JP2017148232A - 超音波プローブ、及び超音波測定装置 - Google Patents

超音波プローブ、及び超音波測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】穿刺作業の手間を軽減可能な超音波プローブ、及び超音波測定装置を提供する。
【解決手段】超音波プローブ2は、第一方向(Y方向)を長手とする超音波センサー25と、超音波センサー25を第一方向と交差する第二方向(X方向)に複数配設したセンサーユニット21と、センサーユニット21に設けられ、第一方向に並ぶ第一目盛線272を有する目盛部27と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波プローブ、及び超音波測定装置等に関する。
生体に対して穿刺針を挿入する際、超音波測定装置に用いられる超音波プローブを生体に当接させて内部断層画像を取得し、内部断層画像を観察しながら穿刺作業を行う。この場合、施術者は、モニターを観察しつつ、片手で超音波プローブの位置や角度を調整し、さらに他方の手で穿刺針を生体に挿入する必要があり、煩雑な作業が伴った。これに対して、このような煩雑な穿刺作業を軽減させる超音波装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の超音波測定装置の超音波プローブは、複数の振動子が配列された探触子と、穿刺針を挿通するガイド穴が設けられた穿刺針ガイドと、その穿刺針ガイドを回動可能に支持し、探触子に固定される支持アームと、を備える。このような構成では、穿刺針が複数の振動子の配列方向の延長上に位置するように、支持アームを回動させる。これにより、穿刺針ガイドに保持された穿刺孔が、超音波プローブにより取得される内部断層画像内に映り込むようになる。よって、穿刺針を内部断層画像で確認しやすくなり、穿刺作業の手間が低減される。
特開2005−319173号公報
ところで、上記特許文献1に記載の超音波プローブでは、内部断層画像内に穿刺針が映り込むので、穿刺針の位置を確認しやすくなるが、超音波プローブの位置や角度を調整する作業は軽減されない。このため、施術者は、やはり、モニターを確認しながら、一方の手で超音波プローブを操作し、他方の手で穿刺針を挿入する作業を行う必要があり、穿刺作業の軽減を十分に図れない。
本発明は、穿刺作業の手間を軽減可能な超音波プローブ、及び超音波測定装置を提供することを目的とする。
本発明の一適用に係る超音波プローブは、第一方向を長手とする超音波センサーを前記第一方向と交差する第二方向に複数配設したセンサーユニットと、前記センサーユニットに付帯され、前記第一方向に目盛が並ぶ第一目盛線を有する目盛部と、を備えることを特徴とする。
ここで、本適用例における目盛部は、センサーユニットの一部に直接、第一目盛線が形成されることで構成されていてもよく、センサーユニットとは別部材となる目盛部をセンサーユニットに装着するものであってもよい。
上記のような本適用例では、第一方向に長手となる超音波センサーを有する。このような超音波センサーは、第一方向に沿った線領域を含み、当該線領域から線領域に交差(例えば直交)する面内に対して超音波の送受信処理を実施することができ、前記面内に対する対象物(例えば生体)内の内部断層画像を測定することが可能となる。そして、本適用例では、このような超音波センサーが第二方向に複数配置されているので、各超音波センサーの位置に対応した内部断層画像を複数取得することが可能となる。
つまり、対象物を輪切りしたような内部断層画像が、複数の超音波センサーの配置方向である第二方向に沿って、超音波センサーの配置数分だけ取得することが可能となる。これにより、超音波プローブの位置や角度を施術者が操作せずとも、センサーユニットを対象物に対して固定しておけば、対象物の3次元領域に対する内部構成を測定することが可能となる。
一方、本適用例では、超音波ユニットを対象物に対して装着(例えば固定)するので、施術者は、対象物に対する広範囲の測定領域(3次元領域)において、どの位置に穿刺針を挿入するかを判断する必要がある。これに対し、本適用例は、第一方向に沿って目盛が並ぶ第一目盛線を有する目盛部が設けられている。このため、第一目盛線を目安に、測定対象に対する穿刺針の挿入位置を判断することが可能となる。すなわち、第一目盛線が設けられることで、超音波プローブによる測定領域が広範囲である場合でも、どの位置に対して穿刺針を挿入すべきかを容易に判定することが可能となる。
以上により、施術者は、対象物に対する所望の位置での超音波測定結果を超音波プローブの角度や位置を調整することなく容易に取得することができ、かつ、第一目盛線により穿刺針の挿入位置も容易に判定することができる。これにより、施術者が対象物に対する穿刺作業を実施する際の作業効率性を飛躍的に向上させることが可能となり、かつ穿刺成功率をも飛躍的に向上させることが可能となる。言い換えると、本適用例の超音波プローブは、施術者の穿刺作業を好適に(効率良くかつ成功率の高くなるように)支援することができる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記目盛部は、前記第一方向の開口縁に沿って前記第一目盛線が設けられている開口を備えることが好ましい。
ここで、目盛部の第一目盛線がセンサーユニットに直接設けられている場合では、センサーユニットに開口が設けられていればよく、他部材からなる目盛部がセンサーユニットに装着されている場合では、目盛部に開口が設けられていてもよい。
このような構成では、センサーユニットに開口が設けられ、その開口の開口縁部に第一目盛線が設けられているので、施術者が穿刺針を対象物に挿入する際に、穿刺針を挿入する位置の近くに設けられた第一目盛線を確認しながら、穿刺作業を行うことができる。つまり、施術者は、穿刺位置から離れた位置に設けられた第一目盛線を確認する必要がないので、目線を変更することなく穿刺作業を行える。また、開口の開口縁部に穿刺針を当接させながら(ガイドさせながら)、穿刺作業を行うことができるので、目標とする位置に穿刺針を精度よく挿入することが可能となり、穿刺成功率も向上する。さらには、開口の開口縁に第一目盛線が設けられる構成であるので、開口の目盛と目盛との間に穿刺針を挿入することも可能となる。つまり、各目盛位置にそれぞれ穿刺針を挿入する開口を独立して設ける場合では、目盛の位置でしか穿刺針を挿入できず、また、穿刺針を挿入する際の消毒治具(脱脂綿等)の挿入も困難である。これに対し、本適用例では、開口内のいずれの位置からでも穿刺針を挿入することが可能となり、かつ、消毒治具も超音波プローブを取り外すことなく開口から挿入することが可能となる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記開口は、前記第一方向に沿った第一縁部と、前記第一縁部に平行な第二縁部とを有し、前記第一目盛線は、前記第一縁部に設けられていることが好ましい。
本適用例では、第一目盛線が開口の超音波センサーの長手方向(第一方向)に平行な第一縁部に沿って設けられている。超音波センサーを用いた超音波測定により得られる内部断層画像は、第一方向に沿った線領域を含む面内の画像となるので、第一方向に沿った第一目盛線が設けられることで、内部断層画像に対する第一目盛線の位置を把握しやすくなり、穿刺作業の効率を向上させることができる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記目盛部は、前記第二縁部に設けられた第二目盛線を備えていることが好ましい。
本適用例では、さらに、第二縁部に沿って第二目盛線が設けられている。このため、施術者は、第一縁部に沿った第一目盛線と、第二縁部に沿った第二目盛線とを用いることで、穿刺針の挿入位置を適切に設定することができる。つまり、目標に対する第一目盛線や第二目盛線の位置が決定されれば、当該決定された目盛位置に対して穿刺針を当接させて穿刺作業を行うことができる。これにより、穿刺針の挿入位置や挿入方向がずれる等の不都合を抑制でき、穿刺作業に不慣れな施術者であっても、高い穿刺成功率で穿刺作業を行うことができる。また、第一目盛り線と第二目盛り線の両方を参照することにより、第一方向への角度を精度よく調整することができる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記第一目盛線の目盛間隔は、前記第二目盛線の目盛間隔とは異なることが好ましい。
開口の長手方向(第一方向)に対して垂直方向に穿刺針を挿入する場合では、第一目盛線の間隔と第二目盛線の間隔とが同間隔であってもよい。しかしながら、生体内の目標位置に対して所望の方向から穿刺針を挿入する場合では、第一目盛線と第二目盛線との間隔が同じ場合、挿入角度を細かく設定することが困難である。これに対して、本適用例では、第一目盛線の目盛間隔と第二目盛線の目盛間隔とが異なる。つまり、第一目盛線の目盛間隔は、第二目盛線の目盛間隔よりも小さい、若しくは大きい。この場合、穿刺針の挿入方向を間隔が狭い一方を用いて高精度に穿刺方向を決めることができ、穿刺成功率の更なる向上を図れる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記センサーユニットを対象物に固定する固定部を備えていることが好ましい。
本適用例では、センサーユニットを対象物に固定する固定部を備える。よって、施術者がセンサーユニットを対象物に対して固定する等の作業が不要となり、センサーユニットを対象物に固定した状態で、穿刺作業に集中することができ、穿刺作業の効率性や穿刺成功率を向上させることができる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記対象物に固定可能な固定ユニットと、前記センサーユニットと前記固定ユニットとを接離可能に接続するジョイント部と、を備えていることが好ましい。
本適用例では、センサーユニットと固定ユニットとがジョイント部により接続され、当該ジョイント部は、センサーユニットと固定ユニットとを接離可能に接続する。このような構成では、センサーユニットと固定ユニットとの双方を対象物に固定し、ジョイント部によって、センサーユニットと固定ユニットとの距離を拡げることで、対象物の表面に張力が付与される。これにより、対象物の表面が引き延ばされた状態となり、穿刺針を挿入しやすくなる。
本適用例の超音波プローブにおいて、前記ジョイント部は、前記センサーユニットの前記第一方向に沿う端部と、前記固定ユニットとを接続し、前記目盛部は、前記センサーユニットと前記固定部との間に設けられている。
本適用例では、センサーユニットにおける第一方向に沿う端部(第二方向に対して交差する端部)と固定ユニットとの間がジョイント部により接続され、センサーユニットの当該端部と固定ユニットの間に目盛部が設けられている。つまり、センサーユニットと固定ユニットとの距離を拡げて対象物に対して張力を付与されて穿刺針が挿入される位置に目盛部が設けられている。このため、穿刺針を挿入する際に目盛部の第一目盛線を確認しやすく、穿刺作業の効率性及び成功率を向上させることができる。
