JP2017142301A - 厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モード多重伝送システム - Google Patents

厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モード多重伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】数モードファイバの厳密固有モードを選択的に合波あるいは分波することのできる厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モード多重伝送システムを提供する。
【解決手段】厳密固有モード合分波器1は、LPモードと厳密固有モードとの間の線形結合の関係に基づいて、厳密固有モードの選択的な励振と、受信した厳密固有モードからの伝送チャンネルの分離とを行うために、LPモードを合分波するLPモード合分波器3と、LPモード合分波器の複数の入出射端の一方の光路の伝播光に対して偏波方向を回転させる偏波回転器4と、LPモード合分波器及び偏波回転器のLPモード成分と厳密固有モード成分との間で線形結合の関係に基ずく同相成分と逆相成分の生成分離を行う同相逆相生成分離器2とを備える。
【選択図】図1

Description

本願発明は、厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モード多重伝送システムに関する。
数モードファイバの高次モードを用いるモード多重伝送の実験例が知られている。従来、モード多重伝送に用いられるモードはLP(Linearly Polarized)モードが用いられている。
円筒光ファイバの厳密固有モードは、厳密にはHElm, EHlm (l=0の場合にはTE0m,TM0m)モードである(非特許文献1)。しかしながら、HEl+1,mとEHl−1,mモードの伝搬定数が擬縮退状態にあることから、厳密固有モードを用いることなく弱導波近似およびLPモードが提案されている(非特許文献2)。
また、ファイバ入射端に入射させるレーザ光も直線偏光であることから、近年の超大容量モード多重伝送(非特許文献3)においても伝送チャネルとしてLPモードが用いられている。
一方、入射端においてLPモード(直線偏光)を励振しても、伝送後にはもはやLPモード(直線偏光)ではないことが指摘されている(非特許文献4〜非特許文献7)。LPモードによる伝送特性が不明であるものの、MIMO処理によって伝送チャネルを分離できるため、伝送モードの厳密な検討はなされていない。
E. Snitzer, "Cylindrical dielectric waveguide modes," J. Opt. Soc. Am., vol.51, no.5, pp.491-498, 1961. D. Gloge, "Weakly guiding fibers," Appl. Opt., vol.10, no.10, pp.2252-2258, 1971. D. Soma, et al., "2.05 Peta-bit/s Super-Nyquist-WDM SDM Transmission Using 9.8-km 6-mode 19-core Fiber in Full C band," 29th European Conference on Optical Communication (ECOC2015), Valencia, PDP.3.2, Oct. 1, 2015. H. Kogelnik and P. J. Winzer, "Modal Birefringence in Weakly Guiding Fibers," J. Lightwave Technol., vol.30, no.14, pp.2240-2245, 2015. J. von Hoyningen-Huene, et al., "LCoS-based mode shaper for few-mode fiber," Optics Express, vol.21, no.15, pp.18097-18110, 2013. E-L. Lim, et al., "Vector Mode effects in Few Moded Erbium Doped Fiber Amplifiers," OFC/NFOEC2013, OTu3G.2, Anaheim, 2013. Richerdson, "Fiber Amplifiers for SDM Systems," OFC/NFOEC2013, Anaheim, OTu3G.1, 2013. Jun Liu, et al., "Demonstration of Few Mode Fiber Transmission Link Seeded by a Silicon Photonic Integrated Optical Vortex Emitter," 29th European Conference on Optical Communication (ECOC2015), Valencia, P.2.18, Sept. 29, 2015. N. Hanzawa, et al., "Mode multi / demultiplexing with parallel waveguide for mode division multiplexed transmission," Opt. Exp. vol. 22, no. 24, pp. 29321-29330, Dec.1, 2014. E. Ip, et al.,"88×3×112-Gb/s WDM Transmission over 50 km of Three-Mode Fiber with Inline Few-Mode Fiber Amplifier," ECOC2011, Geneva, Th.13.C.2, 2011.
LPモードは直線偏光の電磁界分布を持つ近似モードであり、厳密固有モードであるHEモードやEHモード(LP1mモードの場合にはHE2m evenモードとTM0mモード、およびHE2m oddモードとTE0mモード)の重ね合わせによって直線偏光を形成することができる。
従来、以下のような技術的な背景から、伝送チャンネルとして厳密固有モードを用いることなくLPモードを用いてモード多重伝送を行っている。
(a) 数モードファイバの入射端から入射させる光源のレーザ光は一般的に直線偏光である。レーザ光を光源として数モードファイバに直線偏光を入射させると必ずLPモードが励振されるため、厳密固有モードのみを選択的に励振することは困難である。
唯一,マイクロリング共振器の側壁に回折格子を設けたTEモードとTMモードの励振器(非特許文献8)が報告されているが,等位相面がスパイラル状になるので正確にはVortexビーム励振器であり,かつ共振波長でしか動作せず,さらにHE21モードは合分波できない。
(b) 重ね合わせによってLPモードを構成する構成要素の厳密固有モードは、伝搬定数がほぼ縮退状態である。そのため、従来、入射端でこれらの厳密固有モードの重ね合わせとして構成されるLPモードを励振すると、ほぼそのままの電磁界分布が保持されて伝送されることを前提として、LPモードによるモード多重伝送を行っている。なお、電磁界分布が異なるが伝搬定数が一致するモードを縮退モードと呼んでいる。
上記のLPモード励振、及びにLPモード励振に起因するモード多重伝送の問題点として以下の点が挙げられる。
(c) LPモードを構成する厳密固有モード間の群遅延差により、モード多重伝送においてモード分散によるパルス幅広がりが発生する。
LPモードを構成する厳密固有モードの伝搬定数はほぼ等しいものの、厳密には伝搬定数に伝搬定数の値に対して10−5〜10−7程度のごく微小な差がある。この微小な差によって厳密固有モードの重ね合わせの位相関係が変化するため、数10cmから数mの周期で電磁界分布が変化し、もはやLPモードとは呼べない電磁界分布となる。この電磁界分布の変化により、モード多重光ファイバ伝送の出力端からはもはや直線偏光ではない、厳密固有モードが混合した信号が出力される。電磁界分布が直線偏光ではなくなる現象は数モードファイバが理想的に円形断面で光軸が直線状であっても生じる。
