JP2017133327A - 水栓および水栓に取付けられる吐水ヘッド - Google Patents

水栓および水栓に取付けられる吐水ヘッド Download PDF

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裕美 粟田
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伸明 板頭
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Masaki Aoki
正樹 青木
坂野 道夫
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道夫 坂野
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Abstract

【課題】吐水ヘッドが交換可能な水栓において、吐水ヘッドと水栓本体部の間の隙間を目立たなくすることが可能な水栓の技術を提供する。
【解決手段】水栓100は、水栓本体部112と、水栓本体部112に着脱可能に装着される吐水ヘッド106と、を備える。緩衝部材134が水栓本体部112と吐水ヘッド106の端面の間に設けられる。水栓本体部112は、水栓本体部112の側面から突出する突出管部20を有し、吐水ヘッド106は、突出管部20を収容する収容部10を有する。吐水ヘッド106は、収容部10が突出管部20の根元部分まで突出管部20を収容した状態で水栓本体部112に装着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、水栓、特に、水栓における吐水ヘッドの接続構造に関する。
水栓本体と水栓の先端部分である吐水ヘッドとが別部品として構成され、吐水ヘッドは交換可能である水栓が知られている。例えば、特許文献1には水栓本体である吐水管ボディに対して吐水ヘッドである吐水管が着脱自在に構成された水栓が記載されている。
特開2002−81108号公報
ところで、特許文献1に記載の水栓では、吐水管の後端部が吐水管ボディ内の吐水用エルボに結合されると共に吐水管が吐水管ボディに支持されている。具体的には、Oリングがはめ込まれた環状溝と、環状突起と、一対の突起爪と、を有する吐水管が、その後端部を吐水管ボディの挿入穴から挿入されて吐水用エルボの係止穴部に当接している。このとき、一対の突起爪が吐水管ボディの挿入穴のまわりを挟むことで吐水管が吐水管ボディに支持され、環状突起が連通穴の周囲に当接することで後端部が吐水用エルボの係止穴部に当接する。そして、Oリングが係止穴部の内周面に嵌まることでシール状態を確保する。このような構成により、吐水管は吐水用エルボに支持されている。
しかし、特許文献1に記載の水栓では、製造上の誤差により吐水管と吐水管ボディとの接続部に隙間を生じることがある。この隙間が大きく目立つ場合には、水栓の美観が低下して購買意欲が削がれる懸念がある。
吐水管と吐水管ボディの間の隙間を減らすために、それぞれの部材の製造誤差を小さくすることが考えられるが、この場合、製造誤差を小さくするとその分余計な手間がかかり製造コストが増える問題もある。
このように、従来の吐水ヘッドが交換可能な水栓には、吐水ヘッドと水栓本体部の間の隙間を目立たなくすることの観点から改善する余地があった。
本発明の目的は、このような課題に鑑みてなされたもので、吐水ヘッドが交換可能な水栓において、吐水ヘッドと水栓本体部の間の隙間を目立たなくすることが可能な水栓の技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の水栓は、水栓本体部と、水栓本体部に着脱可能に装着される吐水ヘッドと、を備える。水栓本体部と吐水ヘッドの端面の間には緩衝部材が設けられる。
この態様によると、水栓本体部と吐水ヘッドの端面の間には緩衝部材が設けられるから、吐水ヘッドと水栓本体部の間の隙間を目立たなくすることができる。
本発明の別の態様は、吐水ヘッドである。この吐水ヘッドは、水栓本体部に着脱可能に装着される吐水ヘッドであって、水栓本体部側の端部に緩衝部材を備える。
この態様によると、吐水ヘッドに緩衝部材が設けられるから、吐水ヘッドと水栓本体部の間の隙間を目立たなくすることができる。
本発明によれば、吐水ヘッドと水栓本体部の間の隙間を目立たなくすることが可能な水栓の技術を提供することができる。
