JP2017134747A - 農作業管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】作業内容や作業計画に沿った作業を開始し又は実行できるか否かを判定することによって計画的な農作業の実行を保証しようとする。【解決手段】農業機械に当該農業機械の各種作業データや農業機械の位置情報を取得する情報管理端末91を備え、この情報管理端末91と通信可能に設ける携帯端末92に、直接入力し又はネット回線等を経由することにより作業計画を導入する農作業管理システムにおいて、上記情報管理端末91に取得された農業機械に関するデータ、上記各種作業データおよび位置データにより農業機械による作業開始の際に所定の作業計画に対する作業適否を判断する作業適否判定手段Tを構成し、作業適否判定手段Tにより不適と判断された場合に作業中断出力又は警報出力するよう構成した。【選択図】 図8
Description
この発明は、例えば、トラクタ、田植機、防除作業機等移動する農用作業機を使用する際の農作業管理システムに関する。
例えば、圃場で行う作業内容や作業計画を記憶する記憶手段と、携帯端末からの要求を受けて取得した作業内容及び/又は作業計画を表示する手段を備えた構成の開示があり、農作業者は、作業内容又は作業計画を見て、農作業を行うことができる(特許文献1)。
ところで上記各特許文献において、要求通りに作業内容や作業計画を取得しその表示を確認しながら作業を進める場合、表示内容と異なる作業工程を開始する場合があり、このような場合には対応できない。
本発明は、上記に鑑み農作業管理システムに作業計画における作業適否判定手段を構成し、作業内容や作業計画に沿った作業を開始し又は実行できるか否かを判定することによって計画的な農作業の実行を保証しようとする。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、農業機械に当該農業機械の各種作業データや農業機械の位置情報を取得する情報管理端末91を備え、この情報管理端末91と通信可能に設ける携帯端末92に、直接入力し又はネット回線等を経由することにより作業計画を導入する農作業管理システムにおいて、上記情報管理端末91に取得された農業機械に関するデータ、上記各種作業データおよび位置データにより農業機械による作業開始の際に所定の作業計画に対する作業適否を判断する作業適否判定手段Tを構成し、作業適否判定手段Tにより不適と判断された場合に作業中断出力又は警報出力するよう構成した農作業管理システムとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、作業適否判定手段Tは、農業機械が所定の作業計画の対象圃場であるか否かを判定する圃場進入判定手段Xである。したがって、携帯端末92に圃場進入適否判定手段Xを予め導入しておき、情報管理端末91からの情報に基づいて、圃場進入適否判定手段Xが作業計画と異なる圃場と判定するときには、携帯端末92から情報管理端末91にブザー等の警報出力を出力する。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、作業適否判定手段Tは、作業機器選択適否判定手段Yである。したがって、取り扱う農業機械自体が当該記憶された農業機械と異なる場合、あるいは使用する農作業機が異なる場合、すなわち前記農機名や作業機名が情報管理端末91に記憶されたものと異なる場合、作業機器選択適否判定手段Yが作業計画と異なる圃場と判定するときには、携帯端末92から情報管理端末91にブザー等の警報出力を出力する。
請求項4に記載の発明は、請求項1において、作業適否判定手段Tは、作業内容選択適否判定手段Zである。作業内容選択適否判定手段Zは、所定の作業計画に示された耕耘作業や排藁処理作業等所定の作業を実行できる機械状況であるか否かを判定し、不適の場合は、携帯端末92から情報管理端末91にブザー等の警報出力を出力する。
本発明によれば、予め取得された作業計画に対して、対象の農業機械自体又は当該農業機械による作業が所定の作業計画に対して不適と判定されると作業中断出力又は警報出力によって作業計画以外の作業を回避できる。
本発明の実施例を図面と共に説明する。本実施例の農作業管理システムは、農業機械の一例としてのトラクタ1に採用される。トラクタ1は、主変速8段、副変速3段、併せて24段の変速が可能なトラクタであり、図1にトラクタ1の側面図、図2に動力伝動機構図を示す。