例えば、3モードファイバでは、LP01モードの直交偏光モードのほかにLP11モードの縮退した4つのモードが伝送されると従来考えられてきた。しかしながら、LP11モードは、実際にはHE21 even,TM01,HE21 odd,及びTE01の4つの厳密固有モードの線形結合で表される。例えば、LP11モードのx軸座標に対して偶対称性をもちx軸方向に直線偏光したLP11−x evenモードは厳密固有モードであるHE21 evenモードとTM01モードの線形結合である。HE21 evenモードとTM01モードには伝搬定数差があるため、入射端でLP11−x evenモードを励振しても,数m〜数十mの周期で電磁界分布が変化する(非特許文献4,非特許文献5)。
(d) 電磁界分布が保持されず厳密固有モードが混合した信号は、LPモードを分離するモード分波器の分波によって正確に分離することは困難である。
そのため、従来、数モードファイバを用いたモード多重光ファイバ伝送実験では、モード分波器の出射端のモード混合信号をMIMO処理などのデジタル信号処理によって入射端でのLPモード成分を復元している。MIMO処理はモード数が多くなると処理に多大な負荷がかかるため、リアルタイム処理では実現できない。
また、本願の発明者は、モード間結合の解析においても問題点があることを見いだした。
(e) LPモード励振によるモード多重伝送では、単に強度分布が変化するだけでなく、電界の偏光状態が局所的に変化して、断面内の場所に依存した楕円偏光になる。そのため、LPモードを用いると、接続時やモード間結合の解析結果においても誤った結果をもたらすことになる。
上記(c)〜(e)で示したように、LPモード励振に起因するモード多重伝送の問題点を解消するには厳密固有モードを用いたモード多重伝送のための厳密固有モードの選択的励振が求められる。
そこで、本願発明は、前記した従来の問題点を解決し、数モードファイバの厳密固有モードを選択的に合波あるいは分波することを目的とする。
また、数モードファイバの厳密固有モードの選択的な合波あるいは分波を可能にする厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モードを用いたモード多重伝送を構成することを目的とする。
本願発明は、一本の光ファイバコアに複数のモードを伝搬させ、各伝搬モードを伝送チャネルとして用いるモード多重伝送において、モード多重化に用いる基底モードに厳密固有モードを用いるものであり、厳密固有モードを合波及び分波を行う厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モード合分波器を備えた厳密固有モード多重伝送システムである。
本願発明の厳密固有モード合分波器は、数モードファイバの高次モードの内、厳密な固有モードを入射端で励振して数モードファイバに伝送させ、出射端で厳密固有モードを分波する。厳密固有モードを用いることによって、数モードファイバを伝播途中での電磁界分布の変化、及び電磁界分布の変化によって生じる出射端でのLPモード成分の混合の発生を防ぐことができる。
本願発明の厳密固有モード合分波器は、LPモードと厳密固有モードとの間の線形結合の関係に基づいて、厳密固有モードの選択的な励振と、受信した厳密固有モードからの伝送チャンネルの分離とを行うために、LPモードを合分波するLPモード合分波器と、伝播光の偏波方向を回転させる偏波回転器と、LPモード合分波器及び前記偏波回転器の前段に配置されてLPモード成分と厳密固有モード成分との間で線形結合の変換を行う同相逆相生成分離器とを備える。
LPモード合分波器は、入射した信号光を複数のLPモード成分に分波する機能、及び複数のLPモード成分を合波して一つの出射光に複数のLPモードを励振する機能を備える構成要素である。LPモードの分波は、入射光に含まれるLPモード間の伝搬定数差や、縮退したLPモードの場合には電磁界分布の差異によって行うことができ、LPモードの合波も、LPモード間の伝搬定数差や、縮退したLPモードの場合には電磁界分布の差異によって行うことができる。
偏波回転器は、LPモードの電磁界方向を回転させる機能をもつ構成要素である。LPモードは偏波回転器を通過することによって、x偏光とy偏光との間において偏波方向を回転させる。例えば、LP11−x even成分とLP11−y even成分との間で偏波回転を行う。
同相逆相生成分離器は、LPモード合分波器に入出射させるLPモード成分と厳密固有モード成分との間で線形結合の関係に基ずく変換を行う構成要素である。LPモードは厳密固有モードの線形結合で表されるため、複数のLPモード成分を線形結合の関係に基づいて一定の位相関係で合波することによって、合波するLPモード成分の組み合わせに応じた厳密固有モードを得ることができ、他方、厳密固有モードを分波することによって、分波する厳密固有モードに応じた複数のLPモード成分の単一モード導波路出力光を分離して得ることができる。
本願の厳密固有モード合分波器は、厳密固有モードを選択的に励振する場合には、LPモード合分波器をLPモード合波器として用いる。厳密固有モード合波器は、入射した光に対応して同相逆相生成分離器によって2つの出射ポートへ同相あるいは逆相で入射光を分岐し、2つの出射ポートの一方の出射光を偏波回転器で偏波方向を回転させた後、2つの出射光をLPモード合波器で合波して厳密固有モードを励振し、数モード光ファイバに厳密固有モードを励振する。
他方、本願の厳密固有モード合分波器は、数モードファイバを伝送された複数の厳密固有モードから伝送チャンネルを分離する場合には、LPモード合分波器をLPモード分波器として用いる。厳密固有モード合分波器は、LPモード分波器によって,厳密固有モードが線形結合の関係によって構成するLPモードを分波して複数のLPモード成分に分離し、分離したLPモード成分の一方を偏波回転器で偏波方向を回転させた後に2つのLPモード成分を同相逆相生成分離器で分離して、厳密固有モードに対応する出力を得る。
[同相逆相生成分離器の形態]
本願の同相逆相生成分離器は複数の形態で構成することができる。同相逆相生成分離器の各形態は、入射光の同相成分と逆相成分とを生成または分離する双方向の2入力2出力の同相・逆相合分波回路である。
(同相逆相生成分離器の第1の形態)
同相逆相生成分離器の第1の形態は、伝搬定数が異なる2つの単一モード導波路の第1の組と、同じ伝搬定数を有する2つの単一モード導波路の第2の組が一交差点で交差する非対称X合流分岐回路で構成される。
非対称X合流分岐回路は、一方の進行方向において、第2の組の2つの単一モード導波路は、その2つの単一モード導波路に分離される光波の位相関係が同相又は逆相となる2つの出力光を、第1の組の2つの導波路の内で光が入射される導波路に応じて出力する。また、他方の進行方向において、第1の組の2つの単一モード導波路は、同相成分又は逆相成分の結合光を、第2の組の2つの単一モード導波路に同時に入射される2つの入力光の同相成分又は逆相成分の相成分に応じて一つの導波路から選択的に出力する。
(同相逆相生成分離器の第2の形態)
同相逆相生成分離器の第2の形態は、2入力1出力、又は1入力2出力のポートを有して、2入力の一方の単一モード導波路をテーパー構造によって2モード導波路にして、その2モード導波路の1次モードと他方の導波路の基本モードを結合させる非対称方向性結合器と、非対称方向性結合器の2モード導波路化されたポートの出射側に接続される等分岐合流回路とを備える光回路で構成される。
