JP2017146267A - 非接触型検電器 - Google Patents
非接触型検電器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017146267A JP2017146267A JP2016030049A JP2016030049A JP2017146267A JP 2017146267 A JP2017146267 A JP 2017146267A JP 2016030049 A JP2016030049 A JP 2016030049A JP 2016030049 A JP2016030049 A JP 2016030049A JP 2017146267 A JP2017146267 A JP 2017146267A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- detection electrode
- detection
- voltage
- charging
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Abstract
Description
本発明者らは、先に、直流式電気鉄道の「き電回路」を検出対象とする非接触型の検電器の開発を行った(非特許文献1を参照)。「き電回路」には1500Vなど高い直流電圧が印加される。この非接触型検電器は、静電誘導により帯電する検出用電極と、検出用電極に伝送路を介して接続された可変容量手段と、可変容量手段の容量を周期的に変化させる発振器とを有する。そして、検出用電極を充電部(例えば架線)に向け、可変容量手段の容量を周期的に変化させることで、検出用電極の帯電状態に応じて振幅が変化する交流信号を生成し、この交流信号の振幅に基づいて充電部の充電状態を判定する。
そこで、本発明者らは、先に開発した「き電回路」を検出対象とする直流用の非接触型検電器を用いて、直流100Vのような低圧の直流電圧が印加される充電部の充電状態を、非接触で検出できないか検証を行った。しかしながら、このような充電部では、思ったような感度で充電状態を検出することは困難であった。
本発明は、例えば直流100Vのような低圧の電圧が印加される充電部の充電状態を非接触に且つ感度良く検出することができる非接触型検電器を提供することを目的とする。
直流電圧によって充電される充電部の充電状態を非接触で検出する非接触型検電器であって、
静電誘導により帯電する静電アンテナと、
前記静電アンテナの帯電状態を検出する検出回路と、
前記検出回路の検出結果に基づいて前記静電アンテナが近づけられた前記充電部の充電状態を判定する判定部と、
を備え、
前記静電アンテナは、前記検出回路の入力部に導通される第1検出用電極と、前記検出回路の接地電位と導通される第2検出用電極とを有することを特徴としている。
この構成によれば、静電アンテナに、検出回路の入力部に導通される第1検出用電極に加えて、検出回路の接地電位と導通される第2検出用電極が含まれる。よって、検出対象の充電部とその陰極側の配線又は電極に対して、第1検出用電極と第2検出用電極とを適宜に配置することで、静電アンテナに充電部の充電状態を検出可能な大きさの帯電を発生させることができる。これにより、充電部の充電状態を非接触に且つ高感度に検出することができる。また、高感度に検出できることから、検出時に充電部と静電アンテナとの距離を大きくとることができ、両者が接触して正常な回路動作が阻害されるという課題を回避できる。
前記第1検出用電極の前記平面形状部と前記第2検出用電極の前記平面形状部とは、長手方向に見てV字形状となるように、互いの長辺部が近接し、互いのもう一方の長辺部が離間しているとよい。
この構成によれば、検出対象の充電部として陽極側の電線路があり、この電線路と陰極側の電線路とが離間して配置されている場合に、これら2つの電線路の間に第1検出用電極と第2検出用電極とを挿入するように配置することができる。このような配置により、充電部に直流電圧が印加されている場合に、静電アンテナに検出可能な大きさの帯電を発生させて、その充電状態を高感度に検出することができる。
前記第1検出用電極の前記平面形状部と前記第2検出用電極の前記平面形状部とは、前記充電部を双方の間へ挿入可能なように離間しているとよい。
この構成によれば、検出対象の充電部として陽極側の電線路があり、この電線路と陰極側の電線路とが近接して配置されている場合に、これら2つの電線路の両側を囲うように第1検出用電極と第2検出用電極とを配置することができる。このような配置により、充電部に直流電圧が印加されている場合に、静電アンテナに検出可能な大きさの帯電を発生させて、その充電状態を高感度に検出することができる。