実施形態に係る水栓の側面図である。 実施形態に係る水栓の分解斜視図である。 実施形態に係る水栓の吐水ヘッドの分解斜視図である。 実施形態に係る水栓の突出管部の周辺の側面図である。 実施形態に係る水栓の接続構造の断面図である。 実施形態に係る水栓の緩衝部材の斜視図である。 実施形態に係る水栓の緩衝部材の模式図である。 実施形態に係る水栓の別の緩衝部材の模式図である。 実施形態に係る水栓の吐水ヘッドの断面図である。 図9の吐水ヘッドを装着した水栓本体部の断面図である。 浄水機能を有する吐水ヘッドの断面図である。 図11の吐水ヘッドを装着した水栓本体部の断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図1から12を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、本発明の実施形態に係る水栓100の側面図であり、図2は水栓100の分解斜視図である。水栓100は、一般ユーザでも交換可能な着脱構造を備えている。図1に示す吐水ヘッド106は浄水機能を持たないタイプである。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。方向Xは水平な左右方向に対応し、方向Yは水平な前後方向に対応し、方向Zは鉛直な上下方向に対応する。方向Yおよび方向Zはそれぞれ方向Xに直交に直交する。方向Xは左方向あるいは右方向と、方向Yは前方向あるいは後方向と、方向Zは上方向あるいは下方向と表記することがある。図1において水栓100を矢印Pの方向から視て向かって右側を右と、左側を左という。
水栓100は、図2に示すように、水栓本体部112と、水栓本体部112に着脱可能に装着される吐水ヘッド106と、を含む。水栓本体部112と吐水ヘッド106の間には緩衝部材134が設けられる。
(水栓本体部)
水栓本体部112は、突出管部20、吐水ハンドル102、回転部104、支柱部108および支柱キャップ114を含む。突出管部20は本体側面である回転部104から前方向、好ましくは斜め上方に突出する。以下、突出管部20の中心軸Mに沿った方向を軸方向と、中心軸Mに直交する方向を半径方向という。
支柱部108は、台所などに固定され、通水管110(図2参照)を内蔵する。支柱部108を覆うように回転部104が設置される。回転部104は、支柱部108を中心として水平方向に回転する。支柱キャップ114は、回転部104の上側において支柱部108と接続される。回転部104は、支柱キャップ114によって上下に抜けないように位置決めされる。ユーザが支柱キャップ114の上にある吐水ハンドル102を垂直方向に動かすと、吐水ハンドル102は操作突起116を前後させ、これによって支柱部108に内蔵される弁(不図示)が開閉される。
(突出管部)
突出管部20は、図2に示すように、継手管118と筒状部材172とを含む。継手管118は回転部104から連なって突出する管状の部分である。筒状部材172は継手管118の内側に差し込まれ、通水口124を介して通水管110と接続される。吐水ヘッド106は突出管部20を収容した状態で、回転部104に着脱可能に装着される。図1に示すように、吐水ヘッド106の端部は回転部104の側面部(外周面)と対向する。吐水ヘッド106の端部と回転部104の間には緩衝部材134が介在する。すなわち、回転部104から継手管118が分岐する箇所である継手管118の根元において、吐水ヘッド106が緩衝部材134を挟んで水栓本体部112の回転部104と対向する。吐水ヘッド106は突出管部20を収容する収容部10を含む。吐水ヘッド106は、装着時には継手管118の根元部分まで収容する。
(留め具)
吐水ヘッド106の下部には周方向に延伸する差込口122が形成される。吐水ヘッド106の収容部10に突出管部20を挿入したあと、ユーザは差込口122から留め具120を挿入する。留め具120は、クリップ形状を有し、例えば所定の強度と弾力性を有する樹脂等から形成される。水栓本体部112に吐水ヘッド106を装着するとき、吐水ヘッド106の収容部10に突出管部20を収容して、吐水ヘッド106を回転部104に向けて押し込む。次に、差込口122から留め具120を手で押し込む。留め具120が継手管118をクリップのように把持(挟持)することで、吐水ヘッド106は回転部104に固定される。留め具120を外せば、吐水ヘッド106を軸方向に引っ張ることにより、吐水ヘッド106を水栓本体部112から外すことができる。
なお、本実施形態における「着脱可能」は、接着や溶接などにより、吐水ヘッド106と水栓本体部112を完全固定する構造は含まない。家庭で一般ユーザが自ら着脱できる構造であり、スクリュードライバーなどの着脱のための専用工具を必須としない構造が好ましい。そこで、本実施形態の水栓100では、吐水ヘッド106と水栓本体部112を留め具120により固定している。留め具120は工具を使わなくても、指や爪でも挿抜できる。なお、留め具120は任意の金属棒等をひっかけて取り外すようにしてもよい。留め具120を用いることは必須の構成ではない。