この光回路は、2ポート側から1ポート側に向かう進行方向において、入射したポートに応じて2モード導波路内に基本モードまたは1次モードを励振し、その出射光を等分岐合流回路で分岐して、2つの出力ポートに同相又は逆相で出射光を分岐する。また、光回路は、非対称方向性結合器の1ポート側から2ポート側に向かう進行方向において、等分岐合流回路で合流した2つの入力光の同相成分又は逆相成分を、相成分に応じて2モード導波路内に同相成分に対応する基本モードあるいは逆相成分に対応する1次モードを励振し、非対称方向性結合器によって2つの出力ポートから選択的に出射する。
(同相逆相生成分離器の第3の形態)
同相逆相生成分離器の第3の形態は、屈折率が異なる2つの誘電体の境界面上の同一点に対して、高屈折率側から入射する入射光路と低屈折率側から入射する入射光路、及び高屈折率側から出射する出射光路と低屈折率側から出射する出射光路とを備える光学素子を備える構成である。光学素子としてはプリズムを用いることができる。
この光学素子を用いた構成は、2つの入射光路の何れか一方の入射光路から入射した入射ビームを、入射した入射光路に応じて、2つの出射光路を伝播する2つの光波の位相関係が同相又は逆相となる2つの光波を2つの出射光路から出射する。また、この光学素子を用いた構成は、2つの入射光路の各入射光路から入射した2つの光波の同相成分又は逆相成分を合波し、入射した2つの光波の相成分に応じて、2つの出射光路の何れか一方の出射光路から選択的に出射する。
[同相逆相生成分離器のポート構成]
同相逆相生成分離器は、複数の入射光あるいは出射光を入出射するポート構成を複数の形態とすることができる。
(ポート構成の第1の形態)
ポート構成の第1の形態は、同相逆相生成分離器に、複数の入射光あるいは出射光を入出射するポートの構成要素として、偏波合分波器を接続する構成である。
偏波合分波器は、x偏光とy偏光を選択的に同相逆相生成分離器に対して入射あるいは出射する。偏波合分波器は、偏波分波器(あるいは偏波分離器)の機能と偏波合波器の機能を備える。例えば、2入力2出力の偏波合分波器では、2入力ポートのある1ポートから光を入射させれば、その光がx偏光成分とy偏光成分(あるいはTE偏光成分とTM偏光成分)を含んでいれば、2つの出力ポートの一方にx偏光成分を、他方のポートにy偏光成分を分離して出力する偏波分波器(あるいは偏波分離器)の機能と、2入力ポートの一方からx偏光を入射させ、他方からy偏光を入射させれば、両方の偏光成分を1つの出力ポートに合波して出力する偏波合波器の機能を備える。
同相逆相生成分離器として、双方向の2入力2出力の同相・逆相合分波回路を用いる構成において、光を入射する入力ポートに偏波合分波器を接続することによって、入射光のx偏光又はy偏光を選択的に同相逆相生成分離器の入力ポートに入力することができ、また、光を出射する出力ポートに偏波合分波器を接続することによって、同相逆相生成分離器の出力ポートから出力される光のx偏光又はy偏光を選択的に出射することができる。この偏波合分波器を備える構成は、同相逆相生成分離器の第1の形態、及び第2の形態に適用することができる。
(ポート構成の第2の形態)
ポート構成の第2の形態は、同相・逆相合分波回路を2つ備え、各同相・逆相合分波回路に、複数の入射光あるいは出射光を入出射するポートの構成要素を設ける構成である。
ポート構成の第2の形態は、同相・逆相合分波回路を2つ備える構成において、2つの同相・逆相合分波回路の一ポートに接続され、x偏光とy偏光との間で偏波を90度変換する偏波回転器(偏波90度変換器)と、2つの同相・逆相合分波回路において、一方の同相・逆相合分波回路のポートの内で偏波変換器と接続されないポートの出力光と、他方の同相・逆相合分波回路のポートに接続された偏波変換器の出力光を偏波合波する偏波合波器とを備え、偏波合波器とLPモード合分波器と接続する構成である。このポート構成の第2の形態を備える構成は、同相逆相生成分離器の第1の形態〜第3の形態に適用することができる。
(厳密固有モード多重伝送システム)
本願発明の厳密固有モード多重伝送システムは、本願発明の厳密固有モード合分波器と、数モードファイバとを備え、厳密固有モード合分波器は、数モードファイバの送信端及び受信端に接続される。
送信端の厳密固有モード合分波器はモード合波器として機能し、数モードファイバに厳密固有モードを励振させる。数モードファイバは、厳密固有モードでモード多重伝送を行う。受信端の厳密固有モード合分波器はモード分波器として機能し、数モードファイバから受信した厳密固有モードを分離し、光信号に変換して出力する。
本願発明の厳密固有モード多重伝送システムによれば、数モードファイバを厳密固有モードでモード多重伝送するため、伝搬途中での電磁界分布の変化は起きず、伝送路の数モードファイバが理想的に低クロストークであれば、出射端においても原理的にクロストークは発生しない。
本願発明の厳密固有モード多重伝送システムによれば、厳密固有モードを用いてモード多重伝送を行うことによって、従来のLPモードを用いたモード多重伝送のように出射端における原理的なクロストークを防ぐことができる。
また、厳密固有モードの群速度はそれぞれ異なるので、LPモードを用いると厳密固有モードの合成によるモード分散が発生して補償が複雑になるが、本願発明の厳密固有モード多重伝送システムによれば、厳密固有モードに分離して伝送することで分散補償を容易に行うことができる。
以上説明したように、本願発明の厳密固有モード合分波器によれば、数モードファイバの厳密固有モードを選択的に合波あるいは分波することができる。
また、数モードファイバの厳密固有モードの選択的な合波あるいは分波を可能にする厳密固有モード合分波器、及び厳密固有モードを用いてモード多重伝送を構成することができる。
本願発明の厳密固有モード合分波器及び厳密固有モード多重伝送システムの概略を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第1の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第1の実施形態を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第1の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器の動作を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第2の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第2の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器の動作を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第3の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第3の実施形態を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第3の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器の動作を説明するための図である。 本願発明の同相逆相生成分離器の第3の実施形態を用いた厳密固有モード合分波器の動作を説明するための図である。 本願発明の厳密固有モード合分波器のポート構成の第2の形態を説明するための図である。 LPモード合分波器の構成例を説明するための図である。 LPモード合分波器の構成例を説明するための図である。
以下、本願発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。以下では、図1を用いて本願発明の厳密固有モード合分波器及び厳密固有モード多重伝送システムの概略を説明し、本願発明の厳密固有モード合分波器の第1〜第3の実施形態について図2〜4、図5〜6、及び図7〜10を用いて説明し、ポート構成の第2の形態を図11を用いて説明し、厳密固有モード合分波器に用いるLPモード合分波器の構成例を図12〜13を用いて説明する。
