JP2017145577A - 型枠浮かし支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】立上り壁部構築用のコンクリート型枠のような浮かし型枠の下端を、床版構築用のコンクリート打設空間内から立上り壁構築用のコンクリート打設空間内に向かって配筋されている縦筋を利用して支持させるための型枠浮かし支持具を提案する。
【解決手段】鉄筋2への取付け部6と、この取付け部6から水平に連設された型枠支持用アーム7と、この型枠支持用アーム7に設けられた型枠支持部9とから成る型枠浮かし支持具1であって、型枠支持用アーム7は、取付け部6から板面が上下垂直向きとなるように連設された帯状板8から成り、型枠支持部9は、帯状板8の上側辺を片側へ斜めに折曲させた折曲側辺部8aで構成され、支持する型枠5の下端面が、帯状板8の折曲側辺部8aの端面両出隅角の上側になる出隅角8bに線接触の状態で支持される構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、床版から垂直に立ち上がる立上り壁を構築する際に使用される立上り壁用コンクリート型枠を、床版構築空間の上側に浮かせて支持するための型枠浮かし支持具に関するものである。
床版と、この床版から垂直に立ち上がる立上り壁とを構築する場合、床版との間の入隅部上に配置される立上り壁用コンクリート型枠は、床版構築空間の上側に浮かせて支持しなければならない。このような場合には、特許文献1に記載されるように、床版構築空間内から立上り壁構築空間内にわたって配置される上下方向の縦筋に片持ち状に取り付けて、立上り壁用コンクリート型枠の下端を支持する型枠浮かし支持具が使用される。この特許文献1に記載の型枠浮かし支持具は、鉄筋への取付け部と、この取付け部から水平に連設された型枠支持用アームと、この型枠支持用アームに設けられた型枠支持部とから成る型枠浮かし支持具であって、前記型枠支持部は、上端が下端より大径の合成樹脂製のコーンと、このコーンの下端から垂直下方に突出する螺軸、及び前記型枠支持用アーム側に設けられて、前記螺軸の下端部を螺合連結させる上下方向のネジ孔から構成されていた。
特開2012−007326号公報
特許文献1に記載された従来の型枠浮かし支持具の構成では、型枠支持用アームとは別に、合成樹脂製のコーンと、このコーンの下端から垂直下方に突出する螺軸、及びこの螺軸を螺合連結させるために前記型枠支持用アームに設けられた上下方向のネジ孔が必要であり、実施コストが高くつくものであった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる型枠浮かし支持具を提案するものであって、第一の本発明に係る型枠浮かし支持具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、鉄筋(2)への取付け部(6)と、この取付け部(6)から水平に連設された型枠支持用アーム(7)と、この型枠支持用アーム(7)に設けられた型枠支持部(9)とから成る型枠浮かし支持具(1)であって、前記型枠支持用アーム(7)は、前記取付け部(6)から板面が上下垂直向きとなるように連設された帯状板(8)から成り、前記型枠支持部(9)は、前記帯状板(8)の上側辺を片側へ斜めに折曲させた折曲側辺部(8a)で構成され、支持する型枠(5)の下端面が、前記帯状板(8)の折曲側辺部(8a)の端面両出隅角の上側になる出隅角(8b)に線接触の状態で支持される構成になっている。
又、第二の本発明に係る型枠浮かし支持具は、鉄筋(2)への取付け部(6)と、この取付け部(6)から水平に連設された型枠支持用アーム(7)と、この型枠支持用アーム(7)に設けられた型枠支持部(9)とから成る型枠浮かし支持具(1)であって、前記型枠支持用アーム(7)は、前記取付け部(6)から板面が上下垂直向きとなるように連設された帯状板(8)から成り、前記型枠支持部(9)は、前記帯状板(8)の上側辺の、この帯状板(8)の長さ方向適当間隔おきに並ぶ山部(12)が形成された凹凸上側辺部(13)で構成され、支持する型枠(5)の下端面が、前記帯状板(8)の凹凸上側辺部(13)の複数の山部(12)の尖端(12a)によって支持される構成になっている。
