JP2017136280A - 手術顕微鏡 - Google Patents

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勝之 中村
Katsuyuki Nakamura
勝之 中村
土居 正雄
Masao Doi
正雄 土居
雄介 中田
Yusuke Nakata
雄介 中田
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Abstract

【課題】顕微鏡本体内の構造を複雑にせず且つ光束取入口から術部までの作業距離を短くせずに、カメラによる術部の撮像が可能な手術顕微鏡を提供する。
【解決手段】カメラ3が顕微鏡本体2の側面に取付けられ、光束取入口6の下方にないため、光束取入口6から術部Eまでの作業距離Dに影響を与えない。カメラ3がハンドグリップ9の取付部12を利用して取付けられるため、顕微鏡本体2側にカメラ3を取付けるための部位を特別に設ける必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は独立した状態でカメラによる術部の撮像が可能な手術顕微鏡を提供するものである。
脳神経外科等において使用される手術顕微鏡は、術部から反射された光束を、顕微鏡本体の下部に形成された光束取入口より内部に取り入れ、対物光学系及び変倍光学系を経て接眼光学系に導き、接眼部から術部の光学像を立体的に観察できるようになっている。
術者が観察中の術部をカメラで撮像する場合、顕微鏡本体内の光束の一部を分岐してカメラに導くの一番簡単であるが、そうすると本来の観察用の光量が減る。
そのため顕微鏡本体内部の対物光学系の範囲内において、本来の観察用の光束に関与しない部位から撮像用の光束をプリズム等の光学部品により取り出し、それをカメラに導くこともできるが、そうすると対物光学系の範囲内において撮像用の光学部品と本来の観察用の光学部品が密集し構造が複雑になる。
最近では顕微鏡本体における光束取入口の下側にカメラを取付け、対物光学系の下部において、観察用の光束に関与しない部位から撮像用の光束をカメラに取り込み、術部の撮像を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−133690号公報
しかしながらこのような関連技術にあっては、カメラを顕微鏡本体の下部に取付けるため、顕微鏡本体の光束取入口から術部までの作業距離がカメラの分だけ短くなり、手術作業の自由度に影響を与えるおそれがある。
本発明は、このような関連技術に着目してなされたものであり、顕微鏡本体内の構造を複雑にせず且つ光束取入口から術部までの作業距離を短くせずに、カメラによる術部の撮像が可能な手術顕微鏡を提供することを目的としている。
本発明の第1の技術的側面によれば、任意の位置に移動自在に支持され、下部に形成された光束取入口より術部で反射された光束を取入れ、接眼部から術部の光学像を拡大観察自在な顕微鏡本体と、接眼部側から見て顕微鏡本体の左右両側面の少なくともいずれか一方に取付けられ、顕微鏡本体の移動操作時に握られるハンドグリップと、を備えた手術顕微鏡であって、前記ハンドグリップの顕微鏡本体に対する取付部に、ブラケットを介して術部撮像用のカメラを取付けたことを特徴とする。
本発明の第2の技術的側面によれば、ハンドグリップの位置を顕微鏡本体の取付部よりも接眼部側にオフセットさせたことを特徴とする。
本発明の第3の技術的側面によれば、カメラがブラケットに対して着脱自在であることを特徴とする。
本発明の第1の技術的側面によれば、カメラが顕微鏡本体の側面に取付けられ、光束取入口の下方にないため、光束取入口から術部までの作業距離に影響を与えない。またカメラが顕微鏡本体の外部に位置しているため、顕微鏡本体内の構造を複雑にしない。更にカメラがハンドグリップの取付部を利用して取付けられるため、顕微鏡本体側にカメラを取付けるための部位を特別に設ける必要がない。
本発明の第2の技術的側面によれば、ハンドグリップの位置を顕微鏡本体の取付部よりも接眼部側にオフセットさせたため、カメラのサイズを大きくしてもハンドグリップと干渉しずらい。
本発明の第3の技術的側面によれば、カメラがブラケットに対して着脱自在であるため、不使用時にカメラを外しておくことができる。