厳密固有モード合分波器及び厳密固有モード多重伝送システムの概略構成について図1を用いて説明する。図1(a)は厳密固有モード合分波器の概略構成を示し、図1(b),(c)は厳密固有モード多重伝送システムの概略構成を示している。
(厳密固有モード合分波器の概略構成)
図1(a)において、厳密固有モード合分波器1は、入射ポートに対応して2つの出力ポートに同相あるいは逆相で2つの出力光を出力する同相逆相生成分離器2と、LPモード成分の偏波方向を回転させる偏波回転器4と、入射ポートに応じて異なるLPモードを励振するLPモード合分波器3とを備える。
同相逆相生成分離器2は、2つの入射ポートの一方に入射した光を入射ポートに応じて2つの出射ポートにその位相関係が同相または逆相となるように2つの出射光を出力し、あるいは逆方向に光を入射させる場合には2つの入射光の同相成分又は逆相成分を2つのポートに選択的に結合する。
偏波回転器4は、伝播光の偏波方向を回転させる構成要素である。偏波回転器4は伝播光の偏波方向を回転させ、x偏光とy偏光の偏光状態を転換する。例えば、偏波回転器4を通過することによって、LP11−x even成分とLP11−y even成分との間で偏光状態が双方向で転換する。
LPモード合分波器3は、LPモード成分と厳密固有モード成分との間で線形結合の関係に基づく変換を行う構成要素である。LPモードと厳密固有モードとは線形結合の関係にあるため、厳密固有モードは、複数のLPモードを一定の位相関係で合波することで得ることができる。このLPモードの合波において、合波するLPモードの組み合わせを変えることで、組み合わせに対応した厳密固有モードが得られる。このLPモードの合波において、組み合わせるLPモード成分の偏光状態は偏波回転器4で偏波方向を転換することによって合わせる。他方、厳密固有モードを分波することによって、まず厳密固有モードを構成する複数のLPモード成分に分波した後,同相逆相生成分離器によって厳密固有モードに対応する出力光に分離することができる。
(厳密固有モード多重伝送システムの概略構成)
図1(b),(c)は厳密固有モード多重伝送システムの概略構成を示している。厳密固有モード多重伝送システム10は、数モードファイバ11の両端に、送信側の厳密固有モード合分波器1aと受信側の厳密固有モード合分波器1bを接続し、送信信号を受けた厳密固有モード合分波器1aは厳密固有モードで数モードファイバ11を励振し、数モードファイバは厳密固有モードでモード多重伝送を行い、厳密固有モードを受けた厳密固有モード合分波器1bは厳密固有モードを分離して、受信光信号に変換して出力する。送信端の厳密固有モード合分波器1aはモード合波器として機能し、受信端の厳密固有モード合分波器1bはモード分波器として機能する。
厳密固有モード合分波器1は、厳密固有モードを選択的に励振する場合には、同相逆相生成分離器2を同相逆相生成器2aとして用い、入射したポートに対応して2つの出射光の位相関係が同相または逆相となる2つの出力光を出力し,その2つの出力光の一方の偏波方向を偏波回転器4aで回転させた後に、LPモード合分波器3aで合波して厳密固有モードを励振し、数モードファイバ11に厳密固有モードを励振する。
他方、厳密固有モードから伝送チャンネルを分離する場合には、厳密固有モード合分波器1は同相逆相生成分離器2を同相逆相分離器2bとして用いる。厳密固有モード合分波器1bは、LPモード合分波器3bによって厳密固有モードを分波して2つのLPモード成分に分離し、分離した2つのLPモード成分の一方を偏波回転器4bで偏波方向を回転させた後,2つのLPモード成分を同相逆相分離器2bで合波し、厳密固有モードに対応する出力を得る。
[厳密固有モード合分波器の形態]
本願の厳密固有モード合分波器は、同相逆相生成分離器の異なる構成によって複数の形態で構成することができる。同相逆相生成分離器は、2つのLPモード成分の同相成分と逆相成分とを合分波する双方向の2入力2出力の同相・逆相合分波回路で構成することができ、同相・逆相合分波回路の構成によって複数の形態とすることができる。
以下、同相逆相生成分離器の複数形態について、その構成例を説明する。なお、第1,第2の形態は導波路型の同相逆相生成分離器を示し、第3の形態は空間ビーム型の同相逆相生成分離器を示している。
(同相逆相生成分離器の第1の形態)
同相逆相生成分離器の第1の形態について図2〜4を用いて説明する。
第1の厳密固有モード合分波器1Aは、同相逆相生成分離器2AとLPモード合分波器3Aと偏波回転器(Pol.rotator)4Aを備える。同相逆相生成分離器2Aを構成する同相・逆相合分波回路は、伝搬定数が異なる2つの単一モード導波路2Aa及び2Abを備える第1の導波路の組と、同じ伝搬定数を有する2つの単一モード導波路2Ac及び2Adを備える第2の導波路の組とが一交差点で交差する非対称X合流分岐回路で構成される。
導波路2Aaには、偏波合波器5Aoを介してHE21 oddのポート及びTM01のポートに対して入射光又は出射光が導出入され、導波路2Abには、偏波合波器5Aeを介してHE21 evenのポート及びTE01のポートに対して入射光又は出射光が導出入される。
図2では、第1の導波路の組において、導波路2Aaの幅を導波路2Abの幅よりも広くすることによって伝搬定数を異ならせる構成を示している。伝搬定数は、導波路の幅の他、導波路の厚さあるいは屈折率によって異ならせても良い。
図3は非対称X合流分岐回路による同相成分と逆相成分の生成及び分離を説明するための図である。図3では、伝搬定数の差異を導波路幅の差異によって構成する場合を示している。
図3(a),(b)は、導波路幅が異なる第1の導波路の組の1つの導波路に入射した場合を示している。図3(a)に示す様に、導波路幅が広い導波路2Aaから導入された入射光は、導波路2Ac,2Adに対して同相の2つの出力に分岐される。他方、図3(b)に示す様に、導波路幅が狭い導波路2Abから導入された入射光は、導波路2Ac,2Adに対して逆相の2つの出力に分岐される。
図3(c),(d)は、前記した例の進行方向を逆方向とした場合であって、導波路幅が同じ第2の導波路の組の2つの導波路に入射した場合を示している。図3(c)に示す様に、導波路2Ac及び導波路2Adから同相の光を入射すると、導波路幅が広い導波路2Aaに対して同相成分が結合した光が出射される。他方、図3(d)に示す様に、導波路2Ac及び導波路2Adから逆相の光を入射すると、導波路幅が狭い導波路2Abのみに対して逆相成分が結合した光が出射される。
上記した同相成分と逆相成分の生成及び分離によって、非対称X合流分岐回路は、一方の進行方向において、第2の組の2つの導波路2Ac,2Adは、位相関係が同相又は逆相の2つの出力光を、第1の組の2つの導波路2Aa,2Abの内で光が入射される導波路に応じて相成分を選択的に出力する。
また、他方の進行方向において、第1の組の2つの導波路2Aa,2Abは、第2の組の2つの導波路2Ac,2Adから入力される2つの入射光の位相関係に応じて、第2の組の導波路2Aa,2Abに同相成分又は逆相成分の相成分に応じて一つの導波路から選択的に出力する。
LPモードと厳密固有モードとの間には線形結合の関係があり、以下の式(1),(2)で表される。
式(1)は厳密固有モードからLPモードへの変換を示し、式(2)はLPモードから厳密固有モードへの変換を示している。
図4は、同相逆相生成分離器2Aによって生成した2つの出力光の一方を、偏波回転器4Aを通過させた後、2つの出力光をLPモード合分波器3Aに入射させて厳密固有モードを選択的に励振し、厳密固有モードで数モードファイバを励振する例を示している。
(TM01モード)
式(2)から厳密固有モードのTM01モードは、LPモードのLP11-x even、及びLP11-y oddによって以下の式(3)で表される。
TM01=[LP11-x even+LP11-y odd] /√2 ・・・(3)
図4(a)は、式(3)で表される線形結合の関係に基づいて行うTM01モードの合波状態を示している。
