JP2017135559A - 車載通信システム、携帯機及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】快適性を向上させることができる車載通信システム、携帯機及び通信方法を提供する。【解決手段】携帯機と車載装置との間で無線通信を行なう車載通信システムにおいて、前記携帯機は、スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車輌のリモートスタートに係る車載通信システム、携帯機及び通信方法に関する。
車輌の快適性を向上させる技術分野では、遠隔、例えば自宅屋内から屋外の駐車場に駐車している車輌へ、エンジンの始動、空調の作動等の動作開始を指示するリモートスタートシステムが普及している。特許文献1には、携帯機である子機と車載機である親機との間でスペクトラム拡散等の通信方式を用いて双方向通信を行ない、遠隔操作により空調を作動させることが開示されている。
携帯機と車載機との間の通信は、RF等の周波数帯域内で固定帯域を用いることが一般的であったところ、通信距離を伸張させるためにスペクトラム拡散方式の採用が増加している。スペクトラム拡散方式では、拡散率を高めることで電波強度を維持したまま長距離での通信が可能になるが、拡散率が高い場合には、比較的拡散率が低い場合に比して復調に時間を要する。したがって携帯機にて車載機からのアンサーバック機能を実現する場合、長距離に対応するために高い拡散率を固定的に利用するときには、アンサーバックに要する時間が長くなり、ユーザに違和感を与える可能性がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、快適性を向上させることができる車載通信システム、携帯機及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車載通信システムは、携帯機と車載装置との間で無線通信を行なう車載通信システムにおいて、前記携帯機は、スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段とを備える。
本発明の一態様に係る携帯機は、車載装置との間で信号を送受信する携帯機において、スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段とを備える。
本発明の一態様に係る通信方法は、スペクトラム拡散変調させた無線信号を送受信する送信部及び受信部を各々備える携帯機と車載装置とを含む車載通信システムにおける無線信号の通信方法において、前記携帯機は、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させ、送信した前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断し、受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも大きい第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を前記送信部から再送する。
なお本願は、このような特徴的な各構成部を備える車載通信システム、携帯機及び通信方法として実現することができるだけでなく、かかる特徴的なステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、車載通信システム、携帯機及び通信方法の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、車載通信システム及び携帯機を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、携帯機及び車載機間における通信で用いられる拡散率が必要に応じて適切に変更され、アンサーバックへの待機時間の短縮が可能になり、ユーザにとっての快適性が更に向上する。また、待機時間が適正化されることで消費電力の最適化も実現できる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明に係る車載通信システムは、携帯機と車載装置との間で無線通信を行なう車載通信システムにおいて、前記携帯機は、スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段とを備える。
本願にあっては、比較的低い拡散率を用いた通信で車載装置にて信号を受信できず応答信号を受信できない場合には拡散率が高められる。携帯機及び車載機間における通信で用いられる拡散率が必要に応じて適性化される。
(2)本発明に係る車載通信システムは、前記第2送信制御手段により前記送信部から再送された無線信号に対応する応答信号を第2待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する第2判断手段を更に備え、前記第2待機時間は、前記所定の待機時間よりも長い。