本発明に係る一適用例の超音波測定装置は、第一方向を長手とする超音波センサーを前記第一方向と交差する第二方向に複数配設したセンサーユニットと、前記センサーユニットに付帯され、前記第一方向に目盛が並ぶ第一目盛線を有する目盛部と、前記超音波センサーによる超音波測定に基づいて、前記第一方向に沿った対象物の内部断層画像を取得する画像取得手段と、複数の前記超音波センサーのそれぞれに対応した内部断層画像を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本適用例では、画像取得手段は、超音波プローブの各超音波センサーによる超音波測定結果に基づいて、第一方向と第一方向に対して交差する面の内部断層画像を第二方向に沿って取得できる。そして、表示制御手段は、これらの内部断層画像を表示部に表示させる。このため、施術者が表示部に表示された複数の内部断層画像に基づいて、対象物の広い範囲に対する内部断層画像を確認でき、各内部断層画像と、目盛部の第一目盛線とにより、穿刺作業を容易かつ高精度に行うことができる。
本適用例の超音波測定装置において、前記目盛部は、前記第一方向の開口縁に沿って前記第一目盛線が設けられている開口を備えることが好ましい。
本適用例では、目盛部が開口を備え、この開口の開口縁に沿って第一目盛線が設けられている。したがって、上述した適用例と同様、施術者が穿刺針を対象物に挿入する際に、穿刺針を挿入する位置の近くに設けられた第一目盛線を確認しながら、穿刺作業を行うことができる。また、開口の開口縁部に穿刺針を当接させながら(ガイドさせながら)、穿刺作業を行うことができる。さらに、開口の領域内で穿刺針を挿入する位置が制約されることがなく、任意の位置で穿刺針を位置決めして穿刺作業を行える。これに加え、脱脂綿等の消毒治具も容易に開口から対象物表面に到達させることができ、超音波プローブを取り外すことなく、消毒作業も行える。以上により、本適用例では、穿刺作業の更なる効率化を図れ、かつ穿刺成功率も向上させることができる。
本適用例の超音波測定装置において、前記表示制御手段は、前記内部断層画像に、前記第一目盛線に対応した目盛位置画像を重畳させることが好ましい。
本適用例は、表示制御手段は、各内部断層画像の第一目盛線に対応する位置に、目盛位置画像を重畳させて表示する。これにより、施術者は、内部断層画像における第一目盛線に対応した位置を容易に確認できるので、穿刺作業効率をより一層向上させることができる。
本適用例の超音波測定装置において、前記内部断層画像における穿刺針の位置を検出する針位置検出手段と、複数の前記超音波センサーのそれぞれに対応した複数の前記内部断層画像のうちの前記穿刺針の位置が検出された前記内部断層画像に基づいて、前記穿刺針の位置が検出されなかった前記内部断層画像における前記穿刺針の延長位置を検出する針位置予測手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記穿刺針の位置が検出されなかった前記内部断層画像に、前記延長位置を示す針位置予測画像を重畳表示させることが好ましい。
本適用例の超音波測定装置では、穿刺作業中に超音波プローブによる超音波測定を行うと、内部断層画像内に穿刺針が映り込むことになり、針位置検出手段は、内部断層画像において穿刺針が映り込んでいる場合に、その穿刺針の位置を検出する。
また、針位置予測手段は、穿刺針の位置が検出された内部断層画像に基づいて、穿刺針が映り込んでいない内部断層画像における針位置を予測する。つまり、穿刺針は直線状であり、各超音波センサーの間隔は既知であるので、針位置検出手段は、穿刺針が映り込んでいる内部断層画像が複数ある場合に、穿刺針をさらに挿入した場合における、穿刺針が映り込んでいない内部断層画像の穿刺針の位置(延長位置)を容易に予測することが可能となる。そして、表示制御手段は、上記のように予測された穿刺針の延長位置を示す針位置予測画像を重畳させる。
これにより、施術者は、ある程度穿刺針を挿入した時点で、そのまま穿刺針を挿入した際に、目標とする位置に到達可能か否かを内部断層画像に基づいて容易に確認することができる。よって、例えば、穿刺針の延長位置が目標とは異なる場合に、穿刺針の挿入を早期に中断することが可能となり、穿刺作業における事故の発生を抑制できる。
本適用例の超音波測定装置において、前記表示部に表示された前記内部断層画像における任意の第一位置を取得する第一位置取得手段と、前記第一位置に対して穿刺針を挿入する際の前記穿刺針の挿入位置に対応する前記第一目盛線の位置を穿刺位置として表示する穿刺位置表示手段と、を備えることが好ましい。
本適用例では、表示部に表示された内部断層画像に対して、例えば施術者が別途設けられた操作手段を用いて、穿刺針の目標とする挿入位置(第一位置)を入力すると、第一位置取得手段が、この第一位置を取得し、穿刺位置表示手段が、第一位置に穿刺針を到達させるための第一目盛線の位置を穿刺位置として表示させる。このため、施術者の穿刺技術が未熟である場合でも、最適な穿刺位置を案内して、穿刺作業を支援することができ、穿刺作業における作業効率性や、穿刺成功率を更に向上させることができる。
第一実施形態の超音波測定装置の概略構成を示すブロック図。 第一実施形態の超音波プローブの概略構成を示す斜視図。 第一実施形態の超音波プローブの概略断面図。 第一実施形態の超音波プローブの概略断面図。 第一実施形態の目盛部近傍の構成を示す平面図。 第一実施形態の超音波センサーの平面構成の一例を示す図。 第一実施形態の超音波センサーの一部を断面した断面図。 第一実施形態のジョイント部の分解斜視図。 第一実施形態における超音波測定方法を示すフローチャート。 第一実施形態において表示部に表示される内部断層画像の一例を示す図。 第一実施形態において表示部に表示される内部断層画像の他の一例を示す図。 第二実施形態の目盛部近傍の構成を示す平面図。 第三実施形態の目盛部近傍の構成を示す平面図。 第三実施形態における制御装置の機能構成を示すブロック図。 第三実施形態における超音波測定方法のフローチャート。 第三実施形態において表示部に表示される内部断層画像の一例を示す図。 他の一実施形態の目盛部の概略構成を示す斜視図。 他の一実施形態の目盛部の概略構成を示す斜視図。
[第一実施形態]
以下、第一実施形態に係る超音波測定装置について説明する。
図1は、第一実施形態の超音波測定装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の超音波測定装置1は、対象物(本実施形態では生体)に対して固定される超音波プローブ2と、超音波プローブ2を制御して生体内の内部断層画像を得る制御装置3と、得られた内部断層画像が表示される表示部4と、を備えている。
本実施形態の超音波測定装置1は、穿刺針11(図3及び図4参照)を生体内の所定の器官(例えば血管)に挿入する穿刺作業を行う際に用いられる。この超音波測定装置1では、穿刺作業において、超音波プローブ2を生体における穿刺を行いたい患部位置に固定し、超音波プローブ2から生体内に超音波の送信処理、及び生体内で反射された反射超音波の受信処理を行う。そして、超音波プローブ2は、受信処理により得られた受信信号を制御装置3に出力し、制御装置3は受信信号に基づいて生体内の内部断層画像を生成して表示部4に表示させる。
このような超音波測定装置1を用いることで、施術者は、表示部4に表示された内部断層画像を確認(観察)しながら、穿刺作業を効率的に行うことができる。
以下、本実施形態の超音波測定装置1の各構成について、詳細に説明する。
[超音波プローブ]
図2は、第一実施形態の超音波プローブ2の概略構成を示す斜視図である。図3及び図4は、図2のA−A線で超音波プローブ2を切断した際の概略断面図である。
本実施形態の超音波プローブ2は、センサーユニット21と、固定ユニット22と、センサーユニット21及び固定ユニット22とを接続するジョイント部23と、を含んで構成されている。ここで、以降の説明にあたり、図2に示すように、センサーユニット21と固定ユニット22との並び方向をX方向(第二方向)とする。また、X方向に交差(本実施形態では直交を例示)する方向をY方向(第一方向)とする。さらに、XY平面に対して直交する方向をZ方向とする。
[センサーユニット]
センサーユニット21は、生体に対して超音波を送信する超音波送信処理、及び、生体からの超音波(反射超音波)を受信する超音波受信処理を実施する。このセンサーユニット21は、図2及び図3に示すように、筐体24と、超音波センサー25と、回路基板(図示略)等を含んで構成されている。このセンサーユニット21は、例えば信号ケーブル26を介して制御装置3に接続されており、超音波センサー25を制御する回路基板と、制御装置3とが通信可能に接続される。
筐体24は、例えばZ方向から見た平面視が矩形状となる箱状部材であり、内部に超音波センサー25や回路基板を収納する。この筐体24は、生体に対向する一面(センサー面241;図3及び図4参照)に、複数のセンサー窓241A(図3及び図4参照)が設けられている。これらのセンサー窓241Aは、Y方向に長手状のスリット孔であり、X方向に沿って複数配設されている。各センサー窓241Aには、超音波センサー25が外部(生体側)に臨んで設けられている。つまり、超音波センサー25の超音波送受信面がセンサー窓241Aから露出している。
また、センサー面241のセンサー窓241Aが設けられていない領域(センサー面241の外周部分及び各センサー窓241A間)には、粘着層241Bが設けられている。この粘着層241Bは、センサーユニット21を生体の表皮に固定する固定部である。なお、粘着層241Bは、センサーユニット21に対して着脱自在であり、穿刺作業を行う毎に交換されることが好ましい。
筐体24の一部には、端子部242が設けられ、端子部242に信号ケーブル26が接続されている。本実施形態では、図2に示すように、端子部242は、固定ユニット22とは反対側(−X側)の筐体24の端部に設けられている。
また、筐体24の+X側の端部(以降、第一接続端部243と称す)は、Z方向から見た平面視においてY方向に沿った直線状の辺であり、ジョイント部23を介して固定ユニット22に接続される。
具体的には、第一接続端部243の±Y側端部には、それぞれ、ジョイント部23が接続されるセンサー側接続部244が、+X側(固定ユニット22側)に突出して設けられている。
このセンサー側接続部244は、例えば、XZ面に沿った断面視において突出先端部が円弧状となり、当該円弧の中心位置に、Y方向に沿ってセンサー側接続部244を貫通する挿通孔244A(図8参照)が設けられている。この挿通孔244Aには、後述するジョイント部23の第一突出部231B(図8参照)に保持された第一回動軸231Dが挿通される。これにより、センサーユニット21とジョイント部23とが回動可能に接続される。
筐体24の上面245(センサー面241とは反対側)には、Y方向における中心位置を通りX方向に平行となるセンターライン245Aが形成されている。このセンターライン245Aは、センサーユニット21を生体に固定する際、及び内部断層画像に基づいて穿刺位置を設定する際の目安となる線である。
筐体24の第一接続端部243の±Y側端部に設けられたセンサー側接続部244の間には、第一接続端部243から+X側に突出した目盛部27が設けられている。つまり、目盛部27は、センサーユニット21と固定ユニット22との間に位置するように設けられている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、目盛部27は、筐体24に対して一体構成となっているが、これに限定されず、筐体24に対して、筐体24とは別部材となる目盛部を固定される構成などとしてもよく、他の部材を介して目盛部27が固定される構成などとしてもよい。
図5は、第一実施形態における目盛部27の近傍の概略平面図である。
目盛部27は、Y方向に長手となる形状を有し、穿刺針11を挿入可能な穿刺孔271(開口)が設けられている。この穿刺孔271は、Z方向に沿って目盛部27を貫通する貫通孔であり、穿刺作業において穿刺針11が生体の表皮に届くようになっている。