前記静電アンテナは、
前記第1検出用電極の何れかの前記平面形状部と前記第2検出用電極の何れかの前記平面形状部とが、長手方向に見てV字形状となるように、互いの長辺部が近接し、互いのもう一方の長辺部が離間した第1形態と、
前記第1検出用電極の何れかの前記平面形状部と前記第2検出用電極の何れかの前記平面形状部とが、前記充電部を双方の間へ挿入可能なように離間した第2形態と、
に変形可能に構成されているとよい。
この構成によれば、検出対象の形態が異なる場合(例えば、接近した平行線と離間した平行線)に、対象の形態に応じて、静電アンテナの形態を変えることで、充電部の充電状態を高感度に検出することができる。
前記入力部から電荷を導く第1伝送路と、
前記第1伝送路に接続された第1可変容量手段と、
前記第1可変容量手段の容量を周期的に変化させる発振器と、
を有し、
前記第1可変容量手段の容量の変化により前記静電アンテナの帯電状態に応じて振幅が変化する交流信号を前記第1伝送路に生成し、
前記判定部は、前記交流信号の振幅変化が位相変化に拡大変換された信号の位相に基づいて前記充電部の充電状態を判定するように構成するとよい。
前記第1伝送路と並列に接続される第2伝送路と、
前記第2伝送路に接続されて前記発振器により容量が周期的に変化する第2可変容量手段と、
前記第2伝送路上に接続されて直流成分の信号が伝わるのを阻止する直流阻止フィルタと、
前記第1伝送路に出力される交流信号と前記第2伝送路に出力される交流信号との差を出力する差動増幅器と、
を有し、
前記判定部は、前記差動増幅器の出力と前記第2伝送路に出力される交流信号との位相差に基づいて、前記静電アンテナが近づけられた前記充電部の充電状態を判定するとよい。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態の非接触型検電器を示す構成図である。
本発明の第1実施の形態の非接触型検電器100は、例えば直流100Vのような低圧の直流電圧が印加される充電部(例えばバッテリ電源の電線路など)の充電状態を非接触に検出する装置である。非接触型検電器100は、静電アンテナ120、検出回路110、判定部130、出力部140、および各部に動作電圧を供給する電源部150を備える。
検出回路110は、帯域阻止フィルタとしてのノッチフィルタ115と、ノッチフィルタ115の出力端子側に設けられた一対の可変容量素子116A,116Bと、可変容量素子116A,116Bの容量値を周期的に変化させる発振器117と、可変容量素子116A,116Bの出力電圧(交流信号)の位相差を検出する位相差検出部118とを備える。また、ノッチフィルタ115と可変容量素子116Bとの間には、直流成分を遮断し交流成分のみを通過させるAC結合用の蓄電器(コンデンサ)119Cが設けられている。蓄電器(コンデンサ)119Cと可変容量素子116Bとの接続ノードと、検出回路110の接地電位GND1との間には抵抗器R5が接続され、この抵抗器R5とコンデンサCとによって直流阻止フィルタが構成されている。
さらに、可変容量素子116A,116Bと位相差検出部118の2つの入力端子の間には、それぞれ交流結合用の蓄電器119A,119Bが接続されている。
図2に示すように、可変容量素子116A,116Bとしては、例えばMOS電界効果トランジスタのゲート容量(ゲート電極−半導体基板間の容量)を適用できる。MOS電界効果トランジスタのソース端子を基準電位点に接続し、ドレイン端子に発振器117で生成された電圧(サイン波)を印加することで、ゲート容量の容量値を変化させることができる。なお、MOS電界効果トランジスタの代わりにバラクタダイオードなど他の素子や回路を使用しても良い。
発振器117は、所定の周波数のサイン波(正弦波)を生成する。所定の周波数としては、商用交流電源の周波数(50Hzまたは60Hz)やその整数倍の周波数の影響を受けにくい周波数を選択するのが望ましい。
図3は、図1の検出回路の動作原理を説明する図を示す。
先ず、検出用電極に静電誘導された静的な電荷の量を検出することで充電部の充電状態(例えば電線路の停電/活線)を検出する電界検出方式の検電器について説明する。この方式では、検出用電極を充電部に近接した直後は検出用電極に電界の強さに応じた電荷が静電誘導される。しかしながら、検出用電極に接続される実際のアンプの入力インピーダンスは無限大にすることはできず有限の値を持つこととなる。そのため、時間が経過するとリークにより検出用電極から電荷が抜けてしまい、電界の強さを正確に検出することができない。