本願にあっては、拡散率の高低に応じてアンサーバックへの待機時間の長短が設定されるから、待機時間の適正化及び携帯機の消費電力の最適化が可能になる。
(3)本発明に係る車載通信システムは、前記携帯機は、前記受信部にて前記応答信号を受信した場合の拡散率、及び前記応答信号を受信した時刻を示す時刻情報の対応を記憶する記憶部と、前記送信部にて無線信号を拡散変調するときの時刻に、前記記憶部に記憶されている対応に含まれる時刻情報が示す時刻が合致するか否かを判断する時刻判断手段とを備え、該時刻判断手段が合致すると判断した場合、前記時刻情報に対応する拡散率を前記第1拡散率として用いる。
本願にあっては、時刻に対する使用拡散率の学習データを参照して拡散率の初期値が設定される。これにより、待機時間の短縮及び消費電力の最適化が可能になる。
(4)本発明に係る車載通信システムは、前記車載装置は、前記応答信号に自車位置情報を付加して送信し、ドア施錠を契機に自車位置情報を前記携帯機へ送信する位置送信手段を更に備え、前記携帯機は、前記受信部にて前記応答信号を受信した場合の拡散率、及び前記応答信号に付加されている自車位置情報の対応を記憶する対応記憶部と、前記位置送信手段から送信された自車位置情報を記憶する自車位置記憶部と、前記送信部にて無線信号を拡散変調する場合、前記自車位置記憶部に記憶されている自車位置情報と、前記対応記憶部に記憶されている対応に含まれる自車位置情報が示す時刻が合致するか否かを判断する位置判断手段とを備え、該一判断手段が合致すると判断した場合、前記自車位置情報に対応する拡散率を前記第1拡散率として用いる。
本発明にあっては、車輌の位置に対する使用拡散率の学習データを参照して拡散率の初期値が設定される。これにより、待機時間の短縮及び消費電力の最適化が可能になる。
(5)本発明に係る車載通信システムは、前記携帯機は、前記無線信号としてエンジン若しくは駆動用バッテリシステムの始動及び空調の作動をリクエストする信号を送信する。
本発明にあっては、車輌のエンジン若しくは駆動用バッテリシステムの始動及び空調の作動のいずれかをリクエストする信号を携帯機が車載装置宛てに送信するに際し、離れた場所に駐車された車輌への信号の送信と、近くに駐車された車輌への信号の送信とが適切になされる。
(6)本発明に係る携帯機は、車載装置との間で信号を送受信する携帯機において、スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段とを備える。
本願にあっては上述の態様(1)同様に、比較的低い拡散率を用いた通信で車載装置にて信号を受信できず応答信号を受信できない場合には拡散率が高められる。携帯機及び車載機間における通信で用いられる拡散率が必要に応じて適性化される。
(7)本発明に係る通信方法は、スペクトラム拡散変調させた無線信号を送受信する送信部及び受信部を各々備える携帯機と車載装置とを含む車載通信システムにおける無線信号の通信方法において、前記携帯機は、前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させ、送信した前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断し、受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも大きい第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を前記送信部から再送する。
本願にあっては上述の態様(1)同様に、比較的低い拡散率を用いた通信で車載装置にて信号を受信できない場合には拡散率が高められる。携帯機及び車載機間における通信で用いられる拡散率が必要に応じて適性化される。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る車載通信システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態に係る車載通信システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における車載通信システムの概要を示す説明図である。車載通信システムは、ユーザが所持する携帯機1と、車輌V内の車載装置2とを含む。
図1は、実施の形態1における車載通信システムの概要を示す説明図である。車載通信システムは、ユーザが所持する携帯機1と、車輌V内の車載装置2とを含む。
携帯機1は、車輌Vのエンジン若しくは駆動用バッテリシステムの始動、又は空調の作動を指示するための信号を無線通信により送受信すると共に、ドアのドアロックを開錠/施錠するための信号を無線通信により送受信する機能を持つ所謂リモートエンジンスターターである。