具体的には、穿刺孔271は、Z方向からの平面視において、Y方向に平行な2辺を有し、Y方向に長手となる細長いスリット孔となる。ここで、穿刺孔271の2辺のうち、−X側(超音波センサー25が配置される側)の辺を第一縁部271A、+X側の辺を第二縁部271Bとする。
また、目盛部27は、穿刺孔271の第一縁部271Aに沿って等間隔で配置される第一目盛線272を備えている。この第一目盛線272は、穿刺孔271から穿刺針11を挿入する際の目安となり、施術者は、表示部4に表示される内部断層画像とを観察しつつ、第一目盛線272に穿刺針11の位置を合わせることで、穿刺作業を効率的に行うことが可能となる。
[超音波センサー]
次に、上記のようなセンサーユニット21に設けられる超音波センサー25について説明する。
超音波センサー25は、上述したように筐体24の内部に設けられ、センサー窓241Aに対応した数だけ設けられている。本実施形態では、3つのセンサー窓241Aのそれぞれに対応して3つの超音波センサー25が設けられている。
この超音波センサー25は、Y方向に長手となるラインセンサーであって、図4に示すように、YZ面に沿って生体に対して超音波を送信し、当該YZ面における生体内で反射された反射超音波を受信する。
図6は、第一実施形態の超音波センサー25の平面構成の一例を示す図である。また、図7は、超音波センサー25のA―A線を断面した断面図である。
超音波センサー25は、例えば、図7に示すように、素子基板251、封止板252、及び音響整合層253等を含んで構成されている。
素子基板251には、図6に示すように、アレイ状に配置された複数の超音波トランスデューサー251Aが配置されており、これらの超音波トランスデューサー251Aにより、超音波の送信処理及び受信処理が行われる。
具体的には、図7に示すように、素子基板251は、基部251Bと、振動膜251Cと、圧電素子251Dと、を備えている。
基部251Bは、例えばSi等の半導体基板により構成されている。この基部251Bには、各々の超音波トランスデューサー251Aに対応した開口部251B1が設けられている。各開口部251B1は、基部251Bの基板厚み方向を貫通した貫通孔である。
振動膜251Cは、例えばSiOや、SiO及びZrOの積層体等より構成され、基部251Bの封止板252側全体を覆って設けられている。すなわち、振動膜251Cは、基部251Bの開口部251B1の封止板252側を閉塞する。この振動膜251Cの厚み寸法は、基部251Bに対して十分小さい厚み寸法となる。
圧電素子251Dは、図6及び図7に示すように、各開口部251B1を閉塞する振動膜251C上にそれぞれ設けられている。この圧電素子251Dは、下部電極251D1、圧電膜251D2、及び上部電極251D3の積層体により構成されている。ここで、振動膜251Cのうち、開口部251B1を閉塞する領域と、圧電素子251Dとにより、1つの超音波トランスデューサー251Aが構成される。
このような超音波トランスデューサー251Aでは、下部電極251D1及び上部電極251D3の間に所定周波数の矩形波電圧が印加されることで、圧電膜251D2が変形され、これにより開口部251B1を閉塞する振動膜251Cが振動することで、超音波が送信される(超音波送信処理)。また、振動膜251Cに超音波入力されて振動膜251Cが振動すると、圧電膜251D2の下部電極251D1側と上部電極251D3側とで電位差が生じる。これにより、下部電極251D1及び上部電極251D3の電位差を検出することで、超音波が受信されたことを検出することが可能となる(超音波受信処理)。
また、本実施形態では、図6に示すように、上記のような超音波トランスデューサー251Aが、X方向及びY方向に沿ってマトリックス状に複数配置されている。なお、図6では、説明の便宜上、X方向に沿って4つ、Y方向に沿って9つの超音波トランスデューサー251Aが配置される例を示すが、実際には、X方向及びY方向に沿ってさらに多くの超音波トランスデューサー251Aが配置されている。
ここで、下部電極251D1は、X方向に沿う直線状に形成され、Y方向に沿って複数平行に配列される。つまり、下部電極251D1は、X方向に並ぶ複数の圧電素子251Dに跨って設けられている。そして、これらの下部電極251D1は、例えば両端部に下部電極端子部251D4を有し、当該下部電極端子部251D4おいて回路基板に電気接続される。一方、上部電極251D3は、Y方向に沿う直線状に形成され、X方向に沿って複数平行に配列される。また、上部電極251D3は、例えば両端部において隣り合う上部電極251D3と接続線251D5により結線されている。そして、接続線251D5の延長上に上部電極端子部251D6が設けられ、回路基板に電気接続される。
このような超音波センサー25では、下部電極251D1により連結されたX方向に並ぶ超音波トランスデューサー251Aにより1ch(チャネル)のトランスデューサー群251A1が構成され、当該トランスデューサー群251A1がY方向に並ぶ1次元アレイ構造の超音波アレイを構成する。
このような構成では、超音波送信処理において、各下部電極251D1に対してそれぞれ駆動信号(SIG)を入力し、上部電極251D3に対して、共通バイアス信号(COM)を入力する。この際、下部電極251D1に入力する駆動信号を同時に入力すれば、各トランスデューサー群251A1から同時に超音波が送信される。よって、センサーユニット21からセンサー面241の法線方向に向かって平面波が送信されることになる。また、各下部電極251D1への駆動信号の入力タイミングをそれぞれ遅延させることで、センサー面241の法線方向に対して遅延時間に応じた傾斜角度で超音波(平面波)を送信することが可能となる。すなわち、YZ面内で、超音波センサー25を中心に略扇状となる範囲に超音波を送信することが可能となり、当該扇状の範囲に対する超音波測定が可能となる。なお、本実施形態のような1次元アレイ構造の超音波アレイでは、超音波を所定の深さ位置に収束させるために音響整合層253上に音響レンズを設けることが好ましい。
超音波受信処理では、上部電極251D3に対して、共通バイアス信号(COM)を入力し、各下部電極251D1から出力される信号を回路基板に設けられた受信回路にて検出すればよい。
なお、上記例では、1つのトランスデューサー群251A1において、下部電極251D1が共通となる例を示すが、各超音波トランスデューサー251Aにおいて、下部電極251D1がそれぞれ独立して回路基板に接続される構成などとしてもよい。この場合、2次元アレイ構造の超音波アレイを構成でき、各下部電極251D1への駆動信号の入力タイミングを制御することで、音響レンズが設けられなくても所定位置に超音波を収束させることが可能となる。
次に、超音波センサー25を構成する封止板252について説明する。封止板252は、素子基板251に接合され、素子基板251を補強する。この封止板252は、Z方向から見た平面視において、素子基板251の超音波トランスデューサー251Aが配置される領域を覆って形成されており、例えば、Si等の半導体基板や、絶縁体基板により構成される。なお、封止板252の材質や厚みは、超音波トランスデューサー251Aの周波数特性に影響を及ぼすため、超音波トランスデューサー251Aにて送受信する超音波の中心周波数に基づいて設定することが好ましい。
そして、この封止板252は、例えば、素子基板251の振動膜251C上に形成された接合膜252Aにより素子基板251に接合される。接合膜252Aは、基部251Bの開口部251B1以外の領域(開口部251B1間の隔壁251B2)に対応して設けられている。よって、接合膜252Aにより振動膜251Cの振動が阻害されることがなく、各超音波トランスデューサー251Aの間のクロストークも抑制できる。
また、図示は省略するが、封止板252は、下部電極251D1や上部電極251D3の端子に対向して貫通孔が設けられており、当該貫通孔に下部電極251D1や上部電極251D3と回路基板とを接続する電極が設けられる。電極としては、例えば貫通電極であってもよく、リード線やFPC等であってもよい。
音響整合層253は、図7に示すように、基部251Bの開口部251B1内を埋めるように、素子基板251の超音波の送受信側に設けられている。また、音響整合層253上に、音響レンズを別途設けてもよい。音響レンズを設ける場合、XZ面における断面表面形状が円弧となり、Y方向を軸としたシリンドリカル形状の音響レンズを用いる。このような音響レンズを設けることで、生体内の所定の深さ位置に対して収束する超音波を送信することが可能となる。
このような音響整合層253や音響レンズは、超音波トランスデューサー251Aから送信された超音波を生体に伝搬させ、また、生体内で反射した超音波を効率よく超音波トランスデューサー251Aに伝搬させる。このため、音響整合層253や音響レンズは、超音波トランスデューサー251Aの音響インピーダンスと、生体の音響インピーダンスとの中間の音響インピーダンスに設定される必要がある。このような音響インピーダンスの素材としては、例えばシリコーン等を挙げることができる。
また、各超音波センサー25に接続される回路基板は、例えば各トランスデューサー群251A1に対して、超音波の送信処理を実施するための駆動信号を出力する送信回路、各トランスデューサー群251A1からの信号を受信して超音波の受信処理を実施するための受信回路、送信処理及び受信処理を切り替えるスイッチング回路等を備える。また、受信回路としては、例えば各トランスデューサー群251A1からの受信信号を整相加算する整相加算回路等を備えており、処理された受信信号が制御装置3に送信される。
本実施形態では、上述したような、YZ面に対する超音波測定(超音波送信処理及び超音波受信処理)が可能な超音波センサー25が、X方向に沿って複数設けられている。したがって、超音波の送信処理及び受信処理を実施すると、各超音波センサー25が設けられる位置での生体の内部断層画像を生成するための受信信号がそれぞれ制御装置3に送信される。
[固定ユニット]
次に、図2、図3、及び図4に戻り、固定ユニット22について説明する。
固定ユニット22は、図2に示すように、例えば、Z方向から見た平面視において、略矩形状に形成され、ジョイント部23を介してセンサーユニット21に接続される。
この固定ユニット22は、生体に対向する面に、粘着層221が設けられており、生体に対して固定可能となる。粘着層221は、センサーユニット21の粘着層241Bと同様であり、固定ユニット22を生体の表皮に固定する。
また、固定ユニット22の−X側の端部(以降、第二接続端部222と称す)は、Z方向から見た平面視においてY方向に沿った直線状の辺であり、ジョイント部23を介してセンサーユニット21に接続される。
具体的には、第二接続端部222の±Y側端部には、それぞれ、ジョイント部23が接続される一対の固定側接続部223が設けられている。つまり、+Y側端部に一対の固定側接続部223が設けられ、−Y側端部にも一対の固定側接続部223が設けられる。これらの一対の固定側接続部223は、所定の間隔をあけて、Y方向に沿って並接されている。
固定側接続部223は、−X側(センサーユニット21側)に突出して設けられており、それぞれ、XZ面に沿った断面視において、突出先端部が円弧状となる。また、一対の固定側接続部223の互いに対向する面には、前記円弧の中心位置にY方向に沿った挿入孔223A(図8参照)が設けられている。これらの挿入孔223Aには、固定側接続部223をY方向に貫通する貫通孔であってもよく、凹状孔部であってもよい。