帯電状態に応じて変化する交流信号を生成して充電部の充電状態を正確に判定するには、ノイズとなるその他の交流成分が検出回路110に混入することを抑制する必要がある。一方、充電部に印加される直流電圧は、例えば商用交流電源などから生成していることが多く、それ故、検出回路110に商用交流電源の周波数成分又はその高調波成分がノイズとして混入する状況が生じやすい。
抵抗分圧器15は、第1伝送路に直列に接続された抵抗R15と、第1伝送路と接地電位線との間に接続された抵抗R16とにより、第1伝送路に出力される交流信号を所定比で分圧する。
抵抗分圧器兼位相差ゼロ点調整要素16は、第2伝送路に直列に接続された抵抗R17と第2伝送路と接地電位線との間に接続された抵抗R18とにより、第2伝送路に出力される交流信号を所定比で分圧する。また、抵抗分圧器兼位相差ゼロ点調整要素16は、第2伝送路と接地電位線との間に直列に接続されたコンデンサC17と可変抵抗R19により、第2伝送路に出力される交流信号に遅延を与えて位相を調整する。
第2伝送路に出力される交流信号の位相は、第1検出用電極121Aおよび第2検出用電極121Bを短絡し誘導電荷がゼロのときに、第1伝送路に出力される交流信号と位相差φがゼロでないゼロ近傍の値になるように調整する。
調整の際には、先ず、第1検出用電極121Aおよび第2検出用電極121Bを短絡し誘導電荷をゼロに保つ。さらに、位相差検出部118の2つの入力に同一振幅同一位相の交流電圧を加える。図2の蓄電器119A,119Bの両方の出力端子を短絡すればよい。ここで、アンプ17A,17Bの一方の電圧利得を調整し差動増幅器17Cの出力Vdifがゼロになるように調整する。利得を調整する代わりに抵抗分圧器15あるいは抵抗分圧器兼位相差ゼロ点調整要素16を構成する抵抗R16、R18の値を調整しても良い。
このような調整方法により、目的の位相差φの調整が達成される。なお、位相の調整は、典型的には、例えば工場出荷前の調整段階で行われるが、検電前の回路リセット時、或いは較正処理の際に行うようにしてもよい。また、位相の調整は、調整装置によって自動的に行われるようにしてもよいし、人手により行ってもよい。
これらの波形図に示すように、一対のアンプ17A,17Bは、一方の可変容量素子116Aの容量の周期的な変化によって生成された交流信号と、他方の可変容量素子116Bの容量の周期的な変化によって生成された交流信号とを増幅して出力する(図7、図8の交流信号Vd1,Vd2)。差動増幅器17Cはアンプ17A,17Bから交流信号Vd1、Vd2を入力して差電圧Vdifを出力する。差電圧Vdifは、交流信号Vd1、Vd2の振幅と位相が完全に一致するとゼロになる。一方、交流信号Vd1、Vd2の振幅と位相の一方又は両方が異なれば差電圧Vdifは交流信号Vd1、Vd2と同じ周波数の交流信号となる。
図2の回路は、第1検出用電極121Aの誘導電荷が位相差φよりも振幅差Δに反映されるような電荷量の範囲において使用される。さらに、素子定数の最適化により、位相差φはゼロより大きいが、非常に小さい値に設定される。このような使用範囲と初期設定により、第1検出用電極121Aの誘導電荷の変化に応じて振幅差Δが僅かに変化すると、この微小な振幅差Δの変化が位相差θの大きな変化に拡大変換されて、出力信号Vxlgのデューティ比を連続的に変える。出力信号Vxlgは、RC一次低域通過フィルタ21によりデューティ比に比例した直流電圧Voutに変換されて、判定部130に出力される。
ここで、図2の回路の動作のうち、交流信号Vd1、Vd2の位相差φが小さくほぼ固定に設定されている場合に、交流信号Vd1、Vd2の振幅差Δの微小な変化が、差電圧Vdifと交流信号Vd2との位相差θの大きな変化に拡大変換される動作原理について説明する。この説明は、静電容量変化型センサーを用いて物理量の変化を位相変化として出力する回路の性質についての説明でもあり、本原理は、ほぼ全ての静電容量変化型センサーを用いる回路に適用できるといってよい。以下では、可変容量素子116A、116Bのことを静電容量変化型センサーと呼んでいる。
ここで、電界Eは検出対象の物理量である。また、静電容量変化型センサー(116A、116B)は一定周波数f[Hz]の交流電圧で能動的に駆動しているのでアクチュエータ、或いは静電式発電機と見なすこともできる。