同相逆相生成分離器2Aは、導波路幅が広い導波路2Aaから導入したx偏光の入射光を2つに分岐させて位相関係が同相の2つの出力光を生成し、一方の出力光はLP11-x even成分として第2の導波路の組の導波路2Acから出力される。他方の導波路2Adの伝播光は偏波回転器4Aによって偏波方向が回転されてLP11-y odd成分となる。
LPモード合分波器3Aは、LP11 evenモード用ポートに導波路2AcからLP11-x even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートに導波路2Adからの出力光が偏波回転器で偏波回転されたLP11-y odd成分を同相で導入することによって、TM01モードの厳密固有モードを励振する。
(HE21 evenモード)
式(2)から厳密固有モードのHE21 evenモードは、LPモードのLP11-x even、及びLP11-y oddによって以下の式(4)で表される。
HE21 even =−[LP11-x even−LP11-y odd] /√2 ・・・(4)
図4(b)は、式(4)で表される線形結合の関係に基づいて行うHE21 evenの合波状態を示している。
同相逆相生成分離器2Aは、導波路幅が狭い導波路2Abから導入したx偏光の入射光を2つに分岐させて位相関係が逆相の2つの出力光を生成し、LP11-x even成分と−LP11-x odd成分を第2の導波路の組の導波路2Ac、2Adから出力する。導波路2Adの−LP11-x odd成分は偏波回転器4Aによって偏波方向が回転され−LP11-y odd成分となる。
LPモード合分波器3Aは、LP11 evenモード用ポートにLP11-x even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートに−LP11-y odd成分を逆相で導入することによって、HE21 evenモードの厳密固有モードを励振する。
(TE01モード)
式(2)から厳密固有モードのTE01モードは、LPモードのLP11-y even、及びLP11-x oddによって以下の式(5)で表される。
TE01 = [LP11-y even−LP11-x odd] /√2 ・・・(5)
図4(c)は、式(5)で表される線形結合の関係に基づいて行うTE01の合波状態を示している。
同相逆相生成分離器2Aは、導波路幅が狭い導波路2Abから導入したy偏光の入射光を2つに分岐して位相関係が逆相の2つの出力光を生成し、LP11-y even成分と−LP11-y odd成分を第2の導波路の組の導波路2Ac、2Adから出力する。導波路2Adの−LP11-y odd成分は偏波回転器4Aによって偏波方向が回転され−LP11-x odd成分となる。
LPモード合分波器3Aは、LP11 evenモード用ポートにLP11-y even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートに−LP11-x odd成分を逆相で導入することによって、TE01モードの厳密固有モードを励振する。
(HE21 oddモード)
式(2)から厳密固有モードのHE21 oddモードは、LPモードのLP11-y even、及びLP11-x oddによって以下の式(6)で表される。
HE21 odd=[LP11-y even+LP11-x odd] /√2 ・・・(6)
図4(d)は、式(6)で表される線形結合の関係に基づいて行うHE21 oddモードの合波状態を示している。
同相逆相生成分離器2Aは、導波路幅が広い導波路2Aaから導入したy偏光の入射光を2つに分岐して位相関係が同相の2つの出力光を生成し、LP11-y even成分を第2の導波路の組の導波路2Acから出力する。他方の導波路2AdのLP11-y odd成分は偏波回転器4Aによって偏波方向が回転されLP11-x odd成分となる。
LPモード合分波器3Aは、LP11 evenモード用ポートにLP11-y even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートにLP11-x odd成分を同相で導入することによって、HE21 oddモードの厳密固有モードを励振する。
図2に示す偏波合波器(PBS)5Aは、4つの厳密固有モードを合波するために、厳密固有モード合分波器1Aの同相逆相生成分離器2Aの2つの入力ポートに対して4つの入射光を導入する構成である。偏波合波器5Aoは、TM01成分を合波する入射光を導入するTM01入力ポートと、HE21 odd成分を合波する入射光を導入するHE21 odd入力ポートの2つのポートを、同相逆相生成分離器2Aの一方の入力ポートと連結する。また、偏波合波器5Aeは、TE01成分を合波する入射光を導入するTE01入力ポートと、HE21 even成分を合波する入射光を導入するHE21 even入力ポートの2つのポートを、同相逆相生成分離器2Aの他方の入力ポートと連結する。
(同相逆相生成分離器の第2の形態)
同相逆相生成分離器の第2の形態について図5、6を用いて説明する。
図5において、第1の厳密固有モード合分波器1Bは、同相逆相生成分離器2BとLPモード合分波器3Bと偏波回転器4Bを備える。
同相逆相生成分離器2Bの第2の形態は、2入力1出力、又は1入力2出力のポートを有する非対称方向性結合器2Bと、非対称方向性結合器2Bの2モード導波路である1ポート側に接続される等分岐合流回路2Bとを備える光回路で構成される。非対称方向性結合器2Bは、導波路の幅や厚さが異なる主導波路と副導波路の2本の導波路を平行する結合部分を有して配置し、結合部分において光が導波路間を移行する光回路である。
この光回路は、非対称方向性結合器2Bの2ポート側から1ポート側に向かう進行方向において、入射したポートに応じて2モード導波路である主導波路に基本モードまたは1次モードを選択的に励振し、等分岐合流回路2Bで分岐する。等分岐合流回路2Bは2つの出力ポートに出射された出力光の間の位相関係を,主導波路に励起されたモードが基本モードの場合には同相で,1次モードの場合には逆相で出力する。また、光回路は、非対称性結合器の1ポート側から2ポート側に向かう進行方向において、等分岐合流回路2Bで合流した2つの入力光の同相成分又は逆相成分を、相成分に応じて2ポートから選択的に出射する。
図5に示す偏波合波器(PBS)5Bは、4つの厳密固有モードを合波するために、同相逆相生成分離器2Bの非対称方向性結合器2Bの2つの入力ポートに対して4つの入射光を導入する構成である。偏波合波器5Boは、TM01成分を合波する入射光を導入するTM01入力ポートと、HE21 odd成分を合波する入射光を導入するHE21 odd入力ポートの2つのポートを、非対称方向性結合器2Bの一方の入力ポートと連結する。また、偏波合波器5Beは、TE01成分を合波する入射光を導入するTE01入力ポートと、HE21 even成分を合波する入射光を導入するHE21 even入力ポートの2つのポートを、非対称方向性結合器2Bの他方の入力ポートと連結する。
図6は、非対称方向性結合器2B及び等分岐合流回路2Bからなる同相逆相生成分離器2Bによって分岐した2つの出力光を、その一方の出力光を偏波回転器4Bを通過させた後,2つの出力光をLPモード合分波器3Bに入射させて厳密固有モードを選択的に励振し、厳密固有モードで数モードファイバを励振する例を示している。
(TM01モード)
図6(a)は、式(3)で表される線形結合の関係に基づいて行うTM01モードの合波状態を示している。
非対称方向性結合器2Bは主導波路からx偏光の入射光を導入して、主導波路のテーパー構造によって2モード導波路になった部分で基本モードを励振する。等分岐合流回路2Bは入射光を2つに分岐して同相の2つの出力光を生成する。2つの出力光のうちの一方はLP11-x even成分となり,他方はLP11-x odd成分となる。LP11-x odd成分は、偏波回転器4Bによって偏波方向が回転されLP11-y odd成分となる。