そして、これらの挿入孔223Aには、後述するジョイント部23の第二ジョイント部232(図8参照)を貫通した第三回動軸232Eが挿通される。これにより、固定ユニット22とジョイント部23とが回動可能に接続される。
[ジョイント部]
ジョイント部23は、上述したように、センサーユニット21と固定ユニット22とを接離可能に接続する。つまり、本実施形態では、穿刺針11を挿入する際に、針挿入をしやすくするために、センサーユニット21と固定ユニット22とを生体に固定した後、センサーユニット21と固定ユニット22とを互いに離隔する方向に引き離して、生体に対して張力を付与する。
具体的には、ジョイント部23は、図2から図4に示すように、センサーユニット21に接続される第一ジョイント部231と、固定ユニット22に接続される第二ジョイント部232とを備えて構成され、第一ジョイント部231と第二ジョイント部232とが回動可能に接続される。第一ジョイント部231は、一対設けられており、これらの一対の第一ジョイント部231は、第一接続端部243の±Y側に設けられたセンサー側接続部244のそれぞれに対応して配置される。同様に、第二ジョイント部232は、一対設けられており、これらの一対の第二ジョイント部232は、一対の第一ジョイント部231のそれぞれに対応して配置される。
図8は、第一実施形態のジョイント部23の分解斜視図である。
第一ジョイント部231は、図8に示すように、ジョイント本体部231Aと、第一突出部231Bと、第二突出部231Cとを備える。
ジョイント本体部231Aは、例えばY方向に沿って長手となる板状部材である。ジョイント本体部231AのX方向に沿う幅寸法は、センサーユニット21及び固定ユニット22を引き離して生体に張力を付与する際の、センサーユニット21及び固定ユニット22の引き離し距離に略相当する。また、ジョイント本体部231Aの厚み寸法は、センサー側接続部244のZ方向寸法と略同一寸法となる。
第一突出部231Bは、例えばジョイント本体部231Aに一体的に設けられ、ジョイント本体部231Aからセンサーユニット21側に突出する。本実施形態では、第一突出部231Bが、ジョイント本体部231Aの板厚み方向に対して直交する方向に突出する例を示す。なお、これに限定されず、ジョイント本体部231Aの板厚み方向に対して交差する方向で、かつセンサーユニット21側に突出する構成としてもよい。
本実施形態では、第一突出部231Bは、一対設けられ、これらの一対の第一突出部231Bにより、1つのセンサー側接続部244が挟み込まれる構成となる。
図8に示すように、これらの一対の第一突出部231Bの突出先端側は、XZ平面に対する断面形状において、突出先端側が円弧状となり、当該円弧の中心位置に、それぞれ、第一回動軸231Dを保持する保持孔231Eが設けられている。
保持孔231Eは、第一突出部231BをY方向に沿って貫通する貫通孔としてもよく、一対の第一突出部231Bの互いに対向する面に形成された凹状孔部であってもよい。
そして、これらの保持孔231Eに保持された第一回動軸231Dは、上述したように、センサー側接続部244の挿通孔244Aに挿通され、第一ジョイント部231がセンサーユニット21に対して回動可能に接続される。
第二突出部231Cは、例えばジョイント本体部231Aに一体的に設けられており、ジョイント本体部231Aから固定ユニット22側に突出する。本実施形態では、第二突出部231Cは、第一突出部231Bと同様、ジョイント本体部231Aの板厚み方向に対して直交する方向に突出する。なお、これに限定されず、ジョイント本体部231Aの板厚み方向に対して交差する方向で、かつ固定ユニット22側に突出する構成などとしてもよい。
また、本実施形態では、第二突出部231Cは、一対設けられ、これらの一対の第二突出部231Cにより、第二ジョイント部232が挟み込まれる構成となる。
図8に示すように、一対の第二突出部231Cの突出先端側は、XZ平面に対する断面形状において円弧状となる。そして、当該円弧の中心位置に、それぞれ、第二回動軸231Fを保持する保持孔231Gが設けられている。
保持孔231Gは、第二突出部231CをY方向に沿って貫通する貫通孔としてもよく、一対の第二突出部231Cの互いに対向する面に形成された凹状孔部であってもよい。
そして、これらの保持孔231Gに保持された第二回動軸231Fは、後述する第二ジョイント部232の挿通孔232Cに挿通されている。これにより、第一ジョイント部231は、第二ジョイント部232に対しても回動可能に接続される。
第二ジョイント部232は、XZ平面における断面視において、略L字状となり、連結部232Aと、進展ノブ232Bとを備える。
連結部232Aは、第一ジョイント部231と固定ユニット22とを連結する板状部材である。進展ノブ232Bは、例えば連結部232Aに一体的に設けられ、連結部232Aのセンサーユニット21側の端部から所定角度で立ち上がる。なお、本実施形態では、進展ノブ232Bは、連結部232Aに対して90度の角度を為して立ち上がる例を示す。
また、連結部232Aのセンサーユニット21側の端部は、XZ断面視において、進展ノブ232Bが設けられる側とは反対側において、図3,4に示すように円弧状となり、当該円弧の中心に挿通孔232Cが設けられる。連結部232Aの進展ノブ232B側の端部は、第一ジョイント部231の一対の第二突出部231Cの間に挟まれ、挿通孔232Cに第二突出部231Cの保持孔231Gに保持された第二回動軸231Fが挿通され、上記のように、第一ジョイント部231に対して第二ジョイント部232が回動可能となる。
一方、連結部232Aの固定ユニット22側の端部は、固定ユニット22の一対の固定側接続部223に挟まれて配置される。この連結部232Aの固定ユニット22側の端部は、XZ断面視において、突出先端側が円弧状となり、当該円弧の中心には、挿通孔232Dが設けられる。そして、この挿通孔232Dには、一対の固定側接続部223の挿入孔223Aに保持された第三回動軸232Eが挿通される。
上記のようなジョイント部23では、センサーユニット21及び固定ユニット22を生体に固定する前において、図3に示すように、進展ノブ232Bを固定ユニット22側に倒しておく。これにより、第一ジョイント部231が固定ユニット22側に引き寄せられ、センサーユニット21が固定ユニット22に近接して位置することになる。
そして、生体にセンサーユニット21及び固定ユニット22を固定した後、進展ノブ232Bを、第二回動軸231Fを中心にセンサーユニット21側に回動させる。これにより、図4に示すように、第一ジョイント部231が第二ジョイント部232に押されてセンサーユニット21側に移動する。よって、センサーユニット21も固定ユニット22とは離れる方向に移動される。
この際、センサーユニット21及び固定ユニット22は、粘着層241B,221により生体に固定されているので、生体の表皮に張力が付与される。このように、生体の表皮に張力が付与された状態では、穿刺針11を挿入する際に表皮を貫通しやすくなり、穿刺作業の効率化を図ることが可能となる。
[制御装置]
次に、超音波測定装置1における制御装置3について説明する。
制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)等により構成された演算部と、メモリー等により構成された記憶部とを含んで構成される。
記憶部には、超音波プローブ2を用いた超音波測定や、超音波測定結果に基づいた生体の内部断層画像の生成及び表示を行うための各種プログラムや各種データが記憶されている。
演算部は、記憶部に記憶された各種プログラムを読み込み実行することで、図1に示すように、測定制御手段31、画像生成手段32、針位置検出手段33、針位置予測手段34、及び表示制御手段35等として機能する。また、制御装置3には、その他、キーボード等により構成された入力操作部等が設けられていてもよい。
測定制御手段31は、超音波プローブ2を制御して、各超音波センサー25に超音波送信処理及び超音波受信処理を実施させる。
画像生成手段32(画像取得手段)は、超音波プローブ2から送信された受信信号(画像信号)を取得し、各超音波センサー25に対応した内部断層画像を生成する。
針位置検出手段33は、各内部断層画像に対して穿刺針11の位置を検出する。
針位置予測手段34は、各内部断層画像のうち、穿刺針11が検出されなかった内部断層画像での穿刺針11の延長位置(針到達位置)を予測する。
表示制御手段35は、表示部4に対して、各内部断層画像を表示させる。また、針位置予測手段34により予測された針到達位置に対応した針位置予測画像54を表示させる。
なお、制御装置3の具体的な処理については後述する。
[超音波測定方法]
次に、上述したような超音波測定装置1を用いた超音波測定方法について説明する。
図9は、本実施形態における超音波測定方法を示すフローチャートである。
本実施形態の超音波測定装置1を用いた超音波測定方法では、例えば施術者(操作者)は、超音波プローブ2のセンサーユニット21のセンサー窓241Aに、生体と超音波センサー25との間で超音波の伝搬効率を向上させるための音響整合材料(例えばジェル等)を塗布する。そして、センサーユニット21及び固定ユニット22を粘着層241B,221により生体の皮膚表面に固定する。この際、ジョイント部23の進展ノブ232Bを固定ユニット22側に回動させておき、センサーユニット21と固定ユニット22との距離を縮めておく。
センサーユニット21及び固定ユニット22を表皮に固定した後、進展ノブ232Bをセンサーユニット21側に回動させて、センサーユニット21と固定ユニット22との距離を拡げる。これにより、表皮に張力が付与され、穿刺針11の挿通が容易となる。
この後、施術者(操作者)により入力操作部が操作されて、超音波測定を開始する旨の操作信号が入力されると、測定制御手段31は、超音波プローブ2の各超音波センサー25に超音波測定(超音波送信処理及び超音波受信処理)を実施させる(ステップS1)。
具体的には、測定制御手段31は、回路基板のスイッチング回路を制御して各超音波トランスデューサー251A(各トランスデューサー群251A1)と送信回路とを接続する。これにより、各超音波トランスデューサー251Aの下部電極251D1に駆動信号(SIG)が印加され、上部電極251D3に共通バイアス信号(COM)が印加されて、超音波を送信させる。その後、測定制御手段31は、回路基板のスイッチング回路を制御して各超音波トランスデューサー251A(各トランスデューサー群251A1)と受信回路とを接続する。これにより、生体内で反射された反射超音波が各超音波トランスデューサー251Aに入力されて振動膜251Cが振動されると、下部電極251D1から圧電膜251D2で発生した電位差に応じた受信信号が受信回路に入力される。受信回路は、入力された受信信号に対して、デジタル信号への変換、ノイズ成分の除去、所望信号レベルへの増幅、トランスデューサー群251A1毎の整相加算処理を行い、処理後の受信信号を制御装置3に出力する。
次に、画像生成手段32は、各超音波センサー25による超音波測定により得られた測定結果(受信信号)に基づいて、各超音波センサー25の位置に対応した内部断層画像をそれぞれ生成する(ステップS2)。図1に示す例では、超音波プローブ2にY方向に並ぶ3つの超音波センサー25が設けられる。この場合、各位置に対応した3つの内部断層画像が生成される。
この後、表示制御手段35は、ステップS2で生成された各内部断層画像を、表示部4に表示させる(ステップS3)。
図10は、表示部4に表示される内部断層画像の一例を示す図である。
本実施形態では、図10に示すように、3つの内部断層画像51が表示部4に表示される。この際、表示部4の画面内に、3つの内部断層画像51が同時表示されることで、施術者は、表示部4に表示させる内部断層画像51を切り替える操作を行う必要がなく、一度に各位置での生体内の状態を観察することが可能となる。
また、このステップS3では、表示制御手段35は、各内部断層画像51に対して、図10に示すように、目盛部27の各第一目盛線272の位置に対応した目盛位置画像52を重畳表示させる。
これにより、施術者は、各内部断層画像51に基づいて、生体内の穿刺針11を到達される目標位置を容易に確認することが可能となり、当該目標位置に対して、目盛部27のどの第一目盛線272の位置に穿刺針11を挿入すればよいかを容易に判断することが可能となる。例えば、各内部断層画像51における静脈位置から静脈の方向を判断できるので、穿刺針11の挿入方向と挿入位置を容易に判断することが可能となる。
また、穿刺作業を行う際に、上述のように生体の表皮が張力によって引き伸ばされた状態となっているので、穿刺針11挿入時に表皮が撓む等の不都合が抑制される。
この後、穿刺針11が挿入され、各超音波センサー25の測定範囲内に穿刺針11が入ると、当該穿刺針11も内部断層画像に映り込む。
針位置検出手段33は、内部断層画像に映り込んだ穿刺針11の位置を検出する(ステップS4)。
図11は、穿刺針11が所定量挿入された際に表示部4に表示される内部断層画像51の一例を示す図である。
このステップS4では、例えば、針位置検出手段33は、内部断層画像を例えば画像解析することで、穿刺針11の針位置53を検出する。つまり、生体内の組織に対して穿刺針は超音波に対する反射率が高いため、内部断層画像上で輝度値が高く表示される。よって、針位置検出手段33は、内部断層画像において、輝度値が所定の第一閾値以上となる領域を検出して、針位置53として検出する。
なお、本実施形態では、輝度値に基づいて針位置53を検出する例を示すが、針位置検出手段33は、図10に示すような最初に表示された内部断層画像51と比較することで、針位置53を検出してもよい。
つまり、図10に示すような、穿刺針11が挿入されていない状態の内部断層画像51と、その後に取得された図11に示すような内部断層画像51とを比較し、輝度値が第二閾値以上高くなる領域を針位置53として検出してもよい。また、最初に取得された内部断層画像51に対して、第二閾値以上となる領域を検出した上で、さらに当該領域の輝度値が第一閾値以上であるか否かを判定してもよい。
次に、針位置予測手段34は、取得された内部断層画像51のうち、針位置53が検出された画像が2つ以上あるか否かを判定する(ステップS5)。
このステップS5において、Yesと判定された場合、針位置予測手段34は、さらに、全ての内部断層画像51において針位置53が検出されているか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6において、Noと判定された場合、針位置53が検出されなかった内部断層画像51(例えば図11の下段の内部断層画像51)に対して、穿刺針11をそのまま挿入した際に、穿刺針11が到達する位置(針到達位置)を予測する(ステップS7)。
通常、穿刺針11は直線状に形成されており、また、各超音波センサー25間の距離は既知である。よって、針位置予測手段34は、針位置53が検出された2つ以上の内部断層画像の針位置53に基づいて、穿刺針11の挿入方向及び挿入角度を算出し、さらに、超音波センサー25間の距離を用いて針到達位置を予測する。
例えば、超音波センサー25が等間隔で配置され、穿刺孔271から近い順に第一超音波センサー25A(図3及び図4参照)、第二超音波センサー25B(図3及び図4参照)、第三超音波センサー25C(図3及び図4参照)が並ぶ場合は以下のような処理をする。
まず、第一超音波センサー25Aに対応した第一内部断層画像51Aの針位置53Aの座標(第一座標)と、第二超音波センサー25Bに対応した第二内部断層画像51Bの針位置53Bの座標(第二座標)とを算出する。なお、第一座標及び第二座標としては、例えば、エッジ検出処理により検出された略円環状の針位置53A及び針位置53Bの中心点(重心点)とする。また、第一座標と第二座標との距離(針間距離)を算出する。
さらに、第一座標と第二座標とを結ぶ直線を算出する。この直線は、穿刺針11をYZ平面(内部断層画像51上)に投影した位置を示す直線(穿刺投影直線)となる。
そして、穿刺投影直線上で、かつ、第二座標の第一座標とは反対側に針間距離となる位置を第三超音波センサー25Cに対応した第三内部断層画像51Cにおける針到達位置とする。4つ以上の超音波センサー25が設けられる場合も同様に、穿刺投影直線上で、針間距離の間隔となる座標位置をそれぞれ算出して針到達位置とすればよい。
そして、表示制御手段35は、針位置53が検出されなかった内部断層画像51(本実施形態では、第三内部断層画像51C)に対して、図11に示すように、針到達位置に対応した針位置予測画像54を内部断層画像51に重畳させて表示する(ステップS8)。針位置予測画像54は、例えば「×」印により表示してもよく、その他、内部断層画像51において使用されていない色(例えば赤色等)により表示してもよい。
これにより、施術者は、挿入した穿刺針11が目標位置に到達可能であるかを内部断層画像に基づいて、容易に判断することが可能となる。
なお、ステップS5において、Noと判定された場合は、針到達位置を予測するために必要な内部断層画像の数が足りない(穿刺針11の挿入量が少ない)ことを意味し、この場合は、ステップS4に戻る。
また、ステップS6において、Yesと判定された場合は、既に穿刺針11が目標位置に到達したか、若しくは、超音波測定装置1による測定範囲を超えていて針到達位置を予測できないことを意味する。
既に穿刺針11が目標位置に到達している場合は、超音波測定装置1による超音波測定処理を終了させる。なお、目標位置に到達しているか否かは、例えば、施術者が入力操作部により処理を終了させる旨の操作信号が入力された場合に、目標位置に到達したと判定すればよい。また、施術者が入力操作部を操作して予め目標位置を指定しておき、目標位置と針位置53とが一致した場合に、処理を終了させてもよい。
一方、例えば、穿刺針11の挿入角度が小さい場合等では、超音波測定装置1による測定範囲を超えるため、針到達位置を予測できないことがある。この場合では、内部断層画像の全てに、例えば目標位置よりも表皮に近い位置に針位置53が位置することになる。このような場合では、超音波測定装置1は、音声若しくは表示部4への表示により、針位置を予測できない旨を警告してもよい。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の超音波測定装置1における超音波プローブ2は、Y方向に長手となる超音波センサー25がX方向に沿って複数配置されたセンサーユニット21と、センサーユニット21に設けられてY方向に並ぶ第一目盛線272を有する目盛部27と、を備えている。
このため、生体に対して超音波プローブ2を固定すれば、各超音波センサー25に対応して、X方向に沿って並ぶ複数の内部断層画像51を取得することができる。つまり、超音波プローブ2を生体に対して固定した状態で、穿刺作業に必要な内部断層画像51を取得することができる。したがって、施術者が超音波プローブ2の位置や角度等を調整する必要がなく、施術者が所望とする位置での内部断層画像51を容易に取得することができる。これにより、施術者は、穿刺作業に集中することができるため、穿刺作業の効率化を図れることができ、穿刺作業における事故の発生を抑制でき、穿刺成功率の向上も図れる。
また、YZ面に沿った内部断層画像51を取得する場合、施術者は、穿刺針11の挿入位置をY方向のどの位置にするべきかを適切に判断する必要がある。これに対し、本実施形態では、第一目盛線272がY方向に沿って設けられている。したがって、施術者は、表示部4に表示された内部断層画像51を観察しながら、第一目盛線272を目安に穿刺針11の挿入位置を判断することができる。よって、施術者が穿刺針11の挿入位置を決定する際にも好適に支援することができ、この点でも穿刺作業の効率化及び穿刺成功率の向上を図ることができる。
本実施形態では、センサーユニット21は、穿刺針11を挿入するための、Y方向に長手となる穿刺孔271を備えている。そして、この穿刺孔271の第一縁部271Aに沿って第一目盛線272が配置されている。
このような構成では、施術者が穿刺針11を生体の表皮から挿入する際に、穿刺孔271の第一縁部271Aに沿って設けられた第一目盛線272を確認しながら、穿刺作業を行うことができる。この場合、第一目盛線272が穿刺針11を挿入する位置に近い部位に設けられているので、穿刺作業を行う際に手元(穿刺針11の位置)から目を離して第一目盛線272を確認する必要がなく、容易に第一目盛線272を確認しながら穿刺作業を行える。
また、穿刺孔271の第一縁部271Aに穿刺針11を当接させてガイドさせながら穿刺作業を行うこともでき、この際、穿刺針11と第一目盛線272をと位置合わせすることで、所望の位置に対して穿刺針11を適切に挿入することができる。
さらに、穿刺孔271がY方向に長手となる開口であり、その開口縁に沿って第一目盛線272が設けられるので、例えば、各目盛位置に対応して、それぞれ独立した貫通孔を形成する場合に比べて、穿刺針11の挿入位置を細かく制御することが可能となる。つまり、本実施形態では、穿刺針11の挿入位置は、穿刺孔271内であれば制約を受けることがなく、施術者は、穿刺孔271内の任意の位置に穿刺針11を位置決めして穿刺作業を行うことができる。
さらには、穿刺針11を挿入するための貫通孔を、目盛位置毎に独立に設ける場合では、生体表面を脱脂綿等の消毒治具を用いて消毒する際に、貫通孔に当該消毒治具を通すことが困難である。よって、消毒を行う場合に、超音波プローブ2を一旦取り外す必要が生じる。これに対して、本実施形態では、Y方向に長手となる開口である穿刺孔271が設けられているので、穿刺孔271から消毒治具を挿入して、穿刺針11を挿入する位置を消毒することができる。よって、消毒作業のために超音波プローブ2を取り外す必要がない。
本実施形態では、センサーユニット21を生体に固定する粘着層241Bを備えているので、センサーユニット21を生体の表皮に固定することができる。よって、施術者がセンサーユニット21を生体に対して手で固定する等の作業が不要となり、穿刺作業に集中することができるので、穿刺作業の効率や穿刺成功率を向上させることができる。
本実施形態の超音波プローブ2は、センサーユニット21と、固定ユニット22と、センサーユニット21及び固定ユニット22を接離可能に接続するジョイント部23とを備える。
このような構成では、ジョイント部23によりセンサーユニット21と固定ユニット22との距離を縮めた状態で、センサーユニット21と固定ユニット22との双方を生体の表皮に固定し、その後、ジョイント部23によって、センサーユニットと固定ユニットとの距離を拡げる。これにより、生体の表皮に張力を付与して引き延ばすことができ、穿刺針11を挿入する際に、表皮が撓む等の不都合を抑制でき、穿刺針11を挿入しやすくなる。
本実施形態では、ジョイント部23は、センサーユニット21の第一接続端部243の±Y側に設けられたセンサー側接続部244、及び固定ユニット22の第二接続端部222の±Y側に設けられた固定側接続部223に対応して設けられている。つまり、ジョイント部23は、第一接続端部243及び第二接続端部222の間で、±Y側にそれぞれ設けられている。そして、目盛部27は、第一接続端部243及び第二接続端部222の間で、かつ、+Y側のジョイント部23と、−Y側のジョイント部23との間に設けられている。
つまり、センサーユニット21と固定ユニット22との距離を拡げた際に張力が付与される穿刺針11の挿入位置に第一目盛線272が設けられている。このため、穿刺針11を挿入する際に目盛部27の第一目盛線272を確認しやすく、穿刺作業の効率性及び成功率を向上させることができる。
そして、本実施形態の超音波測定装置1では、画像生成手段32が、超音波プローブ2からの受信信号(画像信号)を取得して内部断層画像51を生成し、表示制御手段35が生成された内部断層画像51を表示部4に表示させる。
これにより、施術者は、表示部4に表示された複数の内部断層画像51に基づいて、生体のX方向及びY方向に沿った広範囲の内部構造を確認することができる。
本実施形態の超音波測定装置1では、表示制御手段35は、内部断層画像51に、第一目盛線272に対応した目盛位置画像52を重畳させて表示させる。このため、内部断層画像51と第一目盛線272との位置関係が分かりやすくなり、施術者が内部断層画像51と第一目盛線272とを用いて穿刺針11の挿入位置を決定する際に、好適に施術者を支援することができ、穿刺作業の更なる効率化を図ることができる。
本実施形態の超音波測定装置1では、針位置検出手段33は、各内部断層画像51に穿刺針11が映り込んでいる場合に、その穿刺針11の針位置53を検出する。そして、針位置予測手段34は、2つ以上の内部断層画像51で針位置53が検出され、他に針位置53が検出されなかった内部断層画像51がある場合に、穿刺針11の針到達位置を予測する。そして、表示制御手段35は、予測された針到達位置に対応した針位置予測画像54を、内部断層画像51に重畳して表示させる。
これにより、施術者は、ある程度穿刺針11を挿入した時点で、そのまま穿刺針11を挿入した際に、目標位置に穿刺針11が到達可能か否かを、表示部4に内部断層画像51に基づいて容易に判断することができる。これにより、例えば、穿刺針11の針到達位置が目標位置とは異なる場合に、早期に穿刺作業を中断することが可能となり、穿刺作業における事故を抑制することができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。
上述した第一実施形態では、目盛部27は、穿刺孔271の第一縁部271Aに沿った第一目盛線272を備える構成を例示した。これに対して、第二実施形態では、第二縁部271Bに第二目盛線が設けられる点で上記第一実施形態と相違する。
図12は、第二実施形態の目盛部27Aの近傍の構成を示す平面図である。なお、以降の説明にあたり、既に説明した構成については、同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態の目盛部27Aは、図12に示すように、第一実施形態と同様、センサーユニット21と固定ユニット22との間に設けられており、Y方向に長手となる穿刺孔271を有する。
そして、第一実施形態と同様、目盛部27Aには、穿刺孔271の第一縁部271Aに沿った第一目盛線272が設けられている。さらに、本実施形態では、目盛部27Aには、穿刺孔271の第二縁部271Bに沿った第二目盛線273が設けられている。ここで、第一目盛線272は、第二目盛線273よりも目盛間隔が狭く(小さく)なっている。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の超音波プローブ2では、目盛部27Aは、穿刺孔271の第二縁部271Bに沿った第二目盛線273を備えている。
このような構成では、施術者は、第一縁部271Aに沿った第一目盛線272と、第二縁部271Bに沿った第二目盛線273とを用いて、穿刺針11の挿入位置や挿入角度をより細かく制御することができる。つまり、穿刺針11を目標位置に到達させるための第一目盛線272や第二目盛線273の位置を、より精度よく決めることができる。そして、第一目盛線272及び第二目盛線273に穿刺針11を沿わせて挿入することで、目標位置に対して高精度に穿刺針11を進入させることができ、例えば穿刺作業に不慣れな施術者であっても、高い穿刺成功率で穿刺を行うことができる。
また、第一目盛線272の間隔が、第二目盛線273の間隔よりも小さい。この場合、例えば、第二目盛線273の1つに穿刺針11の一部を当接させた後、間隔が小さい第一目盛線272に穿刺針11の他の一部を当接させて、より高精細に挿入位置を決めることができる。つまり、本実施形態では、穿刺針11の挿入方向を高精細に決めることができ、穿刺成功率の更なる向上を図れる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について説明する。
上記第一実施形態では、穿刺針11を挿入した際の針到達位置を予測して、内部断層画像51に針位置予測画像54を重畳させる例を示した。これに対して、第三実施形態では、さらに、施術者が指定した任意の目標位置に対して、穿刺針11の挿入位置を表示する点で上記第一実施形態と相違する。
図13は、第三実施形態の目盛部27Bの近傍の構成を示す平面図である。
本実施形態では、第二実施形態と同様、目盛部27Bは、穿刺孔271の第一縁部271Aに沿った第一目盛線272Aと、第二縁部271Bに沿った第二目盛線273Aとを備えている。
ここで、本実施形態では、第二目盛線273Aは、第一目盛線272Aと同じ目盛間隔で配置されている。なお、第二実施形態と同様、第一目盛線272Aの間隔を、第二目盛線273Aの間隔よりも小さくしてもよい。
また、本実施形態では、目盛部27Bは内部が空洞となり、各第一目盛線272A及び各第二目盛線273Aの位置に対応して光透過性の窓部が設けられている。そして、目盛部27Bの内部には、各第一目盛線272A及び各第二目盛線273Aに対応した光源(例えばLED)が配置されている。したがって、光源を点灯させることで、点灯させた光源に対応する第一目盛線272A及び第二目盛線273Aが点灯(光強調表示)されることになる。
図14は、第三実施形態における制御装置3Aの機能構成を示すブロック図である。
第三実施形態の制御装置3Aは、演算部が記憶部に記憶された各種プログラムを読み込み実行することで、図14に示すように、測定制御手段31、画像生成手段32、針位置検出手段33、針位置予測手段34、表示制御手段35、目標位置取得手段36(第一位置取得手段)、穿刺位置算出手段37、及び穿刺位置表示手段38として機能する。
目標位置取得手段36は、施術者(操作者)による入力操作部の操作により指定された内部断層画像における目標位置(第一位置)を取得する。
穿刺位置算出手段37は、取得した目標位置に対し、穿刺針11の挿入方向や挿入位置を算出する。
穿刺位置表示手段38は、算出した穿刺針11の挿入方向及び挿入位置に対応した第一目盛線272A及び第二目盛線273Aを点灯させる。
[超音波測定方法]
次に、第三実施形態の超音波測定装置1による超音波測定方法について説明する。
図15は、第三実施形態における超音波測定方法のフローチャートである。
第三実施形態の超音波測定方法は、第一実施形態と略同様の処理により生体に対する内部断層画像を取得する。
すなわち、生体に対して超音波プローブ2を固定した後、超音波測定装置1は、ステップS1からステップS3の処理を実施して、表示部4に各内部断層画像51を表示させる。
この後、表示制御手段35は、穿刺位置の表示処理を行うか否かを問う表示を表示部4に表示させ、穿刺位置の表示処理を行う旨の操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS11)。
図16は、表示部4に表示される内部断層画像の一例を示す図である。
ステップS11において、Yesと判定された場合、表示制御手段35は、目標位置の指定を促す旨を表示部4に表示させる。そして、施術者が入力操作部を操作して、例えば内部断層画像51のうちのいずれか1つ(図16の例では、第三内部断層画像51C)に対して、目標位置55を設定すると、目標位置取得手段36は、この目標位置55の座標位置を取得する(ステップS12)。
次に、穿刺位置算出手段37は、目標位置55に対する穿刺針11の挿入方向及び挿入位置を算出する。
これには、穿刺位置算出手段37は、先ず、目標位置55が、血管に対して適切な位置となっているか否かを判定する(ステップS13)。
血管に対して適切な位置であるか否かは、例えば、目標位置55が血管に対応した略円環56内にあるか否かにより判別できる。なお、円環56の検出方法としては、例えばエッジ検出等の公知の画像解析を用いることができる。
また、血管の断面形状や、幾何学的な円環ではないため、円環56の外周部の2点を結ぶ線分であって円環56の重心点を通る線分の長さの最大値と最小値の比を「1」から減じた値(血管を略楕円とした場合、扁平率)が所定値以下である場合に、略円環56であると判定する。
この所定値としては、例えば、目標位置55と、その目標位置55が設定された内部断層画像51に応じて設定される。例えば、穿刺孔271から最も離れた超音波センサー25Cに対応した第三内部断層画像51Cにおいて(y1、z1)の座標に目標位置55が設定された場合と、穿刺孔271から最も近い第一内部断層画像51Aに対応した第一内部断層画像51Aにおいて(y1,z1)の座標に目標位置55が設定された場合とでは、穿刺孔271から穿刺針11を挿入可能な角度がそれぞれ異なる。つまり、穿刺孔271に近い位置では、遠い位置に比べて、血管の線方向のX方向に対する角度が大きい場合でも、その線方向に沿って穿刺針11を挿入することができる。また、目標位置55の座標(y1,z1)によっても、穿刺針11の挿入可能な角度が変わり、内部断層画像のY方向の端部に目標位置55が設定される場合は、Y方向の中止位置に目標位置55が設定される場合に比べて、穿刺針11の挿入可能な角度が変わる。
したがって、所定値としては、目標位置55の位置や設定される内部断層画像51、既知である穿刺孔271の位置やY方向の幅寸法、及び各超音波センサー25間の距離等により設定される。具体的には、穿刺孔271から離れた超音波センサー25に対応する内部断層画像51に目標位置55が設定される程、前記所定値を小さくする。また、目標位置55が中心位置に近づく程、前記所定値を小さくする。
扁平率が前記所定値より大きい場合(1に近い値の場合)、血管の線方向と穿刺針の挿入方向とを合わせることができない。この場合は、目標とする血管に対して、穿刺作業を行う位置や超音波プローブ2の固定位置が適切ではないことを意味する。よって、ステップS13にてNoと判定される。
また、目標位置55が円環56内であっても、複数の内部断層画像51において、当該円環56に対応した円環56A,56Bが他に1つもない場合は、血管である可能性が低かったり、穿刺位置や超音波プローブ2の固定位置が不適切であったりする可能性が高い。よって、この場合も、ステップS13にてNoと判定される。
ステップS13にてYesと判定された場合、穿刺位置算出手段37は、他の内部断層画像51において表示された当該円環56に対応した円環56A,56Bに基づいて、血管の線方向を算出する(ステップS14)。