先ず、差動増幅器17Cの出力である差電圧Vdifは、次式(1)、(1b)のように表わすことができる。
f:静電容量変化型センサーの駆動周波数[Hz]
π:円周率
t:時間[sec]
Vd2:補正側の交流信号[電圧]であり、振幅|Vd2|=1とする。
Vd1:検出側の交流信号[電圧]であり、振幅|Vd1|=1+Δとする。なお、Δは正の値にも負の値にもなるが、Δの増大といった場合には、絶対値|Δ|の増大を意味する。
Δ:検出側の交流信号Vd1の補正側の交流信号Vd2に対する振幅差
φ:検出側の交流信号Vd1の補正側の交流信号Vd2に対する位相差[rad]
Vdif:差動増幅器17Cの出力(差電圧)
A:差動増幅器17Cの電圧利得
α=2・π・f・t
β=φ
”・”(中黒):掛算記号
としている。
また、β=φ<<πであり、cosφ≒1、sinφ≒φと近似できるものとする。
回路はφ<<π[rad]の領域で動作するので、1+Δ−cosφ≒Δと見なしてもよく、これから差電圧Vdifは、次式(1c)のように表わすことができる。
一方、振幅差Δの増大に従い、次式(3)のように、式(1b)の各項の大小が決まる。
先ず、上記の式(1b)から、差電圧Vdifの位相差θと、検出側の交流信号Vd1の補正側の交流信号Vd2に対する振幅差Δとの関係式θ(Δ)を求める。
式(4−1)のように、同じ周波数ωのサイン波とコサイン波とが加算された信号Uは、同じ周波数ωの信号となり、その振幅|U|と位相δは、サイン波の係数Vとコサイン波の係数Wとから、次式(4−2)、(4−3)のように計算できる。
式(5−3)のアークタンジェントの括弧内は、式(1b)のサイン波成分と初期位相差φに依存するコサイン波成分との比を表している。式(5−3)から分かるように、初期設定の位相差φは小さいほど振幅差Δの変化が位相差θに大きく影響することが分かる。
図9と図10では、理論式に基づく結果として、差電圧Vdif(t,Δ)=0(ゼロクロス点)となる位相角θを、位相差φをパラメータとして振幅差Δの関数として描いている。回路シミュレーションの結果は、いわば実際に回路を組み立てての実験結果そのものに近く多くの場合ほぼ実験結果そのものになる。回路シミュレーションの振幅差Δはセンサーに加えた直流電圧であり、検出側の交流電圧Vd1の振幅差Δの変化を間接的に増大させる作用を持つ。一方、理論式の振幅差Δは検出側の交流電圧Vd1の振幅を直接増大させている点が異なる。
そこで、図9と図10の数値計算結果には、式(1b)、(1d)から得られる式(5−3)のθ(Δ)の代わりに、実際の回路に近づけた、補正式(1e)の計算結果を用いている。
横軸Δは回路シミュレーションにおいて電極12Aに加えた電圧である。
図9のVxlgN[φ0.1deg]とVxlgN[φ0.5deg]のプロット線は、回路シミューレータで位相差φ=0.1度と0.5度の場合(パラメータ)をシミュレーションして得た結果であり、ロジック回路19の出力Vxlgの最大値(ロジックレベルH)を1に最小値(ロジックレベルL)を0に規格化して平均値をとった値である。この値は出力Vxlgの最大値の75%から約100%の間で変化している。これは出力Vxlgのデューティ比が75%から約100%に変化したことを表しているとともに位相差θ(Δ)が90度から0度までの間で変化したことを表している。
VdifN[φ0.5deg]のプロット線は、初期(あるいは設定)位相差φ=0.5度の場合で、振幅差Δに対する差電圧Vdifの変化Vdif(Δ)をVxlgNと同じく0〜1の範囲に規格化してプロットして示している。このプロット線は、比較のため振幅差Δをそのまま検出した場合の特性を表わしている。
それに対して、本実施の形態の回路の特性線であるVxlgN[φ0.1又は0.5deg]のプロット線を見ると、振幅差Δ=0.003以下の領域でも感度を有し(勾配を有する)、振幅差Δ=0.003〜0.01の領域では、VdifNのプロット線よりも高い感度が得られることが分かる。
本実施の形態の非接触型検電器のように、直流電圧を非接触で検電する場合、振幅差Δが0.003以下〜0.01(3mV以下〜10mVに相当)のような小さな値となる広い領域で感度が求められる。図9から分かるように、本実施の形態の回路では、このような振幅差Δにおいて必要な感度が得られている。
本発明者が作成した理論式である式(1e)による数値計算は原理の確認程度になる。それは回路の全てを記述していないからであるが、図10の比較結果を見る限り差動増幅器の動作を理論式に記述できている。