LPモード合分波器3Bは、LP11 evenモード用ポートにLP11-x even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートにLP11-y odd成分を同相で導入することによって、TM01モードの厳密固有モードを励振する。
(HE21 evenモード)
図6(b)は、式(4)で表される線形結合の関係に基づいて行うHE21 evenモードの合波状態を示している。
非対称方向性結合器2Bは副導波路からx偏光の入射光を導入して、主導波路のテーパー構造によって2モード導波路になった部分の1次モードに結合する。等分岐合流回路2Bは入射光を2つに分岐して逆相の2つの出力光を生成する。2つの出力光のうちの一方はLP11-x even成分となり、他方は−LP11-x even成分になる。−LP11-x odd成分は、偏波回転器4Bによって偏波方向が回転され−LP11-y oddモードとなる。
LPモード合分波器3Bは、LP11 evenモード用ポートにLP11-x even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートに−LP11-y odd成分を逆相で導入することによって、HE21 evenモードの厳密固有モードを励振する。
(TE01モード)
図6(c)は、式(5)で表される線形結合の関係に基づいて行うTE01モードの合波状態を示している。
非対称方向性結合器2Bは副導波路からy偏光の入射光を導入して、主導波路のテーパー構造によって2モード導波路になった部分の1次モードに結合する。等分岐合流回路2Bは入射光を2つに分岐して逆相のLP11-y even成分と−LP11-y odd成分を生成する。一方の−LP11-y odd成分は偏波回転器4Bによって偏波方向が回転され−LP11-x odd成分となる。
LPモード合分波器3Aは、LP11 evenモード用ポートにLP11-y even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートに−LP11-x odd成分を逆相で導入することによって、TE01モードの厳密固有モードを合波する。
(HE21 oddモード)
図6(d)は、式(6)で表される線形結合の関係に基づいて行うHE21 oddモードの合波状態を示している。
非対称方向性結合器2Bは主導波路からy偏光の入射光を導入して、主導波路のテーパー構造によって2モード導波路になった部分で基本モードを励振する。等分岐合流回路2Bは入射光を2つに分岐して同相のLP11-y even成分とLP11-y odd成分を生成する。一方のLP11-y odd成分は偏波回転器4Bによって偏波方向が回転されLP11-x odd成分となる。
LPモード合分波器3Aは、LP11 evenモード用ポートにLP11-y even成分を導入し、LP11 oddモード用ポートにLP11-x odd成分を同相で導入することによって、HE21 oddモードの厳密固有モードを励振する。
(同相逆相生成分離器の第3の形態)
同相逆相生成分離器の第3の形態について図7〜10を用いて説明する。
第3の厳密固有モード合分波器1Cは、同相逆相生成分離器(光学素子2C、2C)とLPモード合分波器3Cと偏波回転器4Cを備える。この形態は、ビーム光を合分波するための構成例である。
図7において、同相逆相生成分離器2Cの第3の形態は、屈折率の異なる2つの誘電体の境界面上の同一点に対して、高屈折率側から入射する入射光路と低屈折率側から入射する入射光路、及び高屈折率側から出射する出射光路と低屈折率側から出射する出射光路とを備える2つの光学素子2C,2Cを備える構成である。光学素子2C,2Cとしてはプリズムを用いることができる。
光学素子2C,2Cを用いた構成は、2つの入射光路の何れか一方の入射光路から入射した入射ビームを、入射した入射光路に応じて、2つの出射光路に出射される出力光の位相関係が同相又は逆相になるようにして2つの出射光路から出射する。また、光学素子2C,2Cの構成は、2つの入射光路の各入射光路から同時に入射した2つの入力光の同相成分又は逆相成分を、入射した2つの入力光の相成分に応じて、2つの出射光路の何れか一方の出射光路から選択的に出射する。
図7において、光学素子2Cに対して、TM01モードの入力ポートからの入射ビームを、ミラーを介して光学素子2Cの高屈折率側に入射し、HE21 evenモードの入力ポートからの入射ビームを、ミラーを介して光学素子2Cの低屈折率側に入射する。光学素子2Cの高屈折率側からの出射ビームを、可変位相制御器及びミラーを介して偏波合波器5Cに入射し、光学素子2Cの低屈折率側からの出射ビームを、ミラー及び偏波回転器(偏波90度変換器)4Cを介して偏波合波器5Cに入射する。偏波回転器4C,4Cは偏波を90度変換する素子であり、λ/2板で構成することができる。
他方、光学素子2Cに対して、HE21 oddモードの入力ポートからの入射ビームを、ミラーを介して光学素子2Cの高屈折率側に入射し、TE01の入力ポートからの入射ビームを、ミラーを介して光学素子2Cの低屈折率側に入射する。光学素子2Cの高屈折率側からの出射ビームを、偏波回転器(偏波90度変換器)4Cを介して偏波合波器5Cに入射し、光学素子2Cの低屈折率側からの出射ビームを、ミラー及び位相器を介して偏波合波器5Cに入射する。
偏波合波器5Cは、光学素子2C及び光学素子2Cの低屈折率側からの出射光を入射し、LPモード合分波器3CのLP11 oddモード用ポートに出射する。他方、偏波合波器5Cは、光学素子2C及び光学素子2Cの高屈折率側からの出射光を入射し、LPモード合分波器3CのLP11 evenモード用ポートに出射する。
光学素子による合分波について、同相成分および逆相成分の生成の例について図8を用いて説明する。図8(a)は入射光を同相で2つの出力に分岐する状態を示し、図8(b)は入射光を逆相で2つの出力に分岐する状態を示している。
(同相出力の分岐)
図8(a)において、第1の入力ポート(Input port#1)からミラー2Cbを介して、光学素子2Cの境界面2Cに対して高屈折率側から低屈折率側に向かって入射ビームを入射する。入射ビームは光学素子2Cの境界面2Cにおいて反射ビームと透過ビームに分かれる。境界面2Cへの入射において、高屈折率側から入射した場合には反射ビームと透過ビームは同相となる。反射ビームはミラー2Cを介して可変位相制御器2Ceに入射され、位相調整の後に第1の出力ポート(Output port#1)から第1の出射ビームとして出射される。
一方、透過ビームはミラー2C,2Cを介して固定位相器2Cに入射され、固定されえた位相変化の後に第2の出力ポート(Output port#2)から第2の出射ビームとして出射される。第1の出射ビームと第2の出射ビームの位相の調整は可変位相器2Ceによって行うことができる。これによって、第1の出射ビームと第2の出射ビームは、光学素子2Cの境界面2Cにおいて入射ビームを高屈折率側から低屈折率側に入射することで同相成分に分岐される。
(逆相出力の分岐)
図8(b)において、第2の入力ポート(Input port#2)からミラー2C,2Cを介して、光学素子2Cの境界面2Cに対して低屈折率側から高屈折率側に向かって入射ビームを入射する。入射ビームは光学素子2Cの境界面2Cにおいて反射ビームと透過ビームに分かれる。境界面2Cへの入射において、低屈折率側から入射した場合には反射ビームと透過ビームは逆相となる。透過ビームはミラー2Cを介して可変位相制御器2Ceに入射され、位相調整の後に第1の出力ポート(Output port#1)から第1の出射ビームとして出射される。一方、反射ビームはミラー2C,2Cを介して固定位相器2Cに入射され、固定された位相変化の後に第2の出力ポート(Output port#2)から第2の出射ビームとして出射される。
第1の出射ビームと第2の出射ビームの位相の調整は可変位相制御器2Ceによって行うことができる。これによって、第1の出射ビームと第2の出射ビームは、光学素子2Cの境界面2Cにおいて入射ビームを低屈折率側から高屈折率側に入射することで逆相の2つの出力に分岐される。