吐水ヘッド106に回転力を加えて操作することで回転部104を回転させることがある。このとき、継手管118の根元部分には回転にともなう応力が集中する。このため、継手管118と回転部104の接続強度を向上することが望ましい。そこで、本実施形態の水栓100では、継手管118の根元部分に継手管118の中央部の外径よりも大きな外径を有する外径拡大部174が設けられている。外径拡大部174は、例えばテーパー形状を有する。
吐水ヘッド106は、外径拡大部174の全部または一部を収容するように回転部104に向けて押し込まれて装着される。吐水ヘッド106は、その端部を回転部104の外側面と当接させ、外径拡大部174を完全に収容してもよい。
(吐水ヘッド)
図3は、吐水ヘッド106の分解斜視図である。吐水ヘッド106は、外殻126、内管128、吐水口部材130、整流部材132および緩衝部材134を含む。
内管128は、略軸方向に延伸する管状の部材で、上流側の端部に収容部10が設けられる。収容部10は筒状部材172と継手管118を含む突出管部20を収容する。水道水は、通水管110から筒状部材172と内管128を経由して、吐水口部材130に至り、整流部材132を通ってシンク(図示せず)に吐水される。通水管110には弁(図示せず)が接続される。弁は、支柱部108に内蔵されており、吐水ハンドル102および操作突起116によって開閉される。
緩衝部材134は、内管128の端部に接続されるゴム製のスペーサであり、吐水ヘッド106の接続時に水栓本体部112の回転部104と当接する。図6(a)、図6(b)は緩衝部材134の斜視図である。緩衝部材134は、筒状部134bと、張出部134cとを含む。筒状部134bは内管128の上流側に結合される筒状の部分である。張出部134cは筒状部134bの上流側から半径方向外側に張出す部分である。張出部134cには当接面136と、湾曲して外向きに巻き込まれる外縁である湾曲縁部134aと、が設けられる。当接面136は張出部134cの上流側の端面において回転部104や外径拡大部174等の水栓本体部112と当接する部分である。湾曲縁部134aは張出部134cの外縁に設けられる部分である。本実施形態においては、吐水ヘッド106の外殻126は水栓本体部112と直接接触することはなく、緩衝部材134を介して水栓本体部112と当接する。緩衝部材134については後述する。
外殻126は、吐水ヘッド106の筐体であり、内管128の外側を覆う管状の部材である。つまり、吐水ヘッド106は、内管128と外殻126の二重構造を有する。吐水ヘッド106は二重構造を有することにより、吐水ヘッド106全体の強度を向上させている。回転部104は支柱部108を回転軸として回動自在に支持される。回転部104から分岐する突出管部20に吐水ヘッド106が接続される。回転部104が回転することによって、吐水ヘッド106は回転部104と共に回転する。
吐水ヘッド106は突出管部20の延長上に設けられているから、吐水ヘッド106を水平方向に回転することで、その回転力がそのまま突出管部20の継手管118に伝達される。このため、ユーザによる回転操作を回転部104の回転力として伝えることができる。突出管部20は、吐水ヘッド106に収容されるから、吐水ヘッド106装着時には外観を構成しない。
外殻126は外観を構成するから美観が重視される。内管128は外殻126に内蔵されるから、外観を構成する機会は少なく、美観はそれほど重要ではない。内管128は水の通り道であり、継手管118に直接接続されるため、特にその内部構造には高い加工精度が求められる。
外殻126および内管128は、例えばABS樹脂やポリアセタール等の樹脂材料からモールド成型工程により形成することができる。この場合、外殻126および内管128の軽量化およびコストダウンに有利である。外殻126を軽量化することで、交換用の吐水ヘッド106を容易に持ち運びすることができる。外殻126は、金属光沢をもたせるため、樹脂メッキ加工が施され、表面にメッキ面を有する。
樹脂部品にメッキを施す工程では、樹脂部品は高温のメッキ液に浸されるため、樹脂部品は高温のストレスにより変形して加工精度が低下することがある。そこで、実施形態における吐水ヘッド106では、内管128を外殻126で覆う二重構造とすることで、美観が重視される外殻126にはメッキ面を形成し、加工精度が重視される内管128はメッキ面を有しない構成としている。
(接続構造)
