JP2017142461A - フェルール洗浄装置、フェルール洗浄方法およびフェルール洗浄プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
貫通孔の形成精度は光ファイバの接続特性に影響を及ぼすため、貫通孔の同心度、内径等の測定が行われている(例えば、特許文献1参照)。例えば、フェルールの貫通孔を撮像し、得られた画像に基づいて貫通孔の同心度等を求めることが行われている。貫通孔の同心度等が所定の範囲内であれば、正常品と判定される。
そのため、フェルールの貫通孔の洗浄が行われている。洗浄方法は例えば次のとおりである。操作者は注入器を用いて洗浄液をフェルールの貫通孔に注入して貫通孔内を洗い流す。次いで、操作者はエアガン等を用いて空気をフェルールに吹付けることにより貫通孔内の残留洗浄液を排出する。
本発明は、フェルールの貫通孔内の異物を確実に除去することができ、しかも操作が容易であるフェルール洗浄装置、フェルール洗浄方法およびフェルール洗浄プログラムを提供することを目的とする。
この構成によれば、洗浄液による貫通孔の洗浄と、貫通孔内の洗浄液の排出とを、フェルールをフェルール保持部に保持したまま、連続的な操作によって行うことができる。そのため、操作者が注入器を用いて洗浄液を貫通孔に注入し、次いでエアガン等を用いて貫通孔内の残留洗浄液を排出する手法に比べて、操作を容易にし、作業効率を高めることができる。よって、洗浄作業に要する時間を短縮できる。
また、洗浄工程において、洗浄液によってフェルールの貫通孔内の異物を確実に除去することができる。よって、貫通孔の同心度等の測定において前記異物を原因とする誤判定を防ぎ、製造歩留まりの低下を回避できる。
この構成によれば、洗浄液に適切な圧力を加えることができるため、洗浄液を確実に、かつ効率よくフェルールに向けて送出することができる。
気体流路に逆止弁が設けられた構成によれば、洗浄工程において、気体流路への洗浄液の流入を妨げることができる。そのため、洗浄液は効率よくフェルールに送られる。
洗浄液流路に逆止弁が設けられた構成によれば、洗浄液流路内での洗浄液の逆流を妨げることができる。そのため、排出工程において、気体は効率よくフェルールに送られる。
この構成によれば、受け容器を支持体から取り外し、受け容器内の洗浄液を廃棄した後、受け容器を再び支持体に戻すことができる。そのため、例えば受け容器が支持体に固定されている場合に比べ、使用済の洗浄液を廃棄する操作が容易となる。よって、作業効率を高めることができる。
この方法によれば、洗浄液による貫通孔の洗浄と、貫通孔内の洗浄液の排出とを、フェルールをフェルール保持部に保持したまま、連続的な操作によって行うことができる。そのため、操作者が注入器を用いて洗浄液を貫通孔に注入し、次いでエアガン等を用いて貫通孔内の残留洗浄液を排出する手法に比べて、操作を容易にし、作業効率を高めることができる。よって、洗浄作業に要する時間を短縮できる。
また、洗浄工程において、洗浄液によってフェルールの貫通孔内の異物を確実に除去することができる。よって、貫通孔の同心度等の測定において前記異物を原因とする誤判定を防ぎ、製造歩留まりの低下を回避できる。
この構成によれば、フェルール洗浄装置のコンピュータに、洗浄工程と排出工程とを実行させることができるので、洗浄液による貫通孔の洗浄と、貫通孔内の洗浄液の排出とを、容易な操作で行うことができ、作業効率を高めることができる。
また、洗浄工程において、洗浄液によってフェルールの貫通孔内の異物を確実に除去することができる。よって、貫通孔の同心度等の測定において前記異物を原因とする誤判定を防ぎ、製造歩留まりの低下を回避できる。
[フェルール洗浄装置](第1実施形態)
本発明の第1実施形態であるフェルール洗浄装置について説明する。
図1は、本発明に係るフェルール洗浄装置の第1実施形態であるフェルール洗浄装置10を模式的に示す外観図である。図2は、フェルール洗浄装置10を模式的に示す断面図である。以下の説明において、「上」および「下」は、図2における上下に即している。受け容器3に対して洗浄部1の側を上側という。
はじめに、フェルール20について簡単に説明する。
図2に示すように、フェルール20は、光ファイバ(図示略)が挿通される貫通孔21が中心軸に沿って形成されている。フェルール20の外形は円筒状とされている。
