JP2017137305A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017137305A
JP2017137305A JP2017015686A JP2017015686A JP2017137305A JP 2017137305 A JP2017137305 A JP 2017137305A JP 2017015686 A JP2017015686 A JP 2017015686A JP 2017015686 A JP2017015686 A JP 2017015686A JP 2017137305 A JP2017137305 A JP 2017137305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thymoquinone
composition
surfactants
surfactant
discoloration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017015686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6405396B2 (ja
Inventor
元太 熊谷
Genta Kumagai
元太 熊谷
優八 鈴木
Yuya Suzuki
優八 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Publication of JP2017137305A publication Critical patent/JP2017137305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6405396B2 publication Critical patent/JP6405396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】変色が抑制されたチモキノンを含有する口腔用組成物および、チモキノンを含有する組成物の変色防止方法を提供する。
【解決手段】非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とチモキノンを含有する口腔用組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、変色が抑制されたチモキノンを含有する口腔用組成物、およびチモキノン含有組成物の変色防止方法に関する。
従来から、歯を清潔に保ったり、口腔内を健全に保つために、歯磨き剤や洗口剤などが用いられている。さらに最近では、歯磨き剤や洗口剤などにおいて、このような健康面や衛生面に限らず、より多くの機能をもつことが期待されている。
近年、口腔環境の衛生意識の高まりから、口臭予防への関心が高まっている。主要な口臭の原因物質は、口腔内の汚れ(食物残渣、剥離粘膜など)が、口臭の原因菌により分解されて発生するメチルメルカプタンや硫化水素などの揮発性硫黄化合物(VSC)であることが知られており、特に、メチルメルカプタンは低濃度でも悪臭を感じる物質であるため、少量でも多くの人に不快感を与える。
そのため、これまでに口臭抑制の技術が種々検討されている。例えば、人体への安全性の高いセージ、ローズマリー、シソ科植物、及び海藻等の植物抽出物を配合することで、口臭原因物質を捕捉・消臭する方法が提案されている(特許文献1〜3)。また、メルカプタン等の悪臭成分に対して良好な消臭効果を有する消臭剤としてチモキノン、またはブラッククミン種子の抽出物等が知られている(特許文献4)。
特開昭57−203445号公報 特開昭57−204278号公報 特開昭62−152463号公報 特開2011−168554号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の上記植物抽出物は、人体への安全性は高いものの、消臭力が弱く、消臭効果が不十分であった。また、植物抽出物を多量に配合した場合には、味などの使用感や長期保存後の変色の問題があった。
一方、特許文献4に記載のチモキノン、またはブラッククミン種子の抽出物は、メルカプタン等の悪臭成分に対して良好な消臭効果を有する消臭剤として口腔用途において期待される成分であるが、例えば溶液中では、長期保存後に溶液の変色が起こるという問題があった。
そのため、良好な消臭効果を有するチモキノンを含有する口腔用組成物において、長期保存後における変色を抑制することが求められている。
そこで本発明の目的は、変色が抑制されたチモキノンを含有する口腔用組成物を提供することにある。また、チモキノン含有組成物の変色を防止する方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を、チモキノンを含有する口腔用組成物に含有させることで、またはチモキノン含有組成物に存在させることで、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(4)によって達成されるものである。
(1)非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とチモキノンを含有する口腔用組成物。
(2)非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とブラッククミン種子加工物を含有する口腔用組成物。
(3)チモキノン1重量部あたり、前記界面活性剤を2.5〜5000重量部含有する前記(1)または(2)に記載の口腔用組成物。