次に、水栓100の接続構造について説明する。図4は水栓100の突出管部20の周辺の側面図であり、図5は水栓100の接続構造の断面図である。水栓100においては、回転部104から突出する突出管部20を吐水ヘッド106の収容部10に収容することで吐水ヘッド106と水栓本体部112を接続している。収容部10は後述する第1収容部188と第2収容部186とを含む。吐水ヘッド106と回転部104の接続部分は、継手管118の根元に形成される。水栓100では、本体側面から突出する継手管118および筒状部材172を吐水ヘッド106が覆う。このため、吐水ヘッド106の外殻126は、その外径を比較的自由に設計することができる。
吐水ヘッドを突出管部の途中で接続する構造にすると、吐水ヘッドの外径が異なる別の吐水ヘッドに交換する際に、接続部に段差を生じる。また、吐水ヘッドの外径や突出管部の外径には製造バラツキによる偏差があるから、これらの接続部に外径の差による段差を生じることがある。このような段差を有する状態は見映えが良いとはいえない。そこで、実施の形態の水栓100では、吐水ヘッド106は、突出管部20の根元部分まで突出管部20を収容した状態で水栓本体部112に装着される。このように構成することによって、吐水ヘッド106は突出管部20の根元部分で接続されるから、外径差や外径の製造誤差による段差を解消することができる。また、接続部の外径の差を考慮する必要が無いため、外殻126はその外径を比較的自由に設計することができる。
図5に示すような回転部104の外側面から突出する突出管部20を吐水ヘッド106に収容する構成では、回転部104の表面が境界となるから、境界面が吐水ヘッドの途中にある場合に比べて接続部分が目につきにくい。吐水ヘッド106は、図5に示すように、収容部10が突出管部20を収容し、緩衝部材134が回転部104に当接した状態にて、水栓本体部112に接続される。外殻126は内管128の接続部分をカバーして直接的には接続部分に関与しない。このため、外殻126は、接続によるストレスを受けにくいから、外殻126の形状や材質などの設計自由度を高くすることができる。
図4に示すように、突出管部20は継手管118と筒状部材172を含む。筒状部材172は、継手管118の先端より小さい外径を有し、継手管118の内側に差し込まれている。筒状部材172の上側の一端172aは継手管118から軸方向に突出する。筒状部材172の下側の他端172bは、回転部104中の通水口124に接続される(図10も参照)。継手管118の回転部104との接続部分には外径拡大部174が形成される。外径拡大部174は、回転部104に近づくほど外径が大きくなるテーパー形状を有する。継手管118は回転部104と樹脂材料からモールド成形により一体に形成される。継手管118と回転部104を型枠から外す際には、継手管118に対応する部分を押出すようにしてもよい。この場合、外部に露出する回転部104への傷付きを減らすことができる。
(回転規制部)
図4に示すように、継手管118の先端部には、回転規制部である切欠178が設けられる。切欠178が、内管128の内壁に設けられた突起182に係合することによって、吐水ヘッド106の周方向回転が規制される(図10も参照)。突起182については後述する。
(収容部)
図5に示すように、内管128の内側面には、通水部184と、第2収容部186と、第1収容部188とが設けられる。通水部184は第2収容部186の下流側に設けられる通水路である。第2収容部186は、第1収容部188の下流側に設けられ、主に筒状部材172を収容する。第1収容部188は、第2収容部186の上流側に設けられ、主に継手管118を収容する。第1収容部188の上流側の端部には吐水ヘッド106に嵌められる緩衝部材134の当接面136が設けられる。第2収容部186は通水部184より大きな内径を有し、第1収容部188は第2収容部186より大きな内径を有する。
(Oリング)
図5に示すように、継手管118の外周面には第2Oリング150が取り付けられる。筒状部材172は、継手管118より小さな外径を有し、その外周面には第1Oリング152が取り付けられる。第1Oリング152および第2Oリング150は、弾性を有するゴムなどの材料から形成される。第1Oリング152は、筒状部材172と第2収容部186の間のシールとして水の漏れ出しを抑制する。第2Oリング150は、継手管118と第1収容部188の間で押しつぶされ、継手管118に対する第1収容部188のがたつきなどの緩みを抑制する。特に、第1Oリング152と第2Oリング150とが軸方向に離れて設けられることにより、内管128の収容部10が、水栓本体部112の回転部104の突出管部20に対する傾きが抑制された適正な位置に支持される。
