも十分に溶鋼3を供給することができ、外ノズル21内に貯留された溶鋼3の湯面高さをさらに均一化することができる。
外ノズル21内に貯留された溶鋼3に対して確実に旋回流を発生させるためには、スリット31A、31Bの管軸Oに対する傾斜角度が2°以上とされているのが望ましい。また、過度な旋回流の発生を抑制でき、湯面乱れの発生を抑制するためには、スリット31A、31Bの管軸Oに対する傾斜角度が15°以下とされているのが望ましい。
スリット31A、31Bの開口幅が5mm以上とされると、スリット31A、31Bの閉塞を抑制することができるので望ましい。したがって、本実施形態においては、スリット31A、31Bの開口幅は5mm以上とされている。また、スリット31A、31Bの開口幅は30mm以下とされていると、スリット31A、31Bの開口部における吐出流の乱れを抑制することができるので望ましい。したがって、本実施形態においてはスリット31A、31Bの開口幅は30mm以下とされている。
さらに、スリット31A、31Bの開口高さが5mm以上とされているとスリット31A、31Bの閉塞を抑制することができるので望ましい。したがって、本実施形態においては、スリット31A、31Bの開口高さが5mm以上とされている。また、スリット31A、31Bの開口高さが30mm以下とされていると、スリット31A、31Bの開口部における吐出流の乱れを抑制することができるので望ましい。したがって、本実施形態においては、スリット31A、31Bの開口高さが30mm以下とされている。
以上、本発明の実施形態である双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル、双ドラム式連続鋳造装置、薄肉鋳片の製造方法について具体的に説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、鋼の薄肉鋳片を製造するものとして説明したが、これに限定されることはなく、アルミニウムや他の金属の薄肉鋳片を対象としてもよい。
また、本実施形態では、ベンダーロール及びピンチロールを配設したもので説明したが、これらのロール等の配置に限定はなく、適宜設計変更してもよい。
さらに、本実施形態においては、内ノズルが円管状をなすものとして説明したが、これに限定されることはなく、断面楕円形状等、管軸に直交する断面において円弧状をなすとともに管軸方向に延在する円弧面が180°対称に形成されており、この円弧面に管軸に対して傾斜して延在するスリットが形成されていればよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく、実施した実験結果について説明する。
図1に示す双ドラム式連続鋳造装置において、冷却ドラム径600mm、ドラム幅1000mm、鋳造弧角50°とし、幅1000mm、厚さ3mmのSUS304からなる薄肉鋳片の鋳造を実施した。
本発明例では、図2及び図3に示す浸漬ノズル(内ノズル)を使用した。このとき、スリットの開口幅を20mm、スリットの開口高さを10mm、スリットの管軸に対する傾斜角度を5°とした。
また、内ノズルの外径を70mm、内径を48mm、肉厚を11mmとした。
外ノズルは、下部領域の底面形状を、冷却ドラムの回転軸方向に680mm、それと直交する方向に150mmとし、下部領域高さを250mm、全体高さを500mm、スリット開口高さを15mmとした。また、外ノズル内に配設された多孔質耐火物は、高さを33mm、1インチ当りの孔数が15個(15PPI)のものを使用した。
比較例では、内ノズルとして、スリットが管軸方向に平行に形成されたものを使用した以外の条件は、本発明例と同一とした。
そして、本発明例及び比較例において、溶鋼溜まり部における最大波立ち高さ、薄肉鋳片の厚さの変動幅、薄肉鋳片の表面割れの有無を評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2017131920
内ノズルのスリットが管軸に平行に形成された比較例においては、溶鋼溜まり部における最大波立ち高さが6mmと大きく、薄肉鋳片の厚さの変動幅が0.15mmとなった。また、鋳片表面に縦割れが観察された。
これに対して、内ノズルのスリットが管軸に対して傾斜して形成された本発明例においては、溶鋼溜まり部における最大波立ち高さが3mmとされ、薄肉鋳片の厚さの変動幅が0.05mmに抑えられた。また、鋳片表面に縦割れは確認されなかった。
以上のように、本発明によれば、外ノズル内に貯留された溶融金属の湯面高さを均一にでき、外ノズルから溶融金属溜まり部への吐出流を均一化して、鋳造を安定して行うことが可能であることが確認された。
1 薄肉鋳片
3 溶鋼(溶融金属)
5 凝固シェル
10 双ドラム式連続鋳造装置
11 冷却ドラム
20 浸漬ノズル(双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル)
21 外ノズル
23 多孔質耐火物(圧損構造体)
30 内ノズル
31A、31B スリット
32 底面スリット

Claims (4)

  1. 回転する一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ドラム式連続鋳造装置に用いられる双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルであって、
    前記冷却ドラムの長手方向に沿った底面形状を有し、内部に圧損構造体を備えた外ノズルと、この外ノズル内に溶融金属を供給する内ノズルと、を有し、
    前記内ノズルの側壁は、水平断面において前記冷却ドラムの長手方向に軸対称に形成されており、
    この側壁に、前記内ノズルの鉛直方向の軸に対して傾斜したスリットが180°対称に形成されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル。
  2. 前記内ノズルの底面には、180°対称に形成された前記スリットを連結する底面スリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズル。
  3. 回転する一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ドラム式連続鋳造装置であって、
    前記溶融金属溜まり部に前記溶融金属を供給する浸漬ノズルとして、請求項1又は請求項2に記載の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを備えることを特徴とする双ドラム式連続鋳造装置。
  4. 回転する一対の冷却ドラムと一対のサイド堰によって形成された溶融金属溜まり部に溶融金属を供給し、前記冷却ドラムの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する薄肉鋳片の製造方法であって、
    前記溶融金属溜まり部に前記溶融金属を供給する浸漬ノズルとして、請求項1又は請求項2に記載の双ドラム式連続鋳造装置用浸漬ノズルを用いることを特徴とする薄肉鋳片の製造方法。
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