図2に示すように、洗浄部1は、洗浄液W1を貯留する貯留部7と、洗浄液W1を導く洗浄液流路8と、気体G1を導く気体流路9と、共通流路11と、フェルール20を保持するフェルール保持部12と、を有する。
洗浄液流路8は、流路8aと、流路8aに連なる流路8bとを有する。
流路8aは、上端が貯留部7の底部7bに接続され、例えば図2における上下方向に沿って形成される。流路8bは、例えば流路8aの下端から流路8aに対して垂直に形成されている。
逆止弁31としては、例えば弁孔を有する弁座と、弁ハウジングと、弁ハウジング内で移動可能な弁体とを備えた構造を例示できる。洗浄液W1がフェルール保持部12に向かう方向に流れる際には、逆止弁31の弁体が弁座から離れることにより弁孔は開かれる。そのため、洗浄液W1は弁孔を通過してフェルール保持部12に向かって流れる。洗浄液W1がフェルール保持部12に向かう方向とは反対の方向に流れる際には、弁体が弁座に当接して弁孔は閉止される。そのため、当該方向の洗浄液W1の流れは阻止される。
気体流路9には、フェルール保持部12に向かう方向とは反対の方向の気体G1の流れを阻止する逆止弁32が設けられている。
逆止弁32としては、例えば弁孔を有する弁座と、弁ハウジングと、弁ハウジング内で移動可能な弁体とを備えた構造を例示できる。気体G1がフェルール保持部12に向かう方向に流れる際には、逆止弁32の弁体が弁座から離れることにより弁孔は開かれる。そのため、気体G1は弁孔を通過してフェルール保持部12に向かって流れる。気体G1がフェルール保持部12に向かう方向とは反対の方向に流れる際には、弁体が弁座に当接して弁孔は閉止される。そのため、当該方向の気体G1の流れは阻止される。
共通流路11の下端(下端開口11a)は洗浄部1の下面1bに達している。
保持体15は、例えば弾性変形可能な軟質樹脂などからなり、フェルール20の外面と共通流路11(環状凹部11b)の内面との隙間を塞ぐ。これによって、保持体15は、フェルール20を液密かつ気密に保持することができる。
洗浄部1には、気体流路9に気体G1を供給する気体供給管16が接続されている。気体供給管16は気体流路9の上端に接続されており、気体流路9に対して上端から気体G1を供給できる。
加圧手段2は、例えばモータ等の駆動手段(図示略)などによって下方移動させることができる。加圧手段2は、その外周面の少なくとも一部が貯留部7の内周面に沿って気密に摺動することによって、貯留部7および洗浄液流路8の内部空間を加圧することができる。
加圧手段2は、洗浄液W1に適切な圧力を加えることができるため、洗浄液W1を確実に、かつ効率よくフェルール20に向けて送出することができる。
なお、加圧手段2は、モータ等の駆動手段を用いず、操作者が下方に向けて押圧することによって下方移動させてもよい。
受け容器3は、底壁17と側壁18とで囲まれた空間(内部空間19)に、フェルール20の貫通孔21から流下した使用済の洗浄液W1を貯留することができる。
受け容器3は、支持体4の受け台25に対して着脱可能とされている。例えば、受け容器3は、図1に実線で示すように、支持体4の受け台25上に設置することもできるし、仮想線で示すように、受け台25から外すこともできる。
支持柱24は、洗浄部1を支持している。
受け台25は板状体であり、その上面に受け容器3を載置できる。受け台25は、例えば洗浄部1の下方に、洗浄部1から離れて設けられている。
図2に示すように、送気手段5は、気体流路9を通して気体G1(空気など)をフェルール保持部12のフェルール20に送ることができる。送気手段5としては、例えばコンプレッサーが使用できる。
定められた量の洗浄液W1が貫通孔21に流通したことは、例えば貯留部7内の洗浄液W1の残量、受け容器3内の洗浄液W1の量などに基づいて判定できる。洗浄液W1の量は、例えば、質量測定手段(図示略)によって測定した洗浄液W1の質量に基づいて把握できる。洗浄液W1の量は、液面計(図示略)によって測定した、貯留部7内または受け容器3内の洗浄液W1の液面位置に基づいて把握することもできる。
制御部6は、例えば、質量測定手段等からの測定信号に基づいて、加圧手段2および送気手段5に制御信号を送ることによって、加圧手段2および送気手段5の稼働および停止を制御できる。
制御部6は、その動作の一例として、例えばCPUが記録媒体6aに記憶されているフェルール洗浄プログラムを読み出し実行することにより、洗浄工程および排出工程(後述)を実行している。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、前記可搬媒体に限られず、コンピュータシステム(OSや周辺機器等のハードウェアを含むものをいう)に内蔵されるハードディスク等の記憶部であってもよい。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでもよい。
本発明の第1実施形態のフェルール洗浄方法について説明する。
(洗浄工程)
図2に示すように、フェルール20をフェルール保持部12に保持させる。
フェルール20は、長さ方向の一部が共通流路11に挿通した状態で、保持体15によって保持することができる。保持体15はフェルール20の外面と共通流路11の内面との隙間を密封する。フェルール20は、フェルール20の一端部の貫通孔21の開口が共通流路11に臨んだ状態で保持される。
貯留部7には、十分量の洗浄液W1を貯留しておく。洗浄液W1としては、エタノール、水等が使用できる。
洗浄液W1は、加圧状態でフェルール20に供給され、フェルール20の一端部の開口から貫通孔21内に導入される。洗浄液W1は、貫通孔21を流通し、フェルール20の他端部の貫通孔21の開口から流出する。この際、貫通孔21の内部に異物(切削屑、塵埃など)がある場合には、この異物は洗浄液W1とともに貫通孔21から排出される。これにより、貫通孔21の内部は清浄化される。
フェルール20の貫通孔21から排出された洗浄液W1は、受け容器3内に貯留される。
なお、気体流路9には逆止弁32が設けられているため、気体流路9への洗浄液W1の流入を妨げることができる。そのため、洗浄液W1は効率よくフェルール20に向けて送られる。
貫通孔21内を十分に洗浄した後、加圧手段2を停止することによって、洗浄液W1の送出を停止する。
送気手段5によって、気体供給管16、気体流路9および共通流路11を通して気体G1(空気など)をフェルール保持部12のフェルール20に送る。
気体G1は、共通流路11内、および貫通孔21内の洗浄液W1に圧力を加え、洗浄液W1をフェルール20の他端部の貫通孔21の開口から流出させる。
なお、洗浄液流路8には逆止弁31が設けられているため、共通流路11内の圧力が高くなっても、洗浄液流路8において洗浄液W1が貯留部7に向けて流れる(逆流する)のを妨げることができる。そのため、気体G1は効率よくフェルール20に向けて送られる。
共通流路11内、および貫通孔21内の洗浄液W1を完全に排出した後、送気手段5を停止することによって、気体G1の送出を停止する。
受け容器3は、受け台25(支持体4)に対して着脱可能であるため、必要に応じて、受け容器3を受け台25から取り外し、受け容器3内の洗浄液W1を廃棄した後、受け容器3を再び受け台25に戻すことができる。
そのため、操作者が注入器を用いて洗浄液を貫通孔に注入し、次いでエアガン等を用いて貫通孔内の残留洗浄液を排出する手法に比べて、操作を容易にし、作業効率を高めることができる。よって、洗浄作業に要する時間を短縮できる。
また、洗浄工程において、洗浄液W1によってフェルール20の貫通孔21内の異物を確実に除去することができる。よって、貫通孔21の同心度等の測定において前記異物を原因とする誤判定を防ぎ、製造歩留まりの低下を回避できる。
また、洗浄工程において、洗浄液W1によってフェルール20の貫通孔21内の異物を確実に除去することができる。よって、貫通孔21の同心度等の測定において前記異物を原因とする誤判定を防ぎ、製造歩留まりの低下を回避できる。
そのため、例えば受け容器3が受け台25に固定されている場合に比べ、使用済の洗浄液W1を廃棄する操作が容易となる。よって、作業効率を高めることができる。
本発明の第2実施形態であるフェルール洗浄装置について説明する。
図3は、本発明に係るフェルール洗浄装置の第2実施形態であるフェルール洗浄装置30を模式的に示す外観図である。
フェルール洗浄装置30は、洗浄部31が、共通流路11に代えて共通流路41を有する点で、図2に示すフェルール洗浄装置10とは異なる。
分岐流路41bの下端(下端開口41c)は洗浄部1の下面1bに達している。