(4)チモキノンと、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を存在させる、チモキノン含有組成物の変色防止方法。
本発明のチモキノンを含有する口腔用組成物は、チモキノンを含有することにより人体への安全性を高く保ち、メルカプタン等の悪臭成分に対して良好な消臭効果を発揮することができるものであるが、さらに非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有することによって、当該組成物の変色が抑制され、優れた保存安定性を有するという効果を有する。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の口腔用組成物は、チモキノンとともに、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有するものである。本発明は、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤が、チモキノンを含有する口腔用組成物の変色を抑制し、保存時の安定性に優れた効果を発揮することができる点を見出したことに基づくものである。
具体的には、本発明の口腔用組成物の一態様としては、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とともに、チモキノンを含有する口腔用組成物である。
また、本発明の口腔用組成物の別の態様としては、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とともに、ブラッククミン種子加工物を含有する口腔用組成物である。後述するように、ブラッククミン種子加工物にはチモキノンが含まれる。
<チモキノン>
本発明で使用するチモキノンは下記の式で表され、化学名が2−イソプロピル−5−メチル−1,4−ベンゾキノンである。チモキノンは、ブラッククミン種子等に含まれる精油成分として知られている。チモキノンはメルカプタン等の悪臭成分に対して良好な消臭効果を発揮する。
Figure 2017137305
本発明で使用するチモキノンは、天然品、及び合成品のいずれも使用できる。天然品を用いる場合、後述するブラッククミン種子の他にも、例えば、オレガノ、タイム、及びウィンターセーボリーなどのチモキノンを含有する植物を用いることができる。これらのチモキノンを含有する植物も、ブラッククミンと同様に、後述する方法等によって各種加工したものを使用することができる。
また、チモキノンの合成品としては、例えば、東京化成工業株式会社製、製品名Thymoquinone等を使用することができる。
<ブラッククミン種子加工物>
ブラッククミンは、学名がNigella sativa L.である植物である。ブラッククミン種子の精油成分には、チモキノンが含まれており、例えば、ブラッククミン種子に対し後述の水蒸気蒸留することにより得られるブラッククミン種子水蒸気蒸留抽出物はチモキノンを約40w/w%含有する。また、チモキノンの他にも、例えばα−ピネン、p−シメン、γ−テルピネン、及びカルバクロール等が含まれている。
本発明におけるブラッククミン種子加工物は、ブラッククミン種子の抽出物、破砕物、及び乾燥物等が例示され、チモキノンを含有するものである。ブラッククミン種子加工物は、その形態や目的とする剤型に応じて、抽出処理、粉砕処理、精製処理、濃縮処理、及び乾燥処理(凍結乾燥処理等を含む)等の種々の加工処理に適宜供することにより、加工物として調製されたものを指す。
加工物が抽出物である場合、その製造方法(抽出条件等)は特に限定されず、従来公知の方法に従えばよい。例えば、ブラッククミン種子の任意の部位をそのまま、または裁断、粉砕等したのち、搾取、溶媒抽出、水蒸留、及び水蒸気蒸留等によって抽出物を得ることができる。溶媒抽出の方法としては、当該技術分野において公知の方法を採用すればよく、例えば水(温水、熱水を含む)抽出、アルコール抽出、超臨界抽出、マイクロウエーブ抽出、及び圧搾抽出等の従来公知の抽出方法を利用することができる。
溶媒抽出を行う場合、溶媒としては、例えば水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコール等のアルコール類(無水、含水の別を問わない);アセトン等のケトン類;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、及び酢酸エチルエステル等のエステル類;ヘキサン、キシレン、ベンゼン、及びクロロホルム等が例示される。
溶媒抽出における溶媒として好ましくは、水、アルコール類、ケトン類、及びヘキサン等であり、より好ましくは水、アルコール類、及びケトン類である。これらの溶媒は1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
得られた抽出物は、そのままの状態で使用してもよく、乾燥させて使用してもよい。また、必要に応じて、得られた抽出物に精製、及び濃縮処理等を施してもよい。精製処理としては、例えば濾過またはイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用いた吸着、脱色、及び分離といった処理を例示できる。また、濃縮処理としては、エバポレーター等の常法を例示できる。また、これらに対して更に凍結乾燥等の乾燥処理を施してもよく、更に従来公知の方法に従って粉末化させてもよい。また、このようにして得た抽出物を、必要に応じて水やエタノール等に溶解して用いてもよい。
<非イオン系界面活性剤>