上記本発明の構成によれば、浮かし型枠を支持する型枠支持部は、取付け部から水平に連設された型枠支持用アームを構成する帯状板の上側辺そのもので構成され、従来のように、合成樹脂製のコーン、このコーンの下端から垂直下方に突出する螺軸、及びこの螺軸を螺合連結させるために前記帯状板に設けられた上下方向のネジ孔などが一切不要であり、非常に安価に実施することが出来る。しかも、板面が上下方向の帯状板の上側辺は、板厚が薄いものであるとしても、平坦な端面が存在するので、この平坦な端面で浮かし型枠を支持させたのでは、仕上がった床版の表面に、前記帯状板の平坦な端面が帯状に露出することになり、非常に目立ちやすいし、この帯状露出面とコンクリート面との境界からコンクリートが剥がれ易いが、本発明の構成では、極細い線か又は点状に帯状板が露出することになるので、非常に目立ち難いし、コンクリートの剥がれ易さも改善される。
上記本発明を実施する場合、具体的には、前記型枠支持部(9)は、前記帯状板(8)の全長にわたって形成するのが望ましい。この構成によれば、型枠支持用アーム(帯状板)の全長域の何れの箇所でも浮かし型枠を支持させることが出来、従来のように、浮かし型枠の支持位置に応じて型枠支持部の位置を、縦筋に対する遠近方向に調整する必要も無くなり、作業性が向上する。又、第一発明の実施に際しては、使用する帯状板として板厚の薄い板材を使用して、軽量化とコストダウンを図っても、型枠支持用アームそのものの曲げ強度を高めることが出来る。
又、前記取付け部(6)は、上下反転させることにより、上下方向の縦筋(2)に対し左右何れ側からも嵌合可能な嵌合部材(10)と、この嵌合部材(10)内に嵌合した前記縦筋(2)を押圧固定する締結用ボルト(11)とから構成し、前記型枠支持用アーム(7)は、前記嵌合部材(10)から、板面が上下垂直向きとなるように一体に連設された帯状板(8)から構成し、前記型枠支持部(9)は、前記帯状板(8)の上下両側辺に設けることが出来る。この構成によれば、この型枠浮かし支持具を取り付けようとする縦筋の周囲の状況によって、当該縦筋に型枠浮かし支持具を左右何れ側からでも取り付けることが出来る。
上記のように、前記取付け部(6)を、上下方向の縦筋(2)に対し横から嵌合可能な嵌合部材(10)と、この嵌合部材(10)内に嵌合した前記縦筋(2)を押圧固定する締結用ボルト(11)とから構成し、前記型枠支持用アーム(7)は、前記嵌合部材(10)から、板面が上下垂直向きとなるように一体に連設された帯状板(8)から構成する場合は、前記嵌合部材(10)の、前記縦筋(2)に外嵌当接する、平面形状がV字形に凹入する縦筋受け部(10a)を、前記型枠支持用アーム(7)を構成する帯状板(8)の上下巾よりも上下方向高さを大きくし、前記嵌合部材(10)の、前記帯状板(8)と前記縦筋受け部(10a)との間の上側縁(10f)は、前記帯状板(8)の型枠支持部(9)における型枠支持高さと同一高さにするのが望ましい。この構成によれば、前記嵌合部材の前記縦筋に外嵌当接する縦筋受け部の高さが、前記型枠支持用アームを構成する帯状板の上下巾と等しい構成と比較して、前記型枠支持用アームを構成する帯状板の上下巾は必要最小限に抑えながら、前記嵌合部材の前記縦筋に当接する縦筋受け部には十分な高さを持たせて、縦筋に対する取付け状態での安定性と強度を高めることが出来る。しかも、前記嵌合部材の、縦筋に外嵌当接する縦筋受け部に隣接する部分の上側辺を参照して、縦筋に対する取付け高さを、支持する型枠の下端高さに対応した高さに容易に合わせることが出来る。