(差込口)
差込口122は、外殻126に形成される第1差込口122aと、内管128に形成される第2差込口122bとを含む。第1差込口122aと第2差込口122bは半径方向に繋がっている。第1差込口122aと第2差込口122bとは下方視で横長な略矩形状の開口である。外殻126の第1差込口122aは内管128の第2差込口122bより小さく形成されてもよい。留め具120は第1差込口122aと第2差込口122bとを半径方向に貫いて継手管118を把持する。
(緩衝部材)
次に、緩衝部材134について説明する。図6(a)は側方から視た緩衝部材134の斜視図であり、図6(b)は後方から視た緩衝部材134の斜視図である。緩衝部材134は水栓本体部112と吐水ヘッド106の間に設けられる。既述したように、緩衝部材134は、筒状部134bと、張出部134cと、当接面136と、湾曲縁部134aとを含む。緩衝部材134は、張出部134cが外殻126の水栓本体部112側の端面をカバーする。このように構成することによって、水栓本体部112と吐水ヘッド106の間の隙間に緩衝部材134の張出部134cが挟まれているから、この隙間が目立たなくなり美観が向上する。特に、突出管部20の根元部分は形状が複雑であるため吐水ヘッド106との間に隙間ができやすい。このため、柔軟性を有する緩衝部材134の張出部134cを挟設することで隙間が目立たないようにすることができる。また、吐水ヘッド106を水栓本体部112に着脱する際に吐水ヘッド106の端部で水栓本体部112を傷つける可能性を小さくすることができる。また、水栓本体部112と吐水ヘッド106にメッキ面が設けられている場合、緩衝部材があることにより水栓本体部112と吐水ヘッド106のメッキ面どうしが直接当たらないようになるため、メッキ面を傷つける可能性を小さくすることができる。
実施の形態の水栓100では、緩衝部材134は内管128の一部として内管128の上流側の端部に設けられる。緩衝部材134は外殻126の端面を覆う形状を有する。緩衝部材134は内管128と一体に形成されてもよい。緩衝部材134は、別に形成されて内管128に接着や係止などの手段にて結合されてもよい。吐水ヘッド106の外殻126は緩衝部材134を介して水栓本体部112の回転部104と対向する。緩衝部材134の当接面136はテーパー面として形成されており、継手管118の外径拡大部174のテーパー面と当接する。緩衝部材134が吐水ヘッド106の水栓本体部112側の先端に設けられているため、吐水ヘッド106を水栓本体部112に着脱する際に吐水ヘッド106の先端部で水栓本体部112を傷つける可能性を小さくすることができる。
緩衝部材134は、エラストマー、ゴム、スポンジ等の外殻126より弾性率の高い部材であることが好ましい。弾性率の高い部材にすることで、より密着性を高めることができる。緩衝部材134の当接面136の当接幅Tは、外殻126の厚みよりも大きい。本実施形態における回転部104の側面は曲面形状を有しており、緩衝部材134の当接面136は、回転部104の曲面形状に対応する曲面形状に加工されている。このため、吐水ヘッド106と回転部104を隙間無く、スムーズな外観にて接続できる。なお、緩衝部材134の当接面136は、回転部104の側面は曲面形状と一致する曲面形状を有してもよい。
更に、弾力性のある緩衝部材134を介して、吐水ヘッド106と回転部104を接続するため、吐水ヘッド106と水栓本体部112の隙間を一層小さくして密着させることができる。また、当接幅Tを大きくすることで当接面136を拡大しているため、接続にともなう圧力が分散されやすく、吐水ヘッド106の接続によって回転部104に傷が付きにくくなる。
次に、緩衝部材134の縁の形状について説明する。図7(a)、図7(b)は緩衝部材134の縁形状の模式図である。図7(a)は、装着の途中の状態の吐水ヘッド106で、当接面136が水栓本体部112に当接しつつあるが吐水ヘッド106の収容部10に突出管部20が完全に収容されていない状態を示す。図7(b)は、装着後の状態の吐水ヘッド106で、当接面136が水栓本体部112に当接し押し付けられている状態を示す。見映えを向上する観点から、緩衝部材134が水栓本体部112と吐水ヘッド106の間の隙間から外観にはみでる部分は小さい方が好ましい。そこで、実施の形態の水栓100では、緩衝部材134に湾曲して外向きに巻き込まれる外縁である湾曲縁部134aが設けられている。特に、湾曲縁部134aの断面は外向きに巻き込まれて(折り返されて)丸まった形状をしており、先端部134dが外殻126の表面より内側に入り込み筒状部134bの外周面に向いている。