判定部130は、AD変換器131と、判別器132とを備える。AD変換器131は、位相差検出部118の出力Voutを周期的にサンプリングして取り込む。判別器132は、位相差検出部118の出力信号Vxlgのデューティ比に基づく直流出力電圧Voutの大きさを判別し、静電アンテナ120の帯電の大きさを表わす判別信号(判定結果)を出力部140へ出力する。このような機能を有する判定部130は、AD変換回路を内蔵したシングルチップマイコンのような1個の半導体集積回路、あるいはAD変換ICや演算機能を有するマイクロプロセッサ、半導体メモリ(ROMやRAM)など複数の半導体集積回路によって構成することができる。本実施の形態においては出力電圧Voutは直流となる。よって、処理能力が要求される比較的高価なCPU(中央演算処理装置)が不要となり、例えば低価格な8〜12bitAD変換回路を内蔵したシングルチップマイコンを用いることが可能となる。よって、非接触型検電器100の部品コストを大幅に削減できる。
図11は、図1の静電アンテナの構造を示す斜視図(A)と正面図(B)である。
静電アンテナ120は、2つの基板123A,123Bと、第1検出用電極121Aおよび第2検出用電極121Bと、検出回路110と電気的に接続されるコネクタ122とを備える。
基板123A,123Bは、共に長方形状の板面を有し、長手方向に見てV字状になるように、互いの長辺部が近接し、もう一方の長辺部がある他端側にかけて互いに離間するよう、固定具124によって連結されている。
第1検出用電極121Aと第2検出用電極121Bとは、例えば長方形状の電極であり、基板123A,123B上にそれぞれ設けられている。
ここで、検出対象の充電部として、陽極と陰極の一対の電線路31A,31Bが互いに離間して配置されていたとする(図11(B)を参照)。このような場合、静電アンテナ120によれば、2本の電線路31A,31Bの間に挟まれるように第1検出用電極121Aと第2検出用電極121Bとを配置することができる。電線路31A,31Bに直流電圧が印加されている場合、2本の電線路31A,31Bの間に比較的に大きな電界が生じるので、図11(B)のような配置により、静電アンテナ120に大きな帯電を発生させることができる。よって、低圧の直流電圧が印加される電線路31A,31Bであっても、この直流電圧を高い感度で検出することができる。
図12は、第1変形例の静電アンテナを示す斜視図(A)と正面図(B)である。
実施の形態の非接触型検電器100は、第1変形例の静電アンテナ220を備えていてもよい。静電アンテナ220は、2つの基板223A,223Bと、第1検出用電極221Aおよび第2検出用電極221Bと、検出回路110と電気的な接続を行うためのコネクタ222とを備える。
基板223A,223Bは、共に一部が屈曲した板形状をしており、一方の基板223Aの平板状の部分と、他方の基板223Bの平板状の部分とが、互いに離間して対向配置されるように固定具224によって連結されている。
コネクタ222は、検出回路110の入力部(図1のノッチフィルタ115の入力端子)を、第1検出用電極221Aに導通させ、検出回路110の接地電位GND1を第2検出用電極221Bに導通させる。
図13は、第2変形例の静電アンテナの第1形態を示す正面図(A)と第2形態を示す正面図(B)である。図13(A),(B)は、静電アンテナ320を長手方向に見たときの図を示している。
実施の形態の非接触型検電器100は、第2変形例の静電アンテナ320を備えていてもよい。第2変形例の静電アンテナ320は、2つの基板323A,323Bと、第1検出用電極321Aおよび第2検出用電極321Bと、2つの基板323A,323Bを角度変更可能に連結するヒンジ324と、検出回路110と電気的に接続されるコネクタ322とを備える。
コネクタ322は、検出回路110の入力部(図1のノッチフィルタ115の入力端子)を、第1検出用電極321Aに導通させ、検出回路110の接地電位GND1を第2検出用電極321Bに導通させる。
第1検出用電極321Aと第2検出用電極321Bとは、基板323A,323Bの屈曲した板面に沿って設けられ、共に第1平面形状部W1と第2平面形状部W2とを有する。
第1形態では、図13(A)に示すように、第1検出用電極321Aの第1平面形状部W1と、第2検出用電極321Bの第1平面形状部W1とが、長手方向に見てV字状の配置となる。このような形態では、2本の電線路31A,31Bが離間して配置されている場合に、これらの間に第1検出用電極321Aと第2検出用電極321Bとを挿入するように配置できる。これにより、図11(B)の場合と同様に、電線路31A,31Bの直流電圧の充電状態を高感度に検出することができる。