更に、前記型枠支持用アーム(7)の前記型枠支持部(9)となる箇所には、当該型枠支持部(9)における型枠支持高さよりも低い位置で上下方向に貫通する軸杆挿通孔(17)を設け、この軸杆挿通孔(17)に差し込み可能な軸杆(16)の上端部に合成樹脂製コーン(15)を着脱自在に螺嵌し、このコーン(15)の下端から突出する前記軸杆(16)を前記軸杆挿通孔(17)に差し込んだとき、前記コーン(15)の下端が、前記型枠支持部(9)で支持されるように構成することが出来る。この構成によれば、線状又は点状といえども、金属製の帯状板がコンクリート表面に露出することが許されず、必ず一定のコンクリート被り厚さを確保しなければならないような現場では、前記合成樹脂製コーンの下端から突出する前記軸杆を前記軸杆挿通孔に差し込んで、前記合成樹脂製のコーンで浮かし型枠を支持させるように使用することが出来る。この場合、前記合成樹脂製のコーンが型枠支持用アーム(帯状板)の上側辺で直接支持されるものであり、従来のように、前記コーンを支持する螺軸が型枠支持用アームとの間に存在する構成と比較して、コーンを安定良く且つ支持強度の高い状態で支持させることが出来る。
図1Aは、本発明一実施例に係る型枠浮かし支持具の使用状態を示す一部縦断側面図、図1Bは、同横断平面図、図1Cは、型枠支持用アームの浮かし型枠支持状態を示す拡大縦断面図である。 図2Aは、型枠浮かし支持具の平面図、図2Bは、同型枠浮かし支持具の背面図である。 図3Aは、型枠浮かし支持具の本体の第一変形例を示す正面図、図3Bは、前記本体の第二変形例を示す正面図、図3Cは、図3BのX-X線拡大断面図である。 図4Aは、型枠浮かし支持具の本体の第三変形例を示す平面図、図4Bは、同変形例の型枠浮かし支持具の本体とコーンとを別々に示す一部縦断正面図である。 図5Aは、上記第三変形例の使用状態を示す要部拡大正面図、図5Bは、図5Aの縦断側面図である。
図1において、1は型枠浮かし支持具、2は、床版構築用のコンクリート打設空間3内から立上り壁構築用のコンクリート打設空間4内にわたって配設された上下方向の縦筋、5は、型枠浮かし支持具1によって支持された立上り壁構築用のコンクリート型枠5(以下、浮かし型枠と称する)である。
以下、型枠浮かし支持具1の具体構造を、図2及び図3に基づいて説明すると、型枠浮かし支持具1は、1枚の鉄板からプレス加工によって構成されたもので、縦筋2への取付け部6と、この取付け部6から水平に連設された型枠支持用アーム7から構成されている。取付け部6は、上下反転させることにより、縦筋2に対し左右何れ側からも嵌合させることが出来る嵌合部材10と、この嵌合部材10内に嵌合した縦筋2を押圧固定する締結用ボルト11とから構成されている。嵌合部材10は、縦筋2に外嵌当接する、平面形状がV字形に凹入する縦筋受け部10aと、この縦筋受け部10aの一端から連設されて、当該縦筋受け部10aに対面する板部10bとから成り、この板部10bに、前記締結用ボルト11が、縦筋受け部10aに対する遠近方向に螺合貫通する貫通ネジ孔10cが設けられている。前記嵌合部材10には、その全域にわたって外側に突曲する補強用リブ10dが一体形成されている。型枠支持用アーム7は、嵌合部材10の板部10bの遊端から、板面が上下垂直向きとなるように、縦筋受け部10aから遠ざかる方向に一体に折曲連設された帯状板8から構成され、この帯状板8の上側辺が型枠支持部9となっている。
前記嵌合部材10は、板部10bの遊端から縦筋受け部10aまでの上下巾よりも、縦筋受け部10aの上下巾が大きくなった、締結用ボルト11の軸心に対し上下対称形状のものであって、貫通ネジ孔10cが、補強用リブ10d内に入り込むバーリング加工を伴っている関係で、補強用リブ10dの上下両側の板巾の不足を補うために、板部10bの上下両側辺には、貫通ネジ孔10cの上下両側において円弧形突出部10eが設けられている。型枠支持用アーム7を構成する帯状板8は、嵌合部材10の縦筋受け部10aを除く部分の上下巾よりも更にその上下巾が狭くなったもので、その上側縁と、嵌合部材10の縦筋受け部10aを除く部分の上側縁10fとは同一高さで連続している。従って、型枠支持用アーム7を構成する帯状板8は、嵌合部材10の上下巾の中心より上側に偏っていることになる。
型枠支持部9は、帯状板8の上側辺をその全長域にわたって片側へ斜めに折曲した折曲上側辺8aで構成され、図1Cに示すように、支持する浮かし型枠5の下端面が、前記折曲上側辺8aの端面両出隅角の上側になる出隅角8bに線接触の状態で支持されるように構成している。図示の実施例では、帯状板8の下側辺も、その全長域にわたって前記折曲側辺部8aと同一側へ斜めに折曲した折曲下側辺8cとなっている。