図3では、分岐流路41bの数は3であるが、分岐流路41bの数は2以上の任意の数とすることができる。
本発明の第2実施形態のフェルール洗浄方法について説明する。
(洗浄工程)
フェルール20をフェルール保持部42に保持させ、加圧手段2によって、貯留部7内の洗浄液W1を加圧し、洗浄液W1を洗浄液流路8および共通流路41を通してフェルール保持部42に保持されたフェルール20に向けて送る。
洗浄液W1は、フェルール20の貫通孔21を流通し、フェルール20の他端部の貫通孔21の開口から流出する。これにより、貫通孔21の内部を洗浄することができる。
気体G1によって、共通流路41内、および貫通孔21内の洗浄液W1に圧力を加え、洗浄液W1をフェルール20の他端部の貫通孔21の開口から流出させる。
例えば、第1および第2実施形態のフェルール洗浄装置10,30では、支持体4は、洗浄部1および受け容器3を支持できるように構成されているが、支持体は、洗浄部のみ、または受け容器のみを支持できる構造であってもよい。
また、フェルール洗浄装置10,30は、共通流路11,41を有するが、本発明に係るフェルール洗浄装置は、共通流路がない構成も可能である。その場合には、洗浄液流路および気体流路は、ぞれぞれ、直接的に洗浄液および気体をフェルールに供給できるように構成される。
また、フェルール洗浄装置10,30は加圧手段2を備えているが、加圧手段としては、洗浄部の外部に設けられた送液ポンプ等を用いてもよい。
本発明のフェルール洗浄装置では、フェルール保持部は1または2以上のフェルールを保持することができる。
2…加圧手段(押圧機構)
3…受け容器
4…支持体
5…送気手段
8…洗浄液流路
9…気体流路
10,30…フェルール洗浄装置
12,42…フェルール保持部
20…フェルール
21…貫通孔
31,32…逆止弁
W1…洗浄液
G1…気体
Claims (6)
- フェルールの貫通孔に洗浄液を流通させる洗浄部と、
前記洗浄液に前記貫通孔の流通方向の圧力を加える加圧手段と、
前記貫通孔を経た前記洗浄液を貯留する受け容器と、を備え、
前記洗浄部は、前記フェルールを液密かつ気密に保持するフェルール保持部と、前記フェルールの前記貫通孔に前記洗浄液を導く洗浄液流路と、前記フェルールの前記貫通孔に気体を導く気体流路と、を有することを特徴とするフェルール洗浄装置。 - 前記加圧手段は、前記洗浄液流路内の前記洗浄液を加圧する押圧機構である、請求項1に記載のフェルール洗浄装置。
- 前記洗浄液流路および前記気体流路に、前記フェルールに向かう方向とは反対の方向の流れを阻止する逆止弁が設けられている、請求項1または2に記載のフェルール洗浄装置。
- 前記受け容器を支持する支持体をさらに備え、
前記受け容器は、前記支持体に対して着脱可能とされている、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のフェルール洗浄装置。 - フェルールの貫通孔に洗浄液を流通させる洗浄部と、前記洗浄液に前記貫通孔の流通方向の圧力を加える加圧手段と、前記貫通孔を経た前記洗浄液を貯留する受け容器と、を備え、前記洗浄部が、前記フェルールを液密かつ気密に保持するフェルール保持部と、前記フェルールの前記貫通孔に前記洗浄液を導く洗浄液流路と、前記フェルールの前記貫通孔に気体を導く気体流路と、を有するフェルール洗浄装置を使用し、
前記加圧手段を用いて前記洗浄液を加圧状態として前記洗浄液流路を通して前記フェルールに導き、前記貫通孔に流通させる洗浄工程と、
前記気体流路を通して前記気体を前記フェルールに導き、前記気体によって前記貫通孔内の前記洗浄液を排出する排出工程と、を有する、ことを特徴とするフェルール洗浄方法。 - 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のフェルール洗浄装置のコンピュータに、
前記加圧手段を用いて前記洗浄液を加圧状態として前記洗浄液流路を通して前記フェルールに導き、前記貫通孔に流通させる洗浄手段と、
前記気体流路を通して前記気体を前記フェルールに導き、前記気体によって前記貫通孔内の前記洗浄液を排出する排出手段と、
を実行させることを特徴とするフェルール洗浄プログラム。
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