JP2017142964A - 照明設定支援装置、照明設定支援プログラム、及び照明システム - Google Patents
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Abstract
【課題】店舗用照明装置に、店舗の外に居る人から視認が可能な所定の照明態様の設定を容易にできる照明設定支援装置を提供する。【解決手段】複数の照明器具を含む店舗用照明装置200の、ユーザによる設定を支援する照明設定支援装置100は、店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得する空間情報取得部111と、前記輪郭上で前記空間の中から外へ光が通過可能な通光範囲を示す通光情報を取得する通光情報取得部112と、前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を含む設備情報を取得する設備情報取得部113と、空間情報、通光情報、及び設備情報に基づいて、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を演出照明器具として特定する演出照明器具特定部115とを備える。【選択図】図2D
Description
本発明は、店舗用照明装置のユーザによる照明態様の設定を支援する技術に関する。
従来、店舗等の商用空間で使用される照明器具は、商品の見やすさ、正確な色の把握、及び所望の雰囲気づくり(演出)を考慮して明るさや色温度が選択されている。ひとつの店舗の空間内でも、目的によって明るさや色温度の異なる照明器具が使われることもある。なお、明るさについてはユーザが随時調整できるよう、調光器がオンオフ用スイッチに並置されることもある。
また近年は、発光色の異なる複数のLEDや有機EL素子等を合わせて用いられ、各色の光の出力の比率を変えることで出射光の色温度が変更可能な照明器具が普及しつつある。これにより、明るさに加えて色温度も、照明器具を交換することなく、設定の変更で変えることができる。しかし、このような照明器具を含む照明装置の設定や操作は、上記の明るさのみが変更可能な照明器具よりも設定項目が多く複雑である。そこで、例えばボタンやスイッチなどを多数備える複雑なコントローラを用いずに多項目の設定が可能なように、タブレット型のコンピュータ等の情報端末機器上で動く、ソフトウェアで実現されるコンソールを設定用のユーザインターフェースとして備える照明システムが提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
このように情報端末機器を用いて設定又は操作がされる照明装置では、その動作を細かく規定するプログラムを利用することができるため、随時の調光及び調色に加えて、照明態様を時間経過や季節に応じて変更するスケジューリングも可能である。また、従来の機械的なコントローラと異なり、スイッチ類の数を増やすことなく個別の照明器具単位で制御することもできる。したがって、例えば店頭の壁面を照らすように並べた複数の照明器具の強弱を時間の経過と共に入れ替えるような設定が可能である。このような設定による照明態様では、通行人の人目を惹く効果(以下、アイキャッチ効果ともいう)を得ることができる(特許文献3参照)。
しかしながら、上記の照明システムのユーザインターフェースは、照明器具の配置及び種別、照明器具の設置場所の用途、時間等に合わせて詳細な設定が可能であるために、照明の知識を持たずに意図した照明態様を得るための設定をするのは困難である。特に、上記で例示した、アイキャッチ効果のような特定の演出効果を得るための設定は、各店舗の構造や設備の配置等の実情に合わせた調整が必要であり、知識と経験がなければ難しく、時間もかかる。このような設定の難しさと手間は、店舗のオーナー等の運営者にとってこの照明システムの導入の障壁である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、店舗用照明装置が備える複数の照明器具から、特定の場所に居る人から視認が可能な光を出射する照明器具を特定して、特定された照明器具を所定の照明態様で動作させるための設定をユーザが容易にすることができるよう支援する照明設定支援装置、照明設定支援プログラム、及びこの照明設定支援装置等を含む照明システムを提供する。
本発明の一態様に係る照明設定支援装置は、出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方を制御によって変えることができる複数の照明器具を含む店舗用照明装置の照明態様のユーザによる設定を支援する照明設定支援装置であって、前記ユーザによる入力を受け付ける入力部と、前記店舗用照明装置が設置される店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得する空間情報取得部と、前記輪郭上の範囲であって、前記空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得する通光情報取得部と、前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得する設備情報取得部と、前記空間情報、前記通光情報、及び前記設備情報に基づいて、前記複数の照明器具のうち、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を、演出照明器具として特定する演出照明器具特定部と、前記演出照明器具を、前記空間情報及び前記設備情報を示す店舗空間画像で前記ユーザに示す表示部とを備える。
また、本発明の一態様に係る照明設定支援プログラムは、コンピュータに、色温度又は明るさの少なくとも一方が可変である複数の照明器具を含む店舗用照明装置の、ユーザによる照明態様の設定を支援する方法であって、前記店舗用照明装置が設置される店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得し、前記輪郭上の範囲であって、前記空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得し、前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得し、前記空間情報、前記通光情報、及び前記設備情報に基づいて、前記複数の照明器具のうち、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を演出照明器具として特定し、前記演出照明器具を、前記空間情報及び前記設備情報を示す店舗空間画像で前記ユーザに示す方法を実行させる。
本発明によれば、店舗用照明装置が備える複数の照明器具から、特定の場所に居る人から視認が可能な光を出射する照明器具を特定して、特定された照明器具を所定の照明態様で動作させるための設定をユーザが容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.照明システムの概要]
まず、実施の形態に係る照明設定支援装置及び店舗用照明装置を含む照明システムの概要について説明する。
[1.照明システムの概要]
まず、実施の形態に係る照明設定支援装置及び店舗用照明装置を含む照明システムの概要について説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明設定支援装置100及び店舗用照明装置200を含む照明システム10の概要を示す模式図である。
図1では、照明システム10が、ある店舗が占める空間(以下、店舗空間という)1で使用されている様子が示されている。店舗空間内に居る人物はこの照明システム10のユーザ99である。ユーザ99は、例えばこの店舗のオーナーや店長、店員等の店舗の運営側の人であり、照明設定支援装置100を用いて店舗用照明装置200の照明態様の設定を行う。また、この店舗空間の外にいる人物は、店舗が面する通行路を通る通行人88である。この通行路とは、例えばショッピングモール等の集合店舗施設やアーケード街、展示会場等の通路でもよいし、歩道その他の人が通る道路であってもよい。なお、図1において通行人88から店舗空間1に入る矢印は、通行人88の視野角内の一方向、又は通行人88の視線の方向を示す。なお、本実施の形態における「店舗」は、売り場内又はこの通行路等の店舗空間1の外に居る人から視認が可能な空間を指し、バックヤード等、売り場に居る人や通行人88の目に触れない空間は店舗の一部であっても含まない。
店舗用照明装置200は複数の照明器具を含む。図1に示される例では、複数のベース照明器具300及び複数の部分照明器具400の2種類の照明器具を備える。
この例では、店舗用照明装置200は、横長の長円で示される9個のベース照明器具300を含み、所定の色温度の光を出射する電球などの光源をそれぞれ備える。ベース照明器具300は店舗空間1全体で必要な明るさを確保することをおもな目的として設置される照明器具であり、例えば天井に備え付けられる、ベース器具とランプとの組み合わせであってもよいし、ダウンライト、ユニバーサルダウンライト、又はスポットライトであってもよい。
また、店舗用照明装置200は、縦長の長方形で示される6個の部分照明器具400をさらに含む。各部分照明器具400の照射領域は店舗空間1のごく一部であり、例えば部分的な明るさの確保や、ユーザ99が意図する特定の雰囲気の演出を目的として設置される。例えば店舗の壁面、床面、又は天井の一部、特定の商品又は什器、及び装飾又は販促のための資材が部分照明器具400を用いて照らされる。部分照明器具400は、例えば店舗の天井や壁面、什器に備え付けられるダウンライト、ユニバーサルダウンライト、スポットライト、その他間接照明のための照明器具であって、これらが混在してもよい。