さらに、直流阻止フィルタと可変容量素子116Bとが接続される第2伝送路の交流信号を基準に、第1伝送路の交流信号の位相差を判定に用いているので、回路の温度特性や手振れなどの外的要因による位相の変化をキャンセルして正確な判定を行うことができる。
図14は、第2実施の形態の非接触型検電器の検出回路を示す構成である。
第2実施の形態は、図14に示すように、可変容量素子116A,116Bの前段にそれぞれ別個にノッチフィルタ115A,115Bを設けるとともに、ノッチフィルタ115A,115Bと可変容量素子116A,116Bとの間にそれぞれ高抵抗値を有する抵抗器R4a,R4bを接続したものである。また、交流結合手段としての蓄電器(コンデンサ)119Cを、可変容量素子116Bの前段ではなく、ノッチフィルタ115Bの前段に設けている。また、ノッチフィルタ115A,115Bとして、図6に示すような3個接続のものを使用する。それ以外は、図1の検電器と同様である。蓄電器(コンデンサ)119Cの容量値としては、例えば2200pFのような値、また抵抗器R5の抵抗値としては、例えば30MΩのような値を採用できる。
また、2個のノッチフィルタ115A,115Bを用いることで可変容量素子116Aおよび116Bがノッチフィルタに及ぼす影響を軽減できる利点がある。
また、上記実施の形態では、判定部が静電アンテナの帯電の大きさを表わす判別信号を出力する構成としているが、判定部は位相差検出部の検出結果を閾値と比較することで、充電部が直流電圧で充電されているか否かを判定する構成としてもよい。
16 抵抗分圧器兼位相差ゼロ点調整要素
17A,17B アンプ
17C 差動増幅器
18A,18B コンパレータ
19 ロジック回路
21 RC一次低域通過フィルタ
100 非接触型検電器
110 検出回路
116A,116B 可変容量素子
117 発振器
118 位相差検出部
119C 蓄電器(直流阻止フィルタ)
R5 抵抗器(直流阻止フィルタ)
120、220、320 静電アンテナ
121A,221A,321A 第1検出用電極
121B,221B,321B 第2検出用電極
122,222,322 コネクタ
123A,123B,223A,223B,323A,323B 基板
130 判定部
140 出力部
324 ヒンジ
Claims (6)
- 直流電圧によって充電される充電部の充電状態を非接触で検出する非接触型検電器であって、
静電誘導により帯電する静電アンテナと、
前記静電アンテナの帯電状態を検出する検出回路と、
前記検出回路の検出結果に基づいて前記静電アンテナが近づけられた前記充電部の充電状態を判定する判定部と、
を備え、
前記静電アンテナは、前記検出回路の入力部に導通される第1検出用電極と、前記検出回路の接地電位と導通される第2検出用電極とを有することを特徴とする非接触型検電器。 - 前記第1検出用電極および前記第2検出用電極は共に一方に長い平面形状部を含み、
前記第1検出用電極の前記平面形状部と前記第2検出用電極の前記平面形状部とは、長手方向に見てV字形状となるように、互いの長辺部が近接し、互いのもう一方の長辺部が離間していることを特徴とする請求項1記載の非接触型検電器。 - 前記第1検出用電極および前記第2検出用電極は共に一方に長い平面形状部を含み、
前記第1検出用電極の前記平面形状部と前記第2検出用電極の前記平面形状部とは、前記充電部を双方の間へ挿入可能なように離間していることを特徴とする請求項1記載の非接触型検電器。 - 前記第1検出用電極および前記第2検出用電極は共に一方に長い1つ又は複数の平面形状部を含み、
前記静電アンテナは、
前記第1検出用電極の何れかの前記平面形状部と前記第2検出用電極の何れかの前記平面形状部とが、長手方向に見てV字形状となるように、互いの長辺部が近接し、互いのもう一方の長辺部が離間した第1形態と、
前記第1検出用電極の何れかの前記平面形状部と前記第2検出用電極の何れかの前記平面形状部とが、前記充電部を双方の間へ挿入可能なように離間した第2形態と、
に変形可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の非接触型検電器。 - 前記検出回路は、
前記入力部から電荷を導く第1伝送路と、
前記第1伝送路に接続された第1可変容量手段と、
前記第1可変容量手段の容量を周期的に変化させる発振器と、