例えば、目標位置55が、第三内部断層画像51Cに表示された円環56(血管)内に設置されている場合、穿刺位置算出手段37は、第二内部断層画像51Bから円環56に対応する円環56B(血管)を抽出し、第一内部断層画像51Aから円環56A(血管)を抽出する。第二内部断層画像51Bにおける円環56Bは、円環56と略同一面積を有し、かつ、円環56の位置から所定の距離範囲内にある円環56を抽出する。同様に、第一内部断層画像51Aにおける円環56Aは、円環56Bと略同一面積を有し、かつ、円環56Bの位置から所定の距離範囲内にある円環56Aを抽出する。
そして、穿刺位置算出手段37は、検出された円環56,56B,56Aの重心位置を算出し、各超音波センサー25のX方向に沿った配置間隔と、当該重心位置の座標とに基づいて、目標位置が設定された血管の線方向を算出する。なお、第二内部断層画像51Bに円環56Bがあるが、第一内部断層画像51Aに対して円環56Aが無い場合、円環56及び円環56Bのみにより血管の線方向を算出してもよい。
この後、穿刺位置算出手段37は、算出された血管の線方向の延長上にある第一目盛線272A及び第二目盛線273Aの目盛位置を求める(ステップS15)。
そして、穿刺位置表示手段38は、ステップS15により算出された第一目盛線272A及び第二目盛線273Aの目盛位置に対応した光源を点灯させる。つまり、穿刺位置に対応した目盛位置を表示する(ステップS16)。施術者は、第一目盛線272A及び第二目盛線273Aのうち、点灯表示された目盛位置に沿って穿刺針11を挿入することで、目標位置に穿刺針11を到達させることができる。
一方、ステップS13において、Noと判定された場合、目標位置が不適切である旨を表示部4に表示させる等して施術者に警告し、ステップS11に戻る。
また、ステップS11において、Noと判定された場合、及びステップS16の後は、第一実施形態と同様、ステップS4からステップS8の処理を実施する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、制御装置3Aは、目標位置取得手段36、穿刺位置算出手段37、及び穿刺位置表示手段38としても機能する。つまり、目標位置取得手段36は、施術者により指定された目標位置の座標位置を取得し、穿刺位置算出手段37は、取得した目標位置に基づいて、穿刺位置を算出する。そして、穿刺位置表示手段38は、算出された穿刺位置に対応した第一目盛線272A及び第二目盛線273Aを点灯表示させる。
このため、施術者の穿刺技術が未熟である場合でも、最適な穿刺位置を案内することができ、穿刺作業を好適に支援することができる。これにより、穿刺作業における作業効率性や穿刺成功率を更に向上させることができる。
[変形例]
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、及び各実施形態を適宜組み合わせる等によって得られる構成は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、超音波センサー25として、基部251Bの開口部251B1側から超音波が送信され、開口部251B1から振動膜251Cに入力された超音波を受信する例を示したが、これに限定されない。例えば、超音波センサーとして、基部251Bの開口部251B1側に封止板252が接合され、振動膜251C側から超音波を送信し、振動膜251C側から入力された超音波の受信する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、基部251Bの開口部251B1を閉塞する振動膜251Cと圧電素子251Dとにより超音波トランスデューサー251Aが構成される例を示したが、これに限定されない。
例えば、基板に対して振動膜を所定のエアギャップを介して配置し、基板と振動膜とに前記エアギャップを介して対向する電極を配置する構成としてもよい。この場合、電極間に周期駆動電圧を印加させることで、電極間に静電引力を作用させ、振動膜を振動させる構成などとしてもよい。
第一実施形態において、センサーユニット21及び固定ユニット22は、Y方向の両端部においてジョイント部23により接続される例を示したが、これに限定されない。例えば1か所のみでジョイント部23に接続されていてもよく、3か所以上で接続されていてもよい。
また、ジョイント部23の第一ジョイント部231がセンサー側接続部をY方向に沿って挟み込む一対の第一突出部231Bを備える構成を例示したが、これに限定されない。センサー側接続部244が一対設けられ、1つの第一突出部231BをY方向に沿って挟み込む構成としてもよい。第二突出部231Cと第二ジョイント部232の連結部232Aにおいても同様であり、連結部232Aから第一ジョイント部231側に突出する一対の突出部が設けられ、当該一対の突出部により、第二突出部231CがY方向に沿って挟み込まれる構成などとしてもよい。また、連結部232Aと固定側接続部223においても同様である。
さらに、上記第一実施形態では、進展ノブ232Bを回動させることで、第一ジョイント部231のXY平面に対する傾斜を変更し、センサーユニット21と固定ユニット22とを接離させる構成を例示したが、これに限定されない。
例えば、センサーユニット21及び固定ユニット22がスクリューにより構成されたジョイント部により接続される構成などとしてもよい。この場合、センサーユニット21及び固定ユニット22のいずれか一方に、スクリューと螺合する螺合孔が設けられる構成とし、スクリューが回転されることで、センサーユニット21と固定ユニット22とが接離移動する構成としてもよい。
その他、センサーユニット21及び固定ユニット22を接離移動させる構成であれば、如何なる構成であってもよい。
さらに、固定ユニット22及びジョイント部23が設けられない構成としてもよい。
この場合、穿刺針11の挿入位置に張力を付与できないものの、構成の簡略化を図れ、超音波プローブ2の小型化を図ることができる。
上記実施形態では、センサーユニット21は、筐体24に一体構成された目盛部27を例示したが、これに限定されない。つまり、目盛部は、センサーユニット21に付帯されていればよく、例えば図17に示すように、目盛部がセンサーユニット21の筐体24に対して着脱自在に設けられる構成などとしてもよい。
図17は、他の一実施形態の目盛部27Cの概略構成を示す平面図である。
図17に示す例では、目盛部27Cは、筐体24とは別体となり、目盛部27Cの下面(筐体24に対向する面)には、突起274が設けられている。突起274は、所定方向(例えばY方向)に移動可能に設けられており、移動方向に沿って突出するフック274Aを有する。そして、例えば目盛部27Cの上面245にスイッチ274Bが設けられており、スイッチ274Bが切り替えられることで突起274が移動する。
また、筐体24には、突起274に対応した係合孔246が設けられている。突起274は、係合孔246に挿通された状態で、スイッチ274Bが移動されることで所定方向に移動し、フック274Aにより係合孔246に係合される。
また、このような構成では、センサーユニット21に対して、目盛部27Cが着脱自在となる。したがって、穿刺孔271の形状やサイズ、第一目盛線272(272A)や第二目盛線273(273A)の目盛間隔が異なる複数種の目盛部27Cをストックしておき、穿刺作業を行う患部位置や、穿刺作業を行う際の精度に応じて適宜目盛部27Cを変更することが可能となる。
なお、目盛部27Cの筐体24への固定構成としては上記に限定されず、例えばネジ止め等、如何なる固定構成を用いてもよい。
また、目盛部27Cを筐体24の上面245に固定する例を示すが、例えば筐体24の固定ユニット22に対向する端面に固定する構成としてもよい。
目盛部27の穿刺孔271として、当該Y方向に沿って直線状の第一縁部271Aと、第一縁部271Aに平行な第二縁部271Bとを有する。Y方向に長手の細長いスリット形状の開口を例示したが、これに限定されない。穿刺孔271としては、例えば、第一縁部271Aや第二縁部271Bが直線状とならないもの、例えば楕円形状等の穿刺孔が設けられていてもよい。また、超音波センサー25側の第一縁部が、Y方向の中心点から±Y側に離れるに従って、固定ユニット22側に傾斜する三角形状の穿刺孔が設けられていてもよい。このような形状では、Y方向の位置によって穿刺針11をガイドさせる第一縁部と第二縁部との距離が異なるため、穿刺針11を挿入する位置により、穿刺針の挿入角度を変更することができる。
また、穿刺孔271として、Y方向に長手となる穿刺孔271に限定されず、例えば、Y方向とX方向の開口縁寸法が同じとなる正方形状の穿刺孔や、X方向に長手となる穿刺孔であってもよい。
さらには、穿刺孔271として、X方向の幅寸法を変更可能な開口であってもよい。
図18は、他の一実施形態における目盛部27Dの概略構成を示す平面図である。
図18に示す目盛部27Dは、穿刺孔271の第一縁部271Aを構成する第一可動部271Cと、第二縁部271Bを構成する第二可動部271Dとを有する。
第一可動部271C及び第二可動部271Dは、X方向に沿って移動可能となっている。具体的には、目盛部27Dは、穿刺孔271から−X側(超音波センサー25側)に凹状となる第一凹部275Aを有する。この第一凹部275Aは、第一可動部271Cに対向する面に、第一可動部271Cの移動をガイドするガイドレール275A1が設けられ、第一可動部271Cに設けられたガイド溝271C1に係合する。これにより、第一可動部271CがX方向に沿って移動可能となる。
同様に、目盛部27Dは、穿刺孔271からの+X側(固定ユニット22側)に凹状となる第二凹部275Bを有する。この第二凹部275Bは、第二可動部271Dに対向する面に、第二可動部271Dの移動をガイドするガイドレール275B1が設けられ、第二可動部271Dに設けられたガイド溝271D1に係合する。これにより、第二可動部271DがX方向に沿って移動可能となる。
また、第一凹部275A及び第二凹部275Bは、X方向に沿った開口縁部に目盛線(第三目盛線276A,276B)が設けられている。さらに、第一可動部271C及び第二可動部271Dは、第三目盛線276A,276Bに対向する位置に、X方向の位置を示す位置表示線271C2,271D2を備える。
このような構成では、穿刺孔271のX方向に沿う幅寸法を変更可能であり、穿刺針11の挿入角度を精度よく調整することができる。つまり、穿刺針11は、第一可動部271Cの下端271C3(生体側)と、第二可動部271Dの上端271D3(生体とは反対側)とに当接されて、生体に挿入されることで、挿入角度のずれが抑制される。この際、第一可動部271Cや第二可動部271DをX方向に沿って移動させることで、穿刺針11の挿入角度を変更することが可能となる。
また、第一可動部271Cの位置表示線271C2を第一凹部275Aの第三目盛線276Aの所定位置に合わせ、第二可動部271Dの位置表示線271D2を第二凹部275Bの第三目盛線276Bの所定位置に合わせることで、第一可動部271Cや第二可動部271Dの位置を精度よく制御することが可能となる。
なお、図18の例では、第一可動部271C及び第二可動部271Dの双方が設けられる構成を例示するが、第一可動部271C及び第二可動部271Dのいずれか一方のみが設けられる構成としてもよい。
なお、上記図18の例では、穿刺孔のX方向の幅寸法を変更可能な構成であるが、Y方向の幅寸法を変更可能な構成としてもよく、X方向及びY方向の幅寸法をそれぞれ変更可能な構成としてもよい。このような構成では、穿刺針11を挿入する際に、穿刺針11をガイドする位置に合わせて穿刺孔のX方向及びY方向の寸法を変更することができ、穿刺針11の挿入時の穿刺位置のずれを抑制できる。
また、当該構成は、第三実施形態において好適に適用できる。
すなわち、第三実施形態では、施術者により設定された目標位置55に対して、穿刺位置を算出する。この際、血管の線方向に対して第一目盛線272A及び第二目盛線273Aを算出するが、穿刺針11の挿入角度によっては、目標位置55に穿刺針11を到達させることができない場合がある。
これに対して、上記構成を用いる場合、さらに挿入角度まで案内することができる。
この場合、穿刺位置算出手段37は、目標位置55から血管の線方向上の第一目盛線272の目盛位置(第一目盛位置)を算出する。その後、第一可動部271Cの下端271C3のうち、第一目盛位置の直下となる第一当接位置と目標位置55とを通る仮想線を算出する。
そして、第二可動部271Dの上端271D3が仮想線上に位置するように、第二可動部271Dの移動量を算出し、さらに、仮想線と上端271D3とが重なる位置での第二目盛線273の目盛位置(第二目盛位置)を算出する。
なお、算出された移動量が第二可動部271Dの移動可能量を超える場合、例えば、第二可動部271Dの移動可能な上限値まで移動させた際の第二目盛位置を算出し、目標位置55及び第二目盛位置を通る仮想線上に、第一可動部271Cの下端271C3を位置させるための第一可動部271Cの移動量を算出すればよい。
そして、穿刺位置表示手段38は、算出された第一目盛位置、第二目盛位置、第一可動部271Cや第二可動部271Dの移動量(位置表示線271C2,271D2に対応する第三目盛線276A,276Bの位置)をそれぞれ表示する。なお、目盛位置の表示方法としては、例えば、第三実施形態の第一目盛線272A及び第二目盛線273AのようにLEDにより発光可能な構成としてもよく、表示部4に表示させてもよい。
さらに、図18に示す例は、手動により第一可動部271Cや第二可動部271Dを移動させる構成であるが、例えば圧電素子等のアクチュエーターやモーター等の駆動力を用いて、第一可動部271C及び第二可動部271Dを自動で移動させる構成としてもよい。
上記各実施形態では、超音波プローブ2に3つの超音波センサー25が設けられる構成を例示したが、例えば2つであってもよく、4つ以上配置されていてもよい。
また、各超音波センサー25の測定結果により得られた内部断層画像51を表示部4に同時に表示する例を示したが、例えば施術者の操作により、表示する内部断層画像51を切り替える構成などとしてもよい。さらには、複数の表示部4が設けられ、各表示部4にそれぞれ異なる超音波センサー25に対応した内部断層画像51を表示させてもよい。
第三実施形態において、穿刺位置表示手段38は、第一目盛線272Aや第二目盛線273Aに対応する光源を点灯させる構成を例示したがこれに限定されない。第一目盛線の位置を表示させる方法としては、例えば、表示部4に、第一目盛線272や第二目盛線273の画像を表示させ、穿刺位置に対応した目盛を強調表示させる等であってもよい。
また、目盛部27の上面が液晶パネルであり、液晶パネルにより第一目盛線272や第二目盛線273を表示させる構成としてもよい。この場合、例えば穿刺位置に対応した第一目盛線272や第二目盛線273の目盛位置を表示させ、その他の目盛位置を非表示にしてもよい。また、目盛部27を液晶パネルにより構成する場合では、第一目盛線272や第二目盛線273の目盛間隔を適宜変更することも可能となる。
また、上記例では、目盛部27が液晶パネルにより構成される例であるが、筐体24の上面245が液晶パネルにより構成されていてもよい。すなわち、各実施形態では、表示部4として、制御装置3,3Aに接続されるモニター等を例示したが、これに限定されず、超音波プローブ2の筐体24の上面に設けられた液晶パネルを本発明の表示部としてもよい。
このような構成では、穿刺作業の穿刺位置に近い位置で内部断層画像が表示されるので、穿刺作業をより効率的に行うことができる。
上記各実施形態では、第一目盛線272がY方向に沿って形成されているが、例えばX方向に対しても目盛線を設けてもよい。
また、穿刺孔271の開口縁部に沿って第一目盛線272が設けられる例を示すが、例えば、固定ユニット22やジョイント部23が設けられない構成では、センサーユニット21(筐体24)の外周縁に沿って目盛線が設けられ、穿刺孔271が設けられない構成としてもよい。
第二実施形態では、第一目盛線272の目盛間隔が、第二目盛線273の目盛間隔よりも狭くなる構成を例示したが、これに限定されない。例えば第三実施形態のように、第一目盛線272の目盛間隔と、第二目盛線273の目盛間隔とが同一間隔であってもよい。また、第二目盛線273の目盛間隔が、第一目盛線272の目盛間隔よりも狭くなる構成としてもよい。
上記各実施形態では、表示制御手段35は、内部断層画像51に、目盛位置画像52を重畳して表示させる例を示したがこれに限定されない。
例えば、目盛位置画像52が表示されなくともよく、この場合でも、目盛部27が設けられることで従来に比べて、高精度かつ高効率で穿刺作業を行うことが可能である。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で上記各実施形態及び変形例を適宜組み合わせることで構成してもよく、また他の構造などに適宜変更してもよい。
1…超音波測定装置、2…超音波プローブ、3,3A…制御装置、4…表示部、8…ステップ、11…穿刺針、21…センサーユニット、22…固定ユニット、23…ジョイント部、24…筐体、25…超音波センサー、25A…第一超音波センサー、25B…第二超音波センサー、25C…第三超音波センサー、26…信号ケーブル、27,27A,27B,27C,27D…目盛部、31…測定制御手段、32…画像生成手段、33…針位置検出手段、34…針位置予測手段、35…表示制御手段、36…目標位置取得手段(第一位置取得手段)、37…穿刺位置算出手段、38…穿刺位置表示手段、51…内部断層画像、51A…第一内部断層画像、51B…第二内部断層画像、51C…第三内部断層画像、52…目盛位置画像、53,53A,53B…針位置、54…針位置予測画像、55…目標位置、56,56A,56B…円環、221…粘着層、222…第二接続端部、223…固定側接続部、223A…挿入孔、231…第一ジョイント部、232…第二ジョイント部、232B…進展ノブ、241B…粘着層(固定部)、242…端子部、243…第一接続端部、244…センサー側接続部、245…上面、245A…センターライン、251…素子基板、251A…超音波トランスデューサー、251A1…トランスデューサー群、251B…基部、251B1…開口部、251C…振動膜、251D…圧電素子、252…封止板、253…音響整合層、271…穿刺孔、271A…第一縁部、271B…第二縁部、271C…第一可動部、271D…第二可動部、272,272A…第一目盛線、273,273A…第二目盛線。

Claims (13)

  1. 第一方向を長手とする超音波センサーを前記第一方向と交差する第二方向に複数配設したセンサーユニットと、
    前記センサーユニットに付帯され、前記第一方向に目盛が並ぶ第一目盛線を有する目盛部と、
    を備えることを特徴とする超音波プローブ。
  2. 請求項1に記載の超音波プローブにおいて、
    前記目盛部は、前記第一方向の開口縁に沿って前記第一目盛線が設けられている開口を備える
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  3. 請求項2に記載の超音波プローブにおいて、
    前記開口は、前記第一方向に沿った第一縁部と、前記第一縁部に平行な第二縁部とを有し、
    前記第一目盛線は、前記第一縁部に設けられている
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  4. 請求項3に記載の超音波プローブにおいて、
    前記目盛部は、前記第二縁部に設けられた第二目盛線を備えている
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  5. 請求項4に記載の超音波プローブにおいて、
    前記第一目盛線の目盛間隔は、前記第二目盛線の目盛間隔とは異なる
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の超音波プローブにおいて、
    前記センサーユニットを対象物に固定する固定部を備えている
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  7. 請求項6に記載の超音波プローブにおいて、
    前記対象物に固定可能な固定ユニットと、
    前記センサーユニットと前記固定ユニットとを接離可能に接続するジョイント部と、
    を備えていることを特徴とする超音波プローブ。
  8. 請求項7に記載の超音波プローブにおいて、
    前記ジョイント部は、前記センサーユニットの前記第一方向に沿う端部と、前記固定ユニットとを接続し、
    前記目盛部は、前記センサーユニットと前記固定部との間に設けられている
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  9. 第一方向を長手とする超音波センサーを前記第一方向と交差する第二方向に複数配設したセンサーユニットと、
    前記センサーユニットに付帯され、前記第一方向に目盛が並ぶ第一目盛線を有する目盛部と、
    前記超音波センサーによる超音波測定に基づいて、前記第一方向に沿った対象物の内部断層画像を取得する画像取得手段と、
    複数の前記超音波センサーのそれぞれに対応した内部断層画像を表示部に表示させる表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする超音波測定装置。
  10. 請求項9に記載の超音波測定装置において、
    前記目盛部は、前記第一方向の開口縁に沿って前記第一目盛線が設けられている開口を備えることを特徴とする超音波測定装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の超音波測定装置において、
    前記表示制御手段は、前記内部断層画像に、前記第一目盛線に対応した目盛位置画像を重畳させる
    ことを特徴とする超音波測定装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の超音波測定装置において、
    前記内部断層画像における穿刺針の位置を検出する針位置検出手段と、
    複数の前記超音波センサーのそれぞれに対応した複数の前記内部断層画像のうちの前記穿刺針の位置が検出された前記内部断層画像に基づいて、前記穿刺針の位置が検出されなかった前記内部断層画像における前記穿刺針の延長位置を検出する針位置予測手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記穿刺針の位置が検出されなかった前記内部断層画像に、前記延長位置を示す針位置予測画像を重畳表示させる
    ことを特徴とする超音波測定装置。
  13. 請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の超音波測定装置において、
    前記表示部に表示された前記内部断層画像における任意の第一位置を取得する第一位置取得手段と、
    前記第一位置に対して穿刺針を挿入する際の前記穿刺針の挿入位置に対応する前記第一目盛線の位置を穿刺位置として表示する穿刺位置表示手段と、
    を備える
    ことを特徴とする超音波測定装置。
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