JP2017146398A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の搬送量を従来よりも安定させることが可能な現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置は、現像剤担持体を備える。現像剤担持体は、マグネットローラーと、マグネットローラーの周囲に回動可能に設けられ回転方向上流に現像剤を搬送するスリーブとを含む。現像装置は、スリーブ表面に対向するように設けられている規制部材をさらに備える。規制部材と対向するスリーブ表面上の領域を領域A1とし、領域A1に隣接する表面領域を領域A2,A3とした場合に、領域A1〜A3におけるマグネットローラーによる磁束密度は、領域A2で最大となる。領域A2で磁束密度が最大となる位置を基準位置X1とし、領域A2内で磁束密度が所定値となる位置を下流位置X2とし、領域A3内で磁束密度が上記所定値となる位置を上流位置X3とした場合に、基準位置X1と上流位置X3との間の幅W2は、基準位置X1と下流位置X2との間の幅W1よりも長い。
【選択図】図4

Description

本開示は、現像装置および画像形成装置に関し、特に、電子写真方式により画像を形成する現像装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置が普及している。電子写真方式の画像形成装置には、現像装置が備えられている。現像装置は、感光体に現像剤を供給することで感光体上に形成された静電潜像を現像する。
図10を参照して、画像形成装置に備えられる現像装置50Xについて説明する。図10は、現像装置50Xの内部構造を示す図である。図10に示されるように、現像装置50Xは、現像剤の搬送量を調整するための規制部材56と、現像剤を担持するための現像剤担持体60とを備える。現像剤担持体60は、不動のマグネットローラー52と、マグネットローラー52の表面に回動可能に設けられており回転方向下流に現像剤を搬送するスリーブ53とを含む。
現像剤は、トナーとキャリアとで構成されている。トナーおよびキャリアは、現像装置50X内で撹拌されることで静電気を生じる。帯電された現像剤は、マグネットローラー52に引き付けられ、スリーブ53に付着する。現像剤担持体60は、スリーブ53を回転することによりスリーブ53に付着している現像剤を規制部材56に搬送する。現像剤は、規制部材56の通過時に擦り切られる。これにより、現像剤の搬送量が均一になる。
現像剤の搬送量は、様々な要因で変動し得る。現像剤の搬送量が変動すると、印刷品質が低下する。そのため、現像剤の搬送量を均一にすることが望まれている。現像剤の搬送量の変動を抑制するための技術に関し、たとえば、特許文献1(特開2013−200547号公報)は、「現像剤搬送量の経時変動を抑制し画像濃度を安定化させる」現像装置を開示している。
特開2013−200547号公報
スリーブ53の表面に付着した現像剤は、マグネットローラー52による磁力の影響を受ける。図10には、現像剤がマグネットローラー52から受ける磁力の大きさが磁力線Xとして示されている。現像剤は、マグネットローラー52から磁力を受けると、スリーブ53上で磁力の方向に連なっている状態になる。これにより、搬送されている現像剤は、規制部材56に接触し、規制部材56で擦り切られる。
規制部材56付近で現像剤にかけられる磁力が大きすぎる場合には、余分な力が現像剤にかかり、現像剤が劣化してしまう。一方で、規制部材56付近で現像剤にかけられる磁力が小さすぎる場合には、現像装置50Xは、現像剤の搬送量を安定させることができない。そのため、規制部材56付近で現像剤にかけられる磁力を安定させることが重要である。
特許文献1に開示される現像装置は、左右対称の磁力線Xをスリーブ53上に形成している。そのため、規制部材56付近における磁力線Xの傾きが大きくなる。その結果、マグネットローラー52が少しずれるだけで、規制部材56における磁力が想定以上に変動してしまう。したがって、特許文献1に開示される現像装置は、現像剤の搬送量を安定させることができない。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、現像剤の搬送量を従来よりも安定させることが可能な現像装置を提供することである。他の局面における目的は、現像剤の搬送量を従来よりも安定させることが可能な画像形成装置を提供することである。