を有し、
前記第1可変容量手段の容量の変化により前記静電アンテナの帯電状態に応じて振幅が変化する交流信号を前記第1伝送路に生成し、
前記判定部は、前記交流信号の振幅変化が位相変化に拡大変換された信号の位相に基づいて前記充電部の充電状態を判定することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の非接触型検電器。 - 前記検出回路は、
前記第1伝送路と並列に接続される第2伝送路と、
前記第2伝送路に接続されて前記発振器により容量が周期的に変化する第2可変容量手段と、
前記第2伝送路上に接続されて直流成分の信号が伝わるのを阻止する直流阻止フィルタと、
前記第1伝送路に出力される交流信号と前記第2伝送路に出力される交流信号との差を出力する差動増幅器と、
を有し、
前記判定部は、前記差動増幅器の出力と前記第2伝送路に出力される交流信号との位相差に基づいて、前記静電アンテナが近づけられた前記充電部の充電状態を判定することを特徴とする請求項5記載の非接触型検電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016030049A JP6981711B2 (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | 非接触型検電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016030049A JP6981711B2 (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | 非接触型検電器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017146267A true JP2017146267A (ja) | 2017-08-24 |
| JP6981711B2 JP6981711B2 (ja) | 2021-12-17 |
Family
ID=59681332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016030049A Expired - Fee Related JP6981711B2 (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | 非接触型検電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6981711B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113794260A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-14 | 长春捷翼汽车零部件有限公司 | 充电导引信号采集电路、新能源车载充电座及充电桩 |
| KR20230086131A (ko) * | 2021-12-08 | 2023-06-15 | 송종환 | 이동형 비접촉식 직류 고전압 검전기 |
-
2016
- 2016-02-19 JP JP2016030049A patent/JP6981711B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113794260A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-14 | 长春捷翼汽车零部件有限公司 | 充电导引信号采集电路、新能源车载充电座及充电桩 |
| KR20230086131A (ko) * | 2021-12-08 | 2023-06-15 | 송종환 | 이동형 비접촉식 직류 고전압 검전기 |
| KR102617040B1 (ko) * | 2021-12-08 | 2023-12-21 | 송종환 | 이동형 비접촉식 직류 고전압 검전기 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6981711B2 (ja) | 2021-12-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6210938B2 (ja) | 非接触型電圧検出装置 | |
| CN105842553B (zh) | 用于检测负载连接的设备和方法 | |
| CN103339860B (zh) | 电容性近接传感器以及用于电容性近接检测的方法 | |