光学素子2Cをプリズムで構成する場合には、電力反射率及び電力透過率を50%に設計する場合には、プリズムの屈折率がn=2.00である場合には、TE偏光の場合には高屈折率側の入射ビームの入射角θを61.53度とし、低屈折率側の入射ビームの入射角θを17.56度となるように、プリズムの頂角θをθ=2θ=123.06度に設定する。
図9は、光学素子における反射及び透過による同相・逆相の分岐を用いた同相逆相生成分離器2Cによって分岐した2つの出射光を、偏波回転器4C及びLPモード合分波器3Cに入射させて厳密固有モードを選択的に励振し、厳密固有モードで数モードファイバを励振する例を示している。
(TM01モード)
図9(a)は、式(3)で表される線形結合の関係に基づいて行うTM01モードの合波状態を示している。
光学素子2CはTM01モードの入力ポートからx偏光の入射ビームを導入し、入射ビームを同相のLP11-x even成分とLP11-x odd成分に分岐する。一方のLP11-x odd成分は、偏波回転器4Cによって偏波方向が90度回転されLP11-y odd成分となる。
LPモード合分波器3Cは、偏波回転器4Cで偏波方向を90度回転されたLP11-y odd成分を偏波合波器5Cを介してLP11 oddモード用ポートに導入し、LP11-x even成分を偏波合波器5Cを介してLP11 evenモード用ポートに同相で導入することによって、TM01モードの厳密固有モードを励振する。
(HE21 evenモード)
図9(b)は、式(4)で表される線形結合の関係に基づいて行うHE21 evenモードの合波状態を示している。
光学素子2CはHE21 evenモードの入力ポートからx偏光の入射ビームを導入し、入射ビームを逆相のLP11-x even成分と−LP11-x odd成分に分岐する。一方の−LP11-x odd成分は、偏波回転器4Cによって偏波方向が90度回転され−LP11-y odd成分となる。
LPモード合分波器3Cは、偏波回転器4Cで偏波方向を90度回転された−LP11-y odd成分を偏波合波器5Cを介してLP11 oddモード用ポートに導入し、LP11-x even成分を偏波合波器5Cを介してLP11 evenモード用ポートに同相で導入することによって、HE21 evenモードの厳密固有モードを励振する。
(TE01モード)
図10(a)は、式(5)で表される線形結合の関係に基づいて行うTE01モードの合波状態を示している。
光学素子2CはTE01モード入力ポートからx偏光の入射ビームを導入し、入射ビームを逆相のLP11-x even成分と−LP11-x odd成分に分岐する。一方のLP11-x even成分は、偏波回転器4Cによって偏波方向が90度回転されLP11-y even成分となる。
LPモード合分波器3Cは、偏波回転器4Cで偏波方向を90度回転されたLP11-y even成分を偏波合波器5Cを介してLP11 evenモード用ポートに導入し、−LP11-x odd成分を偏波合波器5Cを介してLP11 oddモード用ポートに逆相で導入することによって、TE01モードの厳密固有モードを励振する。
(HE21 oddモード)
図10(b)は、式(6)で表される線形結合の関係に基づいて行うHE21 oddモードの合波状態を示している。
光学素子2CはHE21 odd入力ポートからx偏光の入射ビームを導入し、入射ビームを同相のLP11-x even成分とLP11-x odd成分に分岐する。一方のLP11-x even成分は、偏波回転器4Cによって偏波方向が90度回転されLP11-y even成分となる。
LPモード合分波器3Cは、偏波回転器4Cで偏波方向を90度回転されたLP11-y even成分を偏波合波器5Cを介してLP11 evenモード用ポートに導入し、LP11-x odd成分を偏波合波器5Cを介してLP11 oddモード用ポートに同相で導入することによって、HE21 oddモードの厳密固有モードを励振する。
(同相逆相生成分離器のポート構成)
2入力2出力の同相逆相生成分離器を備える厳密固有モード合分波器において、TM01モード、HE21 evenモード、HE21 oddモード、及びTE01モードの4モードを合分波するポート構成として、前記した同相逆相生成分離器の第1,2の形態は、同相逆相生成分離器に複数の入射光あるいは出射光を入出射するポートの構成要素として偏波合波器を接続する第1のポート構成を備え、前記した同相逆相生成分離器の第3の形態は、複数の入射光あるいは出射光を入出射するポート構成として同相・逆相合分波回路を2つ備える第2のポート構成を備えている。
第1のポート構成では、偏波合分波器はx偏光とy偏光を選択的に同相逆相生成分離器に対して入射あるいは出射する。同相逆相生成分離器として、双方向の2入力2出力の同相・逆相合分波回路を用いる構成において、光を入射する入力ポートに偏波合波器を接続することによって、入射光のx偏光又はy偏光を選択的に同相逆相生成分離器の入力ポートに入力し、また、光を出射する出力ポートに偏波合分波器を接続することによって、同相逆相生成分離器の出力ポートから出力される光のx偏光又はy偏光を選択的に出射する。
同相逆相生成分離器の第3の形態は、プリズムの設計において、TE偏光(s偏光あるいはx偏光)に対する入射角やプリズムの頂角の角度と、TM偏光(p偏光あるいはy偏光)に対する入射角やプリズムの頂角の角度とが異なるため、第1のポート構成のように同相逆相生成分離器の前段に偏波合波器を付加する構成を適用することはできない。
第2のポート構成は、同相逆相生成分離器の第3の形態に適用する構成であり、同相・逆相合分波回路を2つ備えるポート構成である。図11を用いて第2のポート構成について説明する。
厳密固有モード合分波器1Dは、2つの同相・逆相合分波回路2D,2Dの一ポートに対して、x偏光とy偏光との間で偏波を90度変換する偏波90度変換器として偏波回転器4D,4Dを接続し、2つの同相・逆相合分波回路2D,2Dにおいて、一方の同相・逆相合分波回路のポートの内で偏波回転器と接続されないポートの入出力光と、他方の同相・逆相合分波回路のポートに接続された偏波回転器の入出力光を偏波合分波する偏波合波器5D,5Dを備え、偏波合波器5D,5DとLPモード合分波器3Dと接続する。なお、図11は偏波合波の構成について示しているが、偏波分波の構成にも適用することができる。
第2のポート構成は、同相逆相生成分離器の第3の形態に限らず、同相逆相生成分離器の第1,第2の形態に適用することができる。
(LPモード合分波器の構成例)
次に、図12、13を用いてLPモード合分波器の構成例について説明する。
導波路型のLP11モード合分波器として、図12に示される構成が知られている(非特許文献9)。LPモード合分波器3は、非対称方向性結合器3,3とモード回転器3とから構成される。
図12の非対称方向性結合器3,3においてはポート1およびポート3から入射される基本モードの伝播光はLP11 evenモード(導波路内の対応するモードではTE10モード)のみに結合し、モード回転器3はLP11 evenモード(導波路内の対応するモードではTE10モード)を偏光方向と共にLP11 oddモード(導波路内の対応するモードではTE01モード)に変換する。
Port2に入射した基本モードはそのまま伝搬して出射端で数モードファイバの基本モードであるLP01モードに結合し、Port3に入射した基本モードは非対称方向性結合器3でLP11 evenモード(導波路内の対応するモードではTE10モード)に結合する。このLP11 evenモードはモード回転器3によってLP11 oddモード(導波路内の対応するモードではTE01モード)に変換されるが、基本モードは変化を受けない。さらにPort1から基本モードを入射することでLP11 evenモードが合波され、結果としてLP01モード、LP11 evenモード、LP11 oddモードの3つのモードを合波する。したがって、Port2がLP01成分を入射させるLP01モード用ポート,Port3がLP11 odd成分を入射させるLP11 oddモード用ポート,Port1がLP11 even成分を入射させるLP11 evenモード用ポートとして動作する。