ある局面に従うと、現像装置は、現像剤を供給する供給機構と、上記供給機構から供給された上記現像剤を担持するための現像剤担持体とを備える。上記現像剤担持体は、上記現像剤を引き付けるためのマグネット部材と、上記マグネット部材の周囲に回動可能に設けられ回転方向下流に上記現像剤を搬送するスリーブとを含む。現像装置は、上記スリーブの表面に対向するように設けられている規制部材をさらに備える。上記規制部材と対向する上記スリーブの表面上の領域を第1領域とし、上記第1領域に隣接する表面領域であって上記スリーブの回転方向下流の表面領域を第2領域とし、上記第1領域に隣接する表面領域であって上記スリーブの回転方向上流の表面領域を第3領域とした場合に、上記第1〜第3領域における上記マグネット部材による磁束密度は、上記第2領域で最大となる。上記第2領域において上記磁束密度が最大となる位置を基準位置とし、上記基準位置よりも上記スリーブの回転方向下流の上記第2領域において上記磁束密度が所定値となる位置を下流位置とし、上記第3領域内において上記磁束密度が上記所定値となる位置を上流位置とした場合に、上記基準位置と上記上流位置との間の幅は、上記基準位置と上記下流位置との間の幅よりも長い。
好ましくは、上記所定値は、上記第2領域における上記磁束密度の最大値の半分である。
好ましくは、上記第1領域内における上記磁束密度は、上記第2領域側における上記第1領域の一端と、上記第3領域側における上記第1領域の他端と以外で最小となる。
好ましくは、上記第1領域内における上記磁束密度の最小値は、上記第2領域内における上記磁束密度の最大値よりも小さく、かつ上記第3領域内における上記磁束密度の最大値よりも小さい。
好ましくは、上記第2領域における上記磁束密度の最大値は、40mT以上である。
好ましくは、上記第1領域における上記磁束密度の最大値は、40mTよりも小さい。
好ましくは、上記スリーブの表面には、上記スリーブの回転軸の方向に複数の溝が形成されている。上記複数の溝の各々の深さは、50μm以下である。
他の局面に従うと、上記現像装置を備える、画像形成装置が提供される。
ある局面において、現像剤の搬送量を従来よりも安定させることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施形態に従う画像形成装置の装置構成の一例を示す図である。 実施形態に従う現像装置の内部構造を示す図である。 現像剤担持体上における磁束密度を概略的に示す図である。 スリーブ上における磁束密度をグラフで示す図である。 実施形態における磁力線と比較例における磁力線とを示す図である。 第1変形例に従う磁力線と比較例に従う磁力線とを示す図である。 第2変形例に従う磁力線と比較例に従う磁力線とを示す図である。 スリーブ上の領域A2における磁束密度と、スリーブ上の現像剤の搬送量との関係を示す図である。 スリーブ上の溝の深さと、感光体およびスリーブの間隔に対する現像剤の搬送量との関係を示す図である。 比較例に従う現像装置の内部構造を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[画像形成装置100の内部構造]
図1を参照して、実施形態に従う画像形成装置100について説明する。図1は、画像形成装置100の装置構成の一例を示す図である。
図1には、カラープリンタとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンタとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンタであってもよいし、FAXであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびFAXの複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、クリーニング装置36と、カセット37と、定着装置40と、制御装置101とを備える。
画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30の回転方向に沿って順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、クリーニング装置17と、現像装置50とを備える。
感光体10は、トナー像を担持する像担持体である。一例として、感光体10は、ドラム形状を有する。感光体10の表面には、感光層が形成されている。帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、制御装置101からの制御信号に応じて感光体10にレーザーを照射し、指定された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。感光体10上に形成された静電潜像は、現像装置50によってトナー像として現像される。現像装置50の詳細については後述する。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。この接触部分に印加された転写バイアスによって、感光体10上に現像されたトナー像が中間転写ベルト30に転写される。このとき、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。