本発明の実施形態に係る手術顕微鏡を示す斜視図。 カメラの取付状態を示す分解斜視図。 カメラの取付け状態を示す斜視図。 カメラの取付け状態を示す平面図。 接眼光学系による観察部の図。 カメラによる撮像部の図。
図1〜図6は本発明の好適な実施形態を示す図である。
手術顕微鏡1は、顕微鏡本体2と、それに取り付けたカメラ3から構成される。顕微鏡本体2は、手術室内において、スタンド装置のアーム4の先端に支持される。アーム4の先端には吊下アーム5が設けられており、その吊下アーム5の下端が顕微鏡本体2の側面に接続される。顕微鏡本体2はスタンド装置により任意の位置に移動自在であると共に移動した位置で向きを自由に変えることができる。
顕微鏡本体2は下面に光束取入口6を有し、前側に接眼部7を有している。光束取入口6から取り入れた術部Eの光束を、内部の対物レンズやズームレンズ等の光学構造を介して一対の接眼部7に導き、術部Eの光学像を立体的に拡大観察することができる。顕微鏡本体2の光束取入口6付近からは術部Eに向けて照明光R1を照射することができる。
顕微鏡本体2の接眼部7側から見て左右の側面にはそれぞれハンドグリップ8、9が取付けられている。ハンドグリップ8、9は顕微鏡本体2を任意の位置に移動させる際に操作者が持つ部分である。またハンドグリップ8、9には、その表面に顕微鏡本体2の内部の対物レンズやズームレンズを操作するためのフォーカススイッチ10やズームスイッチ11も設けられている。
左側のハンドグリップ8は単に顕微鏡本体2の側面に取付けられている。右側のハンドグリップ9はその取付部12にカメラ3が一緒に取付けられている。取付部12には、上下に長いブラケット13の上端が取付けられ、それに重ねて接眼部7側に延びる延長片14の後端が取付けられている。したがって、カメラ3はハンドグリップ9とともにブラケット13を介して顕微鏡本体2に位置固定されている。そして延長片14の前端にハンドグリップ9が取付けられる。
ブラケット13の下端部15には該下端部15に対して上下に移動自在で且つその軸心を中心に回転自在なアタッチメント16が取付けられている。このアタッチメント16の位置は図示せぬクランプにより固定自在である。
カメラ3の側面には対応するアタッチメント17が設置されている。カメラ3のアタッチメント17とブラケット13のアタッチメント16はアリ溝等の構造により着脱自在に結合することができる。カメラ3は使用時だけ顕微鏡本体2に取付けられ、不使用時は取り外された状態となる。すなわち、第1の光学拡大装置としての顕微鏡本体2とその側面に取り付けられた第2の光学拡大装置としてのカメラ3とから手術顕微鏡1が構成される。顕微鏡本体2の光学系とカメラ3の光学系は完全に独立しているが、カメラ3が顕微鏡本体2に位置固定されているため、ハンドグリップ8、9等を操作しても常に同一ターゲットを捉えることができる。
カメラ3をこのようにブラケット13を介してハンドグリップ9の取付部12に取付けても、ハンドグリップ9の位置が延長片14により接眼部7側にオフセットしているため、カメラ3のサイズが大きくてもハンドグリップ9と干渉することはない。
カメラ3は撮影部3aを下にした状態でブラケット13に取付けられ、ブラケット13側のアタッチメント16を操作することにより撮影部3aを術部Eに向けた状態で固定することができる。カメラ3の撮影部3aは中心にレンズ部(図示省略)を有し、その周辺に照明部(図示省略)を有している。従って接眼部7から術部Eを観察するための照明光R1に加えて、カメラ3で撮影する場合はカメラ3の撮影部3aからも照明光R2で術部Eを照らす。この照明光R2は顕微鏡本体2側の照明光R1がなくても撮像可能な光量を有している。
カメラ3は顕微鏡本体2の光束取入口6を中心を通る光軸Zとは異なる角度となり、且つ顕微鏡本体2とは別の倍率で独立して術部Eを撮像することができる。カメラ3は赤外線を検出する性能を有しており、撮像した映像信号を別置きされた大型の液晶パネルである電子映像表示装置18に出力して表示することができる。
次に顕微鏡本体2及びカメラ3の作用をリンパ吻合手術の場合を例に説明する。
術部Eにおいてリンパ管Aと静脈血管Bの吻合手術を行う場合、予め患者にインドシアニングリーン(ICG)を注入する。ICGはリンパ管Aだけに流れ、照明光R1、R2を照射することにより、照明光R1、R2中の励起波長(805nm)に励起されて、波長835nm付近の蛍光を発する。静脈血管BにはICGが流れないため、静脈血管Bは蛍光を発しない。
皮膚切開した術部E中に、複数のリンパ管Aと静脈血管Bが密接していても、その術部Eをカメラ3で撮影して電子映像表示装置18に表示することにより、リンパ管Aだけを蛍光画像により特定することができる。リンパ管Aの状況が特定できれば、リンパ管Aでない管は静脈血管Bなので、接眼部7からの可視光画像においても、表示された蛍光画像を参考にして、リンパ管Aと静脈血管Bを正確に区別して認識することができる。
リンパ管Aと静脈血管Bが区別できれば、リンパ管Aを静脈血管Bの途中に接続する吻合手術を行うことができる。吻合手術自体は細い管同士を糸で縫い付ける作業のため、吻合部Mを図5に示すように高倍率で拡大し、接眼部7から肉眼で確認しながら行われる。その間、カメラ3は図6に示すように吻合部Mだけでなく、術部E及びその周辺部まで含む広い領域を表示する。そうするとことにより、手術中の吻合部M以外の広範囲を術者やアシスタントが必要に応じて確認でき、手術中におけるリンパ管Aの動きを確認したり、顕微鏡本体2からの照明光R1による組織熱損傷の未然防止を図ることができる。微小部分の高倍率下での手術に集中しがちな状況においてカメラ3により広範囲に周辺を確認することで、手術中のあらゆる状況変化に対応することができる。
この実施形態によれば、カメラ3が顕微鏡本体2の側面側に取付けられ、光束取入口6の下方にないため、光束取入口6から術部Eまでの作業距離Dに影響を与えない。またカメラ3が顕微鏡本体2の外部に位置しているため、顕微鏡本体2内の構造を複雑にしない。更にカメラ3がハンドグリップ9の取付部12を利用して取付けられているため、顕微鏡本体2側にカメラ3を取付けための部位を特別に設ける必要がない。
以上の実施形態では、ハンドグリップ8、9を顕微鏡本体2の左右両側に設ける例を示したが、どちらか一方だけでも良い。カメラ3はそのハンドグリップ側に取付けられる。
カメラ3でICGを利用した蛍光を撮像する例を示したが、それ以外の薬剤を用いた蛍光を選択的に撮像するようにしても良いし、蛍光以外の可視像を撮像してもよい。
カメラ3の用途としてリンパ吻合の例を示したが、前述のように術部Eの照明光Rによる火傷警告や、その他の手術による血流観察や虚血観察など広範囲の用途に利用される。
1 手術顕微鏡
2 顕微鏡本体
3 カメラ
6 光束取入口
7 接眼部
8、9 ハンドグリップ
12 取付部
13 ブラケット
A リンパ管
B 静脈管
D 作業距離
E 術部
M 吻合部
R1 照明光(顕微鏡本体)
R2 照明光(カメラ)
Z 光軸

Claims (3)

  1. 任意の位置に移動自在に支持され、下部に形成された光束取入口より術部で反射された光束を取入れ、接眼部から術部の光学像を拡大観察自在な顕微鏡本体と、
    接眼部側から見て顕微鏡本体の左右両側面の少なくともいずれか一方に取付けられ、顕微鏡本体の移動操作時に握られるハンドグリップと、
    を備えた手術顕微鏡であって、
    前記ハンドグリップの顕微鏡本体に対する取付部に、ブラケットを介して術部撮像用のカメラを取付けたことを特徴とする手術顕微鏡。
  2. ハンドグリップの位置を顕微鏡本体の取付部よりも接眼部側にオフセットさせたことを特徴とする請求項1記載の手術顕微鏡。
  3. カメラがブラケットに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手術顕微鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018117841A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 三鷹光器株式会社 手術顕微鏡システム
CN110716300A (zh) * 2018-07-11 2020-01-21 苏州速迈医疗设备有限公司 手术显微镜
CN116829098A (zh) * 2021-02-01 2023-09-29 B·布莱恩新风险投资有限责任公司 具有手术显微镜和摄像头的外科手术辅助系统以及呈现方法

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