空間ビーム型のLP11モード合分波器として、図13に示される構成が知られている(非特許文献10)。
図13は、伝送路を挟んでLPモード合波器3とLPモード分波器3を設けた構成を示し、ビームスプリッタと位相板で構成される。位相板は厚みを部分的に変化させることで位相を0又はπとする。LPモード合波器3はLPモードを合波するモードマルチプレクサであり、LPモード分波器3はLPモードを分波するデモードマルチプレクサである。
なお、前記各実施形態はLP11モードを形成する厳密固有モードの組としてHE21 evenモードとTM01モード、およびHE21 oddモードとTE01モードの組み合わせを例にあげたが、一般にLPlmモードは厳密固有モードであるHEl+1,mモードとEHl−1,mモードの線形結合で表されるので、本願発明は前記各実施の形態に限定されるものではない。本願発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本願発明の範囲から排除するものではない。
本願発明の厳密固有モード合分波器及び厳密固有モード多重伝送システムは、数モードファイバを用いた長距離大容量光ファイバ伝送、データセンター内の短距離データ伝送等に適用することができる。
1,1A〜1D,1a,1b 厳密固有モード合分波器
2 同相逆相生成分離器
2A 同相逆相生成分離器
2Aa〜2Ad 導波路
2B 同相逆相生成分離器
2B 非対称方向性結合器
2B 等分岐合流回路
2C 同相逆相生成分離器
2C 光学素子
2Cb ミラー
2C境界面
2Ce 可変位相制御器
2C,2C 光学素子
2C,2C,2C,2C,2C ミラー
2C 固定位相器
2D,2D 同相・逆相合分波回路
2a,2b 同相逆相生成分離器
3,3A〜3D LPモード合分波器
3a,3b LPモード合分波器
,3 非対称方向性結合器
モード回転器
4,4A,4B,4C,4C,4C 偏波回転器
4D,4D 偏波回転器
4a,4b 偏波回転器
5Ao,5Ae 偏波合波器
5Bo,5Be 偏波合波器
5C,5C 偏波合波器
5D,5D 偏波合波器
10 厳密固有モード多重伝送システム
11 数モードファイバ
θ 入射角
θ 入射角
θ 頂角

Claims (7)

  1. 数モードファイバのLPモードを合分波するLPモード合分波器と、
    前記LPモード合分波器の入出力端におけるLPモード成分の偏波方向を回転させる偏波回転器と、
    前記LPモード合分波器及び前記偏波回転器のモードラベルの異なるLPモード成分と厳密固有成分との間で線形結合の変換を行う同相逆相生成分離器とを備えることを特徴とする、厳密固有モード合分波器。
  2. 前記同相逆相生成分離器は、2つの出力ポートに同相成分と逆相成分とを合分波する双方向の2入力2出力の同相・逆相合分波回路であり、
    前記同相・逆相合分波回路は、
    伝搬定数が異なる2つの単一モード導波路の第1の組と、同じ伝搬定数を有する2つの単一モード導波路の第2の組が一交差点で交差する非対称X合流分岐回路であり、
    一方の進行方向において、前記第2の組の2つの導波路は、2つの出力光の位相関係が同相又は逆相の分岐光を、前記第1の組の2つの導波路の内で光が入射される導波路に応じた相成分で選択的に出力し、
    他方の進行方向において、前記第1の組の2つの導波路は、2つの入力ポートに同時に入射された2つの入力光の同相成分又は逆相成分の結合光を、前記第2の組の導波路の2つの入力光の同相成分又は逆相成分の相成分に応じて一つの導波路から選択的に出力することを特徴とする、請求項1に記載の厳密固有モード合分波器。
  3. 前記同相逆相生成分離器は、2つの出力ポートに同相成分と逆相成分とを合分波する2入力2出力の双方向の同相・逆相合分波回路であり、
    前記同相・逆相合分波回路は、
    2入力1出力、又は1入力2出力のポートを有する非対称方向性結合器と、前記非対称方向性結合器のテーパー構造によって2モード導波路化された1ポート側に接続される等分岐合流回路とを備える光回路であり、
    非対称方向性結合器の2ポート側から1ポート側に向かう進行方向において、入射したポートに応じて2モード導波路内の基本モード又は1次モードに選択的に結合し、前記等分岐合流回路で分岐した後に基本モードに結合した成分は同相で2つの出力ポートに出射され、1次モードに結合した成分は逆相で2つの出力ポートに出射され、
    非対称方向性結合器の1ポート側から2ポート側に向かう進行方向において、前記等分岐合流回路で合流した2つの入力光の同相成分又は逆相成分を、相成分に応じて2ポートから選択的に出射することを特徴とする、請求項1に記載の厳密固有モード合分波器。
  4. 前記同相逆相生成分離器は、2つの出力ポートに同相成分と逆相成分とを合分波する2入力2出力の双方向の同相・逆相合分波回路であり、
    前記同相・逆相合分波回路は、
    異なる屈折率をもつ誘電体の境界面上の同一点に対して、高屈折率側から入射する入射光路と低屈折率側から入射する入射光路、及び高屈折率側から出射する出射光路と低屈折率側から出射する出射光路とを備える光学素子を備え、
    前記2つの入射光路の何れか一方の入射光路から入射した入射ビームを、入射した入射光路に応じて、2つの出射光の位相関係を同相又は逆相にして分岐して前記2つの出射光路から出射し、
    前記2つの入射光路の各入射光路から同時に入射した2つの入射光の同相成分又は逆相成分を合波し、入射した2つの入射光の相成分に応じて、前記2つの出射光路の何れか一方の出射光路から選択的に出射することを特徴とする、請求項1に記載の厳密固有モード合分波器。
  5. 前記同相逆相生成分離器に接続される偏波合分波器を備え、
    前記偏波合分波器は、x偏光とy偏光を選択的に前記同相逆相生成分離器に対して入射あるいは出射することを特徴とする、請求項2又は3に記載の厳密固有モード合分波器。
  6. 前記同相・逆相合分波回路を2つ備え、
    2つの同相・逆相合分波回路の一ポートに接続され、x偏光とy偏光との間で偏波を90度変換する偏波回転器(偏波90度変換器)とを備え、
    2つの同相・逆相合分波回路において、一方の同相・逆相合分波回路のポートの内で偏波回転器と接続されないポートの入出力光と、他方の同相・逆相合分波回路のポートに接続された偏波回転器の入出力光を偏波合分波する偏波合分波器とを備え、
    前記偏波合分波器と前記LPモード合分波器と接続することを特徴とする、請求項2から4の何れか一つに記載の厳密固有モード合分波器。
  7. 前記請求項1から6の何れか一つに記載の厳密固有モード合分波器と、数モードファイバとを備え、
    前記厳密固有モード合分波器は、前記数モードファイバの送信端及び受信端に接続され、
    前記送信端の厳密固有モード合分波器は、前記数モードファイバに厳密固有モードを励振させ、
    前記数モードファイバは、厳密固有モードでモード多重伝送を行い、
    前記受信端の厳密固有モード合分波器は、前記数モードファイバから受信した厳密固有モードを光信号に変換して出力することを特徴とする、厳密固有モード多重伝送システム。
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JP2021135460A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光回路デバイス、及び光受信機
CN115291194A (zh) * 2022-10-08 2022-11-04 深圳市速腾聚创科技有限公司 光收发模组、激光雷达、自动驾驶系统及可移动设备

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