上記構成の型枠浮かし支持具1は、型枠支持用アーム7が縦筋2に対し浮かし型枠5が配置される側へ突出するように、取付け部6の嵌合部材10を縦筋2に横から嵌合し、縦筋2に嵌合部材10の縦筋受け部10aを外嵌させた状態で、締結用ボルト11を捻じ込んで、この締結用ボルト11の先端と嵌合部材10の縦筋受け部10aとの間で縦筋2を挟み込むことにより、縦筋2の所定高さに取り付けられるものであるが、その縦筋2に対する型枠浮かし支持具1の取付け高さは、浮かし型枠5の下端高さで縦筋2に目印線を印しておき、嵌合部材10の、縦筋受け部10aを除く部分の上側縁10fを前記目印線に合わせることによって決めることが出来る。この後、浮かし型枠5を、型枠支持用アーム7の型枠支持部9となっている折曲上側辺8a上に載置支持させる。この結果、浮かし型枠5の下端面が、折曲上側辺8aの端面両出隅角の上側になる出隅角8bに線接触の状態で支持される。尚、嵌合部材10の縦筋受け部10aを除く部分の上側縁10fと同一高さにあった帯状板8の上側辺は、片側への斜めの折曲によって若干低くなっているので、厳密には、嵌合部材10の上側縁10fと同一高さで縦筋2に印された目印線の高さは、浮かし型枠5の下端面が当接する折曲上側辺8aの出隅角8bの高さより僅かに高くなるが、実用上は全く問題無い。
床版構築用のコンクリート打設空間3及び立上り壁構築用のコンクリート打設空間4内に配筋してコンクリートを打設し、所定期間の養生後に浮かし型枠5を解体除去するのであるが、浮かし型枠5の下端面と同一レベルに表面が仕上げられる床版の表面には、浮かし型枠5の下端面相当位置に、型枠支持用アーム7の型枠支持部9における折曲上側辺8aの出隅角8bが線状に露出することになるが、殆ど目立たない。
尚、縦筋2の周囲の状況によって、帯状板8の上側辺の型枠支持部9が下になる向きに嵌合部材10を縦筋2に取り付けた場合であっても、上側になった帯状板8の折曲下側辺8cも、構造は、型枠支持部9となる折曲上側辺8aと同一であるから、浮かし型枠5を型枠支持部9となる折曲上側辺8aで支持する場合と全く変わりなく、帯状板8の折曲下側辺8cの上側になる出隅角8d(図1C参照)によって浮かし型枠5を支持させることが出来るが、このような使用方法が想定される場合は、図3Aに示すように、前記帯状板8の上下巾を嵌合部材10の縦筋受け部10aを除く部分の上下巾と等しくし、嵌合部材10の板部10bをそのまま延長させて折曲することにより、型枠支持用アーム7を構成させることが望ましい。この構成では、帯状板8の折曲下側辺8cの出隅角8dと、嵌合部材10の縦筋受け部10aを除く部分の下側縁10gとが略同一高さで連続することになるので、型枠浮かし支持具1を上下反転させて、縦筋2に対し嵌合部材10を反対側から嵌合させて使用した場合も、縦筋2に対する型枠浮かし支持具1の取付け高さの決定などを同じように行うことが出来る。
又、型枠支持部9を、帯状板8の側辺を片側へ斜めに折曲させて構成するのではなく、図3Bに示すように、板面全体が平坦な帯状板8の上側辺に、この帯状板8の長さ方向適当間隔おきに並ぶ山部12が形成された凹凸上側辺部13を構成して、型枠支持部9とすることも出来る。この場合は、支持される浮かし型枠5の下端面が、前記凹凸上側辺部13の複数の山部12の尖端12aによって支持されることになる。尚、この場合も、型枠支持部9となる凹凸上側辺部13を、帯状板8の側辺の全長域にわたって構成することが出来るし、帯状板8の下側辺にも、前記凹凸上側辺部13と同一の凹凸下側辺部14を構成することが出来る。