湾曲縁部134aを水栓本体部112と吐水ヘッド106の間に設けることによって、この部分での伸縮性が高くなり、水栓本体部112と吐水ヘッド106とに隙間無く密着させることができる。特に、湾曲縁部134aのカールした部分を巻き込みながら接続することで、吐水ヘッド106と水栓本体部112の隙間を埋め、外観にはみ出る部分を少なくできて見映えが良くなる。図7(b)に示すように、先端部134dは、装着前の状態に対して、装着後の状態の方が筒状部134bの外周面に接近する。なお、湾曲縁部134aは緩衝部材134の端部に環状に形成されてもよく、一部が切り欠かれて形成されてもよい。湾曲縁部134aはその先端部134dが筒状部134bの外周面に接することにより、その断面が管状に形成されてもよい。
次に、緩衝部材134の別形状の縁について説明する。図8(a)、図8(b)は緩衝部材134の別形状の縁の模式図である。図8(a)は、装着の途中の状態の吐水ヘッド106で、当接面136が水栓本体部112に当接しつつある状態を示す。図8(b)は、装着後の状態の吐水ヘッド106で、当接面136が水栓本体部112に当接している状態を示す。見映えを向上する観点から、緩衝部材の外観に出る部分であって水栓本体部をカバーする部分は薄い方が好ましい。そこで、緩衝部材134の別形状の縁には、水栓本体部112側に向かって開く裾部135aが設けられている。裾部135aは、吐水ヘッド106の装着時に吐水ヘッド106の非装着時より広がる形状を有してもよい。特に、裾部135aは湾曲したトランペット形状や直線的な円錐形状などのスカート形状を有する。裾部135aは、吐水ヘッド106の装着時に水栓本体部112側に押付けられることによって広がるように構成される。このように構成することによって、裾部135aは広げられた状態で接続されるから、吐水ヘッド106と水栓本体部112の隙間を埋めることができる。また、水栓本体部112の回転部104をカバーする部分が薄くなり見映えが良くなる。裾部135aは外向きに張出すように形成されてもよい。裾部135aは緩衝部材134の端部に環状に形成されてもよく、一部が切り欠かれて形成されてもよい。
水栓本体部112と吐水ヘッド106に金属光沢を有するメッキ面(たとえば、ニッケルクロムめっき)が設けられている場合に、緩衝部材の色合いによっては室内を照らす照明がメッキ面に映りこむ白っぽい色合いとの差異が大きくなり、緩衝部材が過度に目立つことがある。緩衝部材が過度に目立つ状態は見映えが良いとはいえない。そこで、実施の形態の水栓100では、緩衝部材134は乳白色を有している。緩衝部材134が乳白色であることで一般的な照明がメッキ面に映りこむ色合いとの差異が小さくなり、緩衝部材134が目立たなくなる。
ユーザの作業空間を確保する観点から、吐水ヘッド106とシンクの間の空間である吐水空間は広い方が好ましい。そこで、実施の形態の水栓100では、図1に示すように、吐水ヘッド106の上面が水栓本体部112の吐水ヘッド106から上方に延びる側面となす角度θは鋭角にされている。このように構成することによって、角度θが鈍角である場合に比べて、吐水ヘッド106の下流側が上方に位置するから、シンクからの距離が大きくなり、吐水空間を広くすることができる。また、角度θが鋭角である場合では、メッキ面が互いに反射しあって接続部が拡大されて映り込むことがある。この場合に、接続部の色合いによっては接続部が過度に目立つことがある。緩衝部材134が乳白色であることで色合いの差異が小さくなり、緩衝部材134が目立たなくなる。
次に、水栓100の具体的な構造について説明する。図9は実施形態に係る水栓100の吐水ヘッド106の断面図であり、図10は吐水ヘッド106を装着した状態の水栓100aの断面図である。吐水ヘッド106の内管128は、吐水口部材130に接続される。内管128と吐水口部材130の間には第3Oリング154が挟まれている。吐水口部材130の出口は整流部材132によってキャップされる。整流部材132は、内管128からの流水を整流して泡沫水に変える。
筒状部材172は継手管118に挿入され、筒状部材172の下側(上流側)の他端172bは通水口124に接続される。筒状部材172の他端172bと通水口124の間は第4Oリング155により止水される。
吐水ヘッド106は、内管128に継手管118が収容された状態で、留め具120が継手管118を把持することで、継手管118に固定される。特に、留め具120は、外殻126の第1差込口122aから差し込まれ、内管128の第2差込口122bを通じて継手管118を把持する。