なお、本実施の形態における部分照明器具400は、発光色の異なる複数のLED(light−emitting diode)又は有機EL(electro luminescence)素子等を合わせて有する光源を備え、後述する制御によって出射光の明るさや色温度が可変である。
上記のベース照明器具300及び部分照明器具400は、店舗用照明装置200がさらに備えるゲートウェイ500と通信可能に接続される。図1では、ベース照明器具300及び部分照明器具400とゲートウェイ500とを通信可能に接続する通信手段として通信ケーブル600が示されている。ただし、この通信手段は有線通信に限られない。これらの装置の通信手段として、例えばWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、又は赤外線通信等、利用可能な各種の方式による無線通信が用いられてもよいし、有線通信と無線通信とが混在してもよい。また、店舗用照明装置200はゲートウェイ500を用いて照明設定支援装置100と通信可能であり、後述する設定などに関するデータを送受信する。
照明設定支援装置100は、ユーザ99が照明システム10の照明態様の設定をするために用いる、照明システム10のユーザインターフェースの機能を果たす操作端末(コントローラ)である。照明システム10の照明態様の設定とは、例えばベース照明器具300の出射光の明るさ、及び部分照明器具400の出射光の明るさ又は色に関する指定、及び指定した明るさや色の持続時間等に関する設定である。照明設定支援装置100は、ユーザ99がこれらの設定の内容を決めるにあたり、ユーザ99の知識不足や経験不足を補ったり、特定の設定の対象となる機器の特定を補助したりしてユーザ99を支援する。
照明設定支援装置100は、例えば図1に示されるような、ゲートウェイ500と無線による通信が可能なタブレット型コンピュータやスマートフォン等の情報端末機器である。この情報端末機器には、店舗用照明装置200の操作や設定のためのアプリケーションがインストールされている。上記のような可搬性のある情報端末機器以外の例として、照明設定支援装置100は店舗用照明装置200の操作のためのアプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータであって、イーサネット(登録商標)の規格に準拠する有線LAN(Local Area Network)を介して上述のゲートウェイ500と通信してもよい。あるいは、照明設定支援装置100は照明システム10に専用の操作及び設定用の端末であってもよい。ユーザ99が照明設定支援装置100上で内容を決めた設定は、店舗用照明装置200のゲートウェイ500に送信される。なお、照明システム10では、ベース照明器具300又は部分照明器具400と照明設定支援装置100とが直接通信できる構成であってもよい。
[2.照明システムの各構成要素の構成]
次に、上述した本実施の形態における照明システム10の各構成要素の構成例を、図を用いて説明する。
次に、上述した本実施の形態における照明システム10の各構成要素の構成例を、図を用いて説明する。
[2−1.ベース照明器具]
複数のベース照明器具300については、制御部310、記憶部320、通信部330、及びカウンタ340を共有してひとつのベース照明装置30を構成する場合を例に説明する。図2Aは、このベース照明装置30の構成例を示すブロック図である。
複数のベース照明器具300については、制御部310、記憶部320、通信部330、及びカウンタ340を共有してひとつのベース照明装置30を構成する場合を例に説明する。図2Aは、このベース照明装置30の構成例を示すブロック図である。
ベース照明器具300は、光源301と点灯回路302とを備える。光源301は点灯回路302を介して電力の供給を受けて光を出射する。点灯回路302は、制御部310の制御下で光源301への電力の供給と遮断とを切り替えることによって光源301の点灯と消灯とを切り替える。光源301は、例えばLEDや有機EL等の半導体発光素子であるが、白熱電球等その他の電力の供給を受けて光を出射する照明器具を用いて実現されてもよい。光源301が半導体発光素子で実現される場合は、所定の明るさや光源色を得るために、複数個の半導体発光素子が用いられてもよい。また、点灯回路302は、後述の制御部310の制御下で光源301へ供給する電力の大きさを変更して、光源301の明るさ又は光源色を変更することが可能であってもよい。
制御部310はベース照明装置30の他の構成要素と通信可能に接続され、記憶部320から読み出したプログラムを実行して動作する。この動作とは、上述のベース照明器具300の点灯、消灯、及び明るさ又は光源色の変更に関する制御に加え、例えば通信部330を介してゲートウェイ500から受信した情報の処理、ベース照明装置30内の他の構成要素の制御、記憶部320へのデータの書き込み、通信部330を介するデータの取得又は送信である。このような制御部310は、例えばマイクロプロセッサを用いて実現される。
記憶部320は上記のプログラムを保持したり、制御部310によるデータの処理の過程で、又は結果として生じるデータを記憶したりする記憶装置である。このような記憶部320は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを用いて実現される。
通信部330は、照明システム10で採用される通信方式に対応する、ゲートウェイ500との通信のための通信モジュールである。
カウンタ340は、リアルタイムクロック若しくはクロック発生回路又はこれらの組み合わせである。制御部310は、記憶部320に保持されるプログラム又はゲートウェイ500から送信されるプログラムで時間変化に応じた動作が示される場合に、カウンタ340が示す時間を参照して各ベース照明器具300の動作を制御する。
[2−2.部分照明器具]
図2Bは、部分照明器具400の構成例を示すブロック図である。本実施の形態における複数の部分照明器具400としては、上述のとおり複数の種類の照明器具が混在していてもよく、以下で説明する構成はこれらの照明器具に共通する。
図2Bは、部分照明器具400の構成例を示すブロック図である。本実施の形態における複数の部分照明器具400としては、上述のとおり複数の種類の照明器具が混在していてもよく、以下で説明する構成はこれらの照明器具に共通する。
部分照明器具400は、光源401、点灯回路402、制御部410、記憶部420、通信部430、及びカウンタ440を備える。
光源401は点灯回路402を介して電力の供給を受けて光を出射する。点灯回路402は、制御部410の制御下で光源401への電力の供給と遮断とを切り替えることによって光源401の点灯と消灯とを切り替える。光源401は、例えば発光ダイオードや有機EL等の半導体発光素子を用いて実現される。また、点灯回路302は、後述の制御部410の制御下で光源401へ供給する電力の大きさを変更して、光源401の出射光の明るさを変えることもできる。さらには、光源401には出射光の色が互いに異なる複数の半導体発光素子が含まれており、点灯回路302は、供給する電力の大きさの出射光の色が異なる半導体発光素子の間での比を変更することで光源401の出射光の色(つまり色温度)を変えることができる。このような出射光の変化も制御部410の制御下で行われる。
制御部410は部分照明器具400の他の構成要素と通信可能に接続され、記憶部420から読み出したプログラムを実行して動作する。この動作とは、上述の光源401の点灯、消灯、及び明るさ又は光源色の変更に関する制御に加え、例えば通信部430を介してゲートウェイ500から受信した情報の処理、部分照明器具400内の他の構成要素の制御、部分照明器具400内の他の構成要素の制御、記憶部420へのデータの書き込み、通信部430を介するデータの取得又は送信である。このような制御部410は、例えばマイクロプロセッサを用いて実現される。
記憶部420は上記のプログラムを保持したり、制御部410によるデータの処理の過程で、又は結果として生じるデータを記憶したりする記憶装置である。このような記憶部420は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ及びRAM等の揮発性メモリを用いて実現される。
通信部430は、照明システム10で採用される通信方式に対応する、ゲートウェイ500との通信のための通信モジュールである。
カウンタ440は、リアルタイムクロック若しくはクロック発生回路又はこれらの組み合わせである。制御部410は、記憶部420に保持されるプログラム又はゲートウェイ500から送信されるプログラムで時間変化に応じた動作が示される場合に、カウンタ440が示す時間を参照して部分照明器具400の動作を制御する。
[2−3.ゲートウェイ]
図2Cは、ゲートウェイ500の構成例を示すブロック図である。
図2Cは、ゲートウェイ500の構成例を示すブロック図である。
ゲートウェイ500は、制御部510、記憶部520、通信部530、及びカウンタ540を備える。
制御部510は他の構成要素と通信可能に接続され、記憶部520に記憶されているプログラムを実行してデータを処理したり、ゲートウェイ500内の他の構成要素を制御したり、記憶部520にデータを書き込んだり、通信部530を介してデータを取得又は送信したりする。このような制御部510は、例えばマイクロプロセッサを用いて実現される。