このトラクタ1は操舵用の前輪2,2と推進車輪としての後輪3,3を有し、ボンネット4内に搭載したエンジン5の回転動力をミッションケース6内の変速装置によって適宜減速し、その回転動力を後輪3,3に伝達するように構成している。エンジン5の回転動力を後輪3,3のみならず、前輪2,2にも伝えて四輪全部を駆動する構成としても良い。
また、ミッションケース6内には機体の進行方向を切り換える前後進切換装置9と8段の変速が可能な主変速装置10,11と3段の変速が可能な副変速装置12が直列に接続されている。
図1において、ミッションケース6の上部には油圧シリンダケース14が設けられ、この油圧シリンダケース14の左右両側にはリフトアーム15,15が回動自在に枢着されている。リフトアーム15,15とロワーリンク16,16との間にはリフトロッド17,17が介装連結され、ロワーリンク16,16の後部には作業機であるロータリ耕耘装置18が連結されている。
油圧操作レバー28を操作して油圧シリンダケース14内に収容されている油圧シリンダ14aに作動油を供給するとリフトアーム15,15が上昇側に回動され、リフトロッド17、ロワーリンク16等を介して前記ロータリ耕耘装置18が上昇する。反対にこの油圧操作レバー28を下降側に操作すると油圧シリンダ14a内の作動油は油圧タンクを兼ねるミッションケース6内に排出され、リフトアーム15,15を下降させる。
なお、前記ロータリ耕耘装置18は耕耘部19と耕耘部19上方を覆う主カバー20と主カバー20の後部に枢着されたリヤカバー22等を有する。
また、ステアリングハンドル24を支えるハンドルポスト25の左側上部には前記前後進切換装置9を操作する前後進切換レバー27が設けられ、この前後進切換レバー27を中立位置から前側に倒すと機体は前進し、反対に後側に引くと機体は後進するようになっている。
次に図2に示す動力線図に基づいて動力伝達系について説明する。
エンジン5の後部には主クラッチ30が設けられ、この主クラッチ30の伝動後位に前後進切換装置9が設けられている。前後進切換装置9は多板摩擦式の油圧クラッチ9a,9bからなり、常態では中立位置に保たれ、前後進切換レバー27を前後方向に操作することにより、前進側油圧クラッチ9aが接続され、あるいは後進側油圧クラッチ9bが接続される。
前進側油圧クラッチ9aが接続されるときには入力ギヤ60からカウンタ軸61のギヤ62とリバーサ軸64のギヤ65を経由して、前進側油圧クラッチ9aに動力が伝達され、リバーサ軸64が正回転する。
また後進側油圧クラッチ9bが接続されるときには、入力ギヤ60からカウンタ軸61のギヤ62とカウンタ軸61のギヤ66とカウンタ軸68のギヤ69を経由して、リバーサ軸64の後進用ギヤ73を経由して、後進側油圧クラッチ9bに動力が伝達され、リバーサ軸64が逆回転する。
この前後進切換装置9の後位には4段変速可能なシンクロメッシュ式の第1主変速装置10が設けられ、コントローラ88からの指令を受けてアクチュエータ31,31が伸縮するとシフター32,32が前後に移動させられて変速を行う。図2において前側のシフター32が前後に移動すると4速と3速が得られ、後側のシフター32が前後に動くと2速と1速が得られる。なお、この場合において、主変速が切り換えられるときには、最初に油圧式の前後進切換装置9の油圧クラッチが中立に戻され、変速後に再びこの前後進切換装置9の油圧クラッチが接続されるように構成している。
そして、この第1主変速装置10の後部には高低2段に切換可能な油圧式の第2主変速装置11が設けられている。前側の油圧クラッチ11aが高速用のクラッチであり、後側の油圧クラッチ11bが低速用の油圧クラッチである。従って、この実施例における主変速装置10,11では4×2の併せて8段の変速が可能である。
更に、この第2主変速装置11の後部には3段の変速が可能で減速比が主変速装置10,11よりも比較的大きな副変速装置12が設けられている。図2に示すように、副変速レバー34を操作して前側のシフター35を前後に移動させると高速(H)と中速(M)が得られ、後側のシフター35を後側に移動させると低速(L)が得られる。
副変速装置12を操作するときには主クラッチ30の入切操作を要す。即ち、主クラッチペダル29を踏み込んで副変速レバー34を前後方向あるいは左右方向に操作し、変速操作後には主クラッチペダル29を離してエンジン回転動力を変速装置側に伝える。
なお、主変速装置10,11については副変速レバー34のノブに設けた増速スイッチ37と減速スイッチ38を押し込んで変速を行う(図2参照)。増速スイッチ37または減速スイッチ38を押すと1段ずつ変速が行われ、速度が遅い1速から速度が速い8速までの範囲で主変速装置10,11の変速がなされる。そして、この副変速装置12によって減速された動力をドライブピニオン軸40に伝え、後輪デフ装置41、最終減速装置42を順次介して後輪3,3を駆動する。
後輪デフ装置41の手前で後輪駆動系より分岐した動力は前輪駆動系として利用され、前輪駆動系の中には前輪2,2を後輪3,3と等速で駆動させたり、前輪2,2を後輪3,3よりも増速させて回転させたりする前輪増速装置44が設けられている。この前輪増速装置44の前側の油圧クラッチ44aが接続されると前輪増速状態となり、後側の油圧クラッチ44bが接続されると等速四輪駆動状態になり、両方の油圧クラッチ44a,44bがOFFになると後輪3,3のみ駆動される二輪駆動の状態になる。前輪駆動軸には前輪デフ装置46と前輪最終減速装置47が設けられている。
なお、図2の動力伝達線図において、副変速装置12が高速(H)速になっているときに限り、副変速レバー34をそのまま横に移動させると、路上走行速に適した路上速位置(HH)に切り換わる。この場合、主変速は1速から8速までのうち、高速側の5速、6速、7速、8速が選択できる。道路を走行する場合は高速走行を前提としているので高速側のみを優先し、低速側を自動的にカットさせ変速操作が行われても1〜4速には入らないようにして操作性を向上させている。
また、この実施例では選択可能な高速側の変速パターンを5速、6速、7速、8速の4段としたが、6速、7速、8速の3段としたり、あるいは7速、8速の2段だけとしたりして変速段数を減らしても良い。
PTO出力軸83の駆動は次のようにして行われる。
入力ギヤ60からカウンタ軸61のギヤ62を介してPTOクラッチ70の駆動用ギヤ75に動力が伝達され、PTOクラッチ70に動力伝達される。PTOクラッチ70が入り状態になると、2つの油圧シリンダ76と77によりスライド制御される4段変速ギヤ機構(3段目のギヤ81aと1段目のギヤ81bと4段目のギヤ81cと2段目のギヤ81dからなる)で選択されている変速段でPTO駆動軸71が駆動される。
例えば、油圧シリンダ76によりスライドされる従動軸79上のギヤ80aがPTO変速軸72のギヤ81aと噛合すると、PTO変速軸72から従動軸79の出力ギヤ82を経由してPTO出力軸83の出力ギヤ85に動力伝達されてPTO駆動軸71が駆動する(PTO2速)。同様に油圧シリンダ76によりギヤ80bがギヤ81bに噛合するとPTO4速になる。油圧シリンダ77によりギヤ80cがギヤ81cに噛合するとPTO1速になる。油圧シリンダ77によりギヤ80dがギヤ81dに噛合するとPTO3速になる。
また、前記ギヤ80aがギヤ81aに噛んでいない状態であって、逆転軸86上の逆転ギヤ87をスライドさせて前記ギヤ81aに噛み合わせるとともにギヤ80aにも噛んでいる状態になると、PTO駆動軸71は逆転駆動する。逆転の場合はこの1速のみである。
農作業管理システム90は、クラウドシステムを採用し、ネットワーク中に前記トラクタ1に内装する情報管理端末91、携帯端末92、クラウドサーバー93、農家又は営農集団等のユーザ用コンピュータ94、製造メーカ等の管理者用コンピュータ95等を含んで構成される。情報管理端末91には外部通信ユニット96を介して携帯端末92との間で短距離通信可能に構成している。
ユーザ用コンピュータ94に作業計画を入力すると、このユーザ用コンピュータ94からクラウドサーバー93には、圃場毎に作業計画が出力される。例えば、作業計画1として、作業日時:2015年4月20日、圃場名:A、農機名:トラクタ大1、作業機名:ロータリ3、作業内容:耕うん…等である。作業計画2、作業計画3…についても、異なる圃場B、圃場C…毎に詳細な作業計画を出力できる(図4(C))。
また、管理者コンピュータ95からクラウドサーバー93には、圃場情報が出力される。例えば、方形圃場A,B…における夫々の、四隅の経度・緯度情報、圃場面積、所在地情報…等である。図4(A)においては、圃場マスタとして例示する。なお、同図(B)は、営農集団等の所有する農業機械としてのトラクタのメーカと型式を表示する機械マスタである。
携帯端末92は、クラウドサーバー93のデータをダウンロード可能に設けられ、ダウンロードによって、作業計画1、作業計画2…毎に計画アイコン971、972…が作成され表示される構成である。
そして、計画アイコン97をタップ操作すると、作業計画概要98が表示(図例では作業計画1に関する)され、この作業計画概要98の表示と共にタップ操作を受けて各詳細画面に移行するタップ選択表示部99を有する。すなわち、「詳細表示」「マップ」「作業開始」の表示に、タップ選択表示部99a,99b,99cを対応させている。このうち、「詳細表示」のタップ選択表示部99aをタップ操作すると、作業計画の詳細表示100(図例では作業計画1に関する)が実行される。なお、「詳細表示」には、圃場面積や作業者名など「概要表示」で省略された項目を表示できる(図5(A))。
タップ選択表示部99のうち、「作業開始」のタップ選択表示部99cを選択すると、トラクタは、所定の作業計画、例えば作業計画1に関する作業モードによって管理されることとなる。トラクタ側の情報管理端末91と携帯端末92との通信により、携帯端末92から作業計画の情報を送信し、情報管理端末91から携帯端末92にトラクタの各種情報を送信できる。なお、図6(A)(B)は情報管理端末91の液晶画面91Aへの表示一例を示す。図6(B)は、所定の営農集団全体の計画を示したり、当該農業機械としてのトラクタに関する表示に切り替える切替選択スイッチ91a,91bを備える。
前記図5における作業計画1に基づき、指定以外である圃場Bにトラクタが入り、又は入ろうとすると、当初計画の圃場Aと異なるとして警報を発する。すなわち、携帯端末92には圃場進入適否判定手段Xを予め導入しておき、情報管理端末91からの情報に基づいて、圃場進入適否判定手段Xが作業計画1に指定する圃場とは異なる圃場と判定するときには、携帯端末92から情報管理端末91にブザー等の警報出力を出力する。情報管理端末91への警報出力は、トラクタに適宜配設するブザー等の警報手段を駆動する。同時に携帯端末92の画面には、ダイアログ表示101、すなわち「圃場Bの作業を実施しようとしています。作業計画1は圃場Aで行ってください。」と表示される(図7(A))。図8に示すように、圃場進入適否判定手段Xは、方形圃場における四隅の経度・緯度情報に基づいて予めこれら四隅に囲われるゾーンにトラクタが存在するか否かを判断する、あるいは、圃場の周辺所定距離に接近したときトラクタの進行方向延長線が上記ゾーンに干渉すべく接近しているかどうかを判断する、等である。方形圃場を応用し、圃場を類似多角形とみなして各点の経度緯度情報から圃場の形状やゾーンに相当するデータを演算することもできる。なお、トラクタの情報管理端末91にGPSアンテナを備え、現在位置を経度・緯度情報に変換して認識する手段を構成している(現在位置認識手段P)。
前記所定の作業計画の選択に基づいて、対応する作業モードでトラクタは管理されることとなるが、ここで作業計画で指定したトラクタなる農業機械あるいはトラクタの機種型式が、予め当該農業機械の情報管理端末91に記憶された農業機械の種類やトラクタの機種情報と比較され、取り扱う農業機械自体が当該記憶された農業機械と異なる場合、あるいは使用する農作業機が異なる場合、すなわち前記農機名や作業機名が情報管理端末91に記憶されたものと異なる場合、作業開始の条件入力とともに携帯端末92から情報管理端末91に選択機器相違による警報出力が実行され、当該農業機械に付設の警報ブザー等警報器が作動する(図9)(作業機器選択適否判定手段Y)。したがって、水田を適正重量のトラクタで耕耘する計画に対し、重量の大なるトラクタで実行してしまうと耕盤を踏み固める恐れがあるが、上記の構成をとることにより回避できる。
作業計画による作業内容に対応できていないと判定される場合、例えば耕うんの作業内容でありながら、前記リフトアーム15の上昇角度を検出して耕耘作業に必要な作業機連結手段である3点リンクのロアリンク高さが高いままPTO駆動状態となっていると判断したり、ロアリンクが低いながらPTO非駆動の状態の場合には、携帯端末92は正常に耕耘運転が実行されていないと判断し、情報管理端末91に警報出力を出力するものである(図10)(作業内容選択適否判定手段Z)。
なお、作業内容異常の他の例として、コンバインの排藁落下に用いるドロッパ作業や排藁結束のノッタ作業を選択設定しているに関わらず、コンバインの情報管理端末から排藁を短く切断するカッタ作業の状態となっている場合がある。更に田植え機の場合、施肥作業を実行する作業計画に対し、これを行う機械状態でない場合である。
なお、これまでの説明では携帯端末92にダウンロードした作業計画等のデータとトラクタ等農業機械からの各種情報とを携帯端末92内で演算処理する形態としたが、クラウドサーバー93の作業計画等をトラクタ等農業機械の情報管理端末91に直接ダウンロードし農業機械自体の各種情報との組み合わせによって各種異常警報等を実行する形態としてもよい。ダイアログ表示の一例を前記図7(A)〜(C)に示す。なお、図7(C)は、作業内容選択適否判定手段Zの異なる例を示し、作業計画で立てた予定作業時刻と異なる時刻に作業計画に基づく作業を行う場合に表示される。
前記のように、圃場進入適否判定手段X、作業機器選択適否判定手段Y及び作業内容選択適否判定手段Zにより、農業機械の情報管理端末91の機械情報データと携帯端末92にダウンロードされた作業計画に基づく作業にそぐわない機械や条件であることが判定されると、その作業を中断しまたは警報出力によって作業回避の手段を講じるものであるから、無駄な作業の実行を回避できる。このように圃場進入適否判定手段X、作業機器選択適否判定手段Y及び作業内容選択適否判定手段Zによる適否判定は、所定の作業計画に対する作業適否判定手段Tを構成するものである。所定の作業計画に対する作業適否判定手段Tとしては、上記のほか、対象作物の品種の不一致判定、担当作業者の不一致判定等種々がある。
図11に基づき、クラウドサーバー93から直接農業機械であるトラクタの情報管理端末91に作業計画や圃場データをダウンロードする場合の他の農作業管理システム例について説明する。図11に示すように、所定のトラクタの液晶画面103に、「マスタ連携」「計画連携」「実績連携」「戻る」の各タップ選択表示部104a,104b,104c,104dを設けている。このうち、「計画連携」のタップ選択表示部104bを操作すると、液晶画面103に計画一覧105が表示される。この計画一覧105のうち、例えば「計画4」をタップ操作すると、計画概要106に表示移行する。さらに、この画面に同時に表示されるタップ選択表示部107のうち、「作業開始」のタップ選択表示部105cを操作する。この場合に、現在時刻と計画概要106の計画日時画面106aに表示の時刻との対比が実行される。現在時刻が未だ計画時刻に達していない場合には、警告のためにダイアログ画面108に移行し、実施予定時刻と当該現在時刻の実施計画内容を表示する(図8(C))。したがって、作業者はこの警告画面を確認することによって作業計画を正確に把握できる。
前記計画一覧105には、「作業日時」と「作業状態完了」又は「作業未」の区別表示を可能に構成している。そして「作業日時」順に並べ替えることで、追加の作業計画の立案が容易になったり、作業完了の有無の確認も容易である。
次いでクラウドサーバー93から前記情報管理端末91へダウンロードするタイミング等について説明する。図12において、トラクタのキースイッチのオン操作に基づいて作業計画のダウンロードが開始され(ステップ101,102)、ダウンロード終了する(ステップ103)。ところで前記ダウンロードが実行されて一定時間経過したか否か判断され(ステップ104)、一定時間経過するとステップ102に戻りダウンロードが実行される。ステップ104で一定時間経過しなくても計画変更の通知が入ると(ステップ105)、ステップ102に戻りダウンロードが実行される。
計画変更の通知が入る毎にダウンロードすることにより、作業途中に作業者は、計画の変更や追加あるいは削除を都度把握できるものとなり、作業の効率を高める。
ここで、作業計画に基づき作業を実行する際に収集される作業データについて説明する。
トラクタの場合、車両の基礎情報として車両管理情報、車両運転情報、作業機基礎運転情報があり、これらは前記情報管理端末91に情報収集される構成である。ここで情報管理端末91には前記GPSアンテナのほか、通信アンテナ又はモジュール、G(加速度)センサ、メモリー、電池などが配置されている。なお、前記車両管理情報の中には、例えば機種、型式、号機などの車両特定番号、車アワメータ情報である稼働時間、GPSが提供する位置情報が含まれ、前記車両運転情報の中には、例えばエンジンオイル圧力、エンジン冷却水温、瞬間燃費、燃料残量、3P位置情報、走行変速位置、車両車速情報、PTO回転数、エンジン回転数などがあり、前記作業機基礎運転情報の中には、例えば機種、型式、号機などの作業機特定番号、作業機がロータリ耕耘装置である場合の耕耘幅情報・耕深情報など、作業機が薬液散布装置である場合の農薬散布量(単位面積当たりの散布量)・農薬タンク残量・散布幅情報・収穫量情報などがある。
そして、前記情報管理端末91は、上記トラクタから入手する情報を収集してデータの分析・加工を行い、当該情報としては、車両運転情報、稼働時間の収集、燃費の収集、故障情報などの車両情報、作業機毎の稼働情報、作業機消費財(例えば、使用する肥料など)情報、作業運転経路情報、作業機毎の車速情報などの農業機械特有情報がある。また前記データの分析・加工により、メンテナンス時期案内、燃費を節約するためのエコノミーな運転推奨案内など情報を提供することができる。前記メンテナンス時期案内は、故障修理の迅速対応、消耗部品時期案内などであり、前記燃費を節約するためのエコノミーな運転推奨案内は、圃場毎の土壌情報等の提供である。便宜上上記のデータ等を総称して機械稼動データと称する。
図13に本実施例のトラクタの車内LANシステムと、情報管理端末91及び外部装置としての携帯端末92のシステムの構成図を示す。
即ち、トラクタの制御装置110にはエンジンECU111、作業機昇降系ECU112、走行系ECU113があり、互いにCAN2(Controller Area Network)で接続している。またトラクタは携帯端末92と情報管理端末91と外部通信ユニット114を備えており、情報管理端末91に対して近距離無線通信手段(例えばBlue tooth(登録商標))を介して携帯端末92に通信可能に構成している。また、情報管理端末91にはハードディスク115が接続している。携帯端末92は、タブレットPC、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどが用いられ、後述の走行アシスト制御に関するプログラムを備え、画面による表示と共に当該制御を司る。
また、タッチパネル操作部を有する携帯端末92と前記情報通信端末90と外部通信ユニット114は互いにCAN1で接続している。またCAN1は作業機昇降系ECU112を介してトラクタ各制御系に接続され、更に外部接続カプラを介して作業機ECU116と接続しており、作業機ECU116Aは作業機がロータリ耕耘装置18の例を示し、ブーム伸縮位置、ブーム角度、薬液の液圧、液流量、液残量などの入力により液圧調整、ノズル切換え、ブーム伸縮、ブーム開閉などを行う電磁ソレノイドを作動できる構成になっている。なお、作業機を薬剤散布装置(図示せず)に交換すると、作業機ECU116Bへの接続となる。
次いで図14のフローチャートに基づき、作業データの蓄積を目的とした農作業管理システムにおける各種データの移行処理について説明する。
まず、トラクタ等農業機械側の情報管理端末91の機能・演算処理について、所定の作業を行うと、機械稼動データを収集し記憶する(ステップ201)。情報管理端末91が携帯端末92と接続中か否か判断し、接続中のときは当該機械稼動データを携帯端末92に送信する(ステップ202,ステップ203)。一方農業機械では判断できないところの圃場名や作業者名、あるいは作業内容、作物等のデータは携帯端末92からの送信を受けて記憶できる(ステップ204)。この受信データ、例えば肥料、農薬、資材、作業者名、作業内容、コメント、写真、動画等を対応する作業実績、例えば作業時刻と関連づけ、実績データとして記憶する(ステップ205)。情報管理端末91は、無線LANを介してクラウドサーバー93に実績データを送信し(ステップ206、ステップ207)、実績データの送信が完了すると(ステップ208)、キースイッチオフまで上記手順を繰り返す(ステップ209)。したがって、クラウドサーバー93に送信され保存された実績データはユーザ用コンピュータ94や管理者用コンピュータ95によって確認することができる。なお、ステップ206で実績データの送信はパソコン同士で通信できる形態としてもよい。