車載装置2は、車輌に搭載される複数のECU(Electronic Controller Unit)の内の1つであって、ドアロックの施錠/開錠の制御、空調、及び車内外灯器類等、ボディ系のアクチュエータの制御を統合的に行なう所謂BCM(Body Control Module )である。
このように構成される車載通信システムにおける携帯機1からのリモートスタートの機能は、ユーザが車輌Vを走行させる前に車室内を快適にするために使用することが多い。車輌Vの駐車位置は、車輌Vが運転者の自宅内又は自宅付近に駐車されているときは、例えば携帯機1及び車輌V間の距離が50メートル以内であり、車輌Vが大型駐車場などに駐車されているときは携帯機1及び車輌V間の距離が50メートルよりも遠いことがある。このような場合にリモートスタートの機能を使用としたときに、実施の形態1における携帯機1及び車載装置2は、スペクトラム拡散方式を用いて相互に信号を送受信するに際し、初期的には比較的小さな拡散率、即ち比較的小さな射程範囲で通信を試行する。一方からの信号が未達で通信不可であった場合には拡散率を増加させ、即ち信号の射程範囲を拡張して再度通信を試行する。
上述のように拡散率を変更して用いるための各装置の詳細な内部構成を説明する。図2は、実施の形態1における車載通信システムの構成を示すブロック図である。携帯機1は、制御部10、送信部11及び受信部12を備える。
制御部10は、例えば1若しくは複数のCPU(Central Processing Unit)又はマルチコアCPUを用い、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース、タイマ等を有するマイクロコントローラである。制御部10のCPUは入出力インタフェースを介して送信部11、受信部12、出力部13及び操作部14と接続されている。制御部10はROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより各構成部の動作を制御する。
送信部11は、無線信号を送信する送信アンテナ、スペクトラム拡散変調を行なう拡散部及び変調器を含むモジュールである。送信部11は制御部10から入力した信号をRF(Radio Frequency )信号を用いてキャリア変調し、キャリア変調後の信号に対し拡散率を用いてスペクトラム拡散方式による拡散変調を行なう。送信部11は、拡散変調後の信号から所定の周波数帯域のみ抽出してから所定の増幅率で増幅して送信アンテナへ出力する。これにより、スペクトラム拡散方式でRF帯域にて拡散された信号が送信部11の送信アンテナから送出される。ただし、ここでいう周波数帯は車載装置2側の受信アンテナと対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
受信部12は、無線信号を受信する受信アンテナ、スペクトラム逆拡散変調を行なう逆拡散部及び復調器を含むモジュールである。受信アンテナには例えば3軸アンテナを用いる。受信部12は、受信アンテナで受信した信号の所定の周波数帯域の成分のみ抽出し、抽出信号を増幅し、受信レベルに基づいて特定される拡散率を用いてスペクトラム拡散方式に基づく逆拡散復調を行ない、復調器によってキャリア信号を用いて復調する。また受信部12の受信アンテナが受信する無線信号の搬送波の周波数帯域としてRF帯を用いる。ただし、ここでいう周波数帯は車載装置2側の送信アンテナと対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
出力部13は、ブザー音、携帯機1の表面に露出させたLED(Light Emitting Diode)を用いた光、又は振動の出力を行なう。音、光及び振動の内の2つ又は全てを組み合わせた出力であってもよい。出力部13は、制御部10からの指示信号を入力して音、振動又は光を出力させる。
操作部14は、携帯機1の表面に設けられた1又は複数のボタンである。ボタンが押下されると操作部14は制御部10へ通知する。ボタンはエンジン若しくは駆動用バッテリシステムの始動及び空調の作動を夫々指示するためのリモートスタートボタン、ドアロックの施錠/開錠を指示するためのドアロックボタンを含む。
車載装置2は、制御部20、受信部21及び送信部22を備える。
制御部20は、例えば1若しくは複数のCPU又はマルチコアCPUを用い、ROM、RAM、入出力インタフェース、タイマ等を有するマイクロコントローラである。制御部20は、空調システム、ドアロック等のアクチュエータ24群と接続されており、予めROMに記憶してある制御プログラムに基づき、アクチュエータ24群の動作制御を行なう。また制御部20は、車内通信部を介して車輌Vのエンジン又は駆動用バッテリの制御システムへ始動を指示する(いずれも図示せず)。