以上に示した型枠浮かし支持具1は、型枠支持用アーム7に対するコンクリートの被りを確保する必要のない場合に活用出来るものであるが、型枠支持用アーム7に対するコンクリートの被りを確保しなければならない場合にも活用出来るように、次のように構成することが出来る。即ち、図4〜図5に示すように、上端が下端より大径の裁頭円錐形の合成樹脂製のコーン15と、所定長さの螺軸から成る軸杆16と、型枠支持用アーム7に設けられた上下方向の軸杆差込み孔17とが追加される。コーン15は、その中心部に、上下方向に貫通する貫通ネジ孔15aを形成する金属製の円筒形インサート15bが埋設されたもので、前記軸杆16の上端螺軸部16aが貫通ネジ孔15aに下端側から着脱自在に螺嵌連結されている。このとき、コーン15の下端から突出する軸杆16の下端突出部16bの長さを一定にするため、所定長さの軸杆16の上端一定領域にのみネジ溝を加工して、このネジ溝が加工された一定長さの上端螺軸部16aだけを貫通ネジ孔15a内に螺入出来るようにしても良いが、図示のように全長にわたってネジ溝が加工された螺軸を軸杆16として使用するときは、貫通ネジ孔15a内に螺嵌させる一定長さの上端螺軸部16aの下端位置に、それ以上の貫通ネジ孔15a内への螺入を阻止するための、ネジ溝を一部分加圧変形させたカシメ部16cを設けておくのが望ましい。
軸杆16のコーン15の下端から突出する下端突出部16bは、型枠支持用アーム7の側部に上下方向に貫通するように設けられた前記軸杆差し込み孔17に上から差し込まれる。軸杆差し込み孔17は、型枠支持用アーム7を構成する帯状板8に、その長さ方向に沿って設けられた上下2本の切込みの間の板部を、折曲上下両側辺8a,8cの折曲している側に突曲させた、帯状板8の上下巾の中心に位置する突曲板部17aの内側で構成されている。前記軸杆16の下端突出部16bは、帯状板8の上下巾とほぼ等しい長さになっており、この軸杆16の下端突出部16bを軸杆差し込み孔17に上から下向きに差し込んで、コーン15の下端を型枠支持用アーム7(帯状板8)の折曲上側辺8a又は折曲下側辺8cに支持させたとき、当該軸杆16の下端突出部16bは、帯状板8の折曲上下両側辺8a,8cの出隅角8b,8dに隣接するように構成している。
尚、この実施例は、図3A又は図3Bに示す実施例の型枠支持用アーム7と組み合わせることも出来る。又、軸杆差し込み孔17としては、帯状板8の側面に溶接などにより固着した筒状体の上下方向の中央貫通孔や、帯状板8の側面に溶接などにより固着した長尺ナットの上下方向の中央貫通ネジ孔で構成することも可能である。長尺ナットを利用するときは、コーン15の下端から突出する軸杆16の下端突出部16bが螺軸である場合に、コーン15の取付けをネジ嵌合により強固に行える。
上記のコーン15を使用する場合、型枠支持用アーム7の軸杆差し込み孔17に、コーン15の下端から突出する軸杆16の下端突出部16bを上から下向きに差し込んで、コーン15の下端を、型枠支持用アーム7(帯状板8)の上側縁(折曲上下両側辺8a,8cの出隅角8b,8dの内、上側になる出隅角)に載置支持させた状態で使用される。この場合、縦筋2に対する型枠浮かし支持具1の取付け高さは、浮かし型枠5の下端高さからコーン15の高さ分を差し引いた高さで、縦筋2に目印線を印しておき、嵌合部材10の、縦筋受け部10aを除く部分の上下両側縁10f,10gの内、上側になる側縁を前記目印線に合わせることによって決めることが出来る。又、縦筋2に型枠浮かし支持具1を取り付けるとき、締結用ボルト11を完全に締め付ける前に、縦筋2に対する型枠支持用アーム9の向きを調整して、浮かし型枠5の真下位置にコーン15を位置させる。
上記のコーン15を併用するときは、床版構築用のコンクリート打設空間3及び立上り壁構築用のコンクリート打設空間4内に配筋してコンクリートを打設し、所定期間の養生後に浮かし型枠5を解体除去することによって構築される床版の表面には、浮かし型枠5の下端面相当位置にコーン15の上端が露出しているので、このコーン15を、軸杆16の上端螺軸部16aに対するネジ戻し方向に回転操作して軸杆16から除去すれば、床版の表面に、コーン15の除去跡である裁頭円錐形の、底面から軸杆16の上端螺軸部16aが突出している凹部が残ることになる。この凹部内にモルタルを充填して塞ぐことにより、床版の表面の仕上げが完了する。このようにして構築した床版には、金属板から成る型枠支持用アーム7(帯状板8)に対して、コーン15の高さ分だけのコンクリートの被り厚さが確保される。
図示省略しているが、型枠支持用アーム7には、軸杆差し込み孔17を帯状板8の長さ方向適当間隔おきに複数設けて、使用状態でのコーン15と縦筋2との間の間隔を複数段に変更出来るように構成することも出来る。
本発明の型枠浮かし支持具は、床版と、この床版から立ち上がる立上り壁部とを一体に構築する場合に、当該立上り壁部構築用のコンクリート型枠の下端を、床版構築用のコンクリート打設空間内から立上り壁構築用のコンクリート打設空間内に向かって配筋されている縦筋に支持させる手段として活用出来る。
1 型枠浮かし支持具
2 縦筋
3 床版構築用のコンクリート打設空間
4 立上り壁構築用のコンクリート打設空間
5 立上り壁構築用のコンクリート型枠(浮かし型枠)
6 取付け部
7 型枠支持用アーム
8 帯状板
8a 折曲上側辺
8b,8d 出隅角
8c 折曲下側辺
9 型枠支持部
10 嵌合部材
10a 縦筋受け部
10b 板部
10c 貫通ネジ孔
10d 補強用リブ
10e 円弧形突出部
10f 上側縁
10g 下側縁
11 締結用ボルト
12 山部
12a 尖端
13 凹凸上側辺部
14 凹凸下側辺部
15 合成樹脂製のコーン
16 軸杆
17 軸杆差込み孔
17a 突曲板部

Claims (6)

  1. 鉄筋への取付け部と、この取付け部から水平に連設された型枠支持用アームと、この型枠支持用アームに設けられた型枠支持部とから成る型枠浮かし支持具であって、前記型枠支持用アームは、前記取付け部から板面が上下垂直向きとなるように連設された帯状板から成り、前記型枠支持部は、前記帯状板の上側辺を片側へ斜めに折曲させた折曲側辺部で構成され、支持する型枠の下端面が、前記帯状板の折曲側辺部の端面両出隅角の上側になる出隅角に線接触の状態で支持される、型枠浮かし支持具。
  2. 鉄筋への取付け部と、この取付け部から水平に連設された型枠支持用アームと、この型枠支持用アームに設けられた型枠支持部とから成る型枠浮かし支持具であって、前記型枠支持用アームは、前記取付け部から板面が上下垂直向きとなるように連設された帯状板から成り、前記型枠支持部は、前記帯状板の上側辺の、この帯状板の長さ方向適当間隔おきに並ぶ山部が形成された凹凸上側辺部で構成され、支持する型枠の下端面が、前記帯状板の凹凸上側辺部の複数の山部の尖端によって支持される、型枠浮かし支持具。
  3. 前記型枠支持部は、前記帯状板の全長にわたって形成されている、請求項1又は2に記載の型枠浮かし支持具。
  4. 前記取付け部は、上下反転させることにより、上下方向の縦筋に対し左右何れ側からも嵌合可能な嵌合部材と、この嵌合部材内に嵌合した前記縦筋を押圧固定する締結用ボルトとから成り、前記型枠支持用アームは、前記嵌合部材から、板面が上下垂直向きとなるように一体に連設された帯状板から成り、前記型枠支持部は、前記帯状板の上下両側辺に設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の型枠浮かし支持具。
  5. 前記取付け部は、上下方向の縦筋に対し横から嵌合可能な嵌合部材と、この嵌合部材内に嵌合した前記縦筋を押圧固定する締結用ボルトとから成り、前記型枠支持用アームは、前記嵌合部材から、板面が上下垂直向きとなるように一体に連設された帯状板から成り、前記嵌合部材の、前記縦筋に外嵌当接する、平面形状がV字形に凹入する縦筋受け部は、前記型枠支持用アームを構成する帯状板の上下巾よりも上下方向高さが大きく、前記嵌合部材の、前記帯状板と前記縦筋受け部との間の上側縁は、前記帯状板の型枠支持部における型枠支持高さと同一高さになっている、請求項1〜4の何れか1項に記載の型枠浮かし支持具。
  6. 前記型枠支持用アームの前記型枠支持部となる箇所には、当該型枠支持部における型枠支持高さよりも低い位置で上下方向に貫通する軸杆挿通孔が設けられ、この軸杆挿通孔に差し込み可能な軸杆の上端部に合成樹脂製コーンが着脱自在に螺嵌され、このコーンの下端から突出する前記軸杆を前記軸杆挿通孔に差し込んだとき、前記コーンの下端が、前記型枠支持部で支持される、請求項1〜5の何れか1項に記載の型枠浮かし支持具。
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