クリーニング装置17は、クリーニングブレードを備える。クリーニングブレードは、感光体10に圧接され、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
カセット37には、用紙Sがセットされる。用紙Sは、カセット37から1枚ずつ二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、中間転写ベルト30に転写されたトナー像を用紙Sに転写する。用紙Sの送り出しおよび搬送のタイミングと、中間転写ベルト30上のトナー像の位置とを同期させることで、用紙Sの適切な位置にトナー像が転写される。その後、用紙Sは、定着装置40に送られる。
定着装置40は、用紙Sを加圧および加熱する。これにより、トナー像は、用紙S上で融解し、用紙S上に定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
クリーニング装置36は、クリーニングブレードを備える。クリーニングブレードは、中間転写ベルト30に圧接され、トナー像の転写後に中間転写ベルト30に残留するトナーを回収する。回収されたトナーは、搬送スクリュー(図示しない)で搬送され、廃トナー容器(図示しない)に貯められる。
制御装置101は、たとえば、現像装置50における現像剤担持体60を回転駆動するためのモーター(図示しない)などを制御し、現像装置50から感光体10に供給される現像剤の量を調整する。
なお、画像形成装置100の構造は、図1に示される例に限定されない。たとえば、画像形成装置100は、1つの感光体10と、回転可能に構成されている複数の現像装置50で構成されてもよい。この場合、画像形成装置100は、各現像装置50を回転することで、各現像装置50を感光体10に順に導く。これにより、各色のトナー像が感光体10上に現像され、カラー像が形成される。
[現像装置50の内部構造]
図2を参照して、図1に示される現像装置50について説明する。図2は、現像装置50の内部構造を示す図である。
図2に示されるように、現像装置50は、ハウジング51を備える。ハウジング51の内部には、隔壁51Aと、第1撹拌部材54Aと、第2撹拌部材55Aと、現像剤担持体60とが設けられている。
隔壁51Aは、現像剤担持体60の軸方向に沿って設けられている。ハウジング51の内部は、隔壁51Aにより、第1搬送部54と第2搬送部55とに分離される。第1搬送部54および第2搬送部55の内部には、現像剤Dが収容されている。現像剤Dは、トナーと磁性キャリアとで構成されている。
第1搬送部54の内部には、現像剤Dの供給機構としての第1撹拌部材54Aが設けられている。第1撹拌部材54Aは、現像剤Dを撹拌しながら、現像剤Dを第1搬送部54から第2搬送部55に搬送する。第2搬送部55の内部には、現像剤Dの供給機構としての第2撹拌部材55Aが設けられている。第2撹拌部材55Aは、現像剤Dを撹拌しながら、現像剤Dを現像剤担持体60に搬送する。第1撹拌部材54Aおよび第2撹拌部材55Aが互いに反対方向に回転することで、現像剤Dは、隔壁51Aの両端に設けられている循環口(図示しない)を通じて第1搬送部54と第2搬送部55との間で循環する。
現像剤担持体60は、感光体10と所要間隔を空けて、感光体10に対向するように設けられている。現像剤担持体60は、現像剤Dを引き付けるためのマグネットローラー52(マグネット部材)と、マグネットローラー52の周囲に回動可能に設けられており回転方向下流に現像剤Dを搬送するスリーブ53とで構成されている。
マグネットローラー52の表面には、S極およびN極が配置されている。以下では、第1撹拌部材54Aに対向しているS極を「キャッチ極」ともいう。キャッチ極に隣接するN極を「搬送極」ともいう。搬送極に隣接するS極を「規制極」ともいう。規制極に隣接するN極を「主極」ともいう。主極に隣接するS極を「封止極」ともいう。
現像剤Dは、撹拌されることで静電気を発生し、帯電される。帯電された現像剤Dは、キャッチ極(S極)に引き付けられスリーブ53に付着する。その後、スリーブ53上の現像剤Dは、搬送極(N極)に搬送される。現像剤Dは、搬送極(N極)によりスリーブ53に付着した状態を維持する。
現像装置50のハウジング51には、現像剤Dの搬送量を調整するための規制部材56が設けられている。規制部材56の一端は、ハウジング51に固定されている。規制部材56は、たとえば板状であり、板面がスリーブ53の回転面に直交するように配置されている。規制部材56は、現像剤担持体60のスリーブ53の表面に対向するように設けられている。より具体的には、規制部材56は、マグネットローラー52の規制極(S極)に対向する部分において、スリーブ53から間隔Dbを空けて設けられている。現像剤Dは、規制極(S極)から磁力を受けて、スリーブ53の表面上で感光体10に向かって垂直方向に連なる。これにより、現像剤Dは、規制部材56に擦り切られ、現像剤Dの搬送量が均一になる。
好ましくは、規制部材56には、磁性体で構成される。これにより、規制部材56と現像剤担持体60との間で磁界が形成され、規制部材56表面に磁気吸引力が働く。その結果、現像剤Dは、より擦り切りやすくなる。
現像剤Dは、規制極(S極)を通過後、主極(N極)に搬送される。現像剤Dは、主極(N極)から磁力を受けて、磁力の方向に連なっている状態になる。現像剤Dを構成するトナーは正極性に帯電され、現像剤Dを構成するキャリアは負極性に帯電され、感光体10に形成されている静電潜像は負極性に帯電されているので、トナーのみが感光体10に付着する。これにより、感光体10に形成されている静電潜像は、トナー像として現像される。その後、スリーブ53上に残留する現像剤Dは、マグネットローラー52の封止極(S極)に搬送される。
なお、上述では、規制部材56が板状である例について説明を行ったが、規制部材56は、板状に限定されない。たとえば、規制部材56は、丸棒の形状であってもよい。この場合、規制部材56は、現像剤担持体60の回転軸方向に沿って設けられる。
[磁束密度]
図3を参照して、現像剤担持体60上における磁束の分布について説明する。図3は、現像剤担持体60上における磁束密度を概略的に示す図である。なお、磁束密度と磁力とは互いに相関するため、以下では「磁束密度」のことを「磁力」ともいい、「磁力」のことを「磁束密度」ともいう。
上述したように、マグネットローラー52の表面には、S極およびN極が配置されている。図3には、規制極(S極)から受ける磁力の大きさが磁力線61として示されている。主極(N極)から受ける磁力の大きさが磁力線62として示されている。
スリーブ53上を搬送される現像剤は、規制極(S極)から磁力を受けてスリーブ53上で磁力の方向に連なっている状態になる。これにより、スリーブ53上を搬送される現像剤は、規制部材56で擦り切られる。
その後、現像剤は、主極(N極)に搬送される。スリーブ53上を搬送される現像剤は、主極(N極)から磁力を受けてスリーブ53の表面上で感光体10に向かって垂直方向に連なる。これにより、現像剤は、感光体10に接触し、スリーブ53から感光体10に移る。
図4を参照して、規制部材56付近に形成される磁力線61についてさらに説明する。図4は、スリーブ53上における磁束密度をグラフで示す図である。
図4に示されるグラフの横軸は、スリーブ53の回転中心を原点とする極座標の偏角を表わす。すなわち、図4に示されるグラフの横軸は、スリーブ53の表面上の位置を表わす。図4に示されるグラフの縦軸は、スリーブ53上の磁束密度の大きさを表わす。
以下では、規制部材56と対向するスリーブ53の表面上の領域を領域A1(第1領域)とする。領域A1に隣接する表面領域であってスリーブ53の回転方向下流の表面領域を領域A2(第2領域)とする。領域A1に隣接する表面領域であってスリーブ53の回転方向上流の表面領域を領域A3(第3領域)とする。すなわち、領域A2および領域A3は、領域A1を境として互いに反対側に位置する。
図4に示されるように、領域A1〜A3におけるマグネットローラー52による磁束密度は、領域A2で最大となる。これにより、次のような効果が生じる。領域A1を搬送される現像剤は、主極(N極)によって形成される磁力線62(図3参照)に引っ張られて、スリーブ53の表面上で領域A1から下流に横滑りすることがある(所謂デベ剥げ)。領域A2における磁束密度が高い場合には、領域A2で現像剤を維持する力が増し、現像剤の横滑りが防止される。特に、この効果は、現像剤の搬送量が少ない場合やスリーブ53の摩擦係数が低い場合に顕著となる。
また、以下では、領域A2において磁束密度が最大となる位置を基準位置X1とする。基準位置X1よりもスリーブ53の回転方向下流の領域A2において磁束密度が所定値(以下、「基準値」ともいう。)となる位置を下流位置X2とする。当該基準値は、領域A2における磁束密度の最大値よりも小さい。領域A3内において磁束密度が上記基準値となる位置を上流位置X3とする。
このとき、基準位置X1と上流位置X3との間の幅W2は、基準位置X1と下流位置X2との間の幅W1よりも長い。これにより、領域A1における磁力線61の傾きが領域A2における磁力線61の傾きよりも緩やかになる。そのため、マグネットローラー52や規制部材56がずれたとしても、領域A2における磁束密度がほとんど変化しなくなる。これにより、現像剤の搬送量が安定する。
好ましくは、幅W1,W2を決定するための磁束密度の上記基準値は、領域A2における磁束密度の最大値の半分である。すなわち、幅W1,W2は、領域A2における磁束密度の最大値の半値幅に相当する。なお、上記基準値は、領域A2における磁束密度の最大値の半分に限定されない。たとえば、上記基準値は、領域A2における磁束密度の最大値の1/4であってもよい。
さらに好ましくは、領域A1内における磁束密度は、領域A1の端部以外で最小となる。より具体的には、領域A1内における磁束密度は、領域A2側における領域A1の一端と、領域A3側における領域A1の他端と以外で最小となる。これにより、領域A1内における磁力線61の形状が上に凸になる。そのため、領域A1における磁力線61の傾きが小さくなり、領域A2における磁束密度をさらに安定させることができる。
さらに好ましくは、領域A1内における磁束密度の最小値は、領域A2内における磁束密度の最大値よりも小さく、かつ領域A3内における磁束密度の最大値よりも小さい。これにより、領域A1における磁力線61の傾きがさらに小さくなり、領域A2における磁束密度をさらに安定させることができる。なお、領域A1内における磁束密度は、領域A2内における磁束密度の最大値および領域A3内における磁束密度の最大値の少なくとも一方と等しくともよい。
一例として、領域A1内における磁束密度の最大値は35mTである。領域A2内における磁束密度の最大値は、たとえば40mTである。領域A3内における磁束密度の最大値は、たとえば37mTである。好ましくは、領域A1〜A3における規制極(S極)の磁束密度は、主極(N極)の磁束密度よりも小さい。主極(N極)の磁束密度の最大値は、たとえば105mTである。
[比較結果]
図5〜図7を参照して、実施形態に従う現像装置50と比較例に従う現像装置とを比較する。図5は、実施形態における磁力線61と比較例における磁力線61Xとを示す図である。
以下では、図4と同様に、規制部材56と対向するスリーブ53の表面上の領域A1とする。領域A1に隣接する表面領域であってスリーブ53の回転方向下流の表面領域を領域A2とする。領域A1に隣接する表面領域であってスリーブ53の回転方向上流の表面領域を領域A3とする。
図5に示されるように、領域A2における磁力線61の形状は磁力線61Xと略同じであるが、領域A1,A3における磁力線61の形状は磁力線61Xと異なる。領域A1における磁力線61の傾きは、磁力線61Xよりも緩やかである。そのため、実施形態に従う現像装置50においては、マグネットローラー52がずれたとしても、領域A2における磁束密度がほとんど変化しない。そのため、現像装置50は、現像剤の搬送量を安定させることができる。
一例として、磁力線61に示されるように、領域A2における磁束密度の最大値は、40mT以上である。領域A1における磁束密度の最大値は、40mTよりも小さい。
なお、磁力線61の形状は、図5に示される例に限定されない。領域A1における磁力線61の傾きが、比較例に従う磁力線61Xの傾きよりも緩やかであればよい。たとえば、磁力線61の変形例として、図6に示される磁力線61Aと、図7に示される磁力線61Bとが挙げられる。図6は、第1変形例に従う磁力線61Aと比較例に従う磁力線61Xとを示す図である。図7は、第2変形例に従う磁力線61Bと比較例に従う磁力線61Xとを示す図である。
図6に示されるように、比較例における磁力線61Xは、磁束密度が最大となる基準位置X1で左右対称となっている。すなわち、磁力線61Xにおいては、基準位置X1を基準とする磁束密度の半値幅が上流側と下流側とで等しい。これに対して、第1変形例に従う磁力線61Aは、基準位置X1を基準とする磁束密度の半値幅が下流側よりも上流側で長い。そのため、領域A1における磁力線61Aの傾きは、比較例に従う磁力線61Xよりも緩やかとなる。その結果、第1変形例に従う現像装置50は、比較例に従う現像装置よりも、領域A2において現像剤の搬送量を安定させることができる。
同様に、図7に示されるように、第2変形例に従う磁力線61Bは、基準位置X1を基準とする磁束密度の半値幅が下流側よりも上流側で長い。そのため、領域A1における磁力線61Aの傾きは、比較例に従う磁力線61Xよりも緩やかとなる。したがって、第2変形例に従う現像装置50は、比較例に従う現像装置よりも、領域A2において現像剤の搬送量を安定させることができる。
なお、第1比較例に従う磁力線61Aは、第2変形例に従う磁力線61Bと異なり、領域A1において下に凸形状を有する。そのため、第1変形例に従う現像装置50は、第2比較例に従う現像装置50よりも、領域A2において現像剤の搬送量を安定させることができる。
また、実施形態に従う磁力線61においては磁力線61の傾きが領域A1において略ゼロであり、領域A1における磁力線61の傾きは、第1変形例に従う磁力線61Aよりもさらに緩やかである。そのため、実施形態に従う現像装置50は、第1比較例に従う現像装置50よりも、領域A2において現像剤の搬送量をさらに安定させることができる。
[現像剤担持体60に形成される溝]
図8を参照して、現像剤担持体60(図2参照)のスリーブ53(図2参照)上における現像剤の横滑りを抑制するための条件について説明する。図8は、スリーブ53上の領域A2(図4参照)における磁束密度と、スリーブ53上の現像剤の搬送量との関係を示す図である。
現像剤の横滑りが発生する主な要因は、スリーブ53上における現像剤の搬送量と、スリーブ53の摩擦係数と、スリーブ53上の領域A2における磁力と、主極(N極)の磁力とである。現像剤の搬送量が多いほど、現像剤の横滑りは抑制される。スリーブ53の摩擦係数が大きいほど、現像剤の横滑りは抑制される。スリーブ53上の領域A2における磁力が大きいほど、現像剤の横滑りは抑制される。主極の磁力は現像性能に大きく関わるので、主極の磁力を調整することは好ましくない。
スリーブ53の摩擦係数を大きくする方法として、スリーブ53の表面に複数の溝を形成する方法が挙げられる。好ましくは、スリーブ53上の各溝は、スリーブ53の回転軸の方向に沿って形成されている。形成される溝の数が多くなるほど、スリーブ53の摩擦係数は大きくなる。形成される溝の深さが深くなるほど、スリーブ53の摩擦係数は大きくなる。
図8には、境界線77A〜77Cが示されている。境界線77Aは、スリーブ53上の溝の数を40本とし、各溝の深さを30μmとした場合における、横滑りの発生境界を表わす。すなわち、境界線77Aよりも左下では現像剤の横滑りが発生し、境界線77Aよりも右上では現像剤の横滑りが発生しない。現像剤の下限搬送量が150g/mである場合、磁束密度が50mT以上で、横滑りが抑制される。
境界線77Bは、スリーブ53上の溝の数を64本とし、各溝の深さを30μmとした場合における、横滑りの発生境界を表わす。すなわち、境界線77Bよりも左下では現像剤の横滑りが発生し、境界線77Bよりも右上では現像剤の横滑りが発生しない。現像剤の下限搬送量が150g/mである場合、磁束密度が40mT以上で、横滑りが抑制される。
境界線77Cは、スリーブ53上の溝の数を40本とし、各溝の深さを75μmとした場合における、横滑りの発生境界を表わす。すなわち、境界線77Cよりも左下では現像剤の横滑りが発生し、境界線77Cよりも右上では現像剤の横滑りが発生しない。現像剤の下限搬送量が150g/mである場合、磁束密度が25mT以上で、横滑りが抑制される。
このように、スリーブ53上の摩擦力が小さいほど、スリーブ53上の領域A2における磁力を上げる必要がある。すなわち、スリーブ53上の溝の数が少なく、各溝の深さが浅いほど、スリーブ53上の領域A2における磁力を上げる必要がある。
[現像剤担持体60の搬送特性]
図9を参照して、表面に溝が形成されているスリーブ53(図2参照)の現像剤の搬送特性について説明する。図9は、スリーブ53上の溝の深さと、感光体10(図2参照)およびスリーブ53の間隔Db(図2参照)に対する現像剤の搬送量Mとの関係を示す図である。
現像装置50の生産工程を簡素化するためには、現像装置50の組立時における部品の調整を省くことが重要である。そのためには、感光体10およびスリーブ53の間隔Dbに対する現像剤の搬送量Mを小さくする必要がある。当該搬送量Mが小さくなると、感光体10およびスリーブ53の間隔Dbなどを調整する必要がなくなるからである。以下では、上記搬送量Mの目標値を500g/m/mm以下とする。
図9には、グラフ79A,79Bが示されている。グラフ79Aは、スリーブ53上の溝の数が40本である場合における、各溝の深さと、間隔Dbに対する現像剤の搬送量Mとの関係を表わしている。グラフ79Aに示されるように、各溝の深さが30μmである場合、搬送量Mは、約400g/m/mmとなる。各溝の深さが75μmである場合、搬送量Mは、約600g/m/mmとなる。
グラフ79Bは、スリーブ53上の溝の数が64本である場合における、各溝の深さと、間隔Dbに対する現像剤の搬送量Mとの関係を表わしている。グラフ79Bに示されるように、各溝の深さが30μmである場合、搬送量Mは、約450g/m/mmとなる。各溝の深さが95μmである場合、搬送量Mは、約750g/m/mmとなる。
間隔Dbに対する搬送量Mを小さくするためには、スリーブ53の摩擦係数を小さくすることが好ましい。すなわち、スリーブ53の溝の数を少なくし、各溝の深さを浅くすることが好ましい。一例として、スリーブ53上に形成されている各溝の深さは、50μm以下であることが好ましい。これにより、感光体10およびスリーブ53の間隔Dbに対する搬送量Mが小さくなり、間隔Dbの変化に対する搬送量Mが安定する。その結果、感光体10およびスリーブ53の間隔Dbを調整する必要がなくなり、現像装置50の製造工程が簡素化される。
一方で、スリーブ53の溝の深さが50μm以下になると、スリーブ53の摩擦係数が下がり、現像剤の横滑りが生じやすくなる。しかしながら、現像装置50においては、上述のように、スリーブ53の領域A2(図4参照)における磁力が領域A1,A3(図4参照)よりも高いため、現像剤の横滑りの発生が抑制され得る。
[まとめ]
以上のように、規制部材56と対向するスリーブ53の表面上の領域A1における磁束密度は、領域A1に隣接する領域A2,A3における磁束密度の最大値よりも小さい。これにより、領域A2における磁束密度の傾きが緩やかになり、マグネットローラー52や規制部材56がずれたとしても、領域A2における磁束密度がほとんど変化しなくなる。そのため、現像装置50は、マグネットローラー52や規制部材56のずれに影響されずに領域A2を搬送される現像剤の量を均一にすることができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、10 感光体、11 帯電装置、12 露光装置、15C,15K,15M,15Y トナーボトル、17,36 クリーニング装置、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37 カセット、40 定着装置、48 トレー、50,50X 現像装置、51 ハウジング、51A 隔壁、52 マグネットローラー、53 スリーブ、54 第1搬送部、54A 第1撹拌部材、55 第2搬送部、55A 第2撹拌部材、56 規制部材、60 現像剤担持体、61,61A,61B,61X,62 磁力線、77A〜77C 境界線、79A,79B グラフ、100 画像形成装置、101 制御装置。

Claims (8)

  1. 現像装置であって、
    現像剤を供給する供給機構と、
    前記供給機構から供給された前記現像剤を担持するための現像剤担持体とを備え、
    前記現像剤担持体は、
    前記現像剤を引き付けるためのマグネット部材と、
    前記マグネット部材の周囲に回動可能に設けられ回転方向下流に前記現像剤を搬送するスリーブとを含み、
    前記スリーブの表面に対向するように設けられている規制部材をさらに備え、
    前記規制部材と対向する前記スリーブの表面上の領域を第1領域とし、前記第1領域に隣接する表面領域であって前記スリーブの回転方向下流の表面領域を第2領域とし、前記第1領域に隣接する表面領域であって前記スリーブの回転方向上流の表面領域を第3領域とした場合に、前記第1〜第3領域における前記マグネット部材による磁束密度は、前記第2領域で最大となり、
    前記第2領域において前記磁束密度が最大となる位置を基準位置とし、前記基準位置よりも前記スリーブの回転方向下流の前記第2領域において前記磁束密度が所定値となる位置を下流位置とし、前記第3領域内において前記磁束密度が前記所定値となる位置を上流位置とした場合に、前記基準位置と前記上流位置との間の幅は、前記基準位置と前記下流位置との間の幅よりも長い、現像装置。
  2. 前記所定値は、前記第2領域における前記磁束密度の最大値の半分である、請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第1領域内における前記磁束密度は、前記第2領域側における前記第1領域の一端と、前記第3領域側における前記第1領域の他端と以外で最小となる、請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記第1領域内における前記磁束密度の最小値は、前記第2領域内における前記磁束密度の最大値よりも小さく、かつ前記第3領域内における前記磁束密度の最大値よりも小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記第2領域における前記磁束密度の最大値は、40mT以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記第1領域における前記磁束密度の最大値は、40mTよりも小さい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記スリーブの表面には、前記スリーブの回転軸の方向に複数の溝が形成されており、
    前記複数の溝の各々の深さは、50μm以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像装置を備える、画像形成装置。
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