受信部21は、携帯機1の送信部11と対応する受信アンテナ、逆拡散部及び復調器を含むモジュールを用いる。受信部21が用いる周波数帯域は、LF帯である。携帯機1の送信部11と対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
送信部22は、携帯機1の受信部12と対応する送信アンテナ、拡散部及び変調器を含むモジュールを用いる。送信部22が用いる周波数帯域は、RF帯である。携帯機1の送信部12と対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
このように構成される車載通信システムにおいて、携帯機1側から拡散率を変更しながらリモートスタートのリクエストに係る信号を送受信する処理についてフローチャートを参照して説明する。図3は、実施の形態1の携帯機1及び車載装置2間で実施される処理手順の一例を示すフローチャートである。
携帯機1では、リモートスタートボタンがユーザにより押下されたことを操作部14にて検知した場合、制御部10は送信部11から、第1拡散率にてリクエスト信号を送信させる(ステップS11)。第1拡散率は例えば携帯機1から50メートルの範囲内で通信が可能となる値として制御プログラム内で設定されている。
次に制御部10は第1拡散率に対応する所定の第1待機時間内に、車載装置2からの応答信号(アンサーバック)を受信できたか否かを判断する(ステップS12)。
車載装置2側では、制御部20は一定時間が経過する都度、携帯機1からのリクエスト信号を受信部21にて受信したか否かを判断する(ステップS21)。受信できないと判断された場合(S21:NO)、制御部20は処理をステップS21へ戻して受信できたと判断されるまで待機する。
ステップS21にて受信できたと判断された場合(S21:YES)、リクエスト信号に基づく認証を実行し(ステップS22)、認証の成否に応じて空調システムの作動、エンジン始動等の動作を開始させる(ステップS23)。そして、制御部20は、受信部21にて受信したリクエスト信号の中心周波数帯における受信レベル及び一定周波数離れた周波数帯における受信レベルに基づき特定される拡散率を受信部21から取得する(ステップS24)。制御部20は、ステップS24で取得した拡散率に基づき送信部22から応答信号を送信させ(ステップS25)、処理を終了する。
ステップS25における車載装置2側からの応答信号の送信では、拡散率はステップS24で取得された拡散率と同一の拡散率を用いるようにしてもよいが、一、二段階下げた拡散率を使用してもよい。この理由は、車載装置2側では車輌Vのバッテリからの電力で信号を送信できるため、小型電池式の携帯機1よりも出力パワーが高いからである。また、ステップS24にて取得された拡散率に関わらず、所定の大きめの拡散率を用いるようにしてもよい。更には、車載装置2側からの応答信号の送信には、スペクトラム拡散を用いずともよく、この場合、ステップS24の処理は省略される。
なおステップS22にて認証に失敗した場合は勿論、ステップS23における空調システムの作動及びエンジン始動等の動作は不可であり、処理が省略される。なおこのとき応答信号として、車載装置2側からは認証失敗を示す信号を送信するようにしてもよい。
携帯機1では、ステップS12にて第1待機時間内に応答信号を受信できたと判断された場合(S12:YES)、制御部10は、出力部13にてアンサーバックを受信したことを示す音、光又は振動を出力し(ステップS13)、処理を終了する。
ステップS12にて、携帯機1側でリクエスト信号からの応答を第1待機時間内に受信できないと判断された場合(S12:NO)、制御部10は送信部11から、第1拡散率よりも高い第2拡散率にてリクエスト信号を送信させる(ステップS14)。第2拡散率は、例えば300メートルの範囲内で通信が可能となる値として制御プログラム内で設定されている。
制御部10は、第2拡散率に対応する第2待機時間内に車載装置2からの応答信号を受信できたか否かを判断する(ステップS15)。第2待機時間は、第1拡散率よりも高い第2拡散率に対応するから第1待機時間よりも長い。応答信号を受信できたと判断された場合(S15:YES)、制御部10は、出力部13にてアンサーバックを受信したことを示す音、光又は振動を出力し(ステップS16)、処理を終了する。
ステップS15にて第2待機時間内に受信できないと判断された場合(S15:NO)、車載装置2との通信が不可であるため、制御部10はそのまま処理を終了する。このとき制御部10は出力部13にてエラーを示す出力を行なってもよい。