内管128の内壁には半径方向に突出する突起182が設けられる。突起182が、継手管118に設けられた切欠178に係合することによって、吐水ヘッド106の周方向回転が規制される。つまり、内管128の突起182を継手管118の切欠178の位置に合わせた状態で、吐水ヘッド106が継手管118を収容することで、突起182と切欠178が係合し、吐水ヘッド106の周方向回転が制限される。なお、切欠を内管に設け、突起を継手管に設けてもよい。切欠178および突起182は一部または全部が樹脂材料から形成されてもよい。突起は、内管または継手管と一体に形成されてもよく、別体に形成されて結合されてもよい。
次に、浄水機能を有する吐水ヘッド148について説明する。図11は浄水機能を有する吐水ヘッド148の断面図であり、図12は吐水ヘッド148を水栓本体部112に装着した水栓100bの断面図である。水栓100bは、水栓100aの水栓本体部112から浄水機能を持たない吐水ヘッド106を取り外し、浄水機能を有する吐水ヘッド148に交換することで得られる。
吐水ヘッド148は、内管170、外殻164、吐水部材160、浄水ハンドル162、緩衝部材134、第5Oリング166、弁168、カートリッジ保持部156、浄水カートリッジ158及び突起182を含む。内管170は外周を外殻164によってカバーされる。吐水ヘッド148は、内管170と外殻164の二重構造を有する。内管170には筒状部材172と継手管118とからなる突出管部20が挿入される。吐水部材160は内管170の下流側の先端に取り付けられる。浄水ハンドル162は、原水と浄水を切り替えるための操作部材であり、外殻164の下流側に寄った側面に設けられる。吐水ヘッド148の端部およびそこに嵌められる緩衝部材134の当接面136は、回転部104の外周形状に合わせた曲面として形成される。
カートリッジ保持部156は、内管170と嵌合し、内管170の一部として設けられる。第5Oリング166は内管170とカートリッジ保持部156の間に挿入される。浄水カートリッジ158はカートリッジ保持部156に内蔵される。浄水カートリッジ158は吐水部材160を取外すことで交換できる。
弁168はカートリッジ保持部156の内部に設けられる。弁168は、カートリッジ保持部156にセットされた浄水カートリッジ158によって押し出され、内管170とカートリッジ保持部156とを連通する。弁168は、浄水カートリッジ158が取り外されると、内管170内の水圧によって閉じられる。つまり、弁168は、通水状態で浄水カートリッジ158を取り外した時に、内管170の中の水をそのまま吐水ヘッド148の先端から噴射させないための安全装置である。
突起182は内管170の内側面に設けられる。突起182は継手管118の切欠178と係合することによって、吐水ヘッド148の周方向の回転が制限される。
次に、このように構成された水栓100の特徴について説明する。
水栓100は、水栓本体部112と、水栓本体部112に着脱可能に装着される吐水ヘッド106と、を備え、水栓本体部112と吐水ヘッド106の端面の間に緩衝部材134が設けられる。このため、水栓本体部112と吐水ヘッド106の間の隙間が目立ちにくくなり美観を向上することができる。
水栓100は、水栓本体部112が水栓本体部112の側面から突出する突出管部20を有し、吐水ヘッド106が突出管部20を収容する収容部10を有する。このため、吐水ヘッド106と水栓本体部112の接続部を水栓本体部112の側面に形成することができ、この場合、吐水ヘッド106と水栓本体部112の間の隙間を目立ちにくくすることができる。
水栓100では、吐水ヘッド106は、収容部10が突出管部20の根元部分まで突出管部20を収容した状態で水栓本体部112に装着されるから、吐水ヘッドの途中に接続部を設けることによる接続部の段差を回避して美観を向上することができる。
水栓100では、緩衝部材134は湾曲して外向きに巻き込まれる外縁である湾曲縁部134aを有するから、外殻126と水栓本体部112の間に湾曲縁部134aの中空の部分が挟まれて、その反発力により外殻126と水栓本体部112の両側に密着して隙間が一層目立たなくなる。
また、緩衝部材134に水栓本体部112側に向かって開く裾部135aが設けられる場合は、裾部135aが水栓本体部112に広く当接するため、吐水ヘッドが安定する。
水栓100では、水栓本体部112と吐水ヘッド106にはメッキ面が設けられており、緩衝部材134は乳白色を有するから、緩衝部材134の色合いのメッキ面に映りこむ蛍光灯の色合いとの差異が小さくなり、緩衝部材134が目立たなくなる。