記憶部520は上記のプログラムを記憶したり、制御部510によるデータの処理の過程で、また、当該処理の結果として生じたデータを記憶したりする。本実施の形態のこのような記憶部520は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ及びRAM等の揮発性メモリを用いて実現される。あるいは、これらのような半導体メモリと組み合わせて、又はこれらに代えてハードディスクドライブ等、他種の記憶装置が用いられてもよい。
通信部530は、照明システム10で採用される通信方式に対応する、照明設定支援装置100、ベース照明装置30、及び部分照明器具400との通信のための通信モジュールである。
カウンタ540は、リアルタイムクロック若しくはクロック発生回路又はこれらの組み合わせである。制御部510は、記憶部520に保持されるプログラム又は照明設定支援装置100から送信されるプログラムで時間変化に応じた動作が示される場合に、カウンタ540が示す時間を参照してベース照明装置30又は部分照明器具400の動作を制御する。
[2−3.照明設定支援装置]
図2Dは、実施の形態に係る照明設定支援装置100の構成例を示すブロック図である。
図2Dは、実施の形態に係る照明設定支援装置100の構成例を示すブロック図である。
実施の形態に係る照明設定支援装置100は制御部110、記憶部120、通信部130、カウンタ140、入力部150、表示部160、及び画像取得部170を備える。
制御部110は他の構成要素とバスによって通信可能に接続され、記憶部120に記憶されているプログラムを実行して動作する。この動作とは例えば、ユーザによって入力部150を介して入力された、又は記憶部120から取得されたデータの処理、照明設定支援装置100内の他の構成要素の制御、処理の途中又は結果のデータの記憶部120への書き込み、通信部130を介するデータの取得又は送信である。このような制御部110は、例えばマイクロプロセッサを用いて実現される。また、制御部110が備える空間情報取得部111、通光情報取得部112、設備情報取得部113、寸法情報取得部114、演出照明器具特定部115、照明モード定義管理部116、及びプログラム生成部117は、上記のプログラムを実行する制御部110によって実現される機能的な構成要素である。これらについては後述する。
記憶部120は上記のプログラムを記憶したり、制御部110によるデータの処理の過程で、また、当該処理の結果として生じたデータを記憶したりする。このような記憶部120は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ及びRAM等の揮発性メモリを用いて実現される。あるいは、これらのような半導体メモリと組み合わせて、又はこれらに代えてハードディスクドライブ等の他種の記憶装置が用いられてもよい。
通信部130は、照明システム10で採用される通信方式に対応する、ゲートウェイ500との通信のための通信モジュールである。
カウンタ140は、リアルタイムクロック若しくはクロック発生回路又はこれらの組み合わせである。制御部110は、記憶部120に保持されるプログラムで時間変化に応じた動作が示される場合に、カウンタ140が示す時間を参照して照明設定支援装置100の動作を制御する。
入力部150は、照明設定支援装置100が上述のとおり照明システム10のユーザインターフェースの機能を果たすために備えるものであり、ユーザによる入力を受け付ける。例えば入力部150はタッチパネルを用いて実現される。また、マウス等のポインティングデバイス、ボタン、キーボード、及びマイクロホン等を組み合わせて用いて実現されてもよい。
表示部160も、入力部150と同様に照明設定支援装置100がユーザインターフェースの機能を果たすために備えるものであり、ユーザに対して画像で情報を提示する。例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを用いて実現される。
画像取得部170は、例えば照明設定支援装置100が備えるカメラであり、ユーザの撮影操作に従って画像データを取得する。または画像取得部170は、照明設定支援装置100の外部機器であって、照明設定支援装置100に有線若しくは無線で接続して、又は脱着可能な記憶媒体を介して使用可能なカメラやスキャナ等であってもよい。このような画像取得部170は、撮像素子を含むモジュールとして実現される。画像取得部170の用途については、続く制御部110が備える機能的な構成要素の説明の中で後述する。
空間情報取得部111は、店舗用照明装置200が設置される店舗が占める空間(店舗空間)の輪郭を示す空間情報を取得する。ここでいう輪郭とは、店舗空間とその外側とを隔てる壁等の構造物を指す。空間情報取得部111は、照明システム10のユーザ(例えば図1のユーザ99)があらかじめ記憶部120に保存しておいた配置図、平面図、平面詳細図、フロアプラン等の店舗の設計図面の画像データを読み込んで、このデータに基づいて空間情報を取得する。この設計図面の画像データとは、例えば設計図面作成ソフトが出力する各種のファイル形式のデータである。または、この設計図面の印刷物がある場合に、画像取得部170を用いて撮影して取得された画像データであってもよい。空間情報の詳細については、後述する照明設定支援装置100を用いる照明態様の設定の説明の中で具体例を用いて説明する。
通光情報取得部112は、上記の輪郭上で、店舗空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得する。ここでの通光範囲とは、例えば出入口や窓のように、店舗の近辺を通行する人(例えば図1の通行人88)の目に入るような光が通過しうる範囲であればよい。通光情報取得部112は、例えば上記の店舗の設計図面の画像データを読み込んで、この画像データに基づいて空間情報を取得する。または、この設計図面の印刷物がある場合に、画像取得部170を用いて撮影して取得された画像データであってもよい。通光情報の詳細については、後述する照明設定支援装置100を用いる照明態様の設定の説明で具体例を用いて説明する。
設備情報取得部113は、店舗用照明装置200が含む複数の照明器具(ベース照明器具300及び部分照明器具400)の、店舗空間における配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得する。例えば当該店舗空間に柱や梁、間仕切り壁、カウンター、什器等の構造物がある場合、これらの位置と範囲を示す情報もこの設備情報に含まれてもよい。設備情報取得部113は、例えば上記の店舗の設計図面の画像データを読み込んで、この画像データに基づいて空間情報を取得する。または、この設計図面の印刷物がある場合に、画像取得部170を用いて撮影して取得された画像データであってもよい。設備情報の詳細については、後述する照明設定支援装置100を用いる照明態様の設定の説明で具体例を用いて説明する。
寸法情報取得部114は、上記の輪郭及び通光範囲の寸法を示す寸法情報を取得する。設備情報に店舗空間内の柱などの構造物の情報が含まれる場合は、この構造物の寸法についても取得する。寸法情報取得部114は、例えば上記の店舗の設計図面の画像データを読み込んで、この画像データに基づいて寸法情報を取得する。または、この設計図面の印刷物がある場合に、画像取得部170を用いて撮影して取得された画像データであってもよい。この場合は、画像取得部170が取得した画像データで文字認識をし、これによって得られた数字の情報から寸法に関する情報を取得してもよい。寸法情報の詳細については、後述する照明設定支援装置100を用いる照明態様の設定の説明で具体例を用いて説明する。
なお、上記のように取得された空間情報、設備情報、通光情報、及び寸法情報の一部又は全部については、ユーザが入力部150を介して修正をしてもよいし、一から入力してもよい。つまり、空間情報、設備情報、通光情報、及び寸法情報はそれぞれ、設計図面の画像データ(設計図面作成ソフトが出力するデータ、画像取得部170が撮影した画像データのいずれでもよい)に基づいて取得されてもよいし、ユーザによる入力に基づいて取得されてもよいし、これらの両方に基づいて取得されてもよい。
演出照明器具特定部115は、上記の空間情報、設備情報、通光情報、及び寸法情報に基づいて、店舗用照明装置200が含む複数の照明器具のうち、店舗空間の外から通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を演出照明器具として特定する。そしてこの特定した演出照明器具を、演出照明器具特定部115は後述する表示部160を介して、例えば少なくとも上記の空間情報及び設備情報を示す画像(以下、店舗空間画像という)を用いて、例えば店舗空間画像に演出照明器具を指す印や色等を付してユーザに示す。演出照明器具特定部115によるこの演出照明器具の特定、及び特定した演出照明器具のユーザへの提示については、後述する照明設定支援装置100を用いる照明態様の設定の説明で具体例を用いて説明する。
照明モード定義管理部116は、演出照明器具の動作を示す照明モード定義を管理する。ここでいう演出照明器具の動作とは、出射光の色温度、明るさ、色温度の変化、及び明るさの変化の少なくとも1つに関する設定で定義される。照明モード定義はその設定を示す情報であり、記憶部120に記憶される。なお、照明モード定義管理部116が管理する照明モード定義はひとつに限定されない。例えば、それぞれ異なる視覚効果の創出を目的として照明システム10のベンダーがあらかじめ用意する、異なる動作を示す複数の照明モード定義が管理されてもよい。また、ユーザが照明設定支援装置100を用いて作成する新規の照明モード定義が管理されてもよい。ここでいう管理の具体例としては、記憶部120上での保管、複数の照明モード定義の選択可能な態様でのユーザへの提示、ユーザによる照明モード定義の選択結果の保存、ユーザによる入力部150への入力に応じて内容の変更、変更又は作成された照明モード定義の記憶部120への保存、各照明モード定義を適用する演出照明器具との対応付けが挙げられる。また、照明モード定義が演出照明器具に適用された店舗用照明装置の照明態様をシミュレートして表示部160で表示させてもよい。