上述の処理により、例えば車輌Vが自宅付近の駐車場に駐車されている場合には、携帯機1は50メートルの射程範囲である第1拡散率を用いたときに車載装置2と通信が可能になり、車輌Vが大型駐車場に駐車されているときには大きな第2拡散率を用いたときに通信が可能になる。比較として拡散率を固定的に、しかも可及的に射程範囲を広くして第2拡散率を用いる構成では、自宅付近でリモートスタート機能を利用するには近くに駐車されているはずの車輌Vからのアンサーバックが遅いと感じられる。これに対し上述の実施の形態1の構成では、車輌Vが近くに存在する場合は第1拡散率を用い、第1拡散率を用いて通信不可であった場合には第2拡散率を用いるという適正な拡散率でリモートスタートの機能を利用することができる。これにより、アンサーバックの待機時間を可及的に短くして快適性を向上させることができる。更に待機時間を初期的には短く、通信不可の場合のみ長くして適正化することにより、携帯機1の消費電力を低減することができる。
上述の図3のフローチャートでは第1拡散率及び第2拡散率という2つの拡散率を用いる構成とした。しかしながら拡散率は3つ以上の複数段階で最小から増加させるようにしてもよい。図4は、実施の形態1における携帯機1で実施される処理手順の他の一例を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示す処理手順は、携帯機1側のみの手順であって図3のフローチャートの携帯機1側での処理(S11〜S16)に代替可能である。
リモートスタートボタンがユーザにより押下されたことを操作部14にて検知した場合、まず制御部10は最小拡散率を選択し(ステップS101)、選択された拡散率にてリクエスト信号を送信させる(ステップS102)。最小拡散率は例えば携帯機1から30メートルの範囲内で通信が可能となる値として制御プログラム内で設定されている。
次に制御部10は選択中の拡散率に対応する待機時間内に、車載装置2からの応答信号(アンサーバック)を受信できたか否かを判断する(ステップS103)。待機時間は複数の拡散率夫々に対応させて制御プログラム内に設定されている。
ステップS103にて対応待機時間内に受信できたと判断された場合(S103:YES)、制御部10は、出力部13にてアンサーバックを受信したことを示す音、光又は振動を出力し(ステップS104)、処理を終了する。
ステップS103にて、対応する待機時間内に応答信号を受信できないと判断された場合(S103:NO)、制御部10は、ステップS102で用いた拡散率が設定されている最大拡散率であるか否かを判断する(ステップS105)。最大拡散率でないと判断された場合(S105:NO)、制御部10は、拡散率を増加させ(ステップS106)、処理をステップS102へ戻して増加後の拡散率にてリクエスト信号を送信させる(S102)。拡散率の増加値は例えば、最大拡散率を300メートルの範囲内で通信が可能となる値として設定した場合に、最小拡散率と最大拡散率との間を均等又は不均等に分割する値として適宜設計されるとよい。
ステップS105にて最大拡散率であると判断された場合(S105:YES)、車載装置2との通信が不可であるため、制御部10はそのまま処理を終了する。このとき制御部10は出力部13にてエラーを示す出力を行なってもよい。
図4のフローチャートに示した処理により、車輌Vへ届く範囲で可及的に小さな拡散率を用いることが可能になる。これにより携帯機1及び車輌V(車載装置2)間の距離に応じた適正な拡散率でリモートスタートの機能を利用することができる。これにより、アンサーバックの待機時間を可及的に短くして快適性を向上させることができる。更に待機時間を初期的には短く、通信不可の場合のみ長くして適正化することにより、携帯機1の消費電力を低減することができる。
実施の形態1では、車載装置2側では受信した信号の拡散変調に用いられた拡散率を受信レベルから特定できる構成とした。しかしながらこれに限らず、携帯機1からステップS11(ステップS102)にて送信するリクエスト信号に、使用した拡散率の情報を付加し、車載装置2の制御部20が受信した信号から拡散率の情報を抽出することができるようにしてもよい。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2における車載通信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態2における車載通信システムの構成は、携帯機1が学習データ151を記憶する記憶部15を備え、学習データ151に応じた処理を行なう点以外は、実施の形態1と同様である。したがって実施の形態2における車載通信システムの内、実施の形態1と共通する構成には同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
図5は、実施の形態2における車載通信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態2における車載通信システムの構成は、携帯機1が学習データ151を記憶する記憶部15を備え、学習データ151に応じた処理を行なう点以外は、実施の形態1と同様である。したがって実施の形態2における車載通信システムの内、実施の形態1と共通する構成には同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
実施の形態2における携帯機1は上述したように記憶部15を備える。記憶部15はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部15には、車載装置2との間で通信が成立したときの拡散率及びその状況(時刻、位置)を示す情報の学習データ151が記憶される。また、記憶部15には駐車位置が記憶される。駐車位置は携帯機1にてドア施錠ボタンが押下され、施錠を指示する信号が車載装置2にて受信された場合に制御部20が例えばナビゲーションシステムから取得する経緯度情報であり、応答信号に付加されて車載装置2から携帯機1へ送信される。制御部10は記憶部15に記憶されている情報を参照して最初に用いる拡散率を選択して用いる。以下、フローチャートを参照して記憶部15の学習データ151を用いた拡散率の選択の処理について説明する。
図6は、実施の形態2における携帯機1で実施される処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部10は、内蔵タイマを利用して時刻を特定する(ステップS301)。このとき制御部10は朝、昼、夕、夜、深夜で区別される時間帯を特定してもよい。制御部10は、ドア施錠ボタンの押下に応じて記憶した駐車位置を記憶部15から読み出し(ステップS302)、更に記憶部15から学習データ151を参照する(ステップS303)。
制御部10は、ステップS303で参照した学習データ151内に、ステップS301で特定した時刻、及びステップS302で読み出した駐車位置の両方に対応する拡散率が存在するか否かを判断する(ステップS304)。時刻又は位置の一方のみに対応する拡散率が存在するか否かを判断するとしてもよい。
ステップS304にて存在すると判断された場合(S304:YES)、制御部10は対応する拡散率を選択し(ステップS305)、送信部11から、選択した拡散率にてリクエスト信号を送信させる(ステップS306)。
ステップS304にて存在しないと判断された場合(S304:NO)、制御部10は最小拡散率を選択し(ステップS307)、送信部11から、選択した拡散率にてリクエスト信号を送信させる(S306)。
次に制御部10は、選択した拡散率に対応する待機時間内に、車載装置2からの応答信号(アンサーバック)を受信できたか否かを判断する(ステップS308)。待機時間は複数の拡散率夫々に対応させて制御プログラム内に設定されている。
ステップS308にて対応待機時間内に応答信号を受信できたと判断された場合(S308:YES)、制御部10は、出力部13にてアンサーバックを受信したことを示す音、光又は振動を出力する(ステップS309)。
次に制御部10は、現時刻を示す時刻情報及びステップS306で使用した拡散率を対応付けて学習データ151に記憶する(ステップS310)。更に制御部10は、応答信号に付加されている現位置を示す自車位置情報及びステップS306で使用した拡散率を対応付けて学習データ151に記憶し(ステップS311)、処理を終了する。
ステップS308にて、対応する待機時間内に応答信号を受信できないと判断された場合(S308:NO)、制御部10は、ステップS306で用いた拡散率が設定されている最大拡散率であるか否かを判断する(ステップS312)。最大拡散率でないと判断された場合(S312:NO)、制御部10は、拡散率を増加させ(ステップS313)、処理をステップS306へ戻して増加後の拡散率にてリクエスト信号を送信させる(S306)。
ステップS312にて最大拡散率であると判断された場合(S312:YES)、車載装置2との通信が不可であるため、制御部10はそのまま処理を終了する。このとき制御部10は出力部13にてエラーを示す出力を行なってもよい。
図7は、実施の形態2の学習データの内容例を示す説明図である。図6のフローチャートに示した処理手順により例えば、ユーザが朝、自宅前の駐車場に駐車されている車輌Vに出勤のために乗り込む前に携帯機1のリモートスタートボタンを押した場合、学習データ151に情報がなにも含まれていない状態では最小拡散率が選択されて(S307)リクエスト信号の送信が試行される。車輌Vが自宅前の駐車場に駐車されているなど携帯機1及び車載装置2間の距離が非常に近い場合、最小拡散率でも車載装置2との通信が成立する。このため、ステップS310,S311により学習データ151に、朝の時間帯と、自宅周辺の位置情報(経緯度)と、最小拡散率とが対応付けて記憶される。
その後、ユーザが勤務先周辺の駐車場に車輌Vを駐車させ、帰宅時に携帯機1のリモートスタートボタンを押した場合、学習データ151に情報がなにも含まれていない状態では最小拡散率が選択されて(S307)リクエスト信号の送信が試行される。勤務先周辺の駐車場がリモートスタートボタンを押した場所から少々離れていた場合、携帯機1及び車載装置2間の距離が100メートル程度離れていた場合、最小拡散率からある程度増加された拡散率で携帯機1と車載装置2との間で通信が成立する。ステップS310,S311により学習データ151に、夕の時間帯と、勤務先周辺の位置情報(経緯度)と、増加後の使用拡散率とが対応付けて記憶される。
以後、同様にしてユーザが朝の出勤時にリモートスタートボタンを押した場合、駐車時に携帯機1の記憶部15に自宅周辺の位置情報が駐車位置として記憶され、更に、学習データ151に朝の時間帯と自宅周辺の位置情報とに対応する拡散率が存在する。したがって学習データ151内に記憶されている拡散率(低)が使用される。同様に、ユーザが勤務先から帰宅時に勤務先周辺でリモートスタートボタンを押した場合、駐車時に携帯機1の記憶部15に勤務先周辺の駐車場の位置情報が駐車位置として記憶され、更に、学習データ151に夕の時間帯と勤務先周辺駐車場の位置情報とに対応する拡散率が存在する。したがって、学習データ151内に記憶されている拡散率(中)が初期値として使用される。そして、休日(例えば土日)の昼の時間帯に、ユーザが外出先の大型店舗駐車場に駐車させている車輌Vに対し店舗内からリモートスタートボタンを押した場合、学習データ151内には、駐車位置として記憶される大型店舗駐車場の位置情報に対応する拡散率が存在しない。したがってこの場合、最小拡散率が初期値として使用される。ステップS306、S308、及びS313の処理を繰り返して増加された拡散率で通信が成立した場合、新たに、土日昼時間帯と大型店舗周辺の位置情報と、使用拡散率(高)が学習データ151に追記される。
このようにして、時刻(時間情報)及び車輌の位置又はいずれか一方と、使用した拡散率との対応の学習データ151を参照して拡散率を初期値に用いることにより、時と場所とに適正な拡散率を用いることが可能になる。スペクトラム拡散を用いて省電力で長距離の通信を実現することができると共に、適正な拡散率を用いるから、拡散率に応じて待機時間を適正化することができ、待ち時間に対する違和感を無くし、快適性を向上させることができる。待機時間の適正化によって更に、消費電力も最適化させることができる。
1 携帯機
10 制御部(第1送信制御手段、第2送信制御手段、判断手段、第2判断手段、時刻判断手段、位置判断手段)
11 送信部
12 受信部
13 出力部
14 操作部
15 記憶部(対応記憶部、自車位置記憶部)
151 学習データ(対応記憶部)
2 車載装置
20 制御部
21 受信部
22 送信部
10 制御部(第1送信制御手段、第2送信制御手段、判断手段、第2判断手段、時刻判断手段、位置判断手段)
11 送信部
12 受信部
13 出力部
14 操作部
15 記憶部(対応記憶部、自車位置記憶部)
151 学習データ(対応記憶部)
2 車載装置
20 制御部
21 受信部
22 送信部
Claims (7)
- 携帯機と車載装置との間で無線通信を行なう車載通信システムにおいて、
前記携帯機は、
スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、
該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、
前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、
前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、
該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段と
を備えることを特徴とする車載通信システム。 - 前記第2送信制御手段により前記送信部から再送された無線信号に対応する応答信号を第2待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する第2判断手段を更に備え、
前記第2待機時間は、前記所定の待機時間よりも長い
ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信システム。 - 前記携帯機は、
前記受信部にて前記応答信号を受信した場合の拡散率、及び前記応答信号を受信した時刻を示す時刻情報の対応を記憶する記憶部と、
前記送信部にて無線信号を拡散変調するときの時刻に、前記記憶部に記憶されている対応に含まれる時刻情報が示す時刻が合致するか否かを判断する時刻判断手段と