一方、図 において、携帯端末92の機能・演算処理について、該携帯端末92がトラクタ等農業機械の情報管理端末91と接続中であると、農業機械の機械稼動データを受信して記憶する(ステップ301,ステップ302)。携帯端末92に、農業機械では判断できない情報やデータについては、手入力によるがこれらの入力があると(ステップ303)、入力データとして、例えば肥料、農薬、資材、作業者名、作業内容、コメント、写真、動画等は、対応する作業実績、例えば作業時刻と関連づけておく(ステップ304)。情報管理端末91と接続中であるか否かを判定し(ステップ305)、入力データをこの情報管理端末91に送信する(ステップ306)。図外アプリ終了ボタンがタップされるまで上記の手順を繰り返す(ステップ307)。
上記のように、農業機械の情報管理端末91と近距離通信可能な携帯端末92間でデータの授受を行い、結果として、情報管理端末91と携帯端末92とは同じデータを保有することとなる。したがって、例えば携帯端末92のみに作業データを集積させる形態では、携帯端末92を情報管理端末91に接続し忘れたり、携帯端末92の電池が切れるなどの理由によって作業データを取得できなくなる恐れがあるが、上記のように情報管理端末91側にも同一の作業データを蓄積でき、作業データの分析も正確になしえる。また、携帯端末92に直接手入力したデータも農業機械側情報管理端末91にデータ保有できるのでデータ漏れをなくする。さらに、この情報管理端末91からクラウドサーバー93等にデータを送信するものであるから携帯端末92での送信に比較してデータ漏れ等を生じ難い。
また、情報管理端末91からクラウドサーバー93への送信は、無線LAN接続等を経由して自動的に行える形態とするものであるから、作業者の負担を軽減できる。
91情報管理端末
92携帯端末
T作業適否判定手段
X圃場進入判定手段
Y作業機器選択適否判定手段
Z作業内容選択適否判定手段
92携帯端末
T作業適否判定手段
X圃場進入判定手段
Y作業機器選択適否判定手段
Z作業内容選択適否判定手段
Claims (4)
- 農業機械に当該農業機械の各種作業データや農業機械の位置情報を取得する情報管理端末(91)を備え、この情報管理端末(91)と通信可能に設ける携帯端末(92)に、直接入力し又はネット回線等を経由することにより作業計画を導入する農作業管理システムにおいて、上記情報管理端末(91)に取得された農業機械に関するデータ、上記各種作業データおよび位置データにより農業機械による作業開始の際に所定の作業計画に対する作業適否を判断する作業適否判定手段(T)を構成し、作業適否判定手段(T)により不適と判断された場合に作業中断出力又は警報出力するよう構成した農作業管理システム。
- 作業適否判定手段(T)は、農業機械が所定の作業計画の対象圃場であるか否かを判定する圃場進入判定手段(X)とした請求項1に記載の農作業管理システム。
- 作業適否判定手段(T)は、作業機器選択適否判定手段(Y)とした請求項1に記載の農作業管理システム。
- 作業適否判定手段(T)は、作業内容選択適否判定手段(Z)とした請求項1に記載の農作業管理システム。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2016015933A JP2017134747A (ja) | 2016-01-29 | 2016-01-29 | 農作業管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2016015933A JP2017134747A (ja) | 2016-01-29 | 2016-01-29 | 農作業管理システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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ID=59502875
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2016015933A Pending JP2017134747A (ja) | 2016-01-29 | 2016-01-29 | 農作業管理システム |
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2016
- 2016-01-29 JP JP2016015933A patent/JP2017134747A/ja active Pending
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