本発明で使用する非イオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEとも表記する)硬化ヒマシ油、POEセチルエーテルやPOEステアリルエーテル等のPOEアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン(以下、POE・POPとも表記する)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、POEソルビタンヤシ油脂肪酸エステル(POEヤシ油脂肪酸ソルビタンともいう)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ポリグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、POE・POPブロックポリマー、POEアルキルフェニルエーテル、POE・POP脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、およびPOEフィトステロール等が挙げられ、1種単独または2種以上を用いることができる。
また、チモキノンを含有する口腔用組成物の変色をより抑制できるという観点や、味覚への影響が少ない観点から、POE硬化ヒマシ油、POEセチルエーテルやPOEステアリルエーテル等のPOEアルキルエーテル、POE・POPセチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、POEソルビタンヤシ油脂肪酸エステル(POEヤシ油脂肪酸ソルビタンともいう)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル、およびモノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステルが好ましい。
これらの中でも、POE硬化ヒマシ油、POEセチルエーテルやPOEステアリルエーテル等のPOEアルキルエーテルが味覚への影響がより少ない点から特に好ましい。
ここで、味覚への影響とは、例えば、後述する試験例に記載のように、苦味、刺激、及び油臭さ(臭気)等への影響をいう。
<陰イオン系界面活性剤>
本発明で使用する陰イオン系界面活性剤としては、例えば、POEラウリルエーテルリン酸やPOEラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のPOEアルキルエーテルリン酸又はPOEアルキルエーテルリン酸塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、及びミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルアミノ酸塩、POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム等のアルキルエーテルカルボン酸塩、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩、ラウリル硫酸ナトリウム、及びミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム等のスルホン酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、並びにアルキルリン酸塩等が挙げられ、1種単独または2種以上を用いることができる。
これらの中でも、チモキノンを含有する口腔用組成物の変色をより抑制できるという観点から、POEラウリルエーテルリン酸やPOEラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のPOEアルキルエーテルリン酸又はPOEアルキルエーテルリン酸塩、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩、ラウリル硫酸ナトリウム、及びミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、並びにスルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)ナトリウム等のスルホン酸塩が好ましい。
これらの中でも、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩、ラウリル硫酸ナトリウム、及びミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩が味覚への影響が少ない点から特に好ましい。
<陽イオン系界面活性剤>
本発明で使用する陽イオン系界面活性剤としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、及びPOEアルキルアミン・脂肪酸アミド等が挙げられ、1種単独または2種以上を用いることができる。これらの中でも、塩化セチルピリジニウム、及び塩化ベンゼトニウムが、チモキノンを含有する口腔用組成物の変色をより抑制できるという観点や、味覚への影響が少ない点から好ましい。
非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤は、本発明の口腔用組成物に1種単独、または2種以上含有してもよい。また、本発明の口腔用組成物全量に対して、上記界面活性剤を、例えば、0.01〜30w/w%となるように含有するのが好ましく、0.01〜20w/w%となるように含有するのがより好ましく、0.1〜1w/w%となるように含有するのがさらに好ましい。0.01w/w%以上であれば、充分にチモキノンを含有する口腔用組成物の変色を抑制することができる。また、界面活性剤の含有量を30w/w%以下とすることにより、本願発明の口腔用組成物が液体である場合には、固体化することを抑制でき、液体の状態を保持させることができる。
また、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤はチモキノン1重量部に対して、2.5〜7500重量部となるように含有することが好ましく、2.5〜5000重量部となるように含有することがより好ましく、12.5〜5000重量部となるように含有することがさらに好ましく、25〜250重量部となるように含有するのが特に好ましい。上記範囲とすれば、充分にチモキノンを含有する口腔用組成物の変色を抑制することができる。
また、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤の中でも、本発明の口腔用組成物への味覚への影響が少ないという観点からは、非イオン系界面活性剤が好ましく用いられる。
本発明の口腔用組成物の形態は特に制限されず、例えば、液体、固体、ゲル、及びペースト等の半固体等の形態が例示され、具体的には、洗口液、液体歯磨き、口中清涼剤、うがい薬(含嗽剤)、液状歯磨き、及び練り歯磨きなどの歯磨き類、うがい薬(含嗽剤)、トローチ、及びチューインガム等の形態とすることができる。
これらの中でも、本発明の効果がより良好に奏されるという観点、すなわちチモキノンを含有する口腔用組成物の変色がより良好に抑制できるという観点から、洗口液、液状歯磨き、口中清涼剤、及びうがい薬(含嗽剤)などの液体口腔用組成物の形態として用いることが好ましい。これらは公知の手段により製剤とすることができる。
上記液体口腔用組成物とする場合は、それぞれの形態に合わせて水、エタノール、及び湿潤剤等を含有すればよい。水を主体とした溶媒とすることが口腔内に適用する上から好ましく、水よりも少ない量においてはエタノールなどの他の溶媒や湿潤剤を含むことが好ましい。例えば、組成物中に含まれるエタノールの量としては、0〜20w/w%が挙げられる。また、組成物中に含まれる水の量としては、例えば、50〜99w/w%が挙げられる。組成物中に含まれる湿潤剤の量としては、例えば、0〜30w/w%が挙げられる。
<色差(ΔE)>
上述のように、本発明のチモキノンを含有する口腔用組成物は、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種以上の界面活性剤を含有することによって、変色が抑制されるものである。本発明の口腔用組成物の変色は、組成物の調製直後から所定の日数の経過後の組成物の色変化を、外観上、または測色色差計を用い、色差ΔEを測定することによって確認できる。測色色差計は例えば、ZE−2000(日本電色工業株式会社製)を使用できる。
色差ΔEは、測色色差計によりL、a、b値を測定し、ΔE=[(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2の式により算出できる。
ΔL=調製直後のL値−保存後のL値
Δa=調製直後のa値−保存後のa値
Δb=調製直後のb値−保存後のb値
好ましくは、組成物調製直後と25℃で7日間保存後の組成物の色差ΔEが3.00未満であり、より好ましくは2.00未満であり、さらに好ましくは1.00未満となるように調製された口腔用組成物である。または、口腔用組成物調製直後と5℃若しくは50℃で10日間保存後の組成物の色差ΔEが好ましくは3.00未満であり、より好ましくは2.00未満であり、さらに好ましくは1.00未満となるように調製された口腔用組成物である。
本発明の口腔用組成物の変色(色差ΔE)は、上述した非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤の種類や含有量、およびチモキノンの含有量等を適宜変更することによって、調整することができる。
<その他の成分>
本発明の口腔用組成物には、発明の効果を損なわない限り、口腔内に適用できる各種成分を含有することができる。
例えば、精製水、及びイオン水などの水;エタノール;グリセリン、及びプロピレングリコールなどの湿潤剤;ステビアサイド、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、及びサッカリンナトリウムなどの甘味料;クロルヘキシジン塩、トリクロサン、及びイソプロピルメチルフェノールなどの殺菌剤;プロテアーゼなどの酵素;フッ化ナトリウム、フルオロリン酸塩、及びフルオロホウ酸塩などのフッ素イオン源;リン酸カルシウム、及びハイドロキシアパタイトなどのリン酸イオン源;パラヒドロキシ安息香酸エステル、及び安息香酸ナトリウムなどの防腐剤;ペパーミント油、ハッカ油、メントール、カルバクロール、ユーカリオイル、オイゲノール、アネトール、シネオール、及びヒノキチオールなどの精油成分;オウバクエキス、及びトウキエキスなどの生薬;青色1号、黄色4号、赤色102号、及び緑色201号などの色素、及び各種香料などが挙げられる。
その他に、塩化リゾチーム、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、グリチルリチン酸塩、及びその誘導体、グリチルレチン酸塩、及びその誘導体、アズレン、アズレンスルホン酸、ジヒドロコレステロール、エピジヒドロコレステリン、アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化ナトリウム、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、ポリリン酸塩、チモール、銅クロロフィリンナトリウム、ビタミン、及びアミノ酸等が挙げられる。
本発明のチモキノン含有組成物の変色防止方法は、チモキノンとともに、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を存在させることによって、チモキノン含有組成物の変色を防止する方法である。非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤は、上述のものを使用することができる。上記界面活性剤はチモキノンを含有する組成物の変色を抑制し、保存時の安定性に優れた効果を発揮することができるものである。
本発明の変色防止方法は、チモキノン含有組成物に対して使用することができ、組成物の形態は特に制限されず、例えば、液体、固体、ゲル、及びペースト等の半固体等の形態が例示される。具体的には、洗口液、液体歯磨き、口中清涼剤、うがい薬(含嗽剤)、及び液状歯磨き等の口腔用製剤、消臭剤、芳香剤、及び殺菌剤等に使用することができ、発明の効果を損なわない限り、既知の各種成分を含有させることができる。
非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤はチモキノン含有組成物中に1種単独、または2種以上存在させてもよい。また、チモキノン含有組成物全量に対して、上記界面活性剤を、例えば、0.01〜30w/w%となるように存在させるのが好ましく、0.01〜20w/w%となるように存在させるのがより好ましく、0.1〜1w/w%となるように存在させることがさらに好ましい。上記範囲とすれば、チモキノン含有組成物の変色を充分に抑制することができる。
非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤はチモキノン1重量部に対して、2.5〜7500重量部となるように液状組成物中に存在させることが好ましく、2.5〜5000重量部となるように存在させることがより好ましく、12.5〜5000重量部となるように存在させることがさらに好ましく、25〜250重量部となるように存在させることが特に好ましい。上記範囲とすれば、チモキノン含有組成物の変色を充分に抑制することができる。
以下に好ましい製剤例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2017137305
Figure 2017137305
Figure 2017137305
Figure 2017137305
Figure 2017137305
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
(試験例1)
下記表6および表7の配合処方に従い、各種成分を混合し、実施例1〜13、比較例1及び2の各種組成物を調製した。得られた各種組成物の調製直後と恒温槽で25℃、7日間保存後の色変化を、目視による外観と測色色差計によるΔEを測定・算出した。結果を表7に示す。なお、表7において、調製直後と比較して目視による変色がなかったものを「○」と評価し、目視による変色が発生したものを「×」と評価した。
測色色差計による色差の測定、ΔEの算出は、測色色差計ZE−2000(日本電色工業株式会社製)を用いてL,a,b値を測定し、ΔE=[(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2の式によりΔEを算出した。
ΔL=調製直後のL値−保存後のL値
Δa=調製直後のa値−保存後のa値
Δb=調製直後のb値−保存後のb値
Figure 2017137305
Figure 2017137305
表7の結果から、非イオン系界面活性剤または陰イオン系界面活性剤を含有する実施例1〜13は顕著に組成物の変色が抑えられているのに対し、両性界面活性剤を配合した比較例1及び2は組成物の著しい変色が生じた。これにより、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤はチモキノン含有組成物の変色を充分に抑制することが確認された。
(試験例2)
上記表6および表8の配合処方に従い、各種成分を混合し、各種組成物を調製した。得られた各種組成物の調製直後と恒温槽で5℃および50℃、10日間保存後の色変化を目視による外観と色彩色差計によるΔEを測定・算出した。結果を表8に示す。なお、目視の評価基準、色差の測定、ΔEの算出は、試験例1の方法に従って行った。
Figure 2017137305
表8の結果から、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤または陽イオン系界面活性剤を含有する上記実施例は、高温条件下(50℃)、および低温条件下(5℃)においても組成物の変色が顕著に抑えられていた。
一方、両性界面活性剤を配合した比較例1及び2は組成物の著しい変色が生じた。
これにより、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、および陽イオン系界面活性剤は、高温条件下、および低温条件下においても、チモキノン含有組成物の変色を充分に抑制することが確認された。
(試験例3)
本試験では、チモキノン含有組成物において、界面活性剤の含有量と、当該組成物の変色との関係について確認した。チモキノン(標準品)は、東京化成工業株式会社製、製品名Thymoquinoneを使用した。
下記表9および表10の配合処方に従い各種成分を混合し、界面活性剤の含有量の異なる各種組成物を調製した。
上記調製により得られた各種組成物の、調製直後と恒温槽で50℃、10日間保存後の、pH変化及び色変化を測定した。色変化は色彩色差計によるΔEを測定・算出した。結果を表10に示す。なお、色差の測定、ΔEの算出は、試験例1と同様に行った。
Figure 2017137305
Figure 2017137305
試験例3の結果から分かるように、界面活性剤の含有量の異なるいずれの組成物においても変色が抑制されたことが確認された。すなわち、界面活性剤の含有量が、少なくとも0.01w/w%(チモキノン1重量部あたり2.5重量部)であれば、組成物の変色を抑制できることが確認できた。また、界面活性剤の含有量が多いほど組成物の変色が抑制することが確認された。
(試験例4)
本試験では、界面活性剤の含有量を増加させた場合のチモキノン含有組成物がとる状態への影響を確認した。
まず、下記表11及び表12の配合処方に従い各種成分を混合し、各種組成物を調製した。
調製した各種組成物を80mL容量のPET製容器に充填した後、PE製キャップで密閉した。
その後、液温を5℃にした状態で容器を横倒しにし、5秒経過後の組成物表面を目視で確認し、以下の基準で、各種組成物の状態を評価した。
○:5秒横倒し後の組成物表面が水平になった(液体の状態を保っている)
×:5秒横倒し後の組成物表面が水平にならなかった(固体化している)
結果を表12に示す。
Figure 2017137305
Figure 2017137305
以上の結果により、本発明のチモキノン含有組成物において、液体の状態を保持するためには、界面活性剤の種類にもよるが、その含有量の上限を20w/w%〜30w/w%(チモキノン1重量部あたり、5000〜7500重量部)とすることが好ましいことがわかった。
(試験例5)
本試験では、界面活性剤及びチモキノンを含有する各種組成物を調製し、含有する界面活性剤の種類による味覚への影響について評価を行った。
まず、下記表13および表14の配合処方に従い、各種成分を混合し、界面活性剤及びチモキノンを含有する各種組成物を調製した。つづいて、得られた各種組成物について、パネラー8名で味の評価をおこなった。味の評価は、苦味、刺激、油臭さ(臭気)、及び味総合の合計4つの評価項目について、下記に示す評価基準に従って点数をつけることによって行った。各項目とも、パネラー8名の平均点が3.5点以上4.0点以下の場合に「◎」、平均点が3.0点以上3.5点未満の場合に「○」、平均点が2.0点以上3.0点未満の場合に「△」、平均点が2.0点未満の場合に「×」と評価した。評価の結果は表14に示す。
[苦味]
4点:苦味が無い
3点:苦味がかすかにある
2点:苦味がややある
1点:苦味がかなりある
[刺激]
4点:刺激が無い
3点:刺激がかすかにある
2点:刺激がややある
1点:刺激がかなりある
[油臭さ(臭気)]
4点:油臭さが無い
3点:油臭さがかすかにある
2点:油臭さがややある
1点:油臭さがかなりある
[味総合]
4点:味覚への影響が無い
3点:味覚への影響がかすかにある
2点:味覚への影響がややある
1点:味覚への影響がかなりある
Figure 2017137305
Figure 2017137305
表14の結果からわかるように、界面活性剤の中でも特に非イオン系界面活性剤においては、比較的、苦味、刺激、及び油臭さ(臭気)が少なく、味覚への影響が少ない結果となった。

Claims (4)

  1. 非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とチモキノンを含有する口腔用組成物。
  2. 非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤とブラッククミン種子加工物を含有する口腔用組成物。
  3. チモキノン1重量部あたり、前記界面活性剤を2.5〜5000重量部含有する請求項1または請求項2に記載の口腔用組成物。
  4. チモキノンと、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤および陽イオン系界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を存在させる、チモキノン含有組成物の変色防止方法。
JP2017015686A 2016-02-01 2017-01-31 口腔用組成物 Active JP6405396B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016017312 2016-02-01
JP2016017312 2016-02-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017137305A true JP2017137305A (ja) 2017-08-10
JP6405396B2 JP6405396B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=59566616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017015686A Active JP6405396B2 (ja) 2016-02-01 2017-01-31 口腔用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6405396B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023006123A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 小林製薬株式会社 水中油型乳化組成物