を備え、
該時刻判断手段が合致すると判断した場合、前記時刻情報に対応する拡散率を前記第1拡散率として用いる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載通信システム。 - 前記車載装置は、前記応答信号に自車位置情報を付加して送信し、
ドア施錠を契機に自車位置情報を前記携帯機へ送信する位置送信手段を更に備え、
前記携帯機は、
前記受信部にて前記応答信号を受信した場合の拡散率、及び前記応答信号に付加されている自車位置情報の対応を記憶する対応記憶部と、
前記位置送信手段から送信された自車位置情報を記憶する自車位置記憶部と、
前記送信部にて無線信号を拡散変調する場合、前記自車位置記憶部に記憶されている自車位置情報と、前記対応記憶部に記憶されている対応に含まれる自車位置情報が示す時刻が合致するか否かを判断する位置判断手段と
を備え、
該一判断手段が合致すると判断した場合、前記自車位置情報に対応する拡散率を前記第1拡散率として用いる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載通信システム。 - 前記携帯機は、前記無線信号としてエンジン若しくは駆動用バッテリシステムの始動及び空調の作動をリクエストする信号を送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の車載通信システム。 - 車載装置との間で信号を送受信する携帯機において、
スペクトラム拡散変調させた無線信号を車載装置へ送信する送信部と、
該送信部からの前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を受信する受信部と、
前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させる第1送信制御手段と、
前記無線信号に対応する応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断する判断手段と、
該判断手段にて受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも高い第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を再送する第2送信制御手段と
を備えることを特徴とする携帯機。 - スペクトラム拡散変調させた無線信号を送受信する送信部及び受信部を各々備える携帯機と車載装置とを含む車載通信システムにおける無線信号の通信方法において、
前記携帯機は、
前記送信部に第1拡散率にて拡散変調させて無線信号を送信させ、
送信した前記無線信号に対する前記車載装置からの応答信号を所定の待機時間内に前記受信部により受信できたか否かを判断し、
受信できないと判断された場合、第1拡散率よりも大きい第2拡散率にて拡散変調させて無線信号を前記送信部から再送する
ことを特徴とする通信方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016013698A JP2017135559A (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | 車載通信システム、携帯機及び通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016013698A JP2017135559A (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | 車載通信システム、携帯機及び通信方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017135559A true JP2017135559A (ja) | 2017-08-03 |
Family
ID=59504544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016013698A Pending JP2017135559A (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | 車載通信システム、携帯機及び通信方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017135559A (ja) |
-
2016
- 2016-01-27 JP JP2016013698A patent/JP2017135559A/ja active Pending
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