プログラム生成部117は、演出照明器具に特定された照明器具に、照明モード定義に示されるとおりの動作を実行させるためのプログラムを生成する。生成されたプログラムは例えば、通信部130からゲートウェイ500に送信され、ゲートウェイ500によって実行される。プログラムを実行するゲートウェイ500は、演出照明器具に所定の動作をさせるための命令を送信する。
なお、照明設定支援装置100、ベース照明装置30、部分照明器具400、及びゲートウェイ500にはそれぞれを識別するための識別情報が付与され、この識別情報によって少なくとも照明システム10内で相互に通信、又は所定の動作の命令の宛先として指定することができる。この識別情報は例えばIPアドレス又はMACアドレスでもよいし、照明システム10のベンダー、施工業者、又はユーザによって付与される文字列であってもよい。
また、ここまでにした説明及び参照した図面には示されていないが、ベース照明装置30、部分照明器具400、及びゲートウェイ500のいずれも電源回路を通じて電力の供給を受けている。この電力の供給源は、例えば商用電源、又は店舗若しくは店舗を含む施設が備える発電設備や蓄電設備からの電力である。これらの供給源から電力を受けてもよいし、タブレット型コンピュータ等の可搬性のある機器で実現される場合には、電力源として用いられる電池を内蔵したり取り付けられたりしてもよい。
[3.照明設定支援装置を用いる照明態様の設定]
照明システム10の照明態様の設定を、ユーザが上記のように構成される照明設定支援装置100を用いて実施する手順について具体的な例に沿って説明する。図3は、照明システム10の照明態様を設定するための、本実施の形態に係る照明設定支援装置100の動作のフロー図である。なお、以下の説明では、照明設定支援装置100には照明システム10の照明態様の設定に用いられるアプリケーションがインストールされており、この手順の開始時には当該アプリケーションが起動されているものと想定している。
照明システム10の照明態様の設定を、ユーザが上記のように構成される照明設定支援装置100を用いて実施する手順について具体的な例に沿って説明する。図3は、照明システム10の照明態様を設定するための、本実施の形態に係る照明設定支援装置100の動作のフロー図である。なお、以下の説明では、照明設定支援装置100には照明システム10の照明態様の設定に用いられるアプリケーションがインストールされており、この手順の開始時には当該アプリケーションが起動されているものと想定している。
最初に照明設定支援装置100は、照明システム10が設置される店舗の図面の画像データを取得する(ステップS10)。上記の構成についての説明で述べたとおり、この画像データは、例えば設計図面作成ソフトが出力する各種のファイル形式のデータである。または、照明設定支援装置100が備えるカメラ(画像取得部170)等を用いて撮影された設計図面の画像データであってもよい。使用される画像データのファイルをユーザが入力部150を介して指定することによって照明設定支援装置100は以下の手順で用いる画像データを取得する。または、照明設定支援装置100が取得する画像データは、この段階で照明設定支援装置100がユーザに店舗空間の形状等を表わす図の描画を促し、入力部150を用いてユーザが描画した図のデータであってもよい。図4は、ステップS10で取得された画像データが表示部160に表示されている画面の例である。なお、図4で示される画像データは、図1で照明システム10の概要の説明のために提示した店舗とは別の店舗の設計図面の画像データである。ただし、照明システム10及びその各構成要素については、図1と共通の参照符号を用いて説明する。
次に、空間情報が空間情報取得部111によって、通光情報が通光情報取得部112によって、設備情報が設備情報取得部113によって、寸法情報が寸法情報取得部114によって取得される(ステップS20〜ステップS40)。
空間情報は店舗空間の輪郭を示す情報であり、図4でいえば、画面上で示される略矩形の外周D1がこの輪郭に該当する。照明設定支援装置100では、この外周で囲まれる範囲が店舗空間であると認識される。なお、図4では矩形の外周としては途切れる範囲が左側の辺にあるが、この範囲は店舗空間の内と外との境界としては連続するとして扱われてよい。
通光情報とは、上記の輪郭上の範囲であって、店舗空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す情報であり、図4でいえば、上記の輪郭が途切れる範囲がこの通光範囲に該当する。
設備情報は、上記の店舗空間における、店舗用照明装置200に含まれる複数照明器具の配置及び光出射方向の情報を含むが、上記の照明設定支援装置100の構成の説明で述べたとおり、店舗空間内にある構造物の位置と範囲を示す情報を含んでもよい。図4では、D2のように破線の矩形が什器の位置と範囲、D3のハッチングされた矩形が柱の位置と範囲、D4の太い実線の矩形がカウンターの位置と範囲を示す。
寸法情報は、上記の輪郭及び通光範囲の寸法を示す情報である。設備情報に柱や什器等の構造物の情報が含まれる場合は、これらの寸法を示す情報もユーザによる入力、又は寸法が分かる他の構造物に対する比率からの算出によって取得される。
これらの4種類の情報の取得は、例えばステップS10で取得された画像データに基づいて、つまり、空間情報取得部111、通光情報取得部112、設備情報取得部113、及び寸法情報取得部114のそれぞれがこの画像データを解析して行われてもよい。または、ユーザによる入力に基づいて、つまり表示部160に表示される画像データの画像に対してユーザが入力部150を用いて位置及び範囲を指定したり、数値を入力したりすることで行われてもよい。または、上記の解析の結果をユーザが確認し、各種の情報に追加や変更を加えてもよい。これらの各種類の情報が画像データ若しくはユーザの入力、又はその両方に基づいて取得されるかは、設計事項として個別に決定されてよい。
図5は、ステップS30においてユーザが通光範囲を入力しているときの画面の例である。この例では、通光範囲の一種である出入口の入力のための画面を照明設定支援装置100は表示している。ユーザは画面内で出入口がある範囲(図5の双方向の矢印)を指でなぞって、又はマウスをドラッグする等して入力してもよい。
また、図6は、ステップS40において取得された設備情報を含めて店舗空間の画像データを表示する画面の例である。また、図7A及び図7Bは、この設備情報のうち、照明器具に関する情報に変更を加えるためにユーザがする照明設定支援装置100への入力操作の例を示す図である。
図6において、白い円はユニバーサルダウンライト等のように光出射方向の変更が可能な種類の照明器具を示す。中に斜線が施された円は光出射方向が固定である種類の照明器具を示す。また、一部の円に付された矢印は、その照明器具の光出射方向を示す。矢印が付されていない照明器具は光出射方向が略真下である。このような情報は、設計図面の画像データにあればこの画像データから取得されてもよいし、設計図面の画像データからは各照明器具の位置に関する情報のみ取得されてもよい。また、例えば照明器具はすべて同じ種類であれば、種類に関する情報は省略されてもよい。また、これらの2種類の円は、各照明器具の構成に基づく種類ではなく、ユーザの意図に基づく種類、例えば光出射方向を固定させる照明器具と変更させてもよい照明器具、出射光の色を固定させる照明器具と変更させてもよい照明器具等の用途の区別に用いられてもよい。なお、これらの区別による情報以外にも、制御系統が異なる上記のベース照明器具であるか部分照明器具であるかの区別に関する情報は照明設定支援装置100で取得される。また、これらの区別が組み合わせられてもよい(例:ベース照明器具、部分照明器具、部分照明器具であるがベース照明器具と同じ照明態様で用いる照明器具)。
図7Aは、この種類(又は用途)に関する情報を変更するための操作の例を示している。この図では、変更したい照明器具を示す円を指でタップするたびに種類(又は用途)が切り替わることを示している。また、図7Bは、光出射方向を示す情報を変更するための操作の例である。この図では、変更したい照明器具を示す円を指でタップするたびに光出射方向が切り替わることを示している。なお、これらの操作はあくまで例であって、この例とは異なる操作でこれらの情報が変更されてもよい。例えば種類(又は用途)はダブルタップ又は長押しで変更されてもよい。また、光出射方向は、指で矢印を押さえて円の周りで回すように動かすことで変更されてもよい。
照明設定支援装置100は、ユーザインターフェースとして、その他の種類の情報についてもユーザが入力部150を用いて入力又は変更が適宜できるよう構成されてよい。
なお、図3ではステップS20からS50で示されるようにこれら各種の情報が順を追って取得されるように示されているが、各種の情報の取得の順序はこれに限定されないし、ユーザによる変更も任意の情報について加えられてもよい。