水栓100では、吐水ヘッド106の上面が水栓本体部112の吐水ヘッド106から上方に延びる側面となす角度θは鋭角にされるから、吐水空間を広くすることができる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
実施の形態の説明では、緩衝部材134が内管128に固定される例について説明したがこれに限られない。例えば、緩衝部材134は外殻126に固定されてもよい。緩衝部材134は水栓本体部112に固定されてもよい。また、緩衝部材134が筒状部134bを有する例について説明したがこれに限られない。緩衝部材は外殻の端部の全面を覆う例を説明したが、部分的に覆う形状であってもよく、緩衝部材134の当接面136の当接幅Tは、外殻126の厚みより小さくしてもよい。
実施の形態の説明では、吐水ヘッド106が内管128と外殻126の二重構造を有する例について説明したがこれに限られない。例えば、吐水ヘッドは二重構造でなくてもよい。この場合にも、吐水ヘッドと水栓本体部の間に緩衝部材を備えることで、これらの間の隙間を目立ちにくくすることができる。
実施の形態の説明では、緩衝部材134が外殻126より弾性率の高い材料から形成される例について説明したがこれに限られない。緩衝部材が吐水ヘッドより弾性率が高いことは必須ではない。例えば、緩衝部材は吐水ヘッドと同等またはそれより小さい弾性率を有してもよい。この場合にも、吐水ヘッドと水栓本体部の間に緩衝部材を備えることで、これらの間の隙間を目立ちにくくすることができる。
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材の断面にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
10 収容部、 20 突出管部、 100 水栓、 100b 水栓、 102 吐水ハンドル、 104 回転部、 106 吐水ヘッド、 108 支柱部、 110 通水管、 112 水栓本体部、 114 支柱キャップ、 116 操作突起、 118 継手管、 120 留め具、 122 差込口、 122a 第1差込口、 122b 第2差込口、 124 通水口、 126 外殻、 128 内管、 130 吐水口部材、 132 整流部材、 134 緩衝部材、 134a 湾曲縁部、 134b 筒状部、 134c 張出部、 134d 先端部、 135a 裾部、 136 当接面、 148 吐水ヘッド、 160 吐水部材、 162 浄水ハンドル、 164 外殻、 166 第5Oリング、 170 内管、 172 筒状部材、 174 外径拡大部、 178 切欠、 182 突起、 184 通水部、 186 第2収容部、 188 第1収容部。

Claims (9)

  1. 水栓本体部と、
    前記水栓本体部に着脱可能に装着される吐水ヘッドと、を備え、
    前記水栓本体部と前記吐水ヘッドの端面の間には緩衝部材が設けられることを特徴とする水栓。
  2. 前記水栓本体部は、前記水栓本体部の側面から突出する突出管部を有し、
    前記吐水ヘッドは、前記突出管部を収容する収容部を有することを特徴とする請求項1に記載の水栓。
  3. 前記吐水ヘッドは、前記収容部が前記突出管部の根元部分まで前記突出管部を収容した状態で前記水栓本体部に装着されることを特徴とする請求項2に記載の水栓。
  4. 前記緩衝部材には、湾曲して外向きに巻き込まれる外縁である湾曲縁部が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水栓。
  5. 前記緩衝部材には前記水栓本体部側に向かって開く裾部が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水栓。
  6. 前記水栓本体部と前記吐水ヘッドにはメッキ面が設けられており、
    前記緩衝部材は乳白色を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の水栓。
  7. 前記吐水ヘッドの上面が前記水栓本体部の前記吐水ヘッドから上方に延びる側面となす角度は鋭角にされることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の水栓。
  8. 水栓本体部に着脱可能に装着される吐水ヘッドであって、
    前記水栓本体部側の端部に緩衝部材を備えることを特徴とする吐水ヘッド。
  9. 前記緩衝部材には、湾曲して外向きに巻き込まれる外縁である湾曲縁部または前記水栓本体部側に向かって開く裾部が設けられることを特徴とする請求項8に記載の吐水ヘッド。
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