KR20230143661A (ko) * 2022-04-05 2023-10-13 경희대학교 산학협력단 흑쿠민 에센셜 오일을 유효성분으로 포함하는 당뇨병의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
KR102696285B1 (ko) * 2023-07-06 2024-08-20 주식회사 휴트리 블랙커민시드오일을 유효성분으로 포함하는 구취 및 시린이 증상 예방 또는 개선용 구강위생 조성물

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62155207A (ja) * 1985-12-27 1987-07-10 Lion Corp 口腔用組成物
JP2011168554A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Inabata Koryo Kk 消臭剤及びそれを用いた消臭剤組成物
JP2013194031A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Inabata Koryo Kk 骨形成促進剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62155207A (ja) * 1985-12-27 1987-07-10 Lion Corp 口腔用組成物
JP2011168554A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Inabata Koryo Kk 消臭剤及びそれを用いた消臭剤組成物
JP2013194031A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Inabata Koryo Kk 骨形成促進剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023006123A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 小林製薬株式会社 水中油型乳化組成物
KR20230143661A (ko) * 2022-04-05 2023-10-13 경희대학교 산학협력단 흑쿠민 에센셜 오일을 유효성분으로 포함하는 당뇨병의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
KR102879118B1 (ko) * 2022-04-05 2025-10-31 경희대학교 산학협력단 흑쿠민 에센셜 오일을 유효성분으로 포함하는 당뇨병의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
KR102696285B1 (ko) * 2023-07-06 2024-08-20 주식회사 휴트리 블랙커민시드오일을 유효성분으로 포함하는 구취 및 시린이 증상 예방 또는 개선용 구강위생 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP6405396B2 (ja) 2018-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101763953B1 (ko) 구강용 조성물
JP5381685B2 (ja) 歯磨剤組成物
KR101790809B1 (ko) 액체 구강용 조성물 및 그 제조 방법
KR20140113901A (ko) 치마제 조성물
WO2013094504A1 (ja) 口腔用組成物
JP4261744B2 (ja) 口腔用組成物
JP5402606B2 (ja) 歯磨剤組成物
JP6405396B2 (ja) 口腔用組成物
JP5382052B2 (ja) 口臭抑制剤及び口臭抑制用口腔内組成物
KR20080048467A (ko) 구취 중화용 조성물 및 구취 중화 방법
JP7655225B2 (ja) 液体口腔用組成物
JP2002302450A (ja) 口腔用組成物
KR101071433B1 (ko) 구취억제용 조성물
JP4712323B2 (ja) 口腔用組成物
KR20110129046A (ko) 기능성 치약조성물
KR20170117406A (ko) 액체 구강용 조성물
JP2006022054A (ja) 口腔用組成物
JP7718855B2 (ja) ヒアルロニダーゼ活性阻害剤及びヒアルロニダーゼ活性の阻害効果の増強方法
AU783747B2 (en) Dentifrice compositions having reduced abrasivity
KR101287800B1 (ko) 구강 조성물
CN111315351A (zh) 口腔用组合物
WO2011055706A1 (ja) 歯磨剤組成物
KR100517188B1 (ko) 구강조성물
JP2950674B2 (ja) 口腔用組成物
JP2010158375A (ja) 硫化水素用消臭剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180316

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6405396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250