次に、照明モード定義管理部116が、管理している複数の照明モード定義を、ユーザによる選択が可能な態様で表示部160に表示させる(ステップS60)。図8は、ステップS60において、ユーザに照明モード定義を選択させるための画面の例を示す図である。この画面では、照明モード定義の詳細な内容(動作を定義するパラメータ等)はユーザに提示されない。その代わりに、各照明モード定義に基づく店舗用照明装置200の照明態様によって店舗空間に与えられる演出効果、別の言い方をすると、ユーザが照明システム10を用いて店舗で得たい目的の雰囲気を表わす表現が、各照明モード定義を選ぶための選択肢として示される。このように、照明モード定義を目的から選択できるようにすることで、ユーザは照明の知識を持たなくても、所望の演出効果を得るための設定をすることができる。図8に示される例では、ハイライトされている「店外から目立たせる」の選択肢に対応するのが、上述したアイキャッチ効果を得るための照明態様を実現する照明モード定義である。
なお、各目的に対応する照明態様の概要を示す画像又は文章がユーザに提示されてもよい。この例では、「説明を見る」のボタンを押す操作されることで、選択されている目的に対応する照明態様の概要が表示部160に表示される。別の例としては、選択肢からいずれかが選択されると、その選択されている目的に対応する照明態様の概要が画面の一部に表示されてもよい。
次に、演出照明器具特定部115が、これまでに取得した空間情報、通光情報、設備情報、寸法情報、及びユーザが選択した照明モード定義に基づいて、店舗用照明装置200に含まれる複数の照明器具から、選択された照明モード定義が適用される照明器具を演出照明器具として特定する(ステップS70)。この特定については、具体的な例を用いて説明する。
図9は、ステップS60でユーザが「店外から目立たせる」の選択肢を選んだ場合に、演出照明器具特定部115が上記の各種の情報を用いて演出照明器具を特定する例である。この例では、店舗の前の通行路を、通光範囲、この例では店舗の間口を横切るように通行する通行人88からこの間口を通して視認が可能な光を出射する照明器具を特定している。
なお、図9に示されるように、この例では、店舗空間内の照明器具を視認する通行人88の位置を、店舗の外壁(輪郭)からの距離を1〜3メートル、店舗の間口からは3メートル以内と想定している。この位置範囲は、本願に係る発明の発明者が行った実験で得た統計と経験に基づく例示であり、照明システム10のベンダー等がする統計や経験に基づいて、又は異なる条件を設けて決定された位置範囲が用いられてもよい。また、店舗の業態又は客層、及び店舗空間や通行路の立地、形状、又は大きさ等に応じて変更されてもよいし、ユーザによる入力や調整が可能であってもよい。照明システム10のベンダー等がこの位置範囲の設定を用意する場合、この位置範囲を示すデータは、照明モード定義管理部116がアクセスするデータとして記憶部120に保存される。これにより、照明による演出に関する知識や経験がないユーザでも、照明設定支援装置100の支援を得て所望の演出効果を得るための設定をすることができる。
この特定のために演出照明器具特定部115は、例えば空間情報に示される店舗空間の輪郭の形状、通光情報に示される通光範囲、寸法情報に示される店舗空間の輪郭の各辺及び通光範囲の大きさ、及び設備情報に示される照明態様の変化が可能な照明器具及びその店舗空間の中での位置に基づいて、演出照明器具の候補を複数の照明器具から幾何学的に絞り込む。この例では、網点が付された三角形の範囲にかかる照明器具がこの候補として選ばれている。なお、出射光による照射領域が店舗空間の外から見える照明器具であれば演出照明器具としての役割を果たし得るため、演出照明器具特定部115はこの領域に含まれていない照明器具であっても演出照明器具(またはその候補)としてもよい。
また、この照明モード定義では、演出照明器具は照明態様を経時的に変化させる。しかし、商品を照らすための照明器具の照明態様を変化させると商品の見た目に影響するため、さらに設備情報に示される什器の位置及び範囲に基づいて、商品が置かれる什器を照らす照明器具はこの候補から除外する。結果的に、演出照明器具特定部115は、本図の上側、壁際にある4つ並ぶ照明器具を演出照明器具として特定する。また、反対方向に進む通行人(図示なし)についても同様に演出照明器具を特定し、本図の下側、壁際にある4つ並ぶ照明器具を演出照明器具として特定する。
これにより、ユーザは目的の「店外から目立たせる」効果を得るために特定の照明態様で動作させる演出照明器具を自ら選択する必要がない。演出照明器具は、ステップS60までにユーザが照明設定支援装置100に入力した情報に基づいて、照明設定支援装置100によって特定される。このように、ユーザは照明に関する知識や経験がなくても、店舗の空間に関する情報が用意できれば、照明設定支援装置100の支援を得て所望の演出効果を得るための設定をすることができる。
次に演出照明器具特定部115は、特定した演出照明器具を、表示部160を介してユーザに示す(ステップS80)。図10は、特定された演出照明器具をユーザに示すための画面の例を示す図である。この例では、ユーザが入力した情報のうち、店舗空間の輪郭を示す空間情報と照明器具等の位置や範囲を示す設備情報とを示す画像(以下、店舗空間画像という)を用いて演出照明器具を示している。より具体的には、店舗空間画像内の演出照明器具以外の領域を暗くして演出照明器具を示している。この演出照明器具の提示の態様は例であり、他の態様で演出照明器具が示されてもよい。例えば演出照明器具を点滅させて示されてもよいし、矢印等の記号を用いて示されてもよい。
次に、照明モード定義管理部116が、演出照明器具に適用される照明モード定義の内容の調整のための画面を表示部160に表示させる(ステップS90)。
図11は、この画面の例を示す図である。この例では、ユーザは画面に配置された複数のボタンのいずれかを選択する。図11では、中央のボタンが選択されている初期状態が示されている。例えばユーザは、異なる列のボタンを選択することで、演出照明器具の色温度の変化パターンとして用意された複数のパターンから異なるパターンを選択することができる。つまりこの例では、「店外から目立たせる」効果が得られる照明態様のパターンとして、5種類が用意されている。
図12Aから図12Dは、この変化のパターンの例を示す図である。図12Aのパターンでは、もっとも出射光の色温度が高い演出照明器具が1つあり、その演出照明器具から遠い演出照明器具ほど出射光の色温度が低い。そしてそのもっとも出射光の色温度が高い演出照明器具が1つずつ横に動き、合わせて他の照明器具も出射光の色温度を変化させる。図12Bのパターンでは1つの演出照明器具のみが他の演出照明器具よりも高い色温度の光を出射し、当該他の演出照明器具の出射光は色温度が一様である。そしてそのもっとも出射光の色温度が高い演出照明器具が横に動く。図12Cのパターンは図12Aの変形であり、高い色温度の演出照明器具が複数ある。図12Dのパターンでは、すべての演出照明器具で一斉にする色温度の上下の変化を繰り返す。
また、ユーザは異なる行のボタンを選択することで、色温度の変化の大小を調製することができる。図12Aから図12Dに示される各変化のパターンでいえば、色温度の変化の上下幅を変えることができる。
このようなユーザによる入力に応じて、照明モード定義管理部116は、照明モード定義の管理として、例えば照明モード定義の内容(パラメータ)を変更してこの管理の結果を記憶部120に保存する。なお、照明モード定義のパラメータの変更ではなく、新たな別の照明モード定義として保存してもよい。
このように、照明モード定義管理部116は、複数の照明モード定義からユーザによって選択された照明モード定義を、演出照明器具に適用される照明モード定義として用いる。また、さらに、照明モード定義管理部116は、ユーザによる入力部150への入力に応じて、演出照明器具に適用される照明モード定義に示される動作を変更することができる。
なお、図11に示される、照明モード定義の内容の調整のための画面の構成は例であり、異なる画面構成で調整が可能であってもよい。例えば、色温度の変化の大小はスライダ等を動かして調整する構成であってもよい。また、調整可能な項目もこの例に限定されない。例えば変化の速度や出射光の明るさが調整可能であってもよい。
また、図12Aから図12Dに示される、照明態様の変化のパターンはあくまで例であり、これに限定されない。色温度及び明るさについての様々な変化パターンが演出照明器具に適用されてよい。そして、このような照明態様の変化でアイキャッチ効果を得るためには、店舗空間が通行人の視界にある時間内で変化(動き)を見せる必要があるとされている。例えば、出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方を1秒以上10秒以下の所定の時間が経過するたびに変化させる動作が有効である。また、演出照明器具の色温度を変化させる場合、演出照明器具と特定された照明器具及び特定されなかった照明器具を含めて、照射領域が隣り合う照明器具の出射光の色温度差が500K以内に収まるようにすると、単に通行人の注意を引くアイキャッチ効果を得るだけでなく、落ち着きや高級感等の雰囲気を創出し、通行人に店舗へ入ろうという気持ちを起こさせる効果が得られるとされている。
なお、これらの時間及び色温度の変化の範囲は、本願に係る発明の発明者が行った実験で得た統計と経験に基づく例示であり、照明システム10のベンダー等がする統計や経験に基づいて、又は異なる条件を設けて決定された数値範囲が用いられてもよい。例えば、店舗前の通行路を通る通行人の移動の速さと視野角を考慮して、1.5秒から3秒の間に1回は照明態様に変化を生じさせるとしてもよい。また、店舗の業態又は客層、及び店舗空間や通行路の立地、形状、又は大きさ等に応じて変更されてもよい。例えば店舗の主力ターゲットが男性よりも色の変化により敏感である女性である場合、出射光の色温度差はより小さく設定されてもよい。また、上記のとおり、ユーザによる入力や調整が可能であってもよい。照明システム10のベンダー等がこの数値範囲の設定を用意する場合は、この数値範囲を示すデータは、照明モード定義管理部116がアクセスするデータとして記憶部120に保存される。これにより、照明による演出に関する知識や経験がないユーザでも、照明設定支援装置100の支援を得て所望の演出効果を得るための設定をすることができる。
次に照明モード定義管理部116は、ステップS90で保存された照明モード定義が演出照明器具に適用された店舗用照明装置200の照明態様を、上記の店舗空間画像を用いてシミュレーションとして表示部160に表示させる。例えば、図10に示される店舗空間画像上で、演出照明器具として特定された壁際の照明器具の色温度又は明るさを変化させるアニメーションをこのシミュレーションとして表示部160に表示させる。また、このシミュレーションでは、演出照明器具以外の照明器具も、各照明器具の出射光の色温度で表示されたり、各照明器具及びその周辺の明るさの差が相対的に示されたりするよう照明態様が模擬されてもよい。ユーザはこのシミュレーションを見て店舗用照明装置200の照明態様が適切か否かを確認することができる。
ユーザはシミュレーションを見てした店舗用照明装置200の動作確認の結果、設定を変更したい場合(ステップS110でNO)、照明設定支援装置100で図11の画面に戻って再度ステップS90の調整を実行し、ステップS100のシミュレーションを表示させることができる。
この動作確認の結果、設定を変更しない場合(ステップS110でYES)、プログラム生成部117は、この時点の照明モード定義に示されている動作を演出照明器具にさせるためのプログラムを生成する。生成されたプログラムは、通信部130を介してゲートウェイ500に送信される(ステップS120)。ゲートウェイ500は受信したプログラムを実行して演出照明器具を制御する。
なお、このステップで生成されるプログラムは、この時点の照明モード定義に示されている演出照明器具の動作全体を示すプログラムでもよいし、ユーザが入力部を介して指定する、この動作全体の一部を示すプログラムであってもよい。例えばユーザは、大きな変化をする前後のみを、店舗に実際に設置されている店舗用照明機器で確認したい場合がある。このような場合に、例えばユーザは、表示部160に表示される上記のシミュレーションの表示又はサムネイル表示を見ながら画面に表示されるシークバー上で、実際の照明機器で動作させたい時間範囲を指定する。すると、この指定された時間範囲の動作を演出照明器具にさせるプログラムが生成されてゲートウェイ500に送信される。これにより、ユーザは実際の照明機器でのテストラン(ステップS130)を効率よく行うことができる。
また、プログラム生成部117は照明設定支援装置100ではなく、ゲートウェイ500が備える機能構成部であってもよい。この場合には、照明設定支援装置100はゲートウェイ500にプログラムではなく、この段階の照明モード定義の全体、又はユーザの指示に基づくその一部であればよい。このように、照明設定支援装置100は、入力部150によって受け付けられたユーザの指示に基づいて、照明モード定義の少なくとも一部を示すデータ(照明モード定義そのもの又は照明モード定義が示す動作に対応する上記のプログラム)を、ゲートウェイ500を介して店舗用照明装置200へ送信する。
また、照明設定支援装置100は、上記のテストランにおいて、ユーザによる指示、例えばテストランのための動作の開始、一時停止、再開、所定時間のスキップ等の入力を、入力部150を介して受け付け、この指示に従った動作を演出照明器具にさせるための命令を、ゲートウェイ500を介して店舗用照明装置200へ送信してもよい。これにより、ユーザは実際の照明機器でのテストランを効率よく行うことができる。
ユーザはテストランを見てした店舗用照明装置200の動作確認の結果、設定を変更したい場合(ステップS140でNO)、照明設定支援装置100で図11の画面に戻って再度ステップS90の調整を実行してから、再びステップS100のシミュレーション以降を実行することができる。
この動作確認の結果、設定を変更しない場合(ステップS140でYES)、店舗用照明装置200の照明態様に関する設定の一連の手順は終了する。演出照明器具に実行させる一連の動作全体を演出照明器具に実行させるプログラムが作成又は送信されていない場合は、この段階で作成してゲートウェイ500に送信されればよい。ゲートウェイ500では、受信したプログラムは記憶部520に記憶され、制御部510によって実行される。
(変形例)
以上、照明設定支援装置及び当該照明設定支援装置を含む照明システムの実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は一例であり、各種の変更、付加、及び省略等による変形が可能である。
以上、照明設定支援装置及び当該照明設定支援装置を含む照明システムの実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は一例であり、各種の変更、付加、及び省略等による変形が可能である。
例えば、照明設定支援装置100の動作、又は照明設定支援装置100を用いてされる店舗用照明装置の照明態様の設定の一連の手順は、図3のフロー図に示される手順に限定されない。例えば、照明モード定義の選択の入力の受付(ステップS60)は、この一連の手順の最初に実行されてもよい。また、演出照明器具の特定には照明モード定義に関する情報は用いられず、通光範囲を通して視認が可能な光を出射する部分照明器具が特定されるとして、照明モード定義の選択は演出照明器具の特定(ステップS70)より後に実行されてもよい。
また、照明モード定義は複数用意されなくてもよく、例えば、照明設定支援装置100は、上記のアイキャッチ効果を得るための設定を支援する装置として提供されてもよい。この場合、照明モード定義の選択の入力の受付のステップは不要である。
また、上記では空間情報、通光情報、寸法情報、及び設備情報に基づいて演出照明器具が特定されたが、寸法情報以外の3種類の情報に基づいて演出照明器具が特定されてもよい。この場合は、演出照明器具の特定において間口からの通行人までの距離が考慮されないが、他の3種類の情報に基づいて把握される店舗の間口と各照明器具との位置関係から、店舗空間の外からこの間口を通して視認が可能な光を出射する照明器具が特定される。
また上記では、什器を照らす照明器具を演出照明器具の候補から除外して商品の見ための変化を避け、壁を照らす照明器具のみが演出照明器具として特定される例を説明したが、演出照明器具として特定するか否かの判断基準はこれに限定されない。什器を照らす照明器具が演出照明器具に含まれてもよいし、壁を照らす照明器具が演出照明器具から除外されてもよい。また、各照明器具が演出照明器具に含まれるか否かについて、演出照明器具特定部115がした特定の結果にユーザが追加や削除などの変更を加えることが可能であってもよい。
また、特定された演出照明器具のユーザへの提示(ステップS80)は、シミュレーションの表示(ステップS100)と兼ねて実行されてもよい。例えばユーザによる調整の入力を受け付けるステップ(ステップS90)の前に、特定された演出照明器具に、ユーザが選択した照明モード定義のデフォルトの設定が適用されたアニメーションが表示されてもよい。
また、シミュレーションの表示(ステップS100)は省略されてもよい。例えば照明システム10が設置されている店舗でシミュレーションの表示をさせることなく、テストランが実行されてもよい。
また、上記の実施の態様の説明で用いた各図では、店舗空間は平面視で捉えられ、店舗空間画像は平面図であるが、演出照明器具の特定に用いられる各種の情報、及びユーザへの情報の提示に用いられる画像等は天地方向の距離に関する情報も含むものであってもよい。
また、上記の実施の形態では店舗空間の輪郭は店舗の壁に相当するが、店舗空間の輪郭はこれに限定されない。例えば店舗の敷地の外縁等が輪郭として用いられてもよい。この場合に演出照明器具として特定されるのは、例えば、店舗前の道路から店舗の建物までの空間にある照明器具であって、店舗前の道路から視認が可能な光を出射する照明器具であってもよい。
また、上記の実施の形態では、店舗空間の外にいる人を主なターゲットとする演出を目的として、店舗空間の外にいる人から出射光の視認が可能な照明器具を演出照明器具として特定しているが、演出のターゲットとなる人の場所は店舗空間の外に限定されない。また、店舗内で注目を集めたい領域が指定されてもよい。例えば照明設定支援装置100を利用して、店舗内の特定の位置(例:入口付近等)に居る人の関心を特定の方向に向けたり、店舗空間の奥にまで入りやすい心理状態に導くような演出の効果を得るための設定がされてもよい。この場合、演出照明器具の特定に用いられる情報には、店舗内の関心を集めたい場所を示す情報や、演出のターゲットとなる人の場所を示す情報がさらに含まれる。
この他、上述した照明設定支援装置100における各機能構成要素間の機能分担は一例であり、その分担を変更し得る。
また、上述した実施の形態及び変形例で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。
また、本発明の包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、本発明の各種の態様に係る照明設定支援装置及び照明設定支援プログラムについての構成、変形態様、効果等について示す。
本発明の一態様に係る照明設定支援装置100は、出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方を制御によって変えることができる複数の照明器具を含む店舗用照明装置200の照明態様のユーザによる設定を支援する照明設定支援装置であって、前記ユーザによる入力を受け付ける入力部150と、前記店舗用照明装置200が設置される店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得する空間情報取得部111と、前記輪郭上の範囲であって、前記空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得する通光情報取得部112と、前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得する設備情報取得部113と、前記空間情報、前記通光情報、及び前記設備情報に基づいて、前記複数の照明器具のうち、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を、演出照明器具として特定する演出照明器具特定部115と、前記演出照明器具を、前記空間情報及び前記設備情報を示す店舗空間画像を用いて前記ユーザに示す表示部160とを備える。
この照明設定支援装置100を用いることで、上記の店舗用照明装置200のユーザは、照明を用いた店舗の演出に関する知識や経験がなくても、店舗の空間の形状、大きさ、間口の位置及び大きさ、照明器具の配置等の店舗の構成に関する情報を用意すれば、店舗の外の通行人の目を惹く演出に利用可能な演出照明器具を知ることができる。
また、前記照明設定支援装置100は、出射光の色温度、明るさ、色温度の変化、及び明るさの変化の少なくとも1つに関する設定で定義される前記演出照明器具の動作を示す照明モード定義を管理する照明モード定義管理部116をさらに備え、前記照明モード定義管理部116は、前記照明モード定義が前記演出照明器具に適用された前記店舗用照明装置200の照明態様を、前記店舗空間画像を用いたシミュレーションとして前記表示部160に表示させてもよい。
これによりユーザは、演出照明器具の出射光の色温度や明るさなどに関する設定のパラメータを決定して入力しなくても、特定された演出照明器具が所定の設定内容で動作するシミュレーションを見ることができる。したがって、照明を用いた店舗の演出に関する知識や経験がなくても、照明を用いた演出を目的として店舗用照明装置200の設定をすることができる。
また、前記照明設定支援装置100と前記店舗用照明装置200とは通信可能であり、前記入力部150によって受け付けられたユーザの指示に基づいて、前記照明モード定義の少なくとも一部を示すデータ、及び前記データに示される照明モード定義に従った動作の実行に関する命令を前記店舗用照明装置200へ送信してもよい。
これによりユーザは、演出照明器具の出射光の色温度や明るさなどに関する設定を入力しなくても、演出照明器具を動作させるプログラムを作成することができる。また、このプログラムの全部又は一部を用いて、店舗に設置された店舗用照明装置200での動作テストをすることができる。
また、前記照明モード定義管理部116は、前記演出照明器具の異なる動作を示す複数の前記照明モード定義を管理し、前記複数の照明モード定義を、ユーザによる選択が可能な態様で前記表示部160に表示させ、前記複数の照明モード定義から前記ユーザによって選択された照明モード定義を、前記演出照明器具に適用される照明モード定義として用いてもよい。
これによりユーザは、目的の演出効果を得るための照明モード定義を選択すれば、選択した照明モード定義が適用された演出照明器具の動作のシミュレーションを見ることができる。また、選択した照明モード定義が適用された演出照明器具の動作を店舗用照明装置200でテストをすることができる。
また、前記照明モード定義管理部116は、前記ユーザによる前記入力部150への入力に応じて、前記演出照明器具に適用される前記照明モード定義に示される動作を変更することができてもよい。
これによりユーザは、選択した照明モード定義で規定される動作から変更して、つまり、すべての設定項目を自分で入力するよりも少ない労力で、所望の演出照明器具の動作を実現することができる。
また、前記演出照明器具は、前記店舗空間の外において、前記通光範囲を横切るように通行する人から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具であり、前記複数の照明モード定義の少なくとも1つでは、前記演出照明器具の出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方が、1秒以上10秒以下の所定の時間が経過するたびに変化する動作が示されてもよい。あるいは、さらに、前記複数の照明器具は色温度を制御によって変えることができ、前記少なくとも1つの照明モード定義では、前記複数の照明器具のうち照射領域が隣り合う照明器具の出射光の色温度差が500K以内である範囲で前記演出照明器具の出射光の色温度が変化する動作が示されてもよい。
これによりユーザは、落ち着いた雰囲気や高級感のある雰囲気の店舗であっても、店舗用照明装置200を用いて店舗の外の通行人の目を惹く、アイキャッチ効果を得るための演出をすることができる。
また、前記空間情報、前記設備情報、及び前記通光情報の少なくとも1つは、前記店舗の設計図面の画像データに基づいて取得されてもよい。
これにより、上に挙げた店舗の構成に関する情報の照明設定支援装置100への入力に、店舗の設計のために作成されたデータを転用することができる。また、店舗の設計の段階で、店舗用照明装置200を用いて所望の演出効果が得られるか否かについて確認することができ、設計へのフィードバックをすることができる。
また、前記照明設定支援装置100は、撮像素子を含む画像取得部170をさらに備え、前記店舗の設計図面の画像データは、前記画像取得部170を用いる前記店舗の設計図面の撮影によって取得されてもよい。
これにより、店舗の設計図面のデータそのものが得られない場合も、印刷された図面があれば、ユーザは照明設定支援装置100を利用して正確かつ容易に演出照明器具を特定することができる。
また、前記空間情報、前記設備情報、又は前記通光情報は、前記ユーザによる入力に基づいて取得されてもよい。
これにより、上に挙げた店舗の構成に関する情報の一部又は全部が設計図面に基づいては得られなくても、ユーザは照明設定支援装置100を利用して正確かつ容易に照明設定をすることができる。また、設計図面の画像データから得られる情報が現状や計画を正確に反映していない場合にも、ユーザが変更を加えることができる。したがって、より適切な照明設定が得られる。
また、前記入力部はタッチパネルを含んでもよい。
これにより、例えば店舗の図面を表示する照明設定支援装置100の表示部160に、指やスタイラス等で直接入力することで、ユーザは直感的に店舗の構成に関する情報を追加したり変更したりすることができる。また、例えばキーボードやマウス等の入力装置がない、又は使いにくい店頭で移動しながらでも容易に照明設定をすることができる。
また、前記照明設定支援装置100は、前記輪郭及び前記通光範囲の寸法を示す寸法情報を、前記店舗の設計図面の画像データ又は前記ユーザによる入力に基づいて取得する寸法情報取得部114をさらに備え、前記演出照明器具特定部115は、前記寸法情報にさらに基づいて前記演出照明器具を特定してもよい。
これにより照明設定支援装置100は、店舗が面する通行路を通行する人が店舗の中を視認することができる範囲も考慮してさらに正確かつ容易に演出照明器具を特定することができる。
また、本発明の一態様に係る照明システム10は出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方を制御によって変えることができる複数の照明器具を含む店舗用照明装置200と、前記店舗用照明装置200の照明態様のユーザによる設定を支援する、上記の照明設定支援装置100とを備える。
これにより、照明を用いた店舗の演出に関する知識や経験がないユーザであっても、複数の照明器具の複雑な照明態様の動作設定を容易にすることができる照明システムが提供される。
また、本発明の一態様に係る照明設定支援プログラムは、コンピュータに、色温度又は明るさの少なくとも一方が可変である複数の照明器具を含む店舗用照明装置200の、ユーザによる照明態様の設定を支援する方法であって、前記店舗用照明装置200が設置される店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得し、前記輪郭上の範囲であって、前記空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得し、前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得し、前記空間情報、前記通光情報、及び前記設備情報に基づいて、前記複数の照明器具のうち、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を演出照明器具として特定し、前記演出照明器具を、前記空間情報及び前記設備情報を示す店舗空間画像を用いて前記ユーザに示す方法を実行させる。
上記の店舗用照明装置200のユーザは、このプログラムがインストールされた情報端末機器を用いることで照明を用いた店舗の演出に関する知識や経験がなくても、店舗の空間の形状、大きさ、間口の位置及び大きさ、照明器具の配置等の店舗の構成に関する情報を用意してこの情報端末機器に入力すれば、店舗の外の通行人の目を惹く演出に利用可能な演出照明器具を知ることができる。
10 照明システム
100 照明設定支援装置
111 空間情報取得部
112 通光情報取得部
113 設備情報取得部
114 寸法情報取得部
115 演出照明器具特定部
116 照明モード定義管理部
150 入力部
160 表示部
170 画像取得部
200 店舗用照明装置
100 照明設定支援装置
111 空間情報取得部
112 通光情報取得部
113 設備情報取得部
114 寸法情報取得部
115 演出照明器具特定部
116 照明モード定義管理部
150 入力部
160 表示部
170 画像取得部
200 店舗用照明装置
Claims (14)
- 出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方を制御によって変えることができる複数の照明器具を含む店舗用照明装置の照明態様のユーザによる設定を支援する照明設定支援装置であって、
前記ユーザによる入力を受け付ける入力部と、
前記店舗用照明装置が設置される店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得する空間情報取得部と、
前記輪郭上の範囲であって、前記空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得する通光情報取得部と、
前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得する設備情報取得部と、
前記空間情報、前記通光情報、及び前記設備情報に基づいて、前記複数の照明器具のうち、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を、演出照明器具として特定する演出照明器具特定部と、
前記演出照明器具を、前記空間情報及び前記設備情報を示す店舗空間画像を用いて前記ユーザに示す表示部とを備える、
照明設定支援装置。 - 出射光の色温度、明るさ、色温度の変化、及び明るさの変化の少なくとも1つに関する設定で定義される前記演出照明器具の動作を示す照明モード定義を管理する照明モード定義管理部をさらに備え、
前記照明モード定義管理部は、前記照明モード定義が前記演出照明器具に適用された前記店舗用照明装置の照明態様を、前記店舗空間画像を用いたシミュレーションとして前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の照明設定支援装置。 - 前記照明設定支援装置と前記店舗用照明装置とは通信可能であり、
前記入力部によって受け付けられたユーザの指示に基づいて、前記照明モード定義の少なくとも一部を示すデータ、及び前記データに示される照明モード定義に従った動作の実行に関する命令を前記店舗用照明装置へ送信する、
請求項2に記載の照明設定支援装置。 - 前記照明モード定義管理部は、前記演出照明器具の異なる動作を示す複数の前記照明モード定義を管理し、
前記複数の照明モード定義を、ユーザによる選択が可能な態様で前記表示部に表示させ、
前記複数の照明モード定義から前記ユーザによって選択された照明モード定義を、前記演出照明器具に適用される照明モード定義として用いる、
請求項2又は3に記載の照明設定支援装置。 - 前記照明モード定義管理部は、前記ユーザによる前記入力部への入力に応じて、前記演出照明器具に適用される前記照明モード定義に示される動作を変更することができる、
請求項2から4のいずれか1項に記載の照明設定支援装置。 - 前記演出照明器具は、前記店舗空間の外において、前記通光範囲を横切るように通行する人から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具であり、
前記複数の照明モード定義の少なくとも1つでは、前記演出照明器具の出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方が、1秒以上10秒以下の所定の時間が経過するたびに変化する動作が示されている、
請求項4又は5に記載の照明設定支援装置。 - 前記複数の照明器具は色温度を制御によって変えることができ、
前記少なくとも1つの照明モード定義では、前記複数の照明器具のうち照射領域が隣り合う照明器具の出射光の色温度差が500K以内である範囲で前記演出照明器具の出射光の色温度が変化する動作が示されている、
請求項6に記載の照明設定支援装置。 - 前記空間情報、前記設備情報、及び前記通光情報の少なくとも1つは、前記店舗の設計図面の画像データに基づいて取得される、
請求項1から7のいずれか1項に記載の照明設定支援装置。 - 撮像素子を含む画像取得部をさらに備え、
前記店舗の設計図面の画像データは、前記画像取得部を用いる前記店舗の設計図面の撮影によって取得される
請求項8に記載の照明設定支援装置。 - 前記空間情報、前記設備情報、又は前記通光情報は、前記ユーザによる入力に基づいて取得される、
請求項1から9のいずれか1項に記載の照明設定支援装置。 - 前記入力部はタッチパネルを含む、
請求項1から10のいずれか1項に記載の照明設定支援装置。 - 前記輪郭及び前記通光範囲の寸法を示す寸法情報を、前記店舗の設計図面の画像データ又は前記ユーザによる入力に基づいて取得する寸法情報取得部をさらに備え、
前記演出照明器具特定部は、前記寸法情報にさらに基づいて前記演出照明器具を特定する、
請求項1から11のいずれか1項に記載の照明設定支援装置。 - 出射光の明るさ及び色温度の少なくとも一方を制御によって変えることができる複数の照明器具を含む店舗用照明装置と、
前記店舗用照明装置の照明態様のユーザによる設定を支援する、請求項1から12のいずれか1項に記載の照明設定支援装置とを備える、
照明システム。 - コンピュータに、
色温度又は明るさの少なくとも一方が可変である複数の照明器具を含む店舗用照明装置の、ユーザによる照明態様の設定を支援する方法であって、
前記店舗用照明装置が設置される店舗が占める空間の輪郭を示す空間情報を取得し、
前記輪郭上の範囲であって、前記空間の中から外へ光が通過可能な範囲である通光範囲を示す通光情報を取得し、
前記空間における前記複数の照明器具の配置及び光出射方向の情報を少なくとも含む設備情報を取得し、
前記空間情報、前記通光情報、及び前記設備情報に基づいて、前記複数の照明器具のうち、前記空間の外から前記通光範囲を通して視認が可能な光を出射する照明器具を演出照明器具として特定し、
前記演出照明器具を、前記空間情報及び前記設備情報を示す店舗空間画像を用いて前記ユーザに示す方法を実行させる、
照明設定支援プログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016023173A JP2017142964A (ja) | 2016-02-09 | 2016-02-09 | 照明設定支援装置、照明設定支援プログラム、及び照明システム |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016023173A JP2017142964A (ja) | 2016-02-09 | 2016-02-09 | 照明設定支援装置、照明設定支援プログラム、及び照明システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017142964A true JP2017142964A (ja) | 2017-08-17 |
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ID=59627352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2016023173A Pending JP2017142964A (ja) | 2016-02-09 | 2016-02-09 | 照明設定支援装置、照明設定支援プログラム、及び照明システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2017142964A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2025517150A (ja) * | 2022-05-10 | 2025-06-03 | シグニファイ ホールディング ビー ヴィ | 照明制御システムのコミッショニング中に制御モードを選択するための方法 |
-
2016
- 2016-02-09 JP JP2016023173A patent/JP2017142964A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2025517150A (ja) * | 2022-05-10 | 2025-06-03 | シグニファイ ホールディング ビー ヴィ | 照明制御システムのコミッショニング中に制御モードを選択するための方法 |
| JP7767650B2 (ja) | 2022-05-10 | 2025-11-11 | シグニファイ ホールディング ビー ヴィ | 照明制御システムのコミッショニング中に制御モードを選択するための方法 |
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