JP2017136737A - 蛍光体用保護フィルム、及びそれを用いた波長変換シート - Google Patents
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Abstract
Description
ポリエチレンテレフタレートフィルムの少なくとも一方の面上に設けられた1以上のバリア層を備えており、
前記ポリエチレンテレフタレートフィルムは、
熱機械特性試験機により、幅(TD)方向に引張性の50mNの荷重をかけつつ、5℃/分の昇温速度で測定したときの伸び率が、80℃において、
0.2%以下であること、を特徴とする蛍光体用保護フィルム。
ここで、伸び率は、(80℃での長さ−15℃での長さ)/15℃での長さ×100%とする。ここで、伸び率が負の値である場合は収縮、正の値である場合は膨張を表す。
(蛍光体用保護フィルム)
図1の符号3の部分は、本発明を適用した第1の実施形態である蛍光体用保護フィルム3の断面構成を模式的に示している。本実施形態の蛍光体用保護フィルム3は、透明プラスチックフィルム5とバリア層6とを有するバリアフィルムとなっている。
尚、図1の構成では、バリア層6は透明プラスチックフィルム5の片面に設けられているが、両面に設けた構成であってもよい。
蛍光体層(波長変換層ともいう。図1では符号2)は、蛍光体と封止樹脂からなる数十〜数百μmの薄膜である。封止樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂からなる感光性樹脂もしくは熱硬化性樹脂を使用することができる。封止樹脂の内部には、量子ドットからなる蛍光体が1種乃至は2種程度混合された状態で封止されている。また蛍光体層2は、1種類の蛍光体のみが封止された蛍光体層が2層以上積層されたものであってもよい。それらの蛍光体は、励起波長が同一のものが選択される。励起波長は、LED光源が照射する光の波長に基づいて選択される。2種類の蛍光体の蛍光色は相互に異なる。各蛍光色は、赤色、緑色である。各蛍光の波長、及びLED光源が照射する光の波長は、カラーフィルタの分光特性に基づき選択される。蛍光のピーク波長は、例えば赤色が610nm、緑色が550nmである。
図1の全体を示す符号1は、本発明を適用した第1の実施形態である波長変換シート1の構成を示す模式断面図である。本実施形態の波長変換シート1は、図1に示すように、量子ドットを用いた蛍光体を含む蛍光体層2と、蛍光体層2の両面にそれぞれ設けられた蛍光体用保護フィルム3と、を備えて構成される。本実施形態の波長変換シート1を構成する際には、それぞれの蛍光体用保護フィルム3のバリア層6を蛍光体層2に向けて積層する。これによって、両側の蛍光体用保護フィルム3の間に蛍光体層2が包み込まれた構
造となっている。
(蛍光体用保護フィルム)
図2の符号23の部分は、本発明を適用した第2の実施形態である蛍光体用保護フィルム23の断面構成を模式的に示している。本実施形態の蛍光体用保護フィルム23は、透明プラスチックフィルム5とバリア層26を有するバリアフィルムとなっている。
図2の全体を示す符号21は、本発明を適用した第2の実施形態である波長変換シート21の構成を示す模式断面図である。図2に示すように、本実施形態の波長変換シート21は、量子ドットを用いた蛍光体を含む蛍光体層2と、蛍光体層2の両面にそれぞれ設けられた蛍光体用保護フィルム23と、を備えて構成される。本実施形態の波長変換シート21を構成する際には、それぞれの蛍光体用保護フィルム23を、バリア層26を蛍光体層2に向けて積層する。これによって、両側の蛍光体用保護フィルム23の間に蛍光体層2が包み込まれた構造となっている。
(蛍光体用保護フィルム)
図3の符号33の部分は、本発明を適用した第3の実施形態である蛍光体用保護フィルム33の断面構成を模式的に示している。本実施形態の蛍光体用保護フィルム33は、2枚の透明プラスチックフィルム5の間にバリア層36を挟み込んだバリアフィルムとなっている。
図3の全体を示す符号31は、本発明を適用した第3の実施形態である波長変換シート31の構成を示す模式断面図である。図3に示すように、本実施形態の波長変換シート31は、量子ドットを用いた蛍光体を含む蛍光体層2と、蛍光体層2の両面にそれぞれ設けられた蛍光体用保護フィルム33と、を備えて構成される。これによって、両側の蛍光体用保護フィルム33の間に蛍光体層2が包み込まれた構造となっている。
(蛍光体用保護フィルムの作製)
基材としての厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(伸び率:0.10%)の片面に、酸化珪素を真空蒸着法により25nmの厚みに設け無機薄膜層を形成し、さらにアルコキシシランとポリビニルアルコールからなる塗液をウエットコーティング法により0.3μmの厚みに塗布した後、加熱処理を行いガスバリア性被膜層を形成して、第1の実施形態の蛍光体用保護フィルム(図1の符号3)を作製した。尚、伸び率の測定については後述する。
量子ドットとしてのCdSe/ZnS 530(SIGMA−ALDRICH製)を濃度調整し、溶媒に分散することで蛍光体溶液とした。その蛍光体溶液を感光性樹脂と混合後、前記作製した蛍光体用保護フィルムのガスバリア被覆層側に塗布し、100μmの厚みの蛍光体層を形成した。
基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム(伸び率:0.17%)を使用した以外は実施例1と同様の方法にて、第1の実施形態の蛍光体用保護フィルムを作製した後、実施例1と同様の方法にて、実施例2の第1の実施形態の波長変換シートを作製した。
実施例2において作製した蛍光体用保護フィルムのガスバリア被覆層に、アクリル樹脂接着剤を塗布し、続いて該蛍光体用保護フィルムと同じ構成の別の蛍光体用保護フィルムを貼り合わせることにより、第3の実施形態の蛍光体用保護フィルム(図3の符号33)を作製した。その後、実施例1と同様の方法にて、実施例3の第3の実施形態の波長変換シート(図3の符号31)を作製した。
基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム(伸び率:0.22%)を使用した以外は、実施例1と同様の方法にて、比較例1の波長変換シートを作製した。
基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム(伸び率:0.22%)を使用した以外は、実施例3と同様の方法にて、比較例2の波長変換シートを作製した。
実施例1〜3、及び比較例1〜2で使用したポリエチレンテレフタレートフィルムについて、熱機械的分析装置(測定装置:パーキンエルマー社製TMASS6100、試料サイズ:4×15mm、温度条件:15〜100℃、昇温速度:5℃/分、荷重条件(TD方向、引張方向):50mNを用いて、伸び率を測定した。
実施例1〜3、及び比較例1〜2で作製した蛍光体用保護フィルムについて、水蒸気透過率測定装置(測定装置:モダンコントロール社製Aquatran)を使用して、水蒸気透過度を、温度40℃、湿度90%RHの条件下で測定した。
実施例1〜3、及び比較例1〜2で作製した波長変換シートについて、波長変換シートを作製する各工程においてLED光源をあてて表面上の発光状態を確認し、目視によりムラやシワなどの有無を確認した。ムラやシワなどの発生がないものを○、あるものを×、特に顕著にあるものを××と評価した。
2・・・蛍光体層
3、23、33・・・蛍光体用保護フィルム
5・・・透明プラスチックフィルム
6、26、36・・・バリア層
7・・・無機薄膜層
8・・・ガスバリア性被覆層
9・・・接着層
40・・・巻き出し部
Claims (5)
- 量子ドットを用いた蛍光体を保護するための蛍光体用保護フィルムであって、
ポリエチレンテレフタレートフィルムの少なくとも一方の面上に設けられた1以上のバリア層を備えており、
前記ポリエチレンテレフタレートフィルムは、
熱機械特性試験機により、幅(TD)方向に引張性の50mNの荷重をかけつつ、5℃/分の昇温速度で測定したときの伸び率が、80℃において、
0.2%以下であること、を特徴とする蛍光体用保護フィルム。
ここで、伸び率は、(80℃での長さ−15℃での長さ)/15℃での長さ×100%とする。 - 前記1以上のバリア層が、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムに近い側から、
無機薄膜層、ガスバリア性被覆層の順に交互に積層された構成からなること、を特徴とする請求項1に記載の蛍光体用保護フィルム。 - 前記無機薄膜層が、酸化珪素、酸化アルミニウムの少なくとも一方の蒸着膜を含むこと、を特徴とする請求項2に記載の蛍光体用保護フィルム。
- 前記ガスバリア性被覆層が、水酸基含有高分子化合物、金属アルコキシド、金属アルコキシド加水分解物、及び金属アルコキシド重合物のうち、少なくとも1種類以上を成分に持つこと、を特徴とする請求項2または3に記載の蛍光体用保護フィルム。
- 量子ドットを用いた蛍光体を含む蛍光体層と、
前記蛍光体層の少なくとも一方の面上に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蛍光体用保護フィルムと、を備えていること、を特徴とする波長変換シート。
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