| US9917506B2 (en) | Boost converter maximal output power detector allowing optimal dynamic duty-cycle limitation | |
| JP2018504605A (ja) | ロゴスキーコイルセンサ用電子積分器 | |
| CN106597075B (zh) | 一种交流电压检测装置及方法 | |
| JP2016027332A (ja) | 非接触型検電器及び検電方法 | |
| US20130253865A1 (en) | Alternating Current Input Voltage Detection Circuit | |
| US9645193B2 (en) | Impedance source ranging apparatus and method | |
| CN107037255A (zh) | 一种电压波纹检测电路 | |
| JP2016099344A (ja) | 接地抵抗測定装置及びその操作方法 | |
| JP4602941B2 (ja) | 静電容量センサ回路 | |
| JP7354432B2 (ja) | 静電容量検出装置及び入力装置 | |
| JP2017146267A (ja) | 非接触型検電器 | |
| CN100447822C (zh) | 人体检测传感器 | |
| US10317248B2 (en) | Multiple-distance proximity sensor systems | |
| US11658518B2 (en) | Foreign objection detection sensing circuit for wireless power transmission systems | |
| US9372217B2 (en) | Cable detector | |
| JP6366048B2 (ja) | 交流電圧検出回路並びにそれを備えた給電装置 | |
| CN109990830B (zh) | 电源中的电压和温度监视 | |
| JP6305236B2 (ja) | 非接触型電圧検出装置 | |
| TW201337491A (zh) | 電源電路的調變決定裝置、調變決定方法及該電源電路 | |
| TW201608253A (zh) | 射頻裝置、射頻電路的檢測電路及檢測方法 | |
| US12047046B2 (en) | System and method for auto calibration in a power blackout sensing system | |
| US11196301B1 (en) | Synchronous auto-zero comparator for wireless power rectifier |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190215 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20190215 |
|
| RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20190215 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191218 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200107 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200309 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200902 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200902 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210706 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211005 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6981711 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |